JP4494998B2 - 非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法及びその非球状ポリマー定形粒子。 - Google Patents

非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法及びその非球状ポリマー定形粒子。 Download PDF

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Description

本発明は、非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法に関し、より詳細には、半球状、円盤状及びダンベル状等のように粒子形状が非球状であるポリマー定形粒子を連続製造させる非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法及びその非球状ポリマー定形粒子に関する。
従来から、塗料、紙、プラスチック、繊維、化粧品、顔料等の分野に、粒子形状が球状の定形粒子を含めて、粒子形状が不定形である有機・無機の微細粒子が、フィラー、着色材又は機能性添加剤として広く利用されている。例えば、静電荷像現像用トナー粒子である着色樹脂微粒子に係わって、[特許文献1]には、粒子径が6〜8μmのスチレン−(メタ)アクリル系共重合体の青色、黄色、赤色等の染料含有着色樹脂粒子が記載され、その製造方法としては、着色剤の染料をアルコール系溶媒に溶かした系に、シード重合法や懸濁重合法で重合成長させて得られる熱可塑性の球状樹脂粒子を染色させたものである。また、[特許文献2]には、ワックスに酸化チタンを添加し、スプレードライヤー法で造粒・分級させて平均粒径50μmの白色ワックス粒子の半球面に、カーボンブラック分散アルキッド樹脂エナメルをスプレー着色させて2色に色分けされた表示用回転粒子の製造方法が記載されている。従って、これらの公報に記載されている機能性樹脂粒子を含めて、従来から各種の分野に用いられている粒子の多くが、球状の定形粒子か、又は粒子形状の多くが不定形であるのが一般的である。
特開平4−243267 特開昭64−42683
以上のような状況下にあって、このように各種のフィラー、各種の機能性添加剤等として多くの分野に用いられている微細粒子は、必ずしも球状の定形粒子でなく、多くが不定形粒子である。しかしながら、このような用途に用いられる微細粒子は、球状の定形粒子でなくとも、粒子形状が不定形であるよりも、その取り扱い性、使用時の分散性等からして、非球状であっても定形粒子であることが望まれる。また、所定の製造方法によって調製される非球状の粒子が、定形粒子として製造されるのであれば、用途においてはその粒子の外観形状による形状特性が反映され、また、その形状に係わって新たな用途も期待される。
そこで、本発明者らは、既に先の出願である特願2003−391544において、球状粒子であるが、反転表示画像形成デバイスに用いられ2色相粒子として、白黒球状粒子及び白有彩色球状粒子を電界系で反転させて画像を表示させる表示用2色球状粒子を製造させる新規なマイクロチャンネル式製造方法を提案している。
このマイクロチャンネル式製造方法による定形粒子を製造させる製造工程は、マイクロチャンネルを介して接触又は粒子形成させる系が、W/O又はO/W型の相関係にあって、(以後、水相をW相、油相をO相と称す)これらの相が2種又は2種以上の重合硬化性樹脂液及び非硬化性液を組合わせることによって、又は、その組合わせ方によって、例えば、O相に2種の2分相の重合硬化性樹脂液を形成させて用いて球状の定形樹脂粒子を調製させるものである。
そこで、本発明の目的は、本発明者らが既に提案している上記特徴を有するマイクロチャンネル式製造方法を用いて、マイクロチャンネルを介して接触させる重合硬化性樹脂液と非硬化性液の組合わせ方を検討することで、種々の用途が期待される非球状であるが種々の形状特性の樹脂粒子で、しかも、定形樹脂粒子として連続させて製造させることを特徴とする非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法及びその非球状ポリマー定形粒子を提供することである。
以上から本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討し、流動原料供給相と球状液滴化相とがO/W型の相関係において、第1マイクロチャンネルのO相に重合硬化性樹脂液と非W相であるが分相する非硬化性液を組合わせて、球状液滴化相の第2マイクロチャンネルのW相に球状液滴として吐出させた後、その液滴を重合硬化させることで非硬化性の非W相液が剥がれて、非球状の定形粒子になることを見出して、本発明を完成させるに至った。
本発明によれば、流動原料供給相と球状液滴化相とが互いにO/W型の相関係にあって、O相である流動原料供給相を移送させる第1マイクロチャンネルから、第2マイクロチャンネル内に流れる輸送流体相であって球状液滴化相であるW相中に、2種相又は2種相以上からなる原料供給相を順次吐出させて形成される球状液滴の一次形状物を介して非球状のポリマー定形粒子を形成させることを特徴とする非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法を提供する。
すなわち、流動原料供給相は、重合硬化性樹脂成分を含有する油性流動体と、非硬化性の油性流動体とが、少なくとも2分相以上の多分相流動体相を形成する連続流動相として、第1マイクロチャンネル内を移送させる。
次いで、原料供給相を連続下に流動させて、第2マイクロチャンネル内を流れるW相(又は水相)の球状液滴化相中に、連続又は間欠的に、順次吐出物液滴として吐出させる。
次いで、この吐出物が球状液滴化相中の第2マイクロチャンネルを、O/W型の相関係下に輸送させながら順次球状液滴化された一次形状物として第2マイクロチャンネルから回収槽の受けW相に吐出させる。
次いで、一次形状物を重合硬化させると、その一次形状物中の非硬化性成分が順次受けW相中において剥がれて、一次形状物の形骸物として非球状のポリマー定形粒子が製造させる。
