JP4493506B2 - リップ状シール部材及び該リップ状シール部材を用いた車両用液圧マスタシリンダ - Google Patents

リップ状シール部材及び該リップ状シール部材を用いた車両用液圧マスタシリンダ Download PDF

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Description

本発明は、リップ状シール部材及び該リップ状シール部材を用いた車両用液圧マスタシリンダに関する。
リップ状シール部材は、無端状に突出形成されたリップ部を有する、一般にゴムを主成分とするゴム組成物によって成形されている。例えば、自動車などの車両のブレーキやクラッチを液圧で作動する車両用液圧マスタシリンダには、ピストンとシリンダ孔の内周壁との間にリップ状シール部材としてカップシールが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
車両用液圧マスタシリンダはシリンダ孔の底部とピストンとの間に画成された液圧室を有し、ピストンはピストンのフランジ部に装着されたカップシールによってシリンダ孔内周面に対し液密に摺動する。このピストンが液圧室側へ前進すると、カップシールのリップ部は、液圧室内に発生した液圧によって開く方向に力を受け、シリンダ孔内周面に押し付けられながら摺動する。また、車両用液圧マスタシリンダはピストンの小径軸部外周に画成された補給油室を有し、ピストンが液圧室と反対方向へ戻る(後退)際に、カップシールのリップ部が変形して、補給油室内の作動液を液圧室へ補給する。
したがって、車両用液圧マスタシリンダのカップシールは、シリンダ孔の内周壁とピストンとを液密的に移動可能な状態で密接させることができ、かつピストンの後退時にはリップ部が変形可能な柔軟性が必要とされる。特に、カップシールは、高温時における柔軟性が要求される。
また、シリンダ孔の内周壁には貯油室との連通路の開口部が形成されており、ピストンの進退時にカップシールが開口部を通過する。カップシールは、この開口部に食い込み、いわゆるクワレに起因する傷等が発生すると、シール不良となる。そのため、カップシールは、クワレを発生させないために強さが必要とされていた。
さらに、リップ状シール部材としては、例えば自動車のアンチロックブレーキシステム(ABS)のプランジャポンプにおいて、プランジャの溝に装着され、ポンプハウジング内の油圧路内周面に摺動自在に接触する断面X字状のXシールがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−95082号公報 特開2004−308837号公報
本発明の目的は、柔軟性と強さを備えたリップ状シール部材及び該リップ状シール部材を用いた車両用液圧マスタシリンダを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明にかかるリップ状シール部材は、ベース部と、該ベース部から無端状に突出形成されたリップ部と、を有し、
前記リップ部を被シール面に対して液密にかつ摺動可能に押圧するリップ状シール部材であって、
前記リップ状シール部材は、エチレン・プロピレンゴム100重量部に対し、平均粒径40〜500nmのカーボンブラック60〜250重量部を添加したゴム組成物を架橋成形して得られ
前記エチレン・プロピレンゴムは、プロピレン含有量が35〜60重量%であり、未架橋体における、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって観測核が H、150℃で測定した、第2成分の成分分率(fnn)が0.18以上であり、かつ反転回復法もしくは飽和回復法によって観測核が H、150℃で測定したスピン−格子緩和時間(T1)が300msec以上であり、
前記リップ状シール部材は、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって観測核が H、150℃で測定した、第2成分の成分分率(fnn)が0.15以上であり、かつ反転回復法もしくは飽和回復法によって150℃で測定したスピン−格子緩和時間(T1)が260msec以上であることを特徴とする。
本発明にかかるリップ状シール部材によれば、比較的大径のカーボンブラックを大量に用いたことによって、カーボンブラックの周りに形成されるバウンドラバー(拘束成分)を減少させることができ、高温における柔軟性、特に耐ヘタリ性が向上すると共に、強さが向上してクワレの発生を抑えることができる。リップ状シール部材の耐ヘタリ性は、高温における圧縮永久歪試験によって判断することができる。リップ状シール部材の強さは、動的弾性率(貯蔵弾性率)によって判断することができる。さらに、プロピレンの含有量を35〜60重量%と多くしたことで、リップ状シール部材の柔軟性を向上させることができる。
