JP4492133B2 - 塗工液供給装置 - Google Patents

塗工液供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4492133B2
JP4492133B2 JP2004018004A JP2004018004A JP4492133B2 JP 4492133 B2 JP4492133 B2 JP 4492133B2 JP 2004018004 A JP2004018004 A JP 2004018004A JP 2004018004 A JP2004018004 A JP 2004018004A JP 4492133 B2 JP4492133 B2 JP 4492133B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating liquid
coating
cylinder
liquid supply
supply apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004018004A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005211702A (ja
Inventor
邦正 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2004018004A priority Critical patent/JP4492133B2/ja
Publication of JP2005211702A publication Critical patent/JP2005211702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4492133B2 publication Critical patent/JP4492133B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、グラビア印刷機、フレキソ印刷機あるいはラミネート機または精密コーター機で使用されるインキあるいは接着剤または薬剤等の塗工液を塗工する際に、塗工用円筒シリンダーの表面に形成されているセル(凹部)に付着させる密閉型の塗工液供給装置で、塗工液供給装置に供給した塗工液が塗工用円筒シリンダーの表面に均一に付着され、セル(凹部)に付着された以外の塗工液が滞留することなく均一に排出され、且つ塗工液が塗工液供給装置内で泡立つことのない塗工液供給装置に関する。
各種の樹脂成分等を含む塗工液を、塗工用円筒シリンダーを使用して塗工用基材に塗工する場合には従来、図9に示すように塗工液パン107に仕切板105を設け常に一定量の塗工液106を供給して塗工用円筒シリンダー101に塗工液106を付着させるとともに、塗工用円筒シリンダー101に付着した余分な塗工液106をドクターブレード104によって掻き落とした後、塗工用円筒シリンダー101と圧胴102との間に供給された塗工用基材103に塗工用円筒シリンダー101の表面に形成されているセル(凹部)内に付着した塗工液106が転写させる。
または、図8に示すように塗工液パン107の塗工液106をファニッシャロール108によって塗工用円筒シリンダー101に付着させ、塗工用円筒シリンダー101に付着した余分な塗工液106をドクターブレード104によって掻き落とした後、塗工用円筒シリンダー101と圧胴102との間に供給された塗工用基材103に塗工用円筒シリンダー101の表面に形成されているセル(凹部)内に付着した塗工液106が転写させる塗工液供給装置200が多く知られている。
図9あるいは図8に示すような塗工用円筒シリンダー101の塗工部100が開放されている状態の塗工液供給装置200では、塗工液パン107内の塗工液106を円筒状の塗工用円筒シリンダー101あるいはファニッシャロール108で汲み上げる方式であるため塗工液106の飛び散りにより周囲を汚したり、また塗工用基材103に飛び散ったすることかある。
さらに塗工液106中に気泡が発生し、この気泡を含む塗工液106の使用によって塗工用基材103面に塗工液106を転写した際に、スジ状や点状の転写むらが生じる。また、塗工液パン107内に一旦発生した泡は容易に取り除くことが難しく、すぐに消えることがない。
