JP3528479B2 - 車両駆動力制御装置 - Google Patents

車両駆動力制御装置

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JP3528479B2
JP3528479B2 JP31362096A JP31362096A JP3528479B2 JP 3528479 B2 JP3528479 B2 JP 3528479B2 JP 31362096 A JP31362096 A JP 31362096A JP 31362096 A JP31362096 A JP 31362096A JP 3528479 B2 JP3528479 B2 JP 3528479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の駆動力を制
御する装置に関し、詳しくは走行中の地域属性などに応
じて車両の操作性や運転性を高めるために車両の駆動力
を適切に制御する制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の走行特性を道路状況や
運転者の運転特性に合致させるための各種走行特性調整
手段が車両に設けられている。
【0003】このような走行特性調整手段としては、ア
クセルペダルの開度に対するスロットル目標開度を調整
する電子制御スロットル、変速を制御する電子制御トラ
ンスミッション、トラクションを制御するトラクション
コントロールシステム、前輪転舵角に対する後輪転舵角
の比率を可変とする4WSなどが知られており、車両運
転者は運転席に設けられたこれら各走行特性調整手段の
モードを設定するための操作スイッチを適宜操作してモ
ードを選択し、走行特性を手動変更して道路状況などに
適合した走行を行うようにしている。
【0004】しかしながら、近年の走行嗜好の多様化や
種々の技術革新に伴い、走行特性調整手段も多様化して
設定すべき走行特性が多くなり、その結果、走行特性を
設定する操作スイッチ数も増加しつつある。このため、
これら全ての操作スイッチを操作することは、運転者に
とって非常に煩雑であり、かつこれらのスイッチを走行
中に操作することは困難であることから、これらの走行
特性調整手段が持つ優れた機能を十分発揮できないでい
るのが実状である。
【0005】そこで、現在車両が走行している道路の状
況をナビゲーション装置から得、この道路状況に応じて
自動的にエンジンの出力を制御する車両の駆動力制御装
置が提案されている(例えば特開平5−180023号
公報)。この装置においては、例えば自車両が、主要道
路以外の住宅地の裏道や細い屈曲路を走行していること
がナビゲーション装置により検出された場合には、その
道路条件に合わせてエンジン出力が小さく制御される。
これにより、車両の加速力が制限されるため、運転者は
主要道路以外の道路条件に応じて適切に車両を運転する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに主要道路以外の裏道や屈曲路などのような道路状況
を走行する場合にのみ駆動力特性を小さくする構成で
は、山岳路のように、登降坂路が多く比較的大きな駆動
力が必要とされる場合であっても、十分な駆動力が得ら
れないことがある。このため、山岳路の走行中において
運転者の操作意図を十分に反映することができず、運転
がしにくくなるおそれがある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
のであり、車両の駆動力特性を走行中の地域属性に応じ
て適切に制御することができる車両駆動力制御装置を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車両
の駆動力を制御する車両駆動力制御装置であって、自車
両が山岳路を走行しているか否かを判断する山岳路走行
判断手段と、該山岳路走行判断手段による判断結果に基
づいて、自車両の駆動力を切り換える駆動力特性切換手
段とを備え、前記山岳路走行判断手段は、地図上の所定
距離の格子点ごとの高度情報を記憶した高度情報記憶手
段と、前記自車両の前記地図上における現在位置を検出
する現在位置検出手段と、該現在位置検出手段により検
出された前記自車両の現在位置における道路の勾配を、
前記高度情報記憶手段に記憶された高度情報に基づいて
算出する道路勾配算出手段と、該道路勾配算出手段によ
り算出された道路勾配が所定値以上のときに、前記自車
両が山岳路を走行していると判断する判断手段とを有
