JP4496728B2 - 組電池冷却制御装置および車両 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気自動車やハイブリッド自動車等に車両に搭載される車両走行用の組電池の冷却制御を行う組電池冷却制御装置、およびその組電池冷却制御装置を備える車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動モータを用いて走行する電気自動車や、エンジンと電動モータとを併用して走行するハイブリッド自動車などにおいては、ニッケル−水素電池などの2次電池からなる単セルを複数個直列接続した組電池が、電動モータの電源として用いられている。このような組電池は、充電と放電とを繰り返していると、組電池を構成している各単セル間で容量(充電率SOC)のばらつきが生じる。
【0003】
このような組電池における単セル間の容量ばらつき車両走行時に解消するために、組電池のSOCを所定の目標値に収束させるSOC一定制御を行うと共に、単セル間の容量ばらつきが所定値を超えた場合には、SOC検出値を所定のレートで減少または増加させて均等充電を行うようにするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−204538号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、均等充電は単セルの容量ばらつきを補正するために過電圧状態を意図的に設定して充電を行うものであり、上述した従来技術のように容量ばらつきが生じた場合に均等充電を行うものでは、組電池が過充電状態にさらされて寿命低下を招くという問題があった。
【0006】
本発明は、過充電状態にさらすことなく、組電池を構成する単セルの容量ばらつきを抑えることができる組電池冷却制御装置、およびその組電池冷却制御装置を備える車両を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による組電池冷却制御装置は、複数の単セルが直列接続された組電池に冷却風を送風する送風装置と、組電池に対する冷却風の風向を、第1の方向および前記第1の方向に対して逆の第2の方向のいずれか一方に選択的に切り換える風向切換手段とを備えている。そして、第1の判定手段により複数の単セルの間の容量ばらつきが風向逆転判定値以上か否かを判定するとともに、第2の判定手段により、冷却風の風上側にある単セルの容量が風下側にある単セルの容量より大きいか否かを判定する。制御手段は、容量ばらつきが風向逆転判定値以上であって、かつ、冷却風の風上側にある単セルの容量が風下側にある単セルの容量より大きい場合に、切換手段による冷却風の送風方向切換を行わせる。その結果、冷却風に対して、容量の小さな単セルが風上側に配置され、容量の大きな単セルが風下側に配置される。
【0008】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の単セルの間の容量ばらつきが風向逆転判定値以上であって、かつ、冷却風の風上側にある単セルの容量が風下側にある単セルの容量より大きい場合に、切換手段による冷却風の送風方向切換を行わせるので、切換の結果、冷却風に対して容量の小さな単セルが風上側に配置され、容量の大きな単セルが風下側に配置される。その結果、単セルを過充電状態にさらすことなく単セル間の容量ばらつきを抑えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明による組電池冷却制御装置の一実施の形態を示すブロック図であり、電気自動車の組電池に適用したものである。なお、本発明は電気自動車に限らずハイブリッド自動車などにも適用することができ、さらには、車両用以外の組電池にも適用可能である。図1は電気自動車の制御システムの概略を示したものであり、大別すると組電池1を制御する電池制御ユニット2と車両システム3とから構成される。
【0010】
車両システム3に設けられた駆動用モータ301は、電気自動車の駆動力を発生するとともに、車両減速時や制動時に回生発電を行って回生電力を組電池1に供給する。302は組電池1の電力で駆動される補機であり、例えば、エアコンディショナに用いられる電動ウォータポンプなどが含まれる。組電池1から車両システム3に供給される電力はメインリレー303によってオン・オフされる。メインリレー303のオン・オフ制御は電池制御ユニット2のバッテリコントローラ201によって行われる。車両システム3は車両コントローラ304によって制御される。車両コントローラ304は、車両システム3全体に関して異常が発生した際には、警告灯305を点灯してドライバーに異常発生を知らせる。