ここで、本発明にかかるリップ状シール部材において、
前記ゴム組成物は、エチレン・プロピレンゴム100重量部に対し、前記カーボンブラック90〜180重量部を添加することができる。
このような構成とすることで、柔軟性を維持しながら、耐クワレ性に優れた好ましい強さとしたリップ状シール部材とすることができる。
ここで、本発明にかかるリップ状シール部材において、
前記カーボンブラックは、窒素吸着比表面積が80m/g以下とすることができる。
このような構成とすることで、柔軟性を維持しながら、耐クワレ性をに優れた好ましい強さとしたリップ状シール部材とすることができる。
ここで、本発明にかかるリップ状シール部材は、10Hz、30℃及び150℃における動的弾性率がいずれも12MPa以上とすることができる。
このような構成とすることで、高温においても柔軟でありながら所望の強さを持ったリップ状シール部材とすることができる。
ここで、本発明にかかるリップ状シール部材は、30℃から150℃への温度上昇に伴う動的弾性率の変化率が±25%以内とすることができる。
このような構成とすることで、常温から高温までの温度範囲において柔軟性を維持したまま所望の強さを持ったリップ状シール部材とすることができる。
また、本発明にかかるリップ状シール部材は、カップシールまたはXシールとすることができる。
本発明にかかる車両用液圧マスタシリンダは、このようなリップ状シール部材からなるカップシールを装着されたピストンと、
前記ピストンが挿入されるシリンダ孔を有するシリンダボディと、
前記ピストンと前記シリンダ孔の底部との間に画成された液圧室と、
前記ピストンが前記底部に対して後退した際に、前記液圧室と貯液室とを連通する連通路と、を含み、
前記連通路は、前記シリンダ孔の内周壁に開口部を有し、
前記リップ状シール部材は、前記ピストンの移動によって、前記連通路の開口部を通過して前記シリンダ孔の内周壁に対し摺動することを特徴とする。
このような構成とすることで、耐ヘタリ性を持ち、かつ補給油路の開口部におけるクワレを抑える所望の強さのリップ状シール部材を有する車両用液圧マスタシリンダとすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかるリップ状シール部材としてのカップシール82a,82b,92a,92bを含む車両用の液圧マスタシリンダ73を模式的に示す断面図である。図2は、液圧マスタシリンダ73のカップシール82aの部分拡大断面図である。図3は、本発明の一実施の形態にかかるリップ状シール部材としてのXシール10を含むプランジャポンプ1を模式的に示す断面図である。
本実施の形態にかかるリップ状シール部材(カップシール82a,82b,92a,92b、Xシール10)は、ベース部821と、該ベース部821から無端状に突出形成されたリップ部822と、を有し、前記リップ部822を被シール面に対して液密にかつ摺動可能に押圧するリップ状シール部材であって、前記リップ状シール部材は、エチレン・プロピレンゴム100重量部に対し、平均粒径40〜500nmのカーボンブラック60〜250重量部を添加したゴム組成物を架橋成形して得られ、前記エチレン・プロピレンゴムは、プロピレン含有量が35〜60重量%であり、未架橋体における、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって観測核が H、150℃で測定した、第2成分の成分分率(fnn)が0.18以上であり、かつ反転回復法もしくは飽和回復法によって観測核が H、150℃で測定したスピン−格子緩和時間(T1)が300msec以上であり、前記リップ状シール部材は、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって観測核が H、150℃で測定した、第2成分の成分分率(fnn)が0.15以上であり、かつ反転回復法もしくは飽和回復法によって150℃で測定したスピン−格子緩和時間(T1)が260msec以上である
また、本実施の形態にかかる車両用液圧マスタシリンダ73は、前記リップ状シール部材からなるカップシール82a,82b,92a,92bを装着されたピストン81と、前記ピストン81が挿入されるシリンダ孔77を有するシリンダボディ76と、前記ピストン81と前記シリンダ孔77の底部76bとの間に画成された液圧室83と、前記ピストン81が前記底部76bに対して後退した際に、前記液圧室83と貯液室としてのリザーバ78とを連通する連通路79、89と、を含み、前記連通路79,89は、前記シリンダ孔の内周壁に開口部79a,89aを有し、前記リップ状シール部材は、前記ピストン81の移動によって、前記連通路の開口部79a,89aを通過して前記シリンダ孔77の内周壁に対し摺動する。
