JP4489258B2 - 建設機械の電子制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は建設機械の電子制御システムに係わり、特に、原動機、油圧機器及びシステム、作業装置を備える建設機械に、機能毎に分けた複数の制御装置と、建設機械の状態を監視する少なくとも1つのモニタ装置を設け、これら複数の制御装置とモニタ装置を互いに接続し、データの送受信を行う建設機械の電子制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、建設機械、特にその代表例である油圧ショベルは性能向上あるいは多用途化に対する要望が大きく、それに対処するために電子制御化が進んでいる。そのため、それに係わる電子制御システムは高速の演算が必要となり、制御装置に高機能のマイクロコンピュータを使用しなくてはならないためコストが増加する。また、システムの入出力信号が増加し、制御装置及びワイヤ・ハーネスが複雑化する。このような問題に対処するため、油圧ショベルの制御機能を単位機能に分け、単位機能毎に制御装置を設け、これらの制御装置をネットワークで結ぶことで機械全体の制御を行う制御装置の分散化が検討されている。
【0003】
例えば、特公平7−113854号公報には、各機器毎に制御装置を設け、この各機器毎の制御装置を共通の通信ラインを介してマスターコントローラに接続し、このマスターコントローラでシステム全体の統合制御を行うようにした油圧ショベルの電子制御システムが開示されている。
【0004】
また、特公平8−28911号公報には、各機器毎に制御装置を設け、制御装置間を多重伝送シリアル通信回路で結合することによって双方向通信が可能なネットワークを構成し、システムの拡張を容易にした建設機械の電子制御システムが開示されている。また、この公報には、多重伝送シリアル通信回路上にシステムの動作状態を表示する表示モニタを接続することが開示されている。
【0005】
更に、SAE Paper 941796 Development of Intelligent Hydraulic Excavator - HYPER GX Series (1994年発行)には、各機器毎に制御装置を設け、これら制御装置をネットワーク上で接続すると共に、そのネットワークを低速ネットワークと高速ネットワーク(バス)に分け、高速通信データの信頼性確保を図った油圧ショベルの電子制御システムが開示されている。
【0006】
一方、油圧ショベル等の建設機械においては、機械本体のメンテナンスのために機械の稼動データを記録し運転状態を監視したり、オペレータの作業を援助するために作業装置の状態を表示するなど、制御の目的だけでなくモニタリングの機能も要求されている。例えば、特開平7−110287号公報には、機械本体のメンテナンスのために機械の稼動データを圧縮記録し、運転状態を監視することが示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術には次のような問題がある。
【0008】
建設機械、特にその代表例である油圧ショベルでは、電子制御化が進むに従い制御装置で使用するデータ量、その更新頻度(通信速度)が増加している。また、機械本体のメンテナンスのために機械の稼動データを記録したり、オペレータの作業を援助するために作業装置の状態を表示するなど、制御の目的だけでなくモニタリングの機能も要求されており、制御に用いるデータ以外にモニタリングで使用するデータ量も増加しつつある。このような状況で上記従来技術の制御システムを適用していくと、いくつかの問題が発生する。
【0009】
特公平7−113854号公報に示された分散制御システムでは、各機器毎に設けられた制御装置は全てのデータを共通通信ラインを介してマスターコントローラヘ送信し、それらのデータをマスターコントローラで一括処理し、その後、制御指令を各制御装置へ送信する。このシステムにモニタリングの機能を追加すると、制御データとモニタデータの全てをマスターコントローラで扱う必要が生じるので、各制御装置とマスターコントローラ間のデータ通信量は膨大なものとなり、一番重視すべき制御性能に影響を与えないようにするには高速な通信のできる共通通信ラインと高速処理の可能なマスターコントローラが必要となる。そのため、システムの各構成機器が複雑化し、システムがコストアップとなる。
【0010】
また、制御データとモニタデータを同じ共通通信ラインで通信する構成となるため、どちらかのデータに障害が発生した場合、相互に影響を受けて通信できなくなり、システムが停止してしまう可能性がある。特に、モニタデータの障害で制御系が停止してしまうことは避けなけれぱならない。
【0011】
特公平8−28911号公報に示された分散制御システムは、単一の多重伝送シリアル通信回線に機能毎に分けた制御装置が接続され、相互に通信する構成であるため、特公平7−113854号公報に示された分散制御システムほどはデータ通信量は膨大にならないと考えられる。しかし、制御データとモニタデータを同じ共通通信ラインで通信する構成となるので、どちらかのデータに障害が発生した場合、相互に影響を受けて通信できなくなり、システムが停止してしまう可能性があるという問題は残っている。
【0012】
また、多重伝送シリアル通信回線上のデータ通信量、通信頻度は、制御データ、モニタデータが混在している状況で制御に最適なものとなるように設定されている。このため、新たな制御装置(機能)の追加を行うと、通信データの増加に対してデータ通信量、通信頻度を再設定しなくてはならず、機能の追加に対し柔軟なシステムとはいえない。特に、モニタデータの増加が制御データに影響を与える事態は避けなくてはいけない。
【0013】
SAE Paper 941796 Development of Intelligent Hydraulic Excavator - HYPER GX Series に示された分散制御システムでは、ネットワークを低速ネットワークと高速ネットワークに分けている。また、低速ネットワーク上にシステムの制御装置全てを接続して広域ネットワークとして使用し、高速ネットワークは制御上高速通信の必要な制御装置間の接続だけに限定して使用している。このシステムにモニタリングの機能を追加する場合、種々のモニタデータを取り扱う必要があることから広域ネットワーク上にモニタリングに係わる制御装置が接続されることになる。そのため、特公平8−28911号公報の場合と同様、制御データとモニタデータの相互干渉の問題、及び機能の追加に対する柔軟性の欠如の問題がある。
【0014】
本発明の目的は、制御機能とモニタリングの機能を有するもので、1本の共通通信ライン上のデータ通信量、通信頻度の増加を抑え、制御データとモニタデータの相互干渉を起こさず、かつ機能の追加に柔軟に対応できる建設機械の電子制御システムを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、原動機、油圧機器及びシステム、作業装置を備える建設機械に、機能毎に分けた複数の制御装置と、建設機械の運転状態を監視する少なくとも1つのモニタ装置を設け、前記複数の制御装置とモニタ装置を共通バスを介して互いに接続し、建設機械の制御に必要な制御データと建設機械のモニタリングに必要なモニタデータの通信を行う建設機械の電子制御システムにおいて、前記共通バスを、前記制御データの通信を行うための制御データ専用の第1の共通通信ラインと、前記モニタデータの通信を行うためのモニタデータ専用の第2の共通の通信ラインの少なくとも2系統の共通通信ラインに分け、前記複数の制御装置を前記第1の共通通信ラインに接続し、前記モニタ装置を前記第2の共通通信ラインに接続し、かつ前記第1の共通通信ラインに接続された前記複数の制御装置のうちの特定の制御装置を前記第2の共通通信ラインに接続し、前記複数の制御装置に、前記第1の共通通信ラインにより前記複数の制御装置間で前記制御データの通信を行うための第1通信部を設けるとともに、前記複数の制御装置のうちの前記特定の制御装置と前記モニタ装置に前記第2の共通通信ラインにより前記特定の制御装置と前記モニタ装置間で前記モニタデータの通信を行うための第2通信部をそれぞれ設けたものとする。
【0016】
このように共通バスを制御データ専用の第1の共通通信ラインとモニタデータ専用の第2の共通の通信ラインに分け制御データとモニタデータを別々の共通ラインで通信できるように構成することにより、通信のデータ量、通信頻度は各々の共通通信ラインに分散され、1本の共通通信ライン上でのデータ通信量、通信頻度の増加は抑えられる。このため極端な高速の共通通信ラインや演算処理装置を必要とせず、各構成機器の複雑化、コストアップを避けることができる。
【0017】
また、少なくとも制御用とモニタ用に共通通信ラインを分けることにより、制御データとモニタデータの相互干渉を起こさなくなる。このため通制御データとモニタデータのどちらかのデータに障害が発生しても、相互に影響を受けることはなく、特に、モニタデータ通信の障害で機械本体が停止してしまうことが防げる。
【0018】
更に、例えばモニタ用の共通通信ライン上に機能追加のためにモニタ装置を追加しても、制御用の共通通信ラインに対するデータ通信量、通信頻度に影響を与えることがなく、機器の追加に柔軟に対応することができる。
【0019】
(2)上記(1)において、電子制御システムは、好ましくは、前記第2の共通通信ラインに接続され、この第2の共通通信ラインで通信されるモニタデータを表示する表示装置を更に備える。
【0020】
これにより制御性能に影響することなく、オペレータにモニタデータを表示することができる。
【0021】
(3)上記(2)において、好ましくは、前記表示装置は前記第2の共通通信ラインで通信されるモニタデータをグラフィカルに表示する処理手段を有する。
【0022】
これによりオペレータに対しモニタデータを分かり易く表示することができる。
【0023】
(4)また、上記(1)において、電子制御システムは、好ましくは、前記第1及び第2の共通通信ラインの双方に接続され、前記第1の共通通信ラインで通信される制御データと前記第2の共通通信ラインで通信されるモニタデータを選択的に表示する表示装置を更に備える。
【0024】
これによりモニタデータだけでなく制御データを同じ表示装置に表示することができるので、建設機械のように狭い運転室であっても1台の表示装置でオペレータにモニタデータと制御データを表示することができる。また、表示装置を多数備える必要がなくなるので、システムが安価になる。
【0025】
(5)上記(4)において、好ましくは、前記表示装置は前記第1の共通通信ラインで通信される制御データと前記第2の共通通信ラインで通信されるモニタデータの少なくとも一方をグラフィカルに表示する処理手段を有する。
【0026】
これによりオペレータにモニタデータ及び制御データを分かり易く表示することができる。
【0027】
(6)また、上記(4)において、好ましくは、前記表示装置は入力手段を備え、この入力手段の操作により表示画面の内容に連動して制御用の指令信号及びモニタ用の指令信号を生成し、前記制御用の指令信号を前記第1の共通通信ラインにより前記複数の制御装置の対応するものに送信し、前記モニタ用の指令信号を前記第2の共通通信ラインにより前記モニタ装置に送信する。
【0028】
