JP4494106B2 - 電源装置、電源制御方法および電源制御プログラム - Google Patents

電源装置、電源制御方法および電源制御プログラム Download PDF

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Description

近年、携帯電話、デジタルカメラ、ゲーム機、PDAなどの複数の電子機器を利用者が持ち歩く場面が多く、各電子機器に対する充電や電力供給を如何にして行うかが重要になっている。つまり、利用者が旅行に出かけるような場合に、利用者が持ち運ぼうとしている各電子機器の充電器や電源装置の仕様が異なると、利用者は複数の充電器や電源装置を運搬せざるを得ず、利用者の運搬労力が過大となってしまう。
このようなことから、一つの電源装置から複数の電子機器に対して適正な電圧を可変に供給する従来技術がある。この例を挙げれば、特許文献1には、携帯電子機器の電源や二次電池の充電用電源として用いられる太陽電池携帯電源装置内に、DC−DCコンバータを内蔵することで、携帯電子機器に供給する電圧を可変にして多様な電子機器に電力を供給するようにした技術が開示されている。
特開2004−120950号公報
しかしながら、上記の従来技術では、電子機器に供給する電圧を可変にするには、利用者が携帯電子機器(負荷機器)に必要な電圧を説明書等から読み取り、その電圧をDC−DCコンバータに正しく設定することが必要であり、電力制御を正確かつ簡易に実現することができないという問題点がある。
さらに、上記の従来技術は、出力ケーブルから電子機器(負荷機器)に対して無条件で電力を供給するので、例えば、出力ケーブルや電源の機器寿命が過ぎた後も電源供給が行われる、また、電源装置をレンタルで貸し出した場合に、レンタル期間を経過した後も不正に電力が供給されるなど、危険な電力供給や不正な電力供給に対処できないという問題点がある。特に、機器寿命が過ぎた後も電源供給が行われた場合には、出力ケーブルや電源、負荷機器などにおいて、故障や破損などの障害が誘発されるという問題点もある。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、負荷機器に供給する電力の正確かつ簡易な調整を実現するとともに、電力供給に伴う不正や危険を排除することができる電源装置、電源制御方法および電源制御プログラムを提供することを目的とする。
また、この発明は、利用者が電源装置で発生した障害の箇所や原因を容易に把握することができるメンテナンス装置、メンテナンス方法およびメンテナンスプログラムを提供することも目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、電力を供給する電源本体部と、電力を消費する負荷装置および前記電源本体部の間に装着される出力ケーブルとからなる電源装置であって、前記出力ケーブルは、前記負荷装置に供給する電力を制御するための制御情報、当該出力ケーブルの利用者もしくは製造者を特定するID情報と該出力ケーブルの仕様識別情報とを含む認証データおよび当該出力ケーブルの使用を制限するための使用制限情報を記憶する記憶手段を備え、前記電源本体部は、所定の出力電圧テキストデータまたは出力電流テキストデータと、前記電源本体部の回路特性として予め設定された回路制御データとを対応付ける回路テーブルを格納する記憶部と、前記認証データに基づいて前記出力ケーブルを介しての電力供給が適正であるか否かを判定するケーブル認証部と、前記ケーブル認証部の判定結果を受けて前記記憶手段に記憶された使用制限情報に基づいて前記負荷装置への電力供給を制限するか否かを判定する使用判定手段と、前記使用判定手段によって電力供給が許可された場合に、前記記憶手段に記憶された制御情報に基づいて前記負荷装置に供給する電力を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記出力ケーブルの記憶手段に格納された前記制御情報に対応する回路制御データを前記回路テーブルより求めて、該回路制御データに基づいて前記負荷装置に供給する電力を制御することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記出力ケーブルの記憶手段は、前記出力ケーブルの通算使用回数、通算使用時間、および/または、使用期間を制限するための使用制限情報を記憶し、前記使用判定手段は、前記記憶手段に記憶された前記使用制限情報に基づいて、前記負荷装置に電力を供給できる回数、時間、および/または、期間を満たすか否かを判定することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記出力ケーブルの記憶手段は、当該電源装置で発生した障害に基づく使用制限情報を記憶し、前記使用判定手段は、前記障害に基づく使用制限情報が記憶されている場合には、前記負荷装置への電力供給を制限する旨の判定を行うことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、当該電源装置で障害が発生した場合に、当該障害の状況を示す障害情報を前記出力ケーブルの記憶手段に書き込む障害処理手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、当該電源装置で発生した障害の状況を示す障害情報を記憶する障害情報記憶手段をさらに備え、前記障害処理手段は、当該電源装置に障害が発生した場合に、前記障害情報記憶手段に前記障害情報を書き込むことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、電力を消費する負荷装置に出力ケーブルを介して電力を供給する電源装置の電源制御方法であって、前記出力ケーブルの記憶手段に記憶された当該出力ケーブルの利用者もしくは製造者を特定するID情報と当該出力ケーブルの仕様識別情報とを含む認証データに基づいて当該出力ケーブルを介した電力供給の適正を判定するケーブル認証工程と、前記出力ケーブルの記憶手段に記憶された当該出力ケーブルの使用を制限するための使用制限情報に基づいて、前記負荷装置への電力供給を制限するか否かを判定する使用判定工程と、前記使用判定工程によって電力供給が許可された場合に、所定の出力電圧テキストデータまたは出力電流テキストデータと、前記電源装置の回路特性として予め設定された回路制御データとを対応付ける回路テーブルから前記出力ケーブルの記憶手段に記憶された制御情報に対応する回路制御データを求めて、該回路制御データに基づいて前記負荷装置に供給する電力を制御する制御工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、上記の発明において、前記使用制限情報は、前記出力ケーブルの通算使用回数、通算使用時間、および/または、使用期間を制限するための使用制限情報であって、前記使用判定工程は、前記記憶手段に記憶された前記使用制限情報に基づいて、前記負荷装置に電力を供給できる回数、時間、および/または、期間を満たすか否かを判定することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、上記の発明において、前記使用制限情報は、当該電源装置で発生した障害に基づく使用制限情報であって、前記使用判定工程は、前記障害に基づく使用制限情報が記憶されている場合には、前記負荷装置への電力供給を制限する旨の判定を行うことを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、電力を消費する負荷装置に出力ケーブルを介して電力を供給する電源装置としてのコンピュータに実行させる電源制御プログラムであって、前記出力ケーブルの記憶手段に記憶された当該出力ケーブルの利用者もしくは製造者を特定するID情報と当該出力ケーブルの仕様識別情報とを含む認証データに基づいて当該出力ケーブルを介した電力供給の適正を判定するケーブル認証工程と、前記出力ケーブルの記憶手段に記憶された当該出力ケーブルの使用を制限するための使用制限情報に基づいて、前記負荷装置への電力供給を制限するか否かを判定する使用判定手順と、前記使用判定手順によって電力供給が許可された場合に、所定の出力電圧テキストデータまたは出力電流テキストデータと、前記電源装置の回路特性として予め設定された回路制御データとを対応付ける回路テーブルから前記出力ケーブルの記憶手段に記憶された制御情報に対応する回路制御データを求めて、該回路制御データに基づいて前記負荷装置に供給する電力を制御する制御手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、上記の発明において、前記使用制限情報は、前記出力ケーブルの通算使用回数、通算使用時間、および/または、使用期間を制限するための使用制限情報であって、前記使用判定手順は、前記記憶手段に記憶された前記使用制限情報に基づいて、前記負荷装置に電力を供給できる回数、時間、および/または、期間を満たすか否かを判定することを特徴とする。
また、請求項11に係る発明は、上記の発明において、前記使用制限情報は、当該電源装置で発生した障害に基づく使用制限情報であって、前記使用判定手順は、前記障害に基づく使用制限情報が記憶されている場合には、前記負荷装置への電力供給を制限する旨の判定を行うことを特徴とする。
請求項1、6または9の発明によれば、出力ケーブルに記憶された使用制限情報を用いて負荷装置への電力供給が制限されるか否かを判定した上で、出力ケーブルに記憶された制御情報を用いて負荷機器に供給する電力を制御するので、負荷機器に供給する電力の正確かつ簡易な調整を実現するとともに、電力供給に伴う不正や危険を排除することが可能になる。また、所定の出力電圧テキストデータまたは出力電流テキストデータと、電源装置の回路特性として予め設定された回路制御データとを対応付ける回路テーブルから出力ケーブルの記憶手段に記憶された制御情報に対応する回路制御データを求めて、該回路制御データに基づいて負荷装置に供給する電力を制御するので、回路特性のばらつきを吸収して、負荷機器に供給する電力の精度を高めることが可能になる。
また、請求項2、7または10の発明によれば、負荷装置に電力を供給できる回数や時間、期間を制限するので、例えば、電源装置の機器寿命に応じた使用制限情報を出力ケーブルに記憶させることによって、電源装置が機器寿命を超えて使用される事態を防止するとともに、機器寿命を超えた状態での電力供給による機器障害を防止することが可能になる。また、例えば、電源装置をレンタルで貸し出す場合に、返却に合わせた使用制限情報を出力ケーブルに記憶させることによって、電源装置を借りた利用者が返却予定の回数や時間等を超えて不正に電力を使用することを防止することが可能になる。
また、請求項3、8または11の発明によれば、電源装置で発生した障害に応じて電力供給を制限するので、障害発生後に電力供給が行われる事態を防止するとともに、障害発生後の電力供給による機器障害の拡大を防止することが可能になる。
また、請求項4の発明によれば、電源装置で発生した障害の状況を示す障害情報を出力ケーブルに書き込むので、出力ケーブルから障害情報を読み出して事後的に障害を解析することが可能になる。
また、請求項5の発明によれば、電源装置で発生した障害の状況を示す障害情報を電源本体部に書き込むので、電源本体部から障害情報を読み出して事後的に障害を解析することが可能になる。特に、電源本体部には複数の出力ケーブルが接続されるところ、多くの障害情報を電源本体部に収集することができるので、多くの障害情報に基づいて的確に障害を解析することも可能になる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る電源装置、電源制御方法および電源制御プログラム、並びに、メンテナンス装置、メンテナンス方法およびメンテナンスプログラムの実施例を詳細に説明する。なお、以下では、実施例1および2で、本発明に係る電源装置、電源制御方法および電源制御プログラムを説明し、実施例3および4で、本発明に係るメンテナンス装置、メンテナンス方法およびメンテナンスプログラムを説明する。
