JP4495364B2 - 戸当り - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドア枠に取付けられた戸当りに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ドア枠と閉じられたドアとの隙間を隠すと共に、隙間風や光の漏洩を防止するための戸当りは、ドア枠の内面に、釘・木ネジ・接着剤・嵌合等によって固定されている。しかしながら、この戸当たりは次の理由から着脱可能に構成される必要がある。すなわち、
【0003】
ドア枠は、歪み・姿勢等の調整又は/及び一時的な取外しが可能に調整機構が組み込まれる場合もある(例えば、比較的大きい径、例えば径10mm度のネジが1m間隔に、ドア1セット当たり8個程度配置される)。この調整機構は露出すると、外観が損なわれるため、通常は戸当たりによって隠蔽されている。
【0004】
従来、戸当たりとして種々のものが提案されている。その代表的なもの1つは、例えば図4に示すドア枠110へネジNによって固定される、ネジ止めタイプの戸当り150であって、木製のものについての提案が、特開昭58−199983号、特開平3−9484号、実開平7−19568号等にそれぞれ記載されている。
【0005】
この種のものは、着脱が容易であり、固定強度が大であり、ドア枠110と同一の材料を使用可能であるため、高級感の付与が可能であるが、ネジ頭N1が化粧面から露出し、外観を損なうという問題がある。また、着脱の繰り返しに伴い、ネジNの締結力が低下するという問題もある。
【0006】
例えば図5に示すように、ドア枠210に形成された溝211,211に、戸当り250の脚251,251が嵌合されることによって、戸当り250がドア枠210に固定される等の、プラスチック製の嵌合タイプについての提案が、特開平3−25783号、特開平10−102896号、特開平6−185254号、特開平8−158735号、特開平9−96162号、特開平9−96163号、特開平9−96164号、特開平10−61311号、特開平10−102896号、特開平10−115149号、特開平10−238214号、特開平11−50740号、特開2000−27539号、実開昭61−206074号、実用新案登録3023525号等にそれぞれ記載されている。
【0007】
この種のものは、着脱容易であり、調整機構を完全に隠蔽可能である等の長所はあるが、木質のドア枠210との微妙な質感の違いが生じ、ドア枠210への固定強度が低く、脱落や破損のおそれがある。なお、木製の嵌合タイプもあるが、別に嵌合部の接合が必要であり、戸当たりの大型化、外観の悪化、コスト上昇を伴うという問題点がある。
【0008】
3番目に、材料の少なくとも一部にプラスチックが使用され、且つ、例えば図6に示すように、ドア枠310への固定用のネジNが隠蔽される等の、ネジ止めタイプの戸当り350等についての提案が、特開平8−109775号、特開平9−137668号、実開昭55−53173号、特開平10−311179号、特開平10−311180にそれぞれ記載されており、上述の大半の問題点は解消されたが、木質のドア枠との質感の違いが依然として残っているという問題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、上記従来の問題を解決した、固定強度が大であって、ドア枠との違和感がなく、しかも外観に優れた戸当りを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達するために、請求項1の発明の戸当りは、ドア枠(10)上面に取付けられる本体取付基部(51)と、該本体取付基部(51)のドア(20)側に形成された水平に延びる溝(53)に嵌め込まれ、ドア(20)閉時にそのドア(20)に弾接してドア枠(10)とドア(20)との隙間を隠すパッキン(60)と、を有する戸当りであって、前記本体取付基部(51)に形成された溝(53)は、本体取付基部(51)の上部からドア(20)側に突出した上片(55)と、同じく本体取付基部(51)の下部からドア(20)側に上片(55)よりも大きく突出し、かつドア枠(10)上面に沿って接する下片(52)との間に形成され、前記本体取付基部(51)は、前記下片(52)を貫通しドア枠(10)に向かってネジ(N)がねじ込まれることによってドア枠(10)に固定されるとともに、前記パッキン(60)は、前記ネジ(N)の頭を隠蔽するように、前記溝(53)に嵌め込まれてなることを特徴とする。
【0011】
また請求項2の発明は、前記パッキン(60)のドア側は、前記下片(52)の先端を覆うように、ドア(20)に向かって延びていることを特徴とする。
【0012】
なお、括弧内の符号は、後述する発明の実施の形態および図面に記載された記号に対応するものである。
【0013】
請求項1の発明によれば、次の作用効果がある。すなわち、
▲1▼ネジの完全隠蔽が可能である。
戸当たり固定用のネジがパッキンによって完全に隠蔽されるようになっているので、見栄えがよい。
【0014】
▲2▼高級感がある。
戸当たりの本体取付基部は、ドア枠と同一材質でも構わないので、材質が統一でき、高級感がある。
【0015】
▲3▼固定強度が大である。
戸当たり固定用のネジは、パッキンに隠蔽される部分であれば、どこでも何ケ所でも取付可能であるので、必要に応じて多数取付けられ固定強度を大きくすることができる。
【0016】
▲4▼安価である。
構造も簡単であって、固定手段はネジのみで、特殊な嵌合手段も用いられておらず、安価である。
【0017】
▲5▼着脱の繰り返しによっても固定強度が確保される。
ネジが同一箇所で繰り返し脱着が行われると、その固定強度が低下するが、上述のようにネジの位置・数の制限が殆んどないため、繰り返し脱着が行われることがあっても、緊結力は低下しない。
【0018】
▲6▼ネジ止め時部分の損傷によっても外観が損なわれることはない。
たとえ手元が狂って、その部分に損傷を生じても、ネジ止め部分がパッキンによって隠蔽されるため、外観が損なわれることはない。
【0019】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の作用効果に加えて、ドア閉時への戸当りへの衝撃が一層和らげられる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態例の戸当りとして、図を参照して説明すると、図1はドア枠に取り付けられた状態を示す断面図、図2はその斜視図、及び図3は戸当りの本体取付基部を示す斜視図である。
【0021】
