JP4487983B2 - 計器 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば自動車に搭載されて各種情報を表示する計器に関するものである。
従来の計器としては、指針照明用の光源を収納する指針照明室を取り囲む仕切り部材に、文字板の指針挿通且つ指針照明用孔部の周囲を支持する戴置部を設けると共にこの戴置部との間に文字板を挟持固定する係止部を設けた構成のものがある(特許文献1参照)。
この場合、係止部において、文字板は、戴置部と爪部との間に挟まれて固定されている。
特許第3211229号公報
上述の従来の計器では、戴置部はリング状に形成される一方、爪部は対向して2個設けられている。したがって、文字板が係止部に固定されると、文字板の孔部周縁の裏面は全周にわたり戴置部に当接しているが、文字板の表面は孔部の周方向において2箇所で爪部に当接している。このため、文字板は、爪部に当接していない部分が戴置部から離れる方向に変形し易い状態となっている。
このため、文字板が固定された後に、計器が振動すると、文字板が上述のように部分的に変形し、その結果、文字板の孔部の周囲と仕切り部材とが衝突を繰り返して異音が発生する可能性があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、文字板と仕切り部材との固定方法に工夫を凝らして、振動を受けても文字板の保持部から異音が発生することを防止できる計器を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
本発明の請求項1に記載の計器は、貫通孔を備える文字板と、文字板の貫通孔の周囲を支持する固定部を備えた保持部材と、固定部と係合することにより文字板を保持部材に固定する略環状の固定部材とを備える計器であって、固定部は、文字板の裏面において貫通孔の周囲を支持する戴置部と、該戴置部から文字板の表面側に突き出し且つ貫通孔と嵌合可能に形成されたガイド部と、該ガイド部の先端側にガイド部と略同心上且つ直径がガイド部より小さく形成された導入部と、該導入部の一部が導入部の径方向に突き出して形成された係止爪とから構成され、固定部材はガイド部の外周と嵌合する内周孔の文字板とは反対側の端面である係止面に係止爪が当接して固定部に係止され、文字板の貫通孔を固定部のガイド部に嵌合させた状態で固定部材が固定部に係止されると、固定部材の係止面と反対側の端面が文字板の表面において貫通孔の周囲を支持し、それにより文字板が戴置部と固定部材との間に挟持固定されて保持部材に固定され、係止爪は導入部の軸方向の途中に形成され、導入部のガイド部と隣接する部分はその直径がガイド部に近づくに連れて徐々に拡大されて導入部からガイド部に滑らかにつながるテーパ面状に形成され、ガイド部の軸方向において係止爪の文字板側端部はテーパ面の途中に位置することを特徴としている。
上述した構成によれば、文字板は固定部材と戴置部との間に挟持固定されて保持部材に固定される。ここで、固定部材は環状に形成されているので、文字板表面の貫通孔の全周にわたり当接可能である。一方、戴置部も、文字板の貫通孔と嵌合するガイド部の外周に形成されているので、文字板裏面の貫通孔の周囲部分全周にわたり当接可能である。したがって、文字板が固定部材と戴置部との間に挟持固定されると、文字板は、その表裏両面の貫通孔の周囲部分全周において支持されるため、貫通孔の周縁部の変形が抑制される。
これにより、計器が振動したときに、文字板が変形して文字板と保持部材とが衝突することが抑制されるので、振動を受けたときに文字板の保持部分から異音が発生することを防止可能な計器を実現することができる。
さらに、固定部において、ガイド部の先端側に設けた導入部の直径をガイド部の直径より小さく設定し且つ導入部に係止爪を設けているので、固定部材を円筒部に係止させる作業が容易に実施可能となる。すなわち、固定部材を固定部に係止させる作業において、先ず、固定部材を、その内周孔に導入部を挿入しつつ戴置部に向かって押し込む。このとき、係止爪が内周孔の壁面を径方向に押すため、固定部材には、内周孔の形状を円形から楕円形に変形させるような力が作用する。ここで、内周孔の直径はガイド部としっくり嵌合するような大きさに形成されているため、内周孔および導入部間の隙間は、内周孔およびガイド部間の隙間より大きい。したがって、固定部材が導入部に押し込まれ、固定部材に上述した力が作用すると、それにより固定部材は容易に変形して、つまり内周孔の形状が円形から楕円形に容易に変形するので、爪部が固定部材に及ぼす力、つまり固定部材を押し込むときの抵抗力を小さくすることができる。
