JP4487275B2 - 棒状糊容器 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
この発明は、棒状の糊体を収容する容器(以下単に「糊容器」という。)本体の底部の回転部を過回転させても、糊容器本体をなす筒体内を昇降自在となるスライダーが、挿嵌、螺合することとなる螺子杆より脱落しないよう防止する棒状糊容器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の棒状糊容器においては、糊容器本体の底部の回転部を回転させることによって、糊容器本体をなす筒体内において、棒状の糊体を保持しつつこの回転部と一体に回転する螺子杆に対して挿嵌、螺合するスライダーが昇降自在となって筒体の開口部より出没して棒状の糊体の塗布を可能にするものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のもののように、糊容器本体の底部の回転部を回転させることによって、糊容器本体をなす筒体内において、棒状の糊体を保持しつつこの回転部と一体に回転する螺子杆に対して挿嵌、螺合するスライダーが昇降自在となって筒体の開口部より出没して棒状の糊体の塗布を可能にするものであっては、スライダーが糊容器本体をなす回転部と一体となった螺子杆の途中までは確実に挿嵌、螺合しているので円滑に筒体の開口部より、このスライダーに保持される棒状の糊体の出没を行うことができるものとなるが、上記糊容器本体の底部の回転部を過剰に回転させてしまった場合には、スライダーは螺子杆を上昇し続けて最終的にはこの回転部と一体となる螺子杆との螺合が解かれることとなってしまい、糊容器本体を回転部と共になす筒体より容易に脱落してしまう等の不具合が発生する問題点がある。
【0004】
そのため、このような糊容器本体の底部における回転部に対する過剰な回転による棒状の糊体を保持しつつ筒体内を昇降自在となって棒状の糊体を出没としてなるスライダーの脱落等の不具合を防止するために、スライダーを軸方向に移動可能となるように螺合せしめる螺子杆の先部に、上記スライダーと螺子杆との螺合部の寸法よりも若干長めの長さ寸法に亘って螺子を刻設しない空転部を構成すると共に、螺子杆の先端部にストッパー部を設けるもの(実公平7−38197号)が提案されているが、確かに実公平7−38197号の場合には、スライダーが螺合する螺子杆先部の空転部とその先端部のストッパー部により、スライダー自体の螺子杆からの過剰な回転による脱落等の不具合を防止することはできるが、たとえスライダーの先端部に螺子を刻設せず、しかもその寸法がスライダーと螺子杆との螺合部の長さよりも若干長い寸法である空転部が構成されていても、スライダーが保持することとなるゲル状物質、例えば棒状の糊体等の接着剤にあっては、スライダーと螺子杆との螺合が精密ではないため塗布作業を続けているうちに徐々に上方に引出されてしまい、スライダー自体が螺子杆の空転部を越えてストッパーと接触し、更にこのストッパー部とスライダーが塗布作業による圧力により密嵌、螺合してしまうとスライダー自体が昇降不能となるか、又はスライダーが上昇を続けて脱落等の不具合を発生してしまうおそれがある。
【0005】
更に、実公平7−38197号の場合のように、スライダーが螺合する螺子杆の先端に径方向に突出する強固なストッパー部を設けることは、ストッパー自体が容易に変形しないものであるから螺子杆にスライダーを螺合させる際にこのストッパー部を乗り越えるだけの強力な圧力が必要となると共に、またこの強力な圧力によってはストッパーや螺子杆の破壊が起こり得るため、塗布容器の製造作業における作業性の低下やコストの上昇などをも招くものである。
【0006】
そこで、この発明は上記従来のものの有する問題点を解決するものであり、簡単な構造により、容易、且つ確実にスライダーを螺子杆に螺合できる上、スライダーの脱落等の不具合を防止しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのために、糊容器本体において、棒状の糊体を保持しつつ、底部の回転部を回転することによって糊容器本体をなす筒体内を昇降自在となるようにスライダーを挿嵌、螺合させてなる螺子杆の先端に、径方向に突出し、上記スライダーに対する螺子杆の挿嵌方向に屈撓自在となるように弾性を有する羽根状の係止突起を形成してなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明は上記のように構成されるから、棒状の糊体を保持するスライダーを挿嵌、螺合させる螺子杆と一体となる回転部を回転させると、この螺子杆と螺合するスライダーが螺子杆に対して昇降自在となると共に、更に、回転部を過剰に回転させた場合には、螺子杆の先端において、径方向に突出するように形成される弾性を有する羽根状の係止突起がスライダーに対する螺子杆の挿嵌方向に屈撓自在であっても、スライダーからの螺子杆の抜出方向には抵抗となって、過剰なスライダーの脱落等の不具合を防止できる。なお、羽根状の係止突起に代え、同様に変形できる傘状の係止突起とすることもできる。
【0009】
また、この螺子杆に対してスライダーを螺合させるに当たっては螺子杆先端において径方向に突出するよう形成される羽根状又は傘状の係止突起が、スライダーに対する螺子杆の挿嵌方向に屈撓自在となるように弾性を有するものであるので、スライダーを螺子杆に対して圧入することにより係止突起は挿嵌方向へ容易に変形して、スライダーを螺子杆に対して簡易且つ確実に螺合させることができるものとなる。
【0010】
【実施例】