【0011】
車両コントローラ304やバッテリーコントローラ201には、補助電池306から電力が供給される。補助電池306と車両コントローラ304およびバッテリーコントローラ201との間にはスイッチSWが設けられていて、イグニッション信号307によってオン・オフされる。ドライバーによって車両のイグニッションスイッチがオンされてイグニッション信号307が発せられると、スイッチSWが閉じて補助電池306から車両コントローラ304およびバッテリーコントローラ201に電力が供給される。
【0012】
組電池1は単セル100を複数直列接続したものであり、各単セル100のセル電圧はセル電圧検出回路202によって検出される。組電池1の電流は電流センサ203によって検出され、電圧は電圧センサ204によって検出される。205は組電池1の温度を検出する温度センサであり、温度依存性の高い組電池1の状態を的確に把握するために、組電池内の適切な場所に配置される。電流センサ203,電圧センサ204および温度センサ205の検出データは、それぞれバッテリコントローラ201へ送られる。
【0013】
4は組電池1を冷却するための冷却系であり、組電池1への冷却風を発生させる冷却ファン400、組電池1に対する冷却風の風向を切り換える風向切換部401を備えている。冷却系4はバッテリコントローラ201によって制御される。バッテリコントローラ201は、演算・制御など行うCPU201aと、各種データが記憶されるメモリ201bを備えている。バッテリコントローラ201では、組電池1の充放電を制御するとともに、後述するように組電池1のSOCばらつきが低減されるように冷却系4を制御している。バッテリコントローラ201と車両コントローラ304およびセル電圧検出回路202との間では、各種信号の授受が行われる。
【0014】
図2は、図1の組電池1およびその冷却系4を詳細に示したものである。上述したように、組電池1は複数の単セル100から成っており、それらは所定個数毎にまとめられて各々モジュールを形成している。図2に示す組電池1では、複数のモジュール101a〜101gで構成されており、これらのモジュール101a〜101gが直列接続されて組電池1を構成する。組電池1は、冷却系4の一部を構成する電池ボックス401に収納されている。
【0015】
電池ボックス405には冷却風の流入・流出口である開口405a,405bが設けられている。これらの開口405a,405bには、冷却ファン400による冷却風を電池ボックス405内へ流入・流出させるためのダクト402a,402bが接続されている。冷却ファン400を駆動すると、ダクト402aの導入口403からダクト402a内に冷却風が吸い込まれ、図示左側の排出口406から排出される。ダクト402a,402bには、電池ボックス405の外側を迂回するように2つのバイパスダクト404a,404bがそれぞれ接続されている。バイパスダクト404aの出入口には風向切換部401a,401cが設けられており、バイパスダクト404bの出入口には風向切換部401b,401dが設けられている。これらの風向切換部401a〜401dは図1の風向切換部401を構成している。
【0016】
図3は図2に示した冷却系4の風向切換部401a,401bの部分を詳細に示す図であり、図4は風向切換部401c,401dの部分を詳細に示す図である。図3,4に示すように、各風向切換部401a〜401dには、軸406を回転軸として回転自在に設けられた配風ドア407がそれぞれ設けられている。図示していないが、風向切換部401a〜401dには配風ドア407を駆動するアクチュエータがそれぞれ設けられている。
【0017】
風向切換部401aの配風ドア407は、矢印R1のように位置A1と位置A2との間で回動される。同様に、配風ドア401bは矢印R2のように位置B1と位置B2との間で、図4の配風ドア401cは矢印R3のように位置C1と位置C2との間で、配風ドア401dは矢印R4のように位置D1と位置D2との間でそれぞれ回動される。
【0018】
本実施の形態では、配風ドア401a〜401dの開閉位置を制御することによって、電池ボックス405内における冷却風の流れが互いに逆方向である2つの配風パターンを実現することができる。図5,6にそれぞれの配風パターンを示す。なお、図5,6では電池ボックス405内に設けられているモジュール101a〜101gの図示を省略した。
