JP4489279B2 - 環境情報通知システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば大気の汚染度、温度、湿度、浮遊物質、光、電磁波、騒音等の各種の生活環境に関する環境情報を公衆に通知するための環境情報通知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
大気汚染等の生活環境の悪化が問題視されている。近年では、屋外のみならず、オフィスや住居のような屋内においても、公衆の意識レベルの低さや、関連する法律の整備が遅れていることとも相俟って、生活環境の悪化が深刻な問題となりつつある。このような状況を憂慮した国際保険機構(WHO)は、西暦2000年5月に、「健康に対する人権のもとでは、すべての人は健康的な空気を吸引する権利がある」との原則を含む、9つの健康的空気の権利に関する声明を発表した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した問題に対する有効策の一つとして、リアルタイムで生活環境の状況を公衆に知らしめ、これにより、生活環境への関心を喚起するとともに、各自に自衛策をとるよう促すことが考えられる。
しかしながら、先に述べたように、生活環境に対する公衆の意識レベルは一般に低いため、仮に公衆に対して生活環境の状況を公開しても、必ずしも公衆がこれに興味を抱いて見るとは限らない。
また、生活環境を状態を検出するためのセンサは非常に高価であるうえ、その稼動を維持するための費用も必要となる。従って、これらのセンサを設置・稼動しようとする者にとって、そのための費用負担は相当なものになってしまう。
【0004】
本発明は、このような背景の下になされたものであり、より多くの公衆に対し生活環境の状態を知らしめる機会を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、生活環境の状態を検出するセンサの設置・維持費用の負担を軽減する仕組みを提供することを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、(a)生活環境の状態に応じた出力信号を出力する状態検出装置と、(b)前記状態検出装置によって出力された出力信号に基づいて、前記生活環境の状態を表す環境情報を生成する演算手段と、広告に関連する情報であって、当該広告の広告主のホームページへのリンクを含む広告関連情報を記憶する広告関連情報記憶手段とを有する第1のサーバ装置と、(c)前記演算手段によって生成された環境情報と、前記広告関連情報記憶手段に記憶された広告に関連する広告関連情報とを取得して表示する表示装置と、(d)前記広告関連情報記憶手段に記憶された前記広告関連情報に対応する広告の広告主に関する情報を記憶した広告主情報記憶手段と、前記広告に係る費用と当該広告の広告主とを対応付けて記憶した広告課金情報記憶手段と、前記広告課金情報記憶手段に記憶された対応付けに基づいて前記広告の広告主に対して課金する費用の額を決定する広告課金手段と、前記状態検出装置の設置又は維持に係る費用と前記状態検出装置の設置者とを対応付けて記憶した状態検出装置課金情報記憶手段と、前記状態検出装置課金情報記憶手段に記憶された前記状態検出装置の設置又は維持に係る費用から、前記広告課金手段によって決定された前記広告主に課金される費用の額を差し引いた差額に基づいて、前記状態検出装置の設置者に対して課金する費用の額を決定する課金手段とを有する第2のサーバ装置とを具備し、前記表示装置は、前記広告主情報記憶手段に記憶された前記広告の広告主が生活環境に関連している場合、前記演算手段によって生成される環境情報に含まれる環境値が一定の基準値を超えると、当該広告主に対応する前記広告関連情報を点滅又はポップアップ表示することを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、(a)生活環境の状態に応じた出力信号を出力する状態検出装置と、(b)前記状態検出装置によって出力された出力信号に基づいて、前記生活環境の状態を表す環境情報を生成する演算手段と、 広告に関連する情報であって、当該広告の広告主のホームページへのリンクを含む広告関連情報を記憶する広告関連情報記憶手段とを有する第1のサーバ装置と、(c)前記演算手段によって生成された環境情報と、前記広告関連情報記憶手段に記憶された広告に関連する広告関連情報とを取得して表示する表示装置と、(d)地域、業種、名前あるいは従業員数に基づいて抽出した前記状態検出装置の設置者群の中からいずれかを指定する指定手段と、前記広告関連情報が前記表示装置によって表示される表示位置であって、各位置に応じて広告に係る費用が異なる複数の表示位置の中からいずれかを選択する選択手段と、選択した表示位置に表示する前記広告関連情報を前記広告関連情報記憶手段に登録する登録手段とを有する登録装置と、(e)前記選択手段によって選択された表示位置に対応する広告に係る費用と当該広告の広告主とを対応付けて記憶した広告課金情報記憶手段と、前記広告課金情報記憶装置に記憶された対応付けに基づいて前記広告の広告主に対して課金する費用の額を決定する広告課金手段と、前記状態検出装置の設置又は維持に係る費用と、前記指定手段によって指定された前記状態検出装置の設置者とを対応付けて記憶した状態検出装置課金情報記憶手段と、前記状態検出装置課金情報記憶手段に記憶された前記状態検出装置の設置又は維持に係る費用から、前記広告課金手段によって決定された前記広告主に課金される費用の額を差し引いた差額に基づいて、前記状態検出装置の設置者に対して課金する費用の額を決定する課金手段とを有する第2のサーバ装置とを具備することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態について説明する。ただし、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内で種々の変更が可能である。
A:構成