また、本発明によれば、このようなマイクロチャンネル式製造方法における特徴を組合わせることによって、粒子形状が非球状である下記する形状特性を有することを特徴とする非球状ポリマー定形粒子を提供する。
(イ)流動原料供給相が、重合硬化性樹脂成分を含有する油性流動体と、非硬化性の油性流動体との2等分相から成る場合には、一次形状物の形骸物が、半球状の非球状ポリマー定形粒子である。
(ロ)流動原料供給相が、重合硬化性樹脂成分を含有する油性流動体と、非硬化性の油性流動体とが、非硬化性油性流動体/重合硬化性油性流動体/非硬化性油性流動体の3分相から成る場合には、一次形状物の形骸物が、円盤状の非球状ポリマー定形粒子である。
(ハ)流動原料供給相が、重合硬化性樹脂成分を含有する油性流動体と、非硬化性の油性流動体とが、非硬化性油性流動体/重合硬化性油性流動体/非硬化性油性流動体/重合硬化性油性流動体の4等分相から成る場合には、一次形状物の形骸物が、ダンベル状の非球状ポリマー定形粒子である。
以上から、本発明によるマイクロチャンネル式製造方法によって、製造される半球状、円盤状又はダンベル状等の粒子形状は、それぞれが非球状粒子の定形粒子として効率よく製造される。本発明においては、O/W型の相関係にある第1マイクロチャンネルの多分相O相から第2マイクロチャンネルのW相中に吐出させて形成される「吐出物球状液滴である一次形状物」→「重合硬化性O相の重合硬化」→「非硬化性O相の剥がれ」→「一次形状物の形骸物としての非球状ポリマー定形粒子化」なる一連の製造工程(又は変化過程)を実施させることができる。
本発明によるマイクロチャンネル式製造方法が、このような非球状のポリマー定形粒子の製造を可能にさせる要因として、下記する作用効果が、上記する一連の製造工程に反映されている。
(1)マイクロチャンネルの流路幅が数百μm程度の極細な流路内を流れる流体には、その流体粘性が支配して、レイノズル数がおおむね1000以下であって、このようなマイクロチャンネル内を移送する流動体は、通常、ほぼ層流状態で流れる傾向にある。
(2)(1)の要因下にあっては、例えば、流体種間に粘度、表面張力、密度、媒体の液性(極性基)等に係わって相当差を設ければ、流動原料供給相として第1マイクロチャンネル内には、少なくとも2種以上の流体を相互に拡散混合を生じない多分相流体として移送させることができる。
(3)「第1マイクロチャンネルの流動原料供給相」/「第2マイクロチャンネルの球状液滴化相」が、O/W型の相関係にあって、流れるW相の球状液滴化相中に、多相流体のO相流動原料供給相を吐出させることで、流れ方向に多相球状吐出物として球状液滴が形成されて、O/W型の相関係下に安定化されている。
(4)この球状液滴化されている多相球状吐出物は、重合硬化下にその非硬化性O相分が、W相中において剥がれて、球状液滴の一次形状物の形骸物として半球状、円盤状及びダンベル状等の非球状ポリマー定形粒子を効率よく、効果的に製造させることができる。
以下に、本発明による非球状のポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法及びその非球状ポリマー定形粒子に係わる実施形態について更に説明する。
そこで、既に上述した如く、本発明による非球状のポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法は、第1マイクロチャンネル内に、少なくとも2種以上のO相からなる多相流体が、連続して層流状に形成されている流動原料供給相が、球状液滴化相である第2マイクロチャンネル内に、所定の流速で流れているW相(水相)に吐出させると、W相の球状液滴化相内をO/W型の相関係下に流れながら吐出球状液滴の一次形状物に形成される。次いで、この一次形状物の多相球状吐出物中の重合硬化性樹脂成分を重合硬化させると、組合わせ構成されている非硬化性のO相成分が、受けW相中において剥ぎ取られて一次形状物の形骸物として、各種形状の樹脂粒子に形成されることを特徴としている。
本発明においては、既に上述する如く、このようなマイクロチャンネル製造方法の特徴を活かして、第1マイクロチャンネル内に流動原料供給相として流す多相流体の組合わせを、以下のように適宜自在に組替えることで、各種の非球状のポリマー定形粒子を製造される。
(イ)流動原料供給相が2等分相のO相であって、[「重合硬化性樹脂流動体」/「非硬化性流動体」]の組合わせの場合には、形骸物が半球状ポリマー定形粒子となる。
(ロ)流動原料供給相が3分相のO相であって、[「非硬化性流動体」/「重合硬化性樹脂流動体」/「非硬化性流動体」]の組合わせの場合に、形骸物が円盤状ポリマー定形粒子となる。
(ハ)流動原料供給相が4等分相のO相であって、[「非硬化性流動体」/「重合硬化性樹脂流動体」/「非硬化性流動体」/「重合硬化性樹脂流動体」]の組合わせの場合に、形骸物がダンベル状ポリマー定形粒子となる。また、本発明において、この「重合硬化性樹脂流動体」中に、この樹脂成分の重合硬化性及び連続する層流状を阻害させない限りにおいて、予め各種の染顔料、既に公知の各種の添加剤、各種の機能化剤を分散・含有させておくことができる。
また、本発明において、第2マイクロチャンネル内のW相である球状液滴化相に形成させる一次形状物として吐出球状液滴の粒子径は、適宜自在に調整することができる。本発明においては、第1マイクロチャンネル内に形成・移送させる流動原料供給相の粘度、表面張力、密度、媒体の液性(極性基)等にもよるが、好ましくは、平均粒子径として、10μm〜0.5mmの一次形状物を適宜調整することができる。すなわち、第1マイクロチャンネルからの流動原料供給相の吐出速度(又は吐出量)と、第2マイクロチャンネル内のW相である球状液滴化相の流速によって、適宜好適に調整することができる。本発明においては、第1及び第2マイクロチャンネル内の流体移送に係わって、Re(レイノルズ数)として10−3〜1000を満たす範囲において、第1マイクロチャンネルからの吐出速度(U)=0.001〜1(ml/h)の流速で、好ましくは0.1〜0.5(ml/h)の流速で第2マイクロチャンネル内へ適宜吐出させることができる。また、第2マイクロチャンネル内のW相である球状粒子化相の流速(F)=1〜100(ml/h)の流速で、好ましくは1〜50(ml/h)の流速で流すことができる。
