JP4488040B2 - 無線通信用送受信装置、rfidシステム及び無線通信用送受信装置の受信方法 - Google Patents

無線通信用送受信装置、rfidシステム及び無線通信用送受信装置の受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、振幅復調方式を用いた無線通信用送受信装置、この無線通信用送受信装置をRFIDリーダライタとして採用したRFIDシステム、及び、この無線通信用送受信装置の受信方法に関するものである。
RFIDシステムでは、RFIDリーダライタ(無線通信用送受信装置)によって、RFIDタグに記憶された情報を読み出したり、RFIDタグに情報を書き込んだりすることができる。例えば、RFIDリーダライタがRFIDタグへ命令信号を無線で送信し、RFIDタグがこの命令信号に対する応答信号を返信する。RFIDリーダライタは、この応答信号を受けて、応答信号に対する処理(例えば、上記した情報読出や情報書込等)を実施する。
RFIDタグでは、応答信号の返信方式として負荷変調方式が広く用いられている。負荷変調方式とは、RFIDリーダライタが無変調の送信信号をアンテナより送出し、RFIDタグ側ではRFIDタグ内のアンテナに接続された負荷インピーダンスをスイッチングしRFIDタグのアンテナからの反射条件を変化させ、結果としてRFIDリーダライタのアンテナ回路に発生する振幅変化を検知する方式である。したがって、RFIDリーダライタでは、RFIDタグからの応答信号を復調するために振幅復調方式が採用されている。
非特許文献1には、この種のRFIDリーダライタが記載されている。このRFIDリーダライタでは、ダイオードを用いて振幅復調を行っており、自身の送信信号とRFIDタグからの受信信号との重畳信号を復調している。
Klaus Finkenzeller著、ソフト工学研究所訳、「RFIDハンドブック」、第2版、日本工業新聞社、2004年5月31日、p.287、図11.16
しかしながら、非特許文献1に記載のRFIDリーダライタでは、特定の条件において通信ヌル現象が現れることがある。例えば、RFIDリーダライタとRFIDタグとのある特定の距離条件によって、RFIDタグからの応答信号が充分な強度であるにもかかわらず、RFIDリーダライタではこの応答信号を復調できないことがある。
そこで、本発明は、通信ヌル現象が現れても受信信号を適切に復調することが可能な無線通信用送受信装置、RFIDシステム及び無線通信用送受信装置の受信方法を提供することを目的としている。
本願発明者らの実験の結果、RFIDタグが負荷変調を行う際の異なる負荷条件それぞれで、RFIDリーダライタのアンテナ回路内における送信信号に対する受信信号の位相シフト量が異なることを見出した。そのために、RFIDリーダライタにおいて自身の送信信号とRFIDタグからの受信信号とを重畳する際に、送信信号と受信信号とが互いに弱め合ってしまい、通信ヌル現象では、送信信号と受信信号との重畳信号における変調成分の振幅差が無くなってしまっていた。
そこで、本発明の第1の無線通信用送受信装置は、(a)送信信号を生成する送信回路と、(b)受信信号を復調する復調回路と、(c)送信回路からの送信信号を送出すると共に、受信信号を受けて復調回路へ導くアンテナ回路と、(d)送信回路とアンテナ回路との間に接続された移相回路と、(e)移相回路とアンテナ回路との間における送信信号と受信信号との重畳信号を復調回路へ出力するか、送信回路と移相回路との間における送信信号と受信信号との重畳信号を復調回路へ出力するかを切り替える切替回路とを備える。
この第1の無線通信用送受信装置では、移相回路が送信信号の位相及び受信信号の位相をシフトするので、移相回路の一端側と他端側とでは、送信信号と受信信号との位相関係が異なることとなる。そして、切替回路が、移相回路の一端側の重畳信号を復調回路へ出力するか、移相回路の他端側の重畳信号を復調回路へ出力するかを切り替えることができるので、移相回路の一端側で重畳信号の変調成分の振幅差がなくなる通信ヌル現象が発生した場合には、切替回路によって復調回路の接続を一端側と位相関係の異なる他端側へ切り替えれば、受信信号を適切に復調することができる。
本発明の第2の無線通信用送受信装置は、(a)送信信号を生成する送信回路と、(b)受信信号を復調する復調回路と、(c)送信回路からの送信信号を送出すると共に、受信信号を受けて復調回路へ導くアンテナ回路と、(d)送信回路とアンテナ回路との間に設けられた移相回路と、(e)移相回路を介さずに送信回路及び復調回路をアンテナ回路に接続するか、移相回路を介して送信回路及び復調回路をアンテナ回路に接続するかを切り替える切替回路とを備える。
この第2の無線通信用送受信装置では、移相回路が送信信号の位相及び受信信号の位相をシフトするので、送信信号と受信信号との位相関係を異ならせることができる。すなわち、移相回路は、重畳信号の変調成分の振幅差が無い状態から振幅差がある状態へ変更することができる。
この第2の無線通信用送受信装置では、切替回路が、送信回路及び復調回路をアンテナ回路に接続する際に移相回路を挿入するか否かを切り替えることができるので、通信ヌル現象が発生した場合には、切替回路によって復調回路の接続を切り替えれば、受信信号を適切に復調することができる。
本発明の第3の無線通信用送受信装置は、(a)送信信号を生成する送信回路と、(b)送信回路からの送信信号を送出すると共に、受信信号を受けて送信回路側へ導くアンテナ回路と、(c)送信回路とアンテナ回路との間に接続された移相回路と、(d)移相回路とアンテナ回路との間のノードに接続された第1の復調回路と、(e)送信回路と移相回路との間のノードに接続された第2の復調回路と、(f)第1の復調回路からの復調信号を出力するか、第2の復調回路からの復調信号を出力するかを切り替える切替回路とを備える。