まず、実施形態の構成について説明する。
(1)システム全体の構成
図1は、実施形態に係るシステム全体の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、このシステムは、各種のセンサ10a〜10d、ローカルサーバ20、パーソナルコンピュータ30a〜30c、ローカルエリアネットワーク40、インターネット50、管理サーバ60、パーソナルコンピュータ70a〜70cを主要な構成としている。以下、ローカルエリアネットワークをLANと略称し、パーソナルコンピュータをパソコンと略称する。
【0012】
センサ10a〜10dは、オフィス1内の各種生活環境の状態、例えば、空気中の二酸化炭素、一酸化炭素、花粉、浮遊粉塵、浮遊微生物、浮遊粒子状物質(SPM)、温度、湿度、光、電磁波、気流、騒音等を検出する装置である。これらセンサ10a〜10dは、例えばオフィス1の天井や壁面、或いはオフィス1に設置された空調システム(図示略)の風洞内部等の、各々の計測対象を検出するために適した箇所に設置されている。
これらのセンサ10a〜10dは、それぞれ通信ケーブルによってローカルサーバ20に接続されている。各センサ10a〜10dは、自身の計測対象となる生活環境の状態に応じた出力信号を生成し、これを上記通信ケーブルを介してローカルサーバ20に出力するようになっている。
【0013】
ローカルサーバ20は、上述したようにセンサ10a〜10dに接続されるとともに、オフィス1内に敷設されたLAN40に接続されている。このローカルサーバ20は、センサ10a〜10dの制御を行いつつ、センサ10a〜10dから出力された出力信号に基づいて各種の生活環境の状態を示す環境値を算出する機能を備えている。また、ローカルサーバ20は、算出した環境値をパソコン30a〜30cに表示させるためのGUI(Graphical User Interface)を生成し、生成したGUIを表すデータを各パソコン30a〜30cに配信する機能を備えている。
【0014】
パソコン30a〜30cは、それぞれオフィス1内に配置され、LAN40に接続されている。オフィス1内の従業員は、このパソコン30a〜30cを用いて自身の業務を遂行する。パソコン30a〜30cはいずれも同一の構成及び動作であり、以下では、パソコン30a〜30のいずれか1つに限定する必要がない場合は、パソコン30と呼ぶ。
【0015】
ローカルサーバ20によって生成されたGUIは、パソコン30のディスプレイ装置(図示略)に表示される。
図2は、パソコン30に表示されるディスプレイ画面31の構成を示す模式図であり、同図に示す符号Dが上記GUIを意味している。このGUIには、環境値を表示する表示領域D1と、様々な企業や団体によって提供される画像が表示されたソフトボタンSB1〜SB9から構成される表示領域D2とが設けられている。ここで、ソフトボタンとは、ソフトウェア処理によってあたかも実際のボタンの如く表示された仮想的なボタンであり、ユーザによるマウス操作によってクリックされると、クリックされたソフトボタンに定義づけられた処理が実行されるようになっている。
【0016】
表示領域D1に表示される環境値は、図2においては二酸化炭素濃度の例が示されているが、これは時間の経過とともに、例えば一酸化炭素や温度、湿度、騒音等の他の環境値が次々と表示されていくようになっている。
また、表示領域D2のソフトボタンSB1〜SB9に表示された画像は、企業や団体の名称やシンボルマーク、新商品の名称や外観、消費者へのメッセージ、ホームページ画像のサムネール、或いは、各種デザインが施されて面白みのある画像などである。これらの画像は、静止画像に限らず、GIF(Graphics Interchange Format)アニメーションやMPEG(Moving Picture Coding Experts Group)形式の動画像であってもよい。
【0017】
これらのソフトボタンSB1〜SB9には、HTML(Hyper Text Markup Language)のアンカータグによって、表示されている画像を提供した企業や団体の広告情報を掲載するホームページ(以下広告ページと呼ぶ)を指定するURL(Uniform Resource Locator)が関連付けられている。従業員がパソコン30のマウス(図示略)を操作し、このソフトボタンSB1〜SB9のいずれかを選択してクリックすると、パソコン30は、選択されたソフトボタンに関連付けられたURLによって指定される広告ページにアクセスするようになっている。
【0018】
以下では、ソフトボタンSB1〜SB9にアンカータグによって広告ページのURLを関連付けることを、「広告ページへのリンクを張る」と表現する。また、ソフトボタンSB1〜SB9に表示される画像を提供し、かつ、広告ページのへのリンクを張る企業或いは団体を「広告主」と呼び、広告主がアンカータグによって広告ページへのリンクを張って、広告ページへのアクセスを可能な状態にすることを「広告の登録」と呼ぶ。また、表示領域D2に表示されているソフトボタンSB1〜SB9に表示される画像を、広告に関連しているという意味から、「広告関連情報」と呼ぶことにする。
オフィス1内の従業員にとっては、広告主によって提供される画像そのものや、どのような広告主の広告ページにリンクが張られているかということが興味の対象となる。従って、従業員が上述したGUIを参照する機会も多くなり、これと合わせて自身の生活環境の状態を知る機会も増える。また、興味がある広告ページへ簡単な操作ですぐにアクセスすることができるというメリットもある。
【0019】
再び図1に戻り、システム全体の構成について説明する。
LAN40は、ゲートウェイ41を介してインターネット50に接続されている。これにより、ローカルサーバ20やパソコン30a〜30cは、ゲートウェイ41を介して、インターネット50に接続された各種コンピュータと通信することが可能になっている。
【0020】