また、係止爪は導入部に設けられているので、爪部が固定部材に係止する直前まで固定部材を押し込むときの抵抗力を小さくすることができる。すなわち、固定部材を固定部に係止するのに要する操作力を小さくして、作業性を向上することができる。
係止爪は導入部の軸方向の途中に形成される構成においては、導入部の軸方向において、係止爪とガイド部との間にもガイド部より小径の導入部が存在する。これにより、爪部が固定部材に係止する直前まで固定部材を押し込むときの抵抗力を確実に小さくして、固定部材を固定部に係止する作業を容易化することができる。
導入部のガイド部と隣接する部分はその直径がガイド部に近づくに連れて徐々に拡大されて導入部からガイド部に滑らかにつながるテーパ面状に形成される構成によれば、固定部材を固定部に装着する作業時において、固定部材をガイド部と嵌合させ係止爪と係止させるまで押し込む際の固定部材の移動を滑らかにすることができ、作業性を向上できる。
本発明の請求項に記載の計器は、文字板の表面に沿って回動可能に配置された透光性の指針と、文字板の背後に設けられ指針を回動させるムーブメントと、文字板の背後に設けられ指針を照明する光源とを備え、固定部は円筒状に形成され、ムーブメントの回転軸および指針のボス部の少なくとも一方が円筒部の内周孔部内を挿通し、光源が発する光が内周孔部内を通って指針を照射することを特徴としている。
上述した構成によれば、指針の回転軸を挿通させ且つ指針照射用光通路となる貫通孔の周囲において文字板を保持部材に固定する構成においても、振動を受けたときに文字板の保持部分から異音が発生することを防止できる計器を実現することができる。
本発明の請求項に記載の計器は、固定部材には係止面の外周に内周孔と同心上の円筒部が設けられ、円筒部は固定部材が固定部に係止固定されると軸方向において固定部よりも前面側に突き出すことを特徴としている。
このような構成によれば、文字板の表面に突き出している固定部の係止爪は固定部材の円筒部の陰になって視認者から見え難くなる。したがって、文字板表面における固定部材および固定部周辺の見映えを良好なものにできる。
ところで、固定部材および固定部の文字板表面における突き出し量は計器の見映えを良好にする上で小さいことが望ましい。しかしながら、このようにすると、固定部の内周孔部を指針照明用光の通路とした場合、指針照明用光が文字板表面に向かって洩れて計器の見映えが低下する恐れがある。そこで、固定部材に円筒部を設けることにより、指針照明用光が文字板表面に向かって洩れることを阻止して、計器の見映えを良好なものにすることができる。
以下、本発明による計器を自動車に搭載されるコンビネーションメータ100に組み込まれたタコメータTに適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるタコメータTを備えたコンビネーションメータ100の部分正面図である。
図2は、図1中のII−II線断面図である。
図3は、図2中のIII部拡大図である。
図4は、図3中のIV矢視図である。
図5は、図4中のV−V線断面図である。
図6は、本発明の一実施形態によるタコメータTの電気回路構成を説明する模式図である。
コンビネーションメータ100は、自動車の運転席前方の運転者から視認可能な位置に配設され、図1に示すように、当該自動車のエンジン回転速度を指示するタコメータTを備えるとともに、図示しない他の計器や各種インジケータ等を備えている。運転席は、図2においてコンビネーションメータ100の左側にあり、コンビネーションメータ100は、図2において左側から運転者によって視認される。
タコメータTは、指針5の回動角度により速度を指示する指針計器として構成されている。すなわち、視認者側から順に、図2に示すように、指針5、文字板1および指針5を回動させるためのムーブメント4を備えている。
