JP4494835B2 - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転体に取り付けられるディスクロータを、キャリパにより挟持することにより回転体を制動するディスクブレーキ装置に関する。
従来から自動車車両、鉄道車両のような車両をはじめとして、産業機械、建設機械等の回転体の制動にブレーキ装置が用いられる。ブレーキ装置は、回転体側に摩擦材を押圧することで、運動エネルギを熱エネルギに変換して回転体を制動する。このブレーキ装置としては、ドラム式、ディスク式等が周知であるが、ディスク式はドラム式に比べて放熱性が良いことから、近年の自動車車両に多く用いられている。
四輪の自動車車両においては、ホイールと締結されるハブユニットを回転体支持部により回動自在に支持しており、ディスクブレーキ装置は、ハブユニットにディスクロータを固定し、回転体支持部側にパッド保持用のキャリパを固定する構造となる。回転体支持部には、パッドが支持されキャリパの一部をなすパッド側支持部が、複数の締結ボルトにより固定される。キャリパはディスクロータの両面側に配される一対のパッドを移動させるためのピストンを有し、パッド側支持部にはこのピストンを収容するシリンダ孔が形成される。ピストンは油圧により駆動され、ブレーキペダルの踏動量に応じてブレーキオイルの圧力を変化させて、ディスクロータに対するパッドの押圧力を変化させることにより、所望の制動力を得ることができるようになっている。
このようなディスクブレーキ装置では、パッドとロータの摩擦により振動が生じることとなるが、この振動がサスペンションで可聴周波数で増幅されると「ブレーキ鳴き」として乗員に認識される。この「ブレーキ鳴き」を低減するには、パッドとロータの振動そのものを低減または減衰するか、各構成部品の剛性を向上させる方法が考えられる。
ここで、パッドとディスクロータの振動を低減する方法として、パッドの材質を変更して摩擦係数を小さくする方法が知られているが、この方法では制動力を犠牲にすることとなってしまう。また、パッドの端部にチャンファーカットの加工を施したり、パッドにスリット加工を施す方法が公知であるが、パッドの形状変更により得られるブレーキ鳴きの低減作用には限界がある。さらに、パッドの裏面側にシム材を介在させ、パッドからキャリパ側へ伝達される振動を減衰させる構造が一般的に採用されているが、ブレーキ鳴きの低減効果は得られるもののブレーキ鳴きを解消させるには至っていない。
そこで、キャリパのボディ部に補剛部材を追加して剛性を向上するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このディスクブレーキ装置では、補剛部材として棒状の部材を用い、この部材の両端をボルトによりボディ部に固定している。
実開平6−54930号公報
しかしながら、このディスクブレーキ装置においても、キャリパのボディ部について局部的に剛性向上が図られるものの、回転体支持部を含めた装置全体としては依然として剛性が不足しており、ブレーキ鳴きの問題が完全に解消したとは言い難い。このように、ブレーキ鳴きを根本的に解決するためには装置全体として剛性を向上させる必要がある。ここで、装置全体の剛性に大きく寄与する回転体支持部やパッド側支持部の形状や板厚を変更して、装置全体の剛性を高くすることは可能であるが、これでは大幅な重量増加を招くことになる。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、重量増加を最小限に抑えて、装置全体の剛性を効率よく向上してブレーキ鳴きを抑制することのできるディスクブレーキ装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1又は2に記載の発明では、ディスクロータが固定されるハブユニットを回動自在に支持する回転体支持部と、前記ディスクロータを挟持するパッドが支持されるパッド側支持部と、前記回転体支持部を挿通して前記パッド側支持部と螺合する複数の締結ボルトと、を備えたディスクブレーキ装置において、前記回転体支持部における前記パッド側支持部と反対側に配される補剛棒部材と、前記補剛棒部材に形成され各締結ボルトが挿通する複数の挿通孔と、を具備する。
請求項1又は2に記載の発明によれば、補剛棒部材は、回転体支持部とパッド側支持部の締結ボルトにより、回転体支持部、パッド側支持部側に取り付けられる。これにより、装置の骨格をなす回転体支持部及びパッド側支持部の剛性を向上することができる。従って、装置全体として剛性が向上し、ディスクロータとパッドの摩擦によるブレーキ鳴きを効果的に抑制することができる。