パソコン70a〜70cは、上述した広告主が保持するコンピュータであり、それぞれインターネット50に接続されている。このパソコン70a〜70cは、それぞれHTMLによって記述された広告ページを記憶しており、パソコン30からのリクエストに応じて、記憶している広告ページを返信するようになっている。
これらパソコン70a〜70cはいずれも同一の構成及び動作であり、以下では、パソコン70a〜70cのいずれか1つに限定する必要がない場合は、パソコン70と呼ぶ。
【0021】
管理サーバ60は、このシステム全体を管理するシステム管理者によって保持されるコンピュータであり、インターネット50に接続されている。
広告主は、オフィス1内のパソコン30に表示されるGUIに自身の広告ページへのリンクを張る代わりに、センサ10a〜10dの設置・維持に係る費用を負担する者(以下、センサ設置者と呼ぶ)に広告費用を支払う。センサ設置者は、広告主から支払われた広告費用を受け取る一方、センサ10a〜10dの設置・維持に係る費用をシステム管理者に支払う。
管理サーバ60は、広告主による広告の登録要求を受け付けるほか、上記のような広告主やセンサ設置者に対する課金処理を行う機能を備えている。
【0022】
以上がシステムの全体構成の概要である。ただし、図1には、センサ10a〜10d、パソコン30a〜30c、パソコン70a〜70cしか図示していないが、実際には、これらはもっと多数存在している。
また、同図には、1つのオフィス1に対応した設備、具体的には、LAN40、センサ10a〜10d、ローカルサーバ20及びパソコン30a〜30cしか図示していないが、実際には、これと同様の構成を備えたオフィスが多数点在しており、そのオフィス内のLANはそれぞれインターネット50に接続されている。
【0023】
(2)ローカルサーバ20の構成
次に、ローカルサーバ20の構成について説明する。
図3は、ローカルサーバ20の構成を示すブロック図である。同図に示すように、ローカルサーバ20は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、A/D変換器24、通信部25、ハードディスク装置26及びこれらを相互に接続するバス27から構成される。
ROM22には各種制御プログラム等が格納されており、CPU21は、この制御プログラムを読み出してこれを実行し、ローカルサーバ20の各部を制御する。この際、RAM23は、CPU21のワークエリアとして用いられる。
【0024】
A/D変換器24は、図示せぬケーブルを介してセンサ10a〜10dに接続されており、これらセンサ10a〜10dから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。CPU21は、変換されたデジタル信号を一定のサンプリング周期で取り込み、取り込んだ信号に演算・補正等の所定の処理を施して環境値を算出する。
【0025】
通信部25は、LAN40との接続インタフェースや通信制御回路からなり、LAN40を介してパソコン30a〜30cとデータ通信を行ったり、LAN40及びインターネット50を介して管理サーバ60とデータ通信を行う。
【0026】
ハードディスク装置26には、センサ10a〜10dからの出力信号に基づいて環境値を算出するための環境値演算プログラム26aや、図2に示すようなGUIを生成するGUI作成プログラム26bが格納される他、GUIを生成するために必要な情報を記憶したGUI情報記憶部26cという記憶領域が設けられている。
【0027】
図4は、GUI情報記憶部26cに記憶されている内容の一例を示すフォーマット図である。同図に示すように、GUI情報記憶部26cには、ソフトボタン番号、広告費用月額、広告主名称、広告ページのURL、画像格納アドレスがそれぞれ対応付けられて記憶されている。
ソフトボタン番号は、図2に示す各ソフトボタンSB1〜SB9の符号と対応しており、このソフトボタン番号によってGUI上のどこに配置されるかということが定まっている。広告主は、これらソフトボタンSB1〜SB9に対し自身の広告ページへのリンクを張ることことによって広告の登録を行うが、どのソフトボタンSB1〜SB9を利用して広告の登録を行うかによって、異なる広告費用が設定されている。例えば、図4において、広告主がソフトボタン番号SB1を利用して広告の登録を行う場合には、月額5000円の広告費用をセンサ設置者に支払う必要があることを意味している。
【0028】
次に、広告主名称は、広告の登録を行った広告主の名称である。広告ページのURLは、前述したように、各ソフトボタンSB1〜SB9に関連付けられたURLである。画像格納アドレスとは、ソフトボタンSB1〜SB9に表示される画像を表すデータが格納された、ハードディスク装置26内のメモリアドレスである。例えば、図4において、ソフトボタンSB1を利用して広告の登録を行った広告主名称「A」の広告ページのURLは「http://www.aaa.co.jp/index.html」であり、そのソフトボタンSB1に貼り付けられる画像を表すデータはハードディスク装置26内のメモリアドレス「X00000001」に格納されていることを意味している。
【0029】
(3)管理サーバ60の構成
次に、管理サーバ60の構成について説明する。
図5は、管理サーバ60の構成を示すブロック図である。同図に示すように、管理サーバ60は、CPU61、ROM62、RAM63、通信部64、ハードディスク装置65及びこれらを相互に接続するバス66から構成される。
ROM62には各種制御プログラム等が格納されており、CPU61は、この制御プログラムを読み出してこれを実行し、管理サーバ60の各部を制御する。この際、RAM63は、CPU61のワークエリアとして用いられる。
通信部64は、インターネット50との接続インタフェースやモデムからなり、インターネット50を介してローカルサーバ20やパソコン70とデータ通信を行う。
【0030】