1.液圧マスタシリンダ
本実施の形態にかかる液圧マスタシリンダ73は、例えば四輪車両用のブレーキ装置であり、液圧式ブレーキ装置71の一部を構成する。この液圧式ブレーキ装置71は、液圧マスタシリンダ73および液圧式ブレーキ(図示せず)を含む。図1においては、液圧式ブレーキ装置71のうち液圧マスタシリンダ73の部分のみが示されている。液圧マスタシリンダ73には、負圧ブースタ(図示せず)を介してブレーキペダル(図示せず)が取り付けられている。また、液圧マスタシリンダ73と液圧式ブレーキとは、液圧配管75(矢印を用いて省略して示す)によって連結されている。
図1に示すように、この液圧式ブレーキ装置71においては、図示せぬブレーキペダルの踏み込みによるブレーキ操作によって、液圧マスタシリンダ73内で発生した液圧を、液圧配管75を介して液圧式ブレーキ(図示せず)に供給することにより、車輪の制動を行なう。
液圧マスタシリンダ73は、シリンダボディ76の内部が、隔壁76aによってシリンダ孔77と作動液のリザーバ78とに仕切られている。カップシール82a,82b,92a,92bを装着されたピストン81,91は、このシリンダ孔77の内周壁に対し摺動して移動可能である。本実施の形態において、ピストン81,91に装着された環状のカップシール82a,82b,92a,92bが、リップ状シール部材である。ピストン81とシリンダ孔77の底部76bとの間に画成された液圧室83と、シリンダ孔77およびピストン81,91とによって画成された液圧室93と、を含み、各々の液圧室83,93から液圧式ブレーキに液圧が供給される。
各液圧室83,93は、液圧マスタシリンダ73が作動していない状態(図1参照)において、それぞれ連通路としてのリリーフポート79,89を介して、リザーバ78と連絡している。すなわち、リリーフポート79は、開口部79aを含み、液圧マスタシリンダ73が作動していない状態において、開口部79aを介してリザーバ78とシリンダ孔77とを連絡している。また、リリーフポート89は、開口部89aを含み、液圧マスタシリンダ73が作動していない状態において、開口部89aを介してリザーバ78とシリンダ孔77とを連絡している。開口部79a,89aは、シリンダ孔77の内周壁に設置されている。
リザーバ78によって貯留される作動液は、リリーフポート79,89およびサプライポート80,90を通してシリンダ孔77に直接供給される。
ピストン81,91の外周部には、それぞれ無端状のカップシール82a,82bおよびカップシール92a,92bが装着されている。すなわち、カップシール82aはピストン81のうち液圧室83に面している側に設けられ、カップシール82bはピストン81を挟んでカップシール82aと反対側に設けられている。また、カップシール92aはピストン91のうち液圧室93に面している側に設けられ、カップシール92bはピストン91を挟んでカップシール92aと反対側に設けられている。
図2に示すように、カップシール82a(カップシール82b,92a,92bも同様の構成であるので説明は省略する)は、ピストン81に装着固定される環状のベース部821と、ベース部821から突出し、シリンダ孔77の内周壁に向かってテーパ状に拡径するリップ部822と、を有している。したがって、カップシール82aの縦断面は、略U字状であり、リップ部821が被シール面であるシリンダ孔77の内周壁に液密かつ摺動可能に押圧されている。
本実施の形態にかかる液圧マスタシリンダ73においては、ブレーキペタルの踏み込みによって、ブレーキ操作が行なわれると、プッシュロッド100によって各ピストン81,91はともに底部76bの方向(図1中左方)に移動することにより、シリンダ孔77の内周壁に摺接するカップシール82a,92aのリップ部822がそれぞれ、リリーフポート79,89の開口部79a,89aを通過する。これにより、開口部79a,89aを介した液圧室83,93とリザーバ78との間の作動液の連絡が遮断される。そして、各ピストン81,91がさらに移動することにより、各液圧室83,93にて液圧が発生する。ここで発生した液圧は、液圧配管75を介して液圧式ブレーキに供給される。このようにピストン81,91が液圧室83,93側へ前進する間、カップシール82a,92aのリップ部822は、液圧室内83,93に発生した液圧によってリップ部822が開く方向に力を受け、シリンダ孔77内周壁に押し付けられながら摺動する。