このとき、補剛棒部材を用いて補強するので、回転体支持部やパッド側支持部の形状や板厚を変更する場合に比べて重量が増大することはない。また、各締結ボルトを用いて補剛棒部材を取り付けるので、補剛棒部材用の締結部材が別途必要になることもない。
さらに、ディスクロータ及びパッドの組み合わせに応じて補剛棒部材を変更することにより、組み合わせごとにブレーキ鳴きに対応することができる。また、複数の車種等で回転体支持部及びパッド側支持部を共用とした場合に、車種等に応じて補剛棒部材を変更することにより、車種等に応じたブレーキ鳴きの対策をとることができる。すなわち、従来のように、ブレーキ鳴きに対応して、車種等ごとに回転体支持部及びパッド側支持部を変更する必要がなく、製造コストの低減を図ることができる。また、サーキット走行などのようにブレーキ鳴きを考慮する必要がない場合は、補剛棒部材を取り外して回転体支持部とパッド側支持部で締結することにより、簡単容易に車両重量の低減を図ることができ、実用に際して極めて有利である。
請求項1又は2に記載の発明では、さらに、前記補剛棒部材に前記締結ボルトを挿通した状態で、前記締結ボルトの前記挿通孔からの抜脱を防止する抜脱防止機構を備える
尚、ここでいう補剛棒部材に締結ボルトを挿通した状態とは、締結ボルトを回転体支持部またはパッド側支持部に関わらせることなく、補剛棒部材にのみ締結ボルトを挿通した状態をいう。
請求項1又は2に記載の発明によれば、上記の作用に加え、抜脱防止機構を備えたことにより、締結ボルトを補剛棒部材に挿通しておけば、製造ライン等にて補剛棒部材を取り扱う際に、締結ボルトが補剛棒部材から分離することがない。これにより、回転体支持部及びパッド側支持部を締結する製造ラインで、予め締結ボルトを挿通した補剛棒部材を準備しておき、作業者は、補剛棒部材に挿通されている各締結ボルトを回転体支持部に関わらせ、一方の手でパッド側支持部を支持した状態で、他方の手で工具を用いて締結ボルトをパッド側支持部に締結させることができる。
すなわち、補剛棒部材の分だけ部品点数が増すこととなるが、製造ラインで工数が増加することはないし、補剛棒部材を取り扱うことで複数の締結ボルトを回転体支持部に挿通させることができるので、作業者の負担を軽減することができる。
また、補剛棒部材は、製造ラインの脇の部品置き場にまとめて載置されることとなるが、複数の締結ボルトを挿通させた状態であるので、締結ボルトの載置スペースを省略することができ、組付作業性の改善を図ることができる。
請求項に記載の発明では、さらに、前記抜脱防止機構は、前記補剛棒部材の前記挿通孔に形成され、前記締結ボルトの雄ねじ部の外径より内径が小さく、該締結ボルトと螺合可能な雌ねじ部を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、上記の作用に加え、補剛棒部材の挿通孔の雌ねじ部に締結ボルトを螺合させて、そのまま締結ボルトを締め付ける方向に回動すると、締結ボルトの雄ねじ部が雌ねじ部区間を通過して、締結ボルトが軸方向に移動自在な状態で補剛棒部材を挿通した状態となる。このとき、締結ボルトの雄ねじ部の外径よりも、挿通孔の雌ねじ部区間の内径が小さいことから、締結ボルトの抜脱方向への移動が阻止される。
請求項に記載の発明では、さらに、前記抜脱防止機構は、前記締結ボルトを挿通し該締結ボルトの雄ねじ部の外径より内径が小さなストッパ孔が形成され、前記補剛棒部材の前記回転体支持部側に配される脱落防止部材を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、上記の作用に加え、締結ボルトを補剛棒部材の挿通孔及び脱落防止部材のストッパ孔に挿通させると、締結ボルトの雄ねじ部の外径よりも、ストッパ孔の内径が小さいことから、締結ボルトの抜脱方向への移動が阻止される。
このように、本発明によれば、重量増加を最小限に抑えて、装置全体の剛性を効率よく向上してブレーキ鳴きを抑制することができる。
図1から図6は本発明の一実施形態を示すもので、図1は自動車車両のフロントサスペンションに組み込まれたディスクブレーキ装置の外観斜視図、図2はディスクブレーキ装置の一部分解斜視図、図3はタイバーの上面図、図4は締結ボルトを挿通した状態のタイバーの側面図、図5は締結ボルトを挿通した状態のタイバー及びハウジングの外観斜視図、図6はディスクブレーキ装置の外観斜視図である。