実施例1では、本発明に係る電源装置、電源制御方法および電源制御プログラムを、太陽電池を用いて発電した電力を各種の負荷機器に供給するソーラー型電源装置に適用した場合を実施例とし、この電源装置の概要および特徴を説明した後に、電源装置の構成、電源供給処理の流れ、実施例1による効果等を説明する。
[電源装置の概要および特徴]
最初に、図1を用いて、実施例1に係る電源装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る電源装置の概要および特徴を説明するための図である。
同図に示すように、実施例1に係る電源装置は、発電部10および本体部20と、当該本体部20に着脱自在に装着される出力ケーブル30とから構成され、当該出力ケーブル30を介して負荷装置40に接続される。なお、発電部10および本体部20は特許請求の範囲に記載の「電源本体部」に対応し、出力ケーブル30は同じく「出力ケーブル」に対応し、負荷装置40は同じく「負荷装置」に対応する。
このうち、負荷機器40は、携帯電話、デジタルカメラ、ゲーム機、PDAなどの電力消費を伴う電子機器である。また、出力ケーブル30は、負荷機器40と本体部20とを接続するために用いられる電力供給用ケーブルである。
その一方、発電部10は、太陽光を受光して発電する太陽電池である。なお、この発電部10は、太陽電池以外の燃料電池やその他の発電体であっても構わない。また、本体部20は、発電部10から受け取った電力を一時的に蓄電し、出力ケーブル30を介して負荷機器40が本体部20に接続されると、負荷機器40に電力を供給する処理部である。
そして、このような概要を有する図1の電源装置は、負荷機器40に対する電力供給の手法に主たる特徴があり、具体的には、以下に簡単に説明するように、負荷機器40に供給する電力の正確かつ簡易な調整を実現するとともに、電力供給に伴う不正や危険を排除することができるようにしている。
図1に例示するように、出力ケーブル30は、本体部20側のコネクタ部にEEPROM31を有し、このEEPROM31と本体部20側の接続端との間には、バスおよびEEPROM31への電力供給ラインが設けられている。これによって、出力ケーブル30が本体部20に装着されると、本体部20のソフトウエア制御コンバータ23がEEPROM31内のデータを読み出すことができる。なお、EEPROM31はコネクタ部以外の別の部位に設けても構わない。
かかる出力ケーブル30は、原則としては負荷機器40と一対のものとして取り扱われるが、複数の負荷機器40で同じ電力制御をおこなう場合には、これらの負荷機器40について一本の出力ケーブル30を対応させても構わない。なお、EEPROM31は、特許請求の範囲に記載の「記憶手段」に対応する。
そして、このEEPROM31には、主として、負荷装置40に供給する電力を時系列で制御するための制御情報が、例えば「出力電圧:4.789V、待機電流:3mA、待機時間:10sec」のようなデータとして記憶されるとともに、出力ケーブル30の使用制限に用いる使用制限情報が、例えば「残り使用可能時間:195h35m、使用禁止フラグ:オン」のようなデータとして記憶される(図4参照)。
その一方、本体部20は、図1に例示するように、蓄電部21と、電力変換部22と、ソフトウエア制御コンバータ23とを備える。なお、このソフトウエア制御コンバータ23は、特許請求の範囲に記載の「使用判定手段」および「制御手段」に対応する。このうち、蓄電部21は、発電部10から受け取った電力を一時的に蓄電する蓄電素子である。また、電力変換部22は、目標値に向けて出力電力を電力変換するスイッチングレギュレータやシリーズレギュレータからなる処理部である。
そして、ソフトウエア制御コンバータ23は、主として、出力ケーブル30のEEPROM31に記憶された使用制限情報に基づいて負荷装置40への電力供給を制限するか否かを判定し、かかる電力供給が制限されていない場合に、同じくEEPROM31に記憶された制御情報に基づいて電力変換部22による電力変換をソフトウエア制御する処理部である。
すなわち、本体部20に出力ケーブル30が装着された後に、本体部20は、EEPROM31に記憶された使用制限情報を用いて、例えば、残り使用可能時間に残りはあるか、使用禁止フラグがオンになっていないか等を判定する。その上で、電力供給が制限されていない場合には、本体部20は、EEPROM31に記憶された制御情報を読み出し、例えば、図3に例示するように、所定の無動作状態になるまで一定の出力電圧で負荷装置40に電力を供給する。
このように、実施例1に係る電源装置では、負荷機器40に電力を供給する前に、出力ケーブル30のEEPROM31に記憶された使用制限情報を用いて電力供給を制限するか否かを判定する。したがって、例えば、電源装置が機器寿命を超えて使用される事態を防止することや、機器寿命を超えた状態での電力供給による機器障害を防止すること、電源装置を借りた利用者が返却予定の回数や時間等を超えて不正に電力を使用することを防止することなどができ、これによって、上記した主たる特徴の如く、電力供給に伴う不正や危険を排除することが可能になる。
さらに、実施例1に係る電源装置では、かかる認証を行った上で、出力ケーブル30のEEPROM31に記憶された制御情報を用いて、負荷機器40に供給する電力を制御する。したがって、出力ケーブル30内にアナログ回路を設けて電力を調整する手法に比較して、電力供給のバラツキ、端子数の増加、コストの増加、形状の肥大化などを抑えることができ、これによって、上記した主たる特徴の如く、負荷機器40に供給する電力を正確かつ簡易に調整することが可能になる。
[電源装置の構成]
続いて、図2などを用いて、実施例1に係る電源装置の構成を説明する。図2は、実施例1に係る電源装置の構成を示すブロック図である。なお、以下では、負荷装置40としてのユーザ端末に電力を供給する場合を説明するが、図1で既に説明した発電部10および蓄電部21は本発明の特徴部分ではないので、かかる発電部10および蓄電部21の説明は省略し、負荷装置40(ユーザ端末)、出力ケーブル30(EEPROM31)および本体部20(蓄電部21を除く。)の各構成を順に説明する。
[負荷装置(ユーザ端末)]
負荷装置40としてのユーザ端末は、図3に例示するように、何らの処理も行われない無動作状態になると消費電流が低下する、既知のパーソナルコンピュータ、携帯電話、PHS端末、移動体通信端末またはPDA端末などである。つまり、このようなユーザ端末に一定の出力電圧で電力を供給したような場合には、図3に例示するように、無動作状態になると出力電流(消費電流)が徐々に低下していく。なお、図3は、実施例1における出力電圧の出力例を示す図である。
[出力ケーブル(EEPROM)]
出力ケーブル30のEEPROM31は、図4に例示するように、出力制御データ、認証データ、使用制限データおよび障害データを記憶する記憶手段である。以下に、これらのEEPROM31に記憶されるデータをそれぞれ説明する。なお、図4は、実施例1のEEPROM31に記憶される情報の例を示す図である。
(1)出力制御データ
出力ケーブル30のEEPROM31は、上記したようなユーザ端末(負荷装置40)に供給する電力を制御するための制御情報を記憶する。具体的には、このユーザ端末について、「4.789V」で動作するものであるが、消費電流(本体部20の出力電流)が待機電流「3mA」以下となる状況が待機時間「15sec」の間継続することを条件に、電源オフさせたいような場合には、図3に例示するように、「4.789V」の出力電圧を供給した後、この条件を満たす状況で、電力供給を停止する必要がある。
そこで、EEPROM31には、図4に例示するように、「出力電圧:4.789V、待機電流:3mA、待機時間:15sec」のような出力制御データがテキストデータとして記憶される。これによって、本体部20においてEEPROM31から「出力電圧」だけでなく、「待機電流」や「待機時間」のような時系列情報も読み出すことで、図3に例示するような時系列の出力電圧を負荷装置40に供給する。
(2)認証データ
また、EEPROM31には、このような制御情報の他に、出力ケーブル30の認証に用いる認証情報も記憶される。具体的には、図4に例示するように、「ユーザID、ベンダID、機種ID、バージョン」などの認証データがテキストデータとして記憶される。これによって、本体部20においてEEPROM31から認証データを読み出すことで、電力供給が認められるか否かを認証し、認証が成功した場合に限り負荷装置40に電力を供給する。
ここで、「ユーザID」は、出力ケーブル30の利用者(所有者)を一意に特定するための識別情報のことであり、正規の利用者以外による電力の不正使用を防止することを目的にして、EEPROM31に記憶される。また、「ベンダID」は、出力ケーブル30の製造者(製造元)を一意に特定するための識別情報のことであり、正規の製造者以外が製造した模造品の出力ケーブルに対する不正な電力供給を防止することや、不正な出力ケーブルに対して電力供給が行われた場合の機器障害(出力ケーブルや本体20、負荷機器40における故障や破損など)を防止することを目的にして、EEPROM31に記憶される。
さらに、「機種IDおよびバージョン」は、出力ケーブル30の仕様を一意に特定するための識別情報であり、電力供給が想定されていない仕様の出力ケーブル30に対する電力供給を防止することや、想定外の電力供給による機器障害を防止することを目的にして、EEPROM31に記憶される。なお、ここで言う「仕様」とは、出力ケーブル30と接続可能な負荷機器40、出力ケーブル30を介して供給可能な電力の範囲などのことであり、これらの仕様が異なる出力ケーブル30ごとに異なる「機種ID」や「バージョン」が付与される。
なお、上記の出力制御データや認証データは、出力ケーブル30の製造時または出荷時、若しくは、利用者による購入時など、格納すべき出力制御データや認証データの内容が確定した時に、EEPROM31に記憶される。
(3)使用制限データ
また、EEPROM31には、上記の出力制御データや認証データの他に、出力ケーブル30の使用を制限するための使用制限情報も記憶される。具体的には、図4に例示するように、「残り使用可能時間、使用禁止フラグ」などの使用制限データがテキストデータとして記憶される。これによって、本体部20においてEEPROM31から使用制限データを読み出すことで、電力供給を制限するか否かを判定し、電力供給が制限されていない場合に限り負荷装置40に電力を供給する。
ここで、「残り使用可能時間」は、出力ケーブル30を使用できる残りの使用時間を示す情報であり、例えば、電源装置が機器寿命を超えて使用される事態を防止することや、機器寿命を超えた状態での電力供給による機器障害を防止すること、若しくは、電源装置を借りた利用者が返却予定の回数や時間等を超えて不正に電力を使用することを防止することを目的にして、EEPROM31に記憶される。
より詳細には、出力ケーブル30の製造時または出荷時、若しくは、利用者による購入時または貸出時など、格納すべき残り使用可能時間の内容が確定した時に、機器寿命や機器返却の観点から定められた通算使用時間が「残り使用可能時間」として最初にEEPROM31に記憶される。そして、出力ケーブル30が使用されて電力供給が行われると、その使用時間に応じて残り使用可能時間が減算され、減算された新たな残り使用可能時間がEEPROM31に書き換えられて記憶される。