これにより表示装置から制御装置とモニタ装置の双方の操作を可能とし、操作の煩雑さを緩和できる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0030】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施形態による油圧ショベルの電子制御システムを、油圧ショベル及びこれに搭載される油圧システムと共に示す図である。この図1において、1は油圧ショベルであり、この油圧ショベル1は、走行体2、走行体2上に旋回可能に設けれられた旋回体3、旋回体3上に構成された原動機14や油圧ポンプ18等の油圧機器等の収納室4、旋回体3の後部に設けたカウンタウエイト5、旋回体3の前部左側に設けられた運転室6、旋回体3の前部中央に設けられた掘削作業装置7を備えている。
【0031】
掘削作業装置7は、旋回体3に俯仰動可能に設けられたブーム8と、このブーム8の先端に回動可能に設けられたアーム9と、このアーム9の先端に回動可能に設けられたバケット10と、ブーム8を俯仰動させるブーム操作用の油圧シリンダ11と、アーム9を回動させるアーム操作用の油圧シリンダ12と、バケット10を回動させるバケット操作用の油圧シリンダ13とで構成されている。
【0032】
原動機14はディーゼルエンジンであり、その回転速度をある範囲に維持するための電子式のガバナ装置15を備えている。原動機(以下、適宜「エンジン」という)14の目標回転数Nrはスロットルダイヤル16により設定される。ガバナ装置15はエンジン14の実回転数を検出する機能を有している。
【0033】
油圧ポンプ18はエンジン14によって回転駆動される。また、油圧ポンプ18は可変容量型のポンプであり、その吐出量を変える斜板19を備え、この斜板19には吐出量調整装置20が連結されている。また、斜板19の傾転角を検出する斜板位置検出器21及び油圧ポンプ18の吐出圧力を検出する圧力検出器22が設けられている。
【0034】
エンジン14には第1の制御ユニット17が設けられ、この制御ユニット17はスロットルダイヤル16からの目標回転数Nrとガバナ装置15で検出された実回転数Neの各信号を入力し、それらの値に基づいて所定の演算を行い、実回転数Neが目標回転数Nrに一致するようにガバナ装置15に制御信号Rを出力する。
【0035】
油圧ポンプ18には第2の制御ユニット23が設けられ、この第2の制御ユニット23は、圧力検出器22によって検出された油圧ポンプ18の吐出圧力Pdと斜板位置検出器21によって検出された斜板19の傾転角θの各信号を入力し、それらの値に基づいて所定の演算を行い、油圧ポンプ18の吐出量調整装置20に斜板19の制御信号Tを出力する。
【0036】
ブーム操作用の油圧シリンダ11、アーム操作用のシリンダ12、バケット操作用のシリンダ13はそれぞれ制御弁24,25,26を介して油圧ポンプ18に接続され、制御弁24,25,26により油圧ポンプ18から各シリンダ11,12,13に供給される圧油の流量及び方向が調整される。
【0037】
制御弁24,25,26に対しては操作レバー27,28,29が設けられ、各操作レバー27,28,29にレバー信号発生部30,31,32が連結され、これらのレバー信号発生部30,31,32は各操作レバー27,28,29の操作量に対応した電気信号を操作信号X1,X2,X3として出力する。
【0038】
操作信号X1,X2,X3は第3の制御ユニット33に入力され、この制御ユニット33は操作信号X1,X2,X3に基づいて所定の演算処理を行い、各制御弁24,25,26の操作部24L,24R,25L,25R,26L,26Rに制御信号を出力する。
【0039】
また、エンジン14には潤滑油の圧力を計測するための油圧センサ41、エンジンの冷却用水を冷却するラジエータ51に備えられた水温センサ42が備わり、これらのセンサの検出するエンジンオイル圧力(エンジン油圧)Poil、冷却水温Twの各信号は第1の制御ユニット17へ入力され、エンジン14の異常状態監視のために用いられる。
【0040】
更に、この電子制御システムには油圧ショベル1の各機器の状態をモニタリングするためのセンサ類が設置されている。本実施の形態では、燃料残量を計測する燃料レベルセンサ43、及び油圧回路に備わるフィルタ50の目詰まりを検知するための圧力センサ44が設置されており、これらセンサのの検出する燃料レベルFuel、フィルタ圧力Pfltの各信号は第1のモニタユニット45に入力される。第1のモニタユニット45は、運転室6内に備わる計器パネル52上にそれらの情報をメータあるいは警報ランプなどの形態で表示する。
【0041】
また、電子制御システムには油圧ショベル1の稼動状況を記憶する第2のモニタユニット46が備わり、第1のモニタユニット45及び第1の制御ユニット17が出力した信号を通信で受け、これらを処理することで、油圧ショベル1の稼動時間、稼動状態を時系列的に、あるいは統計的に計測し、記憶する。この記憶し情報はモニタユニット46にパーソナルコンピュータ(PC)53などの外部機器を接続して出力することができる。
【0042】
データ通信のための共通バスとして、制御データを通信するための第1の共通通信ライン39とモニタデータを通信するための第2の共通通信ライン40の2系統が設けられている。制御ユニット17,23,33は第1の共通通信ライン39を介して接続され、制御に必要とする信号(制御データ)を相互に送受信する。また、モニタユニット45,46と第1の制御ユニット17は第2の共通通信ライン40を介して接続され、モニタリングに必要な信号(モニタデータ)を相互に送受信する。
【0043】
第1の制御ユニット17の構成を図2に示す。図2において、制御ユニット17は、スロットルダイヤル16からの目標回転数信号Nr、油圧センサ41からのエンジン油圧Poil、水温センサ42からの冷却水温Twの各信号を切換え、A/D変換器171へ出力するマルチプレクサ170、マルチプレクサ170から受け取ったアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器171、ガバナ装置15からの実回転数Neの信号(パルス信号)を入力するカウンタ175、ROM173に記憶された制御手順のプログラムや制御に必要な定数に従って制御コニット17全体を制御する中央演算処理装置(CPU)172、CPU172の行う制御手順のプログラムや制御に必要な定数を格納するリードオンリーメモリー(ROM)173、演算結果あるいは演算途中の数値を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)174、デジタル信号ををアナログ信号に変換するD/A変換器178、D/A変換器からの信号をガバナ装置15へ出力するための増幅器1780、第1の共通通信ライン39で接続されている制御ユニット間の通信を制御する第1通信部176、第2の共通通信ライン40に接続されているモニタユニット、制御ユニット間の通信を制御する第2通信部177で構成される。
【0044】
第2の制御ユニット23の構成を図3示す。図3において、制御ユニット23は、圧力検出器22の吐出圧力Pdと斜板位置検出器21からの斜板傾転角θの各信号を切換てA/D変換器231へ出力するマルチプレクサ230、マルチプレクサから入力したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器231、中央演算処理装置(CPU)232、制御手順のプログラムや制御に必要な定数を格納するリードオンリーメモリー(ROM)233、演算結果あるいは演算途中の数値を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)234、油圧ポンプ18の斜板19の制御信号Tを駆動信号増幅器2390を介して斜板位置調節部20へ出力するインターフェース(I/O)239、第1の共通通信ライン39に接続されている制御ユニット間の通信を制御する第1通信部236で構成される。
【0045】
第3の制御ユニット33の構成を図4に示す。図4において、制御ユニット33は、操作レバー27,28,29のレバー信号発生部30,31,32からの操作信号X1,X2,X3を切換えA/D変換器331へ出力するマルチプレクサ330、マルチプレクサ330から入力したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器331、ROM333に記憶された制御手順のプログラムや制御に必要な定数に従い制御ユニット全体を制御する中央演算処理装置(CPU)332、演算結果あるいは演算途中の数値を一時記憶するランダムアクセスメモリ〈RAM)334、コントロールバルブ24,25,26に備えられた電磁比例弁24R,24L,25R,25L,26R,26Lへの駆動信号を増幅器3390〜3395を介して出力するデジタルの駆動信号をアナログ信号に変換するD/A変換器339、第1の共通通信ライン39に接続されている制御ユニット間の通信を制御する第1通信部336で構成される。
【0046】
第1のモニタユニット45の構成を図5に示す。図5において、モニタユニット45は、圧力センサ44からのフィルタ圧力Pflt、燃料レベルセンサ43からの燃料レベルFuelの各信号を切換てA/D変換器451へ出力すマルチプレクサ450、マルチプレクサから入力したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器451、ROM453に記憶されたモニタリング手順のプログラムや演算に必要な定数に従いモニタユニット全体を制御する中央演算処理装置(CPU)452、モニタリング手順のプログラムや演算に必要な定数を格納するリードオンリーメモリー(ROM)453、演算結果あるいは演算途中の数値を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)454、燃料レベルFuel、フィルタ圧力Pfltの各信号、あるいは他の制御ユニット、モニタユニットから入力した信号に従い計器パネル52ヘ出力するインターフェース(I/O)458、第2の共通通信ライン40に接続されているモニタユニットあるいは制御ユニット間の通信を制御する第2通信部457で構成される。
【0047】
第2のモニタユニット46の構成を図6に示す。図6において、モニタユニット46は、ROM463に記憶されたモニタリング手順のプログラムや演算に必要な定数に従いモニタユニット全体を制御する中央演算処理装置(CPU)462、モニタリング手煩のプログラムや演算に必要な定数を格納するリードオンリーメモリー(ROM)463、演算結果あるいは演算途中の数値を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)464、第1の制御ユニット17、モニタユニット45から入力した信号に従い処理されたモニタリングデータを記憶する書き込み可能な不揮発性メモリ(EEPROM)4602、現在時刻を出力するリアルタイムクロック(RTC)4603、第2の共通通信ライン40に接続されているモニタユニットあるいは制御ユニット間の通信を制御する第2通信部467、EEPROM4602に記憶されたモニタリングデータをPC53などの外部機器へ通信するための第3通信部4601で構成される。