ハードディスク装置26には、センサ10a〜10dを設置しているセンサ設置者に関する情報を記憶したセンサ設置者情報記憶部65a、広告主に関する情報を記憶した広告主情報記憶部65b、及びセンサ設置・維持費用や広告費用に関する課金情報を記憶した課金情報記憶部65cという3つの記憶領域が設けられている。また、ハードディスク装置65には、広告主のパソコン70からの広告の登録要求を受け付けるための広告登録受付プログラムが記憶されている。また、図示していないが、ハードディスク装置26には、センサ設置者の位置を地図上で表示するために必要な地図データも記憶されている。
【0031】
(3−1)センサ設置者情報記憶部の構成
図6は、センサ設置者情報記憶部65aに記憶されている内容の一例を示すフォーマット図である。同図に示すように、センサ設置者情報記憶部65aには、センサ設置者の名称、住所、業種、従業員数、空いているソフトボタン番号、ローカルサーバのアドレス、及び設置しているセンサの種類がそれぞれ対応付けられて記憶されている。
名称、住所、業種、従業員数、及び空いているソフトボタン番号は、主として、広告登録時に広告の登録が可能なセンサ設置者を広告主に対して提示するために利用される。ローカルサーバのアドレスは、管理サーバ60がローカルサーバ20とデータ通信を行う際に利用される。センサの種類は、センサ設置・維持費用の算出に用いられる。即ち、センサの種類が多いほどセンサ設置・維持費用も高額となる。
【0032】
同図において、例えば名称「X」というセンサ設置者の住所は「東京都中央区日本橋1丁目−×−×」であり、業種は「建設業」であり、従業員数は「560名」であり、「X」のオフィス1内のローカルサーバ20のアドレスは「www.xxx.co.jp」であり、パソコン30に表示されるGUIにおいてソフトボタン番号「SB4、SB6、SB7、SB8」が空いており、設置されているセンサ10a〜10dは「二酸化炭素、一酸化炭素、温度、花粉」を検出するものであることを意味している。
【0033】
(3−2)広告主情報記憶部の構成
図7は、広告主情報記憶部65bに記憶されている内容の一例を示すフォーマット図である。同図に示すように、広告主情報記憶部65bには、広告主の名称、住所、広告登録先のセンサ設置者の名称、利用しているソフトボタン番号、広告ページのURL等の各種情報がそれぞれ対応付けられて記憶されている。
同図において、例えば名称「A」という広告主は、「X」及び「Y」というセンサ設置者に対して広告登録を行っており、かつ、「X」のソフトボタンSB1及び「Y」のソフトボタン番号SB6には広告ページのURL「http://www.aaa.co.jp/index.html」が関連付けられていることを意味している。
【0034】
(3−3)課金情報記憶部の構成
図8及び図9は、課金情報記憶部65cに記憶されている内容の一例を示すフォーマット図である。課金情報記憶部65cには、センサ設置者に対する課金情報を記憶したセンサ費用テーブルSCT(図8参照)と、広告主に対する課金情報を記憶した広告費用テーブルCCT(図9参照)とが記憶されている。
【0035】
センサ費用テーブルSCTには、各センサ設置者ごとに、センサ10a〜10dの設置・維持に係るセンサ費用月額C1、そのセンサ設置者が広告主から受け取るべき広告収入月額C2、及びセンサ費用月額C1から広告収入月額C2を差し引いた請求月額C3が記憶されている。
例えば、図8において、センサ設置者「X」は、8月分のセンサ設置・維持費用として「60,000円」が必要だが、広告収入として広告主A〜Eから総額「22,000円」を受け取ることができるため、60,000−22,000=「38,000円」をシステム管理者に支払えばよいということを意味している。
【0036】
次に、広告費用テーブルCCTには、各広告主ごとに、広告登録先のセンサ設置者の名称、利用しているソフトボタン番号、広告費用月額、および総広告費用月額が記憶されている。
例えば、図9において、広告主「A」は、センサ設置者「X」のソフトボタンSB1、「Y」のソフトボタンSB6に広告登録しており、これらの8月分の広告費用月額はそれぞれ「5000円」、「4000円」となっている。従って、広告主「A」がセンサ設置者「X」、「Y」に支払うべき総広告費用月額は、「9,000円」ということになる。
【0037】
管理サーバ60は、これらセンサ費用テーブルSCT及び広告費用テーブルCCTを参照することによって、広告主がセンサ設置者に支払うべき広告費用月額を決定し、これをセンサ設置者に代わって徴収するとともに、センサ設置者が支払うべき請求月額C3を決定し、これを徴収する。
この徴収処理は、例えばクレジット会社や銀行等の金融機関が提供する自動引き落としサービスを利用することによって、以下のようにして実行される。
図10に、この徴収処理を行うためのシステム構成の一例を示す。
まず、システム管理者及びセンサ設置者の間、システム管理者及び広告主の間で、それぞれ自動引き落としサービスの契約を予め締結しておく。
インターネット50に接続された金融機関のサーバ80は、広告主の銀行口座、センサ設置者の銀行口座及びシステム管理者の銀行口座のそれぞれの残高を管理する。管理サーバ60は、毎月末に、上述のようにして定まる広告費用月額及び請求月額C3を、インターネット50を介して金融機関のサーバ80に通知する。この通知を受けた金融機関のサーバ80は、広告主の銀行口座から広告費用月額を引き落とすとともに、センサ設置者の銀行口座から請求月額C3を引き落とし、引き落とした広告費用月額及び請求月額C3をシステム管理者の銀行口座へ入金する。
【0038】
B:動作
次に、上記構成からなる実施形態の動作について説明する。
以下では、(1)広告主のパソコン70による広告登録、(2)ローカルサーバ20によるGUIの配信、の順に動作説明を行う。
【0039】
(1)広告主のパソコン70による広告登録
まず、図11に示すシーケンス図を参照しながら、広告主「A」がセンサ設置者「X」に対して広告登録を行う例について説明する。
広告主「A」の操作者がパソコン70aを操作して管理サーバ60のURLを入力すると、パソコン70aは、この入力操作を受け付け、入力されたURLに基づいて管理サーバ60にリクエスト信号を送信する(ステップSa1)
