JP4488699B2 - 変速操作用倍力装置 - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/26Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms
    • F16H61/28Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms with at least one movement of the final actuating mechanism being caused by a non-mechanical force, e.g. power-assisted
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    • F16H2061/301Hydraulic or pneumatic motors or related fluid control means therefor for power assistance, i.e. servos with follow up action

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両に使用される変速機の操作力を軽減するための変速操作用倍力装置に関し、例えば、バスやトラック等の大型車両に搭載して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
バスやトラック等の大型車両に搭載された変速機の変速操作に際しては大きな操作力が必要になる。このため、チェンジレバーに変速操作用倍力装置を連繋させて運転手の操作力を補助するように構成した所謂ブースタ装置が使用されている。すなわち、ブースタ装置の出力軸を駆動するエアシリンダ装置と、このエアシリンダ装置にブースタ装置の入力軸の操作に応じてエアの供給および排出を行なう制御弁とを備えており、入力軸はチェンジレバーに連結され、出力軸は変速機のシフトシャフトに連結されている。そして、変速時に運転手によるチェンジレバーの操作に連動する入力軸によって制御弁がエアシリンダ装置にエアを供給し、エアシリンダ装置の作動力によって出力軸を移動させることにより、シフトシャフトを駆動するように構成されている。従来の変速操作用倍力装置は、出力軸を駆動するエアシリンダ装置と、エアシリンダ装置に入力軸の操作に応じてエアの供給排出を行う制御弁部が同軸上に配置されており、チェンジレバーで操作されるブースタ装置の入力軸と出力軸とのストロークは同一となるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、他の構成例としては、出力軸を駆動するエアシリンダ装置の軸芯部に配置された制御弁部を外部に配置して、エアシリンダ装置の小型化を狙った変速操作用倍力装置、所謂分離型ブースタ装置におけるエアシリンダ装置のピストンロッドの端と、エアシリンダにエアを供給排出する制御弁を操作する入力軸の端とが連結されており、チェンジレバーに連結されるシフトケーブルの取付部を有するレバーを備えたものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−153223号公報
【特許文献2】
特公平6−89846号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献2に記載された分離型ブースタ装置においては、チェンジレバーに連結している入力部のストロークがシフトシャフトに連絡されているエアシリンダ装置出力部のピストンロッドのストローク以上に必要になるために、チェンジレバーによる入力部のストロークに対して出力部のピストンロッドのストロークが不足することになる。よって、ピストンロッドのストロークの不足を補い、シフトシャフトの回転操作力を確保するためには、ピストンロッドを駆動するエアシリンダ装置の口径を大きく設定しなければならないという問題点がある。
【0006】
本発明の目的は、出力軸の出力不足を防止しつつシフトレバーのストロークを短縮することができる変速操作用倍力装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するための手段のうち代表的なものは、次の通りである。