また、本発明においては、このように第2マイクロチャンネル内に形成される一次形状物の球状液滴は、W相中においてO/W型の相関係下に安定しているので、この重合硬化は、第2マイクロチャンネル内を流れる間に重合硬化されなくても、第2マイクロチャンネル系外に設ける受けW相の回収槽である別途容器内において、UV照射下及び/又は加熱下に適宜に重合硬化させることもできる。
そこで、第1マイクロチャンネル内に形成させるO相の重合硬化性樹脂流動体である重合性モノマーとして、例えば、(メタ)アクリル酸アリールエステル類としては;(メタ)アクリル酸フェニル,(メタ)アクリル酸ベンジル等が挙げられ、ハロゲン基としては;(メタ)アクリル酸−2−クロロエチル等が挙げられ、ニトリル基としては;アクリロニトリル,メタクリロニトリル等が挙げられ、エポキシ基含有重合性化合物類としては;(メタ)アクリル酸グリシジル,マレイン酸のモノ及びジグリシジルエステル,フマル酸のモノ及びジグリシジルエステル,クロトン酸のモノ及びジグリシジルエステル,テトラヒドロフタル酸のモノ及びジグリシジルエステル,イタコン酸のモノ及びグシジルエステル,ブテントリカルボン酸のモノ及びジグリシジルエステル,シトラコン酸のモノ及びジグリシジルエステル,アリルコハク酸のモノ及びグリシジルエステル等のジカルボン酸モノ及びアルキルグリシジルエステル,p−スチレンカルボン酸のアルキルグリシジルエステル等が挙げられ、ヒドロキシ基含有重合性化合物類としては;(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル,(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル,(メタ)アクリル酸とポリプロピレングリコール又はポリエチレングリコールとのモノエステル,ラクトン類と(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチルとの付加物等が挙げられ、フッ素ビニル単量体類としては;(メタ)アクリル酸トリフルオロジメチル,(メタ)アクリル酸−2−トリフルオロメチルエチル,(メタ)アクリル酸−2−パ−フルオロメチルエチル,(メタ)アクリル酸−2−パ−フルオロエチル−2−パ−フルオロブチルエチル,(メタ)アクリル酸−2−パ−フルオロエチル,(メタ)アクリル酸パ−フルオロメチル,(メタ)アクリル酸ジパ−フルオロメチルメチル等のフッ素置換(メタ)アクリル酸アルキルエステル等が挙げられ、不飽和カルボン酸類としては;アクリル酸,メタアクリル酸,テトラヒドロフタル酸,イタコン酸,シトラコン酸,クロトン酸,マレイン酸,フマル酸,イソクロトン酸,ノルボルネンジカルボン酸,ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸等が挙げられ、また、これらの誘導体としての無水マレイン酸,無水イタコン酸,無水シトラコン酸,テトラヒドロ無水フタル酸,ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸無水物,酸ハライド等が挙げられ、有機ケイ素基含有(メタ)アクリル系単量体類としては;γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
また、(ポリ)アルキレングリコールのジアクリル酸エステル類としては;エチレングリコールのジアクリル酸エステル,ジエチレングリコールのジアクリル酸エステル,トリエチレングリコールのジアクリル酸エステル,ポリエチレングリコールのジアクリル酸エステル,ジプロピレングリコールのジアクリル酸エステル,トリプロピレングリコールのジアクリル酸エステル等が挙げられ、また、(ポリ)アルキレングリコールのジメタクリル酸エステル類としては;エチレングリコールのジメタクリル酸エステル,ジエチレングリコールのジメタクリル酸エステル,トリエチレングリコールのジメタクリル酸エステル,ポリエチレングリコールのジアクリル酸エステル,プロピレングリコールのジメタクリル酸エステル,ジプロピレングリコールのジメタクリル酸エステル,トリプロピレングリコールのジメタクリル酸エステル等を挙げることができる。
また、スチレン系モノマーとして、例えば、アルキルスチレンとしては;スチレン,メチルスチレン,ジメチルスチレン,トリメチルスチレン,エチルスチレン,ジエチルスチレン,トリエチルスチレン,プロピルスチレン,ブチルスチレン,ヘキシルスチレン,ヘプチルスチレン及びオクチルスチレン等が挙げられ、ハロゲン化スチレンとしては;フロロスチレン,クロルスチレン,ブロモスチレン,ジブロモスチレン,クロルメチルスチレン等が挙げられ、その他、ニトロスチレン,アセチルスチレン,メトキシスチレン,α−メチルスチレン,ビニルトルエン,p−スチレンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
さらに、官能基を有さない(メタ)アクリル系モノマーとしては;(メタ)アクリル酸メチル,(メタ)アクリル酸エチル,(メタ)アクリル酸ブチル,(メタ)アクリル酸オクチル等のアクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸シクロアルキル、アクリル酸イソボルニル等の(メタ)アクリル酸と2環式アルコールとのエステル等が挙げられ、更には、ビニル基を有するモノマーとしては、例えば、フッ素含有ビニルモノマーとしては;パーフロオロエチレン,パーフロオロプロピレン,フッ化ビニリデン等が挙げられ、ケイ素含有ビニル系モノマーとしては;ビニルトリメトキシシラン,ビニルトリエトキシシラン等が挙げられ、ビニルエステル類としては;酢酸ビニル,プロピオン酸ビニル,n−酪酸ビニル,イソ酪酸ビニル,ピバリン酸ビニル,カプロン酸ビニル,パーサティック酸ビニル,ラウリル酸ビニル,ステアリン酸ビニル,安息香酸ビニル,p−t−ブチル安息香酸ビニル,サリチル酸ビニル等が挙げられ、その他としては;塩化ビニリデン,クロロヘキサンカルボン酸ビニル,β−メタクロリロイルオキシエチルハイドロジェンフタレート等が挙げられる。