さらに塗工部100が開放されているために塗工液106が常に外気に曝されていることで塗工液106に使用されている溶剤類が塗工中に塗工部100から揮発し、塗工液106の粘度が変動するために、塗工用基材103表面に常に同じ品質で且つ均一な塗工塗工物を得ることが難しい。
さらに上記のように使用している塗工液106から揮発した溶剤類の臭気等の発生で作業環境を悪くしたり、さらに塗工用円筒シリンダー101に形成されているセル(凹部)内が目詰まりを生じ塗工用基材103に塗工液106が転写されないなど、多くの弊害がある。
このために、開放されている塗工部100の塗工液供給装置200の欠点を解消するものとして、側面の断面が略逆C字型の空間を形成し、略逆C字型の開口部の上側部にドクターブレード、下側部にシーループレートを形成し、塗工用円筒シリンダーの表面にドクターブレードとシーループレートが摺接する状態で対向させ、さらに、一つの空間部に塗工液供給用ポンプにより塗工液を供給し、一つの空間部を塗工液の溜まり部として使用されるドクターチャンバーと呼ばれる密閉型の塗工液供給装置が知られている。(例えば、特許文献1から特許文献4参照。)。
上記、密閉型のチャンバー型塗工液供給装置300は図4に示すように塗工用円筒シリンダー101の円筒シリンダー表面に対向する塗工液溜まり部119が一つ形成されているとともに、塗工用円筒シリンダー101の回転方向の上側部をシールし、さらに塗工用円筒シリンダー101の表面に形成されているセル(凹部)に付着した以外の不要な塗工液106を掻き落とすドクターブレード113と円筒シリンダー101の回転方向の下側部をシールするシールプレート114と上記塗工液溜まり部119の側端部を覆う側壁板あるいはサイドシール部材117が設けられている。
また、塗工液溜まり部119は塗工液ポンプによって塗工液溜まり部119の下部の背面側方向に施されている塗工液供給108から塗工液106が供給され、塗工用円筒シリンダー101の表面に形成されているセル(凹部)に付着した以外の不要な塗工液は塗工液溜まり部119の上部の背面側方向に施されている塗工液排出109から泡や劣化または汚濁してしまった塗工液106が排出される。
上記のように塗工液ポンプから送られた塗工液106は、チャンバー型塗工液供給装置300背面側方向下部の一方の塗工液供給108ら供給され、他方の背面側方向上部の塗工液排出109から排出される。
また、チャンバー型塗工液供給装置300内には塗工用円筒シリンダー101の回転により渦をなす塗工液106流ができ、そして、この渦流下では一旦塗工用円筒シリンダー101の表面に形成されているセル(凹部)に付着した塗工液106が戻され再び塗工液106として使われたり、渦により泡が生じ易くなり、その泡のために塗工面にスジ状の塗工むらを生じ、塗工用基材103に転写された物の品質が著しく低下したりする問題がある。
また、図6に示すようにチャンバー型塗工液供給装置300内に塗工液を塗工液ポンプから塗工液供給管124、さらにスリット状塗工液供給122を経由してチャンバー型塗工液供給装置300内に塗工液が送り込まれ、チャンバー型塗工液供給装置300内の塗工液溜まり部119に塗工液が供給された後、スリット状塗工液排出121から塗工液が流入し、さらに塗工液排出管123により排出される装置も知られている。(例えば、特許文献4〜特許文献8。)。
上記、特許文献4には図6に示すように供給された塗工液がシールプレート114の先端縁からドクターブレード113の先端縁までの間で塗工用円筒シリンダー101と接触することで塗工用円筒シリンダー101の表面に形成されているセル(凹部)に付着されている以外の塗工液がドクターブレード113で掻き落とされ、塗工液がチャンバー内に戻ることなくドクターブレード113の先端縁からスリット状塗工液排出121の先端縁まで塗工液が速やかに排出されるのでチャンバー内の塗工液溜まり部119の塗工液の渦が極端に少なくなり、塗工液の泡の巻き込みが減少し塗工面にスジ状の塗工むら等が減少すると記載されている。
しかし、チャンバー型塗工液供給装置300内の塗工液溜まり部119が広く、且つ塗工用円筒シリンダー101の表面とスリット状塗工液供給122あるいはスリット状塗工液排出12の間隔があるためにスリット状塗工液供給122から供給された塗工液が塗工用円筒シリンダー101の軸方向に均一に供給され、且つ塗工用円筒シリンダー101の表面に形成されているセル(凹部)に付着され、ドクタープレートで掻き落とされた塗工液が滞留することなしに均一にスリット状塗工液排出121、さらに塗工液排出管123から排出させることは難しい。