(1)変速機の変速操作力を補助する変速操作用倍力装置であって、そのボデーに形成されたシリンダ室と、前記シリンダ室に摺動自在に嵌入されたピストンと、前記ピストンに固定され、さらに、変速機のシフトシャフトにシフトレバーによって連結される出力軸と、チェンジレバーに連繋して移動する入力軸と、前記入力軸によって操作されて前記シリンダ室への流体の供給および排出を制御する制御弁とを備えている変速操作用倍力装置において、
前記シフトレバーと前記出力軸との連結軸にその一端を軸支され他端には前記チェンジレバーの操作を伝達するコネクティングロッドが連結されているリンクレバーと、一端が前記制御弁の入力軸に連結され他端が前記シリンダ室のボデーに設けたステーによって軸支されている制御レバーと、前記リンクレバーと前記制御レバーの中間部とを枢支する連結部材と、を備えていることを特徴とする変速操作用倍力装置。
(2)変速機の変速操作力を補助する変速操作用倍力装置であって、そのボデーに形成されたシリンダ室と、前記シリンダ室に摺動自在に嵌入されたピストンと、前記ピストンに固定され、さらに、変速機のシフトシャフトにシフトレバーによって連結される出力軸と、チェンジレバーに連繋して移動する入力軸と、前記入力軸によって操作されて前記シリンダ室への流体の供給および排出を制御する制御弁とを備えている変速操作用倍力装置において、
前記シフトレバーと前記出力軸との連結軸にその一端を軸支され、他端には前記制御弁の入力軸が連結された制御レバーと、その一端が前記シリンダ室のボデーまたは前記制御弁のボデーに設けられたステーに枢支され、その他端には前記チェンジレバーの操作を伝達するコネクティングロッドが連結されたリンクレバーと、前記制御レバーの中間部と前記リンクレバーの中間部とを枢支する連結部材と、を備えていることを特徴とする変速操作用倍力装置。
(3)変速機の変速操作力を補助する変速操作用倍力装置であって、そのボデーに形成されたシリンダ室と、前記シリンダ室に摺動自在に嵌入されたピストンと、前記ピストンに固定され、さらに、変速機のシフトシャフトにシフトレバーによって連結される出力軸と、チェンジレバーに連繋して移動する入力軸と、前記入力軸によって操作されて前記シリンダ室への流体の供給および排出を制御する制御弁とを備えている変速操作用倍力装置において、
前記シフトレバーと前記出力軸との連結軸にその一端を軸支され、他端には前記チェンジレバーの操作を伝達するコネクティングロッドが連結されたリンクレバーが設けられており、前記リンクレバーの中間には前記制御弁の入力軸が連結されていることを特徴とする変速操作用倍力装置。
【0008】
前記した手段によれば、入力軸のストロークを出力軸のストロークと同等にすることができる。また、出力軸のストロークを変えずに入力軸のストロークを短縮してもシリンダ室の口径を大きく設定する必要がないので、出力軸の出力が不足することはない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
【0010】
本実施の形態において、本発明に係る変速操作用倍力装置は、バスやトラック等の大型車両に搭載される所謂ブースタ装置として構成されている。図1に示されているように、ブースタ装置は、チェンジレバー1によって操作されるシフトシャフト2を備えている。このシフトシャフト2にスプライン結合されたシフト部材3の軸方向Aへの作動によってセレクト動作を実行し周方向Bへの回動によってシフト動作を実行するように構成されており、チェンジレバー1にリンク機構を介して接続されている。シフトシャフト2の近傍には変速機の所定の変速ギヤにそれぞれ対応した複数本のシフトロッド6がシフトシャフト2と直交する方向で変速機の軸方向に整列されて配置され、トランスミッションケースに摺動自在に軸架されている。各シフトロッド6にはシフトフォーク5および係合部材4がそれぞれ固定されており、係合部材4にはシフトシャフト2の軸方向に摺動自在にスプライン結合されたシフト部材3が選択的に係合し得るようになっている。シフトシャフト2はシフト部材3を係合部材4に係合した状態で周方向Bに回動することによって、シフト動作を実行するようになっている。
【0011】