また、例えば、アミド基含有ビニル単量体類としては;メタクリルアミド,N−メチロールメタクリルアミド,N−メトキシエチルメタクリルアミド,N−ブトキシメチルメタクリルアミド等が挙げられ、アミノ基含有エチレン性不飽和化合物類としては;(メタ)アクリル酸アミノエチル,(メタ)アクリル酸プロピルアミノエチル,メタクリル酸ジメチルアミノエチル,(メタ)アクリル酸アミノプロピル,メタクリル酸フェニルアミノエチル,メタクリル酸シクロヘキシルアミノエチル等のアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル系誘導体類,N−ビニルジエチルアミン,N−アセチルビニルアミン等のビニルアミン系誘導体類,アリルアミン,メタクリルアミン,N−メチルアクリルアミン,N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド等のアリルアミン系誘導体,アクリルアミド,N−メチルアクリルアミド等のアクリルアミド系誘導体,p−アミノスチレン等のアミノスチレン類,N-メチロール(メタ)アクリルアミド及びジアセトンアクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類,6−アミノヘキシルコハク酸イミド,2−アミノエチルコハク酸イミド等が挙げられる。
また、例えば、(メタ)アクリル酸アミノエチル,(メタ)アクリル酸プロピルアミノエチル,メタクリル酸ジメチルアミノエチル,(メタ)アクリル酸アミノプロピル,メタクリル酸フェニルアミノエチル,メタクリル酸シクロヘキシルアミノエチル等のアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル系誘導体類,N−ビニルジエチルアミン,N−アセチルビニルアミン等のビニルアミン系誘導体類,アリルアミン,メタクリルアミン,N−メチルアクリルアミン,N,N−ジメチルアクリルアミド,N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドなどのアリルアミン系誘導体,アクリルアミド,N−メチルアクリルアミド等のアクリルアミド系誘導体,N−アミノスチレン等のアミノスチレン類,6−アミノヘキシルコハク酸イミド,2−アミノエチルコハク酸イミド等のアミノ基含有エチレン性不飽和結合を有するモノマーが適宜好適に使用することができる。
また、本発明においては、これらの重合硬化性樹脂流動体を重合硬化させる重合開始剤を予め重合性樹脂流体中に添加させる。例えば、過硫酸カリウム,過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩,過酸化ベンゾイル,過酸化ラウリウム等の過酸化物,アソビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物等が挙げられる。また、着色・重合時に好ましく用いられる重合開始剤として、例えば、アゾ系重合開始剤としては、2,2´−アゾビス(2−メチルプロポピオニトリル),2,2´−アゾビス(2−メチルブチロルニトリル),2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル),2,2´−アゾビス(2−ジクロプロピルプロピオニトリル),1,1´−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル),ジメチル−2,2´−アゾビス(2−メチルプロピオネート)等が挙げられる。これらの重合開始剤は、通常、重合性モノマー100重量部当たり、0.01〜5重量部で、好ましくは、0.5〜2重量部であれば好適である。
また、本発明において、これらの重合硬化性樹脂流動体を適宜UV照射下に重合硬化させることができる。従って、本発明においては、光重合開始剤を使用することができる。従来から公知であるアセトフェノン類;例えば、アセトフェノン,2,2−ジエトキシアセトフェノン,p−ジメチルアミノアセトフェノン,メトキシアセトフェノン,2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン,2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルアセトフェノン、またケトン類;例えば、ベンゾフェノン,2−クロロベンゾフェノン,p,p´−ジクロロベンゾフェノン,p,p´−ビスジエチルアミノベンゾフェノン,N,N´−テトラメチル−4,4´−ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン),4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ-2-プロピル)ケトン、また、ベンゾインエーテル類;例えば、ベンゾイン,ベンゾインメチルエーテル,ベンゾインエチルエーテル,ベンゾインイソプロピルエーテル,ベンゾインイソブチルエーテル,ベンジルメチルケタール,ベンゾイルベンゾエート,α−アシロキシムエステル,チオキサンソン類等の光重合開始剤を挙げることができ、必要に応じてUV増感剤として、n−ブチルアミン,トリエチルアミン,トリ−n−ブチルホスフィン等の添加することができる。