【0019】
図5は第1の配風パターンを示したものであり、各配風ドア401a〜401dの開閉位置をA1,B1,C1,D1に設定した場合の配風パターンである。w1〜w4は冷却風の流れ方向を示す。導入口403からダクト402a内に吸い込まれた冷却風w1は、矢印w2で示すようにダクト402a内を直進して開口405aから電池ボックス405内へ流入する。
【0020】
電池ボックス405内に流入した冷却風は、電池ボックス405内の各モジュール101a〜101g(図2参照)を冷却しながら、電池ボックス405内を図示右側から左側へと流れる。その後、冷却風は、電池ボックス405の開口405bから流出して左側のダクト402b内に流入する。左側のダクト402bに流入した冷却風は、矢印w4で示すように排出口406から図示左側に排出される。このように第1の配風パターンでは、冷却風は電池ボックス405内を図示右側から左側へと流れるため、開口405aに近いモジュール101a(図2参照)が風上側となり、開口405bに近いモジュール101gが風下側となる。この場合の電池ボックス405内おける冷却風の風向を、「正方向」と呼ぶことにする。
【0021】
一方、図6は第2の配風パターンを示したものであり、各配風ドア401a〜401dの開閉位置をA2,B2,C2,D2に設定した場合の配風パターンである。w1,w4,w5〜w8は冷却風の流れの方向を示す。導入口403からダクト402a内に吸い込まれた冷却風w1は、冷却風の直進を妨げる位置A2に回動された風向切換部401aの配風ドア407によって、矢印w5のようにバイパスダクト404aへと導かれる。
【0022】
上述したように、バイパスダクト404aの出口側に設けられた風向切換部401cの配風ドア407は、位置C2に回動されている。そのため、バイパスダクト404aに流入してバイパスダクト404a内を右側から左側へと流れた冷却風は、矢印w6で示すようにバイパスダクト404aの出口からダクト402bへと流入し、その後、ダクト402b内を図示左側から右側へと流れて開口405bから電池ボックス405内に流入する。
【0023】
電池ボックス405内に流入した冷却風は、電池ボックス405内の各モジュール101a〜101g(図2参照)を冷却しながら、電池ボックス405内を図示左側から右側へと流れる。図6では、バイパスダクト404bの入り口に設けられた風向切換部401bの配風ドア407は、ダクト402aの冷却風の直進を妨げる位置B2に回動されている。そのため、電池ボックス405からダクト402aに流出した冷却風は、矢印w7のようにバイパスダクト404bへと導かれる。
【0024】
その後、冷却風はバイパスダクト404b内を図示右側から左側に流れ、左側のダクト402bに流れ込む。バイパスダクト404bの出口に設けられた風向切換部401dの配風ドア407は位置D2に回動されているので、ダクト402bに流入した冷却風は矢印w8のように冷却ファン側へと導かれ、矢印w4で示すように排出口406から図示左側に排出される。このように第2の配風パターンでは、冷却風は電池ボックス405内を図示左側から右側へと流れるため、開口405bに近いモジュール101gが風上側となり、開口405aに近いモジュール101aが風下側となる。この場合、電池ボックス405内の冷却風の風向を「逆方向」と呼ぶことにする。
【0025】
次に、組電池1の冷却制御について、図7のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートは、バッテリコントローラ201のCPU201aで実行される処理を示したものである。ドライバーが車両のイグニッションスイッチをオンすると、図1のスイッチSW1が閉じて補助電池306からバッテリコントローラ201に電力が供給される。そして、バッテリコントローラ201に電力が供給されると図7の処理が開始される。
【0026】
図7のステップS10では、組電池1の温度を温度センサ205により検出し、その検出結果をメモり201bに記憶する。ステップS20では、メモり201b内に予め記憶されている「温度−ファン作動テーブル」を参照して、ステップS10で検出された電池温度から冷却ファン400の作動が必要か否かを判定する。
【0027】
図8は「温度−ファン作動テーブル」の一例を示す図である。縦軸は冷却ファン400の駆動モータをPWM制御する際のデューティ比を表しており、横軸は電池温度である。図8に示す例では、電池温度がT1以上となったならば冷却ファン400を作動させる。その場合、電池温度TがT1≦T<T2の場合にはデューティ比33%で駆動し、T2≦T<T3の場合にはデューティ比67%で駆動し、T≧T3の場合にはデューティ比100%で駆動する。
