JP4497088B2 - 車速制限制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、設定された制限速度を超えないように車速を制御する車速制限制御を実行する車速制限制御装置に関する。
従来から、車速の情報を取込み、アクセルペダルが踏まれても、その車速が設定された制限速度を超えないようにエンジンへの燃料供給量を加減する制御を実行する速度制限装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この速度制限装置は、運転中の操作により、操作時点での車速に基づいて制限速度を設定可能にするものである。
特開2004−285844号公報
しかしながら、上述の従来技術では、ドライバーによる制限速度の設定操作を運転中に限られているため、運転中に比べドライバーに心理的な余裕がある停車時に、ドライバーは制限速度の設定操作を行うことができない。この点、上述の従来技術において、制限速度の設定操作のタイミングを停車時にも行えるようにすることが考えられるが、制限速度の設定操作タイミングの限定を解除しただけでは、停車時の実車速は当然ながら零であるために、停車時に制限速度の設定操作をすると制限車速が零と設定されてしまい、事実上走行することができなくなってしまう。
そこで、本発明は、制限速度の設定操作におけるドライバーの利便性を向上させる車速制限制御装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第一の局面によれば、
設定された制限速度を超えないように車速を制御する車速制限制御を実行する車速制限制御装置において、
制限速度を設定するための操作手段を備え、
前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値は、ドライバーによって予め指定された車速であることを特徴とする車速制限制御装置が提供される。
本第一の局面では、停車時に制限速度の設定操作をすると、最初に設定される制限速度はドライバーが予め指定した値となる。したがって、運転中に比べドライバーに心理的な余裕がある停車時に制限速度の設定が可能となることでドライバーの利便性は向上する。その上、車両の発進の仕方はドライバーの運転スタイル(癖)によって様々であるため、ドライバーが予め自分の運転スタイルに合った制限速度が初期設定されることで制限速度の設定操作後に自分の運転スタイルに合わないとして改めて制限速度の設定値を調整する必要がなくなり、ドライバーの利便性は向上する。
また、上記課題を解決するため、本発明の第二の局面によれば、
設定された制限速度を超えないように車速を制御する車速制限制御を実行する車速制限制御装置において、
制限速度を設定するための操作手段を備え、
前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値は、各地点の制限車速を記憶する地図DBから得られるその停車地点に応じて指定された車速であることを特徴とする車速制限制御装置が提供される。
本第二の局面では、停車時に制限速度の設定操作をすると、最初に設定される制限速度は各地点の制限車速を記憶する地図DBから得られるその停車地点に応じて指定された車速となる。したがって、運転中に比べドライバーに心理的な余裕がある停車時に制限速度の設定が可能となることでドライバーの利便性は向上する。その上、停車地点に依存した制限速度が初期設定されることで制限速度の設定操作後に交通事情に合わないとして改めて制限速度の設定値を調整する必要がなくなり、ドライバーの利便性は向上する。
また、上記課題を解決するため、本発明の第三の局面によれば、
設定された制限速度を超えないように車速を制御する車速制限制御を実行する車速制限制御装置において、
制限速度を設定するための操作手段を備え、
前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値は、外部から通信により得られるその停車地点に応じて指定された車速であることを特徴とする車速制限制御装置が提供される。
本第三の局面では、停車時に制限速度の設定操作をすると、最初に設定される制限速度は外部から通信により得られるその停車地点に応じて指定された車速となる。したがって、運転中に比べドライバーに心理的な余裕がある停車時に制限速度の設定が可能となることでドライバーの利便性は向上する。その上、停車地点に依存した制限速度を自車両単独で得られない場合でも、交通インフラなどの外部から通信により得られた制限速度が初期設定されることで制限速度の設定操作後に交通事情に合わないとして改めて制限速度の設定値を調整する必要がなくなり、ドライバーの利便性は向上する。