また、「使用禁止フラグ」は、オン状態であれば、出力ケーブル30の使用を禁止すべき状態にあることを示し、オフ状態であれば、出力ケーブル30の使用を禁止すべき状態にないことを示すフラグである。具体的には、電源装置における障害発生後に電力供給が行われる事態を防止することや、障害発生後の電力供給による機器障害の拡大を防止することを目的にして、EEPROM31に記憶されるものであり、電源装置で障害が発生下場合に、この使用禁止フラグは「オフ」から「オン」に書き換えられる。
(4)障害データ
さらに、EEPROM31には、上記の出力制御データや認証データ、使用制限データの他に、電源装置で発生した障害の状況を示す障害情報も記憶される。具体的には、図4に例示するように、「年月日時分、エラーコード」などの障害データがテキストデータとして記憶される。これによって、他装置(後述するメンテナンス装置など)においてEEPROM31から障害データを読み出すことで、事後的に障害を解析する。
ここで、「年月日時分」は、電源装置で障害が発生した年月日時分を示す情報であり、また、「エラーコード」は、電源装置で発生した障害の状況を特定するためのコードである。これらの障害データは、電源装置で障害が発生した場合に、後述の本体部20による障害処理としてEEPROM31に書き込まれる。
なお、ここで言う「電源装置の障害」とは、例えば、本体部20が内蔵する二次電池等の部品寿命(例えば、内蔵した複数の二次電池が劣化や経時変化等によって容量バランスが崩れるなど)による故障や、出力ケーブル30自体の機器寿命による故障、本体部20が内蔵する各種回路の故障、出力ケーブル30の断線による故障など、電源装置に発生する正常でない状態のことである。
[本体部]
本体部20は、図2に例示するように、スイッチングレギュレータ22aと、比較器22bと、分割抵抗22cと、ソフトウエア制御コンバータ23と、供給電流検出用電流センサ24と、電力供給スイッチ25と、ROM向け電力供給部26とを有する。なお、かかる本体部20は、既に説明した蓄電部21を有するが、本発明の特徴部分ではないので、ここでは蓄電部21の説明を省略する。
このうち、スイッチングレギュレータ22aは、図示しない蓄電部21から供給された電力を比較器22bの出力に応じて電力変換する処理部である。なお、ここではスイッチングレギュレータ22aを用いることとしたが、シリーズレギュレータなどを代わりに用いることもできる。また、比較器22bは、分割抵抗22cからの出力値とソフトウエア制御コンバータ23のDAC234からの出力値とを比較して差分をスイッチングレギュレータ22aに出力する処理部である。
供給電流検出用電流センサ24は、スイッチングレギュレータ22aから出力された電力の電流量を検出するセンサであり、検出結果をソフトウエア制御コンバータ23のADC235に出力する。なお、ADC235には、スイッチングレギュレータ22aから出力された電力の出力電圧も読み込まれる。
電力供給スイッチ25は、本体部20から出力ケーブル30への電源供給のオン/オフを切り替えるスイッチであり、ソフトウエア制御コンバータ23により制御される。また、ROM向け電力供給部26は、出力ケーブル30が本体部20に接続された際に、EEPROM31への電力供給をおこなう給電部である。
ソフトウエア制御コンバータ23は、出力ケーブル30内のEEPROM31に記憶された使用制限情報に基づいて電力供給を制限するか否かの判定等を行った上で、同じくEEPROM31に記憶された制御情報に基づいて適正な制御目標値(アナログ値)を比較器22bのプラス端子に出力する処理部であり、かかる一連の処理をソフトウエア的に行う。
そして、このソフトウエア制御コンバータ23は、いわゆるマイコンとして形成することができ、図2に例示するように、CPU231、回路テーブル232bを記憶する記憶部232、ROMインターフェース233、デジタル/アナログコンバータ(DAC)234、アナログ/デジタルコンバータ(ADC)235およびタイマ236がバスに接続された構成となる。以下、ソフトウエア制御コンバータ23の各部について説明する。
記憶部232は、ソフトウエア制御コンバータ23による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する格納手段(記憶手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとして、図5に例示するような認証情報テーブル232aと、図6に例示するような回路テーブル232bと、図7に例示するようなエラーコードテーブル232cとを有する。なお、図5は、実施例1の認証情報テーブル232aに記憶される情報の例を示す図であり、図6は、実施例1の回路テーブル232bに記憶される情報の例を示す図であり、図7は、実施例1のエラーコードテーブル232cに記憶される情報の例を示す図である。
このうち、認証情報テーブル232aは、負荷装置40への電力供給が認められるために必要な認証条件を記憶するものである。具体的には、図5に例示するように、本体部20において電力供給が許可されているユーザID、ベンダID、機種ID、バージョンの情報を、認証条件として記憶する。ここで、実施例1では、図5に示すように、電力供給が認められる認証データの組合せ(つまり、ユーザID、ベンダID、機種IDおよびバージョンの組合せ)が認証情報テーブル232aに記憶されており、EEPROM31から取得した認証データの組合せと一致するものが認証情報テーブル232aに記憶されていれば、認証データは適正であるとされる。
回路テーブル232bは、制御目標としての所定の出力電圧または出力電流に対応付けて、本体部20の回路特性を踏まえた予め定められた回路制御データを記憶するものである。具体的には、図6に例示するように、出力電圧または出力電流のアスキーコード(EEPROM31に記憶される「出力電圧」のテキストデータに対応する。)と、DAC234に出力する回路制御データとを対応づけて記憶する。ここで、回路制御データは、本体部20の回路特性を踏まえて予め定められるものであるので、同じ出力電圧または出力電流のアスキーコードであったとしても、本体部20が異なる別の電源装置であれば、回路テーブル232bの回路制御データは必ずしも同一ではない。
このような回路テーブル232bを設けた理由は、回路特性のばらつきを吸収して、負荷機器に供給する電力の精度を高めることを可能にするためである。言い換えると、このテーブル232bを設けない場合には、回路特性のばらつきを防ぐことができないという問題、または、回路特性のばらつきを含めた回路制御データをEEPROM31に書き込まねばならず現実的ではないという問題が生ずるからである。これによって、ソフトウエア制御コンバータ23は、単にEEPROM31から読み取った出力制御データをDAC234に出力するのではなく、出力制御データ(出力電圧や出力電流のテキストデータ)に対応する回路制御データを回路テーブル232bから求めてDAC234に出力する。なお、上記したEEPROM31内に出力制御データをテキストデータとして格納する理由も、回路特性のばらつきを本体部20のソフトウエア制御コンバータ23(回路テーブル232b)側で解消することを可能にするためである。
また、回路テーブル232bは、図6に例示するように、出力電圧の変換テーブル、並びに、出力電流の変換テーブルを有する。このように両者のテーブルを用意する理由は、負荷機器40(EEPROM31に記憶された制御データ)の違いに応じて、出力電流および出力電流のいずれも制御し得るようにするためである。ただし、図5に例示した出力制御データを用いるような場合には、出力電圧用のテーブルを有すれば足りる。
さらに、回路テーブル232bは、図6に例示するように、複数のアスキーコードおよび回路制御データの組合せを記憶する。このように複数の組合せを記憶する理由は、複数の制御目標(EEPROM31内の「出力電圧」および「出力電流」のテキストデータは、それぞれの出力ケーブル30ごとに異なり得るものであり、また、一つの出力ケーブル30でも複数のテキストデータが記憶されることもあり得る。)に対応して回路制御データを適宜選択し得るようにするためであるが、それだけではなく、出力電圧や出力電流を後述するようにフィードバック制御することを可能にするためでもある。
エラーコードテーブル232cは、電源装置で発生し得る障害に関する情報を記憶するものである。具体的には、図7に例示するように、電源装置(出力ケーブル30や本体部20)で発生し得る障害ごとに、各障害を一意に特定するためのエラーコードと、想定される障害の状況とを対応付けて記憶する。
なお、ここで言う「電源装置の障害」とは、上述したように、例えば、本体部20が内蔵する二次電池等の部品寿命による故障や、本体部20が内蔵する各種回路の故障、出力ケーブル30の断線による故障など、電源装置に発生する正常でない状態のことである。
ところで、上記した認証情報テーブル232a、回路テーブル232bおよびエラーコードテーブル232cについては、本体部20の製造時または出荷時、若しくは、利用者による購入時や貸出時など、格納すべき情報の内容が確定した時に、認証条件や回路制御データ、エラーコードを格納する作業が行われる。そして、新たな出力ケーブル30が出荷された場合や、電源装置で発生し得る新たな障害が想定された場合などにも、認証条件や回路制御データ、エラーコードの追加や更新が行われる。
ソフトウエア制御コンバータ23の説明に戻ると、CPU231は、各種の処理手順を規定したプログラムによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとして、図2に例示するように、ケーブル認証部231aと、使用判定部231bと、電力供給制御部231cと、障害処理部231dとを備える。なお、使用判定部231bは特許請求の範囲に記載の「使用判定手段」に対応し、電力供給制御部231cは同じく「制御手段」に対応し、障害処理部231dは同じく「障害処理手段」に対応する。
このうち、ケーブル認証部231aは、EEPROM31に記憶された認証データに基づいて負荷装置40への電力供給が認められるか否か、つまり認証データが適正であるか否かを認証する処理部である。具体的には、EPPROM31に記憶された認証データの組合せ(つまり、ユーザID、ベンダID、機種IDおよびバージョンの組合せ)が認証情報テーブル232aに記憶されているか否かを判定する。なお、かかるケーブル認証部231aによる処理の詳細は、図8や図9を用いて後に詳述する。
使用判定部231bは、EEPROM31に記憶された使用制限データに基づいて負荷装置40への電力供給が制限されているか否か、つまり電源供給を制限するか否かを判定する処理部である。具体的には、EPPROM31に記憶された使用制限データ内の残り使用可能時間に残りがあるか否か、また、使用制限データ内の使用禁止フラグがオンになっていないかを判定する。なお、かかる使用判定部231bによる処理の詳細も、図8や図9を用いて後に詳述する。
電力供給制御部231cは、ケーブル認証部231aおよび使用判定部231bによって電力供給が許可された場合に、EEPROM31に記憶された出力制御データに基づいて負荷装置40に供給する電力を制御する処理部である。なお、かかる電力供給制御部231cによる処理の詳細も、図8や図9を用いて後に詳述する。
障害処理部232dは、電源装置で障害が発生した場合に、障害の状況を示す障害情報をEPPROM31に書き込むとともに、EPPROM31の使用制限データ内の使用禁止フラグをオフからオンに書き換える処理部である。なお、かかる障害処理部232dによる処理の詳細は、図10を用いて後に詳述する。
