JP4494991B2 - 凝縮器の補助冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空調・冷凍・冷蔵装置等に用いる熱交換手段である凝縮器などにおいて、気温が高いとき等に凝縮器の冷却用の吸い込み空気を冷却させる凝縮器の補助冷却装置に関する。
従来、空調・冷凍・冷蔵装置等の冷凍サイクルに用いられる凝縮器は、冷媒を液化するときに発生する熱で高温になるので、これを冷却する必要がある。凝縮器の冷却を空気で行う空冷式は、装置構造が簡便なため安価であるが、夏場の高温時等に庫内・室内の冷却効率が落ちるという問題がある。そこで、空冷式凝縮器に補助冷却装置を用いることが数多く提案されており、その典型的な装置としては、放熱フィンに直接水を散布し冷却効率を向上させる補助冷却装置が知られている。
散水式の補助冷却装置は、空調室外機の凝縮器の放熱フィンに、細かい粒状または霧状の水をほぼ均一に散布する1基以上のスプレーノズル部と、このノズル部を作動・停止させる制御部とを備え、例えば、圧縮機が運転されている時に外気温度が35℃前後の高温になった際に、昇温した放熱フィンに対し、各スプレーノズル部から余分にドレン水が出ないように水量を調整して水を散布し、この散布した水の蒸発潜熱によって冷媒管に設けられた放熱フィンを冷却するようになっている。この形式の補助冷却装置は、夏季以外の時期では、従来の空冷装置として運転するものであり、運転を長期にわたって続ける間に放熱フィン表面に水垢・スケール等が付着するため、空冷運転時の熱交換効率の低下や放熱フィンの腐食などが発生する。
空冷式凝縮器に用いる補助冷却装置の一例として、本出願人は、既に、凝縮器の放熱フィンの近傍にクーリングマットを配置させ、該クーリングマットに冷却水を流下させて凝縮器の吸込空気を冷却させる方式を提案している(特許文献1参照)。この方式の補助冷却装置は、冷却水を凝縮器の放熱フィンに直接吹き付けるのではなく、凝縮器の放熱フィンを冷却する空気を冷却水により、凝縮器を間接的に冷却しているので、放熱フィンの冷却水による腐食やスケールの付着を生じない。また、この補助冷却装置は、従来の凝縮器に付加することができることから、既設ユニットに取付けが可能であり、また、着脱・洗浄も簡単である。また、クーリングマットは、廃材を活用することもできるから、資源の有効利用にもなるという利点を備えている。
図4は補助冷却装置を室外機に固定する従来の固定方法の一例を示す図であり、図5は従来の冷凍サイクルの一例を示す概略図である。冷凍サイクルは、コンプレッサ11、凝縮器2、ドライヤ14、膨張弁13、及び蒸発器12が冷凍サイクル10を構成すべく冷媒管7で連結されている。従来周知の冷凍サイクル(図示せず)を構成する凝縮器の近傍、即ち、凝縮器2に付設された冷却ファン3とは一定距離離れた位置に補助冷却装置20が設けられている。補助冷却装置20は、マット状のクーリングマット21、冷却水を溜める貯水槽25、及び給水管31に冷却水を供給する給水ユニット30を具備している。図4に示すように、補助冷却装置20は、上部に、給水ユニット30から供給される冷却水をクーリングマット21に流下させる散水樋22、及びクーリングマット21を流下した水分を集める排水樋23を備えている。給水装置30は、例えば、水道管に連通する給水管31、給水管31に介装され水道水を断水又は通水するための開閉弁となる電磁弁32、電磁弁32の開閉を制御するサーモスタット33、及びサーモスタット33を作動させるために補助冷却装置20への流入空気の温度を計るセンサ34を具備している。
クーリングマット21は、冷却水がその落下に伴って飛び散ること、及び、冷却ファン3によって吸引される空気に伴って流されることを避けるために設置するものであり、クーリングマット21の素材の性状としては、空気通過時の抵抗が少なく、且つ落下する冷却水との熱交換が円滑で、耐久性があるものが好ましい。空気を通し易いマットとして、例えば不織布状の繊維体、例えば、資源の有効利用の観点から廃プラスチックをリサイクルして繊維状に再加工したものを使用することが好ましい。クーリングマット21の形状は凝縮器2における空気吸入面を略カバーする形状が望ましく、厚みについては、その素材・形状にもよるが、数センチ程度のものでよい。また、クーリングマット21は伸縮可能な素材を選択することで設置を容易にすることができる。そして、このクーリングマット21は支持部27(図4参照)により凝縮器2に取り付けられる。