さらに、塗工液ポンプから送られた塗工液が塗工液供給管124から塗工用円筒シリンダー101の軸方向に向けてはスリット状塗工液供給122により吐出されるために、塗工液供給管124近傍のスリット状塗工液供給122から吐出される塗工液の吐出圧が高くなり多量の塗工液が吐出される。
また、逆に塗工液供給管124から離れている箇所のスリット状塗工液供給122からの吐出圧は弱くなり、塗工液の吐出量が少なくなることから塗工液溜まり部119に滞留が生じ、滞留している塗工液が塗工用円筒シリンダー101の軸方向の表面に付着される。特に塗工液供給管124から離れているスリット状塗工液供給122箇所で滞留している塗工液が多く付着される問題がある。
また、塗工液供給管124によりスリット状塗工液供給122からの吐出される塗工液の吐出圧を均一にするためにスリット幅を調整することも可能であるが、塗工液の供給量あるいは粘度等により塗工液供給管124周縁と末端方向のスリット幅を随時変えなけ
ればならないために、均一に吐出させるためのスリット幅調整は難しく、さらにスリット幅がテーパー状に形成したり、あるいは粘度の低い塗工液ではスリット幅を狭く形成しなければならないために塗工液中の微粒子や異物等が詰まると言う問題がある。
また、図5は図4の線断面の概略を示す概略図である。塗工用円筒シリンダー101の軸方向に対向するチャンバー型塗工液供給装置300の塗工液溜まり部119は図5に示すように塗工用円筒シリンダー101の軸方向とチャンバー型塗工液供給装置300の塗工液溜まり部119の塗工液供給10方向の内側背面が平行状態であるために塗工液供給10から供給される塗工液106が塗工用円筒シリンダー101の軸方向両末端よりも中心部に流れやすく、両末端には流れにくいために塗工液106の滞留が発生する。
さらに、塗工用円筒シリンダー101の表面に付着された塗工液106がドクターブレードにより掻き落とされ排出される際にも、塗工液106の供給と同様に塗工液排出周縁の塗工液は排出されやすく塗工用円筒シリンダー101の軸方向両末端で掻き落とされた塗工液106は塗工液排出周縁に比べて流れにくいために、滞留が発生し、さらに長期間滞留している塗工液106が固化する問題がある。さらに塗工用円筒シリンダー101の回転によりチャンバー型の塗工液供給装置300の塗工液溜まり部119に渦が発生する問題がある。
上記の問題を解決するために図7に示すようにチャンバー型塗工液供給装置400内にドクターブレード113とシールプレート114と塗工用円筒シリンダー101の表面との接点間に塗工液を確実に存在させることと、塗工液ポンプから送られた塗工液106の供給側液流129と排出側液流130と強制的且つ完全に分離させるためにドクターブレード113とシールプレート114のほぼ中間に仕切が設けられているチャンバー型塗工液供給装置400も知られている。(例えば、特許文献5〜特許文献8)
上記、ドクターブレード113とシールプレート114のほぼ中間に設けられている仕切は湾曲した断面をもつ仕切板128により形成され、塗工液の供給側液流129と排出側液流130とが混ざらないようにし、上端に行くほど塗工用円筒シリンダー101の表面に近接させる仕切板128により泡の排出効果、供給側液流129と排出側液流130との混ざるのを防ぐ効果、塗工液106の劣化を防止効果がより望ましいものになると記載されている。
記載されているように供給側液流129と排出側液流130が仕切板128により仕切られ供給側液流129と排出側液流130の混ざりは略防止できる鋭意工夫された発明である。
しかし、塗工液ポンプから送られた塗工液の供給側液流129と排出側液流130の塗工液溜まり部は図5に示したものと全く同じで、塗工用円筒シリンダー101の軸方向とチャンバー型塗工液供給装置の塗工液溜まり部の塗工液供給129方向の内側背面が平行状態であるために塗工液供給129から供給される塗工液106が塗工用円筒シリンダー101の軸方向の表面に均一に供給されない問題がある。
このために塗工液供給129から供給する塗工液106が塗工用円筒シリンダー101の軸方向の表面に均一に供給し、塗工用円筒シリンダー101に付着させるために供給する塗工液の吐出圧を強くしたり、あるいは供給量を多くしている。
上記のように塗工用円筒シリンダー101の軸方向の表面に供給した塗工液を付着させるために吐出圧や塗工量を多くすることにより塗工液が塗工液供給装置の外側に漏れ出したり、あるいは塗工用円筒シリンダー101の表面に付着した塗工液をドクターブレード