シフトシャフト2の一端部にはブースタ装置10がシフトシャフト2と直交する方向に配置されてトランスミッションケースに据え付けられており、ブースタ装置10の出力軸20はシフトシャフト2の一端部に固定されたシフトレバー7の自由端部に連結されている。そして、チェンジレバー1の操作に追従してブースタ装置10が作動し、出力軸20が図1において軸方向Cに作動すると、シフトシャフト2が周方向Bに回動して、既に選択したシフトロッド6を軸方向Dに作動させることにより、シフトフォーク5が図示しないスリーブを移動させて歯車の組み合わせを変更し、変速のシフト動作が実行される。
【0012】
図1および図2に示されているように、ブースタ装置10は二体の略円柱体が上下に平行に配置されて連結された形状に形成されているボデー11を備えており、ボデー11はステー12(図4参照)によって車両のトランスミッションケースに据え付けられるようになっている。図2に示されているように、ボデー11の下側の円柱体部分にはシリンダ室13が略円柱形の中空形状に全長にわたって形成されている。シリンダ室13にはピストン14が筒心方向(図2において左右方向。以下、左右方向とする。)に摺動自在に嵌入されており、シリンダ室13はピストン14によって左圧力室13aと右圧力室13bとに仕切られている。ボデー11の左右の両端部には左圧力室13aに連通した左給排通路15と、右圧力室13bに連通した右給排通路16とがそれぞれ開設されている。
【0013】
シリンダ室13の左端部には中心線上に軸孔を有する円盤形状の軸受部材18が嵌入されてストッパリング17によって固定されており、軸受部材18の中心線上には円筒形状のホルダ19の右端部が螺入されている。軸受部材18の軸孔およびホルダ19の筒中空部にはピストンロッドである出力軸20の左端部が左右方向に摺動自在に嵌入されている。ホルダ19の筒壁には空気抜き孔19aが開設されている。出力軸20はピストン14の中心を貫通して中間部においてピン21によって固定されており、出力軸20の右端部はシリンダ室13から右方に突き出されてシフトレバー7の自由端部に軸継手22によって連結されている。軸継手22はシフトレバー7と出力軸20との相対的な若干の位置ずれをその回動および上下方向の移動で許容吸収するように構成されている。出力軸20の右端部とボデー11のシリンダ室13の外壁との間には、防塵カバー23がシリンダ室13における出力軸20の貫通口を被覆するように装着されている。
【0014】
シフトレバー7におけるシフトシャフト2の回転中心と軸継手22との間の中央部には枢支アッシー24が直角に突設されており、枢支アッシー24には制御レバー8の中間部が回動自在に枢支されている。すなわち、枢支アッシー24はシフトレバー7と制御レバー8を連結する部材である。制御レバー8はシフトレバー7と略同一の長さに設定されてシフトレバー7と平行に配置されており、制御レバー8の一方の自由端部には入力軸25が軸継手26を介して連結され、他方の自由端部にはチェンジレバー1に連繋されたコネクティングロッド9が連結されている。軸継手26は制御レバー8と入力軸25との相対的な若干の位置ずれをその回動および上下方向の移動で吸収するように構成されている。
【0015】
ボデー11の上側の円柱体部分には左右で一対の制御弁30、30Rによって構成された制御弁装置29が組み込まれている。図2に示されているように、左右の制御弁30、30Rは略同一に構成されて左右対称形に配置されている。したがって、以下の説明においてはその構成を左の制御弁30を代表にして説明する。なお、左右の制御弁を区別する必要がある場合には、右の制御弁については「30R」というように各構成要素の符号に「R」を付して表すことにする。
【0016】
図2に示されているように、制御弁30はボデー11の上端部においてシリンダ室13と平行に形成された円柱中空形状の収納室31を備えており、収納室31の中心線上には入力軸25が配置されている。入力軸25の右端部は収納室31の右端壁に開設された軸受孔32によって摺動自在に支承されている。ボデー11の右端部と入力軸25の右端部の軸継手26および制御レバー8の上端部との間には、防塵カバー27が収納室31における軸受孔32の貫通口を被覆するように装着されている。図3に示されているように、収納室31の左端の開口部には入力軸25の左端部を摺動自在に支承した軸受部材33と、収納室31の左端開口を閉塞したキャップ34とが内側から順に嵌入されており、軸受部材33およびキャップ34は収納室31にストッパリング35によって固定されている。入力軸25の左端部には円形リング形状のストッパ36がナット37によって固定されており、ストッパ36は軸受部材33の左端面とキャップ34の右端面にそれぞれ係合することにより、入力軸25の右端限と左端限とを規定するようになっている。