冷却水は、散水樋22からすだれ状となってクーリングマット21を伝って流下しつつ、凝縮器2に向かって通過する空気を冷却する。凝縮器2への吸込み空気を冷却した冷却水は、排水樋23に集められる。散水樋22は、給水装置30の給水管31から供給された冷却水をクーリングマット21の上部分に均等に散水するものであり、その底部には、多数の散水孔が穿設され、該散水孔から略均一に冷却水を落下させるように形成されている。排水樋23は、クーリングマット21下部から滴下する冷却水を受ける樋である。
この構成により、センサ34が流入空気の温度が設定値以上又は以下となったことを感知すると、サーモスタット33が働き、電磁弁32を開閉させる。電磁弁32が開状態になると給水管31より散水ノズル(図示せず)を介して、クーリングマット21に水道水を供給する。また、排水手段としては排水樋23の一端部に接続された排水管28(図5参照)を通じて貯水槽25に排水されるか、或いは直接に地面に排水される。冷却水は、このように凝縮器2に流れ込む空気を冷却しながら循環する。
冷凍サイクル10には1つの凝縮器2を配置したもので説明したが、2つの凝縮器を鏡面対称的に配置し、補助冷却装置20,20aもそれぞれの凝縮器の空気流入側に設けて左右対称とすることもできる。また、凝縮器2と補助冷却装置20の組み合わせを1セットとし、これを複数セット並行に配置させてもよい。また、以上の実施の形態では、散水手段としての散水樋22をクーリングマット21の上方に配置したが、散水管をクーリングマット21内に配置することで、全体の構成を簡略化することができる。更に、クーリングマット21は、繊維状物の外に、冷却水が伝って落下する素材であれば、例えば連続気泡を有する合成樹脂体など、他の形態のものを採用しても良い。
冷却水は、水道水に代えて、蒸発器12にて発生するドレン水を用いてもよい。即ち、ドレン水をドレンパンからポンプにより貯水槽に供給する。貯水槽25の冷却水はポンプにより再び循環用配水管を経て給水装置30により給水管31に供給されると共に、冷却に供された後、再び散水樋22を経て貯水槽25に流れ込む。なお、上記散水樋22及び排水樋23は、それぞれ散水管及び排水管であってもよい。貯水槽25には、レジオネラ除菌剤を入れることにより、衛生・環境の向上を図ることができる。上記除菌剤は、月に1回程度交換することにより、好ましい環境状況を維持できる。なお、貯水槽25の水温はセンサ(図示せず)により常時監視し、設定温度以上になった場合は貯水槽25の冷却水を排水し、同時に新たに例えば水道水を貯水槽25に供給するようにしてもよい。また、貯水槽25の冷却水は上記環境状態の維持のため1回/日強制排水してもよい。
このように、クーリングマットを用いた間接式の補助冷却装置においては、クーリングマットを放熱フィンから一定距離離して配置させることで、冷却水の放熱フィンへの影響(腐食、スケールの付着等)を確実に遮断することができ、また、クーリングマットの上部に散水手段を設け、クーリングマットの下部に排水手段を設け、且つ、排水手段と散水手段との間には冷却水を循環させるための循環用配管を設けることで、クーリングマットの給水・排水を円滑に行うとともに、冷却水の有効利用を図ること等も可能である。
補助冷却装置20は、被冷却手段である凝縮機2の冷却能力を向上させることができ、間接冷却であることから、放熱フィンの冷却水による腐食やスケールの付着を生じることがないという優れた効果を奏し、従来の凝縮機に付加することができ、既設ユニットに取り付けが可能であり、また、着脱・洗浄の簡単であるという効果を奏することができる。さらに、クーリングマットは、廃材を使用することができるので、資源の有効利用にもなるという優れた効果を奏することができる。