で完全に掻き落とせない問題がある。
さらに、塗工用円筒シリンダー101の表面に形成されているセル(凹部)に付着された以外の塗工液が塗工用円筒シリンダー101の軸方向で均一に且つ速やかに塗工液排出121から排出されることは塗工液の供給と同様、非常に難しい問題があり、塗工液が部分的に滞留するほか、塗工用円筒シリンダー101の回転によりチャンバー型塗工液供給装置400においても塗工液溜まり部の渦は避けることはできない。
以下に先行技術文献を示す。
特開平10−71699号公報 特開平10−258501号公報 特開平10−250040号公報 特開平11−42767号公報 特開2000−117942号公報 特開2000−117943号公報 特開2000−117944号公報 特開2000−117945号公報
本発明は上記した従来の問題点を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、密閉型の塗工液供給装置の塗工液供給から供給される塗工液が塗工用円筒シリンダーの軸方向に均一に吐出され、塗工用円筒シリンダーの表面に形成されているセル(凹部)に付着され、余分な塗工液が滞留することなく速やかに塗工液排出から排出されることにある。
また、本発明の他の目的は密閉型の塗工液供給装置であることにより塗工液の飛び散り、揮発等に起因した塗工液の泡立ち、固化、劣化を防止し、同時に作業環境等の悪影響をなくすことにある。
本発明は上記の問題を解決するために成されるもので、請求項1に係る発明は、塗工用円筒シリンダーに密着させ、塗工液供給側と塗工液排出側とが塗工用円筒シリンダーの回転方向に障壁により2室に分かれた塗工液循環空間を有し、順次塗工液供給側から塗工液排出側に塗工液を塗工用円筒シリンダーに供給する塗工液供給装置であって、塗工液供給装置のシリンダーの軸方向の中央部背面側方向にそれぞれ塗工液供給孔と塗工液排出孔が設けられており、さらに塗工液循環空間のシリンダーの軸方向が中央部より両端部に向かい徐々に空間が狭くなる形状を有することを特徴とする塗工液供給装置である。
本発明によれば、供給する塗工液が常に塗工用円筒シリンダーの軸方向表面に均一に吐出され、塗工用円筒シリンダーの表面に形成されているセル(凹部)に付着されるために塗工液が固化して詰まる、通常、版づまり現象や塗工ヌケが防止できる。
さらに、塗工用円筒シリンダーの表面に形成されているセル(凹部)に付着されている以外の塗工液が塗工用円筒シリンダーの軸方向表面から掻き落とされた後、掻き落とされた塗工液が均一な流れで塗工液排出から排出されることにより、塗工液の滞留がなくなり、さらに塗工液の劣化を防止することもできる。
密閉型の本発明の塗工液供給装置は塗工液が供給される塗工液供給循環空間と塗工液が
排出される塗工液排出循環空間が形成されていることにより、供給された塗工液と排出される塗工液が混ざるのを防止することができる。
さらに、密閉型の本発明の塗工液供給装置の塗工液供給から塗工用円筒シリンダーの軸方向の両端方向に行くにつれて狭くなっていることにより供給された塗工液が均一な吐出圧で速やかに塗工用円筒シリンダーの軸方向の両端まで流れ、塗工用円筒シリンダーの回転により塗工用円筒シリンダーに付着された塗工液が排出される塗工液排出循環空間に円滑に移動する。
また、さらに塗工用円筒シリンダーの表面に形成されているセル(凹部)に付着されている以外の塗工液は塗工液排出循環空間の上側方向に形成されているドクターブレードにより掻き落とされると同時に、供給された塗工液と同様に均一な流速で速やかに塗工液排出から排出されることにより塗工液の渦や泡が防止され、泡に起因する塗工物のピンホールの発生が防止される。
さらに、塗工液供給から供給される塗工液が塗工用円筒シリンダーの軸方向に均一に且つ速やかに吐出され、さらに滞留することなく速やかに塗工液排出から排出されるために、密閉型の塗工液供給装置における一番の問題とも言われている塗工液の泡立ちが無くなるために塗工液供給装置内の圧力の変動がなくなる。
また、塗工液供給から供給される塗工液が塗工用円筒シリンダーの軸方向に均一に且つ速やかに吐出されるために、吐出圧を強くしたり、あるいは吐出量を多くする必要がなくなり、吐出圧が起因する塗工液供給装置からの塗工液漏れが解消される。