図1に示すように、このディスクブレーキ装置1は、自動車車両のフロントサスペンションに用いられる。ディスクブレーキ装置1は、ディスクロータ2が固定されるハブユニット3を回動自在に支持するハウジング4と、ディスクロータ2を挟持するパッド11が支持されるキャリパ5のパッド側支持部6と、を有する。本実施形態においては、パッド側支持部6がキャリパ5のボディ部を兼ねている。本実施形態のサスペンション形式はストラット式であり、ハウジング4の上端にはストラット8の下端が接続され、ハウジング4の下端にはフロントアーム9の左右方向外側が接続される。また、ハウジング4を挿通するアクスルドライブシャフト10は、ボールジョイントを介してハブユニット3に連結されている。
また、図2に示すように、キャリパ5は、ディスクロータ2と当接する摩擦材としての一対のパッド11と、このパッド11を移動させるためのピストン12を有する。キャリパ5のパッド側支持部6には、ピストン12と摺接するシリンダ穴13が形成され(図2参照)、ブレーキオイルを供給するブレーキホース14が接続される(図1参照)。また、図1に示すように、パッド側支持部6は、ディスクロータ2の後部を覆うよう形成される。具体的には、パッド側支持部6は、ディスクロータ2の左右外側でそれぞれ径方向へ延びる径方向延在部6aと、各径方向延在部6aを接続しディスクロータ2の径方向外側で軸方向へ延びる軸方向延在部6bと、を有する。
図1に示すように、このディスクブレーキ装置1では、ハウジング4とパッド側支持部6とが、2つの締結ボルト15により固定される。図2に示すように、ハウジング4の後部には締結ボルト15を挿通する挿通穴16が形成され、これと対応してパッド側支持部6には締結ボルト15の雄ねじ部17と螺合するねじ穴18が形成される。
また、図1及び図2に示すように、ハウジング4のパッド側支持部6の反対側には、補剛棒部材としてのタイバー19が、ハウジング4及びパッド側支持部6と別個に設けられる。図3に示すように、タイバー19は、長尺な平板状に形成され、各締結ボルト15が挿通する2つの挿通孔20が長手方向両端側に形成される。本実施形態においては、各締結ボルト15がほぼ上下に並んでいることから、タイバー19は、組み付けた状態でほぼ上下に延びるよう配されることとなる。また、タイバー19は、各挿通孔20の周囲でハウジング4と当接する。
図4に示すように、タイバー19は、各挿通孔20の周囲のハウジング4側表面に、ハウジング4側へ向かって隆起する当接台部21を有する。これにより、タイバー19は、厚さ方向について非対称となっている。
また、図3に示すように、タイバー19は、長手方向両端に幅方向について同方向に屈曲した屈曲部22を有する。これにより、タイバー19は、長手方向及び幅方向について非対称となっている。
また、図3に示すように、タイバー19の表面には、タイバー19の向きを示す識別マーク23が付されている。本実施形態においては、識別マーク23は、長手方向一端側に付された「R」の文字マーク23aと、長手方向他端側に付された「L」の文字マーク23bである。
また、図4に示すようにタイバー19に締結ボルト15を挿通した状態で、締結ボルト15の挿通孔20からの抜脱を防止する抜脱防止機構が備えられる。尚、ここでいうタイバー19に締結ボルト15を挿通した状態とは、締結ボルト15をハウジング4またはパッド側支持部6に関わらせることなく、タイバー19にのみ締結ボルト15を挿通した状態をいう。本実施形態においては、抜脱防止機構は、タイバー19の各挿通孔20に形成され、締結ボルト15の雄ねじ部17の外径より内径が小さい雌ねじ部24を有する。この雌ねじ部24は、締結ボルト15と螺合可能に形成され、本実施形態においては各挿通孔20のハウジング4と反対側の区間に配される。また、図4に示すように、締結ボルト15の頭とタイバー19の間には、締結ボルト15を巻回するばね座金25が配置される。
以上のように構成されたディスクブレーキ装置1によれば、タイバー19は、ハウジング4とパッド側支持部6の締結ボルト15により、ハウジング4におけるパッド側支持部6と反対側に取り付けられる。これにより、装置の骨格をなすハウジング4及びパッド側支持部6の剛性を向上することができる。従って、装置全体として剛性が向上し、ディスクロータ2とパッド11の摩擦によるブレーキ鳴きを効果的に抑制することができる。
このとき、タイバー19を用いて補強するので、ハウジング4やパッド側支持部6の形状や板厚を変更する場合に比べて重量が増大することはない。また、各締結ボルト15を用いてタイバー19を取り付けるので、タイバー19用の締結部材が別途必要になることもない。