【0048】
次に、第1及び第2の共通通信ライン39,40による通信について説明する。
【0049】
図7に第1及び第2の共通通信ライン39,40を介して通信するデータを示す。図7の表中、IDNoは個々のデータにつけられる識別番号である。○印は各制御ユニットの送信するデータを示している。●印は各制御ユニットの受信データを示している。周期はそのデータを送信する制御ユニットがそのデータを通信する間隔、つまりデータを更新する時間間隔を示している。周期はそのデータが制御上、あるいはモニタリングで必要とされる、あるいはデータの変化速度を鑑みて決定される。例えば、制御ユニット17において、エンジン14の目標回転数Nrは一度設定されればほとんど変化しないことから50mS程度の送信周期で十分であり、エンジン14の実回転数Neはその変化速度から20mSの周期で通信することが望ましい。また、制御ユニット33の送信する操作信号X1,X2,X3は制御ユニット23における油圧ポンプの目標傾転角θrの演算に必要であり、その送信周期は10mS程度が必要となる。
【0050】
図8に制御ユニット17内の第1通信部176の構成の一例を示す。図7において、図1及び図2に示す符号と同符号のものは同一部分を示す。第1通信部176はデータに付加されたIDNoと同じ番号でデータを管理する記憶場所を有するメモリ80と、通信コントローラ81と、制御ユニット17内のCPU172に接続するデータライン82と、通信コントローラ81からCPU172に受信割り込み信号を送る割り込み信号ライン83と、通信コントローラ81と第1の共通通信ライン39とを接続する受信ライン84及び送信ライン85で構成されている。
【0051】
制御ユニット17内の第2通信部177並びに他の制御ユニット及びモニタユニット内の第1及び第2通信部も同様に構成されている。
【0052】
次に、データの送信方法を制御ユニット17を例に説明する。図7の表で説明したように、各データは図7の送信周期に従った一定時間間隔の送信が必要である。制御ユニット17内のCPU172は、タイマ(図示せず)により一定時間毎、例えば1mS毎にタイマ割り込みを発生し、メイン処理(後述)を中断して図9にフローチャートで示すタイマ割り込み処理プログラムを起動する。図9に従いタイマ割り込み処理を説明する。
【0053】
STEP5010:
各データ毎に設けられたカウンタをインクリメント(+1)する。つまりこのSTEPでタイマ割り込みが発生する毎に各カウンタを更新していく。例えばタイマ割り込みが1mS毎に実行されるのであれば各カウンタは1mS毎に更新される。
【0054】
STEP5020:
次に各カウンタの値が表1に示したデータ毎の送信周期に一致したか判定する。一致していない場合はそのままタイマ割り込み処理を終了してメイン処理へ戻る。
【0055】
STEP5020でカウンタ値が周期と一致したと判断された場合はSTEP5030以降へ処理が移る。
【0056】
STEP5030:
周期の一致したデータのカウンタ値をクリア(0)にする。
【0057】
STEP5040:
周期の一致した送信データを第1通信部176のメモリ80上のIDNoに相当する記憶場所に書き込む。
【0058】
STEP5050:
第1通信部176に送信処理を行わせるために通信コントローラ81の通信要求フラグをセットする。
【0059】
処理を終え、メイン処理へ戻る。
【0060】
例えば、図7の表に示されている第1の制御ユニット17の送信データ中、目標エンジン回転数Nrは通信周期が50mSなので、このタイマ割り込み処理を50回行う毎にカウンタ値が周期と一致してSTEP5030〜5050が実行される。
【0061】
以上のCPU172の処理が終了すると図8に示した第1通信部176内の通信コントローラ81が図10のフローチャートに示す処理を行い、制御データを第1の共通通信ライン39ヘ送信する。図10に従い第1通信部176内の通信コントローラ81の動作を説明する。
【0062】
STEP6010:
通信コントローラ81内の送信要求フラグがセットされたかを監視し、セットされたら処理をSTEP6020へ進める。
【0063】
STEP6020:
CPU172によって書き込まれたメモリ80内の記憶場所のデータを読み出す。
【0064】
STEP6030:
読み出したデータに記憶場所に相当するIDを付加する。
【0065】
STEP6040:
共通通信ライン39の空き状態を監視し、空いていたらSTEP6050へ処理を進める。
【0066】
STEP6050:
IDを付加したデータを時系列のシリアルデータに変換して共通通信ライン39ヘ送信する。
【0067】
STEP6060:
次のCPUからの送信要求を受け付けられるように通信コントローラ81内の送信要求フラグをリセットする。
【0068】
次に、データの受信方法を制御ユニット23を例に説明する。まず、制御ユニット23内の第1通信部236において、通信コントローラ81は図11にフローチャートで示す処理を行う。
【0069】
STEP7010:
共通通信ライン39から送信されてくる全てのデータを読み込む。
【0070】
STEP7020:
読み込んだデータのIDNoが通信コントローラ81にCPU232により予め設定されているIDNoか判定する。一致した場合はSTEP7030へ進む。一致しない場合はSTEP7010へ戻り次の送信データを読み込む。
【0071】
STEP7030:
IDNoが一致したデータからIDNoを取り、IDNoに相当するメモリ80内の記憶場所に書き込む。
【0072】
STEP7040:
CPU232に対し受信が完了したことを知らせるために通信コントローラ81内の受信割り込みフラグをセットし、CPU232に対して受信割り込み信号を発生する。
【0073】
CPU232では第1通信部236の通信コントローラ81からの受信割り込み信号を受け、メイン処理(後述)を中断して受信割り込み処理を行う。
【0074】
受信割り込み処理を図12フローチャートに従って説明する。
【0075】
STEP8010:
第1通信部236内のメモリ80上のIDNoに相当する所定の記憶場所からデータを読み出し、RAM234へ書き込む。
【0076】
STEP8020:
通信コントローラ81内の受信割り込みフラグをリセットする。
【0077】
従って、例えば制御ユニット17で50mS毎に送信した目標エンジン回転数Nrは制御ユニット23においてデータが送信されてくる周期で受信処理が行われる。
【0078】
制御ユニット17の第2通信部177、他の制御ユニット及びモニタユニットの第1及び第2通信部も同様の処理、動作により第1及び第2の共通通信ライン39,40を介したデータの送受信を行う。
【0079】
次に、各制御ユニット及びモニタユニットのメイン処理について説明する。
【0080】
まず、制御ユニット17のメイン処理を図13を用いて説明する。
【0081】
制御ユニット17のROM173には、図13にフローチャートで示す制御プログラムが格納されており、ROM173は電源ON時にこの制御プログラムを起動し、次のような処理を行う。
【0082】
STEP1701:
制御演算に必要な定数をROM173から読み込む。
【0083】
STEP1702:
A/D変換器を介し、スロットルダイヤル16からの目標回転数Nr、エンジン油圧Poil、冷却水温Twの各信号を読み込む。
【0084】
STEP1703:
ガバナ装置15からのエンジン14の実回転数Neの信号をカウンタ175を介して入力する。
【0085】
STEP1704:
目標回転数Nrに実回転数Neが一致するようにガバナ装置15に制御信号Rを出力し、エンジン14の回転数が制御がされる。
【0086】
STEP1702へ戻り、処理を繰り返す。
【0087】
次に、制御ユニット23のメイン処理を図14を用いて説明する。
【0088】
制御ユニット23のROM233には、図14にフローチャートで示す制御プログラムが格納されており、ROM233は電源ON時にこの制御プログラムを起動し、次のような処理を行う。
【0089】
STEP2301:
制御演算に必要な定数をROM233から読み込む。
【0090】
STEP2302:
A/D変換器を介し、圧力検出器22からの吐出圧力Pd及び斜板位置検出器21からの斜板傾転角θの各信号を読み込む。
【0091】
STEP2303:
制御ユニット17からのNr,Neの通信データを用いエンジン14の負荷状態を演算する。
【0092】
STEP2304:
制御ユニット33からのX1,X2,X3の通信データを用い油圧ポンプ18に要求される圧油の吐出量を演算する。
【0093】
STEP2305:
先に演算した油圧ポンプの要求吐出量を基にエンジンの負荷状態、及びPdから油圧ポンプが可能な吐出量を演算し、その吐出量から目標傾転角θrを計算する。
【0094】
STEP2306:
目標傾転角θrに斜板傾転角θが一致するように斜板位置調節部20に制御信号を出力し、油圧ポンプ18の斜板19の傾転角を制御する。
【0095】
STEP2302に戻り、処理を繰り返す。
【0096】
次に、制御ユニット33のメイン処理を図15を用いて説明する。
【0097】
制御ユニット33のROM333には、図15にフローチャートで示す制御プログラムが格納されており、ROM333は電源ON時にこの制御プログラムを起動し、次のような処理を行う。
【0098】
STEP3301:
制御演算に必要な定数をROM333から読み込む。
【0099】
STEP3302:
A/D変換器331を介し、操作レバー27,28,29からの操作信号X1,X2,X3を読み込む。
【0100】
STEP3303:
操作信号X1,X2,X3に応じたバルブ操作量の演算を行う。
【0101】
STEP3304:
D/A変換器337、増幅器3390〜3395を介してコントロールバルブを駆動する比例弁24R〜26Lへ操作指令を出力し、STEP3302へ戻る。
【0102】
次に、第1のモニタユニット45のメイン処理を図16を用いて説明する。
【0103】
第1のモニタユニット45のROM453には、図16にフローチャートで示す制御プログラムが格納されており、ROM453は電源ON時にこの制御プログラムを起動し、次のような処理を行う。
【0104】
STEP4501:
A/D変換器451を介してフィルタ圧力Pflt、燃料レベルFuelの各信号を入力する。
【0105】
STEP4502:
フィルタ圧力から目詰まりを判定し、警報信号Wfltを設定する。
【0106】
STEP4503:
I/0458を介して、通信で入力したエンジン14の実回転数、エンジン油圧Poil、冷却水温Tw、及び、燃料レベルFuel、警報信号Wfltの各値を計器パネルに表示する。
【0107】
STEP4501へ戻る。
【0108】
次に、第2のモニタユニット46のメイン処理を図17〜図25を用いて説明する。
【0109】
図17は第2のモニタユニット46のROM463に記憶されている制御プログラムの全体を示している。
【0110】
まず、モニタユニット46に電源が入りプログラムがスタートすると、ブロック9000の初期値設定が行われる。ここでは、後のブロック9100〜9400で使用されるエンジン稼動フラグ、エンジン油圧異常フラグ、フィルタ圧力異常フラグ、燃料残量警告フラグをOFF状態に設定する。
【0111】