【0017】
図3に示されているように、収納室31には円筒形状の弁箱40が嵌入されている。弁箱40の外周の左端部には外周にシールリング42を有する高圧室側隔壁部41が円形リング形状に突設されており、高圧室側隔壁部41はシールリング42を収納室31の内周面に押接させることにより、弁箱40の外周と収納室31の内周との空間を高圧室43とシリンダ室側圧力室44とに仕切っている。高圧室43(43R)には図5に示された給気路38が接続されている。弁箱40の外周の右端部には外周にシールリング46を有する排気室側隔壁部45が円形リング形状に突設されており、排気室側隔壁部45はシールリング46を収納室31の内周面に押接させることにより、弁箱40の外周と収納室31の内周との空間をシリンダ室側圧力室44と排気側圧力室47とに仕切っている。
【0018】
弁箱40の内周面の中央部には弁板部50が入力軸25と同心円の円形リング形状に突設されており、弁板部50は弁箱40の中空部を弁室51とリフタ室52とに仕切っている。弁板部50の中心線上には弁口53が開設されており、弁板部50の弁口53の周りの弁室51側の端部には弁座54が形成されている。弁室51の右端部における入力軸25の外周には弁体55が左右方向に摺動自在に嵌合されており、弁体55の右端面には弁座54に離着座するシート部材56が固着されている。弁室51の左端部における入力軸25の外周にはスプリングシート57が嵌合されており、スプリングシート57と弁体55との間にはスプリング58が蓄力状態で介設されている。弁体55はスプリング58によって弁口53を閉じる方向に付勢されている。
【0019】
弁箱40のリフタ室52側の筒壁には出力ポート60が径方向に貫通するように開設されており、収納室31の内周面における出力ポート60と対向する部位には環帯溝61を備えてり、環帯溝61の溝底には左給排通路15が接続されている。リフタ室52には弁体55を押す円筒形状のリフタ62が隣接して配置されており、リフタ62は入力軸25の外周に左右方向に摺動自在に嵌合している。リフタ62の左側部にはシート部材56に押接して弁体55を押すプッシュ部63が形成されている。入力軸25の中央部外周にはリフタ62の右側面を受けるストッパ67が固定されており、リフタ62はリフタ62の左側面とリフタ室52の右側面との間に介設されたスプリング64によってストッパ67に押接されている。
【0020】
左側の弁箱40と右側の弁箱40Rとの境目には排気ポート65が径方向に貫通するように開設されており、収納室31の内周面における排気ポート65と対向する部位には環帯溝66を備えている。環帯溝66の溝底には図5に示された排気路68が接続されている。
【0021】
次に、前記構成に係るブースタ装置の作用を説明する。なお、以下の説明では出力軸が左方向に移動するシフト動作について説明するが、右方向に移動するシフト動作においても同様に作用することになる。
【0022】
図1において、チェンジレバー1がセレクト操作されると、シフト部材3が軸方向Aに移動され、所望シフトロッド6の係合部材4に係合される。続いて、チェンジレバー1がシフト操作されると、コネクティングロッド9によって制御レバー8に伝達される。この操作により、制御レバー8はシフトレバー7の枢支アッシー24を中心にして回動され、ブースタ装置10の入力軸25を右方向に移動させる。
【0023】
図3において入力軸25がチェンジレバー1の操作に追従して右方向に移動されると、右の制御弁30Rのリフタ62Rは右方向に移動されて弁体55Rを右方向に押すため、弁体55Rは弁座54Rから離れ、弁口53Rが開く。弁口53Rが開くと、給気路38(図5参照)→高圧室43R→弁室51R→弁口53R→出力ポート60R→環帯溝61R→右給排通路16を経由して、エアが図2に示されているシリンダ室13の右圧力室13bへ供給される。この際、左の制御弁30においては弁体55が弁座54に着座したままであるため、左圧力室13aより左給排通路15→環帯溝61→出力ポート60→弁口53→排気ポート65を経由して、環帯溝66から図4に示されている排気路68へ排気される。
