JP4496079B2 - 咬合具、咬合具付き包装袋 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、互いに咬合する一対の雌雄部材を有する咬合具、およびこの咬合具を備えた咬合具付き包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、包装袋の開口部周縁に沿って互いに咬合する一対の雌雄部材を固着した咬合具付き包装袋が知られている。この咬合具付き包装袋によれば、雌雄部材の咬合を解除して食品等を収納し、再度雌雄部材を咬合させることにより、食品等の内容物を外気から遮断して保存することができるため、食品等の内容物を品質を損なうことなく長期に保存することができるという利点がある。
【0003】
一方、他の開閉自在な包装袋として、包装袋の開口部周縁に金属条からなる開閉部材を設けた技術が知られている。
このような開閉部材は、金属条を変形させることにより、包装袋の開口部を閉塞したり、開封したりすることができ、開封時には、金属条を円弧状に拡げることで内容物を容易に取り出すことができるという利点がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭61−59560号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した従来の咬合具付きの包装袋では、開封時包装袋の自重によって開口部分が閉塞してしまうため、開封時の形状を保持することが難しいという問題がある。
また、前述した実開昭61−59560号公報に示される金属条が設けられた包装袋では、金属条の変形により包装袋を閉塞しているため、再封止した際の密閉性が確保できないという問題がある。
さらに、包装袋はポリエチレン、ポリプロピレン等の通常熱可塑性樹脂からなり、金属条は異種部材であるため、近年の分別廃棄からすると、金属条を包装袋から取り外して廃棄しなければならず、廃棄処理の手間がかかるという問題がある。
また、食品等の異物混入の検査では金属探知機を用いることがあり、前記特許文献1のような金属条は、探知機に反応してしまい、食品用の包装袋には用いることができないという問題がある。
【0006】
本発明の主な目的は、包装袋に取り付けた際、開封時の形状を保持することができ、かつ十分に密封性を確保することができ、さらに廃棄処理の手間のかからない咬合具、および咬合具付き包装袋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の咬合具は、互いに咬合する一対の雌雄部材を有し、包装袋の開口部周縁に沿って取り付けられる咬合具であって、雄部材および雌部材の少なくともいずれか一方は、前記咬合具の延出方向に沿って延び、低結晶性PET或いは非晶性PETを共押出しの一層としてなり、包装袋に取り付けられた際に開口された形状を保持する形状保持部を備え、この形状保持部を備える前記雄部材および雌部材の少なくともいずれか一方は、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂から構成されていることを特徴とする。
【0008】
ここで、咬合具を構成する雄部材、雌部材は、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂を単軸、二軸の押出成形機等によって押出成形することにより製造することができ、材質は、使用される包装袋の材質に応じて適宜選択される。例えば、包装袋を構成するフィルムの材質がポリエチレンであれば、雄部材、雌部材の材質としてもポリエチレンを採用するのが好ましく、フィルムの材質がポリプロピレンであれば、雄部材、雌部材もポリプロピレンを採用するのが好ましい。
また、形状保持部を構成する材料としては、より好ましくは、低結晶性ないし非晶性ポリエチレンテレフタレートを採用するのがよい。
【0009】
このような本発明によれば、咬合具を構成する雄部材または雌部材の少なくとも一方が形状保持部を備えることにより、開封時包装袋の開口を大きく拡げると、そのままの開口状態を維持することができるため、包装袋にこのような咬合具を取り付けることで、内容物を取り出し易い包装袋とすることができる。
また、互いに咬合する一対の雌雄部材を備えていることにより、これらを咬合させることで一旦開封後も、密封性を確保して包装袋を再度封止することができる。
【0010】
さらに、形状保持部が低結晶性PET或いは非晶性PETとしてなることにより、この形状保持部を含む材質をすべて樹脂製とすることができ、形状保持部を外して廃棄する必要がなく、廃棄の際の手間を大幅に低減することができる。
そして、形状保持部を構成する熱可塑性樹脂として低結晶性PET或いは非晶性PETを採用することにより、PETの靱性、塑性を利用して形状保持性を確実に実現することができる。