し、また、前記駆動力特性切換手段は、前記山岳路走行
判断手段により前記自車両が山岳路を走行中であると判
断された場合には、山岳路以外を走行している場合より
も相対的に駆動力を大きくすることを特徴とするもので
ある。請求項2の発明は、請求項1の発明において、前
記駆動力特性切換手段は、アクセルの操作量に対するス
ロットルバルブ開度のゲインを変更するゲイン変更手段
からなり、該ゲイン変更手段は、前記山岳路走行判断手
段により前記自車両が山岳路を走行中であると判断され
た場合には、前記ゲインを山岳路以外を走行している場
合よりもスロットルバルブ相対開度が増大するように大
きくすることを特徴とするものである。請求項3の発明
は、請求項1の発明において、前記駆動力特性切換手段
は、自動変速機の変速パターンを変更するパターン変更
手段からなり、該パターン変更手段は、前記山岳路走行
判断手段により前記自車両が山岳路を走行中であると判
断された場合には、前記自動変速機の変速パターンを相
対的に低速ギアを選択するように変更することを特徴と
するものである。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【作用および発明の効果】請求項1の発明によれば、
在位置検出手段により地図上における自車両の現在位置
が検出され、現在地における道路の勾配が高度情報記憶
手段に記憶された高度情報に基づいて算出される。そし
て、算出された道路勾配が所定値以上のときには自車両
が山岳路を走行中であると判断される。山岳路を走行し
ていることが判断されると、駆動力特性変更手段は山岳
路の走行に適するように車両の駆動力特性を変更し、こ
れにより山岳路の道路状況に応じて的確な運転を行うこ
とができる。請求項2の発明によれば、自車両が山岳路
を走行中である場合は、ゲイン変更手段によりスロット
ルバルブ開度のゲインが大きくされるため、アクセル操
作量が同一でもエンジンの出力トルクが相対的に増大
し、山岳路に応じた運転を行うことができる。したがっ
て、山岳路であっても平坦路走行時と同じような感覚で
走行することができる。請求項3の発明によれば、自車
両が山岳路を走行中である場合は、自動変速機の低速側
のギアが選択されるため、山岳路に適した大きな駆動力
により運転を行うことができる。したがって、運転者は
平坦路での運転感覚と同様の変速特性でもって山岳路を
走行できる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0022】図1は本実施の形態に係る車両駆動力制御
装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すよ
うに、本実施の形態に係る車両駆動力制御装置は、自車
両の現在位置を求めるために使用される位置用情報を検
出する位置用情報検出手段1と、位置用情報検出手段1
の検出結果に基づいて自車両の現在位置を演算決定する
ナビゲーション装置などの現在位置検出手段2と、山岳
路に関する地域属性を予め記憶した山岳路地域記憶手段
3と、山岳路地域記憶手段3に記憶された地域属性と現
在位置検出手段2による検出結果とに基づいて自車両が
山岳路を走行しているか否かを判断する山岳路走行判断
手段4と、通常の走行時において運転者によるアクセル
操作量に応じたスロットル開度の目標値を設定した通常
スロットルゲイン5と、山岳路の走行時におけるアクセ
ル操作量に応じたスロットル開度の目標値を設定した山
岳路用スロットルゲイン6と、山岳路走行判断手段4に
よる判断結果に基づいて、通常スロットルゲイン5およ
び山岳路用スロットルゲイン6の切り換えを行うスロッ
トルゲイン切換手段7と、自動変速機についての通常走
行時における車速とスロットル開度との関係による変速
パターンを設定した通常変速パターン8と、山岳路走行
時の変速パターンを設定した山岳路用変速パターン9
と、山岳路走行判断手段4の判断結果に基づいて通常変
速パターン8および山岳路用変速パターン9の切り換え
を行う変速パターン選択手段10と、変速パターン選択
手段10により駆動力特性の切り換えを行う駆動力特性
変更手段11とを有する。
【0023】すなわち、本実施の形態に係る車両駆動力
制御装置はこのような構成を有し、車両の現在の走行位
置をナビゲーション装置などの現在位置検出手段2によ
って検出し、ナビゲーション装置のCD−ROMなどに
予め記憶される地域属性と、車両の現在の走行位置とを
比較し、現在車両が山岳路を走行中であるか否かに応じ