次に、ブロック9100のエンジン稼動記録処理が行われる。その処理の詳細を図18に示す。以下、図18に従ってブロック9100の処理を説明する。
【0112】
STEP9101:
まず、共通通信ライン40から先に説明した通信方法で受信したエンジン14の実回転数(エンジン回転数)Neがエンジンの稼動判定回転数N0より大きいか判定する。NeがN0より大きい場合、処理はSTEP9102へ進む。NeがN0より小さい場合はSTEP9106へ進む。この場合の稼動判定回転数N0は例えばエンジン14のアイドル回転数よりやや低いところに設定しておく。
【0113】
STEP9102:
エンジン回転数Neが稼動判定回転数N0より大きい場合、前回この処理が行われたときにエンジン14が稼動していたか否かを示すエンジン稼動フラグがON(稼動していたの意味)かどうか判定する。ONであった場合、前回と状態の変化が無いということなのでブロック9100の処理は終了する。OFFであった場合、処理はSTEP9103へ進む。初期状態ではこのエンジン稼動フラグはOFFなので、必ずSTEP9103へ進む。
【0114】
STEP9103:
エンジン稼動フラグをONにし、エンジン14が稼動したことを示す。
【0115】
STEP9104:
RTC4603より現在時刻を読み込む。
【0116】
STEP9105:
EEPROM4602にエンジンスタート時刻を記録する。EEPROM内では例えば図19に示したエンジン稼動記録のように「年、月、日、時刻、START」の形で記録する。そしてブロック9100を終了する。
【0117】
STEP9106:
一方、STEP9101でエンジン14の実回転数Neが稼動判定回転数N0より小さいと判定された場合、STEP9106が実行される。ここではエンジン稼動フラグがOFFであったか判定する。OFFであった場合は前回と変化が無いと言うことなのでブロック9100の処理は終了する。エンジン稼動フラグがONであった場合、処理はSTEP9107へ進む。
【0118】
STEP9107:
エンジン稼動フラグをOFFにし、エンジンが停止したことを示す。
【0119】
STEP9108:
RTC4603より現在時刻を読み込む。
【0120】
STEP9109:
EEPROM4602にエンジンストップ時刻を記録する。先に示したようにEEPROM内では例えば図19に示したエンジン稼動記録のように「年、月、日、時刻、STOP」の形で記録する。
【0121】
STEP9110:
次に、EEPROM4602のエンジン稼動記録に記憶されている最新のエンジンスタート時間を読み出し、その時刻と今回のエンジンストップ時刻の差で稼動時間を演算する。図19の例では最新のエンジンスタート時間は2000年1月28日、AM9時10分であり、今回のエンジンストップ時刻が2000年1月28日、PM4時30分なのでその差は7時間20分となる。この時間がエンジン14が稼動していた時間である。
【0122】
STEP9111:
次にEEPROM4602内に記憶されているエンジン累積稼動時間を読み出し、STEP9110で演算した稼動時間を加算して再度EEPROM4602内のエンジン累積稼動時間に記憶する。そしてブロック9100を終了する。
【0123】
ブロック9100を終了すると、次にブロック9200を実行する。図20にブロック9200の詳細をフローチャートで示す。以下、図20に従ってブロック9200を説明する。
【0124】
STEP9201:
まず、エンジン14が稼動中であるかをエンジン稼動フラグがONになっているかどうかで判定する。エンジン14が稼動していない(エンジン稼動フラグがOFFの)の場合はブロック9200を終了する。エンジン稼動中であればSTEP9202へ処理を進める。
【0125】
STEP9202:
共通通信ライン40から受信したエンジン油圧Poilが異常判定圧力P0より低いか判定する。低い場合は異常であると判定し、STEP9203へ処理を進める。エンジン油圧Poilが異常判定圧力P0より高い場合は、正常と判断してSTEP9207へ処理を進める。
【0126】
STEP9203:
STEP9202で異常と判断された場合、現在のエンジン油圧異常フラグがONであるか判定する。ONであった場合は異常状態が継続しているのでそのままブロック9200を終了する。エンジン油圧異常フラグがONでない、つまり、OFFであると判断されるとSTEP9204へ処理を進める。
【0127】
STEP9204:
エンジン油圧異常フラグをONにする。
【0128】
STEP9205:
RTC4603より現在時刻を読み出す。
【0129】
STEP9206:
EEPROM4602に図19に示すようにEEPROM内のエンジン油圧異常の記憶場所にエンジン油圧異常発生時刻を「年、月、日、時、分 ON」の形式で記憶する。そして、ブロック9200を終了する。
【0130】
この第2のモニタユニット46が起動した時は初期値設定9000でエンジン油圧異常フラグはOFFに設定される。従って、起動してから最初のエンジン油圧異常が発生した時点でSTEP9202−9203−9204−9205−9206の処理が行われ、エンジン油圧異常フラグがONになる。
【0131】
STEP9207:
一方、STEP9202においてエンジン油圧に異常が無い(Poil≧P0)と判断された場合、エンジン油圧異常フラグがOFFか判定する。OFFであればエンジン油圧が正常な状態が継続しているのでそのままブロック9200を終了する。エンジン油圧異常フラグがOFFでない、つまり、前回の処理サイクルまでエンジン油圧異常が起きていた場合はSTEP9208へ処理を進める。
【0132】
STEP9208:
エンジン油圧異常フラグをOFFにする。
【0133】
STEP9209:
RTC4603より現在時刻を読み出す。
【0134】
STEP9210:
EEPROM4602に図19に示すようにEEPROM内のエンジン油圧異常の記憶場所にエンジン油圧異常解除時刻を「年、月、日、時、分 OFF」の形式で記憶する。そして、ブロック9200を終了する。
【0135】
以上の説明のようにエンジン油圧の異常が発生または解除される毎に図19に示したようにEEPROM4602に記録していく。
【0136】
ブロック9200を終了すると、次にブロック9300を実行する。図21にブロック9300の詳細をフローチャートで示す。以下、図21に従ってブロック9300を説明する。
【0137】
STEP9301:
まず、エンジン14が稼動中であるかをエンジン稼動フラグがONになっているかどうかで判定する。エンジン14が稼動していない(エンジン稼動フラグがOFFの)の場合はブロック9300を終了する。エンジン稼動中であればSTEP9302へ処理を進める。
【0138】
STEP9302:
共通通信ライン40から受信したフィルタ圧力Pfltが異常判定圧力P1より高いか判定する。高い場合は異常であると判定し、STEP9303へ処理を進める。フィルタ圧力Pfltが異常判定圧力P1より低い場合は、正常と判断してSTEP9307へ処理を進める。
【0139】
STEP9303:
STEP9302で異常と判断された場合、現在のフィルタ圧力異常フラグがONであるか判定する。ONであった場合は異常状態が継続しているのでそのままブロック9300を終了する。フィルタ圧力異常フラグがONでない、つまり、OFFであると判断されるとSTEP9304へ処理を進める。
【0140】
STEP9304:
フィルタ圧力異常フラグをONにする。
【0141】
STEP9305:
RTC4603より現在時刻を読み出す。
【0142】
STEP9306:
EEPROM4602に図19に示すようにEEPROM内のフィルタ圧力異常の記憶場所にフィルタ圧力異常発生時刻を「年、月、日、時、分 ON」の形式で記憶する。そして、ブロック9300を終了する。
【0143】
この第2のモニタユニット46が起動した時は初期値設定9000でフィルタ圧力異常フラグはOFFに設定される。従って、起動してから最初のフィルタ圧力異常が発生した時点でSTEP9302−9303−9304−9305−9306の処理が行われ、フィルタ圧力異常フラグがONになる。
【0144】
STEP9307:
一方、STEP9302においてフィルタ圧力に異常が無い(Pflt<P1)と判断された場合、フィルタ圧力異常フラグがOFFか判定する。OFFであればフィルタ圧力が正常な状態が継続しているのでそのままブロック9300を終了する。フィルタ圧力異常フラグがOFFでない、つまり、前回の処理サイクルまでフィルタ圧力異常が起きていた場合はSTEP9308へ処理を進める。
【0145】
STEP9308:
フィルタ圧力異常フラグをOFFにする。
【0146】
STEP9309:
RTC4603より現在時刻を読み出す。
【0147】
STEP9310:
EEPROM4602に図19に示すようにEEPROM内のフィルタ圧力異常の記憶場所にフィルタ圧力異常解除時刻を「年、月、日、時、分 OFF」の形式で記憶する。そして、ブロック9300を終了する。
【0148】
以上の説明のようにフィルタ圧力の異常が発生または解除される毎に図19に示したようにEEPROM4602に記録していく。
【0149】
ブロック9300を終了すると、次にブロック9400を実行する。図22にブロック9400の詳細をフローチャートで示す。以下、図22に従ってブロック9400を説明する。
【0150】
STEP9401:
共通通信ラインから受信した燃料レベルFuelが警告判定値F0より低いか判定する。低い場合は警告状態(燃料不足)であると判定し、STEP9402へ処理を進める。燃料レベルFuelが警告判定値F0より高い場合は、正常と判断してSTEP9406へ処理を進める。
【0151】
STEP9402:
STEP9401で警告状態(燃料不足)と判断された場合、現在の燃料残量警告フラグがONであるか判定する。ONであった場合は警告状態が継続しているのでそのままブロック9400を終了する。燃料残量警告フラグがONでない、つまり、OFFであると判断されるとSTEP9403へ処理を進める。
【0152】
STEP9403:
燃料残量警告フラグをONにする。
【0153】
STEP9404:
RTC4603より現在時刻を読み出す。
【0154】
STEP9405:
EEPROM4602に図19に示すようにEEPROM内の燃料残量警告の記憶場所に燃料残量警告発生時刻を「年、月、日、時、分 ON」の形式で記憶する。そして、ブロック9400を終了する。
【0155】
この第2のモニタユニット46が起動した時は初期値設定9000で燃料残量警告フラグはOFFに設定される。従って、起動してから最初の燃料残量警告が発生した時点でSTEP9401−9402−9403−9404−9405の処理が行われ、燃料残量警告フラグがONになる。
【0156】
STEP9406:
一方、STEP9401において燃料残量に燃料不足が無い(Fuel>F0)と判断された場合、燃料残量警告フラグがOFFか判定する。OFFであれば燃料残量が正常な状態が継続しているのでそのままブロック9400を終了する。燃料残量警告フラグがOFFでない、つまり、前回の処理サイクルまで燃料残量警告が起きていた場合はSTEP9407へ処理を進める。
【0157】
STEP9407:
燃料残量警告フラグをOFFにする。