この第3の無線通信用送受信装置では、移相回路が送信信号の位相及び受信信号の位相をシフトするので、移相回路の一端側と他端側とでは、送信信号と受信信号との位相関係が異なることとなる。その結果、例えば、移相回路の一端側の重畳信号を復調する第1の復調回路で通信ヌル現象が発生する場合には、移相回路の他端側の重畳信号を復調する第2の復調回路では通信ヌル現象が発生することがない。逆に、移相回路の他端側の重畳信号を復調する第2の復調回路で通信ヌル現象が発生する場合には、移相回路の一端側の重畳信号を復調する第1の復調回路では通信ヌル現象が発生することがない。
この第3の無線通信用送受信装置では、切替回路が、第1の復調回路からの復調信号を出力するか、第2の復調回路からの復調信号を出力するかを切り替えることができるので、通信ヌル現象が発生した場合には、切替回路によって復調回路の接続を切り替えれば、受信信号を適切に復調することができる。
上記した第1又は第3の無線通信用送受信装置は、送信回路とアンテナ回路との間に接続された整合回路を更に備え、整合回路の一部又は整合回路を移相回路として兼用することが好ましい。送受信信号の周波数が高い場合、信号損失を低減するために、送信回路とアンテナ回路と間でインピーダンス整合を行う必要がある。この構成によれば、インピーダンス整合のための整合回路の一部又は全部を移相回路として兼用するので、装置の小型化、低価格化が可能である。
上記した移相回路の位相シフト量は、送信信号における搬送波の45度の2N−1倍(Nは正の整数)±15度であることが好ましい。移相回路の位相シフト量が45度ずつずれるごとに、振幅差がゼロ、最大となり、その間では振幅差は次第に増減する。これより、負荷条件1時の搬送波と負荷条件2時の搬送波とは、振幅差が無い状態から位相を45度の2N−1倍(すなわち、奇数倍)シフトすると、振幅差が最大となる。また、振幅差が最大となる状態から位相が±15度ずれていても、十分な変調振幅差を得ることができる。したがって、受信信号をより適切に復調することが可能となる。
上記した受信信号は、負荷変調方式により生成され、上記した復調回路又は第1及び第2の復調回路は、振幅復調方式を用いる。
上記した第1〜第3の無線通信用送受信装置は、所定時間以内に復調回路からの復調信号を認識できないときには、切替回路に切替を行なわせる制御回路を更に備えることが好ましい。この構成によれば、通信ヌル現象の検出及び回避を自立的に行うことができる。
また、上記した第1〜第3の無線通信用送受信装置は、切替回路を切り替えて、復調信号の振幅が大きい方を選択することが好ましい。これによれば、通信ヌル現象が発生していない状態における識別精度を向上することができる。
また、上記した第1〜第3の無線通信用送受信装置は、切替回路に切替を繰り返し行なわせ、復調回路からの復調信号を認識できたときには、切替回路に切替を停止させる制御回路を更に備えることが好ましい。この構成によれば、通信ヌル現象の検出及び回避を自立的に行うことができる。また、例えば、応答信号におけるプリアンブル部を認識できたか否かによって切替回路の切替を制御することができるので、通信ヌル現象の検出及び回避に要する時間を短縮することができる。
本発明のRFIDシステムは、上記した第1〜第3の無線通信用送受信装置の何れか1つを採用するRFIDリーダライタと、負荷変調方式により、RFIDリーダライタからの命令信号に応じてRFIDリーダライタへ応答信号を返信するRFIDタグとを備える。
このRFIDシステムによれば、上記した第1〜第3の無線通信用送受信装置の何れか1つをRFIDリーダライタとして用いるので、通信ヌル現象が発生した場合には、切替回路によって復調回路の接続を切り替えれば、受信信号を適切に復調することができる。
本発明の無線通信用送受信装置の第1の受信方法は、送信信号を生成する送信回路と、受信信号を復調する復調回路と、送信回路からの送信信号を送出すると共に、受信信号を受けて復調回路へ導くアンテナ回路とを備える無線通信用送受信装置の受信方法であって、所定時間以内に復調回路からの復調信号を認識できないときには、受信信号の位相をシフトし、復調回路では、位相をシフトした受信信号と送信信号との重畳信号を復調する。
この無線通信用送受信装置の第1の受信方法によれば、所定時間以内に復調回路からの復調信号を認識できないときには、受信信号の位相をシフトし、位相をシフトした受信信号と送信信号との重畳信号を復調するので、重畳信号の変調成分の振幅差が無い状態から振幅差がある状態へ変更することができる。したがって、通信ヌル現象が発生した場合には、受信信号の位相をシフトすることによって、受信信号を適切に復調することができる。
本発明の無線通信用送受信装置の第2の受信方法は、送信信号を生成する送信回路と、受信信号を復調する復調回路と、送信回路からの送信信号を送出すると共に、受信信号を受けて復調回路へ導くアンテナ回路とを備える無線通信用送受信装置の受信方法であって、復調回路では、送信信号と受信信号との重畳信号の復調と、位相をシフトした受信信号と送信信号との重畳信号の復調とを交互に繰り返す繰返復調を行い、復調回路からの復調信号を認識できたときには、復調回路では、繰返復調を停止する。
この無線通信用送受信装置の第1の受信方法によれば、復調回路では、送信信号と受信信号との重畳信号の復調と、位相をシフトした受信信号と送信信号との重畳信号の復調とを交互に繰り返す繰返復調を行うので、いずれかの復調では重畳信号の変調成分の振幅差がある状態での復調を行うことができる。そして、復調回路からの復調信号を認識できたときには、復調回路では、繰返復調を停止するので、通信ヌル現象が発生しても、通信ヌル現象がしていない状態での復調を選択することによって、受信信号を適切に復調することができる。