また、本発明において、適宜加熱下に重合硬化させられ、熱分解型の重合開始剤も使用することができ、例えば、有機パーオキサイド類、有機ハイドロパーオキサイド類、有機パーオキシケタール類及びアゾ化合物類等が挙げられる。有機パーオキサイド類:例えば、ジクミルパーオキサイド,ジ−tert−ブチルパーオキサイド,tert−ブチルクミルパーオキサイド,ジラウロイルパーオキサイド,ジベンゾイルパーオキサイド,ジアセチルパーオキサイド,ジイソノナイルパーオキサイド,2−メチルペンタノイルパーオキサイド、また有機ハイドロパーオキサイド類:例えば、tert−ブチルハイドロパ−オキサイド、クミルハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジハイドロパーオキシヘキサン、p−メタンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパ−オキサイド、また有機パ−オキシケタ−ル類:例えば、1,1−ビス(tert−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン,1,1−ビス(tert−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン,1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等が挙げられる。これらの重合開始剤は単独でも使用されるが、通常、二種以上を組合わせて使用することができる。
また、本発明において、O相の重合硬化性樹脂流動体に、必要に応じて架橋構造を導入させるため、例えば、2官能性以上の多官能性モノマーを適宜好適に使用することができる。その多官能性モノマーとして、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート,トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート,テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート,ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート,ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート,ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート,トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート,ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート,1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタンジアクリレート,1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタントリアクリレート,1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパントリアクリレート等を挙げることができる。また、このような多官能性モノマーは、既に上述した重合性モノマー100重量部に対して、通常、0.5〜50重量部、好ましくは、1〜15重量部で適宜好適に使用することができる。
そこで、本発明において、添加させる染顔料として、無彩色の白、黒、又は有彩色の赤、青、緑、紫及び黄等から選ばれる何れかの着色材を挙げることができる。このような染顔料としては、重合性樹脂流体に不溶性又は均一に分散される限りにおいて特に限定することなく適宜選んで用いられる。油溶性染料として、例えば、黒;Olesolol Fast Black,BONJET BLACK CW-1,Solvent Black 27Cr(3価)5%含有,Pigment Black7/水、赤;VALIFAST RED 3306,Olesolol Fast RED BL、青;カヤセットブルー,Solvent Blue 35、黄色;VALIFAST YELLOW 4120,Solvent Yellow 16,Solvent Yellow 33、レモン色;Piast Yellow 8005、緑;Oil Green 502,Opias Green 502,Solvent Green 3、マゼンダ;VALIFAST PINK 2310N,Plast RED 8355,Disperse Violet 28,Solvent RED 149,Solvent RED 49,Solvent RED 52、シアン;VALIFAST BLUE 2610,VALIFAST BLUE 2606, Plast BLUE 8540,Oil BLUE 5511、オレンジ;Oil Orange 201,VALIFAST ORANGE 3210,Solvent Orange 70等を挙げることができる。また、例えば、ソルベントブルー,ソルベントレッド,ソルベントオレンジ,ソルベントグリーン等が挙げられる。また、例えば、クラリン系,ペリレン系,ジシアノピニル系,アミノピラゾール系,フタロシアニン系等の筆記記録液に通常使用されている染料や、ロイコ染料や、また、例えば、ローダミンBステアレート(赤色215号),テトラクロルテトラブロムフルオレセン(赤色218号),ジブロムフルオレセイン(橙色201号),フルオレセイン(黄色201号),キニザリングリーンSS(緑色202号),アズリンパープルSS(紫色201号),薬用スカーレット(赤色501号),オイルレッドXO(赤色505号),オレンジSS(橙色403号),エローAB(黄色404号),スダンブルーB(青色403号)等の化粧品に使用されているタール系染料をも挙げることができる。また、必要に応じて各種の直接染料、酸性染料、塩基性染料、アゾイック染料、反応性染料、蛍光染料及び蛍光増白剤や、ブラック顔料としてカーボンブラック,ブラックパールズ430,チタンホワイト,ベンガラ,群青等の各種の無機・有機顔料等も使用することができる。そこで、これら着色剤としての染顔料の添加量は、その着色粒子の用途等に所望される色調から、また、上述する重合性樹脂流動体中での分散性等から、本発明においては、その重合性樹脂成分100重量部当たり、0.1〜10重量部で、好ましくは2〜8重量部の範囲で適宜好適に添加することができる。