この発明を図に示す実施例により更に説明する。(1)はこの発明の実施例である棒状糊容器であり、この棒状糊容器(1)は、キャップ(2)と、このキャップ(2)の装着により、その開口部(5)を密閉される筒体(4)と、その筒体(4)の内部において、底部の回転部(6)を回転することによってこの回転部(6)と一体に回転する螺子杆(7)に対して挿嵌、螺合しつつ、棒状の糊体(9)を保持するスライダー(8)を上記筒体(4)の開口部(5)より出没可能とするように昇降自在なものとしてなる糊容器本体(3)から構成される。
【0011】
そして、この発明の実施例である棒状糊容器(1)をキャップ(2)と共に構成する糊容器本体(3)において、底部の回転部(6)の回転により保持している棒状の糊体(9)を筒体(4)の開口部(5)より出没可能とするように筒体(4)内を昇降自在となるスライダー(8)を挿嵌、螺合させてなる螺子杆(7)の先端に、径方向に突出するように、スライダー(8)に対する螺子杆(7)の挿嵌方向に屈撓自在となるように弾性を有する羽根状の係止突起(10)を形成してなるものである。
【0012】
この発明の実施例である棒状糊容器(1)が以上の構成を具えるから、使用者が棒状の糊体(9)を使い尽くすため糊容器本体(3)の筒体(4)の開口部(5)より棒状の糊体(9)を最大限突出させようとして、棒状の糊体(9)を保持するスライダー(8)を挿嵌、螺合させる螺子杆(7)と一体となる糊容器本体(3)の底部の回転部(6)を回転させるときに過剰に回転させてしまっても、このスライダー(8)が挿嵌、螺合する螺子杆(7)の先端に、径方向に突出するように形成される弾性を有する羽根状の係止突起(10)とスライダー(8)との関係において、このスライダー(8)に対して螺子杆(7)を挿嵌させる際には上記螺子杆(7)の先端に形成される羽根状の係止突起(10)が、この螺子杆(7)の挿嵌方向に屈撓自在となっても、スライダー(8)からの螺子杆(7)の抜出方向には抵抗となると共に、スライダー(8)内に充填された棒状の糊体(9)により螺子杆(7)の抜出方向にはより変形しにくくなるものであるから、棒状の糊体(9)を充填するスライダー(8)の螺子杆(7)からの脱落等の不具合を確実に防止できる。
【0013】
また、この糊容器本体(3)の底部の回転部(6)の回転に合わせて一体に回転する螺子杆(7)に対してスライダー(8)を螺合させるに当たっては、螺子杆(7)先端において径方向に突出するよう形成される羽根状の係止突起(10)が、この螺子杆(7)の挿嵌方向に対して屈撓自在となるように弾性を有するものであるので、スライダー(8)を螺子杆(7)の先端に対して圧入することにより螺子杆(7)先端の係止突起(10)は挿嵌方向へ容易に変形することとなって、スライダー(8)を螺子杆(7)に対して簡易且つ確実に螺合させることができるものとなる。
【0014】
【発明の効果】
以上のとおり、螺子杆の先端にスライダーに対する螺子杆の挿嵌方向に対して屈撓自在となるように弾性を有する羽根状又は傘状の係止突起を形成することにより、糊容器本体の回転部を過剰に回転させても上記係止突起がスライダー内に充填される棒状の糊体による圧力により変形しにくくなることも含めて、抜出方向への抵抗となるので、この螺子杆先端の係止突起が抵抗となってスライダーの脱落等の不具合を確実に防止すると共に、使用者に対してスライダーの脱落による汚損除去作業やスライダーの再組立作業等の煩雑さを回避させ、更にこの棒状糊容器の製造に当たって螺子杆に対してスライダーを挿嵌、螺合させる場合には、この螺子杆先端の係止突起の容易な変形により簡易且つ確実に行え、製造作業の効率を著しく向上させることができる優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である棒状糊容器の部分断面正面図である。
【図2】この発明の実施例である棒状糊容器の螺子杆の要部拡大正面図である。
【図3】この発明の実施例である棒状糊容器においてスライダーを最大限上昇させた場合を示す図である。
【図4】この発明の実施例である棒状糊容器の組立作業工程における螺子杆に対してスライダーを圧入した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 棒状糊容器
2 キャップ
3 糊容器本体
4 筒体
5 開口部
6 回転部
7 螺子杆
8 スライダー
9 棒状の糊体
10 係止突起
Claims (1)
- キャップと、このキャップの装着によりその開口部を密閉される糊容器本体から構成されると共に、この糊容器本体において、棒状の糊体を保持しつつ、底部の回転部を回転することによって糊容器本体をなす筒体内を昇降自在となるようにスライダーを挿嵌、螺合させてなる螺子杆の先端に、径方向に突出し、上記スライダーに対する螺子杆の挿嵌方向に屈撓自在となるように弾性を有する羽根状の係止突起を形成してなる棒状糊容器。
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ID=18253912
Family Applications (1)
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JP33234399A Expired - Fee Related JP4487275B2 (ja) | 1999-11-24 | 1999-11-24 | 棒状糊容器 |
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1999
- 1999-11-24 JP JP33234399A patent/JP4487275B2/ja not_active Expired - Fee Related
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