本発明によれば、通信ヌル現象が現れても受信信号を適切に復調することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るRFIDシステム及びRFIDリーダライタを示す回路図である。図1に示すRFIDシステム1は、RFIDリーダライタ2とRFIDタグ3とを備えている。RFIDタグ3は、メモリなどのデータ記憶部4を有しており、このデータ記憶部4にIDデータ、商品の製品コード、管理コード、入場者の管理番号等のデータを格納することができる。これらのデータは、RFIDリーダライタ2によって読み出されたり、書き込まれたりする。具体的には、まず、RFIDリーダライタ2がRFIDタグ3へ命令信号を無線で送信し、RFIDタグ3がこの命令信号に対する応答信号を返信する。RFIDリーダライタ2は、この応答信号を受けて、応答信号に対する処理(例えば、上記したデータ読出やデータ書込等)を実施する。
RFIDタグ3は、アンテナ回路5、整合回路6、電源回路7、変調・復調回路8、制御部9及びデータ記憶部4を備えている。アンテナ回路5は、アンテナ用コイルと共振用コンデンサとを有しており、整合回路6を介して電源回路7及び変調・復調回路8に接続されている。整合回路6は、電源回路7及び変調・復調回路8とアンテナ回路5とのインピーダンス整合を調整する整合回路である。電源回路7は、命令信号における搬送波を整流することによって直流電力を生成し、この直流電力を変調・復調回路8、制御部9、およびデータ記憶部4へ供給する。変調・復調回路8は、変調回路と復調回路とを有している。復調回路は、命令信号を復調する。制御部9は、復調された命令信号を識別および解析する。
また、制御部9は、解析結果に応じてデータ記憶部4に予め記憶されているデータから応答信号を生成する。変調・復調回路8における変調回路は、この応答信号に応じて整合回路6のインピーダンスを変化させる。このようにして、RFIDリーダライタ2からの搬送波に対する整合回路6の反射率を変化させ、負荷変調された応答信号をRFIDリーダライタ2へ返信する。
次に、本発明の第1の実施形態のRFIDリーダライタについて説明する。RFIDリーダライタ2は、変調回路12と、送信回路14と、整合回路16と、移相回路18と、同軸ケーブル20と、アンテナ回路22と、切替回路24と、復調回路26と、制御回路28とを備えている。
変調回路12は、制御回路28からの制御信号に基づいて変調信号を生成し、送信回路14へ出力する。
送信回路14は、変調信号によって搬送波を変調した命令信号(送信信号)を生成する。例えば、送信回路14は、搬送波を生成するための局部発振器を有しており、この搬送波を変調回路12からの変調信号によって変調した命令信号を生成する。送信回路14は、この命令信号を、整合回路16、移相回路18及び同軸ケーブル20を介してアンテナ回路22へ出力する。
整合回路16は、送信回路14と移相回路18とのインピーダンス整合を行うために設けられており、同軸ケーブル20は、移相回路18とアンテナ回路22との間の電力伝送のために設けられている。アンテナ回路22は、アンテナ用コイルと整合用コンデンサとを有しており、高周波電力伝送効率を高めるために共振回路を構成している。移相回路18については後述する。
このようにして、RFIDリーダライタ2からRFIDタグ3へ情報読み出しのための命令信号が発行される。
一方、RFIDリーダライタ2がRFIDタグ3からの応答信号(受信信号)をアンテナ回路22に受けると、この応答信号を同軸ケーブル20を介して移相回路18へ導く。
移相回路18は、アンテナ回路22からの受信信号の位相をシフトすると共に、送信回路14からの命令信号の位相をシフトする。例えば、移相回路18は、インダクタとコンデンサとでπ型のフィルタを構成しており、移相回路18の位相シフト遅延量は、45度(±15度)であることが好ましい。移相回路18の両端と復調回路26との間には切替回路24が接続されている。
切替回路24は、制御回路28からの切替信号に応じて、移相回路18の一端側における送信信号(搬送波のみ)と応答信号との重畳信号を復調回路26へ出力するか、移相回路18の他端側における送信信号(搬送波のみ)と応答信号との重畳信号を復調回路26へ出力するかを切り替える。すなわち、切替回路24は、移相回路18とアンテナ回路22との間における重畳信号を復調回路26へ出力するか、送信回路14と移相回路18との間における重畳信号を復調回路26へ出力するかを切り替える。
復調回路26は、送信信号(搬送波のみ)と応答信号の重畳信号を復調した復調信号を生成して、制御回路28へ出力する。
制御回路28は、情報読み出しのための制御信号を変調回路12へ出力し、命令信号を発行させる。また、制御回路28は、復調回路26からの復調信号を解析して、復調信号を認識できたときには、この復調信号、すなわちRFIDタグ3からの応答信号に対する処理(例えば、上記したデータ読出やデータ書込等)を実施する。一方、所定時間以内に復調信号を認識できなかったときには、制御回路28は、切替信号によって切替回路24に接続を切り替えさせ、再度、情報読み出しのための制御信号を変調回路12へ出力して、命令信号を発行させる。
なお、RFIDシステムでは、RFIDリーダライタが命令信号を発行してからRFIDタグが応答信号を返信するまでの時間が規定されている。制御回路28における所定時間は、この時間に応じて設定されればよい。
次に、第1の実施形態のRFIDリーダライタ2及びRFIDシステム1の動作を説明すると共に、本発明の第1の実施形態に係るRFIDリーダライタの受信方法について説明する。
まず、RFIDリーダライタ2が、RFIDタグ3へ情報読み出しのための命令信号を発行する。具体的には、制御回路28が、読み取り動作のための制御信号を変調回路12へ出力すると、変調回路12は、この制御信号に応じて変調信号を生成し、送信回路14へ出力する。送信回路14は、この変調信号によって搬送波を変調した命令信号を生成する。この命令信号は、整合回路16、移相回路18及び同軸ケーブル20を介して、アンテナ回路22から送出される。命令信号の発行が終了すると、RFIDリーダライタ2は、搬送波のみを出力し続ける。
すると、RFIDタグ3が、この命令信号に応じて、RFIDリーダライタ2へ応答信号を返信する。具体的には、まず、電源回路7が、命令信号における搬送波から直流電力を生成し、変調・復調回路8、制御部9及びデータ記憶部4へ供給する。すると、変調・復調回路8が、命令信号を復調して識別及び解析し、この解析結果に応じて、制御部9が、データ記憶部4に予め記憶されているデータから応答信号を生成する。変調・復調回路8は、この応答信号に応じて整合回路6のインピーダンスを変化させる。このようにして、RFIDリーダライタ2からの搬送波に対する整合回路6の反射率を変化させ、負荷変調された応答信号をRFIDリーダライタ2へ返信する。
その後、RFIDリーダライタ2は、この応答信号を復調して認識する。具体的には、まず、制御回路28からの制御信号に応じて、切替回路24が、移相回路18の一端側と復調回路26とを接続する。移相回路18の一端側には、アンテナ回路22が受けた応答信号が同軸ケーブル20を介して導かれると共に、送信回路14から出力された送信信号の搬送波が整合回路16及び移相回路18を介して導かれる。そして、移相回路18の一端側において送信信号の搬送波と応答信号とが重畳された重畳信号が、復調回路26によって復調され、復調信号が制御回路28へ出力される。制御回路28は、この復調信号から応答信号を認識することとなる。
一方、移相回路18の他端側には、送信回路14から出力された送信信号の搬送波が整合回路16を介して導かれていると共に、アンテナ回路22が受けた応答信号が同軸ケーブル20及び移相回路18を介して導かれる。そして、移相回路18の他端側において送信信号の搬送波と応答信号とが重畳された重畳信号が生成されている。
制御回路28は、復調信号から応答信号を認識できたときに、応答信号に対する処理(例えば、データ読出やデータ書込等)を実施する。一方、所定時間以内に復調信号から応答信号を認識できないときには、制御回路28は、切替信号によって切替回路24に接続を切り替えさせる。その後、制御回路28は、再度、上記した情報読み出しのための命令信号の発行を試みる。
次に、第1の実施形態のRFIDリーダライタ2及びRFIDシステム1の作用効果を説明する。本願発明者らは、実験の結果、
(1)負荷変調方式では、異なる2つの負荷条件1と負荷条件2とで、RFIDタグ3におけるアンテナ回路5と整合回路6とのQ値が異なること
(2)RFIDタグ3におけるアンテナ回路5の共振周波数が、他のRFIDタグが混在し、衝突した際の影響を回避する目的で、RFIDリーダライタ2からの搬送波の周波数とずれていること
に起因して、通信ヌル現象が発生することを見出した。
図2は、アンテナ回路の共振周波数に対する応答反射波の位相を示す図であり、図3は、負荷変調信号を示す図である。図2(a)には、アンテナ回路5及び整合回路6のQ値が大きいときの応答反射波の位相が示されており、図2(b)には、アンテナ回路5及び整合回路6のQ値が小さいときの応答反射波の位相が示されている。
図2によれば、アンテナ回路5の共振周波数f1が送信信号の搬送波の周波数f0からずれている場合、アンテナ回路5及び整合回路6のQ値が大きいほど、応答反射波の位相シフト量Φ0−Φ1が大きいことがわかる。これより、図3に示す負荷変調信号において、負荷条件1時には応答反射波の位相シフト量が小さく(範囲A)、負荷条件2時には応答反射波の位相シフト量が大きい(範囲B)こととなる。すなわち、応答信号において、変調振幅差が異なる範囲A,Bでは、応答反射波の位相が異なることとなる。
図4は、復調回路に入力される重畳信号であって、移相回路の一端側において変調振幅差がないときの重畳信号をベクトルで示す図である。図4(a)には、移相回路18の一端側における重畳信号が示されており、図4(b)には、移相回路18の他端側における重畳信号が示されている。
図4では、原点Sからの距離が重畳信号の振幅を表しており、基準軸Xとの角度が位相角を表している。また、ベクトルVcが送信信号の搬送波を示しており、ベクトルVr1,Vr2がそれぞれ応答信号における負荷条件1時の応答反射波(搬送波)、負荷条件2時の応答反射波(搬送波)を示している。
図4(a)には、移相回路18の一端側において、上記した(1),(2)に起因して、ベクトルVr1に対してベクトルVr2の位相シフト量が大きく、重畳信号の変調振幅差ΔMが小さい例が示されている。すなわち、負荷条件1時の応答反射波に対して負荷条件2時の応答反射波の位相シフト量が大きい。その結果、ベクトルVc及びベクトルVr1の合成ベクトルVxの大きさとベクトルVc及びベクトルVr2の合成ベクトルVyの大きさとに差がない。すなわち、移相回路18の一端側における重畳信号の変調振幅差ΔMがない。
ここで、移相回路18に対して送信信号の進行方向と応答信号の進行方向とが逆であるので、移相回路18の他端側における送信信号の位相は、移相回路18の一端側における送信信号の位相に対して45度進んでおり、移相回路18の他端側における応答信号の位相は、移相回路18の一端側における応答信号の位相に対して45度遅れる。その結果、図4(b)に示すように、ベクトルVcとベクトルVr1,Vr2とが位相角方向の逆方向にシフトし、移相回路18の両端間の相対位相差変化が90度となり、重畳信号における応答反射波の位相変化による重畳信号の振幅変化の方向を変えることができる。
したがって、図4(b)に示すように、移相回路18の他端側では、ベクトルVc及びベクトルVr1の合成ベクトルVxの大きさとベクトルVc及びベクトルVr2の合成ベクトルVyの大きさとの差が大きくなる。すなわち、移相回路18の他端側における重畳信号の変調振幅差ΔMが大きくなる。
図4によれば、移相回路18の一端側で通信ヌル現象が現れた場合でも、移相回路18の他端側では応答反射波の振幅と位相の変化が重畳信号の変化を強め合うので、RFIDタグ3からの応答信号を振幅復調することが可能になる。
次に、図5を参照して、(2’)RFIDタグ3におけるアンテナ回路5の共振周波数が、RFIDリーダライタ2からの搬送波の周波数と一致している理想状態について説明する。
図5は、復調回路に入力される重畳信号であって、理想状態での重畳信号をベクトルで示す図である。図5(a)には、移相回路18の一端側における重畳信号が示されており、図5(b)には、移相回路18の他端側における重畳信号が示されている。
図5では、原点Sからの距離が重畳信号の振幅を表しており、基準軸Xとの角度が位相角を表している。また、ベクトルVcが送信信号の搬送波を示しており、ベクトルVr1,Vr2がそれぞれ応答信号における負荷条件1時の応答反射波(搬送波)、負荷条件2時の応答反射波(搬送波)を示している。
図5(a)には、移相回路18の一端側において、搬送波とベクトルVr1とベクトルVr2との位相シフトがそれぞれない例が示されている。すなわち、負荷条件1時の応答反射波と負荷条件2時の応答反射波の搬送波に対する位相シフトがない。その結果、ベクトルVc及びベクトルVr1の合成ベクトルVxの大きさとベクトルVc及びベクトルVr2の合成ベクトルVyの大きさとに差が存在する。すなわち、移相回路18の一端側における重畳信号の変調振幅差ΔMが存在する。
このとき、上記したように、移相回路18の他端側における送信信号の位相は、移相回路18の一端側における送信信号の位相に対して45度進んでおり、移相回路18の他端側における応答信号の位相は、移相回路18の一端側における応答信号の位相に対して45度遅れる。その結果、図5(b)に示すように、ベクトルVcとベクトルVr1,Vr2とが位相角方向の逆方向にシフトし、移相回路18の両端間の相対位相差変化が90度となり、重畳信号における応答反射波の位相変化による重畳信号の振幅変化の方向が変わる。
したがって、図5(b)に示すように、移相回路18の他端側では、ベクトルVc及びベクトルVr1の合成ベクトルVxの大きさとベクトルVc及びベクトルVr2の合成ベクトルVyの大きさとに差がなくなってしまう。すなわち、移相回路18の他端側における重畳信号の変調振幅差ΔMがなくなってしまう。
図5によれば、負荷条件1時の応答反射波と負荷条件2時の応答反射波の搬送波に対する位相シフトがないときには、移相回路18の他端側ではなく、一端側における重畳信号を復調することが好ましいことがわかる。そこで、本発明のように、移相回路18の一端側の重畳信号と他端側の重畳信号とのいずれか一方を選択することができる構成が好ましいこととなる。
次に、移相回路18における適切な位相シフト量について解析する。図6は、移相回路の位相シフト量に対する、負荷条件1時の重畳信号と負荷条件2時の重畳信号の変調振幅差を示す図である。図6に示すように、移相回路の位相シフト量が45度ずつずれるごとに、変調振幅差ΔMがゼロ、最大となり、その間では変調振幅差ΔMは次第に増減する。これより、負荷条件1時の応答反射波と負荷条件2時の応答反射波とは、振幅差が無い状態から位相を45度の2N−1倍(Nは正の整数)シフトすると、振幅差が最大となる。位相シフト量Bでは負荷条件1と負荷条件2での振幅差がないためRFIDタグで負荷変調を行っても復調信号が得られない。位相シフト量AとCでは復調信号が得られるがその極性は逆になる。RFIDシステムでは一般に状態遷移間隔に意味を持たせ、極性には意味を持たせない伝送方式(たとえばマンチェスター変調)を使用するため問題にはならない。
また、変調振幅差ΔMが最大となる状態から位相が±15度ずれていても、十分な変調振幅差を得ることができる。したがって、受信信号をより適切に復調することが可能となる。
このように、第1の実施形態のRFIDリーダライタ2及び第1の実施形態のRFIDリーダライタの受信方法によれば、移相回路18が送信信号の位相及び受信信号の位相をシフトするので、移相回路18の一端側と他端側とでは、送信信号と受信信号との位相関係が異なることとなる。その結果、例えば、移相回路18の一端側で重畳信号の変調成分の振幅差が無くなる場合には、移相回路18の他端側では重畳信号の変調成分の振幅差が無くなることがない。逆に、移相回路18の他端側で重畳信号の変調成分の振幅差が無くなる場合には、移相回路18の一端側では重畳信号の変調成分の振幅差が無くなることがない。
また、第1の実施形態のRFIDリーダライタ2及び第1の実施形態のRFIDリーダライタの受信方法によれば、切替回路24が、移相回路18の一端側の重畳信号を復調回路26へ出力するか、移相回路18の他端側の重畳信号を復調回路26へ出力するかを切り替えることができるので、通信ヌル現象が発生した場合には、切替回路24によって復調回路26の接続を切り替えれば、受信信号を適切に復調することができる。
また、第1の実施形態のRFIDリーダライタ2及び第1の実施形態のRFIDリーダライタの受信方法によれば、制御回路28によって通信ヌル現象の検出及び回避を自立的に行うことができる。
第1の実施形態のRFIDシステム1によれば、第1の実施形態のRFIDリーダライタ2を用いるので、通信ヌル現象が発生した場合には、切替回路24によって復調回路26の接続を切り替えれば、受信信号を適切に復調することができる。
[第2の実施形態]
図7、本発明の第2の実施形態に係るRFIDシステム及びRFIDリーダライタを示す回路図である。図7に示すRFIDシステム1Aは、RFIDシステム1においてRFIDリーダライタ2に代えてRFIDリーダライタ2Aを備えている構成で第1の実施形態と異なっている。RFIDシステム1Aの他の構成は、RFIDシステム1と同一である。
本発明の第2の実施形態に係るRFIDリーダライタ2Aは、RFIDリーダライタ2において切替回路24に代えて切替回路24Aを有している構成で第1の実施形態と異なっている。RFIDリーダライタ2Aの他の構成は、RFIDリーダライタ2と同一である。
切替回路24Aは、制御回路28からの切替信号に応じて、整合回路16及び復調回路26と同軸ケーブル20との間に移相回路18を挿入するか否かを切り替える。すなわち、切替回路24Aは、送信回路14及び復調回路26とアンテナ回路22とを接続するか、送信回路14及び復調回路26とアンテナ回路22との間に移相回路18を接続するかを切り替える。
次に、第2の実施形態のRFIDシステム1A及びRFIDリーダライタ2Aの動作を説明すると共に、本発明の第2の実施形態に係るRFIDリーダライタの受信方法について説明する。
まず、RFIDリーダライタ2Aが、RFIDリーダライタ2と同様に、RFIDタグ3へ情報読み出しのための命令信号を発行する。命令信号の発行が終了すると、RFIDリーダライタ2Aは、搬送波のみを出力し続ける。
すると、RFIDタグ3が、上記と同様に、この命令信号に応じて、RFIDリーダライタ2へ負荷変調された応答信号を返信する。
その後、RFIDリーダライタ2Aは、RFIDリーダライタ2と同様に、この応答信号を復調して認識する。具体的には、まず、制御回路28からの制御信号に応じて、切替回路24Aが、移相回路18を介さずに送信回路14及び復調回路26とアンテナ回路22とを接続する。復調回路26では、送信回路14から出力された送信信号に、アンテナ回路22が受けた応答信号が重畳された重畳信号が復調され、復調信号が制御回路28へ出力される。制御回路28は、この復調信号から応答信号を認識することとなる。
認識に成功した場合は、制御回路28は、応答信号のプリアンブル部に続くデータ部を解析して、この応答信号に対する処理(例えば、データ読出やデータ書込等)を実施する。所定時間待っても認識に失敗した場合は、制御回路28は、切替信号によって切替回路24Aに接続状況を変更させる。具体的には、切替回路24Aは、制御回路28からの制御信号に応じて、移相回路18を介して送信回路14及び復調回路26とアンテナ回路22とを接続する。そして、制御回路28は、再度、上記した情報読み出しのための命令信号の発行を試みる。
このように、第2の実施形態のRFIDリーダライタ2A及び第2の実施形態のRFIDリーダライタの受信方法でも、移相回路18が受信信号の位相をシフトするので、送信信号と受信信号との位相関係を異ならせることができる。すなわち、移相回路18は、重畳信号の変調成分の振幅差が無い状態から振幅差がある状態へ変更することができる。
第2の実施形態のRFIDリーダライタ2Aによれば、切替回路24Aが、送信回路14及び復調回路26とアンテナ回路22との間に移相回路18を挿入するか否かを切り替えることができるので、通信ヌル現象が発生した場合には、切替回路24Aによって復調回路26の接続を切り替えれば、受信信号を適切に復調することができる。
第2の実施形態のRFIDシステム1Aによれば、第2の実施形態のRFIDリーダライタ2Aを用いるので、通信ヌル現象が発生した場合には、切替回路24Aによって復調回路26の接続を切り替えれば、受信信号を適切に復調することができる。
[第3の実施形態]
図8は、本発明の第3の実施形態に係るRFIDシステム及びRFIDリーダライタを示す回路図である。図8に示すRFIDシステム1Bは、RFIDシステム1においてRFIDリーダライタ2に代えてRFIDリーダライタ2Bを備えている構成で第1の実施形態と異なっている。RFIDシステム1Bの他の構成は、RFIDシステム1と同一である。
本発明の第3の実施形態に係るRFIDリーダライタ2Bは、RFIDリーダライタ2において整合回路16、移相回路18及び同軸ケーブル20に代えて整合・移相回路18Bを有している構成で第1の実施形態と異なっている。RFIDリーダライタ2Bの他の構成は、RFIDリーダライタ2と同一である。
整合・移相回路18Bは、上記した整合回路及び移相回路として機能する。整合・移相回路18Bは、ラダー状のπ型のLCフィルタを構成し、そのうちの一つのLCフィルタが移相回路19として機能する。移相回路19の一端側及び他端側はそれぞれ切替回路24に接続されている。本実施形態では、整合・移相回路18Bと移相回路19とは、コンデンサをアンテナ回路22と共有している。
この第3の実施形態のRFIDリーダライタ2Bでも、第1の実施形態のRFIDリーダライタ2と同様の利点を得ることができる。また、第3の実施形態のRFIDシステム1Bでも、第1の実施形態のRFIDシステム1と同様の利点を得ることができる。
[第4の実施形態]
図9は、本発明の第4の実施形態に係るRFIDシステム及びRFIDリーダライタを示す回路図である。図9に示すRFIDシステム1Cは、RFIDシステム1においてRFIDリーダライタ2に代えてRFIDリーダライタ2Cを備えている構成で第1の実施形態と異なっている。RFIDシステム1Cの他の構成は、RFIDシステム1と同一である。
本発明の第4の実施形態に係るRFIDリーダライタ2Cは、RFIDリーダライタ2において切替回路24及び復調回路26に代えて切替回路24C、第1及び第2の復調回路26C,27Cを有している構成で第1の実施形態と異なっている。また、RFIDリーダライタ2Cは、RFIDリーダライタ2において制御回路28に代えて制御回路28Aを有している構成で第1の実施形態と異なっている。RFIDリーダライタ2Cの他の構成は、RFIDリーダライタ2と同一である。
第1の復調回路26Cは、移相回路18の一端側、すなわち移相回路18とアンテナ回路22との間における命令信号と応答信号の重畳信号を復調した復調信号を生成する。同様に、第2の復調回路27Cは、移相回路18の他端側、すなわち送信回路14と移相回路18との間における命令信号と応答信号の重畳信号を復調した復調信号を生成する。第1及び第2の復調回路26C,27Cと制御回路28Aとの間には、切替回路24Cが接続されている。
切替回路24Cは、制御回路28Aからの切替信号に応じて、第1の復調回路26Cからの復調信号を出力するか、第2の復調回路27Cからの復調信号を出力するかを切り替える。
制御回路28Aは、情報読み出しのための制御信号を変調回路12へ出力し、命令信号を発行させる。命令信号発行後、制御回路28Aは、切替信号によって切替回路24Cに接続切替を繰り返し行わせ、第1の復調回路26Cからの復調信号及び第2の復調回路27Cからの復調信号のうちいずれか一方を認識できたときには、切替信号によって切替回路24Cに接続切替を停止させる。そして、制御回路28Aは、復調信号、すなわちRFIDタグ3からの応答信号に対する処理(例えば、上記したデータ読出やデータ書込等)を実施する。
次に、第4の実施形態のRFIDシステム1C及びRFIDリーダライタ2Cの動作を説明すると共に、本発明の第2の実施形態に係るRFIDリーダライタの受信方法について説明する。
まず、RFIDリーダライタ2Cが、RFIDリーダライタ2と同様に、RFIDタグ3へ情報読み出しのための命令信号を発行する。命令信号の発行が終了すると、RFIDリーダライタ2Cは、搬送波のみを出力し続ける。また、RFIDリーダライタ2Cでは、制御回路28Aが、切替信号によって切替回路24Cに接続切替を繰り返し行わせる。例えば、この繰り返し切替は、通信規約上のプリアンブル信号の継続時間よりも短い間隔で行われることが好ましい。
すると、RFIDタグ3が、上記と同様に、この命令信号に応じて、RFIDリーダライタ2Cへ負荷変調された応答信号を返信する。
その後、RFIDリーダライタ2Cは、RFIDリーダライタ2と同様に、この応答信号を復調して認識する。制御回路28Aは、例えば、復調信号から応答信号のプリアンブル部を認識できたときに、切替信号によって切替回路24Cに接続切替を停止させると共に、停止時の接続を維持させる。その後、制御回路28Aは、応答信号のプリアンブル部に続くデータ部を解析して、この応答信号に対する処理(例えば、データ読出やデータ書込等)を実施する。
なお、通信途中で応答信号を認識できなくなった場合は、再び、上記したように、制御回路28Aが、切替信号によって切替回路24Cに接続切替を繰り返し行わせ、復調信号から応答信号を認識できたときに、切替信号によって切替回路24Cに接続切替を停止させると共に、停止時の接続を維持させる。
また、切替回路24Cの接続切替中に、制御回路28Aが、第1の復調回路26Cからの復調信号と第2の復調回路27Cからの復調信号との両方を認識できる場合には、振幅が大きい方の復調信号を選択するように、切替信号によって切替回路24Cに接続切替を停止させると共に、停止時の接続を維持させる。
ところで、応答信号が復調できない原因として、RFIDタグ3が存在するが通信ヌル現象による場合と、RFIDタグ3そのものが存在しない場合とがある。RFIDタグ3そのものが存在しない場合には、制御回路28Aは、切替回路24Cを切り替えても第1の復調回路26Cからの復調信号と第2の復調回路27Cからの復調信号との両方を認識できない。そこで、制御回路28Aは、切替回路24Cを一定時間切り替えても復調信号を認識できない場合には、RFIDタグ3が存在しないと判断し、RFIDリーダライタ2Cの動作を停止させたり、間欠的に動作させてもよい。
また、復調前に信号経路を切り換えると大きなノイズが発生する。データ受信を行ってない時点での切り替えには問題ないが連続したデータ受信サイクル中に切り替えを行うと問題になる。第4の実施形態では復調後に切り換えているのでノイズの発生がない。
この第4の実施形態のRFIDリーダライタ2Cによれば、移相回路18が送信信号の位相及び受信信号の位相をシフトするので、移相回路18の一端側と他端側とでは、送信信号と受信信号との位相関係が異なることとなる。その結果、例えば、移相回路18の一端側の重畳信号を復調する第1の復調回路26Cで通信ヌル現象が発生する場合には、移相回路18の他端側の重畳信号を復調する第2の復調回路27Cでは通信ヌル現象が発生することがない。逆に、移相回路18の他端側の重畳信号を復調する第2の復調回路27Cで通信ヌル現象が発生する場合には、移相回路18の一端側の重畳信号を復調する第1の復調回路26Cでは通信ヌル現象が発生することがない。
第4の実施形態のRFIDリーダライタ2Cによれば、切替回路24Cが、第1の復調回路26Cからの復調信号を出力するか、第2の復調回路27Cからの復調信号を出力するかを切り替えることができるので、通信ヌル現象が発生した場合には、切替回路24Cによって復調回路26C,27Cの接続を切り替えれば、受信信号を適切に復調することができる。
また、第4の実施形態のRFIDリーダライタ2C及び第2の実施形態のRFIDリーダライタの受信方法によれば、通信ヌル現象の検出及び回避を自立的に行うことができる。また、例えば、応答信号におけるプリアンブル部を認識できたか否かによって切替回路24Cの切替を制御することができるので、通信ヌル現象の検出及び回避に要する時間を短縮することができる。
第4の実施形態のRFIDシステム1Cによれば、第4の実施形態のRFIDリーダライタ2Cを用いるので、通信ヌル現象が発生した場合には、切替回路24Cによって復調回路26C,27Cの接続を切り替えれば、受信信号を適切に復調することができる。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。
本実施形態では、移相回路18としてπ型のLCフィルタを例示したが、移相回路には、位相を遅らせたり進ませたりしてシフト可能な様々な態様が適用可能である。例えば、移相回路は、L型のLCフィルタ、π型又はL型のRCフィルタ、所望の遅延量を有する伝送線路などであってもよい。また、インピーダンス整合回路中に略45度の位相差のある2個のノードを設け、このそれぞれに振幅復調回路を接続して復調信号を切り換えても同様な効果が得られる。
また、第3の実施形態では、第1の実施形態のRFIDリーダライタ2において整合回路16、移相回路18及び同軸ケーブル20に代えて整合・移相回路18Bを有する形態を例示したが、第4の実施形態のRFIDリーダライタ2Cにおいて、整合回路16、移相回路18及び同軸ケーブル20に代えて整合・移相回路18Bを有してもよい。この場合、移相回路19の一端側及び他端側がそれぞれ第1の復調回路26C、第2の復調回路27Cに接続されればよい。
また、第1の実施形態では、移相回路の移相量を45度の奇数倍に設定し、送信信号と受信信号との位相関係が異なる2つの重畳信号を切り替える例を示したが、条件によっては必ずしも最大変調振幅差が得られるわけではない。より最大変調振幅差に近い重畳信号をを得るために、送信信号と受信信号との位相関係が異なる3種以上の重畳信号を切り替えてもよい。以下では、その変形例について説明する。
図10は、本発明の変形例に係るRFIDシステム及びRFIDリーダライタを示す回路図である。図10に示すRFIDシステム1Dは、RFIDシステム1においてRFIDリーダライタ2に代えてRFIDリーダライタ2Dを備えている構成で第1の実施形態と異なっている。そして、RFIDリーダライタ2Dは、RFIDリーダライタ2において移相回路18、切替回路24及び制御回路28に代えて移相回路18D、切替回路24D及び制御回路28Dを備えている構成で第1の実施形態と異なっている。
移相回路18Dは、例えばラダー状に接続された3つのπ型のLCフィルタで構成され、各LCフィルタは、移相量を例えば20度に設定される。切替回路24Dは、制御回路28Dからの切替信号に応じて、移相回路18DにおけるノードN1〜N4の何れに復調回路26を接続するかを切り替える。制御回路28Dは、復調回路26からの復調信号を認識できない場合に、復調回路26とノードN1〜N4との接続を切替回路24Dに順次に切り替えさせる。又は、制御回路28Dは、予め復調回路26とノードN1〜N4との接続を切替回路24Dに順次に切り替えさせると共に、各接続において復調信号を検出し、復調信号における振幅差が最大となるように復調回路26とノードN1〜N4との接続を決定してもよい。これによれば、適切な復調信号の変調振幅差を得ることが可能となる。
なお、本変形例の思想は、第2及び第3の実施形態にも適用可能であることは明らかである。
本発明の第1の実施形態に係るRFIDシステム及びRFIDリーダライタを示す回路図である。 アンテナ回路の共振周波数に対する搬送波の位相を示す図である。 負荷変調信号を示す図である。 復調回路に入力される重畳信号であって、移相回路の一端側において変調振幅差がないときの重畳信号をベクトルで示す図である。 復調回路に入力される重畳信号であって、理想状態での重畳信号をベクトルで示す図である。 移相回路の位相シフト量に対する、負荷条件1時の重畳信号と負荷条件2時の重畳信号との変調振幅差を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るRFIDシステム及びRFIDリーダライタを示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係るRFIDシステム及びRFIDリーダライタを示す回路図である。 本発明の第4の実施形態に係るRFIDシステム及びRFIDリーダライタを示す回路図である。 本発明の変形例に係るRFIDシステム及びRFIDリーダライタを示す回路図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C…RFIDシステム、2,2A,2B,2C…RFIDリーダライタ(無線通信用送受信装置)、3…RFIDタグ、4…データ記憶部、5…アンテナ回路、6…整合回路、7…電源回路、8…変調・復調回路、9…制御部、12…変調回路、14…送信回路、16…整合回路、18,19…移相回路、18B…整合・移相回路、20…同軸ケーブル、22…アンテナ回路、24,24A,24C…切替回路、26…復調回路、26C,27C…第1及び第2の復調回路、28,28A…制御回路。

Claims (7)

  1. 送信信号を生成する送信回路と、
    受信信号を復調する復調回路と、
    前記送信回路からの前記送信信号を送出すると共に、前記受信信号を受けて前記復調回路へ導くアンテナ回路と、
    前記送信回路と前記アンテナ回路との間に設けられた移相回路と、
    前記移相回路を介さずに前記送信回路及び前記復調回路を前記アンテナ回路に接続するか、前記移相回路を介して前記送信回路及び前記復調回路を前記アンテナ回路に接続するかを切り替える切替回路と、
    を備える、無線通信用送受信装置。
  2. 前記移相回路の位相シフト量は、前記送信信号における搬送波の45度の2N−1倍(Nは正の整数)±15度である、
    請求項1に記載の無線通信用送受信装置。
  3. 前記受信信号は、負荷変調方式により生成され、
    前記復調回路は、振幅復調方式を用いる、
    請求項1又は2に記載の無線通信用送受信装置。
  4. 所定時間以内に前記復調回路からの復調信号を認識できないときには、前記切替回路に切替を行なわせる制御回路を更に備える、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の無線通信用送受信装置。
  5. 前記切替回路を切り替えて、前記復調信号の振幅が大きい方を選択する、請求項1〜4の何れか1項に記載の無線通信用送受信装置。
  6. 前記切替回路に切替を繰り返し行なわせ、前記復調回路からの復調信号を認識できたときには、前記切替回路に切替を停止させる制御回路を更に備える、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の無線通信用送受信装置。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の無線通信用送受信装置を採用するRFIDリーダライタと、
    前記RFIDリーダライタからの命令信号に応じて前記RFIDリーダライタへ応答信号を返信するRFIDタグと、
    を備える、RFIDシステム。
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