なお、停車時に制限速度の設定操作を可能にする速度制限装置も公知技術として存在するが、その公知技術は、速度制限装置側が一律に指定した制限速度に設定するものである。図4は、公知技術における、実車速と設定される制限速度との対応関係を示す図の一例である。図4は、実車速が0km/h(つまり、停車時も含む)以上30km/h以下の範囲にある場合に制限速度の設定操作を行うと制限速度が一律に30km/hに設定され、実車速が30km/hより大きく120km/h以下の範囲にある場合に制限速度の設定操作を行うと制限速度がその操作時点(その実車速時点)に基づく値に設定され(図4の場合、実車速100km/hで設定操作すれば制限速度は100km/hに設定される)、実車速が120km/hより大きい場合に制限速度の設定操作を行っても制限速度は設定されないことを示している。つまり、公知技術は、停車時に制限速度の設定操作をしても、最初に設定される制限速度は、ドライバーの意思や停車地点に関わらず、速度制限装置側が決めた値(図4の場合、30km/h)に一律に設定されてしまう。
ところで、上記各局面において、前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値は、予め指定された車速であり、前記操作手段による走行時の操作によって設定される制限速度は、その操作時点での実車速であり、実車速が零より大きく所定の閾値以下の場合に前記操作手段による制限速度の設定操作を禁止すると好適である。

制限速度の設定操作を禁止するいわゆる不感帯を上記車速範囲に設けることで、制限速度の設定操作をしたときに設定される制限速度の値をドライバーは認識しやすくなるからである。つまり、このような不感帯を設けずに制限速度の設定操作を認めてしまうと、制限速度の設定操作をしたときに設定される制限速度の値が、制限速度の設定操作を走行時にしたときに設定される制限速度の値になるか制限速度の設定操作を停車時にしたときに設定される制限速度の値になるのか、ドライバーは判別しにくくなるからである。
さらに、上記課題を解決するため、本発明の第四の局面によれば、
設定された制限速度を超えないように車速を制御する車速制限制御を実行する車速制限制御装置において、
制限速度を設定するための操作手段を備え、
実車速が零より大きく所定の閾値以下の場合に前記操作手段による制限速度の設定操作を禁止することを特徴とする車速制限制御装置が提供される。
本第四の局面では、制限速度の設定操作を禁止するいわゆる不感帯を上記車速範囲に設け、その車速範囲では制限速度の設定操作をしても設定がされないようにしている。したがって、走行時だけでなく走行時に比べドライバーに心理的な余裕がある停車時にも制限速度の設定操作を可能にすることでドライバーの利便性を向上させつつ、その不感帯の車速範囲では制限速度の設定操作ができないようにすることで制限速度の設定操作をしようとする意識をその車速範囲でドライバーに起こさせないようにすることができる。例えば、そのような低い車速範囲で走行している場合は、車両の周囲に障害物や歩行者などが存在することが想定されるため、そのような低い車速範囲では車両の運転にドライバーを集中させることができる。
なお、車両の発進の仕方はドライバーの運転スタイル(癖)によって様々であるため、ドライバーが予め自分の運転スタイルに合った制限速度が初期設定されることで制限速度の設定操作後に自分の運転スタイルに合わないとして改めて制限速度の設定値を調整する必要をなくすために、第四の局面において、前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値は、ドライバーによって予め指定された車速であることが好適である。
また、停車地点に依存した制限速度が初期設定されることで制限速度の設定操作後に交通事情に合わないとして改めて制限速度の設定値を調整する必要をなくすために、第四の局面において、前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値は、各地点の制限速度を記憶する地図DBから得られるその停車地点に応じて指定された車速であることが好適である。
また、停車地点に依存した制限速度が初期設定されることで制限速度の設定操作後に交通事情に合わないとして改めて制限速度の設定値を調整する必要をなくすために、第四の局面において、前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値は、外部から通信により得られるその停車地点に応じて指定された車速であることが好適である。