以下、タコメータTの構成について説明する。
文字板1は、透光性材質、たとえば透明なポリカーボネート等の薄板から形成されている。また、文字板1は、図1に示すように、タコメータTにおいてエンジン回転速度を指示する表示意匠としての目盛1a、文字1bを備えている。目盛1aおよび文字1bは、文字板1の表面1dあるいは裏面1eに印刷あるいはホットスタンプ等を施すことにより形成されている。すなわち、目盛1aおよび文字1b以外の部分に不透光性着色層あるいは半透光性着色層を設けると共に、目盛1aおよび文字1bを透明なままとする、あるいは半透光性着色層を設ける等の処理を施してある。本発明の一実施形態によるタコメータTにおいては、目盛1aおよび文字1bは半透光性の黄色に、目盛1aおよび文字1b以外の部分は半透光性の濃青色にそれぞれ着色されている。したがって、後述する、文字板1の裏側に配置される光源である発光ダイオード8が点灯されると、それが発する光により文字板1は透過照明されて、濃青色の背景中に目盛1aおよび文字1bが黄色で発光表示される。
文字板1には、図2に示すように、貫通孔1cが設けられている。文字板1は、保持部材であるケース2に保持固定されている。貫通孔1cは、後述するケース2が備えるガイド部2bと嵌合するためのものである。
文字板1を保持固定する保持部材としてのケース2は、たとえば樹脂材料から形成されている。ケース2は、文字板1の貫通孔1cの周囲を支持する固定部としての、戴置部2a、ガイド部2b、導入部2cおよび係止爪2dを備えている。
戴置部2aは、文字板1の裏面1eにおいて貫通孔1cの周囲部分全周にわたり当接可能に形成されている。すなわち、戴置部2aは、文字板1の裏面1eの貫通孔1cを除いた大部分に当接支持するように形成されている。
ガイド部2bは、図2に示すように、戴置部2aから文字板1の表面1d側(図2の左側)に突き出し且つ円筒状に形成されている。ガイド部2bの外径は、文字板1の貫通孔1cと嵌合可能な大きさに設定されている。
ガイド部2bの先端側、つまり文字板1から突き出した側(図2の左側)の先端には、図5に示すように、導入部2cが形成されている。導入部2cは、ガイド部2bと同心上且つその直径がガイド部2bの直径よりも小さく形成されている。すなわち、導入部2cは、その先端側に形成された直径がほぼ一様のストレート部2fと、ガイド部2bと隣接する部分、つまりストレート部2fとガイド部2bとの間に形成されたランプ部2gとから構成されている。ランプ部2gは、その直径がストレート部2f側からガイド部2bに近づくに連れて徐々に拡大されている。すなわち、ランプ部2gは、図5に示すように、ストレート部2fとガイド部2bとを滑らかにつなぐテーパ面状に形成されている。
ガイド部2bおよび導入部2cの内周孔部2eは、図2に示すように、その中に後述するムーブメント4の回転軸であるシャフト4aおよび後述する指針5のボス部5bが挿通されている。さらに、内周孔部2eは、指針5照明用の光源である発光ダイオード6が発する光を指針5へ導く通路となっている。同時に、ガイド部2bは、発光ダイオード6が発する光が指針5以外の方向へ洩れることを阻止するための遮光壁としての役割を果たしている。そのため、ガイド部2bは、図2に示すように、発光ダイオード6が実装されているプリント基板7の表面に当接するように延長されている。
導入部2cの軸方向の途中には、導入部2cの周方向の一部が径方向に突き出すように形成された係止爪2dが設けられている。係止爪2dは、図4に示すように、導入部2cの周方向において180度間隔で2個設けられている。係止爪2dは、後述する固定部材としての文字板固定リング3がガイド部2bに嵌合されると、文字板固定リング3の係止面3bに係止して、文字板固定リング3の文字板1から離れる方向への移動を阻止する。