再びソフトウエア制御コンバータ23の説明に戻ると、DAC234は、比較器22bのプラス端子に制御目標値を設定するものであり、具体的には、CPU231が回路テーブル232bから取得した回路制御データを受け取り、これを制御目標値として設定する。また、ADC235は、本体部20の出力電流(供給電流検出用電流センサ24によって得られた検出電流)や出力電圧をデジタル化して取得する処理部である。これによって取得された出力電流や出力電圧は、CPU231による制御目標値とのフィードバック制御や、供給電力の時系列制御(具体的には、実施例2や実施例3参照)に利用される。そして、タイマ236は、負荷装置40に供給する電力の時系列制御や、使用制限データにおける時間減算などを実現するために計時を行うクロック手段である。
[電力供給処理]
次に、図8および図9を用いて、上記した電源装置による電力供給処理を説明する。図8および図9は、実施例1による電力供給処理の流れを示すフローチャートである。
図2に示した本体部20(特に、ソフトウエア制御コンバータ23)では、図8に例示するように、出力ケーブル30が本体部20に接続されたか否かを監視し(ステップS101)、出力ケーブル30が接続されると(ステップS101肯定)、ROM向け電力供給部26から出力ケーブル30内のEEPROM31へ電力供給を行う(ステップS102)。
続けて、本体部20は、出力ケーブル30のEEPROM31から認証データ(ユーザID、ベンダID、機種IDおよびバージョン)を読み取り(ステップS103)、認証データが適正であるか否かを認証する(ステップS104)。具体的には、本体部20のケーブル認証部231aは、ROMインターフェース233を介してEEPROM31内に記憶された認証データを読み取り、読み取った認証データの組合せ(つまり、ユーザID、ベンダID、機種IDおよびバージョンの組合せ)が認証情報テーブル232aに記憶されているか否かを判定する。
この判定において、一致する組合せが認証情報テーブル232aに記憶されていない場合には(ステップS104否定)、認証データが適正でないとして、ケーブル認証部231aは、エラー表示をおこなって電源本体を停止するエラー処理をおこなう(ステップS105)。これとは反対に、一致する組合せが認証情報テーブル232aに記憶されている場合には(ステップS104肯定)、認証データは適正であるとして、使用判定部231bは、EEPROM31から使用制限データ(残り使用可能時間、使用禁止フラグ)を読み取る(ステップS106)。
そして、使用判定部231bは、EEPROM31から読み取った使用制限データ(残り使用可能時間、使用禁止フラグ)に基づいて、電力供給を制限するか否かを判定する(ステップS107)。具体的には、使用制限データ内の使用禁止フラグがオフになっており、かつ、使用制限データ内の残り使用可能時間に残りがあるか否かを判定する。
この判定において、使用禁止フラグがオンになっているか、または、残り使用可能時間に残りがなかった場合には(ステップS107否定)、電力供給を制限するものとして、使用判定部231bは、エラー表示をおこなって電源本体を停止するエラー処理をおこなう(ステップS105)。これとは反対に、使用禁止フラグがオフになっており、かつ、残り使用可能時間に残りがある場合には(ステップS107肯定)、電力供給は制限されないものとして、電力供給制御部231cは、EEPROM31から出力制御データ(出力電圧、待機電流、待機時間)を読み取る(ステップS108)。
続けて、電力供給制御部231cは、図9に例示するように、上記のステップS108の処理によってEEPROM31から読み取った出力制御データの「出力電圧(4.789V)」に対応する回路制御データ(実制御コード)を回路テーブル232bから取得する(ステップS201)。
そして、電力供給制御部231cは、取得した回路制御データ(実施例1では、出力電圧「4.789V」に対応した回路制御データ)をDAC234に出力し、比較器22bのプラス端子に制御目標値を設定することで、スイッチングレギュレータ22aから制御目標値に対応した出力電圧を発生させる(ステップS202)。さらに、電力供給制御部231cは、ADC235によって確認される出力電圧が制御目標値(EEPROM31内の出力制御データでも回路テーブル232b内の回路制御データでも構わない。)の出力電圧と所定の誤差内にあるか否かをチェックする(ステップS203)。
このチェックにおいて、ADC235によって確認される出力電圧が所定の誤差内でない場合には(ステップS203否定)、電力供給制御部231cは、回路テーブル232bを参照して出力値の補正処理を行った後(ステップS204)、電力供給スイッチ25をオンにして出力電圧を出力ケーブル30に出力し、負荷装置40への電力供給を開始する(ステップS205)。その一方、出力値が所定の誤差内であれば(ステップS203肯定)、電力供給制御部231cは、電力供給スイッチ25をオンにして、補正なしの出力電圧を出力ケーブル30に出力し、負荷装置40への電力供給を開始する(ステップS205)。
このようにして負荷装置40への電力供給を開始した後(ステップS205)、電力供給制御部231cは、ADC235によって確認される出力電流(すなわち、負荷装置40の消費電流)が出力制御データの「待機電流(3mA)」以下となったかどうかをチェックする(ステップS206)。そして、出力電流が「待機電流(3mA)」以下になった場合には(ステップS206肯定)、電力供給制御部231cは、タイマ236のカウントを開始させる(ステップS207)。
さらに、電力供給制御部231cは、出力電流が「待機電流(3mA)」以下になっている状況が、出力制御データの「待機時間(15sec)」の間継続したかどうかを、ADC235によって確認される出力電流およびタイマ236のカウント時間を参照してチェックする(ステップS206)。
ここで、待機電流以下の状況が待機時間の間継続しなかった場合には(ステップS208否定)、電力供給制御部231cは、タイマ236のカウントをリセットするとともに、上記のステップS206に戻り、出力電流が待機電流以下となったかどうかをチェックする処理から、上記と同様の処理を繰り返す(ステップS206〜S208)。
これとは反対に、待機電流以下の状況が待機時間の間継続した場合には(ステップS208肯定)、電力供給制御部231cは、電力供給スイッチ25をオフにして、負荷装置40への電力供給を停止させる(ステップS209)。これによって、図3に例示したように、負荷装置40としてのユーザ端末に対して、「4.789V」の出力電圧を供給した後、消費電流が待機電流以下となる状況が待機時間の間継続するという条件を満足した場合に、電力供給を停止することが可能になる。
さらに、CPU231は、負荷装置40への電力供給を停止させた後に、出力ケーブル30のEEPROM31に記憶された使用制限データ内の残り使用可能時間を減算する(ステップS210)。具体的には、本体部20のタイマ236では、電力供給が行われた時間がカウントされており、CPU231は、EEPROM31に記憶された使用制限データ内の残り使用可能時間から、タイマ236でカウントされた時間(電力供給が行われた時間)を減算し、減算された新たな残り使用可能時間をEEPROM31に記憶する。
[障害処理]
続いて、図10を用いて、上記した電源装置による障害処理を説明する。図10は、実施例1による障害処理の流れを示すフローチャートである。
図2に示した本体部20の障害処理部232dは、図8に例示するように、電源装置(つまり、本体部20や出力ケーブル30)で障害が発生したか否かを監視する(ステップS301)。具体的には、本体部20や出力ケーブル30において、エラーコードテーブル232cに記憶されている障害状況が発生したかどうかを監視する。
そして、障害処理部232dは、エラーコードテーブル232cに記憶した障害状況が本体部20や出力ケーブル30で発生した場合には(ステップS301肯定)、その障害状況に対応付けられているエラーコードをエラーコードテーブル232cから抽出する(ステップS302)。
続けて、障害処理部232dは、出力ケーブル30のEEPROM31に障害データを書き込む(ステップS303)。すなわち、エラーコードテーブル232cから抽出した「エラーコード」および障害が発生した年月日時分を示す「年月日時分」のデータを、EEPROM31に障害データとして格納する(図4参照)。
さらに、障害処理部232dは、出力ケーブル30のEEPROM31に記憶された使用制限データ内の使用禁止フラグを「オフ」から「オン」に書き換える(ステップS304)。これによって、障害発生後の電源装置から負荷装置40に対して電力供給が行われる事態が防止され、障害発生後の電力供給による機器障害の拡大も防止される。
[実施例1による効果]
上述してきたように、実施例1によれば、出力ケーブル30のEEPROM31に記憶された出力制御データを用いて、負荷機器40に供給する電力を制御するので、負荷機器40に供給する電力を正確かつ簡易に調整することが可能になる。
また、実施例1によれば、負荷装置40に電力を供給できる通算使用時間を制限するので、例えば、電源装置の機器寿命に応じた「残り使用可能時間」を出力ケーブル30に記憶させることによって、電源装置が機器寿命を超えて使用される事態を防止するとともに、機器寿命を超えた状態での電力供給による機器障害を防止することが可能になる。また、例えば、電源装置をレンタルで貸し出す場合に、返却に合わせた「残り使用可能時間」を出力ケーブル30に記憶させることによって、電源装置を借りた利用者が返却予定の通算使用時間を超えて不正に電力を使用することを防止することが可能になる。
また、実施例1によれば、電源装置で障害が発生すると、出力ケーブル30のEEPROM31に記憶された使用制限データ内の使用禁止フラグをオフからオンに書き換えて、以後の負荷装置40への電力供給を制限するので、障害発生後に電力供給が行われる事態を防止するとともに、障害発生後の電力供給による機器障害の拡大を防止することが可能になる。
また、実施例1によれば、電源装置で障害が発生すると、その障害の状況を示す障害データ(エラーコード、障害発生の年月日時分)を出力ケーブル30のEEPROM31に書き込むので、このEEPROM31から障害データを読み出して事後的に障害を解析することが可能になる。
さて、これまで実施例1に係る電源装置について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例2に係る電源装置として、種々の異なる実施例を(1)〜(6)に区分けして説明する。
(1)使用制限データ
上記の実施例1では、通算使用時間による使用制限を行うために「残り使用可能時間」をEEPROM31に記憶して減算させる場合を説明したが(図4参照)、本発明はこれに限定されるものではなく、EEPROM31に「通算使用時間」を記憶して加算させるようにしてもよい。この場合には、図11に例示するように、加算されていく「通算使用時間」とともに、加算のリミットとなる「使用可能時間」もEEPROM31に記憶される。なお、リミットとしての「使用可能時間」については、必ずしもEEPROM31で管理する必要はなく、本体部20の記憶部232で管理するようにしてもよい。
また、上記の実施例1では、通算使用時間による使用制限を行う場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、通算使用回数による使用制限を行うようにしてもよい。この場合には、「残り使用可能回数」をEEPROM31に記憶して減算させるか、「通算使用回数」をEEPROM31に記憶して加算させることになる。
さらに、このような通算使用時間や通算使用回数による使用制限に本発明は限定されるものではなく、図11に例示するように、使用期限や使用可能時間帯などを出力ケーブル30に記憶させ、これによって電力供給を制限するようにしてもよい。つまり、機器寿命や機器返却の観点から定められた「使用期限」や、電力供給を時間帯で制限するための「使用可能時間帯」を出力ケーブル30に記憶させてもよい。なお、使用期限や使用可能時間帯の場合には、減算や加算などの書き換えが不要であるので、必ずしもEEPROM31に記憶させる必要はなく、書き換え不能なROMに記憶させてもよい。