ところで、上記各局面において、前記車速制限制御の実行のON/OFFを選択的に切り替える切替手段と、ドライバーに情報を提供する情報提供部とを備え、前記情報提供部は、停車時、且つ、前記切替手段によってON状態である場合に、前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値について情報提供すると好適である。
これによって、ドライバーが予めどのような値を制限速度の初期値として指定していたのかをドライバーが忘れてしまっていても、又は、地図DB若しくは外部からの通信によってどのような値が制限速度の初期値として指定されるのかをドライバーが知らなくても、停車時且つ車速制限制御の実行がON状態であれば、その指定の初期値をドライバーは停車時に把握することができる。
なお、車速制限制御の実行がON状態で停車する度にドライバーに制限速度の初期値について情報提供がなされるとドライバーは煩わしさを感じるおそれがあるので、前記情報提供部は、停車時、且つ、前記切替手段によってOFF状態からON状態に切り替わった場合に、前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値について情報提供すると一層好適である。
また、前記初期値の設定後に任意の制限速度に設定変更可能にすることで、一度初期設定された制限速度をその後任意の値に変更できるという自由度が増す。
本発明によれば、制限速度の設定操作におけるドライバーの利便性を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。図1は、本発明の車速制限制御装置の実施形態を適用したシステムのブロック図の一例である。図1のエンジンECU(Electronic Control Unit)10が、本発明の車速制限制御装置を実現するものである。
エンジンECU10には、ASLメインスイッチ1、セット(SET)/コースト(COAST)スイッチ2、リジューム(RES)/アクセル(ACC)スイッチ3、キャンセル(CANCEL)スイッチ4、車速センサ5、制限速度入力部6からの情報が入力される。
ASLメインスイッチ1は、設定された可変の制限速度を超えないように車速を制御する可変スピードリミッタ制御の実行のON/OFFを選択的に切り替える操作スイッチである。すなわち、ASLメインスイッチ1を操作することで、可変スピードリミッタ制御を稼働させるか否かを選択できる。ASLメインスイッチ1は、ステアリングホイールやステアリングパッドやインストルメントパネルなどのドライバーが操作しやすい場所に設置されている。
セット/コーストスイッチ2、リジューム/アクセルスイッチ3、キャンセルスイッチ4は、図2に示されるように、可変スピードリミッタスイッチ7として一体に構成されている。図2は、可変スピードリミッタスイッチ7の具体的態様が操作レバーである場合の一例である。可変スピードリミッタスイッチ7は、ステアリングホイールの裏側などのドライバーが操作しやすい場所に設置されている。可変スピードリミッタスイッチ7は、可変スピードリミッタスイッチ7を下方に動かすことによりセット/コーストスイッチ2がONし、可変スピードリミッタスイッチ7を上方に動かすことによりリジューム/アクセルスイッチ3がONし、可変スピードリミッタスイッチ7をドライバー方向に(手前に)動かすことによりキャンセルスイッチ4がONする。
車速センサ5は、自車の車速を表す信号をエンジンECU10に出力する。したがって、エンジンECU10は、車速センサ5が出力する信号に基づいて自車の車速を認識することができる。もちろん、車速が零であることを表す信号が入力されれば停車中であるとエンジンECU10は認識する。
エンジンECU10には、電子スロットルアクチュエータ11が接続され、電子スロットルアクチュエータ11には、車両の内燃機関に接続される吸気管に配設されたスロットルバルブが接続されている。エンジンECU10は、電子スロットルアクチュエータ11を駆動することによりスロットルバルブの開度を調整し、内燃機関に供給される空気量を調整する。これにより、車速のコントロールが可能になる。つまり、エンジンECU10は、後述する「記憶制限速度」と車速センサ5の出力信号に基づき演算した実車速とを比較し、実車速が記憶制限速度より大きい場合には、スロットルバルブを閉じる方向に電子スロットルアクチュエータ11を駆動し、記憶制限速度を上限に車速を制御する可変スピードリミッタ制御を実行する。
なお、エンジンECU10は、可変スピードリミッタ制御のプログラムを記憶するROM、可変スピードリミッタ制御のプログラムを処理するCPU、プログラム処理の作業領域であるRAM、後述する「メインメモリ」や「初期値メモリ」などから構成される。