て駆動力特性変更手段11により自車両の駆動力を制御
するものである。
【0024】以下に本実施の形態の具体的構成について
説明する。
【0025】図2は本実施の形態に係る車両駆動力制御
装置が適用される車両の構成を示す概略図であり、エン
ジン101の出力は、トルクコンバータ内蔵の自動変速
機103を介して駆動輪(図示省略)に伝達される構成
となっている。
【0026】エンジン101の吸気通路にはモータなど
で開閉駆動される電子制御スロットルバルブ102が介
装されており、電子制御スロットルバルブ102の開度
に応じてエンジン101の吸入空気量が調整され、これ
により、エンジン101の出力トルクが制御される。電
子制御スロットルバルブ102は、スロットル・コント
ロール・モジュール(以下TCM)51からの制御信号
によって動作する。
【0027】また、TCM51には、パワートレイン・
コントロール・モジュール(以下PCM)50から電子
制御スロットルバルブ102の開度を示す開度指令信号
が送信され、TCM51はこの開度指令信号をモータ駆
動電圧に変換演算して、実際のスロットルバルブ102
の開度がPCM50からの開度指令信号により得られる
開度となるように電子制御スロットルバルブ102をフ
ィードバック制御する。
【0028】PCM50には、アクセルペダル開度セン
サ105からのアクセルペダル開度、ブレーキ操作スイ
ッチ106からのブレーキ操作信号、自動変速機のレン
ジ選択レバー107からのセレクトレンジ信号などが入
力され、エンジン101への燃料供給量や、点火時期を
制御したり、自動変速機103のギア位置制御あるいは
油圧制御を行ったり、ブレーキアクチュエータ104の
各輪ブレーキ油圧制御を行う。
【0029】一方、車両のフロントガラスの上方には、
車両の前方の状況を映像として撮影するためのカメラ1
11が配設されている。カメラ111により撮影した画
像は画像処理装置53に入力されて前方の道路状況、車
両状況、障害物情報などとして処理され、この処理結果
が外部環境情報処理モジュール52に送信される。
【0030】また、車両の後部には衛星からの信号を受
信するGPSアンテナ113が配設されている。GPS
アンテナ113から得られた情報は、位置情報処理装置
54に入力される。位置情報処理装置54は、予め地理
上の属性などを組み込んだ地図情報を記憶したCD−R
OMなどの記録媒体を格納しており、この地図情報とG
PSアンテナ113からの信号とに基づいて、車両が現
在走行している位置が検出される。そしてこの検出結果
は外部環境情報処理モジュール52に送信される。ま
た、位置情報処理装置54からの信号は運転席に設けら
れたモニタ112にも表示される。
【0031】外部環境情報処理モジュール52は、画像
処理装置53および位置情報処理装置54から入力され
た信号に基づいて、現在の車両の環境を表す信号をPC
M50に送信する。PCM50は、この信号を受けてエ
ンジン101の出力や、自動変速機103の変速などを
制御する。また、逆にPCM50は、エンジン101の
出力トルク情報、自動変速機103のギア位置情報、あ
るいはアクセル開度センサ105およびブレーキ操作ス
イッチ106からの信号などを外部環境情報処理モジュ
ール52に送信する。外部環境情報処理モジュール52
は、この信号を受けて、外部環境の判断精度を高めた
り、運転者の心理状態を推測したりすることもある。ま
た、PCM50には後述するように外部環境情報処理モ
ジュール52から送信される現在の車両が存在している
地域属性の情報を記憶するための地域属性情報格納メモ
リ(図示省略)が設けられている。
【0032】次いで、本実施の形態の動作について説明
する。
【0033】図3は本実施の形態に係る車両駆動力制御
装置において行われる処理の一例を示すフローチャート
である。
【0034】まず、ステップS1において、外部環境情
報処理モジュール52において、車両が現在走行してい
る地域属性の判定を行う。
【0035】図4は、外部環境情報処理モジュール52
における地域属性判定処理を示すフローチャート、図5
(a),(b)はモニタ112に表示される画像を示す
図である。
【0036】図4に示すように、まず、ステップS11
において、GPSアンテナ113からの衛星受信情報に
基づいて、車両の地図上での位置座標C(x,y)を検
出する。また、図5(a)に示すように、周辺道路上の
どの道路の上に自車両が存在しているかなどの判断も地
図上において行う。