しかしながら、空調・冷凍・冷蔵装置等に用いる熱交換手段においては、夏場等において外気温度が高い場合には冷却水が供給されて常時、水に濡れている状態が続いており、また補助冷却装置が室外機に適用される場合には、風雨にさらされることになるので、季節にかかわらず水に濡れていることが多い。高温多湿な環境下ではクーリングマットにカビが発生する可能性がある。また、外気にさらされている場合には、塵埃がクーリングマットに付着・堆積することもある。こうした熱交換装置は大規模な店舗やビルに用いられることが多く、多くの人が行き交うスペースの近隣に設置されることになる。このため、クーリングマットに塵埃が付着堆積する、或いはカビが発生するとなると、放熱部に吸い込まれた冷却空気に塵埃或いはカビの胞子が混入し、放熱ファンを通じて周囲に飛散される可能性もあり、衛生管理上、対応を取る必要がある。
特開2004−3806号公報(段落[0014]〜[0023]、図1〜図3)
この発明の目的は、凝縮器の補助冷却装置において、クーリングマットを通過する冷却空気を冷却水が気化する際の気化熱によって効率よく冷却し、クーリングマットの冷却空気吸引側に多量の冷却水が保持されることをなくして凝縮器に冷却水の水滴が飛散することを防ぐとともに、クーリングマットに抗菌作用又は自浄作用を備えることにより、たとえクーリングマットに塵埃或いは細菌・カビが付着しても、それらを殺菌、分解、或いは洗い流しをして、常に清浄な状態を保ち、クーリングマットを冷却空気が通過しても、その冷却空気に塵埃或いは菌やカビの胞子を含ませることがない衛生管理に優れた凝縮器の補助冷却装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明による凝縮器の補助冷却装置は室外に設置される凝縮器の放熱部の風上側にクーリングマットを設置させ、上記クーリングマットの上部に散水する散水手段を設けるとともに、上記クーリングマットの下部に排水手段を設け、上記散水手段から上記クーリングマットの上部に散水された冷却水を上記クーリングマット内で自然流下させつつその中に上記凝縮器の吸込空気を通して該吸込空気を冷却させ、この冷却された吸込空気で上記凝縮器の熱交換を行うようにした凝縮器の補助冷却装置において、上記散水手段は、上記クーリングマットの上部に底部が開いている散水樋で構成されており、該散水樋の内部空間に、該散水樋の冷却空気流入側の壁面に向かって水平方向に開口している多数の冷却水流出穴を有する給水パイプを配置し、上記冷却水流出穴から放出される冷却水が上記冷却空気流入側の壁面に当り分散して、上記クーリングマットの上端に注がれ、該クーリングマットの冷却空気流入側に偏って流下されるようにし、前記クーリングマットは、枠フレームにより支持されると共に絡ませてなる繊維より構成され、前記繊維に抗菌剤及び防汚剤の少なくとも一方の処理剤のコーティングが施されていることから成っている。
この凝縮器の補助冷却装置によれば、クーリングマットを通過する冷却空気流入側の壁面に向かって水平方向に開口している多数の冷却水流出穴が形成された給水パイプが散水樋の内部空間に配置されており、冷却水流出穴から放出される冷却水は、散水樋の冷却空気流入側の壁面に当り分散して上記クーリングマットの上端に注がれ、更に該クーリングマットの冷却空気流入側に偏って流下されるので、クーリングマットを通過する冷却空気は、冷却水が気化する際の気化熱によって効率よく冷却され、クーリングマットの冷却空気吸引側に多量の冷却水が保持されることがなくなり凝縮器に冷却水の水滴が飛散することを防ぐことができる。また、間接冷却であることから放熱フィンの冷却水による腐食やスケールの付着の心配がなく、従来の凝縮器に付加することができるから既設ユニットに取付が可能であり、また、着脱・洗浄も簡単になり、更にクーリングマットは、廃材を活用することもできるから、資源の有効利用にもなる。更にまた、絡ませて成る繊維には抗菌剤及び防汚剤の少なくとも一方の処理剤のコーティングが施されているので、抗菌剤をコーティング処理した場合には、クーリングマットに細菌やカビの胞子が付着してもそれらを殺菌・破壊するので、クーリングマット上での繁殖を防止することができる。また、防汚剤をコーティング処理した場合には、クーリングマットに塵埃が付着したとしても汚れを剥がれ易くして、堆積するのを防止する。抗菌剤及び防汚剤の処理剤については、使用環境に応じてどちらか一方或いは両方を施すことができ、抗菌剤と防汚剤とを同時にコーティング処理すれば、どちらの作用も期待することができる。
この凝縮器の補助冷却装置において、抗菌剤は、銀、銅等の殺菌性のイオンを放出する金属を含有する物質であるとすることができる。殺菌性のイオンを放出する金属の例としては、銀、銅であれば、比較的安価に入手可能である。