さらに、ディスクロータ2及びパッド11の組み合わせに応じてタイバー19を変更することにより、組み合わせごとにブレーキ鳴きに対応することができる。また、複数の車種等でハウジング4及びパッド側支持部6を共用とした場合に、車種等に応じてタイバー19を変更することにより、車種等に応じたブレーキ鳴きの対策をとることができる。すなわち、従来のように、ブレーキ鳴きに対応して、車種等ごとにハウジング4及びパッド側支持部6を変更する必要がなく、製造コストの低減を図ることができる。また、サーキット走行などのようにブレーキ鳴きを考慮する必要がない場合は、タイバー19を取り外してハウジング4とパッド側支持部6で締結することにより、簡単容易に車両重量の低減を図ることができ、実用に際して極めて有利である。
また、本実施形態のディスクブレーキ装置1では、タイバー19の挿通孔20の雌ねじ部24に締結ボルト15を螺合させて、そのまま締結ボルト15を締め付ける方向に回動すると、締結ボルト15の雄ねじ部17が雌ねじ部24の区間を通過して、締結ボルト15が軸方向に移動自在な状態でタイバー19を挿通した状態となる(図4参照)。このとき、締結ボルト15の雄ねじ部17の外径よりも、挿通孔20の雌ねじ部24の区間の内径が小さいことから、締結ボルト15の抜脱方向への移動が阻止される。
このように抜脱防止機構を備えたことにより、締結ボルト15をタイバー19に挿通しておけば、製造ライン等にてタイバー19を取り扱う際に、締結ボルト15がタイバー19から分離することがない。これにより、ハウジング4及びパッド側支持部6を締結する製造ラインで、予め締結ボルト15を挿通したタイバー19を準備しておき、作業者は、タイバー19に挿通されている各締結ボルト15をハウジング4に関わらせ、一方の手でパッド側支持部6を支持した状態で、他方の手で工具を用いて締結ボルト15をパッド側支持部6に締結させることができる。
すなわち、タイバー19の分だけ部品点数が増すこととなるが、製造ラインで工数が増加することはないし、タイバー19を取り扱うことで複数の締結ボルト15をハウジング4に挿通させることができるので、作業者の負担を軽減することができる。
また、タイバー19は、製造ラインの脇の部品置き場にまとめて載置されることとなるが、複数の締結ボルト15を挿通させた状態であるので、締結ボルト15の載置スペースを省略することができ、組付作業性の改善を図ることができる。
また、本実施形態のディスクブレーキ装置1によれば、ハウジング4に沿って配されるタイバー19が平板状であるので、図1に示すようにハウジング4からタイバー19が大きく突出することはなく、タイバー19のためのスペースを大きく確保する必要はない。
また、タイバー19が長手方向、幅方向及び厚さ方向について非対称であるので、タイバー19がハウジング4側に取り付けられる際の向きを特定することができる。これにより、製造ライン等で作業者がタイバー19を誤った向きでハウジング4に組み付けることを防止することができる。
また、本実施形態のディスクブレーキ装置1によれば、タイバー19のハウジング4との当接部分に当接台部21を形成したので、タイバー19を厚さ方向に反転させてハウジング4側に取り付けると、タイバー19は正規の取付位置から当接台部21の分だけ厚さ方向にずれた状態となる。
従って、仮に厚さ方向について誤った向きでタイバー19を組み付けたとしても、作業者等はタイバー19が正規の位置に取り付けられていないことを一見して認識することができる。すなわち、製造ラインの作業者等は、タイバー19の誤組付状態を修正することができ、タイバー19が誤った方向に組み付けられたままで製造ラインの最終工程まで到達することはない。
また、本実施形態のディスクブレーキ装置1によれば、平板状のタイバー19の端部を幅方向に屈曲させたので、作業者はタイバー19の長手方向中央を把持部としてタイバー19を取り扱うことができる。すなわち、作業者が把持部を把持した際に、タイバー19が長手方向に滑ったとしても、屈曲部分で作業者の手からの抜脱が阻止されるので、実用に際して極めて便利である。
また、平板状のタイバー19を幅方向に屈曲させたので、厚さ方向に屈曲させたもののように屈曲部分が脆弱となることはなく、タイバー19の剛性、強度を確保することができる。
また、本実施形態のディスクブレーキ装置1によれば、タイバー19に識別マーク23を付したことにより、作業者は、タイバー19の向きを認識することができる。従って、作業者によるタイバー19の誤った向きの組み付けを的確に防止することができる。