また、各液圧室83,93にはそれぞれ、ばね88,98が設けられている。ブレーキペダルの踏み込み動作を解除または弱めた場合、これらのばね88,98の勢いによって、ピストン81,91は、図2に示す設置位置に戻るべく移動する。そして、このピストン81,91の戻り動作に伴い、液圧室83,93内の液圧が、一時的にリザーバ78内の作動液の圧力よりも低くなる。これにより、カップシール82a,92aのリップ部822がシリンダ孔77の内周壁から離れるように変形し、開口部79a,89aを介してリザーバ78と常時連絡しているサプライポート80,90から液圧室83,93へと作動液が補給される。
したがって、本実施の形態にかかるカップシール82a,82b,92a,92bのリップ部822は、ピストン81,91の動作に迅速に応答して、シリンダ孔77内周壁に対して密着(シール)・離間する柔軟性を有している。また、本実施の形態にかかるカップシール82a,92aのリップ部は、シリンダ孔77内周壁を摺動し、開口部79a,89aを通過するため、いわゆるクワレなどによる損傷を受けにくい強さも有している。
また、本実施の形態にかかる液圧マスタシリンダ73を、ABS装置(図示せず)を備えたブレーキシステムに適用することができる。この場合、本実施の形態の液圧マスタシリンダ73は、車輪のロックを防止するためにABS装置が作動したときには、作動液はABS装置に含まれるポンプによってホイールシリンダから圧力を弛めて排出され、加圧された後、液圧室83,93を介してリザーバ78に戻される。
2.プランジャポンプについて
本実施の形態にかかるプランジャポンプ1は、アルミニウム製のポンプハウジング2内に形成された円筒状のカム室3と、カム室3と連通して延びる円筒状のシリンダ孔9と、を含む。カム室3には図示せぬ電動モータの出力軸4が突出し、出力軸4に取り付けられた偏心カム軸41と、その偏心カム軸41の外周にボールベアリングを有するカム42が配置されている。シリンダ孔9は、一方をカム室3に開口し、他方を蓋状の出力室体7によって閉鎖され、プランジャ5が摺動可能に配置されている。そして、プランジャ5に配置された吸入弁20と、ポンプ室体6に配置された吐出弁22とによってポンプ室44が形成される。
プランジャポンプ1は、図示せぬ電動モータを回転させることで、カム42を偏心状態で回転させ、カム42に接触するプランジャ5を回転軸4に対して進退させることで流体の吐出を行う。プランジャ5の後退移動によって、入口室43から導入した作動液を、吸入弁20からポンプ室44へと導き、さらにプランジャ5の前進移動によって、作動液を吐出弁22から出口室46を通って吐出ポート45へと吐出させる。
プランジャ5は、シリンダ孔9に案内されて進退駆動する際、シリンダ孔9の内壁面とプランジャ5の外壁面との間で液密状態を維持させるため、プランジャ5の外周溝に無端状のシール部材10、12を装着している。シール部材10の断面形状は、図3の部分拡大図に示されている。シール部材10は、ベース部821から四方に突出形成されたリップ部822が環状に形成された無端状であり、断面がX字状であることからXシール10と呼ばれる。Xシール10は、シリンダ孔9の内壁面に狭圧されてリップ部822が変形し、シリンダ孔9の内壁面との密着状態を維持し、液密にシールすることができる。シリンダ孔9内をプランジャ5が進退駆動すると、リップ部822は、シリンダ孔9の内壁面に対して摺動する。
したがって、本実施の形態にかかるXシール10のリップ部822は、プランジャ5の高速往復動作の間、シリンダ孔9の内壁面に対して摺動し、シールする柔軟性と耐久性を有している。
3.リップ状シール部材について
本実施の形態にかかるリップ状シール部材は、例えばカップシール82a,82b,92a,92b、Xシール10であり、エチレン・プロピレンゴム100重量部に対し、平均粒径40〜500nmのカーボンブラック60〜250重量部を添加したゴム組成物によって成形され、前記エチレン・プロピレンゴムは、プロピレン含有量が35〜60重量%である。プロピレン含有量が35重量%未満ではエチレン成分が多すぎてゴム組成物が剛直になり、柔軟性が低くなるため好ましくない。また、プロピレン含有量が60重量%を超えると、柔らかすぎてシール部材として使用できない。
(エチレン・ピロピレンゴム)
本実施の形態に用いられるエチレン・ピロピレンゴムは、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン・共重合体)、EPM(エチレン・プロピレン共重合体)等を用いることができるが、EPDMが好ましい。