【0024】
以上の制御弁30、30Rの作動により、ピストン14はシリンダ室13において左方向に押され、ピストン14に固定された出力軸20も左方向に移動される。この出力軸20の左方向の移動がシフトレバー7によってシフトシャフト2に伝えられることにより、図1において、シフトシャフト2は周方向Bに回動される。このシフトシャフト2の回動がシフト部材3および係合部材4によってシフトロッド6に伝えられ、シフトロッド6が軸方向Dに移動されることによりシフト動作が実行される。つまり、チェンジレバー1のシフト操作力はブースタ装置10によって増力されたことになる。
【0025】
図1においてシフトレバー7が出力軸20によって回動されるに際して、制御レバー8はコネクティングロッド9との連結継手部を中心にシフトレバー7の枢支アッシー24を介して回動するため、入力軸25は左方に押し戻されるため、制御弁30、30Rは図2および図3に示されている中立状態に回復され、出力軸20はチェンジレバー1で操作された位置で停止する。したがって、出力軸20と入力軸25との間に制御レバー8が架設されることで、前述したシフト動作を適正に維持することができる。
【0026】
その後、チェンジレバー1がシフト位置からニュートラル位置に戻されると、コネクティングロッド9が前述と逆向きに移動されて、制御レバー8に伝達される。この操作により、制御レバー8はシフトレバー7の枢支アッシー24を中心にして前述とは逆向きに回動され、ブースタ装置10の入力軸25を左方向に移動させる。
【0027】
図3において、入力軸25がチェンジレバー1の操作に追従して左方向に移動されると、左の制御弁30のリフタ62は左方向に移動されて弁体55を左方向に押すため、弁体55は弁座54から離れ、弁口53が開く。弁口53が開くと、給気路38→高圧室43→弁室51→弁口53→出力ポート60→環帯溝61→左給排通路15を経由して、シリンダ室13の左圧力室13aに供給される。この際、右の制御弁30Rにおいては、弁体55Rが弁座54Rに着座したままであるため、右圧力室13bから右給排通路16→環帯溝61R→出力ポート60R→弁口53R→排気ポート65を経由して、環帯溝66から排気路68へ排気される。
【0028】
以上の制御弁30、30Rの作動により、ピストン14はシリンダ室13において右方向に押され、ピストン14に固定された出力軸20も右方向に移動される。この出力軸20の右方向の移動がシフトレバー7によってシフトシャフト2に伝えられることにより、図1において、シフトシャフト2は周方向Bに回動される。このシフトシャフト2の回動がシフト部材3および係合部材4によってシフトロッド6に伝えられ、シフトロッド6が軸方向Dに移動され、動作が実行される。シフトレバー7が出力軸20によって回動されるに際して、制御レバー8はコネクティングロッド9との連結継手部を中心にシフトレバー7の枢支アッシー24を介して回動するため、入力軸25は右方に押し戻され、その結果、制御弁30、30Rは図示中立状態に回復され、出力軸20はチェンジレバー1で操作されたニュートラル位置で停止する。
【0029】
前記実施形態によれば、次の効果が得られる。
【0030】
1) 入力軸のストロークを出力軸のストロークと同等もしくはそれ以下に短縮することができるので、バスやトラック等の大型車両の変速操作用倍力装置においても、シフトレバーのストロークを乗用車並に短縮することができる。
【0031】
2) 入力軸のストロークを出力軸のストロークと同等もしくはそれ以下に短縮しても、出力軸の出力が不足することはない。
【0032】
3) 制御弁をボデーにおける入力軸と離間した位置に配設することにより、制御弁の構造や取付構造等を簡単化することができるため、変速操作用倍力装置のコストの増加を抑制することができる。
【0033】
図6は本発明の第二の実施の形態を示している。前記第一の実施の形態においては、制御弁装置29の入力軸25が制御レバー8の上端に連結されており、制御レバー8の下端にはチェンジレバー1の操作を伝達するコネクティングロッド9が連結されている。これに対して、図6に示された第二の実施の形態においては、制御弁装置29の入力軸25が制御レバー8Aの下端に連結されており、制御レバー8Aの上端にはチェンジレバー1の操作を伝達するコネクティングロッド9が連結されている。なお、制御弁装置29とシリンダ室13のエアの給排通路の図示は省略されている。後述する図7〜図11においても同様である。