また、低結晶性PETあるいは非晶性PETで形状保持部を構成することにより、これらのPETは結晶性PETよりも押出成形温度が低いので、咬合具を構成するポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂との共押出成形に際して押出時の温度差が少なくなり、ポリプロピレン、ポリエチレン等の焼き付き等を防止することができる。
【0011】
以上において、前述した形状保持部を、雄部材および/または雌部材の内部に一体的に形成することが考えられ、好ましくは、雄部材の内部に一体的に形成するのがよい。
ここで、雄部材および/または雌部材を構成するポリプロピレン等の外周樹脂と、形状保持部を構成する樹脂との断面における面積割合は、外周樹脂:形状保持部=1:9〜9:1の間とするのが好ましく、この範囲を外れると、形状保持性が失われたり、咬合具としての再封止性が悪くなる可能性がある。
このように雄部材または雌部材の内部に一体的に形成することにより、外皮は雄部材または雌部材として適切な樹脂を採用して密閉性を確保することができ、形状保持性は内部の形状保持部で実現することができる。また、雄部材は雌部材と咬合する膨出部を含む断面を有しているため、この内部に形状保持部を一体的に形成することができ、製造し易い。
【0012】
また、雄部材、雌部材が包装袋を構成するフィルム内面に溶着される溶着基部と、この溶着基部から立設され、互いに咬合する咬合部本体を備えている場合、前述した形状保持部を、雄部材および/または雌部材の溶着基部に一体的に形成することも考えられる。
この場合、形状保持部は、共押出成形等により形状保持部を溶着基部とともにフィルム状に押し出したりして一体化してもよい。
形状保持部をこのように形成しても前述と同様の作用および効果を享受することができる上、形状保持部を雄部材または雌部材の咬合部本体と干渉しないように一体形成できるため、咬合形状の自由度が向上する。
【0013】
さらに、形状保持部が溶着基部に一体形成されている場合、溶着基部の咬合部本体が設けられた位置から離れた位置に形状保持部が形成されているのが好ましい。
このように咬合部本体から離れた位置に形状保持部が形成されることにより、雄部材および雌部材の咬合部本体同士が咬合する際、形状保持部の靱性、塑性等により咬合部本体同士の咬合を阻害することがないので、雄部材および雌部材の咬合を確実に行って、確実に密封できる。
【0016】
また、本発明の咬合具付き包装袋は、前述した咬合具を備えていることを特徴とし、咬合具を包装袋の開口部周縁に沿って取り付けてあることを特徴とし、このような咬合具付き包装袋は、食品、特に液体、半液体の食品を密閉封入する包装袋として好適に利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係る咬合具付き包装袋1が示されている。
この包装袋1は、平袋状の包装袋として構成され、延伸または無延伸のポリプロピレンフィルムを中央部で折り畳み袋の底部とし、重ね合わされたフィルム10に所定ピッチでサイドシール部11を形成することにより構成され、図中下側の底部とは反対側が開口部12とされるポリプロピレン製の包装袋である。
そして、この開口部12の周縁部分の内側には、本発明の実施形態に係る咬合具20が設けられ、この咬合具20は、サイドシール部11と交差する部分20Aでつぶされている。
【0018】
咬合具20は、図2に示すように、フィルム10の内側の互いに対向する面に溶着される一対の雌雄部材21、22を備えている。
雄部材21は、フィルム内面に溶着される帯状基部211と、この帯状基部211から立ち上がり、先端が膨出する円形状の断面を有する雄部本体212とを備えた断面を有するポリプロピレン製の線状部材である。
この雄部材21の先端部分の円形中心部分には、非晶性PETからなる形状保持部213が一体的に形成され、雄部材21の延出方向(図2における紙面直交方向)に沿って延出している。
【0019】
雌部材22は、雄部材21と同様に帯状基部221と、この帯状基部221から立ち上がり、中央部で外側に拡がる一対の咬合片からなる雌部本体222とを備えた断面を有するポリプロピレン製の線状部材である。
この雌部材22の帯状基部221の内部には、雄部材21の場合と同じ非晶性PETからなる形状保持部223が一体的に形成され、雌部材22の延出方向に沿って延出している。
そして、雄部材21および雌部材22は、雄部本体212の膨出部分を、雌部本体222の一対の咬合片の間に挿入することにより咬合され、咬合することにより、包装袋1の開口部12を閉鎖することができる。
【0020】
咬合具20を製造する場合には、例えば、雄部材21であれば、単軸または2軸の押出成形機を2台準備し、一方のホッパに非晶性PETを主成分とするペレットを投入し、他方のホッパにポリプロピレンを投入し、非晶性PETをポリプロピレンで囲むような共押出用のダイで同時に押出成形し、引取装置で押出物を引き落としながら、押出物を冷却することにより製造される。雌部材22の場合も同様である。
【0021】