また、エンジンECU10は、走行中にASLメインスイッチ1がON状態で、セット/コーストスイッチ2のONが検知された場合、その操作時点での実車速を「記憶制限速度」としてメモリに記憶し、記憶制限速度を上限に車速を制御する。なお、以下、記憶制限速度を記憶するメモリを「メインメモリ」と称す。
また、エンジンECU10は、可変スピードリミッタ制御走行中に、セット/コーストスイッチ2の所定時間以上のONが検知された場合、メインメモリ内の記憶制限速度を一定時間ごとに所定車速(例えば、5km/h)だけ減少させる。そのON状態が継続後にセット/コーストスイッチ2のOFFが検知されると、エンジンECU10は、OFF時の記憶制限速度を上限に車速を制御する。また、可変スピードリミッタ制御走行中に、セット/コーストスイッチ2の瞬間的なON(例えば、0.5秒)が検知された場合、エンジンECU10は、ON1回ごとにメインメモリ内の記憶制限速度を所定車速(例えば、1km/h)だけ減少させる。
また、エンジンECU10は、可変スピードリミッタ制御走行中に、リジューム/アクセルスイッチ3の所定時間以上のONが検知された場合、メインメモリ内の記憶制限速度を一定時間ごとに所定車速(例えば、5km/h)だけ増加させる。そのON状態が継続後にリジューム/アクセルスイッチ3のOFFが検知されると、エンジンECU10は、OFF時の記憶制限速度を上限に車速を制御する。また、可変スピードリミッタ制御走行中に、リジューム/アクセルスイッチ3の瞬間的なON(例えば、0.5秒)が検知された場合、エンジンECU10は、ON1回ごとにメインメモリ内の記憶制限速度を所定車速(例えば、1km/h)だけ増加させる。
また、エンジンECU10は、可変スピードリミッタ制御走行中に、キャンセルスイッチ4のONが検知された場合やASLメインスイッチ1のOFFが検知された場合には、可変スピードリミッタ制御の実行を解除する。なお、キャンセルスイッチ4のONの場合には記憶制限速度はメインメモリに保持され、ASLメインスイッチ1のOFFの場合には記憶制限速度はメインメモリに保持されない。
また、エンジンECU10は、キャンセルスイッチ4のONによる可変スピードリミッタ制御の解除後に、リジューム/アクセルスイッチ3のOFFからONへの切り替えが検知された場合、キャンセルスイッチ4がON時の記憶制限速度を上限に車速を制御する。
ところで、上述の可変スピードリミッタスイッチ7による記憶制限速度の設定操作は、すべて走行時に行われている。しかしながら、走行時に比べドライバーに心理的な余裕がある停車時に記憶制限速度の設定操作が可能となることでドライバーの利便性は向上する。
そこで、エンジンECU10は、停車時にASLメインスイッチ1がONの状態で、セット/コーストスイッチ2のONが検知された場合、図1に示される制限速度入力部6を介して入力された制限速度を後述する「初期値メモリ」から読み出し、「記憶制限速度」としてメインメモリに記憶する。
制限速度入力部6は、ASLメインスイッチ1がONの状態で、停車時にセット/コーストスイッチ2によるON操作をすることによって設定される記憶制限速度の初期値を指定可能にするためのインターフェースである。図3は、制限速度入力部6の具体的態様がタッチディスプレイの場合の一例である。ドライバーは、可変スピードリミッタ制御に関するメニュー画面を呼び出し、停車時に初期設定される制限速度を指定するためのメニュー画面上で、停車時にセット/コーストスイッチ2によるON操作をすることによって設定される記憶制限速度の初期値を指定する。カーソル6bを上に動かせば速度表示部6aに表示される制限速度の値が増加し、カーソル6bを下に動かせば速度表示部6aに表示される制限速度の値が減少する。速度表示部6aに表示される制限速度の値(図3の場合、60km/h)が、停車時にセット/コーストスイッチ2によるON操作をすることによって設定される記憶制限速度の初期値として、「初期値メモリ」に記憶される。ドライバーは、このメニュー画面を呼び出せば、いつでもその初期値を設定・変更することができる。よって、エンジンECU10は、停車時にASLメインスイッチ1がONの状態で、セット/コーストスイッチ2のONが検知された場合、初期値メモリ内の初期値を記憶制限速度としてメインメモリに記憶することになる。
このように、ドライバーは、制限速度入力部6によって、セット/コーストスイッチ2による停車時のON操作によって設定される記憶制限速度の初期値を予め指定することができる。例えば、ドライバーが制限速度入力部6によってその初期値を60km/hと予め指定していた場合、図5で示されるように、停車時すなわち実車速0km/hに設定される記憶制限速度の初期値は、60km/hとなる。これにより、ドライバーが予め自分の運転スタイルに合った制限速度が初期設定されることで制限速度の設定操作後に自分の運転スタイルに合わないとして改めて制限速度の設定値を調整する必要がなくなり、ドライバーの利便性は向上する。