本実施の形態に用いられるエチレン・プロピレンゴムは、プロピレン含有量が35〜60重量%が好ましく、さらに好ましくは37〜55%である。プロピレン含有量が35重量%未満ではエチレン成分が多すぎてゴム組成物が剛直になり、柔軟性が低くなるため好ましくない。また、プロピレン含有量が60重量%を超えると、柔らかすぎてシール部材として使用できない。
また、本実施の形態に用いられるエチレン・ピロピレンゴムの柔軟性は、パルス法NMRを用いてハーンエコー法、反転回復法もしくは飽和磁化回復法による測定を行うことで判定できる。
パルス法NMRを用いた反転回復法もしくは飽和回復法(飽和磁化回復法)により測定されたスピン−格子緩和時間(T1)は、スピン−スピン緩和時間(T2)とともに物質の分子運動性を表す尺度である。具体的には、エチレン・ピロピレンゴムのスピン−格子緩和時間が短いほど分子運動性が低く、エチレン・ピロピレンゴムは固いといえ、そしてスピン−格子緩和時間が長いほど分子運動性が高く、エチレン・ピロピレンゴムは柔らかいといえる。
また、パルス法NMRを用いたハーンエコー法によって得られるスピン−スピン緩和時間は、物質の分子運動性を表す尺度である。具体的には、パルス法NMRを用いたハーンエコー法によりエラストマーのスピン−スピン緩和時間を測定すると、緩和時間の短い第1のスピン−スピン緩和時間(T2n)を有する第1の成分と、緩和時間のより長い第2のスピン−スピン緩和時間(T2nn)を有する第2の成分とが検出される。第1の成分は高分子のネットワーク成分(骨格分子)に相当し、第2の成分は高分子の非ネットワーク成分(末端鎖などの枝葉の成分)に相当する。第2のスピン−スピン緩和時間(T2nn)を有する第2の成分の成分分率(fnn)が小さくなることによって、エチレン・ピロピレンゴムの分子運動性が高く、柔軟性が高いといえる。
本実施の形態に用いられるエチレン・プロピレンゴムは、未架橋体における、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって観測核が H、150℃で測定した、第2成分の成分分率(fnn)が0.18以上であり、かつ反転回復法もしくは飽和磁化回復法によって観測核が H、150℃で測定したスピン−格子緩和時間(T1)が300msecであることが好ましい。このようなエチレン・ピロピレンゴムを用いることで、架橋成形後のリップ状シール部材においても強く柔軟なゴム組成物とすることができる。
(カーボンブラック)
本実施の形態に用いられるカーボンブラックは、カップシールなどのリップ状シール部材に必要な柔軟性を持たせながら必要な強さを得るため、平均粒径40〜500nmが好ましく、さらに好ましくは43〜300nmである。平均粒径が40nm以上の比較的大きいカーボンブラックを用いることで、EPDMとの混練によってカーボンブラックの周囲に形成されるバウンドラバー(拘束成分)の量を少なくすることができる。また、平均粒径が500nmを超えるカーボンブラックでは、補強効果が得られず不適当である。
カーボンブラックの周囲に形成されるバウンドラバーは、カーボンブラックを含むゴム組成物の柔軟性を阻害し、高温における弾性率や強度を低下させる。カーボンブラックの粒径を大きくすることで、バウンドラバーの量を少なくすることができ、ゴム組成物の柔軟性や特に高温における動的弾性率の低下を防ぐことができる。
カーボンブラックの大きさは、窒素吸着比表面積で表すこともできる。本実施の形態に用いられるカーボンブラックは、窒素吸着比表面積が80m/g以下であることが好ましい。窒素吸着比表面積が80m/g以下のカーボンブラックを用いることで、ゴム組成物中におけるバウンドラバーの量を少なくすることができ、ゴム組成物に柔軟性を持たせながら高温においても充分な強さを得ることができる。
本実施の形態にかかるゴム組成物は、エチレン・プロピレンゴム100重量部に対し、のカーボンブラック60〜250重量部を添加することが好ましく、さらに好ましくは90〜180重量部である。カーボンブラックの添加量が60重量部より少ないとリップ状シール部材の強さが不足し、250重量部を超えるとゴム組成物の加工が難しい。特に、本実施の形態にかかるリップ状シール部材を液圧マスタシリンダのカップシールとして用いてABS作動した際には、カーボンブラックの添加量が90〜180重量部において高温における柔軟性も強さも望ましい範囲となる。
(ゴム組成物)
本実施の形態にかかるゴム組成物の製造方法としては、エチレン・プロピレンゴム100重量部と、カーボンブラック60〜250重量部をオープンロール、単軸あるいは2軸の押出機、バンバリーミキサー、ニーダーなど公知の混合機に供給して混練て得られる。通常、この混練の際に、カーボンブラックと同量程度のプロセスオイルが使用されるが、本発明のゴム組成物の製造過程では使用しないことが望ましい。プロセスオイルを用いて製造されたリップ状シール部材を用いた液圧マスタシリンダは、プロセスオイルが作動液中に溶け出し、作動液の性能の経時変化や耐熱性の変化の原因となるからである。