【0040】
管理サーバ60は、このリクエスト信号を受信すると、各種の処理メニューが列記されたメニュー画面を表示するためのHTMLデータを生成し、これをパソコン70aに送信する(ステップSa2)。
【0041】
パソコン70aは、上記HTMLデータを受信すると、これを解釈して図12に示すようなメニュー画面をディスプレイ装置に表示する(ステップSa3)。図12において、「▲1▼広告登録」は、広告主が広告の登録を新規に行うためのメニューであり、「▲2▼課金額検索」は、広告主が自身に課せられる課金額を検索するためのメニューであり、「▲3▼登録変更」は、広告主が既に行っている広告の登録を解除したり、利用するソフトボタンを変更したりするためのメニューであり、「▲4▼ヘルプ」はこのシステムの使用方法を説明するためのメニューである。
さて、操作者が同図に示すような処理メニューの中から「▲1▼広告登録」を選択してクリックすると、パソコン70aはこの操作を受け付け、「▲1▼広告登録」というメニュー項目に関連付けられているURLを含むリクエスト信号を管理サーバ60に送信する(ステップSa4)。
【0042】
管理サーバ60は、このリクエスト信号を受信すると、センサ設置者の種類別リストが列記された検索リスト画面を表示するためのHTMLデータを生成し、これをパソコン70aに送信する(ステップSa5)。
【0043】
パソコン70aは、上記HTMLデータを受信すると、これを解釈して図13に示すような検索リスト画面をディスプレイ装置に表示する(ステップSa6)。
図13において、「▲1▼地域別」は、広告主が所望の地域を指定してその地域に存在するセンサ設置者を検索するためのメニューであり、「▲2▼業種別」は、広告主が所望の業種を指定してその業種に該当するセンサ設置者を検索するためのメニューであり、「▲3▼名前別」は、広告主が所望するセンサ設置者(或いはセンサ設置者が入居している建物)の名称を指定してこれを検索するためのメニューであり、「▲4▼従業員数別」は、広告主が所望の従業員数を指定してその従業員数に対応するセンサ設置者を検索するためのメニューである。
ここでは、操作者が同図に示すような検索リストの中から「▲1▼地域別」を選択し、フィールドF1に「東京都中央区日本橋」と入力したとする。パソコン70aは、この操作を受け付け、「▲1▼地域別」というメニュー項目に関連付けられているURLと、「東京都中央区日本橋」というテキストデータを含むリクエスト信号を管理サーバ60に送信する(ステップSa7)。
【0044】
管理サーバ60は、このリクエスト信号を受信すると、当該信号に含まれる「東京都中央区日本橋」をキーワードにしてセンサ設置者情報記憶部65aを検索し、このキーワードを住所に含むセンサ設置者情報を抽出する。次いで、管理サーバ60は、リクエスト信号に含まれるURLによって指定されるディレクトリから地域別リスト画面を表示するためのHTMLデータを読み出し、抽出されたセンサ設置者情報を上記HTMLデータに関連付けて、これをパソコン70aに送信する(ステップSa8)。
【0045】
パソコン70aは、上記HTMLデータを受信すると、これを解釈して図14に示すような地域別リスト画面をディスプレイ装置に表示する(ステップSa9)。同図において、日本橋1丁目には、センサ設置者「X」、「Y」、「Z」があり、このうち「X」、「Y」においてはソフトボタンSB1〜SB9のいずれかが広告登録されていない(即ち空きがある)が、「Z」のソフトボタンSB1〜SB9は全て広告登録されている(即ち空きが無い)ことを意味している。
ここで、操作者が同図に示す「地図表示」と表示されたソフトボタンSB200をクリックすると、図15に示すように、日本橋1丁目のセンサ設置者「X」、「Y」、「Z」の位置が地図上に表示された画面データが管理サーバ60から提供されてパソコン70aに表示されることになる。
【0046】
さて、操作者が図14或いは図15に示すような画面からセンサ設置者「X」を選択してこれをクリックすると、パソコン70aは、この操作を受け付け、選択されたセンサ設置者「X」の表示箇所に関連付けられているURLを含むリクエスト信号を管理サーバ60に送信する(ステップSa10)。
【0047】
管理サーバ60は、このリクエスト信号を受信すると、リクエスト信号に含まれるURLによって指定されるディレクトリから、さらに詳細な広告登録状況を示す登録状況画面を示すHTMLデータを読み出す。そして、管理サーバ60は、センサ設置者情報記憶部65aを参照して得られるセンサ設置者「X」の詳細な広告登録状況を上記HTMLデータに関連付けて、これをパソコン70aに送信する(ステップSa11)。
【0048】
パソコン70aは、上記HTMLデータを受信すると、これを解釈して図16に示すような、センサ設置者「X」の登録状況画面をディスプレイ装置に表示する(ステップSa12)。
同図において、ソフトボタンSB2〜SB3、SB5、SB9上の「×」表示は他の広告主によって既に広告登録がなされていることを意味しており、ソフトボタンSB1、SB4、SB6〜SB8上の数字表示は月額の広告費用を意味している。操作者が同図に示すような登録状況画面から所望のソフトボタン(ここではソフトボタンSB1とする)を選択してこれをクリックすると、パソコン70aは、この操作に応じて「SB1」という情報を含むリクエスト信号を管理サーバ60に送信する(ステップSa13)。
【0049】
管理サーバ60は、このリクエスト信号を受信すると、広告主が広告登録を行うための広告登録画面を示すHTMLデータを生成し、これをパソコン70aに送信する(ステップSa14)。
【0050】
パソコン70aは、上記HTMLデータを受信すると、これを解釈して図17に示すような広告登録画面をディスプレイ装置に表示する(ステップSa15)。
操作者は、同図に示すような広告登録画面上の各フィールドF10〜F16に必要な事項を入力した後、登録ボタンSB400をクリックする。なお、フィールドF15には、ソフトボタンSB1に表示すべき画像データが格納されたディレクトリ名を入力すればよい。