本発明の塗工液供給装置を実施の形態に沿って以下に図面を参照にしながら詳細に説明する。図1は本発明の塗工液供給装置50の一実施例の側面の概略を示す概略図である。図1に示す本発明の塗工液供給装置50はグラビア印刷機、フレキソ印刷機、ロータリースクリーン印刷機等のインキ供給装置、あるいはウエットラミネーター機、グラビアオフセットラミネーター機、ホットメルトラミネーター機、ドライラミネーター機等のフイルム貼り合わせ機械の接着剤供給装置またはサーマルペーパー、電子写真感光体、磁気記録体、熱転写リボン、情報記録用材料、医療用ハップ剤、医療用湿布剤、医療用固定部材等の製品の塗工剤あるいは塗工液を塗工加工する塗工機械の塗工液供給装置50として用いることが出きる。
また、上記塗工液供給装置50が用いられる塗工機械に使用される塗工基材は特に限定されないが、紙、各種加工紙、ポリエステルフイルム、ポリスチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポリスルホンフイルム、ポリビニルアルコールフイルム等のプラスチックフイルム、アルミニウム箔、セロファンまたはこれらが積層された積層材料等が用いられる。
本発明の密閉型の塗工液供給装置50は図には示していないが塗工液供給用ポンプによって塗工液が図1に示す塗工液供給7から供給され、塗工液供給循環空間9に入り塗工用円筒シリンダー1の軸方向の両端まで速やかに流れ、さらに回転している塗工用円筒シリンダー1の表面に均一な吐出圧で付着されると同時に塗工用円筒シリンダー1の表面に形成されているセル(凹部)に付着される。
さらに、塗工用円筒シリンダー1の回転により付着された塗工液は壁塗部13を通り塗工液排気循環空間10を通り塗工液排気循環空間10の上部に形成されているドクターブレード3により塗工用円筒シリンダー1の表面に形成されているセル(凹部)に付着され
ている以外の塗工液が掻き落とされ、掻き落とされた塗工液は滞留することなく速やかに塗工液排出8から排出される。
また、密閉型の本発明の塗工液供給装置50は塗工用円筒シリンダー1の軸方向と対向し、塗工液供給装置50に形成されているシール部材11とシールプレート5とドクターブレード3が塗工用円筒シリンダー1に摺接し、塗工液供給装置50に供給される塗工液が漏れ出ないように成されている。
さらに、塗工液供給装置50は上記のように塗工用円筒シリンダー1と対向する状態で形成され、塗工用円筒シリンダー1の回転する下部方向に塗工液供給循環空間9、上部方向に塗工液排気循環空間10を形成し、塗工液供給循環空間9と塗工液排気循環空間10の略中間に障壁部13が形成されている。
また、塗工液供給循環空間9の下部にシートプレート押さえ板6によってシールプレート5が施され、さらに塗工液排気循環空間10の上部にドクターブレード押さえ板4によってドクターブレート3が施されている。
さらに塗工液供給装置50の背面側のシリンダーの軸方向の略中央の塗工液供給循環空間9の中心に塗工液供給ポンプからの塗工液が供給される塗工液供給7が形成されている。また、同様に塗工液供給装置50の背面側のシリンダーの軸方向の略中央の塗工液排気循環空間10の中心に塗工液排出8が形成されている。
また、塗工液供給循環空間9と塗工液排気循環空間10の略中心に形成されている障壁部13と塗工用円筒シリンダー1の表面との間隔は図には示していないが塗工液の粘度、あるいは塗工用円筒シリンダー1の回転速度または塗工用円筒シリンダー1の表面に形成されているセル(凹部)の状態などにより障壁調整スライド板により調整される。
また、障壁調整スライド板は塗工液供給循環空間9と塗工液排気循環空間10の略中央に形成されている障壁部13に施され、塗工液供給装置50の背面側に施されているスライド用調整ネジにより調整されるが、最短間隔は0.1mm〜15mm程度が好ましい。
また、塗工用円筒シリンダー1の表面と障壁部13の間隔が広くなりすぎると塗工液排気循環空間10の上部に形成されているドクターブレート3で掻き落とされた一部の塗工液が再び塗工液供給循環空間9に戻される可能性がある。
上記、塗工液排気循環空間10の上部に形成され、塗工用円筒シリンダー1の表面に付着されている塗工液を掻き落とすドクターブレート3は厚さ0.3〜1.0mm程度の鋼板でカーボンタイプとステンレスタイプがあり、ショアー硬度50〜60、刃先の角度が30〜45度程度の公知ものが使用できる。また、必要に応じてセラミックコートしたドクターブレードを使用することができる。