【0028】
ステップS20においてファン冷却が必要と判定されると、ステップS30に進んで冷却ファン400がオン状態とされ、必要なしと判定されるとステップS40に進んで冷却ファン400はオフ状態とされる。冷却ファン400は、図8に示すような「温度−ファン作動テーブル」に従って駆動される。ステップS50では、セル電圧検出回路202、電流センサ203、電圧センサ204の検出結果に基づいて、組電池1のSOC(充電率)のばらつき、容量劣化および内部抵抗劣化を求める。
【0029】
[SOCばらつきの演算]
SOCばらつきを演算する場合、まず、セル電圧検出回路202で各単セル100のセル電圧を検出する。次に、温度センサ205で検出された電池温度とメモリ201bに予め記憶された温度補正係数マップとに基づいて、検出された各セル電圧を常温(25℃)における電圧に補正する。そして、これらの補正後セル電圧を用いて平均セル電圧を算出し、各単セル100毎に平均セル電圧に対する偏差を求める。これらの偏差がSOCのばらつきに対応しており、偏差の中で最大のものをメモリ201bに記憶する。
【0030】
[内部抵抗劣化の演算]
電流センサ203およびセル電圧検出回路202により、複数時点における電流値および各単セルのセル電圧を検出する。各単セル100毎に、検出された電流値およびセル電圧から図9に示すようなI−V特性直線L1を回帰演算する。このI−V特性直線L1の傾きから単セル100の内部抵抗Rが算出される。そして、算出された内部抵抗Rと組電池1が新品の時のセル内部抵抗R0とを比較して、単セル100毎の内部抵抗劣化を求める。例えば、比R/R0を内部抵抗劣化とする。これらの内部抵抗劣化から内部抵抗劣化の平均値を算出し、その平均値を用いて各単セル100の内部抵抗劣化の偏差を求める。それらの中で最大のものをメモリ201bに記憶する。
【0031】
[容量劣化の演算]
まず、電流センサ203およびセル電圧検出回路202により検出される電流およびセル電圧に基づいて放電電気量Ahを求める。次に、このときのI−V特性直線L1(図9参照)を回帰演算により求め、直線L13と縦軸(電圧)との交点の電圧、すなわち開放電圧Eを求める。
【0032】
図10は放電電気量Ahと開放電圧Eとの関係を示す図であり、電池が新品の場合の初期特性および電池が劣化しているときの劣化時特性を示したものである。単セル100の容量劣化βは、単セル100の劣化時電池容量Cdと初期電池容量C0との比で表すことができる。すなわち、β=Cd/C0となる。ところで、開放電圧Eが予め定めた放電容量規定電圧Veになるまでの放電電気量Ahを単セル100の電池容量Cとすると、電池容量C0,Cdは直線E=Veと初期特性曲線L20および劣化時特性曲線L10との交点における放電電気量で表せる。
【0033】
図10において、黒丸は電池初期時のデータ(Ah,E)を、白丸は上述のようにして得られた劣化時のデータ(Ah,E)をそれぞれ示している。f20は初期時データから一次回帰演算により得られる回帰直線で、f21は劣化時データから得られる回帰直線である。なお、一次以上の回帰演算を行えばより電池特性に近い回帰曲線が得られるが、開放電圧Eが著しく減少する放電末期(放電電気量Ahが大きい領域)を除いて一次回帰演算により電池特性を精度良く求めることができる。そのため、回帰直線f20,f21と直線E=Veとの交点における放電電気量Ah0、Ahdを電池容量C0,Cdとして用いることができる。
【0034】
このようにして単セル100毎に容量劣化βを求め、それらの平均値を算出する。そして、その平均値を用いて各単セル100毎に容量劣化βの偏差を求め、その中の最大のものをメモリ201bに記憶する。
【0035】
図7に戻って、ステップS60では、ステップS50で算出された「SOCばらつきの偏差の最大値」、「容量劣化の偏差の最大値」および「内部抵抗劣化の偏差の最大値」の全てが、予め各々について定めておいた規定値未満か否かを判定する。これらの規定値は、車両制御に対する影響が小さいか否か、すなわち、後述する警告を発するか否かを決める基準となるものであって、以下ではこれらを電池異常判定値と呼ぶことにする。
【0036】