また、上記の実施例1では、本体部20による障害処理によって使用制限データ内の使用禁止フラグをオフからオンに書き換える場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、電源装置のメンテナンスを行う他の装置など、本体部20以外の装置によって使用禁止フラグを書き換えるようにしてもよい。
なお、EEPROM31に記憶された使用制限データは、それが機器返却の観点から定められたものであれば、返却後の新たな貸し出しに際して新たな使用制限データに更新され、また、それが機器寿命の観点から定められたものであれば、新たな部品等への交換に際して新たな使用制限データに更新されるなど、適宜更新するようにしてもよい。
(2)障害データ
上記の実施例1では、障害データとして一つのエラーコードをEEPROM31に書き込む場合を説明したが(図4参照)、本発明はこれに限定されるものではなく、エラーコードテーブル232cに記憶した障害状況のうちの複数が同時に発生しているような場合には、複数のエラーコードを障害データとしてEEPROM31に書き込むようにしてもよい。このように、複数のエラーコードを書き込むことで、一部の障害に限定されることなく、電源装置全体について総合的に障害を解析することが可能になる。
また、上記の実施例1では、エラーコードテーブル232cに記憶されたエラーコードをEEPROM31に書き込む場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図11に例示するように、障害の状況そのものをEEPROM31に書き込むようにしてもよい。つまり、この場合には、必ずしもエラーコードテーブル232cを本体部20が備える必要はなく、電源装置で発生した障害の状況をそのままEEPROM31に書き込むことようにしてもよい。ただし、エラーコードテーブル232cも備え、発生した障害がエラーコードテーブル232cに規定した障害状況に該当しない場合に限り、障害の状況そのものをEEPROM31に書き込むようにしてもよい。
(3)障害処理
上記の実施例1では、電源装置で発生した障害の状況を示す障害データを出力ケーブル30に記憶する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、かかる障害データを本体部20の記憶部232に記憶するようにしてもよい。これによって、本体部20から障害データを読み出して事後的に障害を解析することが可能になる。特に、本体部20には複数の出力ケーブル30が接続されるところ、多くの障害データを本体部20に収集することができるので、多くの障害データに基づいて的確に障害を解析することも可能になる。
また、上記の実施例1では、電源装置で障害が発生すれば常に使用禁止フラグをオフからオンに書き換える場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、障害の状況に応じて使用禁止フラグをオンするか否かを判定し、電力供給を早急に制限すべきであるような場合に限り、使用禁止フラグをオンに書き換えるようにしてもよい。これによって、障害の状況を考慮して電力供給を制限することが可能になる。
ここで、図12を用いて、障害データを出力ケーブル30および本体部20に記憶し、かつ、障害の状況に応じて使用禁止フラグをオンする場合の障害処理を説明する。図12は、かかる障害処理の流れを示すフローチャートである。
同図に示すように、本体部20の障害処理部232dは、電源装置で障害が発生した場合には(ステップS401肯定)、その障害状況に対応付けられているエラーコードをエラーコードテーブル232cから抽出し(ステップS402)、出力ケーブル30のEEPROM31および本体部20の記憶部232に障害データを書き込む(ステップS403およびS404)。
そして、障害処理部232dは、電源装置で発生した障害の状況に基づいて使用禁止フラグをオンするか否かを判定する(ステップS405)。この判定は、例えば、エラーコードごとに使用禁止フラグをオンするか否かの情報をエラーコードテーブル232cに記憶させておき、これを参照するなどして行われる。その結果、使用禁止フラグをオンする旨が判定された場合には(ステップS405肯定)、障害処理部232dは、出力ケーブル30のEEPROM31に記憶された使用制限データ内の使用禁止フラグを「オフ」から「オン」に書き換える(ステップS406)。
(4)出力制御データ
上記の実施例1では、ユーザ端末としての負荷装置40に電力供給するための出力ケーブル30を例に挙げて説明したが、EEPROM31に記憶される出力制御データは、図4に例示したものに限定されるものではなく、どのような負荷装置40に電力供給するかによって適宜変わり得るものである。
例えば、図13に例示するEEPROM31は、1500mA以上の電流供給が行われると故障してしまう負荷装置40に接続される出力ケーブル30を想定したものであるが、この場合には、同図に示すように、「最大供給電流:1500mA」という出力制御データがEEPROM31に記憶される。なお、この場合には、供給電流検出用電流センサ24で検出した電流値が最大供給電流1500mA以上であるか否かをCPU231にてチェックし、最大供給電流1500mA以上である場合には、電力供給スイッチ25をオフにするよう指示するという電力供給制御が行われる。
また、図14に例示するEEPROM31は、リチウム充電池のような負荷装置40に接続される出力ケーブル30を想定したものであるが、この場合には、同図に示すように、「出力電圧(定電圧モード):5V、出力電流(定電流モード):600mA、CutOff電流:80mA、満充電圧:4.2V、待機時間:5min」のような出力制御データがEEPROM31に記憶される。なお、この場合には、定電流モードとして、リチウム充電池の充電電圧が満充電(4.2V)になるまで定電流(600mA)で電力を供給した後、定電圧モードとして、リチウム充電池の消費電流(電源装置の出力電流)が所定のカットオフ電流(80mA)に低下するまで定電圧(5V)で電力を供給してから電力供給を一旦停止し、所定の待機時間(5min)をおいて上記の定電流モードおよび定電圧モードの電力供給を複数回繰り返すという電力供給制御が行われる。
また、上記の実施例1では、EEPROM31に実質的な出力制御データ(所定の時間、所定の出力電圧、所定の出力電流を示す情報そのもの)を記憶させる場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図15に例示するように、これらを特定するための識別情報をEEPROM31に記憶させるようにしてもよい。
すなわち、この場合には、本体部20において、図16に例示するように、EEPROM31に記憶される識別情報に対応付けて実質的な出力制御データ(所定の時間、所定の出力電圧、所定の出力電流を示す情報)を記憶した出力識別テーブル232cを備え、EEPROM31から識別情報を読み出した後に、当該識別情報に対応する実質的な出力制御データを識別テーブル232cから取得することになる。これによれば、本体部20で実質的な出力制御データを保持するので、出力ケーブル30(EEPROM31)で保持すべき情報を少なくすることが可能になるとともに、対応する識別情報がない不正な出力ケーブル30の使用を排除することも可能になる。
また、上記の実施例1では、EEPROM31に出力制御データをテキストデータとして記憶する場合を説明したが、本発明はこれに限定されたものではなく、出力制御データをバイナリデータとして記憶するようにしてもよい。すなわち、上記の実施例1でフローチャートを用いて説明したような処理(電力供給処理)を実行するためのプログラム(バイナリデータ)をEEPROM31に記憶させ、本体部20が当該プログラムを直接解釈して実行することで、同様の処理を行うようにしてもよい。また、このように、バイナリデータ(プログラム)としての出力制御データを用いる場合には、上記でも説明したように、プログラムを本体部20の識別テーブル232cに記憶し、EEPROM31にはプログラムを特定するための出力制御データを記憶するようにしてもよい。
(5)認証データおよび認証手法
上記の実施例1で説明した認証データや認証手法の内容はあくまでも一例であり、他の認証データを用いてもよく、また、他の認証手法を採用してもよい。また、上記の実施例1で説明した認証処理は、本発明に必須のものではなく、上記したような認証を行うことなく、使用制限の判定のみを行って、負荷装置40に電力を供給するようにしてもよい。
(6)装置の構成等
上記の実施例1では、出力ケーブル30の記憶手段としてEEPROM31を採用する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、使用制限データや障害データの書き込みが可能であれば、RAMやフラッシュメモリなどの他の記憶手段であってもよい。
また、上記の実施例1では、本体部20において回路制御データ(実制御コード)を比較器22bのプラス端子にDAC234を介して入力し、分割抵抗22cからの出力を比較器22bのマイナス端子に入力することとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、いわゆる電子制御可変抵抗器を用いてDAC234を省略することもできる。
また、上記の実施例1で説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(特に、EEPROM31や認証情報テーブル232aなどに記憶された情報)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置(特に、本体部20)の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、上記の実施例1で説明した電源制御方法(図8および図9に示した電源供給処理の方法や、図10に示した障害処理の方法)は、あらかじめ用意されたプログラムを本体部20のコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体や、上記したEEPROM31に記録され、本体部20のコンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。つまり、例を挙げれば、実施例1に示したような電源供給処理を実行するプログラムを格納したEEPROM31(出力ケーブル30)を配布し、このEEPROM31に格納されたプログラムを本体部20が読み出して実行するようにしてもよい。
実施例3では、本発明に係るメンテナンス装置、メンテナンス方法およびメンテナンスプログラム、すなわち、上記の実施例1および2で説明した出力ケーブル30をメンテナンスするためのメンテナンス装置、メンテナンス方法およびメンテナンスプログラムを説明する。なお、以下では、かかるメンテナンス装置(メンテナンスサーバ)を含んで構成されるメンテナンスシステムの概要および特徴を説明した後に、出力ケーブル(EEPROM)の構成、ユーザ端末の構成、メンテナンスサーバの構成、メンテナンス処理の流れ、実施例3による効果等を説明する。
[メンテナンスシステムの概要および特徴]
上記した実施例1および2では、出力ケーブル30のEEPROM31に障害データを書き込む場合を説明した。つまり、電源装置の本体部20では、本体部20や出力ケーブル30に障害が発生すると、その障害の状況を示す障害データ(エラーコード、障害発生の年月日時分)を出力ケーブル30のEEPROM31に書き込むこととした。