また、塗工液供給循環空間9の下部方向に形成され、塗工液の漏れを防ぐために用いられているシールプレート5は弾性のある鋼鈑か、あるいはステンレス板または耐摩耗性、耐薬品性、耐溶剤性、導電性等に優れたプラスチック板等が使用される。
さらに、下部方向に塗工液供給循環空間9、上部方向に塗工液排出循環空間10を形成し、背面側に塗工液供給7と塗工液排出8、さらに図には示していないが障壁調整スライド板の調整を施すスライド用調整ネジ等が設けられる塗工液供給装置50の塗工液供給装置本体部15は一般構造用圧延材、あるいは鋳物等いずれの材料を用いることができるが、展伸用アルミニウム合金あるいは鋳物用アルミニウム合金が軽量で有り、且つ加工
適正にも優れ好ましい材料である。
また、上記以外に塗工液供給装置50の大きさが小さい場合には塗工液供給装置本体部15にポリエチレン樹脂あるいはポリプロピレン樹脂またはポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリテレフタル酸ブチレン樹脂あるいはポリアセタール樹脂等を用いることもできる。上記樹脂により塗工液供給装置本体部15を作製する場合には公知の切削加工等で成される。また、作製する数が多い場合には射出成型あるいは回転成型等により成される。
また、上記塗工液供給装置50の塗工液供給装置本体部15が一般構造用圧延材あるいは展伸用アルミニウム合金または鋳物用アルミニウム合金で作製されている場合には、塗工液供給装置本体部15に形成されている塗工液供給循環空間9、塗工液排出循環空間10あるいは障壁部13等の表面にシリコン樹脂加工あるいはフッ素樹脂加工により硬化被膜を形成するか、または鏡面加工仕上げ後にクロームメッキ加工等を施すことにより塗工液供給装置50に供給する塗工液14の流れを良くし、さらに塗工液14の切り替え作業あるいは塗工液供給装置50の洗浄作業等を容易に行うことができる。
次ぎに図2は本発明の塗工液供給装置50の図1のA―A′線断面の概略を示す概略図である。図2に示すように本発明の塗工液供給装置50の塗工液供給循環空間9は図には示していないが塗工液供給ポンプによって塗工液供給7から供給された塗工液14が、塗工用円筒シリンダー1の軸方向の表面に均一に供給され、さらに、塗工液14の滞留をなくすために塗工液供給循環空間9の塗工液供給孔7の両末端に行くに連れて狭く施されている。
このために、従来、塗工液供給7から供給された塗工液14は塗工液供給7周縁に流れ易くなっていたが、本発明により供給された塗工液14が塗工用円筒シリンダー1の軸方向の両端まで均一に供給され、且つ塗工液供給7からの塗工液供給圧も少なくなり、さらに塗工用円筒シリンダー1の軸方向表面に均一な圧力で塗工液14が供給される。
また、塗工液供給装置50の塗工液供給装置本体部15の両端面から塗工液14が漏れるのを防ぐためにシール部材11が施され、さらにシール部材11を固定させる取り付けプレート12が施されている。
さらに、シール部材11は塗工液供給装置50の塗工液供給装置本体部15の両端面からの塗工液14の漏れを防ぐだけでなく塗工液供給装置50が対向している塗工用円筒シリンダー1の表面部分からの塗工液14の漏れを防ぐために塗工用円筒シリンダー1の円周表面に摺接されている。
上記のようにシール部材11は塗工用円筒シリンダー1の円周表面と摺接されるために塗工用円筒シリンダー1を傷付けず導電性の材料が望ましい。例えば鉄、黄銅、アルミニウム等の金属の他、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリテレフタル酸ブチレン樹脂あるいはポリアセタール樹脂等のプラスチック樹脂、弾性材料例えばスポンジ、ゴム等に導電体を添加したもの等も使用できる。
次ぎに、図3は本発明の塗工液供給装置50の図1のB―B′線断面の概略を示す概略図である。図3に示すように本発明の塗工液供給装置50の塗工液排出循環空間10は塗工液供給から供給された塗工液14が塗工用円筒シリンダー1の表面に付着され、塗工液排出循環空間10の上部に形成されているドクターブレードによりた塗工用円筒シリンダー1の表面に形成されているセル(凹部)に付着されている以外の塗工液14が塗工用円筒シリンダー1の軸方向で均一に掻き落とされ、掻き落とされた塗工液14が滞留する
ことなく速やかに塗工液排出8から排出させるために、塗工液排出循環空間10は塗工液排出8の両末端に行くに連れて狭く形成され、塗工液排出8周縁の排出液流と塗工液排出循環空間10の塗工液排出8の両末端の排出液流が略同じ状態で塗工液排出8から滞留することなく速やかに塗工液14が排出される。