ステップS60において、「SOCばらつきの偏差の最大値」、「容量劣化の偏差の最大値」および「内部抵抗劣化の偏差の最大値」のいずれか一つでも電池異常判定値以上と判定されるとステップS100へ進む。ステップS100へ進んだ場合には、組電池1に異常が生じていると判断されるので、車両コントローラ304に警告灯点灯の指令を出して、警告灯305を点灯させる。その後、ステップS110でイグニッションスイッチがオフされたか否かを判定し、オフされたと判定したならばステップS130へ進んで一連のシャットダウン処理を行う。
【0037】
一方、ステップS60において、「SOCばらつきの偏差の最大値」、「容量劣化の偏差の最大値」および「内部抵抗劣化の偏差の最大値」の全てが各々電池異常判定値未満と判定されるとステップS70へ進む。ステップSS70では、「SOCばらつきの偏差の最大値」が前記電池異常判定値よりも小さな所定値以上であって、各単セル100のセル電圧の順序関係と電池ボックス405内の風向との関係が規定の関係か否かを判定する。この所定値は、後述するように電池ボックス405内の風向を逆転させるか否かを決める判定値の一つであって、以下では風向逆転判定値と呼ぶことにする。
【0038】
ここで、セル電圧の大小関係と冷却ファン風向との関係について説明する。セル電圧の順序関係とは、各単セル100のセル電圧を比較したときに、風向方向に沿って並んだ単セル100のセル電圧がどのように変化しているかを示すものである。例えば図2に示す例では、組電池1はモジュール毎に分割され、各モジュール101a〜101gは電池ボックス405内で図示左右方向に並べられている。このような場合、各モジュール101a〜101g毎にセル電圧の平均値を求め、そのセル電圧平均値が左側からモジュール101g、モジュール101f、…、モジュール101aの順に大きくなっている場合には、セル電圧の順序関係を「正順序」と定める。逆に、右側からモジュール101a、モジュール101b、…、モジュール101gの順に大きくなっている場合には、セル電圧の順序関係を「逆順序」と定める。
【0039】
そして、上述した規定の関係とは、風向と順序関係とが「正方向」で「正順序」である場合、または、「逆方向」で「逆順序」である場合を指す。このような場合、冷却風の風上側にセル平均電圧値の大きなモジュールがあることになる。そして、上述したステップS70は、「SOCばらつきの偏差の最大値」が前記風向逆転判定値以上であって、かつ、風向と順序関係とが(正方向、正順序)または(逆方向、逆順序)になっているか否かを判定するものである。ステップS70でNOと判定されるとステップS120へ進み、YESと判定されるとステップS80へ進む。
【0040】
ステップS80では、メモリ201bに予め記憶されている「温度−充電効率特性」のマップを参照して、ステップS10で検出された電池温度が所定温度T0以上か否かを判定する。図11は温度−充電効率特性の一例を示す図であり、縦軸が充電効率、横軸が温度である。充電効率は電池温度が所定温度T0以上となると充電効率が低下する。図11では電池温度がT0(=40℃)以上になると充電効率が急激に低下している。すなわち、ステップS80は、電池温度が充電効率が低下する温度であるか否かを判定するものである。
【0041】
ステップS80で電池温度が所定温度T0以上であると判定されるとステップS90へ進み、所定温度T0未満であると判定されるとステップS120に進む。ステップS90に進んだ場合の組電池1の状態は、「SOCばらつきの偏差の最大値」が風向逆転判定値以上であって、風向と順序関係とが(正方向、正順序)または(逆方向、逆順序)になっていて、かつ、電池温度が所定温度T0以上になっている。
【0042】
風向と順序関係とが(正方向、正順序)または(逆方向、逆順序)になっている場合、冷却効率の高い風上側にセル電圧平均値の大きなモジュールがあり、冷却効率の低い風下側にセル電圧平均値の小さなモジュールがある。ところで、図11に示したように、電池温度が高くなると充電効率が低下する。そのため、通常、セル電圧の低い単セルはセル電圧の高い単セルに比べて温度が高くなっている。そのため、この状態では温度が高くて充電効率の低いモジュールが風下側にあるため、風下側のモジュールは風上側に比べてますます充電効率が低下し、SOCのばらつき(セル電圧のばらつき)が拡大することになる。そのため、ステップS90では、風向切換部401a〜401dの配風ドア407の位置を切り換えて、電池ボックス405内における冷却風の風向を逆転させる
【0043】