固定部材である文字板固定リング3は、樹脂材料から略環状に形成されている。文字板固定リング3は、図2に示すように、その内周孔3aがケース2のガイド部2bと嵌合している。文字板固定リング3の、内周孔3aの文字板1と反対側の端面は円環状を成し、ケース2の係止爪2dと係止するための係止面3bを形成している。文字板固定リング3の、内周孔3aの文字板1側の端面は円環状を成し、文字板1の表面1dに当接して指示する押さえ面3cを形成している。押さえ面3cは、文字板固定リング3がケース2に固定される、つまり係止面3bに係止爪2dが係止されると、文字板1の表面1dに当接する。その結果、文字板1は、その表裏両面の貫通孔1cの周囲部分全周において支持されている。係止面3bの外周側には、図2に示すように、円筒部である遮光筒3dが設けられている。遮光筒3dは内周孔3aと同心上に形成されている。遮光筒3dの文字板固定リング3の軸方向における係止面3bからの突き出し長さL1は、図3に示すように、係止爪2dのガイド部2bの軸方向における長さL2よりも長く設定されている。これにより、文字板固定リング3がガイド部2bに嵌合して係止爪2dと係止されると、遮光筒3は、導入部2cよりも前面側(図2において左側)に突き出している。
文字板1の裏面側には、図2に示すように、プリント基板7が配置されている。プリント基板7は、たとえばガラスエポキシ基板等からなり、タコメータTの電気回路部を形成している。さらには、コンビネーションメータ100の電気回路部をも形成している。
プリント基板7には、図2に示すように、ムーブメント4が実装されている。ムーブメント4は、交差コイル式アクチュエータあるいはステッピングモータ等からなり、外部からの電気信号(本発明の一実施形態によるタコメータTにおいてはエンジンの回転信号)に対応した角度だけシャフト4aを回動させるものである。
ムーブメント4のシャフト4aの先端には、図2に示すように、指針5が固定されている。指針5は、透光性材料、たとえばポリカーボネート樹脂等により形成されている。指針5は、図2に示すように、走行速度を指示するためのポインタ部5aと指針5をシャフト4aに固定するためのボス部5bとから構成されている。指針5には、図2に示すように、そのボス部5bとシャフト4aの軸方向において対向する側に、遮光キャップ9が装着されている。遮光キャップ9は、遮光性材質、たとえば金属あるいは着色樹脂等から形成されている。遮光キャップ9は、内周孔部2eを介して照射される発光ダイオード6からの光が指針5外へ漏れて文字板1等を照射してしまい、タコメータTの見映えが低下することを阻止している。
プリント基板7には、指針5を照明する光源である発光ダイオード6と、文字板1を透過照明するための光源である発光ダイオード8が実装されている。なお、本発明の一実施形態によるタコメータTにおいては、両発光ダイオード6、8として、白色発光ダイオードが用いられている。
また、プリント基板7には、ムーブメント4の駆動制御および両発光ダイオード6、8の点灯・消灯制御を行なうコントローラ10が実装されている。コントローラ10は、たとえばマイクロコンピュータ等から構成されている。
文字板1の前面側(図2において左側)には見返し板11が固定されている。見返し板11は、たとえば樹脂材料等から形成されている。見返し板11は、タコメータTの輪郭を形成するとともに、コンビネーションメータ100の見映えを整えている。
見返し板11の前面側(図2の左側)端部には、図2に示すように、フロントグラス12が装着されている。フロントグラス12は、透明な樹脂の薄板あるいはガラス等から形成されている。一方、ケース2の裏面側(図2の左側)には、ロアケース13が装着されている。ロアケース13は、たとえば樹脂材料から形成されている。ロアケース13は、ケース2とともに、上述した文字板1、ムーブメント4、プリント基板7等を収容保持している。
次に、以上説明した、本発明の一実施形態によるタコメータTの電気回路構成について、図6に基づいて説明する。
図6の電気回路構成図に示すように、コントローラ10には、バッテリ15から電力が常時供給されている。コントローラ10には、イグニッションスイッチ14が、その作動状態(ONまたはOFF)を検出可能に接続されている。コントローラ10には、当該自動車のエンジン回転速度を検出する回転センサ16が検出信号を入力可能に接続されている。コントローラ10には、ムーブメント4、発光ダイオード6、発光ダイオード8が接続されている。
次に、以上説明したように構成された本発明の一実施形態によるタコメータTの作動について説明する。
(1)イグニッションスイッチ14がONされた場合。