この凝縮器の補助冷却装置において、防汚剤は、酸化チタン等の光触媒物質であるとすることができる。酸化チタンは、光を受けて触媒作用を発揮し、有機物等の汚れを分解する作用がある。そのため、細菌やカビ(真菌)も殺菌・分解する作用もある。また酸化チタンは、親水和性があり、表面の濡れによって汚れを洗い流し、コーティング表面を清浄に保持する作用もある。また、表面の濡れ性を高めるため、補助冷却装置の冷却効率を高める作用もある。
この凝縮器の補助冷却装置において、コーティングを施したクーリングマットは、抗菌剤又は防汚剤にバインダーを加えた液状のコーティング剤の塗布、吹付け、又は浸漬することにより得ることができる。即ち、そうしたコーティング剤は、刷毛でクーリングマットに塗布することができる。また、コーティング剤をスプレーで噴霧することにより吹き付けることもできる。更に、コーティング剤を液槽に貯槽し、クーリングマットを液状コーティング剤の中に浸漬することでも、そうしたコーティングを施したクーリングマットを得ることができる。
熱交換装置の放熱部に吸い込まれる吸込空気を冷却させる冷却空気の補助冷却装置は、上記の補助冷却装置用クーリングマット、当該クーリングマットを支持する枠フレーム、前記クーリングマットにその上方から冷却水を散水する散水樋、前記クーリングマットから落下する冷却水を受ける排水樋を備えて成り、前記放熱部の近傍に配置して構成することができる。上記の補助冷却装置用クーリングマットを枠フレームで支持することにより、枠以外のクーリングマットの部分では空気の通過が可能であり、補助冷却装置を熱交換装置の放熱部の近傍に配置することで、散水樋から供給され繊維を伝って排水樋まで流下する水が通過する吸入空気を冷却して放熱部の冷却効率を向上させることができる。補助冷却装置のクーリングマットは、細菌・カビや汚れに対してコーティング処理による自浄作用があり、補助冷却装置を室外機等に取り付けた場合には、室外機から取り外しての特段の手入れ、清掃、メンテナンスを行う必要がなく、室外機等に取り付けたままでも長期間に渡ってそうした衛生管理を低コストで維持することができる。
本発明による凝縮器の補助冷却装置は、上記のように構成されているので、冷却水流出穴から放出される冷却水は、散水樋の冷却空気流入側の壁面に当り分散して上記クーリングマットの上端に注がれ、更に該クーリングマットの冷却空気流入側に偏って流下されることになり、クーリングマットを通過する冷却空気は、冷却水が気化する際の気化熱によって効率よく冷却され、クーリングマットの冷却空気吸引側に多量の冷却水が保持されることがなくなり凝縮器に冷却水の水滴が飛散することを防ぐことができる。また、クーリングマットに備わる自浄作用により、たとえクーリングマットに塵埃或いは細菌・カビが付着しても、それらは殺菌、分解、或いは洗い流されて、クーリングマットは常に清浄な状態に保たれ、冷却空気がクーリングマットを通過しても、その冷却空気に塵埃或いは菌やカビの胞子を含ませることがない衛生管理に優れたクーリングマット、及び補助冷却装置が得られる。
本発明の実施の形態を、図1〜図3を用いて説明する。図1は、本発明にかかる冷却空気の補助冷却装置20の形状を説明する断面図、図2はその要部の概略構成を示す断面図、図3は散水樋の蓋を取り去った上面図である。本発明の補助冷却装置が適用される空調・冷却・冷凍装置及びその室外機は、図4及び図5を参照して説明した構造を持つことができ、冷凍サイクル(図示せず)を構成する凝縮器が収容された室外機において、凝縮器の近傍、即ち、凝縮器に付設された冷却ファン3とは一定距離離れた位置に補助冷却装置20が設けられる。ここでは、これ以上の再度の説明を省略する。
図1〜図3において、該補助冷却装置20は、図4を参照して説明したように、マット状のクーリングマット21と、該クーリングマット21にその上方から冷却水を散水する散水樋22と、前記クーリングマット21から落下する冷却水を受ける排水樋23を備えている。排水樋23からの冷却水については、そのまま地面等に排出しても良く、或いは貯水槽25に溜めてポンプにより給水管側に還流させてもよい。散水樋22は、上下に開口が設けられた例えば枠体として構成され、上部開口は散水樋蓋22Lにより覆われる。散水樋22の左右の壁材は、梁22Cによって接続されている。散水樋22の下部開口にクーリングマット21の上部が排水樋23の上部開口にクーリングマット21の下部が保持される。排水樋23の底面には排水孔23Bが設けられ、排水管23Aにクーリングマット21からの冷却水を排出する。