【0158】
STEP9408:
RTC4603より現在時刻を読み出す。
【0159】
STEP9409:
EEPROM4601に図19に示すようにEEPROM内の燃料残量警告の記憶場所に燃料残量警告解除時刻を「年、月、日、時、分 OFF」の形式で記憶する。そして、ブロック9400を終了する。
【0160】
以上の説明のように燃料残量の警告が発生または解除される毎に図19に示したようにEEPROM4602に記録していく。
【0161】
ブロック9400を終了すると、次にブロック9500を実行する。図23にブロック9500の詳細をフローチャートで示す。以下、図23に従ってブロック9500を説明する。
【0162】
STEP9501:
まず、エンジン14が稼動中であるかをエンジン稼動フラグがONになっているかどうかで判定する。エンジン14が稼動していない(エンジン稼動フラグがOFFの)の場合はブロック9500を終了する。エンジン稼動中であればSTEP9302へ処理を進める。
【0163】
STEP9502〜9505:
共通通信ライン40から受信した冷却水温Twが、
(1)Tw≧Tmax
(2)Tmax>Tw≧T2
(3)T2>Tw≧T1
(4)T1>Tw≧T0
(5)T0>Tw
の5領域のどこに当てはまるかを判定する。判定の結果、
(1)Tw≧Tmax…STEP9507へ
(2)Tmax>Tw≧T2…STEP9508へ
(3)T2>Tw≧T1…STEP9509へ
(4)T1>Tw≧T0…STEP9510へ
(5)T0>Tw…STEP9506へ
処理を進める。
【0164】
STEP9506〜9510:
図19の水温頻度分布に示すようにそれぞれの記憶場所にモニタユニット46のブロック9100〜9600の処理周期Δt時間(単位は例えばmS)を加算していく。例えばSTEP9502において、冷却水温TwがTmax以上であると判断された場合には処理はSTEP9507へ進む。そして、STEP9507においてEEPROM4602内の水温頻度分布のTw≧Tmaxの記憶場所に記録されている時間にΔtを加算する。
【0165】
この処理を継続して行くに従って、水温頻度分布の記憶場所には図19に示すように冷却水温の時間が累積され時間的な冷却水温の頻度分布が記録される。図19の例では、
(1)Tw≧Tmax…10hr
(2)Tmax>Tw≧T2…190hr
(3)T2>Tw≧T1…310hr
(4)T1>Tw≧T0…520hr
(5)T0>Tw…220hr
のようになっており、エンジン累積稼動時間1250hrである中で520hrがT1>Tw≧T0の範囲に入っていることが分かる。
【0166】
ここで使用している判定値Tmax,T2,T1,T0は機械本体の機種別に設定すればよい。例えばTmaxは設計上のオーバーヒート温度、T0は氷点温度0°C、他はTmaxからT0を等分した値のように決めればよい。
【0167】
以上でブロック9500を終了する。
【0168】
ブロック9500を終了すると、処理はブロック9600へ進む。ブロック9600はブロック9100〜9500でEEPROM4602に記録した各情報をモニタユニット46にパーソナルコンピュータ(PC)53を接続して出力する処理を示している。PC53は常に接続するのではなく、サービス員が車体の整備を行うときにモニタユニット46通信部4601の端子にPC53を接続して情報を出力する。
【0169】
まず、第2のモニタユニット46の第3通信部4601の内部構成を図24に示す。第3通信部4601はPC53からシリアル信号のデータを受信するとこれをデジタルデータに変換して受信レジスタ90に記憶する。受信レジスタ90にデータが入力されると受信コントローラ91内の受信完了フラグがセットされる。CPU462はその受信完了フラグを監視することでデータの入力を知ることができる。また、CPU462からデータを送信する場合は、送信コントローラ93内にある送信レジスタの空き状態を示す送信フラグが空き状態(セット)されているかを監視し、送信フラグがセットされていることが確認できた場合にCPU462は送信レジスタ92にデジタルの送信データを書き込める。第3通信部4601は送信レジスタ92にデータが書き込まれると、自動的にシリアルのデータに変換してPCへ送信する。データは例えば文字コードであり、命令(コマンド)あるいは数値などを文字コードで送受信する。
【0170】
以上の第3通信部4601の機能を用いてPC53への通信を行う。以下、図25に詳細なフローチャートを示し、これを説明する。
【0171】
STEP9601:
まず、第3通信部4601の受信フラグを見ることで、PC53からコマンド(文字コード)を受信していないか判定する。コマンドを受信していなければブロック9600を終了する。コマンドを受信していた場合はSTEP9602以下へ処理を進める。
【0172】
STEP9602〜9606:
文字コードをコマンドとして解釈する。それらの処理は次のようになる。
【0173】
(1)STEP9602:
コマンド(文字コード)が“T”…STEP9607へ
(2)STEP9603:
コマンド(文字コード)が“E”…STEP9608へ
(3)STEP9604:
コマンド(文字コード)が“P”…STEP9609へ
(4)STEP9605:
コマンド(文字コード)が“F”…STEP9610へ
(5)STEP9606:
コマンド(文字コード)が“W”…STEP9611へ
(6)STEP9606:
コマンド(文字コード)が“W”以外…ブロック9600終了
STEP9607〜9611:
コマンドが判定されるとSTEP9607〜9611において、図19に示すEEPROM4602内の記録データをPC53へ出力する。出力方法ば、例えば記録されている内容を文字コード列に変換し、第3通信部4621内の送信コントローラ93内の送信フラグの状況を確認しながら送信レジスタ92に一文字ずつ送り、送信レジスタ92がシリアルデータに変換してPC53へ送る。または、文字コードに変換せず、数値のまま送信しても良い。
【0174】
例えば、STEP9602でコマンドが“T”であると判定された場合はSTEP9607においてEEPROM内のエンジン稼動記録からエンジンのスタート、ストップ時刻及び累積稼動時間をPC53へ送信する。
【0175】
PC53にも第3通信部4601と同様の通信部が備わっており、同様の処理によってデータを読み込む。
【0176】
以上でブロック9600を終了する。
【0177】
ブロック9600を終了すると処理はブロック9100へ戻る。モニタユニット46ではブロック9100〜9600の処理を繰り返し行う。その繰り返し時間が、先に水温頻度分布のところで説明した処理周期Δt時間となる。
【0178】
以上の構成により、各々の制御ユニットまたはモニタユニットは制御用の第1の共通通信ライン39、モニタ用の第2の通通信ライン40から最適な通信周期でデータを受信し、各々の処理を実行することができる。このような構成により、本実施の形態によれば次の効果が得られる。
【0179】
(1)制御用の第1の共通通信ライン39とモニタ用の第2の共通通信ライン40に共通通信ラインを分けたので、通信のデータ量、通信頻度は各々の共通通信ライン39,40に分散され、極端な高速の共通通信ラインや演算処理装置を必要とせず、各構成機器(制御ユニットやモニタユニット)の複雑化、コストアップを避けることができる。
【0180】
(2)制御用の第1の共通通信ライン39とモニタ用の第2の共通通信ライン40に共通通信ラインを分けたので、制御データとモニタデータのどちらかのデータに障害が発生しても、相互に影響を受けることはなく、特に、モニタデータ通信の障害で油圧ショベル1の機械本体が停止してしまうことが防げる。
【0181】
(3)制御用の第1の共通通信ライン39とモニタ用の第2の共通通信ライン40に共通通信ラインを分けたので、例えばモニタ用の第2の共通通信ライン40上に機能追加のためにモニタユニットを追加しても、制御用の第1の共通通信ライン39に対するデータ通信量、通信頻度に影響を与えることがなく、柔軟なシステムを構築することができる(第2の実施の形態参照)。
【0182】
く第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態を図26〜図33を用いて説明する。
【0183】
図26において、第2の実施の形態は第1の実施の形態に加え、モニタ用の第2の共通通信ライン40に表示装置47を追加した構成となっている。
【0184】
図27に表示装置47の構成を示す。表示装置47は、オペレータが表示を切り替えたい時などに押すスイッチ、キー等の入力手段4703a,4703b,4703c、この入力手段4703a,4703b,4703cからの信号を入力するためのI/Oインターフェース4704、中央演算処理装置(CPU)472、制御手順のプログラムや制御に必要な定数を格納するリードオンリーメモリー(ROM)473、演算結果あるいは演算途中の数値を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)474、出力用のインターフェース(I/O)4705、情報を表示するLCD等の表示部4706、第2の共通通信ライン40に接続されているモニタユニット間の通信を制御する第2通信部477で構成される。
【0185】
図28の表に第1及び第2の共通通信ライン39,40を介して送受信されるデータの送受信関係及びその周期を示す。ここでは、表示装置47を用いてオペレータヘ表示するデータがモニタ用の第2の共通通信ライン40の部分に追加されている。また、第1の実施の形態において第1のモニタユニット45に接続されていた計器パネルの代わりに、表示装置47へ計器パネル相当の表示を行う。また、第2のモニタユニット46で記録していた稼動時間Tmwork、エンジン油圧Poil、フィルタ圧力Pfltなどの各信号、あるいは水温Twの頻度分布データなどを表示装置47へ送信する。このため、第1及び第2のモニタユニット45,46は、第1〜第3の制御ユニット17,23,33における送信方法と同様の方法で、タイマ割り込み信号によりそれらのデータを表示装置47に送信する。表示装置47ではそれらのデータを受信し、各々を切り替えて、あるいは同時に組み合わせる等の表示方法で表示を行う。
【0186】
図29にその表示方法として表示装置47の表示画面の一例を示す。
【0187】
図29(a)の画面1は第1のモニタユニット45に接続されていた計器パネルに相当する表示画面である。画面1には第1の制御ユニット17から受信したエンジン14の実回転数Ne、冷却水温Tw、第1のモニタユニット45から受信した燃料レベルFuelを数字あるいは棒グラフで表示し、第1の制御ユニット17から第2の共通通信ライン40を介して受信したエンジン油圧Poil、第1のモニタユニット45から第2の共通通信ライン40を介して受信したフィルタ圧力Pfltは異常がある場合のみ画面上にその項目を表示するようにする。各データの異常判定は第1の実施の形態中、図20、図21の第2のモニタユニット46の処理フローで示したものと同様に異常判定を行う。
【0188】
図29(b)の画面2は先の第1実施の形態で示した第2のモニタユニット46で収集・記録した稼動時間Tmwork、冷却水温頻度分布HisTw、及びRTC4603の出力する時刻Timeを第2の共通通信ライン40を介して受信し、それらを表示したものである。