運転者によりイグニッションスイッチ14がONされると、コントローラ10は、イグニッションスイッチ14がONされたことを検知してタコメータTの表示制御を開始する。
すなわち、発光ダイオード6、8を点灯させるとともに、回転センサ16からの検出信号に基づき当該自動車のエンジン回転速度を算出するとともにムーブメント4を駆動して、シャフト4aを所定角度、すなわち当該自動車のエンジン回転速度を指示する角度まで回動させて指針4によりそれを指示する。
なお、回転センサ16としては、たとえば電磁ピックアップ型、あるいは磁電変換素子(ホール素子、磁気抵抗素子等)型が用いられる。回転検出対象としては、エンジンのクランク軸あるいはカム軸となっている。
(2)イグニッションスイッチ14がOFFされた場合。
運転者によりイグニッションスイッチ14がOFFされると、コントローラ10は、イグニッションスイッチ14がOFFされたことを検知して、発光ダイオード6、8を消灯させる。同時に、コントローラ10は、ムーブメント4の駆動を停止する。
次に、本発明の一実施形態によるタコメータTの特徴である、文字板固定リング3をケース2に係止させて、文字板固定リング3およびケース2の戴置部2aにより文字板1を挟持固定する構成の作用効果について、従来の計器の場合と対比させながら説明する。
先ず、従来の計器においては、文字板の貫通孔にケースの環状凸部を嵌合させ、環状凸部の基部に形成された環状の戴置部により文字板の裏面を支持するとともに、環状凸部先端に環状凸部の周方向に2個設けられた爪部により文字板の表面を支持している。この場合、文字板の裏面は貫通孔周縁の全周が戴置部に支持されているが、文字板の表面は、貫通孔周縁の2箇所で押さえられている。このため、計器が振動すると、文字板は爪部を支点として戴置部から離れる方向に変形し、その結果、文字板と戴置部あるいは環状凸部とが衝突して異音が発生する可能性があった。
これに対して、本発明の一実施形態によるタコメータTにおいては、ケース2に、戴置部2aと、戴置部2aから文字板1の表面1d側に突き出して円筒状に形成されたガイド部2bと、ガイド部の前面側先端にガイド部と同軸上且つ直径がガイド部2bの直径よりも小さく形成された導入部2cと、導入部2cの軸方向途中に導入部2cの周方向の一部を径方向に突き出させて形成された係止爪2dとを設け、文字板1の貫通孔1cをガイド部2bと嵌合させ且つ文字板1の裏面1eを戴置部2aに当接させた状態で、文字板1の表面1d側からガイド部2bに環状の文字板固定リングの内周孔3aを嵌合させ、文字板固定リング3の係止面3bに係止爪2dを係止する構成としている。
この状態において、文字板1は、その裏面1eにおいて貫通孔1cの周囲部分全周が戴置部2aによって支持され、且つ文字板1は、その表面1dにおいて貫通孔1cの周囲で文字板固定リング3の押さえ面3cにより円環状に支持されている。すなわち、文字板1は、表裏両面の貫通孔1cの周囲部分全周において支持されている。
このため、タコメータTが振動した場合に、文字板1の貫通孔1c周囲部分が変形することが確実に抑制される。したがって、振動を受けた際に文字板1がケース2に衝突して異音が発生することを防止できるタコメータTを提供することができる。
ここで、本発明の一実施形態によるタコメータTにおける、文字板1固定作業について簡単に説明する。
初めに、文字板1の貫通孔1cをガイド部2bに嵌合させつつ、文字板1の裏面1eを戴置部2aに当接させる。
続いて、文字板1の表面1d側から文字板固定リング3の内周孔3aをガイド部2bに嵌合させつつ文字板2側に押し込んで、係止爪2dを係止面3bに係止させる。この、文字板固定リング3装着作業について、以下に詳細に説明する。
先ず、図7に示すように、文字板固定リング3の内周孔3a内に導入部2cを挿入させつつ、文字板固定リング3を文字板1に向かって押し込んでいく。導入部2cに設けられた2個の係止爪2dの外接円直径は文字板固定リング3の内周孔3aの直径より大きいので、文字板固定リング3は、図8に示すように、自然状態の円形から楕円形に弾性変形する。
さらに、文字板固定リング3を文字板1に向かって押し込んでいくと、2個の係止爪2dは文字板固定リング3の内周孔3aを通過する。すると、楕円形に弾性変形していた文字板固定リング3が元の円形に戻るとともに、各係止爪2dが文字板固定リング3の係止面3bに係止する。