尚、前記実施形態においては、四輪車のディスクブレーキ装置1に本発明を適用した例を示したが、二輪車のディスクブレーキ装置に本発明を適用してもよい。また、鉄道車両のような自動車車両以外の車両にも適用可能であるし、さらには、産業機械、建設機械等のディスクブレーキ装置に本発明を適用可能である。
また、前記実施形態においては、キャリパ5のパッド側支持部6がサポートを兼ねるものを示したが、パッド側支持部6とサポートとが別個の部品であってもよいことは勿論である。
また、前記実施形態においては、抜脱防止機構として、タイバー19の挿通孔20に雌ねじ部24を形成したものを示したが、図5に示すように、この雌ねじ部24を形成せず、タイバー19のハウジング4側に脱落防止部材を配し、この脱落防止部材に締結ボルト15を挿通し締結ボルト15の雄ねじ部117の外径より内径が小さなストッパ孔を形成してもよい。図5には脱落防止部材としてOリング124を用いたものを示している。この場合、締結ボルト15をタイバー19の挿通孔20及び脱落防止部材のストッパ孔に挿通させると、締結ボルト15の雄ねじ部117の外径よりも、ストッパ孔の内径が小さいことから、締結ボルト15の抜脱方向への移動が阻止される。ここで、脱落防止部材としては、Oリング124の他に、例えば、ストッパ孔が形成された平板を用いてもよい。また、脱落防止部材をゴム等のような弾性体とする構成が好ましく、この場合は弾性変形したストッパ孔へ締結ボルトを簡単容易に挿通させることができる。
また、前記実施形態においては、タイバー19に識別マーク23を付したものを示したが、識別マーク23を付さずとも、タイバー19が長手方向、幅方向及び厚さ方向について非対称に形成されていれば、作業者はタイバー19の向きを認識することができる。また、補剛棒部材としてのタイバー19を、当接台部21を有する平板状に形成し、長手方向両端を幅方向について屈曲させたものを示したが、補剛棒部材の形状は任意であるし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明の一実施形態を示すものであって、自動車車両のフロントサスペンションに組み込まれたディスクブレーキ装置の外観斜視図である。 ディスクブレーキ装置の一部分解斜視図である。 タイバーの上面図である。 締結ボルトを挿通した状態のタイバーの側面図である。 変形例を示す締結ボルトを挿通した状態のタイバーの側面図である。
符号の説明
1 ディスクブレーキ装置
2 ディスクロータ
3 ハブユニット
4 ハウジング
5 キャリパ
6 パッド側支持部
11 パッド
15 締結ボルト
17 雄ねじ部
19 タイバー
20 挿通孔
21 当接台部
22 屈曲部
23 識別マーク
24 雌ねじ部
117 雄ねじ部
124 Oリング

Claims (2)

  1. ディスクロータが固定される回転体を回動自在に支持する回転体支持部と、前記ディスクロータを挟持するパッドが支持されるパッド側支持部と、前記回転体支持部を挿通して前記パッド側支持部と螺合する複数の締結ボルトと、を備えたディスクブレーキ装置において、
    各締結ボルトが挿通する複数の挿通孔が形成され、前記回転体支持部及び前記パッド側支持部と別個に設けられる補剛棒部材と、
    前記補剛棒部材に前記締結ボルトを挿通した状態で、前記締結ボルトの前記挿通孔からの抜脱を防止する抜脱防止機構とを備え、
    前記抜脱防止機構は、
    前記補剛棒部材の前記挿通孔に形成され、前記締結ボルトの雄ねじ部の外径より内径が小さく、該締結ボルトと螺合可能な雌ねじ部を有することを特徴とするディスクブレーキ装置。
  2. ディスクロータが固定される回転体を回動自在に支持する回転体支持部と、前記ディスクロータを挟持するパッドが支持されるパッド側支持部と、前記回転体支持部を挿通して前記パッド側支持部と螺合する複数の締結ボルトと、を備えたディスクブレーキ装置において、
    各締結ボルトが挿通する複数の挿通孔が形成され、前記回転体支持部及び前記パッド側支持部と別個に設けられる補剛棒部材と、
    前記補剛棒部材に前記締結ボルトを挿通した状態で、前記締結ボルトの前記挿通孔からの抜脱を防止する抜脱防止機構とを備え、
    前記抜脱防止機構は、
    前記締結ボルトを挿通し該締結ボルトの雄ねじ部の外径より内径が小さなストッパ孔が形成され、前記補剛棒部材の前記回転体支持部側に配される脱落防止部材を有することを特徴とするディスクブレーキ装置。
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