本発明の活用例として食品分野での菓子あるいはチョコレート等の生地製造あるいは生地表面装飾または味付け等の食品製造加工機械をはじめとする多くの分野で利用できる優れた発明である。
本発明の塗工液供給装置の一実施例の側面の概略を示す概略図である。 本発明の塗工液供給装置の図1のA―A′線断面の概略を示す概略図である。 本発明の塗工液供給装置の図1のB―B′線断面の概略を示す概略図である。 従来のチャンバー型塗工液供給装置の側面の概略を示す概略図である。 図4のA―A線断面の概略を示す概略図である。 従来のチャンバー型塗工液供給装置の正面の概略を示す概略図である。 従来のチャンバー型塗工液供給装置の側面の概略を示す概略図である。 従来の塗工液供給装置の側面の概略を示す概略図である。 従来の塗工液供給装置の側面の概略を示す概略図である。
1…塗工用円筒シリンダー
2…圧胴
3…ドクターブレード
4…ドクターブレード押さえ
5…シールプレート
6…シールプレート押さえ
7…塗工液供給
8…塗工液排出
9…塗工液供給循環空間
10…塗工液排出循環空間
11…シール部材
12…取り付けプレート
13…障壁部
14…塗工液
15…塗工液供給装置本体部
16…塗工用基材
50…塗工液供給装置

Claims (1)

  1. 塗工用円筒シリンダーに密着させ、塗工液供給側と塗工液排出側とが塗工用円筒シリンダーの回転方向に障壁により2室に分かれた塗工液循環空間を有し、順次塗工液供給側から塗工液排出側に塗工液を塗工用円筒シリンダーに供給する塗工液供給装置であって、塗工液供給装置のシリンダーの軸方向の中央部背面側方向にそれぞれ塗工液供給孔と塗工液排出孔が設けられており、さらに塗工液循環空間のシリンダーの軸方向が中央部より両端部に向かい徐々に空間が狭くなる形状を有することを特徴とする塗工液供給装置。
JP2004018004A 2004-01-27 2004-01-27 塗工液供給装置 Expired - Fee Related JP4492133B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004018004A JP4492133B2 (ja) 2004-01-27 2004-01-27 塗工液供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004018004A JP4492133B2 (ja) 2004-01-27 2004-01-27 塗工液供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005211702A JP2005211702A (ja) 2005-08-11
JP4492133B2 true JP4492133B2 (ja) 2010-06-30

Family

ID=34902643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004018004A Expired - Fee Related JP4492133B2 (ja) 2004-01-27 2004-01-27 塗工液供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4492133B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101794224B1 (ko) 2015-08-05 2017-11-07 (주)케이에프엠 닥터챔버

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5382579B2 (ja) * 2009-06-24 2014-01-08 極東産機株式会社 壁紙糊付機
JP2013017910A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Universal Seikan Kk 塗装装置の塗料供給装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000260310A (ja) * 1999-03-05 2000-09-22 Toray Ind Inc プラズマディスプレイの製造方法およびペースト塗布装置
JP2003236428A (ja) * 2002-02-20 2003-08-26 Hirano Tecseed Co Ltd グラビア塗工装置