パソコン70aは、上記操作を受け付けると、フィールドF15に入力されたディレクトリ名に基づいて自身のハードディスク装置から画像データを読み出し、読み出した画像データをフィールドF10〜F14及びF16に入力された事項とともに管理サーバ60に送信する(ステップSa16)。
【0051】
管理サーバ60は、上記のデータを受信すると、これらデータをそれぞれセンサ設置者情報記憶部65a及び広告主情報記憶部65bの所定エリアに記憶する(ステップSa17)。
次いで、管理サーバ60は、センサ設置者「X」のローカルサーバ20に対し、ステップSa17において受信したソフトボタン番号、広告主名称、広告ページのURL、画像データを送信する(ステップSa18)。
【0052】
センサ設置者「X」のローカルサーバ20は、上記データを受信すると、画像データをハードディスク装置26内の所定の記憶エリアに記憶した後、受信したソフトボタン番号に対応させて、広告主名称、広告ページのURL及び画像格納アドレスをGUI情報記憶部26cに記憶する(ステップSa19)。
【0053】
以上のような処理によって、広告主「A」のセンサ設置者「X」に対する広告登録がなされる。このような広告登録によって、操作者たる広告主が例えば「東京都中央区日本橋」で飲食店を経営しており、その近辺の企業の従業員に対して自身の飲食店の広告宣伝を行いたいような場合、これを容易に実現することができる。
なお、上記の例においては広告主が地域別リストによってセンサ設置者を検索していたが、図13に示す「▲2▼業種別」、「▲3▼名前別」或いは「▲4▼従業員数別」というメニュー項目を選択することによっても、上記の同様の流れで所望のセンサ設置者を検索し、広告登録を行うことができる。
【0054】
(2)ローカルサーバ20によるGUIの配信
次に、図18に示すフローチャート図を参照しながら、ローカルサーバ20がGUIを生成し、パソコン30に表示させる動作について説明する。
同図において、ローカルサーバ20のCPU21は、環境値演算プログラムを実行しつつ、図示せぬクロック回路から出力されるクロック信号に基づいてタイムカウントを実行し、予め定められたサンプリング周期が到来すると(ステップSc1)、センサ10a〜10dの検出値をA/D変換器24を介して取り込み、RAM23に一時記憶させる(ステップSc2)。
【0055】
次いで、CPU21は、RAM23に一時記憶した検出値に対して所定の演算・補正処理を施し、環境値を算出する(ステップSc3)。
【0056】
次に、CPU21は、GUI作成プログラムを起動し、パソコン30に表示させるべきGUIを表すデータを生成する(ステップSc4)。具体的には、CPU21は、ハードディスク装置26からGUI作成プログラム26bを読み出してこれを実行し、GUI情報記憶部26c内の画像格納アドレスに基づいて画像データを読み出し、この画像データを対応するソフトボタンSB上に貼り付けるとともに、算出しておいた環境値を表示領域D1に設定する。
【0057】
そして、CPU21は、パソコン30a〜30cの各々に通信部25を介してGUIを表すデータを配信し、ステップSb1に戻る(ステップSc5)。
以降、上述したステップSc1〜Sc5と同様の処理が繰り返され、パソコン30a〜30cには最新の環境値とともに広告関連情報が配信され、そのディスプレイ装置に表示される。
【0058】
上述した実施形態によれば、センサ10a〜10dによって得られた各種の環境値を広告関連情報と関連付けて表示するので、従業員は、広告関連情報を参照する際に、合わせて自身の生活環境の状態を知ることができる。
また、広告費用を広告主に課金する一方、センサ費用から前記広告費用を差し引いた額をセンサ設置者に課金するので、センサ設置者にとってはセンサ10a〜10dの設置・維持費用の負担を軽減することができる。
また、広告主は、自身の広告対象を地域や業種等によって選別することができるので、比較的安価で効率のよい広告宣伝が可能になる。
【0059】
C:変形例
既述の通り、本発明は上述した実施形態に限定されず、以下のような種々の変更が可能である。
(1)広告ページへのアクセス形態
実施形態では、ソフトボタンSB1〜SB9に広告ページのURLを関連付けておき、パソコン30はこのURLに基づいて広告ページを保持したパソコン70にアクセスするようになっていたが、このように、その都度パソコン70にアクセスするような構成に限定されるわけではない。
例えば、広告登録時にパソコン70から管理サーバ60或いはローカルサーバ20に広告ページを表すHTMLデータを送信しておき、この管理サーバ60或いはローカルサーバ20が広告ページを保持し、これをパソコン30に送信するようにしてもよい。即ち、オリジナルの広告ページを保持するパソコン70のような一次ソースと、パソコン30に提供するためだけに広告ページを保持する管理サーバ60或いはローカルサーバ20のような二次ソースとを分けて構成してもよい。
また、パソコン30自体が、広告ページを記憶しておいてもよい。この場合、ソフトボタンSB1〜SB9には、広告ページのURLではなく広告ページを記憶したメモリのアドレスが関連付けられることになる。
このようにすれば、広告ページの表示が迅速に行われるとともに、ネットワーク上のトラヒックの軽減が図れる。
【0060】
(2)ソフトボタンSB1〜SB9上の画像の表示形態
ソフトボタンSB1〜SB9に表示される画像を、環境値の大小に応じて点滅させたり、色調を変化させたりしてもよい。
また、環境値がある一定の基準値を越えると、別の広告主の画像をポップアップ表示させてもよい。例えば、広告主が空調機器の販売会社のように生活環境に関連した企業の場合、環境値がある一定の基準値を越えると、その広告主の画像のみを点滅させたり、新たにポップアップ表示させれば、従業員に対しての広告効果が一段と強まる。
【0061】
(3)環境値の表示形態