本実施の形態にかかるゴム組成物を混練する際に添加する架橋剤としては、1,1−ビス(第3ブチルペルオキシン)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第3ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第3ブチルペルオキシ)ヘキシン−3第3ブチルクミルペルオキシド、ジ(第3ブチルペルオキシ)−m−ジイソプロピルベンゼン、ジ第3ブチルペルオキシド、1,3−ジ(第3ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ベンゾイルペルオキシドなどの有機過酸化物、及びトリアリルイソシアネート、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリアリルシアヌレート、キノンジオキシム、イオウ化合物、1,2−ポリブタジエンなどの共架橋剤を用いることができる。
(リップ状シール部材の特性)
混練されたゴム組成物は、リップ状シール部材に押出成形もしくは射出成形され、架橋成形される。架橋成形されたリップ状シール部材は、10Hz、30℃及び150℃における動的弾性率がいずれも12MPa以上である。また、このリップ状シール部材は、30℃から150℃への温度上昇に伴う動的弾性率の変化率が±25%以内である。リップ状シール部材としては、大きな圧力変動に耐えるためには高温においても高い動的弾性率を安定して維持することが好ましく、特に、本実施の形態にかかる液圧マスタシリンダのカップシールとして用いた場合、望ましいクワレ耐久性を有するためには動的弾性率が12MPa以上であることが好ましい。また、本実施の形態にかかる液圧マスタシリンダのカップシールとして用いた場合、30℃から150℃への温度上昇に伴う動的弾性率の変化率が±25%以内であると、高温においても望ましいクワレ耐久性を有する。
また、架橋成形されたリップ状シール部材は、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって観測核が H、150℃で測定した、第2成分の成分分率(fnn)が0.15以上であり、かつ反転回復法もしくは飽和回復法によって観測核が H、150℃で測定したスピン−格子緩和時間(T1)が260msec以上である。このように架橋成形後のリップ状シール部材であっても充分な柔軟性を有している。
本実施の形態にかかるリップ状シール部材を車両用液圧マスタシリンダのカップシールとして用いると、常温から高温における柔軟性と強さを備え、耐ヘタリ性及び耐クワレ耐久性が向上することができる。
本実施の形態にかかるリップ状シール部材をプランジャポンプのXシールとして用いると、常温から高温における柔軟性と強さを備え、高速往復動作に対する耐久性が向上する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の形態に変形可能である。
以下、本発明の実施例について述べるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明の実施例1として、プロピレン含有量41重量%のEPDM(以下、EPDM−A)100重量部に対して、SRF−HSグレードのカーボンブラック(以下、SRFカーボンブラック)60重量部、パーオキサイド2重量部を混練してゴム組成物を得て、このゴム組成物を用いて射出成形によりカップシールを成形し、架橋した。
EPDM−Aは、プロピレン含有量41重量%、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって150℃で測定した第2成分の成分分率(fnn)が0.32、反転回復法によって150℃で測定したスピン−格子緩和時間(T1)が340msecであった。
また、SRFカーボンブラックは、平均粒径72nm、窒素吸着比表面積が29m/gであった。
本発明の実施例2は、上記実施例1のSRFカーボンブラックの量だけ90重量部として他は同様にしてカップシールを得た。
本発明の実施例3は、上記実施例1のSRFカーボンブラックの量だけ180重量部として他は同様にしてカップシールを得た。
本発明の実施例4は、上記実施例1のSRFカーボンブラックをFEF−HSグレードのカーボンブラック(以下、FEFカーボンブラック)90重量部として他は同様にしてカップシールを得た。なお、FEFカーボンブラックは、平均粒径43nm、窒素吸着比表面積が42m/gであった。