また、着色剤としての染顔料の他に、O相の重合硬化性樹脂流動体相に、必要に応じてそれ自体公知のその他の添加剤として、例えば、熱安定剤、導電剤、磁性剤、分散剤、防腐剤、消泡剤、界面活性剤、防錆剤、酸化防止剤、近赤外吸収剤、紫外線吸収剤、蛍光剤、蛍光増白剤等をそれ公知の処方によって添加・分散させることができる。
以上から、本発明による半球状、円盤状及びダンベル状の非球状ポリマー定形粒子を、図1〜図4を参照させながらマイクロチャンネル式製造方法による実施形態について以下に説明をする。
そこで、本発明による半球状の非球状ポリマー定形粒子を、図1に図示するマイクロチャンネル式製造方法によって適宜好適に製造することができる。例えば、図1に図示する第1のマイクロチャンネル式製造方法において、先ず、第1マイクロチャンネル1内に[「重合硬化性樹脂のO相流動体6a」/「非硬化性O相の流動体6b」]の組合わせからなる2等分O相を形成、移送させる。図1(a)に図示する第1マイクロチャンネル1の液流入端口に、V字型を形成するように接合する第3マイクロチャンネル3と第4マイクロチャンネル4とを介して、それぞれ「重合硬化性樹脂O相の流動体6a」と「非硬化性O相の流動体6b」とを、第1マイクロチャンネル1に注入させて、この2等分O相を第1マイクロチャンネル1内に形成、移送させることができる。この図1(a)に図示するようなV字型を形成する第3マイクロチャンネル3及び第4マイクロチャンネル4は、好ましくは、第1マイクロチャンネル1と同一平面上になるように設けられ、この接合部位におけるV字型を形成する交角θ5=90±80°、好ましくは交角θ5=90±60°の範囲で適宜好適に実施することができる。また、図示されてはいないが、本発明においては、例えば、予め、非重合性流動体6bが移相されている第1マイクロチャンネル1の途中部位に「非硬化性流動体6b」の移送方向に、交角(又は開き角)θ6が鋭角の範囲で第3マイクロチャンネル3を接合させて、この第3マイクロチャンネル3から「重合硬化性樹脂流動体6a」を供給させることで、同様に第1マイクロチャンネル1内に[6a/6b]の組合わせからなる2等分O相を形成させることができる。
次いで、図1(b)に図示すように、第1マイクロチャンネル1の液流出端口と、所定の流速(F)(ml/h)で球状液滴化相のW相7が流れている第2マイクロチャンネル2の液流入端口とが、互いに同軸直線方向に接合されている。この連結部位近傍の同一面上の両側に、第1マイクロチャンネル1内の「2等分O相」の移送方向に向かって両サイド・マイクロチャンネル5aと5bとが、それぞれ交角θ3及びθ4=45±5〜40°の範囲で第2マイクロチャンネル2に接合されている。図1(b)から明らかなように、第1マイクロチャンネル1に移送される[6a/6b]なる「2等分O相」が、この接合部位(又は連結部位)の第1マイクロチャンネル1の先端口(液流出端口)において、両サイド・マイクロチャンネル5aと5bとの両側から所定の流速で供給される球状粒子化相のW相7によって、もぎ取られるようにして第2マイクロチャンネル2のW相内に吐出され、O/W型の相関係において「2等分O相が吐出物10」→「球状液滴の一次形状物12’」として形成される。本発明においては、この交角θ3及びθ4は、好ましく、θ3=θ4の関係にあって、この交角θ3及びθ4=45±5〜40°の範囲の鋭角として適宜好適に実施することができる(なお、必要に応じて、この交角θ3及びθ4=85°以上で、150°以内の範囲でも実施させることができる)。また、図示されてはいないが、この交角θ3及びθ4を直角又は90°以上の鈍角として適宜好適に実施させることもできる。次いで、既に上述する如く、この球状液滴の一次形状物12’の2相球状吐出物は、重合硬化下に非重合O相分が、W相中に剥がれて流失されて、一次形状物12’の形骸物として半球状の非球状ポリマー定形粒子が効率よく、効果的に製造される。
次いで、図2及び図3に図示する第2及び第3のマイクロチャンネル式製造方法によって、本発明による円盤状及びダンベルト状の非球状ポリマー定形粒子を適宜好適に製造することができる。
例えば、図2に図示する第2のマイクロチャンネル式製造方法において、第1マイクロチャンネル1内に[「非硬化性O相の流動体8b」/「重合硬化性樹脂O相の流動体8a」/「非硬化性O相の流動体8b」]の組合わせからなる「3分O相」である流動原料供給相が形成、移送される。第1マイクロチャンネル1の先端口(液流出端口)に設ける第3及び第4マイクロチャンネルから「非硬化性O相の流動体8b」を、更に第5マイクロチャンネルから「重合硬化性樹脂O相の流動体8a」のそれぞれを供給させて第1マイクロチャンネル1内に[8b/8a/8b]の「3分O相」を形成、移送させる。
次いで、第1マイクロチャンネル1の液流出端口に、所定の流速(F)(ml/h)で球状液滴化相のW相7が流れている第2マイクロチャンネル2の液流入端口とが、互いに同軸直線方向に接合されている。この連結部位近傍の同一面上の両側に、第1マイクロチャンネル1内の3分O相の移送方向に向かって、両側から両サイド・マイクロチャンネル5aと5bとが、第2マイクロチャンネル2に接合されている。図2から明らかなように、第1マイクロチャンネル1に移送される[8b/8a/8b]の「3分O相」が、この接合部位(又は連結部位)の第1マイクロチャンネル1の先端口(液流出端口)において、両サイド・マイクロチャンネル5aと5bとの両側から所定の流速で供給される球状液滴化相のW相7によって、もぎ取られるようにして第2マイクロチャンネル2のW相内に吐出されて、O/W型の相関係において、[8b/8a/8b]の「3分O相」からなる球状液滴の一次形状物13’が形成される。次いで、既に上述する如く、この球状液滴の一次形状物13’は、重合硬化下に非硬化性のO相分8bが、W相中に剥ぎとられて、一次形状物13’の形骸物としてサンドイッチ状の「重合硬化性樹脂O相の流動体8a」分が、円盤状の非球状ポリマー定形粒子として効率よく、効果的に製造される。