例えば、風向が正方向である場合(図5参照)には各配風ドア407はそれぞれA1,B1,C1,D1の位置にあるが、これらを図6のように位置A2,B2,C2,D2に切り換えることにより、電池ボックス405内の風向は逆方向に切り換えられる。このように冷却風の風向を逆転させると、風向と順序関係とが(逆方向、正順序)または(正方向、逆順序)になり、セル平均電圧値の小さなモジュールが風上側になり、セル平均電圧値の大きなモジュールが風下側になる。その結果、各モジュール間の温度差が小さくなって、セル電圧のばらつき(SOCのばらつき)が小さくなるように改善される。
【0044】
ステップS90の処理が終了したならばステップS120へと進む。ステップS120では、イグニッションスイッチがオフされたか否かを判定し、オン状態であると判定されるとステップS10へ戻る。そのため、ステップS70,およびステップS80でYESと判定される度に、冷却風の逆転制御が行われる。一方、ステップS120でイグニッションスイッチがオフされたと判定されるとステップS103に進んで一連のシャットダウン処理を行う。ステップS130の処理が終了すると、図7のフローチャートの一連の処理が終了する。
【0045】
図7の冷却制御により得られる効果をまとめると以下のようになる。
(1)ステップS70〜ステップS90で説明したように、「SOCばらつきの偏差の最大値」が風向逆転判定値以上であって、風向と順序関係とが(正方向、正順序)または(逆方向、逆順序)になっていて、かつ、電池温度が所定温度T0以上である場合には、セル電圧値の小さなモジュールが風上側になり、セル電圧値の大きなモジュールが風下側になるように風向を切り換えるので、単セル間の容量ばらつき(SOCばらつき)を低減することができる。
(2)また、冷却風で単セルを冷却する場合に、電池温度に応じて冷却ファン駆動のデューティ比を変えて、電池温度が高いほど冷却風の風量を大きくしたので、より効果的に冷却を行うことができる。
(3)ステップS60,ステップS100の処理のように、「SOCばらつきの偏差の最大値」、「容量劣化の偏差の最大値」および「内部抵抗劣化の偏差の最大値」のいずれかが電池異常判定値異常となった場合には、警告灯を点灯するようにしたので、電池異常をドライバーに速やかに知らせることができる。
(4)図2に示したように、上述した実施の形態では、バイパスダクト404a,40abを設け、切換部401a〜401dの切換により導入口から取り込まれた冷却風をバイパスダクト404a,404bのいずれかに導いて風向を切り換えるようにしている。そのため、冷却風の導入口および排出口を固定し、冷却ファンの送風方向を固定した状態で風向の切換ができる。
【0046】
なお、上述した実施の形態では、冷却ファン400で冷却風を吸い込み、バイパスダクト404a,404bおよび切換部401a〜401dを用いて風向の切換を行ったが、冷却ファン400を導入口403側に設けて電池ボックス405に冷却風を送り込むような構成でも良い。また、正方向の冷却風と逆方向の冷却風とを発生するための冷却ファンおよびダクトをそれぞれ独立に設けて、それらを切り換えて風向を逆転するようにしてもよい。すなわち、容量の小さな単セルが風上となるように冷却風を逆転できる冷却系であれば、上記実施の形態に何ら限定されるものではない。
【0047】
以上説明した実施の形態と特許請求の範囲の要素との対応において、冷却ファン400は送風装置を、切換部401(401a〜401d)およびバイパスダクト404a,404bは請求項1の切換手段を、バッテリコントローラ201は第1,2の判定手段、制御手段および劣化演算手段を、ダクト402a,402bおよび電池ボックス405は送風用ケーシングを、ダクト402a,402bは第1の配風手段を、バイパスダクト404aおよびバイパスダクト404bは第2の配風手段を、切換部401(401a〜401d)は請求項2の切換手段を、温度センサ205は温度検出手段を、警告灯305は警告発生装置をそれぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による組電池冷却制御装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】組電池1および冷却系4を詳細に示す図である。
【図3】冷却系4の風向切換部401a,401bの部分を詳細に示す図である。
【図4】冷却系4の風向切換部401c,401dの部分を詳細に示す図である。
【図5】第1の配風パターンを説明する図である。
【図6】第2の配風パターンを説明する図である。
【図7】組電池1の冷却制御を説明するためのフローチャートである。