しかしながら、このような障害データを出力ケーブル30のEEPROM31に書き込んだとしても、利用者において障害の箇所や原因を把握することは困難であるという問題点がある。すなわち、電源装置に障害が発生した場合に、その障害の原因が部品等の機器寿命によるものであるか故障によるものであるか、さらには、その原因が本体部20にあるのか出力ケーブル30にあるのか等を利用者において把握することは困難である。
このため、電源装置に障害が発生しても、利用者においては、メンテナンスサービスを行うメンテナンスセンタに電源装置(本体部20および出力ケーブル30の両方)を提出して、障害の解析から部品交換等の対応までを行ってもらうしか対応策がなく、障害の対応が容易でないという問題点もある。つまり、例を挙げると、障害が出力ケーブル30にあり、それを仮に利用者が把握することができていれば、出力ケーブル30を交換するだけで簡単に障害を除去できたような場合でも、利用者はメンテナンスセンタに頼らざるを得ず、余分に技術料を請求されるなど、障害の対応が容易でない。
また、利用者において障害の箇所や原因を把握することが困難であるため、利用者において障害発生後も継続して電源装置を利用するおそれがあり、障害発生後の電力供給によって機器障害が拡大してしまうという問題点もある。さらに、電源装置をメンテナンスセンタに提出するしか障害の対応策がない状況では、利用者は気軽にメンテナンスを受けることができず、大きな障害が起きるまでメンテナンスを避け気味になる結果、電源装置を効率良く長期的に利用することができないという問題点もある。
このような問題点に鑑みてなされたのが、以下に説明する実施例3に係るメンテナンスシステムであり、具体的には、利用者において電源装置で発生した障害の箇所や原因を容易に把握することを可能にしている点に主たる特徴がある。以下に、図17を用いて、実施例3に係るメンテナンスシステムの概要および特徴を説明する。図17は、実施例3に係るメンテナンスシステムの構成を示す図である。
同図に示すように、実施例3に係るメンテナンスシステムは、出力ケーブル30の利用者が有するユーザ端末50と、メンテナンス事業者が有するメンテナンスサーバ60とを、ネットワーク(インターネットやLAN、公衆電話網など)を介して相互に通信可能に接続して構成される。なお、ユーザ端末50は特許請求の範囲に記載の「通信機器」に対応し、メンテナンスサーバ60は同じく「メンテナンス装置」に対応する。
このうち、ユーザ端末50は、ネットワークを介してメンテナンスサーバ60にアクセス可能であるとともに、かつ、所定の接続アダプタ51を介して出力ケーブル30のEEPROM31にアクセス可能な通信機器のことであり、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、家庭用ゲーム機、インターネットTV、PDA、あるいは携帯電話やPHSの如き移動体通信端末がこれに該当する。
ここで、接続アダプタ51を介してユーザ端末50に接続される出力ケーブル30は、上記の実施例1および2で説明した出力ケーブル30であり、より詳細には、図4に例示したように、出力制御データ、認証データ、使用制限データおよび障害データを記憶したEEPROM31を備える。
そして、出力ケーブル30の利用者は、EEPROM31に記憶された障害データの解析を望む場合には、図17に例示するように、所定の接続アダプタ51を介してユーザ端末50から出力ケーブル30のEEPROM31にアクセスするとともに、ネットワークを介してユーザ端末50からメンテナンスサーバ60にアクセスする。
メンテナンスサーバ60は、出力ケーブル30に関する各種のメンテナンスを行うサーバコンピュータであり、主に本発明に密接に関連するものとして、出力ケーブル30のEEPROM31に記憶された障害データ(電源装置で発生した障害の状況を示す障害情報)に基づいて障害の状況を解析し、障害の箇所や原因を示した解析結果をユーザ端末50に送信する。
このように、実施例3に係るメンテナンスシステムでは、出力ケーブルのEEPROM31に記憶された障害データに基づいて障害の状況を解析し、解析結果をユーザ端末50を介して利用者に出力するので、上記した主たる特徴の如く、利用者は電源装置で発生した障害の箇所や原因を容易に把握することが可能になる。
そして、これによって、利用者は障害の箇所や原因を把握することができるので、例えば、出力ケーブル30を交換する必要があるのか、本体部20を交換する必要があるのか等の判断材料を得ることもでき、障害に対して容易に対応することが可能になる。また、障害発生後における電源装置の利用中止を利用者に促すこともでき、障害発生後の電力供給によって機器障害が拡大してしまう事態を防止することが可能になる。さらに、メンテナンスを受けるために必ずしも電源装置をメンテナンスセンタに提出する必要がなくなり、利用者は気軽にメンテナンスを受けることができ、電源装置を効率良く長期的に利用することも可能になる。
[出力ケーブル(EEPROM)]
実施例3における出力ケーブル30は、上記したように、出力制御データ、認証データ、使用制限データおよび障害データを記憶したEEPROM31を備える(図4参照)。なお、かかるEEPROM31に記憶されるデータは、上記の実施例1および2で説明したものと同様である。ただし、このうちの認証データは、本体部20における電力供給の認証と、メンテナンスサーバ60における障害解析の認証とに兼用される。
[ユーザ端末]
実施例3におけるユーザ端末50は、本発明に密接に関連するものとして、障害データの解析に際して認証要求メッセージをメンテナンスサーバ60に送信する役割、認証が認められた後に障害データの解析要求メッセージをメンテナンスサーバ60に送信する役割、障害の解析結果をメンテナンスサーバ60から受信して出力する役割などを有する。
ここで、認証要求メッセージの送信は、図21に例示するような「ユーザ認証ページ」(同図の(1)参照)を通じて行われる。すなわち、メンテナンスサーバ60にアクセスした後、同図に例示するような「ユーザ認証ページ」がユーザ端末50のモニタ等に出力されるが、かかるページに対してユーザIDがキーボードやマウスを介して利用者から入力されると、ユーザ端末50は、出力ケーブル30のEEPROM31から認証データを読み出し、この認証データおよび利用者が入力したユーザIDからなる認証要求メッセージをメンテナンスサーバ60に送信する。なお、図21は、実施例3のユーザ端末50に出力される情報の例を示す図である。
また、解析要求メッセージの送信は、図21に例示するような「解析受付ページ」(同図の(2)参照)を通じて行われる。すなわち、認証要求メッセージに基づいた認証が成功すると、同図に例示するような「解析受付ページ」がユーザ端末50のモニタ等に出力されるが、かかるページにおいて送信ボタンがキーボードやマウスを介して利用者から選択指示されると、ユーザ端末50は、出力ケーブル30のEEPROM31から障害データおよび出力制御データを読み出し、かかる障害データおよび出力制御データからなる解析要求メッセージをメンテナンスサーバ60に送信する。
また、障害の解析結果の受信および出力は、図21に例示するような「解析結果ページ」(同図の(3)参照)を通じて行われる。すなわち、解析結果を含んだ「解析結果ページ」をメンテナンスサーバ60から受信すると、ユーザ端末50は、同図に示すように、これをモニタ等に出力する。
[メンテナンスサーバ]
実施例3におけるメンテナンスサーバ60は、図24に例示するように、通信部61と、記憶部62と、制御部6とを備えて構成される。
このうち、通信部61は、いわゆるHTTPの通信プロトコル等に従って、ユーザ端末50との間における通信を制御する処理部である。具体的には、ユーザ認証ページ(図21の(1)参照)をユーザ端末50に送信して、EEPROM31の認証データおよび利用者が入力したユーザIDからなる認証要求メッセージを受信する処理、解析受付ページ(同図の(2)参照)をユーザ端末50に送信して、EEPROM31の障害データおよび出力制御データからなる解析要求メッセージを受信する処理、障害の解析結果を含んだ解析結果ページ(同図の(3)参照)をユーザ端末50に送信する処理などを実行する。
記憶部62は、制御部63による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する格納手段(記憶手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図18に例示するような認証情報テーブル62aと、図19に例示するような障害DB62bとを備える。なお、図18は、実施例3の認証情報テーブル62aに記憶される情報の例を示す図であり、図19は、実施例3の障害DB62bに記憶される情報の例を示す図である。
このうち、認証情報テーブル62aは、障害データの解析が認められるために必要な認証条件を記憶するものである。具体的には、図18に例示するように、障害データの解析が許可されているユーザID、ベンダID、機種ID、バージョンの情報を、認証条件として記憶する。ここで、実施例3では、実施例1と同様、解析が許可される認証データの組合せ(つまり、ユーザID、ベンダID、機種IDおよびバージョンの組合せ)が認証情報テーブル62aに記憶されており、EEPROM31から取得した認証データの組合せと一致するものが認証情報テーブル62aに記憶されていれば、認証データは適正であるとされる。
また、障害DB62bは、電源装置で発生する障害に関する各種の情報を記憶するデータベースである。具体的には、図19に例示するように、エラーコード、障害状況、ベンダID、機種ID、バージョン、出力制御データなど、障害を解析する際の解析因子に対応付けて、障害内容、障害箇所、障害原因、対応案など、障害の解析結果となり得る事項を記憶する。つまり、解析因子に基づいて解析結果を抽出できるようになっている。
制御部63は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図24に例示するように、ケーブル認証部63aと、状況解析部63bと、解析結果出力部63cとを備える。なお、状況解析部63bは特許請求の範囲に記載の「解析手段」に対応し、解析結果出力部63cは同じく「解析結果出力手段」に対応する。
このうち、ケーブル認証部63aは、ユーザ端末50から受信した認証要求メッセージに含まれるデータに基づいて障害データの解析が認められるか否かを認証する処理部である。具体的には、認証要求メッセージには、EEPROM31の認証データおよび利用者が入力したユーザIDが含まれるが、ケーブル認証部63aは、認証データ内のユーザIDと利用者が入力したユーザIDとが一致するか否か判定し、一致しない場合には、認証が失敗した旨を示すエラーページをユーザ端末50に送信する。
さらに、これらが一致する場合には、ケーブル認証部63aは、EEPROM31の認証データの組合せ(つまり、ユーザID、ベンダID、機種IDおよびバージョンの組合せ)が認証情報テーブル62aに記憶されているか否かを判定し、一致する組合せが認証情報テーブル62aに記憶されていない場合には、認証データが適正でないとして、認証が失敗した旨を示すエラーページをユーザ端末50に送信する。なお、認証が成功した場合には、上記した通信部61を介して解析受付ページ(図21の(2)参照)がユーザ端末50に送信される。
状況解析部63bは、ユーザ端末50から受信した解析要求メッセージに含まれる障害データに基づいて、電源装置で発生した障害の状況を解析する処理部である。具体的には、解析要求メッセージの障害データには障害の状況を特定するエラーコード(若しくは障害状況そのものを示す情報)が含まれるが、状況解析部63bは、かかるエラーコード(に対応する解析結果(つまり、障害内容、障害箇所、障害原因、対応案など)を障害DB62bから抽出する。