散水樋22の内部には、一端に給水口41と他端に盲栓42を有する給水パイプ40が、水平に且つ給水樋22を構成する両側の壁材に平行に配置されている。給水パイプ40には、冷却水を流出する複数個の冷却水流出穴43が適宜に隔置して設けられている。冷却水流出穴43は、散水樋22の一方の壁材の内壁面22W方向に向けて開口している。給水パイプ40に供給された冷却水は、冷却水流出穴43から内壁面22Wに向けて略水平方向に流出し、内壁面22Wに当たって上下左右に分散し、微小な水滴となって、散水樋22の開口22Kからクーリングマット21の上端部に注がれる。給水パイプ40を、クーリングマットを通過する冷却空気の流入側になる内壁面22Wに近づけて設けることによって、冷却水は、クーリングマット21の冷却空気流入側に偏って流下する。したがって、クーリングマット21を通過する冷却空気は、気化熱によって効率よく冷却され、クーリングマット21の冷却空気吸引側に多量の冷却水が保持されることがなくなり、凝縮器2に冷却水の水滴が飛散することを防ぐことができる。
クーリングマット21は、冷却水がその落下に伴って飛び散ること、及び冷却ファン3によって吸引される空気に伴って流されることを避けるために設置するものであり、クーリングマット21の素材の性状としては、空気通過時の抵抗が少なく、且つ落下する冷却水との熱交換が円滑で、耐久性があるものが好ましい。空気を通し易いマットとして、例えば不織布状の繊維体が好ましい。また、クーリングマット21は、資源の有効利用の観点から廃プラスチックをリサイクルして繊維状に再加工したものを絡ませてマット状に整形して使用することが好ましい。
クーリングマット21の形状は、凝縮器2における空気吸入面を略カバーする程度の形状が望ましく、厚みについては、その素材・形状にもよるが、数センチ程度のものでよい。また、クーリングマット21は、繊維を絡めて製造されているので、全体として伸縮可能であり設置を容易にすることができる。そして、このクーリングマット21は支持部27により凝縮器2に取り付けられる。
クーリングマット21は、繊維状物の外に、冷却水が伝って落下する素材であれば、例えば連続気泡を有する合成樹脂体など、他の形態のものを採用しても良い。繊維状物を用いたクーリングマット21は、繊維の表面を冷却水が濡らし、また互いに絡み合った繊維間に冷却水が保持されるので、冷却空気が冷却水に接触する面積が増え、冷却効果をより高めることができる。
クーリングマット21を形成する繊維には、抗菌剤及び防汚剤の少なくとも一方の処理剤のコーティングが施されている。抗菌剤は、殺菌性のイオンを放出する金属を含有する物質とすることができる。殺菌性のイオンを放出する金属の例としては、銀、銅であれば、比較的安価に入手可能である。抗菌剤をコーティング処理した場合には、クーリングマット21に細菌やカビの胞子が付着してもそれらを殺菌・破壊するので、クーリングマット21上での繁殖を防止することができる。
クーリングマット21を形成する繊維に防汚剤をコーティング処理した場合には、クーリングマット21に塵埃が付着したとしても汚れを剥がれ易くして、堆積するのを防止する。防汚剤として、触媒作用を有する金属酸化物、例えば酸化チタン(TiO)をコーティング処理することによって、親水性の向上が図られ、保水性を高めることができる。金属酸化物が酸化チタンの場合、光に曝されることにより触媒作用を発揮する光触媒物質であるので、クーリングマット21に付着する有機物等の汚れを分解することができ、細菌やカビ(真菌)も殺菌・分解する作用もある。酸化チタンは、親水和性があり、表面の濡れによって汚れを洗い流し、コーティング表面を清浄に保持する作用があるので、クーリングマット21の洗浄間隔を伸ばすことができる。
抗菌剤及び防汚剤の処理剤については、使用環境に応じてどちらか一方或いは両方を施すことができ、抗菌剤と防汚剤とを同時にコーティング処理すれば、どちらの作用も期待することができる。