また、例えば、図3に図示する第3のマイクロチャンネル式製造方法において、第1マイクロチャンネル1内に[「非重合性O相の流動体9b」/「重合硬化性樹脂O相の流動体9a」/「非硬化性O相の流動体9b/「重合硬化性樹脂O相の流動体9a」」の組合わせからなる「4等分O相」である流動原料供給相が形成、移送される。第1マイクロチャンネル1の先端口(液流出端口)に設ける第3及び第5マイクロチャンネルから「非硬化性O相の流動体9b」を、更に第4及び第6マイクロチャンネルから「重合硬化性樹脂O相の流動体9a」のそれぞれを供給させて第1マイクロチャンネル1内に[9b/9a/9b/9a]の「4等分O相」を形成、移送させる。次いで、同様にして、第2マイクロチャンネル2内に、両サイド・マイクロチャンネル5aと5bとの両側から所定の流速で供給される球状液滴化相のW相7によって、O/W型の相関係において、第2マイクロチャンネル2のW相内に吐出されて、[9b/9a/9b/9a]の「4等分O相」からなる球状液滴の一次形状物14’が形成される。次いで、既に上述する如く、この球状液滴の一次形状物14’は、重合硬化下に「非硬化性O相分9b」が、回収槽の受けW相中で剥がれて、一次形状物14’の形骸物としてダンベル状の非球状ポリマー定形粒子が効率よく、効果的に製造される。
また、図4には、既に上述した本発明による第1〜第3のマイクロチャンネル式製造方法に係わって、各種の非球状のポリマー定形粒子を量産させるマイクロチャンネル式製造方法の代表的実施例が図示されている。
図4(a)及び(b)によれば、同一平面上において、第1マイクロチャンネル1の4個のチャンネル(11〜14)のそれぞれが、同軸直線方向に第2マイクロチャンネル2の4個のチャンネル(21〜24)とが接合されている。この一方端である第2マイクロチャンネル2の液流出端口が、少なくとも2相O相からなる多相O相球状液滴の一次形状物の回収槽30の側面に開口するように設けられている。また、この開口部位は、回収槽30の中心軸方向に向かって、好ましくは、同一平面上の等間隔状に設ける複数個の一次形状物の吐出口となる。また、図4(a)及び(b)から明らかなように、複数個の第1マイクロチャンネル1の一方端である液流入端口には、重合硬化性樹脂流動体又は非硬化性流動体の6a及び6bを供給する第3マイクロチャンネル3及び第4マイクロチャンネル4が設けられている。また、第1マイクロチャンネル1と第2マイクロチャンネル2の接合部位の両側からW相の球状液滴化相7を供給させるサイド・マイクロチャンネル5a及び5bが設けられている。そこで、図6には、例えば、回収槽30への2等分O相の吐出球状液滴の吐出口が4個である量産型マイクロチャンネル式製造方法が図示されているが、本発明においては、この吐出口を、3〜12個を設ける量産型マイクロチャンネル式製造方法を適宜好適に提供することができる。
以下に、本発明を実施例により更に説明するが、本発明はこれらの実施例にいささかも限定されるものではない。
(実施例1)
図1に表示するマイクロチャンネル式製造方法によって、粒子形状が非球状であるが半球状のポリマー定形粒子を調製する製造方法を説明する。O相重合硬化性樹脂流動体として、パーフロロオクチルエチルアクリレート100重量部当たり、架橋剤であるトリメチルプロパトリアクリレートの5重量部と、重合開始剤としての過酸化ラウロイルの0.5重量部とを溶解させたO相重合硬化性樹脂流動体と、トリオキシエチルアクリレートのO相非硬化性流動体とを用いて、第1マイクロチャンネル内にこれらの2等分相からなる原料供給流動体相を形成させて、この2等分相を、W相としてPVA水溶液が流れている第2マイクロチャンネルに、0.3ml/hrの速度で吐出させて、粒子径50μmの球状液滴の一次形状物を調製した。次いで、この一次形状物を加熱90℃の条件下に重合硬化させたところ、その非重合体分が剥ぎとられて、一次形状物のほぼ90%が、一次形状物の形骸として半球状のポリマー定形粒子が得られた。
(実施例2)
図2に表示するマイクロチャンネル式製造方法によって、粒子形状が非球状であるが、円盤状のポリマー定形粒子を調整する製造方法を説明する。O相重合硬化性樹脂流動体としてメチルメタアクリレート100重量部あたり、架橋剤であるエチレングリコールジメタアクリレートの5重量部と、重合開始剤としての過酸化ラウロイルの0.5重量太を溶解させたO相重合硬化性樹脂流動体とを用いて、第1マイクロチャンネル内にこれらの3等分相からなる原料供給流動性体相を形成させて、この3等分相を、W相としてPVA水溶液が流れている第2マイクロチャンネルに、0.1ml/hrの速度で吐出させて、粒子径40μmの球状液滴の一次形状物を調整した。ついで、この一次形状物を加熱80℃の条件下に重合硬化させたところ、その非重合体分が剥ぎ取られて、一次形状物のほぼ90%が一次形状物の形骸として円盤状のポリマー定形粒子が得られた。
(実施例3)
図3に表示するマイクロチャンネル式製造方法によって、粒子形状が非球状であるが、ダンベル状のポリマー定形粒子を調整する製造方法を説明する。O相重合硬化性樹脂流動体としてトリロキシエチルアクリレート100重量部あたり、架橋剤である1,9ノナンジオールアクリレートの5重量部と、重合開始剤としての過酸化ラウロイルの0.5重量太を溶解させたO相重合硬化性樹脂流動体とを用いて、第1マイクロチャンネル内にこれらの4等分相からなる原料供給流動性体相を形成させて、この4等分相を、W相としてPVA水溶液が流れている第2マイクロチャンネルに、0.5ml/hrの速度で吐出させて、粒子径80μmの球状液滴の一次形状物を調整した。ついで、この一次形状物を加熱90℃の条件下に重合硬化させたところ、その非重合体分が剥ぎ取られて、一次形状物のほぼ90%が一次形状物の形骸としてダンベル状のポリマー定形粒子が得られた。
以上から、本発明によれば、マイクロチャンネル内に形成させるO相重合硬化性樹脂流動体(A相)とO相非硬化性流動体(B相)からなる「A/B」、「B/A/B」及び「A/B/A/B」の多O相流動体を、O/W型の相関係に接触させて形成される多O相球状液滴を介して、半球状、円盤状又はダンベル状等の新規な非球状ポリマー定形粒子を効率よく製造できるマイクロチャンネル式製造方法を提供することができる。