ここで、状況解析部63bは、かかるエラーコードだけでなく、同じく解析要求メッセージに含まれる出力制御データや、認証要求メッセージに含まれる認証データ(より詳細には、ベンダID、機種IDおよびバージョン)も踏まえて障害を解析する。実施例3における障害DB62bには、同じエラーコードであっても、出力制御データやベンダID、機種IDなどの違いに応じて、異なる解析結果が記憶されているからである。
解析結果出力部63cは、状況解析部63bによる解析結果を出力する処理部である。具体的には、状況解析部63bによって障害DB62bから解析結果が抽出されると、かかる解析結果を含んだ解析結果ページ(図21の(3)参照)をユーザ端末50に送信する。ここで、解析結果ページには、同図に示すように、障害箇所、障害内容および障害原因とともに、障害に対する対応案が示される。
[メンテナンス処理]
続いて、図20を用いて、実施例3によるメンテナンス処理を説明する。図20は、実施例3によるメンテナンス処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下では、接続アダプタ51を介してユーザ端末50から出力ケーブル30のEEPROM31にアクセス可能であるとともに、ネットワークを介してユーザ端末50からメンテナンスサーバ60にアクセス可能な状態になっているものとする。
同図に示すように、ユーザ端末50からメンテナンスサーバ60にアクセス要求メッセージを送信すると(ステップS501)、メンテナンスサーバ60は、図21の(1)に例示するような「ユーザ認証ページ」からなるアクセス応答メッセージをユーザ端末50に送信する(ステップS502)。
続いて、ユーザ端末50は、認証要求メッセージをメンテナンスサーバ60に送信する(ステップS503)。すなわち、上記したユーザ認証ページに対してユーザIDがキーボードやマウスを介して利用者から入力されると、ユーザ端末50は、出力ケーブル30のEEPROM31から認証データを読み出し、この認証データおよび利用者が入力したユーザIDからなる認証要求メッセージをメンテナンスサーバ60に送信する。
そして、メンテナンスサーバ60は、ユーザ端末50から受信した認証要求メッセージに含まれるデータに基づいて障害の解析が認められるか否か(ユーザID、ベンダID、機種IDおよびバージョンが適正であるか否か)を認証する(ステップS504)。つまり、EEPROM31の認証データ内のユーザIDと利用者が入力したユーザIDとが一致するか否か判定するとともに、EEPROM31の認証データの組合せ(つまり、ユーザID、ベンダID、機種IDおよびバージョンの組合せ)が認証情報テーブル62aに記憶されているか否かを判定する。
その結果、認証データ内のユーザIDと利用者が入力したユーザIDとが一致しない場合や、認証データに一致する組合せが認証情報テーブル62aに記憶されていない場合には、認証データが適正でないとして、メンテナンスサーバ60は、認証が失敗した旨を示すエラーページをユーザ端末50に送信する(ステップS505)。これとは反対に、ユーザID、ベンダID、機種IDおよびバージョンが適正であって、認証が成功した場合には、メンテナンスサーバ60は、図21の(2)に例示するような「解析受付ページ」からなる認証応答メッセージをユーザ端末50に送信する(ステップS506)。
続いて、ユーザ端末50は、解析要求メッセージをメンテナンスサーバ60に送信する(ステップS507)。すなわち、上記した解析受付ページにおいて送信ボタンがキーボードやマウスを介して利用者から選択指示されると、ユーザ端末50は、出力ケーブル30のEEPROM31から障害データおよび出力制御データを読み出し、かかる障害データおよび出力制御データからなる解析要求メッセージをメンテナンスサーバ60に送信する。
そして、メンテナンスサーバ60は、ユーザ端末50から受信した解析要求メッセージに含まれる障害データに基づいて障害の状況を解析する(ステップS508)。具体的には、障害データに含まれるエラーコード、同じく解析要求メッセージに含まれる出力制御データや、認証要求メッセージに含まれる認証データに基づいて、エラーコードに対応する解析結果(つまり、障害内容、障害箇所、障害原因、対応案など)を障害DB62bから抽出する。
その後、メンテナンスサーバ60は、上記のステップS508による解析結果をユーザ端末50に送信する(ステップS509)。すなわち、障害DB62bから抽出された解析結果を含んだ解析結果ページ(図21の(3)参照)をユーザ端末50に送信する。そして、ユーザ端末50は、障害箇所、障害内容および障害原因とともに、障害に対する対応案が示された解析結果ページをモニタ等に出力する(ステップS510)。
[実施例3による効果]
上述してきたように、実施例3によれば、電源装置で発生した障害の状況を示す障害データを出力ケーブル30に書き込み、メンテナンスサーバ60において出力ケーブル30から障害データを読み出して障害を解析し、解析結果を出力するので、利用者は電源装置で発生した障害の箇所や原因を容易に把握することが可能になる。そして、これによって、利用者は障害に対して容易に対応することが可能になり、また、障害発生後における電源装置の利用中止を利用者に促すことも可能になり、さらに、気軽なメンテナンスを通じて利用者は電源装置を効率良く長期的に利用することも可能になる。
また、実施例3によれば、電源装置で発生した障害の解析結果とともに対応案を出力するので、利用者は障害の箇所や原因を容易に把握することができるだけでなく、発生した障害に対して応急処置や修理、部品交換等の適切な対応を採ることも可能になる。
また、実施例3によれば、ネットワークに接続されたユーザ端末50を介して障害の解析を行うので、ネットワークに接続されたユーザ端末50さえあれば、メンテナンス装置(メンテナンスサーバ60)と出力ケーブル30とを直接接続させる必要がなく、利用者は労せずに障害の箇所や原因を把握することが可能になる。
さて、これまで実施例3に係るメンテナンスシステムについて説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例4に係るメンテナンスシステムとして、種々の異なる実施例を(1)〜(5)に区分けして説明する。
(1)現在の状況
上記の実施例3では、障害発生時にEEPROM31に記憶された障害データに基づいて障害を解析する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、出力ケーブル30における現在の状況も踏まえて障害を解析するようにしてもよい。すなわち、この場合には、図22に例示するように、メンテナンスサーバ60の制御部63は、出力ケーブル30における現在の状況を示す現状情報を取得する現状取得部63dを備える。
そして、この現状取得部63dは、ユーザ端末50に接続された接続アダプタ51を介して出力ケーブル30に所定の試験信号を送信し、かかる試験信号に対する反応を検出するなどして、出力ケーブル30における現状情報を取得する。その上で、状況解析部63bは、この現状取得部63dによって取得された現状情報も踏まえて障害を解析する。ただし、この場合には、障害DB62bには、出力ケーブル30における現状情報も解析因子として記憶されている。
つまり、例を挙げれば、出力ケーブル30における現在の状況に異常が全くなければ、出力ケーブル30ではなく本体部20に障害が発生したと解析することができる。このように、出力ケーブル30における現在の状況にも基づいて障害を解析することで、障害後の現状況も踏まえた高度な解析を行うことが可能になる。
また、上記の現状取得部63dは、出力ケーブル30から現状情報を取得するだけでなく、電源装置の本体部20からも現状情報を取得するようにしてもよい。すなわち、この場合には、現状取得部63dは、図23に示すように、ユーザ端末50に接続された接続アダプタ51を介して、出力ケーブル30および本体部20にアクセスする。そして、現状取得部63dは、本体部20に対しても所定の試験信号を送信するなどして、本体部20における現状情報を取得し、状況解析部63bは、この本体部20における現状情報も踏まえて障害を解析する。
さらに、上記の実施例2において、本体部20の記憶部232に障害データを記憶する場合を説明したが、図23に示すように、現状取得部63dから本体部20にアクセス可能になっている場合には、かかる本体部20の記憶部232から障害データを取得するようにしてもよい。つまり、この場合には、本体部20から取得した障害データも踏まえて障害を解析することができる。
ところで、上記の実施例3では、EEPROM32に記憶された障害データに基づいて障害を解析する場合を説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、上記のように出力ケーブル30や本体部20における現在の状況を取得可能な場合には、EEPROM32に障害データが記憶されているか否かとは関係なしに、現状取得部63dで取得した現状情報に基づいて各種のメンテナンスを行うようにしてもよい。
つまり、例を挙げれば、障害データがEEPROM31に記憶されていない場合でも、現状取得部63dが、電源装置に内蔵されている複数の二次電池について容量バランスや劣化バランスが大きく崩れていることを検出した場合には、二次電池の交換を利用者に促す対応案をユーザ端末50に出力するとよい。さらに例を挙げれば、現状取得部63dが、二次電池の過放電を検出した場合には、利用者に充電を促す対応案をユーザ端末50に出力するとよい。
(2)使用制限データ
ところで、上記の実施例3では、障害を解析して解析結果を出力する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、解析結果に応じて、EEPROM31に記憶された使用制限データ内の使用禁止フラグをオフからオンに書き換えるようにしてもよい。すなわち、この場合には、図22に例示するように、メンテナンスサーバ60の制御部63は、状況解析部63bによる解析結果に応じて、EEPROM31に記憶された使用制限データ内の使用禁止フラグをオフからオンに書き換える使用制限書込部63eを備える。
そして、この使用制限書込部63eは、状況解析部63bによる解析結果に応じて、使用禁止フラグをオンするか否かを判定する。この判定は、例えば、障害DB62bに、使用禁止フラグをオンするか否かの情報を解析結果の一つとして記憶させておき、これを参照するなどして行われる。その結果、使用禁止フラグをオンする旨が判定された場合には、使用制限書込部63eは、ユーザ端末50に接続された接続アダプタ51を介して出力ケーブル30のEEPROM31にアクセスするなどして、EEPROM31に記憶された使用制限データ内の使用禁止フラグをオフからオンに書き換える。
このように、電源装置で発生した障害に応じて使用禁止フラグをオンに書き換えることで、出力ケーブル30を用いた電力供給を制限するので、障害発生後に電力供給が行われる事態を防止するとともに、障害発生後の電力供給による機器障害の拡大を防止することが可能になる。
(3)認証データおよび認証手法
上記の実施例3で説明した認証データや認証手法の内容は一例であり、他の認証データを用いてもよく、また、他の認証手法を採用してもよい。また、上記の実施例3で説明した認証処理は、本発明に必須のものではなく、上記したような認証を行うことなく、障害の解析を行うようにしてもよい。
(4)メンテナンス装置
上記の実施例3では、ネットワーク上に設けられたメンテナンスサーバ60で障害データの解析を受け付ける場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図24に例示するように、スタンドアローンのメンテナンス装置に出力ケーブル30を接続することで、障害の解析を行うようにしてもよい。