【0037】次のステップS12においては、ステップ
S11において検出された位置座標C(x,y)が、予
め記憶された地域属性(山岳路、山岳路以外など)のう
ちどの属性に属するかを判断する。例えば、車両が図5
(a)に示す座標C(x,y)の位置に存在する場合に
は、図5(b)に示すように、自車両は地図上の属性で
は、属性A(例えば山岳路以外)に属すると判断され
る。なお、図5(b)において、属性Aは市街地を、属
性Bは市街地以外を、属性Cは山岳路をそれぞれ示す。
【0038】そしてステップS13において、ステップ
S12で判断した自車両の現在位置における属性に関す
る情報をPCM50に送信して処理を終了する。
【0039】図3に戻り、次のステップS2において
は、PCM50において山岳路制御切り換えの処理を行
う。図6は山岳路制御切り換えの処理を示すフローチャ
ートである。まず、ステップS21において、アクセル
ペダル開度センサ105からの信号に基づいて、アクセ
ルがオフであるか否か、すなわちアクセル操作量がゼロ
か否かを判断する。アクセル操作量がゼロであるとき
は、地域属性を新しく設定してもよいとして、ステップ
S21が肯定されステップS22に進む。逆に、地域属
性信号が変化しても、アクセル操作量がゼロでないとき
は、走行中に車両の駆動力が急激に変化することを防止
するために地域属性を新しく変更することが禁止され、
1回前のタスクにおいて処理された地域属性を維持し、
何ら設定を行うことなく処理を終了する。
【0040】ステップS22においては、外部環境情報
処理モジュール52から送信される現在の車両が存在し
ている地域の属性情報に基づいて、車両が現在走行して
いる地域の属性が山岳路であるか否かの判断を行う。ス
テップS22が肯定された場合は、ステップS24にお
いて、地域属性情報格納メモリに山岳路であることを設
定する。ステップS22が否定された場合は、山岳路で
ないとしてステップS23へ進み、地域属性情報格納メ
モリに通常走行地域であることを設定する。そして、地
域属性情報格納メモリに設定された地域属性に基づい
て、後述するように、車両の駆動力特性の切り換えを行
うことができる。
【0041】図3に戻り、ステップS3においては、P
CM50において自動変速機103の駆動制御の切り換
えを行う。図7は駆動制御切り換えの処理を示すフロー
チャートである。
【0042】まず、ステップS31において、上記図6
のステップS23あるいはステップS24において設定
された地域属性が記憶された地域属性情報格納メモリを
参照して、現在山岳路属性が設定されているか否かを判
断する。ステップS31が肯定された場合は、車両は現
在山岳路を走行中であるとしてステップS32へ進み、
山岳路用駆動力制御を実行する。一方、ステップS31
が否定された場合は、車両は現在山岳路を走行中でない
としてステップS33へ進み、通常駆動力制御を実行す
る。
【0043】このように本実施の形態においては、自車
両が山岳路を走行中であるか否かを検出し、山岳路を走
行中である場合は、山岳路用の駆動力制御を行うように
したため、山岳路に適した駆動力により自車両の運転を
行うことができる。
【0044】以下、ステップS3において行われる駆動
力制御切り換え処理の具体例について説明する。
【0045】図8は、駆動力制御切り換えの第1例にお
いて行われるスロットルゲイン切換処理を示すフローチ
ャートである。ステップS41において、上記図7のス
テップS31と同様に図6のステップS23あるいはス
テップS24において設定された地域属性が記憶された
地域属性情報格納メモリを参照して、現在山岳路属性が
設定されているか否かを判断する。ステップS41が肯
定された場合は、車両は現在山岳路を走行中であるとし
てステップS42へ進み、スロットルゲインを山岳路用
の値に設定する。一方、ステップS41が否定された場
合は、車両は現在山岳路を走行中でないとしてステップ
S43へ進み、スロットルゲインを通常の値に設定す
る。
【0046】スロットルゲインを設定することによる駆
動力特性変更処理を図9のフローチャートを参照して説
明する。図9に示す処理は、図8に示すフローチャート
において、地域属性が変更されたときに例えばバックグ
ラウンドで実施される。すなわち、ステップS51にお
いて、地域属性情報格納メモリに記憶された地域属性情
報に応じて、アクセルペダル開度センサ105の信号に
対するスロットルバルブ開度信号の倍率TVOGを変更
する。例えば、図10に示すように、山岳路に対応する