なお、初期値メモリ内の初期値が記憶制限速度としてメインメモリに記憶された後は、記憶制限速度は任意に設定変更か可能である。この設定変更の操作は、停車時であっても、上述のセット/コーストスイッチ2などから構成される可変スピードリミッタスイッチ7による記憶制限速度の走行時の設定操作と同様である。
ところで、実車速と設定される制限速度との対応関係を示す図5では、実車速が0km/hより大きく所定の速度(図5の場合、30km/h)以下の車速範囲に制限速度の設定操作を禁止する不感帯を設けている。図4のように不感帯を設けない場合だと、制限速度の設定操作をしたときに設定される制限速度の値が、制限速度の設定操作を走行時にしたときに設定される制限速度の値になるか制限速度の設定操作を停車時にしたときに設定される制限速度の値になるのか、ドライバーは判別しにくくなる。これに対し、図5のように不感帯を設けた場合、ドライバーが、制限速度入力部6によって、セット/コーストスイッチ2による停車時のON操作によって設定される記憶制限速度の初期値を60km/hと予め指定していた場合、セット/コーストスイッチ2による停車時のON操作によって設定される記憶制限速度が60km/hになるのか、それ以外の値になるのかをドライバーは判別することができる。
また、図1に示されるように、ドライバーに可変スピードリミッタ制御に関する情報を提供するための表示装置12を設けてもよい。表示装置12は、停車時、且つ、ASLメインスイッチ1がONのときに、セット/コーストスイッチ2による停車時のON操作によって設定される記憶制限速度の初期値を表示する。なお、音声とともにその初期値をドライバーに知らせてもよい。これにより、ドライバーが予めどのような値を制限速度の初期値として指定していたのかをドライバーが忘れてしまっていても、その指定の初期値をドライバーは停車時に把握することができる。
なお、ASLメインスイッチ1がONしている場合停車する度に、セット/コーストスイッチ2による停車時のON操作によって設定される記憶制限速度の初期値をドライバーに知らせると、ドライバーは煩わしさを感じるおそれがあるので、表示装置12は、停車時、且つ、ASLメインスイッチ1がドライバーの操作によってOFF状態からON状態に切り替わった場合に、その初期値をドライバーに知らせるようにしてもよい。すなわち、表示装置12は、停車時にASLメインスイッチ1がOFF状態からON状態に切り替わったことによりその初期値をドライバーに一度知らせた場合には、次回の停車時にたとえASLメインスイッチ1がONしていても、その初期値をドライバーに知らせることはなくなる。
それでは、図6を参照しながら、制限速度の設定操作の流れについて説明する。図6は、制限速度の設定操作を説明するためのフローチャートである。エンジンECU10が、ASLメインスイッチ1がON状態で、セット/コーストスイッチ2のONが検知された場合(ステップ2)、車速センサ5の出力信号に基づいて停車時か否かを判定する(ステップ4)。停車時の場合には、エンジンECU10は、制限速度を事前に指定された初期値に設定する(ステップ6)。つまり、制限速度入力部6を介して入力された制限速度の初期値を初期値メモリから読み出し、記憶制限速度としてメインメモリに記憶する。一方、ステップ4において停車時ではないと判定された場合、エンジンECU10は、実車速が図5に示されるような不感帯内にあるか否かを判断する(ステップ8)。実車速が不感帯に入っている場合には、エンジンECU10は、セット/コーストスイッチ2のONを検知したとしても無視するため、メインメモリへの記憶動作は行わない。一方、実車速が不感帯に入っていない場合には、エンジンECU10は、制限速度を実車速に基づく値に設定する(ステップ12)。つまり、エンジンECU10は、ASLメインスイッチ1がON状態でセット/コーストスイッチ2のONが検知された場合、その操作時点での実車速を記憶制限速度としてメインメモリに記憶し、可変スピードリミッタ制御走行中にセット/コーストスイッチ2の所定時間以上のONが検知された場合、メインメモリ内の記憶制限速度を一定時間ごとに所定車速だけ減少させ、可変スピードリミッタ制御走行中にセット/コーストスイッチ2の瞬間的なONが検知された場合、ON1回ごとにメインメモリ内の記憶制限速度を所定車速だけ減少させる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例では車速を制御するためにスロットルバルブの開度を調整しているが、車速の制御方法やエンジンの種類によって本発明は限定されない。車速を制御できればよいので、ブレーキアクチュエータを制御することにより各車輪に制動力を発生させて車速を調整してもよい。また、ディーゼルエンジンを搭載する車両の場合には、燃料流量を調整することにより車速を制御することも可能である。