また、このようなメンテナンス装置を電源装置とは別個に構成する場合に本発明は限定されるものではなく、例えば、図25に例示するように、上記したメンテナンスサーバ60の機能を電源装置の本体部20に持たせるようにしてもよい。つまり、電源装置の本体部20において、障害の解析を行うようにしてもよい。
(5)システム構成等
上記の実施例3で説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(特に、認証情報テーブル62aに記憶された情報など)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置(特に、メンテナンスサーバ60)の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、上記の実施例3で説明したメンテナンス方法(図20に示した更新処理の方法)は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータ(メンテナンスサーバ60)で実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。つまり、例を挙げれば、実施例3に示したようなメンテナンス処理を実行するプログラムを格納したFDを配布し、このFDに格納されたプログラムをメンテナンスサーバ60が読み出して実行するようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る電源装置、電源制御方法および電源制御プログラムは、電力を消費する負荷装置に出力ケーブルを介して電力を供給する場合に有用であり、特に、負荷機器に供給する電力の正確かつ簡易な調整を実現するとともに、電力供給に伴う不正や危険を排除することに適する。また、本発明に係るメンテナンス装置、メンテナンス方法およびメンテナンスプログラムは、上記の出力ケーブルをメンテナンスする場合に有用であり、特に、利用者において電源装置で発生した障害の箇所や原因を容易に把握することに適する。
実施例1に係る電源装置の概要および特徴を説明するための図である。 実施例1に係る電源装置の構成を示すブロック図である。 実施例1における出力電圧の出力例を示す図である。 実施例1のEEPROMに記憶される情報の例を示す図である。 実施例1の認証情報テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 実施例1の回路テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 実施例1のエラーコードテーブルに記憶される情報の例を示す図である。 実施例1による電力供給処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1による電力供給処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1による障害処理の流れを示すフローチャートである。 他の実施例でEEPROMに記憶される情報の例を示す図である。 他の実施例による障害処理の流れを示すフローチャートである。 他の実施例でEEPROMに記憶される情報の例を示す図である。 他の実施例でEEPROMに記憶される情報の例を示す図である。 他の実施例でEEPROMに記憶される情報の例を示す図である。 他の実施例で認証情報テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 実施例3に係るメンテナンスシステムの構成を示す図である。 実施例3の認証情報テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 実施例3の障害DBに記憶される情報の例を示す図である。 実施例3によるメンテナンス処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3のユーザ端末に出力される情報の例を示す図である。 他の実施例におけるメンテナンスサーバの構成を示す図である。 他の実施例に係るメンテナンスシステムの構成を示す図である。 他の実施例における出力ケーブルの接続例を説明するための図である。 他の実施例における出力ケーブルの接続例を説明するための図である。
符号の説明
10 発電部
20 本体部
21 蓄電部
22 電力変換部
22a スイッチングレギュレータ
22b 比較器
22c 分割抵抗
23 ソフトウエア制御コンバータ
231 CPU
231a ケーブル認証部
232b 使用判定部
231c 電力供給制御部
231d 障害処理部
232 記憶部
232a 認証情報テーブル
232b 回路テーブル
232c エラーコードテーブル
233 ROMインターフェース
234 デジタルアナログコンバータ(DAC)
235 アナログデジタルコンバータ(ADC)
236 タイマ
24 供給電流検出用電流センサ
25 電力供給スイッチ
26 ROM向け電力供給部
30 出力ケーブル
31 EEPROM
40 負荷装置

Claims (11)

  1. 電力を供給する電源本体部と、電力を消費する負荷装置および前記電源本体部の間に装着される出力ケーブルとからなる電源装置であって、
    前記出力ケーブルは、
    前記負荷装置に供給する電力を制御するための制御情報、当該出力ケーブルの利用者もしくは製造者を特定するID情報と該出力ケーブルの仕様識別情報とを含む認証データおよび当該出力ケーブルの使用を制限するための使用制限情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記電源本体部は、
    所定の出力電圧テキストデータまたは出力電流テキストデータと、前記電源本体部の回路特性として予め設定された回路制御データとを対応付ける回路テーブルを格納する記憶部と、
    前記認証データに基づいて前記出力ケーブルを介しての電力供給が適正であるか否かを判定するケーブル認証部と、
    前記ケーブル認証部の判定結果を受けて前記記憶手段に記憶された使用制限情報に基づいて前記負荷装置への電力供給を制限するか否かを判定する使用判定手段と、
    前記使用判定手段によって電力供給が許可された場合に、前記記憶手段に記憶された制御情報に基づいて前記負荷装置に供給する電力を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記出力ケーブルの記憶手段に格納された前記制御情報に対応する回路制御データを前記回路テーブルより求めて、該回路制御データに基づいて前記負荷装置に供給する電力を制御することを特徴とする電源装置。
  2. 前記出力ケーブルの記憶手段は、前記出力ケーブルの通算使用回数、通算使用時間、および/または、使用期間を制限するための使用制限情報を記憶し、
    前記使用判定手段は、前記記憶手段に記憶された前記使用制限情報に基づいて、前記負荷装置に電力を供給できる回数、時間、および/または、期間を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記出力ケーブルの記憶手段は、当該電源装置で発生した障害に基づく使用制限情報を記憶し、
    前記使用判定手段は、前記障害に基づく使用制限情報が記憶されている場合には、前記負荷装置への電力供給を制限する旨の判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  4. 当該電源装置で障害が発生した場合に、当該障害の状況を示す障害情報を前記出力ケーブルの記憶手段に書き込む障害処理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の電源装置。
  5. 当該電源装置で発生した障害の状況を示す障害情報を記憶する障害情報記憶手段をさらに備え、
    前記障害処理手段は、当該電源装置に障害が発生した場合に、前記障害情報記憶手段に前記障害情報を書き込むことを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
  6. 電力を消費する負荷装置に出力ケーブルを介して電力を供給する電源装置の電源制御方法であって、
    前記出力ケーブルの記憶手段に記憶された当該出力ケーブルの利用者もしくは製造者を特定するID情報と当該出力ケーブルの仕様識別情報とを含む認証データに基づいて当該出力ケーブルを介した電力供給の適正を判定した後、当該出力ケーブルの記憶手段に記憶された当該出力ケーブルの使用を制限するための使用制限情報に基づいて、前記負荷装置への電力供給を制限するか否かを判定する使用判定工程と、
    前記使用判定工程によって電力供給が許可された場合に、所定の出力電圧テキストデータまたは出力電流テキストデータと、前記電源装置の回路特性として予め設定された回路制御データとを対応付ける回路テーブルから前記出力ケーブルの記憶手段に記憶された制御情報に対応する回路制御データを求めて、該回路制御データに基づいて前記負荷装置に供給する電力を制御する制御工程と、
    を含んだことを特徴とする電源制御方法。
  7. 前記使用制限情報は、前記出力ケーブルの通算使用回数、通算使用時間、および/または、使用期間を制限するための使用制限情報であって、
    前記使用判定工程は、前記記憶手段に記憶された前記使用制限情報に基づいて、前記負荷装置に電力を供給できる回数、時間、および/または、期間を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項6に記載の電源制御方法。
  8. 前記使用制限情報は、当該電源装置で発生した障害に基づく使用制限情報であって、
    前記使用判定工程は、前記障害に基づく使用制限情報が記憶されている場合には、前記負荷装置への電力供給を制限する旨の判定を行うことを特徴とする請求項6に記載の電源制御方法。
  9. 電力を消費する負荷装置に出力ケーブルを介して電力を供給する電源装置としてのコンピュータに実行させる電源制御プログラムであって、
    前記出力ケーブルの記憶手段に記憶された当該出力ケーブルの利用者もしくは製造者を特定するID情報と当該出力ケーブルの仕様識別情報とを含む認証データに基づいて当該出力ケーブルを介した電力供給の適正を判定した後、当該前記出力ケーブルの記憶手段に記憶された当該出力ケーブルの使用を制限するための使用制限情報に基づいて、前記負荷装置への電力供給を制限するか否かを判定する使用判定手順と、
    前記使用判定手順によって電力供給が許可された場合に、所定の出力電圧テキストデータまたは出力電流テキストデータと、前記電源装置の回路特性として予め設定された回路制御データとを対応付ける回路テーブルから前記出力ケーブルの記憶手段に記憶された制御情報に対応する回路制御データを求めて、該回路制御データに基づいて前記負荷装置に供給する電力を制御する制御手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする電源制御プログラム。
  10. 前記使用制限情報は、前記出力ケーブルの通算使用回数、通算使用時間、および/または、使用期間を制限するための使用制限情報であって、
    前記使用判定手順は、前記記憶手段に記憶された前記使用制限情報に基づいて、前記負荷装置に電力を供給できる回数、時間、および/または、期間を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項9に記載の電源制御プログラム。
  11. 前記使用制限情報は、当該電源装置で発生した障害に基づく使用制限情報であって、
    前記使用判定手順は、前記障害に基づく使用制限情報が記憶されている場合には、前記負荷装置への電力供給を制限する旨の判定を行うことを特徴とする請求項9に記載の電源制御プログラム。
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