本発明による半球状の非球状ポリマー定形粒子の第1マイクロチャンネル式製造方法を表す概念図である。 本発明による円盤状の非球状ポリマー定形粒子の第2マイクロチャンネル式製造方法を表す概念図である。 本発明によるダンベル状の非球状ポリマー定形粒子の第3マイクロチャンネル式製造方法を表す概念図である。 本本発明による半球状の非球状ポリマー定形粒子の量産化実施例を表すマイクロチャンネル式製造の概念斜視図及び平面図を示す。
符号の説明
1,11〜14 第1マイクロチャンネル
2,21〜24 第2マイクロチャンネル
3 第3マイクロチャンネル
4 第4マイクロチャンネル
5 第5マイクロチャンネル
5a,5b サイド・マイクロチャンネル
6 第6マイクロチャンネル
6a,6b,8a,8b,9a,9b O相流動体
7 W相(又は水相)
10,2O 吐出物
12’,13’,14’ 球状液滴の一次形状物
30 一次形状物の回収槽
40 非硬化性O相の供給口
60 重合硬化性樹脂O相の供給口
70 球状粒子化相7(W相7)の供給口

Claims (9)

  1. 原料供給相と球状液滴化相とが互いにO/W型の相関係にあって、O相である前記流動原料供給相を移送させる第1マイクロチャンネルから、第2マイクロチャンネル内を流れる輸送流体であって且つ球状液滴化相であるW相中に、前記原料供給相を順次吐出させて形成させる非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法において、
    前記原料供給相は、重合硬化性樹脂成分を含有する油性流動体と、非硬化性の油性流動体とが、少なくとも2分相以上からなる多分相を形成する油性流動体相として、前記第1マイクロチャンネル内を移送させ、
    次いで、移送する前記原料供給相を、前記第2マイクロチャンネル内を流れるW相(又は水相)の前記球状液滴化相中に、連続又は間欠的に、順次吐出物として吐出させ、
    次いで、前記球状液滴化相中の前記吐出物が、O/W型の相関係下に順次球状液滴の一次形状物として形成させて、第2マイクロチャンネルから回収槽の受けW相に吐出させ、
    次いで、前記一次形状物を重合硬化させるに伴って、順次前記非硬化性成分が剥がれて前記一次形状物の形骸物として非球状のポリマー定形粒子が形成されることを特徴とする非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法。
  2. 前記重合硬化性樹脂成分の重合硬化が、UV照射下及び/又は加熱下に行われることを特徴とする請求項1に記載の非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法。
  3. 重合硬化後の前記重合硬化性樹脂成分が、透明ポリマーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法。
  4. 前記重合硬化性樹脂成分を含有する油性流動性体が、少なくとも、予め無彩色の白、黒又は有彩色の赤、青、緑、紫及び黄から選ばれる何れか1色の染顔料を含有する着色流動体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法。
  5. 前記第1マイクロチャンネルの液流入端口側に、前記第1マイクロチャンネルと第2マイクロチャンネルと同一平面上になるように設けられている少なくとも2個以上のマイクロチャンネルを介して、重合硬化性樹脂成分を含有する油性流動体と、非硬化性の油性流動体とのそれぞれを第1マイクロチャンネル内に供給させて、少なくとも2分相以上からなる多分相を形成する前記流動原料供給相を形成させ、
    次いで、前記球状液滴化相が流れる前記第2マイクロチャンネル内に、前記球状液滴化相の流れ方向に向かって鋭角、直角及び鈍角の何れかの交角で接合されている前記第1マイクロチャンネルの液流出端口側から、前記流動原料供給相を順次吐出させることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法。
  6. 前記第1マイクロチャンネルに同軸直線方向に連結する前記第2マイクロチャンネルの液流出端口が、球状液滴である前記一次形状物の回収槽の中心軸方向に向かって、同一平面の等間隔状に複数個の吐出口として前記回収槽の側面に設けられている前記複数個の吐出口から、複数個の前記一次形状物が連続して吐出されることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載する非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法。
  7. 請求項1〜6に記載する何れかの非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法であって、流動原料供給相が、重合硬化性樹脂成分を含有する油性流動体と、非硬化性の油性流動性体との2等分相からなる、形成される一次形状物の形骸物が半球状である非球状ポリマー定形粒子の製造方法
  8. 請求項1〜6に記載する何れかの非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法を用いて、前記流動原料供給相が、重合硬化性樹脂成分を含有する油性流動体と、非硬化性の油性流動体とが、非硬化性油性流動体/重合硬化性油性流動体/非硬化性油性流動体の3分相から成り、形成される前記一次形状物の形骸物が、円盤状であることを特徴とする非球状ポリマー定形粒子。
  9. 請求項1〜6に記載する何れかの非球状ポリマー定形粒子のマイクロチャンネル式製造方法を用いて、前記流動原料供給相が、重合硬化性樹脂成分を含有する油性流動体と、非硬化性の油性流動体とが、非硬化性油性流動体/重合硬化性油性流動体/非硬化性油性流動体/重合硬化性油性流動体の4等分相から成り、形成される前記一次形状物の形骸物が、ダンベル状であることを特徴とする非球状ポリマー定形粒子。
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