環境値の表示形態は、数値による表示に限定されない。例えば、数値表示に代えて、「空気が乾燥してます」、「換気が必要です」、「空調機器の設定温度を2度低く設定してください」などのメッセージ表示でもよいし、数値表示とともにこれらのメッセージを表示してもよい。
また、環境値の大小に応じて、その環境値を点滅させて表示したり、表示している色調を変化させたりして、従業員に対して警告の意思表示をしてもよい。
【0062】
(4)広告の一斉登録
実施形態では、広告主は、センサ設置者ごとに広告登録を行っていた。しかし、これに限らず、ある一定のグループに属するセンサ設置者に対して一斉に広告登録を行ってもよい。
例えば、地域別のグループの場合、図14に示す日本橋1丁目のセンサ設置者X、Y、Zに対して、広告主は、同一のソフトボタン番号を指定して一斉に広告登録を行う。この場合、センサ設置者X、Y、Zのローカルサーバ20が生成するGUIには、同一の広告主から提供される画像が同一位置のソフトボタンSB1〜SB9上に表示されることになる。このようにすれば、広告登録の処理の迅速化が図れる。
【0063】
(5)センサ10a〜10dの設置形態
実施形態では、センサ10a〜10dはオフィス1内のような屋内の環境値を検出するために用いられていた。
しかし、これに限らず、屋内型のセンサに加えて、屋外の環境値を検出するためのセンサを併用してもよい。この場合、屋外に設置する1つのセンサを、その近辺地域のセンサ設置者のローカルサーバ20が共通して利用できるようにしてもよい。また、インターネット50上に屋外の環境値を公表するホームページを設置しておき、各ローカルサーバ20が、このホームページから屋外の環境値を取りこむようにしてもよい。このようにすればセンサ設置者の屋外センサに対する費用負担が抑えられる。
さらに、環境値の表示の際には、屋内の環境値ととともに屋外の環境値を表示したり、屋内の環境値と屋外の環境値の差分を表示したりするほか、屋内の環境値と屋外の環境値とが所定のしきい値以上乖離した場合に警告メッセージを表示するようにしてもよい。
【0064】
(6)センサ10a〜10dの計測対象
センサ10a〜10dの計測対象は実施形態で述べたものに限らず、生活環境の状態を示すものであれば、あらゆるものが計測対象となり得る。
例えば、センサ10a〜10dの計測対象には各種の化学物質も含まれる。この化学物質には、例えば、トルエン、キシレン、ホルムアルデヒド、パラジクロロベンゼン、ダイオキシンオゾン、ラドン、鉛等がある。これらの化学物質は、例えば建材、生活用品、OA機器、消毒剤、洗剤、ワックス等から揮発して空気中に拡散する。
また、居住者やカビ類、菌類等から発生する臭いや化学物質もセンサ10a〜10dの計測対象となり得る。
【0065】
(7)広告費用の設定
実施形態では、ソフトボタンSB1〜SB9の位置によって異なる広告費用を設定していた。しかし、これに限らず、センサ設置者の所在場所や従業員数を広告費算定の基準にしてもよい。例えば、繁華街に位置するセンサ設置者や従業員数の多いセンサ設置者の広告費用は、その広告効果を考慮して他の広告主より高い広告費用を設定してもよい。
【0066】
(8)課金の形態
実施形態では、管理サーバ60は、センサ設置者が支払うべき請求月額C3を課金するようになっていたが、必ずしもこのような形態に限定されない。
例えば、広告主から広告費用月額を徴収すると、この広告費用月額を受け取るべきセンサ設置者の銀行口座に上記広告費用月額を振り込む一方、このセンサ設置者からはセンサ費用月額C1を徴収するようにしてもよい。
【0067】
(9)ローカルサーバ20と管理サーバ60の形態
実施形態では、ローカルサーバ20と管理サーバ60とがそれぞれ役割を分担して処理を行っていた。しかし、各サーバの機能は、実施形態で説明したものに限定されることはなく、1つのサーバがローカルサーバ20と管理サーバ60の機能を備えていてもよいし、これらの機能をさらに複数のサーバに分散化して保持させてもよい。
【0068】
(10)ネットワークの形態
実施形態において、ローカルサーバ20によって生成された環境値は、LAN40を介して複数のパソコン30a〜30cに同報送信されていた。
しかし、これに限らず、センサ10a〜10dをパソコン30に直接接続し、このパソコン30がセンサ10a〜10dからの出力信号に基づいて環境値を生成し自身のディスプレイ装置に表示してもよい。このようにすれば、ローカルサーバ20は不要になる。この場合、インターネット50上に屋外の環境値を公表するホームページを設置しておき、パソコン30はこのホームページから屋外の環境値を取りこむようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、生活環境の状態を表す環境情報と広告に関連する広告関連情報とを表示するので、公衆は、広告関連情報を参照する際に、合わせて生活環境の状態を知ることができる(請求項1ないし請求項6)。
また、広告に係る費用を広告主に課金する一方、状態検出手段の設置又は維持に係る費用から前記広告に係る費用を差し引いた額に基づいて、状態検出手段の設置者に対して課金するので、状態検出手段に関する費用の負担を軽減することができる(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態におけるパーソナルコンピュータ30に表示されるGUIの一例を示す模式図である。
【図3】 同実施形態におけるローカルサーバの構成を示すブロック図である。
【図4】 同実施形態における広告情報記憶部の記憶内容の一例を示す図である。
【図5】 同実施形態における管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図6】 同実施形態におけるセンサ設置者情報記憶部の記憶内容の一例を示す図である。
【図7】 同実施形態における広告主情報記憶部の記憶内容の一例を示す図である。
【図8】 同実施形態における課金情報記憶部のセンサ費用テーブルSCT▲2▼記憶された内容の一例を示す図である。