このような包装袋1は、フィルム10を幅方向中央部で半折りしながら、雄部材21、雌部材22をフィルム10の内面側に溶着した後、フィルム10の幅方向に所定ピッチで溶着を行ってサイドシール部11を形成し、さらにサイドシール部11に沿って溶断することにより製造される。尚、サイドシール部11のヒートシール温度およびシール時間は、交差部分20Aで非晶性PETの形状保持部213、223を含む雄部材21、雌部材22が潰れるまでの温度、時間として設定され、交差部分20Aにおける空気漏れ等がないように注意する。
【0022】
このような包装袋1を使用する場合、咬合具20の雄部材21および雌部材22を分離した後、例えば、図3に示されるように、雄部材21が設けられたフィルム10の開口部12近傍を拡げて包装袋1内部に収納された内容物を取り出す。この際、雄部材21には、形状保持部213が内部に一体的に形成されているため、拡げた形状が保持され、包装袋1内部に手等を入れても包装袋1の内面に手が触れることがなく、内容物を取り出すことができる。
使用後は、図4に示すように、雄部材21に雌部材22を嵌合させ、咬合具20により、包装袋1の開口部12を封止した後、上方から押さえつけて平らにすることにより、密閉封止することができる。
【0023】
このような第1実施形態によれば、以下のような効果がある。
咬合具20の雄部材21、雌部材22がそれぞれ形状保持部213、223を備えていることにより、開封時包装袋1の開口部12を大きく外側に拡げると、そのままの開口状態を維持することができるため、包装袋1にこのような咬合具20を取り付けることで、内容物を取り出し易い包装袋1とすることができる。
また、一対の雌雄部材21、22を備えていることにより、包装袋1を一旦開封した後も、密封性を確保して包装袋1を再度封止することができる。
【0024】
さらに、形状保持部213、223が非晶性PETを主成分とする組成物から構成されることにより、この形状保持部213、223を含む咬合具20の材質をすべて樹脂製とすることができ、形状保持部213、223を外して廃棄する必要がなく、廃棄の際の手間を大幅に低減することができる。
そして、形状保持部213、223を非晶性PETで構成することにより、PETの靱性、塑性を利用して、開封時の形状保持性を確実に実現することができる。
また、形状保持部213、223の材料に非晶性PETを採用したことにより、非晶性PETは結晶性PETよりも押出成形温度が低いため、咬合具20を構成するPP、PE等の熱可塑性との共押出成形に際して押出時の温度差が少なくなり、同時押出に伴うPP、PEの焼き付き等を防止できる。
【0025】
さらに、形状保持部213、223を雌雄部材21、22の内部に一体的に形成することにより、外皮部分は雄部本体212、雌部本体222の咬合に適切なPP、PE等の樹脂を採用して密封性を確保することができ、形状保持性は内部の形状保持部213、223で実現することができる。特に、雄部材21は、雌部材22と咬合する膨出部を含む雄部本体212内部に形状保持部213を一体形成できるため、形状保持部213が外部に露出しにくく、また、製造もし易い。
そして、このような包装袋1によれば、形状保持部213、223により開封時の開口形状を維持でき、かつ咬合具20により開封後再度密封することができるため、食品等、特に液体、半液体の食品の包装袋として好適に用いることができる。
【0026】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は類似の部分等については、同一又は類似の符号を付してその説明を省略または簡略する。
前述の第1実施形態では、図2に示されるように、雄部材21の形状保持部213は、雄部本体212の内部に形成され、雌部材22の形状保持部223は、帯状基部221内部に形成され、これらは、共押出成形により雄部材21、雌部材22の成形と同時に形状保持部213、223が一体形成されるように構成されていた。
【0027】
これに対して、図5に示されるように、第2実施形態に係る咬合具30は、雄部材31の帯状基部311に形状保持部313が形成されており、雌部材32の帯状基部321に形状保持部323が形成されている点が相違する。
このような雄部材31、雌部材32は、第1実施形態の場合と同様に、共押出成形により雄部材31、雌部材32の内部に形状保持部313、323を一体的に形成することができる。
【0029】
このような第2実施形態によれば、第1実施形態で述べた効果に加えて次のような効果がある。
すなわち、形状保持部313、323を雄部材31の雄部本体312、雌部材32の雌部本体322と干渉しないように一体形成できるため、雄部本体312、雌部本体322の咬合形状を形状保持部323、323によって制限されることなく設定でき、咬合形状の自由度が向上する。
【0030】
さらに、雄部本体312、雌部本体322の内部に形状保持部313、323が一体形成されていないため、製袋時のサイドシールによって、雄部本体312、雌部本体322をつぶす際にも、通常の温度、シール時間で行うことができ、生産性を損なうことなく、形状保持性を具備する咬合具30を製造することができる。