また、上述の実施例ではタッチディスプレイ上で停車時に初期設定される制限速度をドライバーが設定していたが、各地点の制限車速を記憶する地図DBからその停車地点に応じて指定された車速を得てもよいし、外部(例えば、道路側に設置されたインフラや所定の情報管理センター)からその停車地点に応じて指定された車速を通信により得てもよい。停車地点に依存した制限速度が初期設定されることで制限速度の設定操作後に交通事情に合わないとして改めて制限速度の設定値を調整する必要がなくなり、ドライバーの利便性は向上する。
上記の地図DBには、高精度の地図情報が記憶されている。高精度の地図情報には、各地点の制限速度情報と各地点を特定する座標データが含まれている。自車の位置はGPS受信機によるGPS衛星からの受信情報に基づいて2次元若しくは3次元の座標データによって特定可能であるため、自車が位置する座標データに対応する制限速度情報を地図DBから取得することになる。通信により得る場合も、外部の取得先に同様の地図DBを有していればよい。
本発明の車速制限制御装置の実施形態を適用したシステムのブロック図の一例である。 可変スピードリミッタスイッチ7の具体的態様が操作レバーである場合の一例である。 制限速度入力部6の具体的態様がタッチディスプレイである場合の一例である。 公知技術における、実車速と設定される制限速度との対応関係を示す図の一例である。 不感帯を含む、実車速と設定される制限速度との対応関係を示す図の一例である。 制限速度の設定操作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 ASLメインスイッチ
2 セット/コーストスイッチ
5 車速センサ
6 制限速度入力部
7 可変スピードリミッタスイッチ
10 エンジンECU
11 電子スロットルアクチュエータ
12 表示装置

Claims (8)

  1. 設定された制限速度を超えないように車速を制御する車速制限制御を実行する車速制限制御装置において、
    制限速度を設定するための操作手段を備え、
    前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値は、予め指定された車速であり、前記操作手段による走行時の操作によって設定される制限速度は、その操作時点での実車速であり、
    実車速が零より大きく所定の閾値以下の場合に前記操作手段による制限速度の設定操作を禁止することを特徴とする車速制限制御装置。
  2. 前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値は、ドライバーによって予め指定された車速である、請求項1に記載の車速制限制御装置。
  3. 前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値は、各地点の制限速度を記憶する地図DBから得られるその停車地点に応じて指定された車速である、請求項1に記載の車速制限制御装置。
  4. 前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値は、外部から通信により得られるその停車地点に応じて指定された車速である、請求項1に記載の車速制限制御装置。
  5. 前記車速制限制御の実行のON/OFFを選択的に切り替える切替手段と、
    ドライバーに情報を提供する情報提供部とを備え、
    前記情報提供部は、停車時、且つ、前記切替手段によってON状態である場合に、前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値について情報提供する、請求項1から4のいずれか一項に記載の車速制限制御装置。
  6. 前記車速制限制御の実行のON/OFFを選択的に切り替える切替手段と、
    ドライバーに情報を提供する情報提供部とを備え、
    前記情報提供部は、停車時、且つ、前記切替手段によってOFF状態からON状態に切り替わった場合に、前記操作手段による停車時の操作によって設定される制限速度の初期値について情報提供する、請求項1から4のいずれか一項に記載の車速制限制御装置。
  7. 前記初期値をドライバーに知らせた場合、次回の停車時に該初期値をドライバーに知らせない、請求項6に記載の車速制限制御装置。
  8. 前記初期値の設定後に任意の制限速度に設定変更可能な、請求項1から6のいずれか一項に記載の車速制限制御装置。
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