【図9】 同実施形態における課金情報記憶部の広告費用テーブルCCTに記憶された内容の一例を示す図である。
【図10】 同実施形態における費用の徴収処理を行うためのシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図11】 同実施形態における広告登録処理時のシステム全体の動作を示すシーケンス図である。
【図12】 同実施形態における広告登録時に広告主のパーソナルコンピュータに表示される画面の一例を示す模式図である。
【図13】 同実施形態における広告登録時に広告主のパーソナルコンピュータに表示される画面の一例を示す模式図である。
【図14】 同実施形態における広告登録時に広告主のパーソナルコンピュータに表示される画面の一例を示す模式図である。
【図15】 同実施形態における広告登録時に広告主のパーソナルコンピュータに表示される画面の一例を示す模式図である。
【図16】 同実施形態における広告登録時に広告主のパーソナルコンピュータに表示される画面の一例を示す模式図である。
【図17】 同実施形態における広告登録時に広告主のパーソナルコンピュータに表示される画面の一例を示す模式図である。
【図18】 同実施形態におけるローカルサーバによるGUI生成処理の動作を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
10a〜10d・・・センサ(状態検出手段)、
20・・・ローカルサーバ(演算手段)、
21・・・CPU、22・・・ROM、
23・・・RAM、24・・・A/D変換器、
25・・・通信部、26・・・ハードディスク装置、
26a・・・環境値演算プログラム、26b・・・GUI作成プログラム、
26c・・・GUI情報記憶部、
30a〜30c・・・パーソナルコンピュータ(表示手段)、
40・・・ローカルエリアネットワーク、50・・・インターネット
60・・・管理サーバ(広告課金手段、課金手段)、
61・・・CPU、62・・・ROM、63・・・RAM、64・・・通信部、
65・・・ハードディスク装置、
65a・・・センサ設置者情報記憶部、65b・・・広告主情報記憶部、
65c・・・課金情報記憶部(広告課金手段、課金手段)、
65d・・・広告登録受付プログラム(登録手段)、
70a〜70c・・・パーソナルコンピュータ(登録手段)、
80・・・金融機関のサーバ。
Claims (2)
- (a)生活環境の状態に応じた出力信号を出力する状態検出装置と、
(b)前記状態検出装置によって出力された出力信号に基づいて、前記生活環境の状態を表す環境情報を生成する演算手段と、
広告に関連する情報であって、当該広告の広告主のホームページへのリンクを含む広告関連情報を記憶する広告関連情報記憶手段とを有する第1のサーバ装置と、
(c)前記演算手段によって生成された環境情報と、前記広告関連情報記憶手段に記憶された広告に関連する広告関連情報とを取得して表示する表示装置と、
(d)前記広告関連情報記憶手段に記憶された前記広告関連情報に対応する広告の広告主に関する情報を記憶した広告主情報記憶手段と、
前記広告に係る費用と当該広告の広告主とを対応付けて記憶した広告課金情報記憶手段と、
前記広告課金情報記憶手段に記憶された対応付けに基づいて前記広告の広告主に対して課金する費用の額を決定する広告課金手段と、
前記状態検出装置の設置又は維持に係る費用と前記状態検出装置の設置者とを対応付けて記憶した状態検出装置課金情報記憶手段と、
前記状態検出装置課金情報記憶手段に記憶された前記状態検出装置の設置又は維持に係る費用から、前記広告課金手段によって決定された前記広告主に課金される費用の額を差し引いた差額に基づいて、前記状態検出装置の設置者に対して課金する費用の額を決定する課金手段とを有する第2のサーバ装置と
を具備し、
前記表示装置は、前記広告主情報記憶手段に記憶された前記広告の広告主が生活環境に関連している場合、前記演算手段によって生成される環境情報に含まれる環境値が一定の基準値を超えると、当該広告主に対応する前記広告関連情報を点滅又はポップアップ表示する
ことを特徴とする環境情報通知システム。 - (a)生活環境の状態に応じた出力信号を出力する状態検出装置と、
(b)前記状態検出装置によって出力された出力信号に基づいて、前記生活環境の状態を表す環境情報を生成する演算手段と、
広告に関連する情報であって、当該広告の広告主のホームページへのリンクを含む広告関連情報を記憶する広告関連情報記憶手段とを有する第1のサーバ装置と、
(c)前記演算手段によって生成された環境情報と、前記広告関連情報記憶手段に記憶された広告に関連する広告関連情報とを取得して表示する表示装置と、
(d)地域、業種、名前あるいは従業員数に基づいて抽出した前記状態検出装置の設置者群の中からいずれかを指定する指定手段と、
前記広告関連情報が前記表示装置によって表示される表示位置であって、各位置に応じて広告に係る費用が異なる複数の表示位置の中からいずれかを選択する選択手段と、
選択した表示位置に表示する前記広告関連情報を前記広告関連情報記憶手段に登録する登録手段とを有する登録装置と、
(e)前記選択手段によって選択された表示位置に対応する広告に係る費用と当該広告の広告主とを対応付けて記憶した広告課金情報記憶手段と、
前記広告課金情報記憶装置に記憶された対応付けに基づいて前記広告の広告主に対して課金する費用の額を決定する広告課金手段と、
前記状態検出装置の設置又は維持に係る費用と、前記指定手段によって指定された前記状態検出装置の設置者とを対応付けて記憶した状態検出装置課金情報記憶手段と、
前記状態検出装置課金情報記憶手段に記憶された前記状態検出装置の設置又は維持に係る費用から、前記広告課金手段によって決定された前記広告主に課金される費用の額を差し引いた差額に基づいて、前記状態検出装置の設置者に対して課金する費用の額を決定する課金手段とを有する第2のサーバ装置と
を具備することを特徴とする環境情報通知システム。
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