【0189】
図29(c)の画面3は画面2の冷却水温頻度分布HisTwの代わりに、第1の実施の形態の第2のモニタユニット46で収集・記録したエンジン油圧異常、フィルタ圧力異常の履歴を表示したものである。
【0190】
これらの画面表示を行う表示装置47の処理フローを図30に示す。以下、図30に従って詳細を説明する。
【0191】
STEP4710:
まず、表示装置47が起動すると現在どの画面を表示しているかを示す表示画面フラグを画面1に設定する。つまり、初期の画面は画面1に設定されることになる。
【0192】
STEP4711:
次に、表示装置47に備えられたスイッチ4703a,4703b,4703cのいずれかが押されていないか判定する。押されていない場合は処理をSTEP4716へ進める。押された場合は処理を4712へ進める。
【0193】
STEP4712:
押されたスイッチが4703a,4703b,4703cのどれかを判定する。スイッチ4703aの場合はSTEP4713へ、スイッチ4703bの場合はSTEP4714へ、スイッチ4703cの場合はSTEP4715へ処理を進める。
【0194】
STEP4713:
画面表示フラグを画面1に設定する。
【0195】
STEP4714:
画面表示フラグを画面2に設定する。
【0196】
STEP4715:
画面表示フラグを画面3に設定する。つまり、STEP4713,4714あるいは4715において、押されたスイッチに従って画面を切り替えるために画面表示フラグを設定する。
【0197】
STEP4716:
次にSTEP4713,4714,4715で設定された画面表示フラグを判定する。画面表示フラグが画面1の場合はSTEP4717へ、画面2の場合はSTEP4718へ、画面3の場合はSTEP4719へ処理を進める。先のSTEP4711でスイッチが押されていないと判断された場合は画面表示フラグが変更されずに直接STEP4716が実行されるので前回と同じ画面が表示される。
【0198】
STEP4717:
図29(a)に示す画面1の表示を行う。
【0199】
STEP4718:
図29(b)に示す画面2の表示を行う。
【0200】
STEP4719:
図29(c)に示す画面3の表示を行う。
【0201】
STEP4717,4718または4719を終了したら処理をSTEP4711へ戻し、以下繰り返す。
【0202】
図31にSTEP4717の詳細を示す。以下、図31に従ってSTEP4717の処理を説明する。
【0203】
STEP4717−1:
第2の共通通信ライン40から受信したエンジン14の実回転数Neの数値を表示用の文字列(文字(Ne))(図29(a)の画面1の例ではNe:2150であるので文字列は“2”、“1”、“5”、“0”)に変換する。
【0204】
STEP4717−2:
文字列“エンジン回転数”、文字(Ne)、文字列“rpm”の順に表示する。つまり、図29(a)の画面1の1行目の“エンジン回転数2150rpm”が表示される。
【0205】
STEP4717−3:
第2の共通通信ライン40から受信した冷却水温Twの数値から棒グラフの長さ(Graph(Tw))を演算する。演算式は、
(Graph(Tw))=(Tw)/(棒グラフメモリの最大値)*(棒グラフの最大長さ)
となり、例えば、
冷却水温Tw=60°C
棒グラフメモリ最大値=100°C
棒グラフのサイダ長さ=50画素
とすれば、
(Graph(Tw))=60/100*50=30画素
となる。
【0206】
STEP4717−4:
文字列“冷却水温”、(Graph(Tw))の順に表示する(図29(a)画面1の2行目)。
【0207】
STEP4717−5:
上記(3)項と同様に、第2の共通通信ライン40から受信した燃料レベルFuelの数値から棒グラフの長さ(Graph(Fuel))を演算する。
【0208】
STEP4717−6:
文字列“燃料レベル”、(Graph(Fuel))の順に表示する(図29(a)画面1の3行目)。
【0209】
STEP4717−7:
第2の共通通信ライン40から受信したエンジン油圧Poilが異常判定値P0より低いか判定する。低い場合、つまり異常がある場合はSTEP4717−8へ進み、高い場合、つまり正常な場合はSTEP4717−9へ進む。
【0210】
STEP4717−8:
文字列“OIL”を表示する(図29(a)画面1の4行目、“OIL”の表示)。
【0211】
STEP4717−9:
文字列“OIL”を消す。
【0212】
STEP4717−10:
フィルタ圧力Pfltが異常判定値P1より高いか判定する。高い場合、つまり異常な場合はSTEP4717−11へ進み、低い場合、つまり正常な場合はSTEP4717−12へ進む。
【0213】
STEP4717−11:
文字列“FILTER”を表示する(図29(a)画面1の4行目、“OIL”の表示)。
【0214】
STEP4717−12:
文字列“OIL”を消す。
【0215】
以上でSTEP4717を終了する。
【0216】
次に、図30中のSTEP4718の詳細を図32に示す。以下、図32に従い説明する。
【0217】
STEP4718−1:
図29(b)に示す画面2の表示データは図28に示したように一定時間毎に通信するものではなく、表示装置47からのデータ送信要求に応じて第2モニタユニット46から必要なデータを受信する方法で通信データを授受する。つまり、表示装置47のスイッチ4703bが押されると、図30のフローチャートにおけるSTEP4714,4718が選択され、これと同時にSTEP4718の本STEP4718−1では、時刻Time、稼動時間Tmwork、水温頻度分布HisTwの送信要求コマンドを共通通信ラインを介して第2のモニタユニット46ヘ送信する。
【0218】
STEP4718−2:
前STEPで送信した送信要求コマンドに対する応答として第2モニタユニットで取得、記録している時刻Time、稼動時間Tmwork、水温頻度分布HisTwのデータを受信する。
【0219】
STEP4718−3:
まず、時刻Timeデータの数値を表示用に文字列(Time)へ変換する。
【0220】
STEP4718−4:
文字列(Time)を表示する。例えば、図29(b)画面2の1行目「JAN,31,PM05:29」と表示する。
【0221】
STEP4718−5:
次に、稼動時間Tmworkの数値を表示用に文字列(Tmwork)へ変換する。
【0222】
STEP4718−6:
文字列“稼動時間”と文字列(Tmwork)、文字列“hr”を表示する。例えば、図29(b)画面2の2行目右の「稼動時間:1250hr」と表示する。
【0223】
STEP4718−7:
水温頻度分布HisTwの数値から各温度域の棒グラフの長さを計算する。それを配列Graph(HisTw(N))とする。Nは区分された温度域を示す。演算式は、
(Graph(HisTw(N)))
=(HisTw(N))/(棒グラフメモリの最大値)*(棒グラフの最大長さ)
となり、例えばTw≧Tmaxの領域で、
HisTw=10hr
棒グラフメモリ最大値=500hr
棒グラフの最大長さ=50画素
とすれば、
(Graph(Tw))=10/500*50=1画素
となる。
【0224】
STEP4718−8:
文字列“冷却水温頻度分布”、グラフ目盛、Graph(HisTw(N))の棒グラフの順に表示する。図29(b)画面2の2行目左の“冷却水温頻度分布”、中段以下の棒グラフの表示になる。
【0225】
以上でSTEP4718を終了する。
【0226】
次に、STEP4719の詳細を図33に示す。以下、図33に従って説明する。
【0227】
STEP4719−1:
STEP4718と同様に、図29(c)に示す画面3の表示データは表2に示したように一定時間毎に通信するものではなく、表示装置47からのデータ送信要求に応じて第2のモニタユニット46から必要なデータを受信する方法で通信データを授受する。つまり、表示装置47のスイッチ4703cが押されると、図30のフローチャートにおけるSTEP4715,4719が選択され、これと同時にSTEP4719の本STEP4719−1では、時刻Time、稼動時間Tmwork、異常検出履歴HisWの送信要求コマンドを第2の共通通信ライン40を介して第2のモニタユニット46ヘ送信する。
【0228】
STEP4719−2:
前STEPで送信した送信要求コマンドに対する応答として第2のモニタユニット46で取得、記録している時刻Time、稼動時間Tmwork、異常検出履歴HisWのデータを受信する。
【0229】
STEP4719−3:
まず、時刻Timeデータの数値を表示用に文字列(Time)へ変換する。
【0230】
STEP4719−4:
文字列(Time)を表示する。例えば、図29(c)画面3の1行目「JAN,31,PM05:29」と表示する。
【0231】
STEP4719−5:
次に、稼動時間Tmworkの数値を表示用に文字列(Tmwork)へ変換する。
【0232】
STEP4719−6:
文字列“稼動時間”と文字列(Tmwork)、文字列“hr”を表示する。例えば、図29(c)画面3の2行目右の「稼動時間:1250hr」と表示する。
【0233】
STEP4719−7:
異常検出履歴HisWの情報を文字列(HisW(N))へ変換する。Nは各々の異常情報を示す。
【0234】
STEP4719−8:
文字列“異常検出履歴”、文字列(HisW(N))を表示する。図29(c)画面3の2行目左の“異常検出履歴”、中段以下の異常検出情報の表示になる。
【0235】
以上でSTEP4719を終了する。
【0236】
STEP4717,4718,4719のいずれかを終了すると、処理はSTEP4711へ戻る。
【0237】
以上のように構成した本実施の形態においては、制御用の第1の共通通信ライン39とモニタ用の第2の共通通信ライン40に共通通信ラインを分けたので、モニタ用の第2の共通通信ライン40上に機能追加のために表示装置47(1種のモニタユニット)を追加しても、制御用の第1の共通通信ライン39に対するデータ通信量、通信頻度に影響を与えることがなく、柔軟なシステムを構築することができる(第1の実施の形態の(3)の効果)。
【0238】
また、本実施の形態によれば、モニタ用の第2の共通通信ライン40に表示装置47を追加したので、第1の実施の形態の(1)〜(3)の効果に加えて次の効果が得られる。
【0239】
(4)モニタ用の第2の共通通信ライン40上に表示装置47を接続したので、制御性能に影響することなく、オペレータにモニタデータを表示することができる。
【0240】
(5)表示装置47にモニタデータをグラフィカルに表示するので、オペレータに対しモニタデータを分かり易く表示することができる。
【0241】
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態を図34〜図42を用いて説明する。
【0242】
図34において、本実施の形態では、第2の実施の形態のシステム構成に加え、掘削作業装置7の制御を行う第4の制御ユニット48を追加している。また、制御用の第1の共通通信ライン39に表示装置47Aが接続されている。
【0243】