これにより、文字板固定リング3装着作業が終了し、文字板1取り付け作業が完了する。このとき、図5に示すように、文字板固定リング3の内周孔3aは、その軸方向において一部は導入部2cに係っているものの、ガイド部2bに確実に嵌合している。したがって、文字板1取り付け作業完了後には、文字板固定リング3の径方向移動可能量は極わずか、つまり内周孔3aの直径とガイド部2bの直径との差だけとなり、タコメータT完成後において、タコメータTが振動しても、文字板固定リング3自体が移動してケース2と衝突して異音が出ることはない。
ここで、本発明の一実施形態によるタコメータTにおいて、導入部2cのストレート部2fの直径は、上述した文字板固定リング3装着作業中において文字板固定リング3が弾性変形したときの内周孔3aの形状、すなわち楕円の短径よりも小さく設定されている。なお、文字板固定リング3の弾性変形度合いは、2個の係止爪2dは文字板固定リング3の内周孔3aを通過する直前に最大となり、そのときの楕円の短径よりも小さく設定されている。
これにより、文字板固定リング3装着作業において、文字板1の表面1d側から文字板固定リング3の内周孔3aをガイド部2bに嵌合させつつ文字板2側に押し込む際に、文字板固定リング3は、導入部2cの表面に沿って滑らかに移動することができる。
また、本発明の一実施形態によるタコメータTにおいて、係止爪2dは、導入部2cの軸方向途中に設けられている。言い換えると、導入部2cは、軸方向において係止爪2dよりも文字板1側にも設けられている。
これにより、文字板固定リング3装着作業において、文字板固定リング3を、導入部2cの表面に沿って確実に滑らかに移動させることができる。
また、本発明の一実施形態によるタコメータTにおいて、導入部2cのガイド部2b側に、ガイド部2b側に向かって直径が拡大するテーパ面状のランプ部2gを設けている。
これにより、文字板固定リング3装着作業において、文字板固定リング3を、導入部2cの表面に沿って確実に滑らかに移動させることができる。
以上説明したように、本発明の一実施形態によるタコメータTの構成によれば、振動を受けた際に文字板1がケース2に衝突して異音が発生することを防止できるとともに、文字板固定リング3の装着作業を容易且つスムーズに実施することができる。
また、本発明の一実施形態によるタコメータTにおいては、文字板固定リング3において、係止面3bの外周側に遮光筒3dを設けている。さらに、遮光筒3dの文字板固定リング3の軸方向における係止面3bからの突き出し長さL1は、係止爪2dのガイド部2bの軸方向における長さL2よりも長く設定して、タコメータT完成状態において、遮光筒3dを、導入部2cよりも前面側に突き出させている。
これにより、運転者の視線から係止爪2dを遮って、タコメータTの見映えを良好なものとすることができる。また、文字板1の背後に配置された発光ダイオード6から発せられてケース2の内周孔部2eを通って指針5を照射する光が、文字板1の表面1d側へ洩れて文字板1の見映えが低下することを防止できる。
なお、以上説明した、本発明の一実施形態によるタコメータTにおいては、導入部2cに設けた係止爪2dの個数を2個としているが、3個以上であってもよい。また、このような場合、文字板固定リング3がこれら係止爪2dを容易に乗り越えて文字板1の貫通孔1cの表面側の全周囲に戴置されるように、文字板固定リング3に1箇所、切欠き溝を形成してもよい。これにより、文字板固定リング3が係止爪2dを乗り越える際に、上述の切欠き溝が開くことで文字板固定リング3の径が拡大するので乗り越えが容易となり、乗り越えた後は切欠き溝が閉じることで文字板固定リング3の径が元に復帰し、文字板固定リング3が係止爪2dを乗り越えて脱落することを回避できる。
また、以上説明した、本発明の一実施形態は、本発明の計器をタコメータTに適用したものであるが、計器をタコメータTに限定する必要は無く、他の種類の計器、たとえば自動車の走行速度を指示するスピードメータ、あるいは燃料タンク内残存燃料量を指示する燃料計、エンジン冷却水温度を指示する水温計等に適用してもよい。