JP2003340335A (ja) * 2002-05-27 2003-12-02 Okazaki Kikai Kogyo Kk 周面浸漬型のグラビアコータ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09201952A (ja) * 1996-01-29 1997-08-05 Ishikawa Seisakusho Ltd フレキソ印刷機におけるインキ回収装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000260310A (ja) * 1999-03-05 2000-09-22 Toray Ind Inc プラズマディスプレイの製造方法およびペースト塗布装置
JP2003236428A (ja) * 2002-02-20 2003-08-26 Hirano Tecseed Co Ltd グラビア塗工装置
JP2003340335A (ja) * 2002-05-27 2003-12-02 Okazaki Kikai Kogyo Kk 周面浸漬型のグラビアコータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101794224B1 (ko) 2015-08-05 2017-11-07 (주)케이에프엠 닥터챔버

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005211702A (ja) 2005-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3184050B2 (ja) グラビア印刷機のインク供給装置
US9193179B2 (en) Treatment agent liquid application device for ink jet printer
US9809021B2 (en) Keyless inking methods, apparatus, and systems with chamber blade system spanning anilox roll and form roll for digital offset printing
JP4492133B2 (ja) 塗工液供給装置
US20090035037A1 (en) Doctor blade chamber for high viscous ink
JP2018538179A (ja) フレキソ印刷用装置および注入口モジュール
EP3281790B1 (en) Apparatus and method for metering high viscosity pigmented inks
JP2002248740A (ja) 印刷機のインキユニット
JP2002001920A (ja) 印刷機ローラの表面上のインキ層の調量及び均し装置
JPH07205408A (ja) オフセット印刷機内で液状媒体を調量する装置
JP5416617B2 (ja) 塗布システム、及び塗布方法
JP4283961B2 (ja) 塗布液供給方法および装置
JP2003190856A (ja) グラビア塗布装置およびグラビア塗布方法
JP2000117945A (ja) 塗布液供給装置
JP2004050453A (ja) グラビア印刷機用ドクタ装置及びグラビア印刷方法
JP4639670B2 (ja) ペースト供給装置及びペースト供給装置を用いた電子部品の製造方法
JP3788388B2 (ja) ペースト塗布装置
JP2009028638A (ja) 塗布方法及び塗布装置
JP2002059052A (ja) 塗工液の塗布装置
JP2009279501A (ja) 塗布装置
JP2006007495A (ja) フレキソユニット
JP2000117944A (ja) 塗布液供給装置
JP2001080230A (ja) ドクター、グラビア印刷機およびこれらを用いた印刷方法
JP2015066893A (ja) グラビア印刷機及びグラビア印刷方法
JPH0929934A (ja) オフセット印刷機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100316

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees