JP4488292B2 - 手術用顕微鏡 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば外科的手術に用いられる手術用顕微鏡に関する。
例えば特許文献1には、アームに支持された鏡体部を3次元的に移動可能に支持し、錘で全体的なバランスを取るカウンターウェイト(カウンターバランス)式のアーム架台を有する手術用顕微鏡が開示されている。
一方、特許文献2には、バネにより全体的なバランスをとるバネバランス式のアーム架台を有する手術用顕微鏡が開示されている。バネバランス式のアーム架台は、カウンターバランス式のアーム架台に比べて手術用顕微鏡の全体的な重量や質量を小さく抑えることができる(コンパクトにすることができる)ので、運搬性が良いという利点がある。
特許文献2に開示されたバネバランス式のアーム架台を有する手術用顕微鏡は、2つの鉛直軸周りに鏡体部を水平動させる水平動アームを備え、1つの水平軸周りに鏡体部を鉛直動させる鉛直動アームを備えている。アーム架台は、鏡体部の重量や鉛直動アームの重量により1つの水平軸周りに生じる回転モーメントを弾性部材(コイルバネやガススプリング等)により相殺してバランスをとる構造である。
さらに、特許文献3には、アーム架台に回転揺動軸受を付加し、床面の傾きに関わらず、2つの鉛直軸を鉛直方向に向けて水平出し調整可能なように、堅固な構造を有する水平出し機能付の手術用顕微鏡が開示されている。
特開平7−16239号公報 特開昭57−86806号公報 欧州特許出願公開第1251380号明細書
特許文献2に開示されたバネバランス式のアーム架台を傾斜した床面に配置した場合、鏡体部を水平動アームにより水平動させる2つの鉛直軸周りには、鏡体部の重量や、鏡体部を支える水平動アームの重量等により回転モーメントが生じる。このため、アーム架台のバランスが崩れ、手術用顕微鏡の操作性が低下するおそれがある。2つの鉛直軸周りに回動する水平動アームの摺動抵抗を高めることによって回転モーメントの作用を抑えることもできるが、鉛直軸周りの水平動アームを回動させる操作が重くなるので操作性が低下してしまう。
特許文献3の手術用顕微鏡は、床面の傾斜により生じる鏡体部の重量や水平動アームの重量による回転モーメントの発生を防止するため、床面の傾斜状態に関わらず回転揺動軸受による水平出し機構により、2つの鉛直軸を常に鉛直方向に調整することができる。しかし、2つの鉛直軸の各々の調整を水平面内で行なわなければならないので調整が面倒である。また、2つの鉛直軸から鏡体部に至る重量物を支えるため、回転揺動軸受には堅固な構造(剛性を有すること)が必要で、軸受自体が大型化するとともに高価になるおそれが高い。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、水平床設置時のみならず傾斜床設置時に簡単な機構により容易にバランスを取ることが可能な手術用顕微鏡を提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明の手術用顕微鏡は、床面に設置されるベースと、前記ベースに対し鉛直回転軸周りに回転可能に保持された支柱と、前記支柱に対し第1の水平回転軸周りに回転可能に保持された水平動アームと、前記水平動アームに対し第2の水平回転軸周りに回転可能に保持された鉛直動アームと、前記鉛直動アームに支持された鏡体部とを備えている。そして、この手術用顕微鏡は、さらに、前記水平動アームの回動モーメントを相殺する弾性部材と、前記水平動アームに設けられ、前記弾性部材からの力を受ける支点と、前記支点位置を前記水平動アームの長手方向に対して略直交方向に移動させる支点移動手段とを備え、前記支点移動手段は、前記第1の水平回転軸と略直交する方向に前記支点の位置を移動可能であることを特徴とする。
このような構成を有するので、水平動アームの回動中心である第1の水平回転軸と、弾性部材の支点とを結ぶ軸線と、弾性部材の作用方向とのなす角度を支点移動手段により変更(調整)することができる。このため、傾斜した床面に手術用顕微鏡のベースが配置された場合であっても、水平動アームの第1の水平回転軸周りのモーメントの発生量を容易に調整することができる。すなわち、水平動アームのバランスを容易に取ることができる。また、傾斜した床面に手術用顕微鏡が配置された場合に生じる水平動アームのバランス崩れ、すなわち、第1の水平回転軸周りの水平動アームの回動により生じるモーメントの変動を、弾性部材から力を受ける支点を水平動アームの長手方向に対して外れる方向に移動させて、弾性部材の水平動アームに対する作用角度を変更することによって、モーメントの発生量を容易に調整して相殺することができる。そうすると、従来のX−Yの2軸平面内での水平出しを行なう回転揺動軸受方式に比べ、鉛直方向に対して水平動アームが傾斜したときに水平動アームの長手方向に対して外れる方向に移動させる1軸を補正するのみ(必要な場合は鉛直回転軸周りの回動を含む2軸)で床面の傾斜により生じるモーメントに対してその補正を行なうことができるので、より容易にバランスを取ることができる。すなわち、手術用顕微鏡が傾斜した床面に設置された場合にバランスを取るための調整操作を容易に行なうことができる。また、支点を1軸に沿って移動させることのみで手術用顕微鏡のバランス調整を行なうことができるので、支点移動手段を小型化することができ、かつ、安価に構成することができる。そして、弾性部材に生じる力の方向を水平動アームの軸方向から外れる方向(水平動アームの軸方向に対して所望の斜め方向)に偏向させて弾性部材に生じさせる力の方向や大きさをより容易に変化させることができる。
この発明によれば、水平床設置時のみならず傾斜床設置時に簡単な機構により容易にバランスを取ることが可能な手術用顕微鏡を提供することができる。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について説明する。
まず、第1の実施の形態について図1(A)ないし図5(B)を用いて説明する。ここでは、主に、図1(A)および図1(B)を用いて手術用顕微鏡10の構成を説明する。
図1(A)に示すように、手術用顕微鏡10は、ベース12と、支柱14と、第1の平行四辺形リンク16(水平動アーム)と、ジョイント18と、第2の平行四辺形リンク20(鉛直動アーム)と、鏡体部22とを備えている。
ベース12は、床面に載置され、手術室内を移動可能な状態と固定可能な状態とに切り替え可能な複数のキャスター12aと、これらキャスター12a上に配置されたベース本体12bとを備えている。このベース12のベース本体12bには、鉛直方向に延びた第1の回転軸Oが配設されている。この第1の回転軸Oには、第1の回転軸O周りに回転可能に支柱14の下端部が配設されている。
この支柱14の上端部には、第1の回転軸Oに対して直交し、水平方向に延びた第2の回転軸Oが配設されている。この第2の回転軸Oには、第1の平行四辺形リンク16が配設されている。第1の平行四辺形リンク16は、それぞれロッド状に延びた第1ないし第4のアーム28a−28dを備えている。
第1および第3のアーム28a,28cは、平行に配置されている。第2および第4のアーム28b,28dは、平行に配置されている。第1および第2のアーム28a,28bは、回転軸Aにより連結され、第2および第3のアーム28b,28cは、回転軸Aにより連結されている。第3および第4のアーム28c,28dは、第3の回転軸Oにより連結されている。第4および第1のアーム28d,28aは、第2の回転軸Oにより連結されている。さらに、第4のアーム28dは、第2の回転軸Oにより下端部で支柱14に連結されている。
このようにして、第1ないし第4のアーム28a−28d、回転軸A,A、第2および第3の回転軸O,Oにより、第1の平行四辺形リンク16が形成されている。なお、第2の回転軸Oは、第1の平行四辺形リンク16(第4のアーム28d)の回動中心としての第1の水平回転軸である。第3の回転軸Oは、第2の平行四辺形リンク20(後述する第5、第7および第9のアーム28e,28g,28i)の回動中心としての第2の水平回転軸である。
第1および第2の平行四辺形リンク16,20の間には、これら第1および第2の平行四辺形リンク16,20を連結するジョイント18が配設されている。ジョイント18は、第4の回転軸Oを備えている。すなわち、第3のアーム28cの右端部には、第3の回転軸Oに直交した方向に第4の回転軸Oが配設されている。第4の回転軸Oには、第4の回転軸O周りに回動可能に第2の平行四辺形リンク20が配設されている。
第2の平行四辺形リンク20は、第5ないし第10のアーム28e−28jを備えている。第5、第7および第9のアーム28e,28g,28iは平行に配置されている。第6、第8および第10のアーム28f,28h,28jは平行に配置されている。第5および第6のアーム28e,28fは、回転軸Aにより連結され、第6および第7のアーム28f,28gは、回転軸Aにより連結されている。第7および第8のアーム28g,28hは、回転軸Aにより連結されている。第5および第8のアーム28e,28hは、第5の回転軸Oにより連結されている。第6および第9のアーム28f,28iは、回転軸Aにより連結され、第9および第10のアーム28i,28jは、回転軸Aにより連結されている。第10および第7のアーム28j,28gは、回転軸Aにより連結されている。
このようにして、第5ないし第10のアーム28e−28j、第5の回転軸O、回転軸A−Aにより第2の平行四辺形リンク20が形成されている。
第10のアーム28jの下端部には、第10のアーム28jの長手軸に沿って第6の回転軸Oが配設されている。第6の回転軸Oには、第6の回転軸O周りに回転可能に鏡体部22が配設されている。第10のアーム28jと、鏡体部22との合成された重心位置(質点)γは、第4および第6の回転軸O,Oの交点と略一致するように、第10のアーム28jおよび鏡体部22の重量が配分されている。
鏡体部22は、支持アーム22aと、鏡体22bとを備えている。支持アーム22aは、コ字状や略U字状を有し、一端部(上端部)が第10のアーム28jの下端部に支持され、他端部(下端部)で鏡体22bを支持している。鏡体22bは、第6の回転軸O6に沿った方向を観察可能である。
図1(B)に示すように、支柱14には、第11のアーム28kが内蔵されている。第11のアーム28kの上端部には回転軸Aが配設され、下端部には回転軸Aが配設されている。このため、第11のアーム28kの上端部は、回転軸Aによって第2のアーム28bの下端部および第1のアーム28aの左端部に連結されている。
回転軸Aは、三角リンク34の1つの頂点に配設されている。三角リンク34は、3つの頂点を有し、各頂点には、回転軸A,A10,A11が配設されている。回転軸A10は、後述する回転軸A13の下側で支柱14に支持されている。すなわち、支柱14と三角リンク34とは、回転軸A10で連結されている。回転軸A11は、第1のガススプリング36の一端部(下端部)に接続されている。ここで、第1のガススプリング36は、第2の平行四辺形リンク20をバランスさせるための弾性部材である。第1のガススプリング36の他端部(上端部)には、第2の回転軸Oに平行な回転軸A12が配設されている。この回転軸A12は、支柱14に連結されている。すなわち、支柱14と第1のガススプリング36とは、回転軸A12で連結されている。
支柱14の内部には、第2の回転軸Oに平行な回転軸A13が設けられている。この回転軸A13は、第4のアーム28dの長手軸が鉛直方向に配置されたときに、第2の回転軸Oと同じ軸線上に配置されている。この回転軸A13には、第1の平行四辺形リンク16をバランスさせるための弾性部材として、第2のガススプリング40の下端部が回動可能に支持されている。すなわち、支柱14には、第2のガススプリング40の下端部が回転軸A13を支点(第2の支点)として回動可能に配設されている。第4のアーム28dの内部には、第2のガススプリング40の上端部を回転軸A14周りに回動可能に支持する床傾斜補正機構44が配設されている。ここで、回転軸A14は、第4のアーム28d上の第2のガススプリング40の作用点(支点(第1の支点))である。回転軸A14は、初期状態では、第2および第3の回転軸O,Oを繋ぐ後述する軸線Z3上に配置されている。
図1(C)に示すように、床傾斜補正機構44は、第4のアーム28dに固定された台座46と、1対の軸受48a,48bと、軸部材50と、スライダ52とを備えている。台座46は、第4のアーム28dに固定された固定部と、固定部の両端部から下方に互いに平行に延出された延出部とを備えている。台座46の固定部から下方に延出された延出部には、それぞれ台座穴46a,46bが形成されている。これら台座穴46a,46bには、軸受48a,48bが配設されている。
軸受48a,48bには、外周面に右ネジの雄ネジ部50aを有する軸部材50が配設されている。この軸部材50には、軸部材50の長手軸に沿って移動可能で、上記雄ネジ部50aに螺着される雌ネジ部52aを内周面に有するスライダ52が台座46の延出部間に配設されている。このため、軸受48a,48bおよびスライダ52には、軸部材50が回転可能に配設されている。軸部材50は、第2および第3の回転軸O,Oを繋ぐ軸線Z3、並びに、第2の回転軸Oに対して略直交する方向に配置されている。軸部材50の外周面には、軸受48a,48bが配設される位置に雄ネジ部50b,50cが形成されている。これら雄ネジ部50b,50cには、抜止リング54a,54bが螺着され、軸部材50が軸受48a,48bから外れることが防止される。
スライダ52は、第2のガススプリング40の上端部を下端部の回転軸A13を中心として回動自在に支える軸部56(軸A14)を備えている。台座46とスライダ52とはそれぞれの平面部同士が向き合って配設されており、スライダ52の平面部には平板状の樹脂板58が固定されている。このため、軸部材50が回転しても、台座46とスライダ52とは互いに対して相対的に回転することが防止され、軸部材50の回転に伴ってスライダ52が軸部材50の軸に沿って移動する。なお、軸部材50の右端部には、回転ノブ60が配設されている。回転ノブ60を例えば時計周り(右ネジ方向)に回転させると、スライダ52は図1(C)中の右側に移動する。回転ノブ60を反時計周りに回転させると、スライダ52は図1(C)中の左側に移動する。このようにして、床傾斜補正機構44は、第4のアーム28dの長軸(第2および第3の回転軸O,Oを繋ぐ軸線Z3)、および、軸A14に対して略直交する方向に軸A14を移動可能に支持する支点移動手段を構成している。
なお、図1(A)に示すように、第4のアーム28dと、支柱14とには、それぞれ指標62a,62bが印刷されている。これら指標62a,62bは、第4のアーム28dが床に対して垂直な状態に配置されたときに指標62a,62b同士が一致する。このため、これら指標62a,62bは、第4のアーム28dがほぼ垂直であることを示すおおよその目印として機能する。
次に、第1のガススプリング36により第2の平行四辺形リンク20のバランスを取るバランス構造について説明する。
図1(B)に示すように、鏡体部22やこれを支持する第2の平行四辺形リンク20等の重量により第3の回転軸O周りに回転モーメントMA1が発生する。この回転モーメントMA1は、これら鏡体部22および第2の平行四辺形リンク20等の全体重量がWであり、その全体重心位置(質点)が符号αの位置であり、第3の回転軸Oから重心位置αまでの距離をLとし、水平軸に対して第4の回転軸Oがなす角度をθA1とすると、
A1=W・L・cosθA1
で示される。これは第3の回転軸Oを中心として図1(B)中の時計周りに発生するモーメントである。図1(B)に示す状態では、第4の回転軸Oが水平(θA1=0°)で、cos0°=1となるので回転モーメントMA1は最大(MA1=W・L)となる。
一方、上述した回転モーメントMA1に対し、第1のガススプリング36のバネ力により第3の回転軸O周りに回転モーメントMB1が発生する。この回転モーメントMB1は、図1(B)に示す状態で第1のガススプリング36により発生するバネ力がFB1であり、第3の回転軸Oから軸A、第2の回転軸Oから軸A、軸A10から軸Aまでの距離が全てLS1であり、軸A10から軸A11までの距離がLS2であり、軸A10と軸A11とを繋ぐ軸線Z1に対して直交する軸線Z2が、第1のガススプリング36のバネ力FB1の方向となす角度をθB1とする。ここで、軸A10周りに発生するモーメントと第3の回転軸O周りに発生する回転モーメントMB1とは等価になるように設定されているので、
B1=FB1・(LS2/LS1)・cosθB1
で示される。これは第3の回転軸Oを中心として図1(B)中の反時計周りに発生するモーメントである。
図2(A)に示すように、鏡体部22が図1(B)で示す状態よりも上側に移動された状態で、鏡体部22やこれを支持する第2の平行四辺形リンク20等の重量により第3の回転軸O周りに回転モーメントMA2が発生する。この回転モーメントMA2は、水平軸に対して第4の回転軸Oがなす角度をθA2とすると、
A2=W・L・cosθA2
で示される。これは第3の回転軸Oを中心として図2(A)中の時計周りに発生するモーメントである。
一方、上述した回転モーメントMA2に対し、図2(A)に示す状態で第1のガススプリング36のバネ力により第3の回転軸O周りに回転モーメントMB2が発生する。この回転モーメントMB2は、第1のガススプリング36により発生するバネ力がFB2であり、このバネ力FB2の方向と、前記軸線Z2とがなす角度をθB2とすると、
B2=FB2・(LS2/LS1)・cosθB2
で示される。これは第3の回転軸Oを中心として図2(A)中の反時計周りに発生するモーメントである。
図2(B)は、鏡体部22が図1(B)に示す状態よりも下方に移動され、第3のアーム28cを第3の回転軸Oを中心として反時計周りに回転させた状態を示す。図2(B)に示す状態で鏡体部22やこれを支持する第2の平行四辺形リンク20等の重量により第3の回転軸O周りに回転モーメントMA3が発生する。この回転モーメントMA3は、水平軸に対して第4の回転軸Oがなす角度をθA3とすると、
A3=W・L・cosθA3
で示される。これは第3の回転軸Oを中心として図2(B)中の時計周りに発生するモーメントである。
一方、図2(B)に示す状態で第1のガススプリング36のバネ力により第3の回転軸O周りに回転モーメントMB3が発生する。この回転モーメントMB3は、第1のガススプリング36が発生するバネ力がFB3であり、第1のガススプリング36が発生するバネ力FB3の方向と、前記軸線Z2とがなす角度をθB3とすると、
B3=FB3・(LS2/LS1)・cosθB3
で示される。これは第3の回転軸Oを中心として図2(B)中の反時計周りに発生するモーメントである。
ここで、図1(B)に示す状態(初期状態)では回転モーメントMA1,B1、図2(A)に示す状態では回転モーメントMA2,MB2、図2(B)に示す状態ではMA3,MB3がそれぞれ略一致する関係になるように軸A10に対して軸A,A11,A12が配置され、第1のガススプリング36のバネ力が選定されている。
次に、第2のガススプリング40により第1の平行四辺形リンク16のバランスを取るバランス構造について説明する。
図1(B)に示す状態で鏡体部22やこれを支持する第1および第2の平行四辺形リンク16,20等の重量により第2の回転軸O周りに回転モーメントMC1が発生する。第3の回転軸O上に加わる鏡体部22および第2の平行四辺形リンク20等の重量はWである。第4のアーム28dの重量はWで、その重心位置(質点)βが第2の回転軸Oから第3の回転軸Oを繋ぐ軸線Z3上の位置にある。第2の回転軸Oから第3の回転軸Oまでの距離をLとし、第2の回転軸Oから重量Wの重心位置βまでの距離をLとし、第2の回転軸Oから第3の回転軸Oを繋ぐ軸線Z3が鉛直軸に対してなす角度をθC1とする。すると、回転モーメントMC1は、
C1=(W・L+W・L)sinθC1
で示される。第4のアーム28d(軸線Z3)が第2の回転軸Oを中心として鉛直軸に対して反時計周り(左方向)に傾斜しているときは、第2の回転軸Oを中心として反時計周りにモーメントMC1が発生する。一方、第4のアーム28dが第2の回転軸Oを中心として鉛直軸に対し時計周り(右方向)に傾斜しているときは第2の回転軸Oを中心として時計周りにモーメントMC1が発生する。図1(B)に示す状態では、軸線Z3が鉛直(θC1=0°)で、sinθC1=0となるので回転モーメントMC1は0(ゼロ)となる。
一方、第2のガススプリング40のバネ力により第2の回転軸O周りに回転モーメントMD1が発生する。この回転モーメントMD1は、図1(B)に示す状態で第2のガススプリング40により発生するバネ力がFD1であり、第2の回転軸Oから回転軸A14までの距離がLであり、第2の回転軸Oから軸A14を繋ぐ軸線Z4に対して直交する軸線Z5と、第2のガススプリング40のバネ力FD1の方向とがなす角度をθD1とすると、
D1=FD1・L・cosθD1
で示される。軸線Z4に対する第2のガススプリング40のバネ力FD1の方向が回転軸A14を中心として時計周りに傾斜しているときは第2の回転軸Oを中心として時計周りにモーメントMD1が発生する。一方、バネ力FD1の方向が回転軸A14を中心として反時計周りに傾斜しているときは第2の回転軸Oを中心として反時計周りにモーメントMD1が発生する。図1(B)において角度θD1=90°なので、cosθD1=0となるので、回転モーメントMD1は0(ゼロ)となる。
図3(A)は、鏡体部22が図1(B)に示す状態よりも後方(第1の回転軸Oに対して近位側)に移動され、第4のアーム28dを第2の回転軸Oを中心として反時計周りに回動させた状態を示す。図3(A)に示す状態では、鏡体部22やこれを支持する第1および第2の平行四辺形リンク16,20等の重量により第2の回転軸O周りに回転モーメントMC2が発生する。この回転モーメントMC2は、鉛直軸に対して軸線Z3がなす角度をθC2とすると、
C2=(W・L+W・L)sinθC2
で示される。これは第2の回転軸Oを中心として図3(A)中で反時計周りに発生するモーメントである。
一方、図3(A)に示す状態で第2のガススプリング40のバネ力により第2の回転軸O周りに回転モーメントMD2が発生する。この回転モーメントMD2は、図3(A)に示す状態で第2のガススプリング40により発生するバネ力がFD2であり、第2のガススプリング40のバネ力FD2の方向と、軸線Z5とがなす角度をθD2とすると、
D2=FD2・L・cosθD2
で示される。これは第2の回転軸Oを中心として図3(A)中で時計周りに発生するモーメントである。
図3(B)は、鏡体部22が図1(B)に示す状態よりも前方(第1の回転軸Oに対して遠位側)に移動され、第4のアーム28dを第2の回転軸Oを中心として時計周りに回動させた状態を示す。図3(B)に示す状態では、鏡体部22やこれを支持する第2の平行四辺形リンク20等の重量により第2の回転軸O周りに回転モーメントMC3が発生する。この回転モーメントMC3は、鉛直軸に対して軸線Z3がなす角度をθC3とすると、
C3=(W・L+W・L)sinθC3
で示される。これは第2の回転軸Oを中心として図3(B)中で時計周りに発生するモーメントである。
一方、図3(B)の状態で第2のガススプリング40のバネ力により第2の回転軸O周りに回転モーメントMD3が発生する。この回転モーメントMD3は、図3(B)に示す状態で第2のガススプリング40により発生するバネ力がFD3であり、第2のガススプリング40のバネ力FD3の方向と、前記軸線Z5とがなす角度をθD3とすると、
D3=FD3・L・cosθD3
で示される。これは第2の回転軸Oを中心として図3(B)中で反時計周りに発生するモーメントである。
ここで、図1(B)に示す状態(初期状態)では回転モーメントMC1,MD1、図3(A)に示す状態では回転モーメントMC2,MD2、図3(B)に示す状態では回転モーメントMC3,MD3がそれぞれ略一致する関係になるように第2の回転軸Oに対して回転軸A13,A14が配置され、第2のガススプリング40のバネ力が選定されている。
次に、床に傾斜がある場合に第2のガススプリング40により第1の平行四辺形リンク16のバランスを取るバランス構造について説明する。
図4(A)は、図1(B)と同様に、第4のアーム28d(軸線Z3)を鉛直姿勢にしたまま、傾斜角度θだけ傾いた床面に対して手術用顕微鏡10を配置した状態を示す。手術用顕微鏡10は、手術用顕微鏡10の第1の回転軸Oが角度θ傾斜され、図4(A)中の右側が高く、左側が右側に比べて低い斜面に配置されている。
このようにベース12と支柱14とが傾いて配置されることにより、支柱14の内部に固定された軸A13の位置は、水平床設置時に比べて第2の回転軸Oを中心として傾斜角度θ分だけ反時計周りに回動した位置に移動する。
図4(A)に示す状態で鏡体部22やこれを支持する第2の平行四辺形リンク20等の重量により第2の回転軸O周りに回転モーメントMC4が発生する。この回転モーメントMC4は、鉛直軸に対して軸線Z3がなす角度をθC4とすると、
C4=(W・L+W・L)sinθC4
で示される。ここで鉛直軸と軸線Z3とは方向が一致するので角度θC4=0°より、sinθC4=0となり、回転モーメントMC4=0となる。これは、上述した図1(B)に示す回転モーメントMC1と変わらない。
一方、図4(A)に示す状態で第2のガススプリング40のバネ力により第2の回転軸O周りに回転モーメントMD4が発生する。この回転モーメントMD4は、図4(A)に示す状態で第2のガススプリング40により発生するバネ力がFD4であり、第2のガススプリング40のバネ力FD4の方向と、軸線Z5とがなす角度をθD4とすると、
D4=FD4・L・cosθD4
で示される。ここで、上述した図1(B)では、角度θD1=90°であるため、回転モーメントMD1=0であったが、軸A13の位置が第2の回転軸Oを中心として傾斜角度θだけ回動し、角度θD4が90°よりも小さくなるため、回転モーメントMD4は0にはならない。これは第2の回転軸Oを中心として図4(A)中で反時計周りに発生するモーメントである。回転モーメントMC4が0であるのに対し、第2の回転軸Oを中心として反時計周りに発生するモーメントMD4が存在するため、第4のアーム28dは第2の回転軸Oを中心として後方(図4(A)中の左側)に傾斜する。
図4(B)は図1(B)に示す状態の手術用顕微鏡10を傾斜角度θだけ傾斜された床に設置した状態を示す。すなわち、第4のアーム28dは鉛直姿勢ではなく、その軸方向は、第1の回転軸Oに平行である。
図4(B)に示す状態では、第2および第4のアーム28b,28dを含む第1の平行四辺形リンク16の重心位置は、第2および第4のアーム28b,28dが傾斜することにより第2の回転軸Oを通る鉛直軸上になく、左側にずれている。すなわち、図4(B)に示す状態では、鏡体部22やこれを支持する第2の平行四辺形リンク20等の重量により第2の回転軸O周りに回転モーメントMC5が発生する。この回転モーメントMC5は、鉛直軸に対して軸線Z3がなす角度をθC5とすると、
C5=(W・L+W・L)sinθC5
で示される。ここで角度θC5=θより、
C5=(W・L+W・L)sinθ
となる。これは第2の回転軸Oを中心として図4(B)中で反時計周りに発生するモーメントである。
一方、図4(B)に示す状態で第2のガススプリング40のバネ力により第2の回転軸O周りに回転モーメントMD5が発生する。この回転モーメントMD5は、図4(B)に示す状態で第2のガススプリング40により発生するバネ力がFD5であり、第2のガススプリング40のバネ力FD5の方向と、軸線Z5とがなす角度をθD5とすると、
D5=FD5・L・cosθD5
で示される。ここで角度θD5=90°より、cosθD5=0となり、回転モーメントMD5=0となる。回転モーメントMD5が0であるのに対し、第2の回転軸Oを中心として反時計周りに発生するモーメントMC5が存在するため、第4のアーム28dは第2の回転軸Oを中心として後方(図4(B)中の左側)に傾斜する。
図4(A)および図4(B)中に示すように、手術用顕微鏡10を設置したときに、右側が高く、左側が低い傾斜角度θの床の傾きが存在すると、第2のガススプリング40の下側の回転軸(支点)A13が第2の回転軸Oに対して反時計周りに傾斜角度θだけ回動する。そうすると、第4のアーム28dに設けられた回転軸(支点)A14(軸部56)が第2のガススプリング40により回転軸A13を中心として反時計周りに回動することで、第4のアーム28dが水平床設置時に比べて反時計周りのモーメントを多く受けることになる。
一方で、図4(A)や図4(B)に示す状態に対して床の傾斜が逆(手術用顕微鏡10は、手術用顕微鏡10の第1の回転軸Oが角度θ傾斜され、図4(A)中の右側が低く、左側が右側に比べて高い斜面に配置されている、左高右低)の場合には、回転軸(支点)A14が第2のガススプリング40により軸A13を中心として傾斜角度θだけ時計周りに回動する。このため、第4のアーム28dは、時計周りのモーメントを多く受けることになる。
図5(A)は、図4(A)に対応しており、図5(A)中の右側が高く、左側が低い、水平面に対して傾斜角度θの床に手術用顕微鏡10を設置した状態を示す。なお、第4のアーム28dは鉛直姿勢である。ここでは、回転軸A13を中心として回転軸A14を反時計周りに傾斜角度θ相当移動させた状態を示している。その他は、上述した図4(A)と同じ条件にした状態である。
回転軸A14を回転軸A13を中心として傾斜角度θ相当反時計周りに移動させる場合、上述した床傾斜補正機構44を用いる。図1(C)に示す床傾斜補正機構44の回転ノブ60を反時計周りに回転させると、スライダ52と、第2のガススプリング40の端部を支えるスライダ52(軸部56)とが図1(C)中の左方向に移動される。
図5(A)に示すように、回転軸A14を軸線Z3上から左方向へ移動量Xだけ動かすことで、第2の回転軸Oに対して回転軸A14が傾斜角度θ相当反時計周りに回動した状態となる。ここで、第2の回転軸Oから回転軸A14までの距離Lに対して移動量Xが十分に小さく、第2の回転軸Oに相当する位置から回転軸A14までの距離L4′は、L4′=Lとして近似することができるので、移動量Xは、
=L・sinθ
で示される。
図5(A)に示す状態で鏡体部22やこれを支持する第1および第2の平行四辺形リンク16,20等の重量により第2の回転軸Oを中心として発生する回転モーメントMC6は、鉛直軸に対して軸線Z3がなす角度をθC6とすると、
C6=(W・L+W・L)sinθC6
で示される。ここで、第4のアーム28dの軸線Z3は鉛直姿勢なので、軸線Z3が鉛直(θC1=0°)で、sinθC6=0となり、回転モーメントMC6=0となる。
一方、図5(A)に示す状態で第2のガススプリング40のバネ力により第2の回転軸O周りに回転モーメントMD6が発生する。この回転モーメントMD6は、図5(A)に示す状態で第2のガススプリング40により発生するバネ力がFD6であり、第2のガススプリング40のバネ力FD6の方向と、軸線Z5とがなす角度をθD6とすると、
D6=FD6・L・cosθD6
で示される。ここで角度θD6=90°より、cosθD6=0となり、回転モーメントMD6=0となる。ここで、回転モーメントMC6=MD6=0より、第4のアーム28dは静止することになる。
図5(B)は、図4(B)に対応しており、図5(B)中の右側が高く、左側が低い傾斜角度θの床に手術用顕微鏡10を設置した状態を示す。なお、第4のアーム28dは鉛直姿勢ではなく、傾斜床と直交する姿勢となっている。このとき、回転軸A13を中心として回転軸A14を反時計周りに傾斜角度θ相当移動させた状態を示している。その他は、上述した図4(B)と同じ条件にした状態である。
図5(B)に示す状態では、第2および第4のアーム28b,28dを含む第1の平行四辺形リンク16の重心位置は、第2および第4のアーム28b,28dが傾斜することにより第2の回転軸Oを通る鉛直軸上になく、左側にずれている。すなわち、図5(B)に示す状態では、鏡体部22やこれを支持する第1および第2の平行四辺形リンク16,20等の重量により第2の回転軸O周りに回転モーメントMC7が発生する。この回転モーメントMC7は、鉛直軸に対し軸線Z3がなす角度をθC7とすると、
C7=(W・L+W・L)sinθC7
で示される。これは第2の回転軸Oを中心として図5(B)中の反時計周りに発生するモーメントである。
一方、図5(B)に示す状態で第2のガススプリング40のバネ力により第2の回転軸O周りに回転モーメントMD7が発生する。この回転モーメントMD7は、図5(B)に示す状態で第2のガススプリング40により発生するバネ力がFD7であり、第2のガススプリング40のバネ力FD7の方向と、軸線Z5とがなす角度をθD7とすると、
D7=FD7・L・cosθD7
で示される。これは第2の回転軸Oを中心として図5(B)中の時計周りに発生するモーメントである。ここで回転モーメントMC7=MD7となることにより第4のアーム28dは静止することになる。
以上、第2の回転軸Oを中心とした鏡体部22やこれを支持する第1および第2の平行四辺形リンク16,20等の重量により生じるモーメントMは鉛直方向に対する傾斜角度θにより決まるので、第2の回転軸O上で同じ姿勢をとる場合、床の傾斜の有無に関わらずモーメントは変化しない。
一方、第2のガススプリング40のバネ力Fにより生じるモーメントMは、(1)第2のガススプリング40のバネ力F、(2)回転中心(第2の回転軸O)から支点A14までの距離L、(3)第2の回転軸Oから軸A14を繋ぐ軸線Z4に対して直交する軸線Z5と、第2のガススプリング40のバネ力Fの方向とがなす角度θ、の3要素から決まる。ここで、床の傾きにより影響を受けるのは、第2のガススプリング40が下側の支点(軸A13)周りに第4のアーム28dに対して相対的に回動し、回動中心(第2の回転軸O)から上側の支点(軸A14)を繋ぐ軸線Z4に対して直交する軸線Z5と、バネ力Fの方向とがなす角度が変化するため、上記(3)の角度θである。
床傾斜補正機構44は、弾性部材(第2のガススプリング40)から力を受ける第4のアーム28dの上側の支点(軸A14)を回動中心(第2の回転軸O)に対して床の傾斜角度θに対して同じ傾斜方向に同じ角度だけ回動させることで、上記(3)の角度θを手術用顕微鏡10を水平床に設置した状態と同じ状態に調整し直す機構である。
次に、この実施の形態に係わる手術用顕微鏡10の作用について図面を参照しながら説明する。
手術を行なう際、図1(A)に示す水平な床面に設置された手術用顕微鏡10の鏡体部22を上側(図1(B)中の紙面上側)に動かす場合、術者が鏡体部22の支持アーム22aを保持して鏡体22bを有する鏡体部22を上側に動かす。すると、図2(A)に示すように、第3のアーム28cが第3の回転軸Oを中心として反時計周りに回動する。なお、第2のガススプリング40の支点としての軸A14は第2の回転軸Oから第3の回転軸Oを繋ぐ軸線Z3上に位置している。このときの鏡体部22やこれを支持する第2の平行四辺形リンク20等の重量により第3の回転軸Oを中心として発生する回転モーメントMA2は、
A2=W・L・cosθA2
で示される。これは第3の回転軸Oを中心として時計周りに発生するモーメントである。
一方、第1のガススプリング36のバネ力FB2により第3の回転軸O周りに発生する回転モーメントMB2は、
B2=FB2・(LS2/LS1)・cosθB2
で示される。これは第3の回転軸Oを中心として反時計周りに発生するモーメントである。
次に、鏡体部22を下側(図1(B)中の紙面下側)に動かす場合、術者が鏡体部22を持って下側に動かす。すると、図2(B)に示すように、第3のアーム28cが回転軸Oを中心として時計周りに回転する。このときの鏡体部22やこれを支持する第2の平行四辺形リンク20等の重量により第3の回転軸O周りに発生する回転モーメントMA3は、
A3=W・L・cosθA3
で示される。これは第3の回転軸Oを中心として時計周りに発生するモーメントである。
一方、第1のガススプリング36のバネ力FB3により第3の回転軸O周りに発生する回転モーメントMB3は、
B3=FB3・(LS2/LS1)・cosθB3
で示される。これは第3の回転軸Oを中心として反時計周りに発生するモーメントである。
次に、鏡体部22を元の位置に動かす場合、術者が鏡体部22を持って上側に動かす。すると、図1(B)に示すように、第3のアーム28cが第3の回転軸Oを中心として反時計周りに回動する。このときの鏡体部22やこれを支持する第2の平行四辺形リンク20等の重量により第3の回転軸O周りに発生する回転モーメントは、
A1=W・L・cosθA1
で示される。これは第3の回転軸Oを中心として時計周りに発生するモーメントである。
一方、第1のガススプリング36のバネ力FB1により第3の回転軸O周りに発生する回転モーメントMB1は、
B1=FB1・(LS2/LS1)・cosθB1
で示される。これは第3の回転軸Oを中心として反時計周りに発生するモーメントである。
ここで、図2(A)に示す状態では回転モーメントMA2,MB2、図2(B)に示す状態では回転モーメントMA3,MB3、図1(B)に示す状態では回転モーメントMA1,MB1がそれぞれ略一致する関係になるように回転軸A10に対する回転軸A,A11,A12が配置され、第1のガススプリング36が選定されている。このため、第3の回転軸O周りに第3のアーム28cが静止する。したがって、鏡体部22はバランスが取られてどの姿勢においても静止する。
次に、水平な床面に設置された図1(A)に示す手術用顕微鏡10の鏡体部22を後側(紙面左側)に動かす場合、術者が鏡体部22を持って後方に動かす。すると、図3(A)に示すように、第4のアーム28dが第2の回転軸Oを中心として反時計周りに回動する。なお、第2のガススプリング40の支点としての回転軸A14は、第2および第3の回転軸O,Oを繋ぐ軸線Z3上に配置されている。このとき、鏡体部22やこれを支持する第1および第2の平行四辺形リンク16,20等の重量により第2の回転軸O周りに発生する回転モーメントMC2は、
C2=(W・L+W・L)sinθC2
で示される。これは第2の回転軸Oを中心として反時計周りに発生するモーメントである。
一方、第2のガススプリング40のバネ力FD2により第2の回転軸O周りに発生する回転モーメントMD2は、
D2=FD2・L・cosθD2
で示される。これは第2の回転軸Oを中心として時計周りに発生するモーメントである。
次に、鏡体部22を前方(紙面右側)に動かす場合、術者が鏡体部22を持って前方に動かす。すると、図3(B)に示すように、第4のアーム28dが第2の回転軸Oを中心として時計周りに回動する。このとき、鏡体部22やこれを支持する第1および第2の平行四辺形リンク16,20等の重量により第2の回転軸O周りに発生する回転モーメントMC3は、
C3=(W・L+W・L)sinθC3
で示される。これは第2の回転軸Oを中心として時計周りに発生するモーメントである。
一方、第2のガススプリング40のバネ力FD3により第2の回転軸O周りに発生する回転モーメントMD3は、
D3=FD3・L・cosθD3
で示される。これは第2の回転軸Oを中心として反時計周りに発生するモーメントである。
次に、鏡体部22を元の位置に動かす場合、術者が鏡体部22を持って後方に動かす。すると、図1(B)に示すように、第4のアーム28dが第2の回転軸Oを中心として反時計周りに回動する。このときの鏡体部22やこれを支持する第1および第2の平行四辺形リンク16,20等の重量により第2の回転軸O周りに発生する回転モーメントMC1は、
C1=(W・L+W・L)sinθC1
で示される。このモーメントは角度θC1=0°であることより0となる。
一方、第2のガススプリング40のバネ力FD1により第2の回転軸Oを中心として発生する回転モーメントMD1は、
D1=FD1・L・cosθD1
で示される。このモーメントは角度θD1=90°であることより0となる。
ここで、図3(A)に示す状態では回転モーメントMC2,MD2、図3(B)に示す状態では回転モーメントMC3,MD3、図1(B)に示す状態では回転モーメントMC1,MD1(共に0)がそれぞれ略一致する関係になるように第2の回転軸Oに対して回転軸A13,A14が配置され、第2のガススプリング40が選定されている。このため、第2の回転軸O周りに第4のアーム28dが静止する。したがって、鏡体部22はバランスが取られてどの姿勢においても静止する。
次に、手術用顕微鏡10が傾斜した床面に配置された場合について説明する。
図4(A)は、傾斜角度θだけ傾斜した床面に手術用顕微鏡10の前方(鏡体部22側)を高い側に、後方を低い側にして配置している。このときの鏡体部22やこれを支持する第1および第2の平行四辺形リンク16,20等の重量により第2の回転軸O周りに発生する回転モーメントMC4は、
C4=(W・L+W・L)sinθC4
で示される。この力は角度θC4=0°より0となる。これは図1(B)に示す床傾斜がないときの回転モーメントMC1と同じである。
一方、第2のガススプリング40のバネ力FD4により第2の回転軸O周りに発生する回転モーメントMD4は、
D4=FD4・L・cosθD4
で示される。これは第2の回転軸Oを中心として時計周りに発生するモーメントである。図1(B)では角度θD1=90°であったため、回転モーメントMD1=0であったが、回転軸A13の位置が第2の回転軸Oを中心として傾斜角度θだけ回動し、角度θD4が90°よりも小さいため、回転モーメントMD4は0にはならない。これは第2の回転軸Oを中心として反時計周りに発生するモーメントである。回転モーメントMC4が0に対し、第2の回転軸Oを中心として反時計周りに発生するモーメントMD4が存在するため、第4のアーム28dは、第2の回転軸O周りに後方(鏡体部22から離れる方向)に傾斜し、鏡体部22も後方に自然に移動する。
このような床の傾きθによるバランス崩れを補正するために、図5(A)に示すように、図1(C)に示すスライダ52を第2の回転軸Oから第3の回転軸Oを繋ぐ軸線Z3から移動量Xだけ左側に移動させる。ここで、移動量X=L・sinθであるとすると、回転軸A14は第2の回転軸Oを中心として傾斜角度θ相当、反時計周りに回動した位置に配置される。このとき、鏡体部22やこれを支持する第1および第2の平行四辺形リンク16,20等の重量により第2の回転軸O周りに発生する回転モーメントMC6は、
C6=(W・L+W・L)sinθC6
で示される。このモーメントは角度θC6=0°より0となる。
一方、第2のガススプリング40のバネ力により第2の回転軸O周りに発生する回転モーメントMD5は、
D5=FD6・L・cosθD6
で示される。このモーメントは角度θD6=90°より0となる。回転モーメントMC6=MD6=0となるため、第2の回転軸O周りのモーメントは0となり、第4のアーム28dが静止する。このため、鏡体部22もバランスが取られて静止する。
図4(B)は図4(A)の状態から第4のアーム28dが自然に移動して第2の回転軸Oを中心として反時計周りに傾斜角度θだけ回動した状態を示す。このときの鏡体部22やこれを支持する第1および第2の平行四辺形リンク16,20等の重量により第2の回転軸O周りに発生する回転モーメントMC5は、
C5=(W・L+W・L)sinθ
で示される(θC5=θ)。これは軸Oを中心として反時計周りに発生するモーメントである。
一方、第2のガススプリング40のバネ力FD5により第2の回転軸O周りに発生する回転モーメントMD5は、
D5=FD5・L・cosθD5
で示される。このモーメントは角度θD5=90°より0となる。回転モーメントMD5が0に対し、第2の回転軸O周りに反時計周りに発生するモーメントMC5が存在するため、第4のアーム28dは第2の回転軸O周りに後方(鏡体部22から離れた側)に傾斜し、鏡体部22も後方に自然に移動する。
このように傾斜した床に手術用顕微鏡10を配置すると、第4のアーム28dは第2の回転軸O周りに低い側に自然に移動する。このような状態になった場合は、図1(C)に示す床傾斜補正機構44の回転ノブ60を反時計周りに回転させることでスライダ52を図1(C)中、左側に移動させる。
すなわち、このような床の傾きθによるバランス崩れを補正するために、図5(B)に示すように、図1(C)に示すスライダ52を軸部材50に沿って移動させて図4(B)に示す状態から第4のアーム28dを第2の回転軸Oを中心として反時計周りに傾斜角度θだけ回転させる。このとき、鏡体部22やこれを支持する第1および第2の平行四辺形リンク16,20等の重量により第2の回転軸O周りに発生する回転モーメントMC7は、
C7=(W・L+W・L)sinθ
で示される(θC7=θ)。これは第2の回転軸Oを中心として反時計周りに発生するモーメントである。
一方、第2のガススプリング40のバネ力により第2の回転軸Oを中心として発生する回転モーメントMD7は、
D7=FD7・L・cosθD7
で示される。これは第2の回転軸Oを中心として時計周りに発生するモーメントであり、水平床設置時に第4のアーム28dが反時計周りに傾斜角度θだけ傾斜したときに生じる重量モーメントを相殺する大きさをもったものになる。このため、回転モーメントMC7,MD7が互いに釣り合うことで第4のアーム28dが静止し、鏡体部22もバランスが取られて静止する。
実際の調整操作では、移動量Xを厳密に算出する必要はなく、図1(A)に示す指標62a,62b同士を一致させ、第4のアーム28dが支柱14に対して後方に傾斜するか、あるいは前方に傾斜するかを確認する。そして、後方に傾斜する場合は床傾斜補正機構44の回転ノブ60を反時計周りに、前方に傾斜する場合は回転ノブ60を時計周りに、第4のアーム28dが静止するまで回してやれば良い。
なお、このとき、第4のアーム28dが静止した位置は、移動量XがL・sinθと一致した位置となる。
ところで、支柱14の重心は、第1の回転軸(鉛直軸)O1の真上にある。このため、支柱14は、床の傾きによる影響を殆ど受けない。一方、第1および第2の平行四辺形リンク16,20の重心は、第1の回転軸O1の真上ではなく、離れた位置にある。このため、第1および第2の平行四辺形リンク16,20は、床の傾きによる影響を受ける。ここで、支柱14は、第1および第2の平行四辺形リンク16,20に対して十分に重い。このため、第1および第2の平行四辺形リンク16,20、並びに支柱14を合わせた手術用顕微鏡10の全体の重心は、第1の回転軸O1の近傍にある。そうすると、手術用顕微鏡10は、床の傾きによる影響を受け難いので、第1の回転軸O1周りにバランス調整を行なう必要がない。
なお、この実施の形態では、第1の平行四辺形リンク16(水平動アーム)に設けられた第1の支点A14を第4のアーム28dに対して動かして床傾斜によるバランス崩れを補正する作用について説明したが、これに限らず、支柱14内の第2の支点A13側を支柱14に対して動かしてバランス崩れを補正するようにしても良い。
以上説明したように、この実施の形態に係わる手術用顕微鏡10によれば、以下の効果が得られる。
第4のアーム28dに設けられた第2のガススプリング40の支点(軸A14)の位置を第4のアーム28dの軸線Z3と略直交する方向に動かせるように配置したことによって、床の傾きにより生じた第4のアーム28dの回転中心(第2の回転軸O)から第2のガススプリング40の支点(軸A14)に至る軸線Z4と、第2のガススプリング40の作用方向とのなす角度θを水平床設置状態と同条件に調整し直すことができる。このため、従来の水平出し機構に比べて調整が簡単で、コンパクトな構造で水平出しすることが可能な手術用顕微鏡10を提供することができる。したがって、水平な床面に設置したときのみならず、傾斜した床に設置したときであっても、簡単な機構により容易にバランスを取ることが可能な手術用顕微鏡10を提供することができる。
次に、第2の実施の形態について図6(A)ないし図6(C)を用いて説明する。この実施の形態は、第1の実施の形態の変形例であって、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図6(A)に示すように、支柱14の内部の例えば底部には、第2の回転軸Oに直交する方向の床面の傾斜角を検出する傾斜角検出手段として、傾斜角センサー72が配設されている。
図6(B)に示すように、第4のアーム28dには、第2のガススプリング40の支点(軸A14)の軸部56の位置を手術用顕微鏡10の外部から視認可能にするための支点位置視認部としての窓部74と、上述した傾斜角センサー72が検出した角度情報を表示する傾斜角表示機構としてのLCD76とが配設されている。
窓部74には、第4のアーム28dの内部にゴミや埃が配設されて軸部56の移動を妨げることを防止する透明なカバー78が配設されている。ここで軸部56には、指標62cが印刷されている。窓部74の上部には、床面の傾斜角を補正するのに必要な支点移動量の対比部材としてのスケール82が配設されている。窓部74の下側には、LCD76が設けられ、傾斜角センサー72により検出された床面の第2の回転軸Oに直交する方向の傾斜角が表示される。この数値は+(プラス)が表示された場合は前方側(図6(A)中の右側)が高いことを示し、−(マイナス)が表示された場合は後方側(図6(B)中の左側)が高いことを示す。なお、スケール82の数値は第1の実施の形態で説明した移動量X=L・sinθの計算式に基づいて算出される。
図6(C)は図6(B)に示す第4のアーム28dの内部の床傾斜補正機構44を示す。第1の実施の形態で説明した図1(C)で回転ノブ60が設けられていた軸部材50の右端部(鏡体部22側)には、ねじれ方向が右のウォーム・ホイール84が固定されている。このウォーム・ホイール84には、ねじれ方向が右のウォーム86が噛み合わせられている。ウォーム86は、図示しない軸受により軸A15周りに回転自在に支持されている。ウォーム86は、第4のアーム28dに形成された穴を通して外部に引き出されている。ウォーム86の端部には、図6(B)に示すようにノブ88が設けられている。このノブ88の近傍には、ノブ88の回転方向により指標62cの移動方向を示す表示部88aが配設されている。
次に、手術を行なう際、図6(A)に示す手術用顕微鏡10を用いて床の傾きによる第1の平行四辺形リンク16のバランスの崩れを補正する作用について説明する。
術者は、傾斜角センサー72により検出され、図6(B)に示す第4のアーム28dの傾斜角表示手段としてのLCD76に表示された数字を見る。
図6(B)に示すように、LCD76には「+1.5」と表示されているが、これは手術用顕微鏡10が、傾斜した床に対して前方側(図6(A)中の右側)が高く、後方側(図6(A)中の左側)が低い状態で配置されていることを示している。術者は、LCD76に示された数値(+1.5)と一致するように指標62cを動かすことが必要である。このとき、図6(C)中、スライダ52を左方向に動かせば良いので、表示部88aに従ってノブ88を軸A15を支点として反時計周りに回転させる。ノブ88には、ウォーム86が固定されており、軸A15を中心として反時計周りに回転させることで、ウォーム86と噛み合わせられているウォーム・ホイール84も反時計周りに回転する。ウォーム・ホイール84に固定されている軸部材50も反時計周りに回転し、スライダ52が図6(C)中、左方向に移動する。このように、スライダ52に固定された軸部56(軸A14)の位置がスケール82の「+1.5」の位置まで動くことで、床の傾きによる第1の平行四辺形リンク16のバランスの崩れが補正される。
以上説明したように、この実施の形態によれば、以下の効果が得られる。第1の実施の形態で記載した効果については、記載を省略する。
術者は第4のアーム28d(水平動アーム)が前後どちらに傾くかを確認する必要はなく、表示された数値通りにノブ88を回すだけで手術用顕微鏡10のバランスを取ることができる。したがって、手術用顕微鏡10が傾斜した床に配置された場合であっても、バランスの調整を簡単に行なうことができる。
次に、第3の実施の形態について図7(A)および図7(B)を用いて説明する。この実施の形態は、第2の実施の形態の変形例であって、第2の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
この実施の形態は、第2の実施の形態で術者がノブ88を操作することにより行なっていた軸部56(軸A14)の移動操作を、モータを含む移動制御手段により自動的に移動可能に構成したものである。
図7(A)に示すように、支柱14の内部には、傾斜角センサー72からの出力を受けて後述するモータ96を駆動するモータ駆動回路90が配設されている。
図7(B)は、第4のアーム28dの内部の床傾斜補正機構44を示す。軸部材50の右端部には、平歯車92が固定されている。この平歯車92は、歯車94に噛み合わせられている。歯車94には、モータ駆動軸96aの回転角度を検出するエンコーダー98を介してモータ96が接続されている。
図7(A)に示すモータ駆動回路90は、傾斜角センサー72により検出された床の傾斜角と、エンコーダー98によるモータ96の駆動軸96aの回転角とを比較して、モータ96を駆動してスライダ52を移動させ、バランスがとれる位置まで回転させる。このように、モータ駆動回路90とモータ96とエンコーダー98とにより、移動制御手段を構成している。
次に、手術を行なう際、図7(A)に示す手術用顕微鏡10を用いて床の傾きによる第1の平行四辺形リンク20のバランスの崩れを補正する作用について説明する。
支柱14の内部に設けられた傾斜角センサー72により、傾斜角を検出する。第4のアーム28dの内部に設けられたエンコーダー98により、モータ96の駆動軸96aの回転角を検出する。
モータ駆動回路90は、床面の傾斜角と駆動軸96aの回転角とが予め算出してあるバランス条件に一致しているかを比較し、一致する位置になるまでモータ96を駆動させる。このため、床面の傾斜角と駆動軸96aの回転角がバランス条件に一致するように動くことで、スライダ52および軸部56(軸A14)が移動される。そうすると、床の傾きによる第1の平行リンク16のバランスの崩れが自動的に補正される。
以上説明したように、この実施の形態に係わる手術用顕微鏡10によれば、以下の効果が得られる。第1および第2の実施の形態で記載した効果については、記載を省略する。
床の傾きによる水平動アームのバランスの崩れが検出した床の傾斜角度に基づいて自動的に補正されるので、バランスの調整操作を不要とすることができる。このため、手術用顕微鏡10のバランスが取られた状態で、より容易に操作することができる。
次に、第4の実施の形態について図8(A)および図8(B)を用いて説明する。この実施の形態は、第1の実施の形態の変形例であって、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
一般にガススプリングは温度が高くなるとそのバネ力が増加し、温度が低くなるとバネ力が低下する傾向をもつ。この実施の形態は、第2のガススプリング40のバネ力が温度変化により変動するのを簡単に補正することができるように構成したものである。
図8(A)に示すように、支柱14の内部には、第2のガススプリング40の下端部(軸A13a)を回動可能に支持するバネ力補正機構(温度補正機構)101が配設されている。第4のアーム28dの内部の第2のガススプリング40には、温度センサー103が配設されている。この温度センサー103は、第2のガススプリング40の温度を検出可能である。
図8(B)は支柱14のバネ力補正機構101を拡大して示す。バネ力補正機構101は第1の実施の形態で説明した床傾斜補正機構44と略同様の機構を備えている。すなわち、バネ力補正機構101は、支柱14に固定された台座146と、1対の軸受(図示せず)と、軸部材150と、スライダ152とを備えている。台座146の両端部には、下方に延出した延出部(突出した突出部)に台座穴(図示せず)が形成されている。これら台座穴には、上述した軸受が配設されている。軸受の間には、外周面に右ネジの雄ネジ部150aを有する軸部材150の長手軸に沿って移動可能で、上記雄ネジ部150aに螺着される雌ネジ部(図示せず)を内周面に有するスライダ152が配設されている。軸受およびスライダ152は、軸部材150が回転可能に配設されている。軸部材150の長手軸は、例えば鉛直方向に設けられている。軸部材150の外周面には、軸受が配設される位置に雄ネジ部(図示せず)が形成されている。これら雄ネジ部には、抜止リング154a,154bが螺着され、軸部材150が軸受から外れることが防止される。
スライダ152は、第2のガススプリング40の下端部を回動自在に支える軸部156(軸A13a)を備えている。台座146とスライダ152とはそれぞれの平面部同士が向き合って配設されており、スライダ152の平面部には平板状の樹脂板(図示せず)が固定されている。このため、軸部材150が回転しても、台座146とスライダ152とは互いに対して相対的に回転することが防止され、軸部材150の回転に伴ってスライダ152が軸部材150の長手軸に沿って移動する。なお、軸部材150の下端部には、ウォーム・ホイール184が設けられている。このウォーム・ホイール184には、ウォーム186が噛み合わせられている。ウォーム186は図示しない軸受により軸A16周りに回転可能に支持されている。ウォーム186は支柱14に設けられた穴を通して外部に引き出されている。ウォーム186の端部には、図8(A)に示すように回転ノブ188が設けられている。
バネ力補正機構101は、回転ノブ188を回転させることで軸A13aを昇降させることができ、第2のガススプリング40の温度変化時に第2のガススプリング40のバネ力を変更可能(補正可能)な機構である。支柱14には、第2のガススプリング40の支点(軸A13a)の位置を手術用顕微鏡10の外部から視認可能にする支点位置視認部としての窓部174と、上述した温度センサー103が検出した温度情報を表示する温度表示機構としてのLCD176とが配設されている。
ここで、軸A13aは窓部174を介してその位置を確認可能である。ここで、窓部174には、透明なカバー178が設けられ、軸A13aには指標62dが設けられている。この窓部174の右側には、第2のガススプリング40の温度を補正するのに必要な支点移動量の対比指標としてのスケール182が設けられている。スケール182の数値は、第2のガススプリング40の温度特性と軸の配置により予め算出されたものが表示されている。また、窓部174の下側には、LCD176が設けられ、温度センサー103が検出した第2のガススプリング40の温度が表示される。また、回転ノブ188の近傍には、回転ノブ188の回転により指標62dが動く方向を示す表示部(図示せず)が設けられている。
次に、手術を行なう際、図8(A)に示す手術用顕微鏡10を用いて第2のガススプリング40の温度変化による第1の平行四辺形リンク16のバランスの崩れを補正する作用について説明する。
術者は、温度センサー103により検出され、図8(B)に示す第4のアーム28dの温度表示手段としてのLCD176に表示された数字を見る。
図8(B)に示すように、LCD176には「22.5」と表示されている。術者はLCD176に示された数値と一致するように指標62dを動かすことが必要である。このとき、図8(B)中、スライダ152を上方向に動かせば良いので、表示部に従って回転ノブ188を軸A16を支点として反時計周りに回転させる。回転ノブ188には、ウォーム186が固定されており、軸A16を中心として反時計周りに回転することで、ウォーム186と噛み合わせられているウォーム・ホイール184も反時計周りに回転する。ウォーム・ホイール184に固定されている軸部材150も反時計周りに回転し、スライダ152が図8(B)中、上方向に移動する。このように、スライダ152に固定された軸部156(軸A13a)の位置がスケール182の「+22.5」の位置に動くことで第2のガススプリング40の温度変化による第1の平行四辺形リンク16のバランスの崩れが補正される。
以上説明したように、この実施の形態によれば、以下の効果が得られる。第1の実施の形態で記載した効果については、記載を省略する。
第2のガススプリング40が温度変化することにより第2のガススプリング40のバネ力(反力)が変わってしまってもその力を補正することができる。このため、第4のアーム28d(水平動アーム)のバランスを容易に取ることができる。
なお、この実施の形態では、手動により回転ノブ188を回転させて補正することを説明したが、第3の実施の形態で説明した機構を使って自動的に補正するように構成しても良い。そうすると、さらに容易に水平動アームのバランスを取ることができる。
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
上記説明によれば、下記の事項の発明が得られる。また、各項の組み合わせも可能である。
[付記]
(付記項1) 床面に設置されるベースと、
前記ベースに対し鉛直回転軸周りに回転可能に保持された支柱と、
前記支柱に対し第1の水平回転軸周りに回転可能に保持された水平動アームと、
前記水平動アームに対し第2の水平回転軸周りに回転可能に保持された鉛直動アームと、
前記鉛直動アームに支持された鏡体部と、
前記支柱と前記水平動アームとの間に設けられ、前記水平動アームの回動モーメントを相殺する弾性部材と、
前記水平動アームに設けられ、前記弾性部材からの力を受ける支点と、
前記支点の位置を前記水平動アームの長手方向に対して略直交する方向に移動可能な支点移動手段と
を具備することを特徴とする手術用顕微鏡。
(付記項2) 前記支点移動手段は、前記第1の水平回転軸と略直交する方向に前記支点の位置を移動可能であることを特徴とする付記項1に記載の手術用顕微鏡。
(付記項3) 手術室内に設置されるベースと、
前記ベースに対し鉛直回転軸周りに回転可能に保持された支柱と、
前記支柱に対し第1の水平回転軸周りに回転可能に保持された水平動アームと、
前記水平動アームに対し第2の水平回転軸周りに回動可能に保持された鉛直動アームと、
前記鉛直動アームに支持された鏡体部と
を備えた手術用顕微鏡において、
前記水平動アームの回動モーメントを相殺する弾性部材と、
前記水平動アームに設けられ、前記弾性部材からの力を受ける第1の支点と、
前記支柱に設けられ、前記弾性部材からの力を受ける第2の支点と、
前記第1および第2の支点の相対位置を移動可能な支点移動手段と
を備えていることを特徴とする手術用顕微鏡。
(付記項4) 前記支点移動手段は、前記水平動アームの長手方向に略直交し、かつ、前記第1の水平回転軸に略直交させる方向に前記第1の支点の位置を移動可能であることを特徴とする付記項3に記載の手術用顕微鏡。
(付記項5) 前記支点移動手段は、略水平方向、かつ、前記第1の水平回転軸と略直交させる方向に前記第2の支点の移動を移動可能であることを特徴とする付記項3に記載の手術用顕微鏡。
(付記項6) 前記支点移動手段は、前記床面の傾斜による前記第1の水平回転軸周りのバランス崩れを相殺するように、前記第1および第2の支点の少なくとも一方を移動可能であることを特徴とする付記項3ないし付記項5のいずれか1に記載の手術用顕微鏡。
(付記項7) 前記水平動アームは、平行四辺形リンク機構で構成され、
前記水平動アームの長手方向は、鉛直方向を中心として両方向に回動可能に支持され、
前記弾性部材は、前記水平動アームの質量による回動モーメントがゼロのときに、前記弾性部材による回動モーメントをゼロとするように配置されていることを特徴とする付記項1ないし付記項6のいずれか1に記載の手術用顕微鏡。
(付記項8) 前記ベースが設置される前記床面の傾斜角を検出する傾斜角検出手段を備えていることを特徴とする付記項1ないし付記項7のいずれか1に記載の手術用顕微鏡。
(付記項9) 前記傾斜角検出手段は、前記第1の水平回転軸に対して直交する方向の前記床面の傾斜角を検出可能であることを特徴とする付記項8に記載の手術用顕微鏡。
(付記項10) 前記傾斜角検出手段は、その検出結果に基づいて前記支点移動手段を移動させる移動制御手段を備えていることを特徴とする付記項8もしくは付記項9に記載の手術用顕微鏡。
(付記項11) 前記傾斜角検出手段は、前記床面の傾斜角を表示する傾斜角表示手段を備えていることを特徴とする付記項8ないし付記項10のいずれか1に記載の手術用顕微鏡。
(付記項12) 前記傾斜角検出手段は、前記支柱に設けられていることを特徴とする付記項8ないし付記項11のいずれか1に記載の手術用顕微鏡。
(付記項13) 前記水平動アームの前記支点の位置を前記手術用顕微鏡の外側から視認可能とする支点視認部を備えていることを特徴とする付記項1ないし付記項12のいずれか1に記載の手術用顕微鏡。
(付記項14) 前記床面の傾斜角と、前記床面の傾斜角による前記弾性部材によるモーメントの変動を補正するのに必要な支点移動量との対比指標を前記支点視認部の近傍に備えていることを特徴とする付記項13に記載の手術用顕微鏡。
(付記項15) 前記弾性部材は、ガススプリングを備えていることを特徴とする付記項1ないし付記項14のいずれか1に記載の手術用顕微鏡。
(付記項16) 前記ガススプリングは、その温度が検出される温度センサーを備えていることを特徴とする付記項15に記載の手術用顕微鏡。
(A)は、第1の実施の形態に係わる手術用顕微鏡の構造を示す概略的な正面図、(B)は、(A)に示す手術用顕微鏡の一部を断面として示す概略的な正面図、(C)は、(B)に示す手術用顕微鏡における床傾斜補正機構を取り出して示す概略的な部分断面図。 第1の実施の形態に係わる手術用顕微鏡の一部を断面として示し、(A)は、鉛直動アームを水平な状態から上側に回動させた状態を示す概略図、(B)は、鉛直動アームを水平な状態から下側に回動させた状態を示す概略図。 第1の実施の形態に係わる手術用顕微鏡の一部を断面として示し、(A)は、水平動アームを鉛直な状態から左側に回動させた状態を示す概略図、(B)は、水平動アームを鉛直な状態から右側に回動させた状態を示す概略図。 第1の実施の形態に係わる手術用顕微鏡において一部を断面として示すとともに、傾いた床に手術用顕微鏡を配置した状態の正面図を示し、(A)は、鉛直動アームを水平な状態に補正した状態を示す概略図、(B)は、鉛直動アームを水平な状態から床の傾きに応じた分だけ傾けた状態を示す概略図。 第1の実施の形態に係わる手術用顕微鏡において一部を断面として示すとともに、傾いた床に手術用顕微鏡を配置した状態の正面図を示し、(A)は、図4(A)に対応し、水平動アームを鉛直な状態に補正した状態を示す概略図、(B)は、図4(B)に対応し、水平動アームを鉛直な状態から床の傾きに応じた分だけ傾けた状態を示す概略図。 (A)は、第2の実施の形態に係わる手術用顕微鏡において一部を断面として示すとともに、傾いた床に手術用顕微鏡を配置した状態の正面図、(B)は、傾斜角検出手段および傾斜角表示機構を第4のアームに設けたことを示す概略図、(C)は、床傾斜補正機構を示す概略図。 (A)は、第3の実施の形態に係わる手術用顕微鏡において一部を断面として示すとともに、傾いた床に手術用顕微鏡を配置した状態の正面図、(B)は、床傾斜補正機構を示す概略図。 (A)は、第4の実施の形態に係わる手術用顕微鏡において一部を断面として示すとともに、傾いた床に手術用顕微鏡を配置した状態の正面図、(B)は、ガススプリングのバネ力を調整するバネ力補正機構を示す概略図。
符号の説明
10…手術用顕微鏡、12…ベース、14…支柱、16…第1の平行四辺形リンク、18…ジョイント、20…第2の平行四辺形リンク、22…鏡体部、22a…支持アーム、22b…鏡体、28a−28k…アーム、34…三角リンク、36…第1のガススプリング、40…第2のガススプリング、44…床傾斜補正機構、46…台座、50…軸部材、52…スライダ、56…軸部、58…樹脂板、60…回転ノブ、62a,62b…指標

Claims (1)

  1. 床面に設置されるベースと、
    前記ベースに対し鉛直回転軸周りに回転可能に保持された支柱と、
    前記支柱に対し第1の水平回転軸周りに回転可能に保持された水平動アームと、
    前記水平動アームに対し第2の水平回転軸周りに回転可能に保持された鉛直動アームと、
    前記鉛直動アームに支持された鏡体部と、
    前記支柱と前記水平動アームとの間に設けられ、前記水平動アームの回動モーメントを相殺する弾性部材と、
    前記水平動アームに設けられ、前記弾性部材からの力を受ける支点と、
    前記支点の位置を前記水平動アームの長手方向に対して略直交する方向に移動可能な支点移動手段と
    を具備し、
    前記支点移動手段は、前記第1の水平回転軸と略直交する方向に前記支点の位置を移動可能であることを特徴とする手術用顕微鏡。
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