【0034】
図7は本発明の第三の実施の形態を示しており、本実施の形態は請求項2に係る発明に対応している。図7に示された第三の実施の形態においては、リンクレバー70Aがシフトレバー7の下端に設けられており、リンクレバー70Aの先端にはチェンジレバー1の操作を伝達するコネクティングロッド9が連結されている。また、シフトレバー7とリンクレバー70Aとを連結する軸にはシリンダ室13の出力軸20が連結されている。制御レバー8Bの下端には制御弁装置29の入力軸25が連結されており、制御レバー8Bの上端はシリンダ室13のボデー11に取り付けられたステー69Aによって支持されている。また、リンクレバー70Aの中間部と制御レバー8Bの中間部とが、連結部材71によって回動可能に枢支されている。
【0035】
図8は本発明の第四の実施の形態を示しており、本実施の形態も請求項2に係る発明に対応している。図7に示された第三の実施の形態に対して、図8に示された第四の実施の形態においては、制御レバー8Cに対する制御弁装置29の入力軸25とボデー11に設けたステー69Bの支持位置とが上下反対になっている点で、相違する。
【0036】
図9は本発明の第五の実施の形態を示しており、本実施の形態は請求項3に係る発明に対応している。本実施の形態においては、制御レバー8Dがシフトレバー7の下方に設けられており、それらの先端には制御弁装置29の入力軸25が連結されている。制御レバー8Dに対して連結部材71によって連結されたリンクレバー70Cの一端には、チェンジレバー1の操作を伝達するコネクティングロッド9が連結されている。また、リンクレバー70Cの他端は制御弁装置29のボデーに取付られたステー69Cによって支持されている。
【0037】
図10は本発明の第六の実施の形態を示しており、本実施の形態も請求項3に係る発明に対応している。第五の実施の形態に対して、本実施の形態においては、制御レバー8Eがシフトレバー7の下方に設けられており、制御レバー8Eに対して連結部材71によって連結されたリンクレバー70Dの一端には、チェンジレバー1の操作を伝達するコネクティングロッド9が連結されており、他端がシリンダ室13のボデー11に取付けられたステー69Dによって支持されている点が、相違する。
【0038】
図11は本発明の第七の実施の形態を示しており、本実施の形態は請求項4に係る発明に対応している。本実施の形態においては、制御レバー8Fがシフトレバー7の下方に設けられており、制御レバー8Fの先端にはチェンジレバー1の操作を伝達するコネクティングロッド9が連結され、制御レバー8Fの中間部には制御弁装置29の入力軸25が連結されている。
【0039】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
【0040】
例えば、シフトレバーおよび制御レバーの枢支位置は適宜に設定することができる。
【0041】
シリンダ装置は正圧を使用するに限らず、負圧を使用してもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明における実施の形態において、出力軸の出力やストロークと関係なく、コネクティングロッドのストロークを出力軸ストロークと同じかもしくは短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図2】ブースタ装置を示す正面断面図である。
【図3】その主要部を拡大した正面断面図である。
【図4】側面図である。
【図5】一部切断平面図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図7】本発明の第三の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図8】本発明の第四の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図9】本発明の第五の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図10】本発明の第六の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図11】本発明の第七の実施の