また、一つのコンビネーションメータ100内に、本発明が適用された計器を複数個配置してもよい。
また、以上説明した、本発明の一実施形態は、ガイド部2bおよび導入部2cを筒状として、その内周孔部2eを計器の指針挿通および指針照明用光の通路として利用しているが、このような構成に限る必要はなく、たとえばガイド部2bおよび導入部2cを中実状に形成して、単純に文字板1を固定する機能のみを備えるような構成としてもよい。
本発明の一実施形態によるタコメータTの部分正面図である。 図1中のII−II線断面図である。 図2中のIII部拡大図である。 図3中のIV矢視図である。 図4中のV−V線断面図である。 本発明の一実施形態によるタコメータTの電気回路構成を説明する模式図である。 文字板固定リング3をケース2のガイド部2bに装着する作業を説明する模式図である。 図7中のVIII矢視図である。
符号の説明
1 文字板
1a 目盛
1b 文字
1c 貫通孔
1d 表面
1e 裏面
2 ケース(保持部材)
2a 戴置部(固定部)
2b ガイド部(固定部)
2c 導入部(固定部)
2d 係止爪(固定部)
2e 内周孔部
2f ストレート部
2g ランプ部
3 文字板固定リング(固定部材)
3a 内周孔
3b 係止面
3c 押さえ面
3d 遮光筒(円筒部)
4 ムーブメント
4a シャフト(回転軸)
5 指針
5a ポインタ部
5b ボス部
6 発光ダイオード(光源)
7 プリント基板
8 発光ダイオード
9 遮光キャップ
10 コントローラ
11 見返し板
12 フロントグラス
13 ロアケース
14 イグニッションスイッチ
15 バッテリ
16 回転センサ
100 コンビネーションメータ
P 接点
T タコメータ(計器)

Claims (3)

  1. 貫通孔を備える文字板と、
    前記文字板の前記貫通孔の周囲を支持する固定部を備えた保持部材と、
    前記固定部と係合することにより前記文字板を前記保持部材に固定する略環状の固定部材とを備える計器であって、
    前記固定部は、前記文字板の裏面において前記貫通孔の周囲を支持する戴置部と、該戴置部から文字板の表面側に突き出し且つ前記貫通孔と嵌合可能に形成されたガイド部と、該ガイド部の先端側に前記ガイド部と略同心上且つ直径が前記ガイド部より小さく形成された導入部と、該導入部の一部が前記導入部の径方向に突き出して形成された係止爪とから構成され、
    前記固定部材は前記ガイド部の外周と嵌合する内周孔の前記文字板とは反対側の端面である係止面に前記係止爪が当接して前記固定部に係止され、
    前記文字板の前記貫通孔を前記固定部の前記ガイド部に嵌合させた状態で前記固定部材が前記固定部に係止されると、前記固定部材の前記係止面と反対側の端面が前記文字板の表面において前記貫通孔の周囲を支持し、それにより前記文字板が前記戴置部と前記固定部材との間に挟持固定されて前記保持部材に固定され
    前記係止爪は前記導入部の軸方向の途中に形成され、
    前記導入部の前記ガイド部と隣接する部分はその直径が前記ガイド部に近づくに連れて徐々に拡大されて前記導入部から前記ガイド部に滑らかにつながるテーパ面状に形成され、
    前記ガイド部の軸方向において前記係止爪の前記文字板側端部は前記テーパ面の途中に位置することを特徴とする計器。
  2. 前記文字板の表面に沿って回動可能に配置された透光性の指針と、
    前記文字板の背後に設けられ前記指針を回動させるムーブメントと、
    前記文字板の背後に設けられ前記指針を照明する光源と、を備え、
    前記固定部は円筒状に形成され、
    前記ムーブメントの回転軸および前記指針のボス部の少なくとも一方が前記円筒部の内周孔部内を挿通し、
    前記光源が発する光が前記内周孔部内を通って前記指針を照射することを特徴とする請求項1に記載の計器。
  3. 前記固定部材には前記係止面の外周に前記内周孔と同心上の円筒部が設けられ、
    前記円筒部は前記固定部材が前記固定部に係止固定されると軸方向において前記固定部よりも前面側に突き出すことを特徴とする請求項1または請求項2のどちらか一つに記載の計器。
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