本発明の戸当り50は、ドア枠10上面に取付けられる本体取付基部51と、ドア20閉時にそのドア20に弾接してドア枠10とドア20との隙間を隠すパッキン60とから構成されている。パッキン60は、ドア20側に膨出した中空状のものであり、その脚61が、本体取付基部51のドア20側に形成された水平に延びる溝53に嵌め込まれている。
【0022】
ドア枠10の上面には、本体取付基部50の下面に形成された凸条に嵌合する凹条が形成されている。
本体取付基部51に形成された溝53は、ドア20の閉時にドア面に対して平行に延びるものであり、本体取付基部51の上部からドア20側に突出した上片55と、同じく本体取付基部51の下部からドア20側に突出した下片52との間に形成されている。下片52は、上片55よりも大きく突出し、本体取付基部51の取付固定時には、ドア枠10上面に沿って接するようになっている。
【0023】
その戸当たり50のドア枠10への固定は、本体取付基部51の凸条がドア枠20の凹溝に嵌合され、下片52がドア枠10の上面に当接されたうえ、下片52の表側から下片52を貫通しドア枠10に向かってネジNがねじ込まれることによって行われる。
次いで、下片52の上側にネジNの頭静を隠蔽するように、ドア20と弾接する中空状のパッキン60の脚61が、下片52の付け根に形成された溝53に、嵌着される。
【0024】
なお、前記パッキン60の、ドア20と弾接するドア側の部分は、ドア20の衝撃が弱められるよう、下片52の先端を越えてドア20に向かって延びると共に、下片52の先端を覆うようにしてあるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0025】
作用について説明すると、次の通りである。
▲1▼ネジNの完全隠蔽が可能である。
戸当たり50の固定用のネジNがパッキン60によって完全に隠蔽されるため、それによって外観が損なわれることはない。
【0026】
▲2▼高級感が出せる。
戸当たり50の材料がドア枠10のそれと統一化可能であり、違和感も生ぜず、高級感が出せる。
【0027】
▲3▼固定強度が大である。
下片52のいずれの部分の表面からも、位置・数の制限が殆んどなく、ドア枠10へ向かってネジNのねじこみが可能であり、固定強度が大である。
【0028】
▲4▼安価である。
構造も簡単であって、固定手段はネジNのみで、特殊な嵌合手段も用いられておらず、安価である。
【0029】
▲5▼着脱の繰り返しによっても固定強度は低下せず、確保される。
ネジNが同一箇所で繰り返し脱着が行われると、ネジ孔が拡大し、その固定強度が低下するが、上述のように下片52へのネジNの位置・数の制限が殆んどないため、繰り返し脱着が行われても、それの位置・数の変更によって固定強度を常に確保可能である。
【0030】
▲6▼ネジ止め時部分の損傷によっても外観が損なわれることはない。
脱着時たとえ手元が狂って、その部分に損傷を生じても、ネジ止め部分がパッキン60によって隠蔽されるため外観が損なわれることはない。
【0031】
▲7▼ドア20の閉時の戸当り50への衝撃が小さい。
下片52を覆うパッキン60によってドア20の閉時の戸当り50への衝撃が一層和らげられる。
【0032】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、次の作用効果がある。すなわち、
▲1▼ネジの完全隠蔽が可能である。
▲2▼高級感がある。
▲3▼固定強度が大である。
▲4▼安価である。
▲5▼着脱の繰り返しによっても固定強度が確保される。
▲6▼ネジ止め時部分の損傷によっても外観が損なわれることはない。
【0033】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、ドア閉時への戸当りへの衝撃が一層和らげられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の戸当りが、ドア枠に取付けられた状態を示す断面図である。
【図2】図1の斜視図である。
【図3】図1の本体取付基部を示す斜視図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【図5】2番目の従来例を示す断面図である。
【図6】3番目の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ドア枠
20 ドア
50 戸当り
51 本体取付基部
52 下片
53 溝
55 上片
60 パッキン
61 脚
110 ドア枠
150 戸当り
160 パッキン
210 ドア枠
211 溝
250 戸当り
251 脚
310 ドア枠
350 戸当り
N ネジ
N1 ネジ頭
Claims (2)
- ドア枠上面に取付けられる本体取付基部と、該本体取付基部のドア側に形成された水平に延びる溝に嵌め込まれ、ドア閉時にそのドアに弾接してドア枠とドアとの隙間を隠すパッキンと、を有する戸当りであって、
前記本体取付基部に形成された溝は、本体取付基部の上部からドア側に突出した上片と、同じく本体取付基部の下部からドア側に上片よりも大きく突出し、かつドア枠上面に沿って接する下片との間に形成され、
前記本体取付基部は、前記下片を貫通しドア枠に向かってネジがねじ込まれることによってドア枠に固定されるとともに、前記パッキンは、前記ネジの頭を隠蔽するように、前記溝に嵌め込まれてなることを特徴とする戸当り。 - 前記パッキンのドア側は、前記下片の先端を覆うように、ドアに向かって延びていることを特徴とする請求項1に記載の戸当り。
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JP2001110116A JP4495364B2 (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 戸当り |
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JP2001110116A Expired - Lifetime JP4495364B2 (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 戸当り |
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- 2001-04-09 JP JP2001110116A patent/JP4495364B2/ja not_active Expired - Lifetime
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