抗菌剤及び防汚剤等の処理剤は、繊維の状態でコーティングしてもよいが、安価で大量処理の観点からすると、マット状に形成した後にコーティング処理を施すのが好ましい。即ち、処理剤のコーティングは、クーリングマット21を抗菌剤又は防汚剤にバインダーを加えた液状コーティング剤を作っておき、そうした液状コーティング剤を刷毛で塗布する、スプレーで吹き付ける、又は液状コーティング剤を液槽に貯槽しておいてその中に浸漬することにより行うことができる。
冷却空気の補助冷却装置20は、上記の補助冷却装置用クーリングマット21、クーリングマット21を支持する枠フレーム、クーリングマット21にその上方から冷却水を散水する散水樋22、クーリングマットから落下する冷却水を受ける排水樋23を備えて成り、放熱部の近傍に配置して適用可能である。上記の補助冷却装置用クーリングマット21を枠フレームで支持することにより、枠以外のクーリングマットの部分では空気の通過が可能であり、補助冷却装置20を熱交換装置における放熱部の近傍に配置することで、繊維を伝って流下する水が通過する吸入空気を冷却して放熱部の冷却効率を向上させることができる。補助冷却装置のクーリングマット21は、細菌・カビや汚れに対してコーティング処理による自浄作用があり、補助冷却装置20を室外機等に取り付けた場合には、室外機から取り外しての特段の手入れ、清掃、メンテナンスを行う必要がなく、室外機等に取り付けたままでも長期間に渡ってそうした衛生管理を低コストで維持することができる。
本発明に係る凝縮器の補助冷却装置の構造を説明する断面図。 図1に示した凝縮器の補助冷却装置の主要部の構造を説明する断面図。 図1に示した凝縮器の補助冷却装置の主要部の構造を説明する上面図。 凝縮器の補助冷却装置を組み込んだ室外機の一例を示す概略斜視図。 凝縮器の補助冷却装置を組み込んだ冷凍サイクルを説明する図。
符号の説明
2…凝縮器
3…冷却ファン
7…冷媒管
10…冷凍サイクル
11…コンプレッサ
12…蒸発器
13…膨張弁
14…ドライヤ
20,20a…補助冷却装置
21…クーリングマット
22…散水樋
22C…梁
22K…散水樋開口
22L…散水樋蓋
22W…散水樋内壁面
23…排水樋
23A…排水管
23B…排水孔
24…循環用配管
25…貯水槽
26…ポンプ
27…支持部
30…給水装置
31…給水管
32…電磁弁
33…サーモスタット
34…センサ
40…給水パイプ
41…給水口
42…盲栓
43…冷却水流出穴

Claims (4)

  1. 室外に設置される凝縮器の放熱部の風上側にクーリングマットを設置させ、上記クーリングマットの上部に散水する散水手段を設けるとともに、上記クーリングマットの下部に排水手段を設け、上記散水手段から上記クーリングマットの上部に散水された冷却水を上記クーリングマット内で自然流下させつつその中に上記凝縮器の吸込空気を通して該吸込空気を冷却させ、この冷却された吸込空気で上記凝縮器の熱交換を行うようにした凝縮器の補助冷却装置において、
    上記散水手段は、上記クーリングマットの上部に底部が開いている散水樋で構成されており、該散水樋の内部空間に、該散水樋の冷却空気流入側の壁面に向かって水平方向に開口している多数の冷却水流出穴を有する給水パイプを配置し、上記冷却水流出穴から放出される冷却水が上記冷却空気流入側の壁面に当り分散して、上記クーリングマットの上端に注がれ、該クーリングマットの冷却空気流入側に偏って流下されるようにし、
    前記クーリングマットは、枠フレームにより支持されると共に絡ませてなる繊維より構成され、前記繊維に抗菌剤及び防汚剤の少なくとも一方の処理剤のコーティングが施されていることから成る凝縮器の補助冷却装置。
  2. 前記抗菌剤は、銀、銅等の殺菌性のイオンを放出する金属を含有する物質であることから成る請求項1に記載の凝縮器の補助冷却装置。
  3. 前記防汚剤は、酸化チタン等の光触媒物質であることから成る請求項1に記載の凝縮器の補助冷却装置。
  4. 前記コーティングは、前記クーリングマットを前記抗菌剤又は前記防汚剤にバインダーを加えた液状のコーティング剤の塗布、吹付け、又は浸漬することにより施されていることから成る請求項1に記載の凝縮器の補助冷却装置。
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