【0031】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
前述の第2実施形態に係る咬合具30は、雄部材31の帯状基部311、雌部材32の帯状基部321の全体に亘って形状保持部313、323が一体形成されていた。
これに対して、図6に示すように、第3実施形態に係る咬合具40を構成する雄部材41は、帯状基部411の一部に形状保持部413が形成されている点が相違する。尚、図示を略したが、咬合具40を構成する雌部材も同様に形状保持部を形成することができる。
【0032】
この雄部材41の形状保持部413は、帯状基部411の雄部本体412が設けられた位置から離れた位置、つまり、雄部本体412に要求される咬合容易性を確保するための可撓性を必要とされる帯状基部411の部分を避けた位置に形状保持部413が形成されている。
尚、このような咬合具40は、第1実施形態の場合と同様に、形状保持部413を構成する非晶性PET、および雄部材41を構成するPP、PE等を共押出成形することにより製造することができる。
【0033】
そして、このような咬合具40を包装袋の開口部周縁に取り付ける際には、形状保持部413が形成された部分が開口部端縁側に、雄部本体412がこの形状保持部413よりも内側となるように取り付ける。
包装袋開封時には、形状保持部413によって開口状態を維持して内容物を取り出し、閉鎖時は、可撓性のある雄部材41、不図示の雌部材を変形させて封止する。
【0034】
このような第3実施形態によれば、前述した第1実施形態で述べた効果に加えて次のような効果がある。
すなわち、形状保持部413が雄部本体412から離れた位置に形成されているため、雄部材41と雌部材とを嵌合させる際、形状保持部413の形状保持性による咬合しにくさを回避することができ、咬合が容易であり、かつ形状保持性をも具備した咬合具40とすることができる。
【0038】
[実施形態の変形]
尚、本発明は、前述の各実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
前述の第1〜第3実施形態では、雄部材21、31、41、および雌部材22、32、42のそれぞれに形状保持部213、223、313、323、413が形成されていたが、本発明はこれに限られない。すなわち、咬合具を構成する雌雄部材の一方のみに形状保持部が形成されていても、本発明の目的は達成できる。
【0039】
また、前記各実施形態では、形状保持部を構成する材料として非晶性PETを採用していたが、形状保持部の材料は非晶性PETを主成分とした組成物であればよく、例えば結晶性PETの配合を増して低結晶性PETとしてもよい。
【0040】
さらに、前記第1実施形態では、咬合具20の断面形状は、雄部本体212の先端部分が円形状に膨出し、雌部本体222はこれを包み込むような一対の咬合片を備えた構成としていたが、本発明はこれに限られず、要するに、密封性を確保できるような咬合形状であれば種々のものに本発明を適用することができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【実施例】
【0041】
実施例1;
第1実施形態の咬合具20を構成する雄部材21、雌部材22について、形状保持部213、223を構成する樹脂を非晶性PET(イースマンケミカル株式会社PETG6763)、これを囲む雄部材21、雌部材22を構成する樹脂をランダムポリプロピレン(RPP:出光石油化学株式会社 F−744NP))として共押出成形を行って、雄部材21、雌部材22を押出成形した。非晶性PETおよびRPPにおける各押出成形機の押出条件は、表1に示される通りである。
【0042】
【表1】
【0043】
参考例1;
形状保持部213、223を構成する樹脂を結晶性PETに変更し、押出成形温度を各ゾーン毎に約20℃づつ高めにした。それ以外は実施例1と同様の条件で雄部材21、雌部材22を押出成形した。
【0044】
実施例3;
第2実施形態に係る咬合具30の雄部材31および雌部材32を実施例1と同様の材質、押出条件で押出成形した。
【0045】
実施例4〜6;
第2実施形態における雄部材21および雌部材22について、雄部材21および雌部材22の断面の面積に対する形状保持部213、223の面積割合を変化させて複数種類の雄部材21、雌部材22を押出成形した。材質、成形条件等は第1実施例と同様である。実施例4〜実施例6における雌雄部材21、22に対する面積割合を表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】
比較例1;
実施例1において、形状保持部213を構成する樹脂をポリアミド(Ny6:宇部興産株式会社UBEナイロン1022)に変更した以外は、実施例1と同様の条件で雄部材21、雌部材22を押出成形した。ナイロンの押出条件を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】
比較例2;