掘削作業装置7にはブーム8の回転角度(ブーム角度)βを検出するブーム回転角検出器34、アーム9の回転角度(アーム角度)αを検出するアーム回転角検出器35、バケット10の回転角度(バケット角度)γを検出するバケット回転角検出器36が設けられている。
【0244】
第4の制御ユニット48は各回転角検出器34,35,36からの回転角度β,α,γの各信号に基づいて所定の演算処理を行い、第2の制御ユニット33に制御駆動指令Yβ,Yα,Yγを提供する。
【0245】
図35に第4の制御ユニット48の構成を示す。制御ユニット48は、作業装置のブーム、アーム、バケットの回転角度β,α,γの各信号を切り替えてA/D変換器481へ出力するマルチプレクサ480、マルチプレクサ480から入力したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器481、ROM483に記憶された制御手順に従い制御ユニット全体を制御するCPU482、制御手順を記憶したROM483、演算途中のデータを一時記憶するRAM484、制御系の共通通信ライン39との通信を行う第1通信部486、モニタ用の第2の共通通信ライン40との通信を行う第2通信部487で構成される。
【0246】
図36に表示装置47Aの構成を示す。表示装置47Aは、第2の実施の形態の表示装置47の構成部品に加え、第1の共通通信ライン39に接続されている制御ユニット、モニタユニット間の通信を制御する第1通信部476を備えている。
【0247】
図37に第1及び第2の共通通信ライン39,40のデータ、及びその送受信関係、通信周期を示している。この実施の形態では、先の第2の実施の形態に加え、表示装置47Aに制御ユニット48で演算した掘削作業装置7の状態を表示すると共に、オペレータの設定操作に従い、表示装置47Aから制御ユニット48に対して制御目標値(自動操作指令Cauto及び目標軌跡hr)を通信する構成となっている。この場合、掘削作業装置7の状態表示はモニタ用の第2の共通通信ライン40を用い、制御に関わるデータの授受は制御用の第1の共通通信ライン39を介して行う。
【0248】
図38に第4の制御ユニット48のROM483に記憶された処理手順をフローチャートで示す。この処理は設定された深さにバケット先端が達すると掘削作業装置7を停止する範囲制限制御を一例としている。以下、図38に従って処理の詳細を説明する。
【0249】
STEP4801:
まず、制御ユニット48のROM483内に基本データとして記憶されているブーム8、アーム9、バケット10の長さLb,La,Lc及び各角度計34,35,36の出力するブーム角度β、アーム角度α、バケット角度γからバケット10の先端位置、深さhx、リーチhyを演算する。ただし、深さhxの数値は地面を0とし、深さ方向に(−)とする。
【0250】
STEP4802:
表示装置47Aから共通通信ライン39を介して送られてくる自動操作指令Cauto(後述)が“ON”か判定する。“ON”でない場合は処理をSTEP4805へ進める。“ON”の場合、つまり範囲制限を実行する場合は処理をSTEP4803へ進める。
【0251】
STEP4803:
表示装置47Aから共通通信ライン39を介して送られてくる目標軌跡hr(この場合、制御が範囲制限なので設定深さになる)からバケット先端深さhxを減じ、偏差Δhを演算する。
【0252】
STEP4804:
バケット先端位置が目標軌跡(設定深さ)を越えているかを先に演算した深さ偏差Δhが0以上であるかどうかで判定する。ここでΔh≧0の場合、つまり、バケットの先端が設定深さ以下の深さになった場合はSTEP4806へ処理を進める。Δh<0の場合、つまりバケット先端がまだ設定深さに至らない場合は処理をSTEP4805へ進める。
【0253】
STEP4805:
この処理は、STEP4802でCautoが“OFF”と判定された場合と、STEP4804でバケット先端がまだ設定深さに至らないと判断された場合に実行される。ここでは第1の共通通信ライン39を介して制御ユニット33Aへ通信する駆動指令Yβ,Yα,Yγに制御ユニット33Aから第1の共通通信ライン39を介して受信した操作信号X1,X2,X3を代入し、制御ユニット33Aが操作指令通りに制御弁24,25,26を駆動するようにする。
【0254】
STEP4806:
この処理は、STEP4804においてバケットの先端が設定深さ以下の深さになったと判断された場合に実行される。ここでは第1の共通通信ライン39を介して制御ユニット33Aへ通信する駆動指令Yβ,Yα,Yγに0を設定し、制御ユニット33Aが制御弁24,25,26の駆動を停止するようにする。
【0255】
以上、STEP4805、または、4806を終了すると処理をSTEP4801へ戻す。
【0256】
次に、表示装置47Aの処理について説明する。図39に表示装置47Aの処理手順をフローチャートで示す。先の図26で示した第2の実施の形態の表示装置47との違いは、先の画面1,2,3に加え、図42で示す画面4,5を追加したことである。図42(a)に示す画面4は第4の制御ユニット48の演算する掘削作業装置7の位置を油圧ショベルの絵を描くことで表示するものであり、図42(b)に示す画面5は範囲制限制御の目標軌跡(設定深さ)を設定するものである。また、本実施の形態では、表示装置のスイッチ4703a,4703b,4703cの使用方法が第2の実施の形態と異なる。以下、図39に従い詳細を説明する。
【0257】
STEP4720:
まず、初期設定を行う。ここでは先に説明した表示画面フラグを画面1に設定し、目標軌跡hrの値を0.00mに設定する。
【0258】
STEP4721:
スイッチ4703aが押されたか判定する。押されていない場合はSTEP4731ヘ処理を進める。押されている場合はSTEP4722〜4730を実行する。
【0259】
STEP4722〜4730:
スイッチ4703aが押されるたびに表示画面フラグを次の画面の設定へ更新する判定を行う。例えば、現状の表示画面フラグが画面1の場合にスイッチ4703aが押されると、STEP4722において現状の画面表示フラグが画面1であると判定され、STEP4726において画面表示フラグが画面2に更新される。また現状の表示画面フラグが画面5の場合はSTEP4730が実行されて表示画面フラグは画面1になる
STEP4731〜4736:
先のSTEP4722〜4730において設定された表示画面フラグに従い画面1〜5を表示する。STEP4717,4718,4719は先の図30で示した同じ番号のSTEPと同じ処理である。ただし、STEP4718,4719の詳細である図31及び図32に示したフローチャートのSTEP4718−1、STEP4719−1において、本実施の形態では、スイッチ4703b,4703cではなくスイッチ4703aの操作によりモニタデータの送信要求コマンドが生成され送信されることになる。
【0260】
STEP4731〜4736を終了すると処理はSTEP4721へ戻る。
【0261】
図41にSTEP4735の詳細をフローチャートで示す。以下、図41に従い画面4の表示処理を説明する。
【0262】
STEP4735−1:
画面4では範囲制限制御を解除し、掘削作業装置7の状態のみを表示するので、このSTEPにおいて自動操作指令CautoをOFFにする。
【0263】
STEP4735−2:
第4の制御ユニット48から第2の共通通信ライン40を介して送信されるバケット先端深さhx、リーチhyを表示用の文字列、文字(hx)、文字(hy)に変換する。
【0264】
STEP4735−3:
画面4の上部に、“バケット先端リーチ”、文字(hy)、“m”、“バケット先端深さ”、文字(hx)、“m”を表示する。
【0265】
STEP4735−4:
ブーム8、アーム9、バケット10の長さLb,La,Lc、及び各角度計34,35,36の出力するブーム角度β、アーム角度α、バケット角度γの情報から画面4の中央から下部にかけて油圧ショベルの絵を描画する。
【0266】
以上でSTEP4735を終了する。
【0267】
次に、図42を用いてSTEP4736の詳細を説明する。
【0268】
STEP4736−1:
画面5では範囲制限制御を有効にする。このSTEPでは自動操作指令CautoをONとする。
【0269】
STEP4736−2:
第4の制御ユニット48から第2の共通通信ライン40を介して送信されるバケット先端深さhx、リーチhyを表示用の文字列、文字(hx)、文字(hy)に変換する。
【0270】
STEP4736−3:
画面5の上部に、“バケット先端リーチ”、文字(hy)、“m”、“バケット先端深さ”、文字(hx)、“m”を表示する。
【0271】
STEP4736−4:
ブーム8、アーム9、バケット10の長さLb,La,Lc、及び各角度計34,35,36の出力するブーム角度β、アーム角度α、バケット角度γの情報から画面5の中央から下部にかけて油圧ショベルの絵を描画する。
【0272】
STEP4736−5〜−9:
ここでは目標軌跡hrの設定を行う。設定は表示装置47Aが記憶している目標軌跡hrに対し、スイッチ4703bが押されるとΔh増加し、スイッチ4703cが押されるとΔh減少するようにする。この増減値Δhは例えば0.01mのように予め数値を決めておく。
【0273】
STEP4736−10:
目標軌跡hrの数値を表示用に文字列、文字(hr)に変換する。
【0274】
STEP4736−11:
画面5の下部に示すように、“設定深さ”、文字(hr)、“m”の順に表示する。
【0275】
STEP4736−11:
画面5に示すように油圧ショベルの絵の中の目標軌跡(設定深さ)hrに相当する位置に直線を描く。
【0276】
以上でSTEP4736を終了する。
【0277】
以上のように構成した本実施の形態によれば、第1及び第2の実施の形態の(1)〜(5)の効果に加えて次の効果が得られる。
【0278】
(6)表示装置47を制御用の共通通信ライン39とモニタ用の共通通信ライン40の双方に接続したので、モニタデータだけでなく制御データを同じ表示装置47で表示することができ、建設機械のように狭い運転室6であっても1台の表示装置47を設置することで、オペレータに対しモニタデータと制御データを表示することができる。
【0279】
(7)表示装置47は制御データ及びモニタデータをグラフィカルに表示するので、オペレータに対してモニタデータ及び車体制御に関する情報等の制御データの両方を分かり易く表示することができる。
【0280】
(8)表示装置47の入力手段4703a,4703b,4703cの操作で表示画面の内容に連動して制御用あるいはモニタ用の指令信号を生成し送信するので(図39のSTEP4718,4719におけるスイッチ4703aの操作によるモニタデータの送信要求コマンドの生成及び送信(図31のSTEP4718−1、図32のSTEP4719−1におけるスイッチ4703b,4703cの操作によるモニタデータの送信要求コマンドの生成及び送信についての説明参照);図38のSTEP4802,4803及び図42のSTEP4736−1,4736−5〜9におけるスイッチ4703a,4703b,4703cによる自動操作指令Cauto及び目標軌跡hrの生成及びそのタイマ割り込み処理による送信)、表示装置47から第4の制御ユニット48と第2のモニタユニット46の双方の操作を可能とし、操作の煩雑さを緩和できる。