【図8】温度−ファン作動テーブルの一例を示す図である。
【図9】I−V特性直線L1を示す図である。
【図10】放電電気量−開放電圧特性を示す図である。
【図11】温度−充電効率特性の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 組電池
2 電池制御システム
3 車両システム
4 冷却系
201 バッテリコントローラ
202 セル電圧検出回路
203 電流センサ
204 電圧センサ
205 温度センサ
301 駆動用モータ
304 車両コントローラ
305 警告灯
400 冷却ファン
401,401a〜401d 風向切換部
402a,402b ダクト
403 導入口
404a,404b バイパスダクト
405 電池ボックス
406 排出口
407 配風ドア
100 単セル
101、101a〜101g モジュール
Claims (7)
- 複数の単セルが直列接続された組電池に冷却風を送風する送風装置と、
前記組電池に対する前記冷却風の風向を、第1の方向および前記第1の方向に対して逆の第2の方向のいずれか一方に選択的に切り換える切換手段と、
前記複数の単セルの間の容量ばらつきが風向逆転判定値以上か否かを判定する第1の判定手段と、
前記冷却風の風上側にある前記単セルの容量が風下側にある前記単セルの容量より大きいか否かを判定する第2の判定手段と、
前記容量ばらつきが風向逆転判定値以上であって、かつ、前記冷却風の風上側にある前記単セルの容量が風下側にある前記単セルの容量より大きい場合に、前記切換手段による前記冷却風の送風方向切換を行わせる制御手段とを設けたことを特徴とする組電池冷却制御装置。 - 複数の単セルが直列接続された組電池が収納される送風用ケーシングと、
冷却風を前記ケーシングの導入口から導入して前記ケーシングの排出口から排出する送風装置と、
前記導入口から導入された冷却風を、第1の方向から前記組電池に送風する第1の配風手段と、
前記導入口から導入された冷却風を、前記第1の方向に対して逆の第2の方向から前記組電池に送風する第2の配風手段と、
前記組電池に対する送風を、前記第1の配風手段による送風および前記第2の配風手段による送風のいずれか一方に選択的に切り換える切換手段と、
前記複数の単セルの間の容量ばらつきが風向逆転判定値以上か否かを判定する第1の判定手段と、
前記冷却風の風上側にある前記単セルの容量が風下側にある前記単セルの容量より大きいか否かを判定する第2の判定手段と、
前記容量ばらつきが風向逆転判定値以上であって、かつ、前記冷却風の風上側にある前記単セルの容量が風下側にある前記単セルの容量より大きい場合に、前記切換手段による前記冷却風の送風方向切換を行わせる制御手段とを設けたことを特徴とする組電池冷却制御装置。 - 請求項1または2に記載の組電池冷却制御装置において、
前記組電池の温度を検出する温度検出手段を備え、
前記制御手段は、前記電池温度が高くなるに従って前記組電池に送風される冷却風の風量を増加させるように前記送風装置を制御することを特徴とする組電池冷却制御装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の組電池冷却制御装置において、
前記単セルの劣化を演算する劣化演算手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記容量ばらつきおよび前記劣化がそれぞれの電池異常判定値未満の場合に前記風向切換の制御を行い、前記容量ばらつきおよび前記劣化のいずれか一方がその電池異常判定値以上である場合には前記送風方向切換の制御を行わないことを特徴とする組電池冷却制御装置。 - 請求項4に記載の組電池冷却制御装置において、
前記容量ばらつきおよび前記劣化のいずれか一方がその電池異常判定値以上である場合に警告情報を発生する警告発生装置を備えたことを特徴とする組電池冷却制御装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の組電池冷却制御装置において、
前記制御手段は、前記電池温度が所定温度以上の場合に前記送風方向切換の制御を行うことを特徴とする組電池冷却制御装置。 - 複数の単セルが直列接続された組電池と、
前記組電池の電力により駆動される車両走行用電動モータと、
請求項1〜6のいずれかに記載の組電池冷却制御装置とを備えたことを特徴とする車両。
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