属性のときは通常の属性よりも、アクセル開度に対する
スロットル開度の倍率TVOGを大きく設定することに
より、山岳路走行時におけるエンジン出力トルクの感度
を大きくする。これにより、山岳路走行においては高出
力による運転を行うことができ、登降坂路が多い山岳路
走行においても、十分な駆動力により運転を行うことが
できる。したがって、運転者は平坦路と同じような感覚
で山岳路走行を行うことができる。
【0047】図11は、駆動力制御切り換えの第2例に
おいて行われる変速パターン切換処理を示すフローチャ
ートである。ステップS61において、上記図7のステ
ップS31と同様に図6のステップS23あるいはステ
ップS24において設定された地域属性が記憶された地
域属性情報格納メモリを参照して、現在山岳路属性が設
定されているか否かを判断する。ステップS61が肯定
された場合は、車両は現在山岳路を走行中であるとして
ステップS62へ進み、変速パターンを山岳路用のパタ
ーンに設定する。一方、ステップS61が否定された場
合は、車両は現在山岳路を走行中でないとしてステップ
S63へ進み、変速パターンを通常の変速パターンに設
定する。
【0048】変速パターンを設定することによる駆動力
特性変更処理を図12のフローチャートを参照して説明
する。図12に示す処理は、図11に示すフローチャー
トにおいて、地域属性が変更されたときに例えばバック
グラウンドで実施される。すなわち、第2例は、ステッ
プS52において、上述した地域属性情報格納メモリに
記憶された地域属性情報に応じて、車両の速度およびス
ロットル開度との関係に基づく自動変速機103の変速
パターンを変更する。例えば、図13に示すように、山
岳路に対応する属性のときは通常の属性のときよりも、
同一車速および同一スロットル開度であっても低速側の
ギアを選択するように変速パターンを設定することによ
り、山岳路属性のときは通常属性よりも各ギアごとの駆
動力が大きくなり、登降坂路の走行に適した変速パター
ンとなる。したがって、運転者は平坦路での運転感覚と
同じような変速特性でもって山岳路を走行することがで
きる。
【0049】なお、上記実施の形態においては、図3の
ステップS1における地域属性判定処理を図4に示すフ
ローチャートにより、現在の自車両の位置が属する地域
属性を予め地図上に記憶された地域属性に基づいて判断
することにより行っているが、自車両が現在走行中の道
路勾配に基づいて判断してもよいものである。以下自車
両が現在走行中の道路勾配に基づいて地域属性を判定す
る処理について説明する。
【0050】図14は、自車両が現在存在する位置の勾
配に基づいて地域属性を判定する処理のフローチャート
である。図14に示すように、まずステップS71にお
いて、GPSアンテナ113からの衛星受信情報に基づ
いて、車両の地図上での位置座標C(x,y)を検出す
る。また、図15(a)に示すように、周辺道路上のど
の道路の上に自車両が存在しているかなどの判断も同様
に地図上において行う。
【0051】次のステップS72においては、ステップ
S11において検出された位置座標C(x,y)が、予
め地図上に定められた、高度情報を有する座標エリア内
のどのエリアに位置するかを検出する。例えば、車両が
図15(a)に示す座標C(x,y)の位置に存在する
場合には、図15(b)に示すように、自車両は地図上
におけるエリアAに位置していることが検出される。
【0052】そしてステップS73においては、自車両
が属するエリアAの4角の点h1,h2,h3,h4が
有する高度情報に基づいて、現在走行中の道路の勾配が
算出される。ここで、図16に示すように、エリアAに
おいて自車両の進行方向と一致する直線が、点h1,h
2を結ぶ直線と交わる点を点h5、この直線が点h3,
h4を結ぶ直線と交わる点を点h6とした場合、道路勾
配kは下記の式により算出される。
【0053】k=(h5−h6)/L0 但し、h5=(L1・h2+L2・h1)/(L1+L
2) h6=(L3・h4+L4・h3)/(L3+L4) L0:エリアAの一辺の長さ L1:点h1,h5間の長さ L2;点h5,h2間の長さ L3:点h3,h6間の長さ L4;点h6,h4間の長さ このようにして道路勾配kが算出されると、ステップS
74において、道路勾配kが所定値よりも大きいか否か
が判断される。ここで、所定値は、具体的には例えば山
岳路の平均勾配よりも小さい値に定められる。そして、
道路勾配kが所定値よりも大きい場合には、自車両は山