【0281】
(9)表示装置47を多数備える必要がなくなるので、システムが安価になる。
【0282】
なお、以上の実施の形態では、データ通信のための共通バスとして、制御用の第1の共通通信ライン39とモニタ用の第2の共通通信ライン40の2系統の共通通信ラインを設けたが、制御データあるいはモニタデータが増加した場合は、第1の共通通信ライン39あるいは第2の共通通信ライン40の数を増やし、3系統以上の共通通信ラインとしてもよい。また、通信データの種類として制御データとモニタデータの2種類について述べたが、音響機器その他の付帯設備を搭載した油圧ショベルにあっては、それらのオーディオデータやスイッチ系統のデータを第2の共通の通信ライン40を用いて通信してもよいし、専用の第3の共通通信ラインを設けて通信してもよい。
【0283】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果が得られる。
【0284】
(1)少なくとも制御用とモニタ用に共通通信ラインを分けたので、通信のデータ量、通信頻度は各々の共通通信ラインに分散され、極端な高速の共通通信ラインや演算処理装置を必要とせず、各構成機器の複雑化、コストアップを避けることができる。
【0285】
(2)少なくとも制御用とモニタ用に共通通信ラインを分けたので、制御データとモニタデータのどちらかのデータに障害が発生しても、相互に影響を受けることはなく、特に、モニタデータ通信の障害で機械本体が停止してしまうことが防げる。
【0286】
(3)少なくとも制御用とモニタ用に共通通信ラインを分けたので、例えばモニタ用の共通通信ライン上に機能追加のためにモニタ装置を追加しても、制御用の共通通信ラインに対するデータ通信量、通信頻度に影響を与えることがなく、柔軟なシステムを構築することができる。
【0287】
(4)モニタ用の共通通信ライン上に表示装置を接続したので、制御性能に影響することなく、オペレータにモニタデータを表示することができる。
【0288】
(5)表示装置にモニタデータをグラフィカルに表示するので、オペレータに対しモニタデータを分かり易く表示することができる。
【0289】
(6)表示装置を制御用の共通通信ラインとモニタ用の共通通信ラインの双方に接続するので、モニタデータだけでなく制御データを同じ表示装置で表示することができ、建設機械のように狭い運転室であっても1台の表示装置を設置することで、オペレータに対しモニタデータと制御データを表示することができる。
【0290】
(7)表示装置は制御データあるいはモニタデータの少なくとも一方をグラフィカルに表示するので、オペレータに対してモニタデータあるいは制御データを分かり易く表示することができる。
【0291】
(8)表示装置の入力手段の操作で表示画面の内容に連動して制御用及びモニタ用の指令信号を生成し送信するので、表示装置から制御装置とモニタ装置の双方の操作を可能とし、操作の煩雑さを緩和できる。
【0292】
(9)表示装置を多数備える必要がなくなるので、システムが安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による油圧ショベルの電子制御システムを、油圧ショベル及び油圧システムと共に示す図である。
【図2】図1に示した第1の制御ユニットの構成を示す図である。
【図3】図1に示した第2の制御ユニットの構成を示す図である。
【図4】図1に示した第3の制御ユニットの構成を示す図である。
【図5】図1に示した第1のモニタユニットの構成を示す図である。
【図6】図1に示した第2のモニタユニットの構成を示す図である。
【図7】第1の実施の形態における共通通信ラインの通信データを表形式で示す図である。
【図8】第1及び第2通信部の構成を示す図である。
【図9】CPUのタイマ割り込み処理を説明するフローチャートである。
【図10】通信部のデータ送信処理を説明するフローチャートである。
【図11】通信部のデータ受信処理を説明するフローチャートである。
【図12】CPUの受信割り込み処理を説明するフローチャートである。
【図13】第1の制御ユニットのメイン処理を説明するフローチャート図である。
【図14】第2の制御ユニットのメイン処理を説明するフローチャート図である。
【図15】第3の制御ユニットのメイン処理を説明するフローチャート図である。
【図16】第1のモニタユニットのメイン処理を説明するフローチャート図である。
【図17】第2のモニタユニットのメイン処理の全体の流れを説明するフローチャート図である。
【図18】第2のモニタユニットのメイン処理におけるエンジン稼動記録処理の詳細を説明するフローチャート図である。
【図19】第2のモニタユニットのメイン処理によりEEPROMに記録されるデータの様子を示す図である。
【図20】第2のモニタユニットのメイン処理におけるエンジン油圧異常記録処理の詳細を説明するフローチャート図である。
【図21】第2のモニタユニットのメイン処理におけるフィルタ圧力異常記録処理の詳細を説明するフローチャート図である。
【図22】第2のモニタユニットのメイン処理における燃料残量警告記録処理の詳細を説明するフローチャート図である。
【図23】第2のモニタユニットのメイン処理における冷却水温頻度分布記録処理の詳細を説明するフローチャート図である。
【図24】第3通信部の構成を示す図である。
【図25】第2のモニタユニットのメイン処理におけるPC通信処理の詳細を説明するフローチャート図である。
【図26】本発明の第2の実施形態による油圧ショベルの電子制御システムを、油圧ショベル及び油圧システムと共に示す図である。
【図27】図26に示した表示装置の構成を示す図である。
【図28】第2の実施の形態における共通通信ラインの通信データを表形式で示す図である。
【図29】表示装置の表示画面の一例を示す図であり、(a)は画面1を、(b)は画面2を、(c)は画面3を示す。
【図30】表示装置のメイン処理を説明するフローチャートである。
【図31】表示装置のメイン処理における画面1の表示処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図32】表示装置のメイン処理における画面2の表示処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図33】表示装置のメイン処理における画面3の表示処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図34】本発明の第3の実施形態による油圧ショベルの電子制御システムを、油圧ショベル及び油圧システムと共に示す図である。
【図35】図34に示した第4の制御ユニットの構成を示す図である。
【図36】図34に示した表示装置の構成を示す図である。
【図37】第3の実施の形態における共通通信ラインの通信データを表形式で示す図である。
【図38】第4の制御ユニットのメイン処理を説明するフローチャート図である。
【図39】第3の実施の形態における表示装置のメイン処理を説明するフローチャート図である。
【図40】第3の実施の形態における表示装置の表示画面の一例を示す図であり、(a)は画面4を、(b)は画面5を示す。
【図41】表示装置のメイン処理における画面4の表示処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図42】表示装置のメイン処理における画面5の表示処理の詳細を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…油圧ショベル
2…走行体
3…旋回体
6…運転室
7…掘削作業装置
14…原動機(エンジン)
15…ガバナ装置
16…スロットルダイヤル
17…第1の制御ユニット
18…油圧ポンプ
19…斜板
23…第2の制御ユニット
24,25,26…制御弁
27,28,29…操作レバー
30,31,32…レバー信号発生部
33…第3の制御ユニット
39…第1の共通の通信ライン
40…第2の共通の通信ライン
41…油圧センサ
42…水温センサ
43…燃料レベルセンサ
44…圧力センサ
45…第1のモニタユニット
46…第2のモニタユニット
47…表示装置
48…第4の制御ユニット
50…フィルタ
51…ラジエータ
52…計器パネル
53…パーソナルコンピュータ(PC)

Claims (6)

  1. 原動機、油圧機器及びシステム、作業装置を備える建設機械に、機能毎に分けた複数の制御装置と、建設機械の運転状態を監視する少なくとも1つのモニタ装置を設け、前記複数の制御装置とモニタ装置を共通バスを介して互いに接続し、建設機械の制御に必要な制御データと建設機械のモニタリングに必要なモニタデータの通信を行う建設機械の電子制御システムにおいて、
    前記共通バスを、前記制御データの通信を行うための制御データ専用の第1の共通通信ラインと、前記モニタデータの通信を行うためのモニタデータ専用の第2の共通の通信ラインの少なくとも2系統の共通通信ラインに分け
    前記複数の制御装置を前記第1の共通通信ラインに接続し、前記モニタ装置を前記第2の共通通信ラインに接続し、かつ前記第1の共通通信ラインに接続された前記複数の制御装置のうちの特定の制御装置を前記第2の共通通信ラインに接続し、
    前記複数の制御装置に、前記第1の共通通信ラインにより前記複数の制御装置間で前記制御データの通信を行うための第1通信部を設けるとともに、前記複数の制御装置のうちの前記特定の制御装置と前記モニタ装置に前記第2の共通通信ラインにより前記特定の制御装置と前記モニタ装置間で前記モニタデータの通信を行うための第2通信部をそれぞれ設けたことを特徴とする電子制御システム。
  2. 請求項1記載の建設機械の電子制御システムにおいて、前記第2の共通通信ラインに接続され、この第2の共通通信ラインで通信されるモニタデータを表示する表示装置を更に備えることを特徴とする電子制御システム。
  3. 請求項2記載の建設機械の電子制御システムにおいて、前記表示装置は前記第2の共通通信ラインで通信されるモニタデータをグラフィカルに表示する処理手段を有することを特徴とする電子制御システム。
  4. 請求項1記載の建設機械の電子制御システムにおいて、前記第1及び第2の共通通信ラインの双方に接続され、前記第1の共通通信ラインで通信される制御データと前記第2の共通通信ラインで通信されるモニタデータを選択的に表示する表示装置を更に備えることを特徴とする電子制御システム。
  5. 請求項4記載の建設機械の電子制御システムにおいて、前記表示装置は前記第1の共通通信ラインで通信される制御データと前記第2の共通通信ラインで通信されるモニタデータの少なくとも一方をグラフィカルに表示する処理手段を有することを特徴とする電子制御システム。
  6. 請求項4記載の建設機械の電子制御システムにおいて、前記表示装置は入力手段を備え、この入力手段の操作により表示画面の内容に連動して制御用の指令信号及びモニタ用の指令信号を生成し、前記制御用の指令信号を前記第1の共通通信ラインにより前記複数の制御装置の対応するものに送信し、前記モニタ用の指令信号を前記第2の共通通信ラインにより前記モニタ装置に送信することを特徴とする電子制御システム。
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