本発明の実施例5として、プロピレン含有量37重量%のEPDM(以下、EPDM−B)100重量部に対して、SRFカーボンブラック90重量部、パーオキサイド2重量部を混練してゴム組成物を得て、このゴム組成物を用いて射出成形によりカップシールを成形し、架橋した。
EPDM−Bは、プロピレン含有量37重量%、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって150℃で測定した第2成分の成分分率(fnn)が0.21、反転回復法によって150℃で測定したスピン−格子緩和時間(T1)が345msecであった。
本発明の実施例6は、上記実施例5のSRFカーボンブラックをFEFカーボンブラック90重量部として他は同様にしてカップシールを得た。
[比較例1]
本発明の比較例1は、上記実施例1のSRFカーボンブラックの量だけ40重量部として他は同様にしてカップシールを得た。
[比較例2]
本発明の比較例2は、上記実施例1のSRFカーボンブラックをHAF−HSグレードのカーボンブラック(以下、HAFカーボンブラック)90重量部として他は同様にしてカップシールを得た。なお、HAFカーボンブラックは、平均粒径27nm、窒素吸着比表面積が82m/gであった。
[比較例3]
本発明の比較例3は、上記実施例2のEPDM−Aをプロピレン含有量30重量%のEPDM(以下、EPDM−C)として他は同様にしてカップシールを得た。
[比較例4]
本発明の比較例4は、上記実施例1のSRFカーボンブラックの量だけ300重量部として同様にしてカップシールを成形したが成形不良だった。
(評価試験)
以上のようにして得られた実施例1〜6及び比較例1〜3のカップシールを用いて以下の評価試験を行なった。
(1)静的物性の測定
各カップシールのサンプルについて、ゴム硬度(JISA)、引張強度(TB)および切断伸び(EB)を測定した。ゴム硬度(JISA)については、JIS K 6253によって測定した。TB及びEBについては、JIS K 6521−1993によって測定した。これらの結果を表1に示す。
(2)動的物性の測定
各カップシールのサンプルについて、30℃及び150℃におけるE’(動的粘弾性率)をJIS K 6521−1993によって測定した。さらに、30℃と150℃のE’変化率(%)を計算した。これらの結果を表1に示す。
(3)パルス法NMRを用いた柔軟性の測定
各カップシールサンプルについて、パルス法NMRを用いてハーンエコー法及び反復法による測定を行った。この測定は、日本電子(株)製「JMN−MU25」を用いて行った。測定は、観測核がH、共鳴周波数が25MHz、90゜パルス幅が2μsecの条件で行い、ハーンエコー法のパルスシーケンス(90゜x−Pi−180゜x)にて、Piをいろいろ変えて減衰曲線を測定した。また、サンプルは、磁場の適正範囲までサンプル管に挿入して測定した。測定温度は150℃であった。この測定によって、サンプルのスピン−格子緩和時間(T1)と、第2のスピン−スピン緩和時間を有する成分の成分分率(fnn)と、を求めた。これらの結果を表1に示す。
(4)耐久性の測定
各カップシールサンプルについて、圧縮永久歪(JIS K6262)、高温定荷重疲労、クワレ耐久性を測定した。
具体的には、圧縮永久歪は、150℃、70時間、25%圧縮の条件で行なった。圧縮永久歪は、カップシールのいわゆる耐ヘタリ性について評価した。この結果を表1に示す。
高温定荷重疲労は、150℃、2MPaの荷重を繰り返し与え、破断した回数を求めた。この結果を表1に示す。
クワレ耐久性は、液圧マスタシリンダのピストンに各カップシールサンプルを装着し、リザーバを満タンにした状態で、ABS作動を行なった。具体的な条件は、室温、ABS開始圧2.45MPa、キックバック圧14.7〜17.6MPa、リザーバ液残しのフル減モード、1分間に1サイクルを50サイクル行い、クワレによる損傷の有無を観察した。これらの観察結果を表1にしめす。なお、表1において、「○」は損傷が見られなかったものを示し、「×」は損傷がみられたものを示す。
Figure 0004493506
表1に示すように、実施例1〜6のカップシールは、ハーンエコー法によるfnnが0.15以上、反回復法によるT1が260msec以上であり、高い柔軟性を示し、動的弾性率も高く十分な強さを示した。その結果、ヘタリ(圧縮永久歪)が小さく、高温定荷重では破断しにくく、クワレによる損傷はなかった。