実施例1で使用したRPPのみで雄部材、雌部材を押出成形した。この際の押出成形条件を表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】
製袋方法;
実施例1、実施例3〜実施例6、参考例1、比較例1、比較例2で得られた雄部材、雌部材をそれぞれ、無延伸PPからなるフィルムにヒートシールバーで溶着した後、図1を参照すれば、サイドシール部11を形成するとともに、交差部分20Aをシールバーでつぶし、二方シール平状の包装袋1を製造した。交差部分20Aをシールバーでつぶす際の温度は150℃に設定し、ショット数は30ショット/分で行った。
【0052】
評価方法;
(1)形状保持性
得られた包装袋を開封し、包装袋の開口部略中央部分で咬合具に折目をつけ、を拡げた状態で平置きし、1分後の状態を観察して形状保持性の評価を行った。評価は、包装袋の開口部を拡げることなく、片手で容易に内容物を取り出せる状態のものを○、両手を使わないと内容物を取り出せないと判断されるものを×とした。
【0053】
(2)再封止性
包装袋内部に粉状、塊状の固形物を入れ、雄部材を雌部材に再度咬合させて再封止性の評価を行った。評価は、再封止した包装袋を逆さにした場合、内容物がこぼれ落ちない場合を○、こぼれる場合を×とした。
【0054】
(3)つぶし性
包装袋のサイドシール後の交差部分の外観と、この部分のシール漏れとにより咬合具のつぶし性を評価した。評価は、交差部分の外観が良好でシール漏れがないものを○、外観不良だがシール漏れがないものを△、外観不良でシール漏れがあるものを×とした。
以上の結果を表5に示す。
【0055】
【表5】
【0056】
評価結果;
実施例1、実施例3〜実施例6、及び参考例1は、雄部材および雌部材に形状保持部が一体的に形成されているため、開口部を拡げた状態が維持され、開封時内容物を取り出し易いことが確認された。また、実施例6は外観上若干不良が見られるものの、シール漏れは生じておらず、十分なつぶし性を有するものと認められる。
一方、比較例1は、ポリアミドを形状保持部として採用したので、十分な形状保持性が維持できず、内容物を取り出すには不適切であることが確認された。
また、比較例2は、形状保持部がないため、形状保持性がなく、開口形状を保持できないことが確認された。
【0057】
【産業上の利用可能性】
本発明は、互いに咬合する一対の雌雄部材を有する咬合具、およびこの咬合具を備えた咬合具付き包装袋として利用でき、食品用等の包装袋として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の第1実施形態に係る包装袋の外形を示す正面図である。
【図2】前記実施形態における咬合具の構造を示す断面図である。
【図3】前記実施形態における包装袋の使用方法を説明するための斜視図である。
【図4】前記実施形態における包装袋の使用方法を説明するための斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る咬合具の構造を示す断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る咬合具の構造を示す断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る咬合具の構造を示す断面図である。
Claims (6)
- 互いに咬合する一対の雌雄部材を有し、包装袋の開口部周縁に沿って取り付けられる咬合具であって、
雄部材および雌部材の少なくともいずれか一方は、前記咬合具の延出方向に沿って延び、低結晶性PET或いは非晶性PETを共押出しの一層としてなり、包装袋に取り付けられた際に開口された形状を保持する形状保持部を備え、
この形状保持部を備える前記雄部材および雌部材の少なくともいずれか一方は、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂から構成されていることを特徴とする咬合具。 - 請求項1に記載の咬合具において、
前記形状保持部は、前記雄部材および/または前記雌部材の内部に一体的に形成されていることを特徴とする咬合具。 - 請求項2に記載の咬合具において、
前記形状保持部は、前記雄部材の内部に一体的に形成されていることを特徴とする咬合具。 - 請求項1に記載の咬合具において、
前記雄部材および前記雌部材は、包装袋を構成するフィルム内面に溶着される溶着基部と、この溶着基部から立設され、互いに咬合する咬合部本体とを備え、
前記形状保持部は、前記雄部材および/または前記雌部材の溶着基部に一体的に形成されていることを特徴とする咬合具。 - 請求項4に記載の咬合具において、
前記形状保持部は、前記溶着基部の前記咬合部本体が設けられた位置から離れた位置に形成されていることを特徴とする咬合具。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の咬合具を備えたことを特徴とする咬合具付き包装袋。
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