岳路を走行中であると判断される。そしてこの属性に関
する情報をPCM50に送信して処理を終了する。そし
てこのようにして検出された属性に関する情報に基づい
て上述したように車両の駆動力特性が制御される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略構成を示すブロック図
【図2】本実施の形態に係る車両駆動力制御装置が適用
される車両の構成を示すブロック図
【図3】本実施の形態において行われる処理を示すフロ
ーチャート
【図4】地域属性判定処理を示すフローチャート
【図5】モニタに表示される地図の例を示す図
【図6】山岳路制御切換処理を示すフローチャート
【図7】駆動力制御切換処理の例を示すフローチャート
【図8】駆動力制御切換処理の第1例を示すフローチャ
ート
【図9】駆動力特性変更処理の第1例において行われる
駆動力特性変更処理を示すフローチャート
【図10】アクセル開度とスロットル開度との関係を示
すグラフ
【図11】駆動力制御切換処理の第2例を示すフローチ
ャート
【図12】駆動力特性変更処理の第2例において行われ
る駆動力特性変更処理を示すフローチャート
【図13】車速とスロットル開度との関係における変速
パターンを示すグラフ
【図14】地域属性判定処理の他の例を示すフローチャ
ート
【図15】モニタに表示される地図の例を示す図
【図16】道路勾配の算出を説明するための図
【符号の説明】
1 位置用情報検出手段 2 現在位置検出手段 3 山岳路地域記憶手段 4 山岳路走行判断手段 7 スロットルゲイン切換手段 10 変速パターン選択手段 11 駆動力特性変更手段 50 PCM 51 TCM 52 外部環境情報処理モジュール 54 位置情報処理装置 101 エンジン 102 電子制御スロットルバルブ 103 自動変速機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02 660 F02D 29/02 G08G 1/09

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の駆動力を制御する車両駆動力制御
    装置であって、自車両が山岳路を走行しているか否かを
    判断する山岳路走行判断手段と、該山岳路走行判断手段
    による判断結果に基づいて、自車両の駆動力を切り換え
    る駆動力特性切換手段とを備え、 前記山岳路走行判断手段は、地図上の所定距離の格子点
    ごとの高度情報を記憶した高度情報記憶手段と、前記自
    車両の前記地図上における現在位置を検出する現在位置
    検出手段と、該現在位置検出手段により検出された前記
    自車両の現在位置における道路の勾配を、前記高度情報
    記憶手段に記憶された高度情報に基づいて算出する道路
    勾配算出手段と、該道路勾配算出手段により算出された
    道路勾配が所定値以上のときに、前記自車両が山岳路を
    走行していると判断する判断手段とを有し、 また、前記駆動力特性切換手段は、前記山岳路走行判断
    手段により前記自車両が山岳路を走行中であると判断さ
    れた場合には、山岳路以外を走行している場合よりも相
    対的に駆動力を大きくすることを特徴とする車両駆動力
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動力特性切換手段は、アクセルの
    操作量に対するスロットルバルブ開度のゲインを変更す
    るゲイン変更手段からなり、該ゲイン変更手段は、前記
    山岳路走行判断手段により前記自車両が山岳路を走行中
    であると判断された場合には、前記ゲインを山岳路以外
    を走行している場合よりもスロットルバルブ相対開度が
    増大するように大きくすることを特徴とする請求項1に
    記載の車両駆動力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動力特性切換手段は、自動変速機
    の変速パターンを変更するパターン変更手段からなり、
    該パターン変更手段は、前記山岳路走行判断手段により
    前記自車両が山岳路を走行中であると判断された場合に
    は、前記自動変速機の変速パターンを相対的に低速ギア
    を選択するように変更することを特徴とする請求項1に
    記載の車両駆動力制御装置。
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