形態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1…チェンジレバー、2…シフトシャフト、3…シフト部材、4…係合部材、5…シフトフォーク、6…シフトロッド、7…シフトレバー、8、8A、8B、8C、8D、8E、8F…制御レバー、9…コネクティングロッド、10…ブースタ装置、11…ボデー、12…ステー、13…シリンダ室、13a…左圧力室、13b…右圧力室、14…ピストン、15…左給排通路、16…右給排通路、17…ストッパリング、18…軸受部材、19…ホルダ、19a…空気抜き孔、20…出力軸、21…ピン、22…軸継手、23…防塵カバー、24…枢支アッシー、25…入力軸、26…軸継手、27…防塵カバー、29…制御弁装置、30、30R…制御弁、31…収納室、32…軸受孔、33…軸受部材、34…キャップ、35…ストッパリング、36…ストッパ、37…ナット、38…給気路、40…弁箱、41…高圧室側隔壁部、42…シールリング、43…高圧室、44…シリンダ室側圧力室、45…排気室側隔壁部、46…シールリング、47…排気側圧力室、50…弁板部、51…弁室、52…リフタ室、53…弁口、54…弁座、55…弁体、56…シート部材、57…スプリングシート、58…スプリング、60…出力ポート、61…環帯溝、62…リフタ、63…プッシュ部、64…スプリング、65…排気ポート、66…環帯溝、67…ストッパ、68…排気路、69A、69B、69C、69D…ステー、70A、70B、70C、70D…リンクレバー、71…連結部材。

Claims (3)

  1. 変速機の変速操作力を補助する変速操作用倍力装置であって、そのボデーに形成されたシリンダ室と、前記シリンダ室に摺動自在に嵌入されたピストンと、前記ピストンに固定され、さらに、変速機のシフトシャフトにシフトレバーによって連結される出力軸と、チェンジレバーに連繋して移動する入力軸と、前記入力軸によって操作されて前記シリンダ室への流体の供給および排出を制御する制御弁とを備えている変速操作用倍力装置において、
    前記シフトレバーと前記出力軸との連結軸にその一端を軸支され他端には前記チェンジレバーの操作を伝達するコネクティングロッドが連結されているリンクレバーと、一端が前記制御弁の入力軸に連結され他端が前記シリンダ室のボデーに設けたステーによって軸支されている制御レバーと、前記リンクレバーと前記制御レバーの中間部とを枢支する連結部材と、を備えていることを特徴とする変速操作用倍力装置。
  2. 変速機の変速操作力を補助する変速操作用倍力装置であって、そのボデーに形成されたシリンダ室と、前記シリンダ室に摺動自在に嵌入されたピストンと、前記ピストンに固定され、さらに、変速機のシフトシャフトにシフトレバーによって連結される出力軸と、チェンジレバーに連繋して移動する入力軸と、前記入力軸によって操作されて前記シリンダ室への流体の供給および排出を制御する制御弁とを備えている変速操作用倍力装置において、
    前記シフトレバーと前記出力軸との連結軸にその一端を軸支され、他端には前記制御弁の入力軸が連結された制御レバーと、その一端が前記シリンダ室のボデーまたは前記制御弁のボデーに設けられたステーに枢支され、その他端には前記チェンジレバーの操作を伝達するコネクティングロッドが連結されたリンクレバーと、前記制御レバーの中間部と前記リンクレバーの中間部とを枢支する連結部材と、を備えていることを特徴とする変速操作用倍力装置。
  3. 変速機の変速操作力を補助する変速操作用倍力装置であって、そのボデーに形成されたシリンダ室と、前記シリンダ室に摺動自在に嵌入されたピストンと、前記ピストンに固定され、さらに、変速機のシフトシャフトにシフトレバーによって連結される出力軸と、チェンジレバーに連繋して移動する入力軸と、前記入力軸によって操作されて前記シリンダ室への流体の供給および排出を制御する制御弁とを備えている変速操作用倍力装置において、
    前記シフトレバーと前記出力軸との連結軸にその一端を軸支され、他端には前記チェンジレバーの操作を伝達するコネクティングロッドが連結されたリンクレバーが設けられており、前記リンクレバーの中間には前記制御弁の入力軸が連結されていることを特徴とする変速操作用倍力装置。
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