これに対してカーボンブラックの粒径が小さい比較例2のカップシールは、常温と高温における動的弾性率の変化が大きく、柔軟性が低いため、ヘタリ(圧縮永久歪)が大きく、高温定荷重では少ない回数で破断し、クワレによる損傷が認められた。また、プロピレンの含有量の少ないEPDM−Cの比較例3のカップシールは、柔軟性が低いため、高温定荷重では少ない回数で破断し、クワレによる損傷が認められた。
また、比較例1のカップシールは、カーボンブラックによる補強が足りないため、高温定荷重では少ない回数で破断し、クワレによる損傷が確認された。
表1の評価から、エチレン・プロピレンゴム100重量部に対し、実施例1〜6のリップ状シール部材は、高い柔軟性と強さを備え、耐ヘタリ性とクワレ耐久性の性能評価において優れていることが判った。
なお、本発明は、本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の形態に変形可能である。
本発明の実施の形態に係るカップシールを含む液圧マスタシリンダを模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るカップシールの拡大断面図である。 本発明の実施の形態にかかるXシールを含むプランジャポンプを模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 プランジャポンプ
2 ポンプハウジング
3 カム室
5 プランジャ
9 シリンダ孔
10 Xシール
71 液圧式ブレーキ装置
73 液圧マスタシリンダ
75 液圧配管
76 シリンダボディ
76a 隔壁
76b 底部
77 シリンダ孔
78 リザーバ
79,89 リリーフポート
79a,89a 開口部
80,90 サプライポート
81,91 ピストン
82a,82b,92a,92b カップシール
83,93 液圧室
88,98 ばね

Claims (7)

  1. ベース部と、該ベース部から無端状に突出形成されたリップ部と、を有し、
    前記リップ部を被シール面に対して液密にかつ摺動可能に押圧するリップ状シール部材であって、
    前記リップ状シール部材は、エチレン・プロピレンゴム100重量部に対し、平均粒径40〜500nmのカーボンブラック60〜250重量部を添加したゴム組成物を架橋成形して得られ
    前記エチレン・プロピレンゴムは、プロピレン含有量が35〜60重量%であり、未架橋体における、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって観測核が H、150℃で測定した、第2成分の成分分率(fnn)が0.18以上であり、かつ反転回復法もしくは飽和回復法によって観測核が H、150℃で測定したスピン−格子緩和時間(T1)が300msec以上であり、
    前記リップ状シール部材は、パルス法NMRを用いてハーンエコー法によって観測核が H、150℃で測定した、第2成分の成分分率(fnn)が0.15以上であり、かつ反転回復法もしくは飽和回復法によって150℃で測定したスピン−格子緩和時間(T1)が260msec以上である、リップ状シール部材。
  2. 請求項1において、
    前記ゴム組成物は、エチレン・プロピレンゴム100重量部に対し、前記カーボンブラック90〜180重量部を添加した、リップ状シール部材。
  3. 請求項1または2において、
    前記カーボンブラックは、窒素吸着比表面積が80m/g以下である、リップ状シール部材。
  4. 請求項1〜のいずれかにおいて、
    前記リップ状シール部材は、10Hz、30℃及び150℃における動的弾性率がいずれも12MPa以上である、リップ状シール部材。
  5. 請求項1〜のいずれかにおいて、
    前記リップ状シール部材は、30℃から150℃への温度上昇に伴う動的弾性率の変化率が±25%以内である、リップ状シール部材。
  6. 請求項1〜のいずれかにおいて、
    前記リップ状シール部材は、カップシールまたはXシールである、リップ状シール部材。
  7. 請求項1〜記載のいずれかのリップ状シール部材からなるカップシールを装着されたピストンと、
    前記ピストンが挿入されるシリンダ孔を有するシリンダボディと、
    前記ピストンと前記シリンダ孔の底部との間に画成された液圧室と、
    前記ピストンが前記底部に対して後退した際に、前記液圧室と貯液室とを連通する連通路と、を含み、
    前記連通路は、前記シリンダ孔の内周壁に開口部を有し、
    前記リップ状シール部材は、前記ピストンの移動によって、前記連通路の開口部を通過して前記シリンダ孔の内周壁に対し摺動する、車両用液圧マスタシリンダ。
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