JP4192770B2 - 塗布具の密栓構造 - Google Patents

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Description

本発明は、水性・油性の筆記具用インキ類、インキジェットプリンタ用インキ類、アイライナー等の化粧液、塗料や薬剤などの塗布液といった液料(以下インキという)を流動状態で収容するインキタンクを備えた塗布具に関する。
従来からインキの補充が可能な塗布具がある。例えば、塗布具本体内にインキ吸蔵体を配し、その吸蔵体に対してインキを補充する構造がよく知られている。このようにインキが自由に流動しない構造をとれば、インキはインキ吸蔵体から漏れ落ちることがないため塗布具本体を密栓する場合でも、塗布具本体内の加圧・減圧によるインキ漏れの心配はほとんどない。
しかし、インキが自由に流動できる状態でインキを貯留する方式を採用し、且つ、インキの補充が可能な塗布具は、塗布具本体内が加圧されると圧力によって押し出されたインキが漏れ落ちてしまうという問題があった。
特開2001−219688号
インキを自由に流動できる状態でインキタンク内に貯留する方式を採用している塗布具について、インキを使い切ってしまった後、再度インキを補充する際、本体を密栓する蓋を装着する操作によって発生するインキタンク内の加圧によって塗布体あるいは空気吸入口からインキが塗布具の外に漏れ落ちてしまう危険性がある。
そこで、インキの漏れ落ちを無くすか、或いは、軽減することを本発明の課題とする。
尚、前記問題の改善策として、上昇したインキタンク内の圧力を弁によって堰き止め、外部に解放しない方法があるが、塗布具を使用する際に弁を解放すると、内部の圧力が一気に解放され、その結果、インキの漏れが発生してしまう危険性があった。
また、前記のような弁を用いず、スポンジ等の吸蔵体を用い、その吸蔵体にインキタンクより漏れ出たインキを溜め込む方法もあるが、インキの補充を行う際、すでに前記吸蔵体にインキが満たされていると、蓋を装着した際、インキタンク内の圧力が上昇し、此も又インキが漏れ出してしまう危険性があった。
そこで、塗布具のインキタンクを外部に対して開放・密栓する構造であって、蓋を取り外すまたは開くことによってインキの補充が可能となる構造において、蓋のインキタンクにおける加圧率を5%〜0.01%にしたことと、前記補充されたインキはインキタンク内において流動状態であり、また、前記蓋部に塗布具本体と接触する小径凸部または凹部を形成すると共に、その塗布具本体と接触する小径凸部または凹部は、塗布具本体の外径の60%以下であり、さらに、前記インキタンクと蓋とを螺合によって着脱自在にすると共に、前記螺合部に隙間を形成したことを要旨とする。
ここで、温度に対する膨張率が比較的少ないと言われる水の場合でも、温度に対する膨張率は0.21×10−3/K−1程度であると言われている。又、塗布具が使用される環境においての温度変化は極寒から極暑まで考慮しても温度差が100℃を超えることは現実的ではない。すなわち、水性インキを内蔵する塗布具において、温度による液体の膨張量はインキ容積に対して2.1%程度まで配慮してあればよいということになる。しかし、天候や高度などによる大気圧の変化による膨張も考慮すれば最低でも5.0%、通常は安全のために10.0%程度は考慮した方が良い。
上記理由により水性インキを流動可能な状態のまま内蔵する塗布具はインキタンク以外に、そのインキタンクの容量の10.0%以上の容量を一時的に貯留することができる第2の貯留部(インキ吸蔵体)が必要となる。さらに、落下衝撃によるインキ移動などの外的要因や使用するインキがアルコールやキシレン等の溶剤系である場合などを考えれば、前記インキ吸蔵体の容量はさらに多くすることが望まれる。
ここで、インキを流動可能な状態のまま内蔵する塗布具に対してインキの補充を行う場合も、インキ補充口を塞ぐ密栓操作によってインキタンク内を加圧してしまうことが予想されるが、このとき発生する加圧率は上述したように10.0%以内に抑えることが望ましい。又、インキが膨張していない場合でも、落下衝撃などによりインキ吸蔵体にインキが侵入してしまっている場合があるため、密栓操作によるインキタンク内の加圧率は前記加圧率の半分の5%以下となることが望ましい。
もし、インキタンク内の加圧率を5%以上引き起こしてしまった場合、内圧の変化により塗布体側に押し出されたインキが塗布体や塗布体周辺、あるいは外気吸入用の開口部からインキが漏れ落ちてしまう危険性がある。また、インキタンクの開口を密栓する突出部を塗布具の外径に対して60%以上の大径なものとした場合、インキタンクを密栓する際にインキタンク内に挿入される突出部の体積が大きなものとなってしまうために、インキタンクの内圧変化が大きくなってしまい、やはりインキが漏れ落ちてしまう危険性がある。
尚、上昇したインキタンク内の圧力を弁によって堰き止め、外部に解放しない方法を採用している塗布具であっても、前述したように、弁を開放した際インキが漏れ出してしまう危険性がある。
上述の通り、密栓操作によるインキタンク内の加圧量は少なければ少ないほどよい。理想的には皆無であることが望まれるが、後に開示する本発明の実施例を用いてもインキタンク内に引き起こす容積変化は1.2mmを下回ることは難しく、標準的な塗布具の寸法におけるインキタンクの容量を鑑みて、インキタンクの容量を12,000mmとした場合、インキタンクに引き起こす容積変化率は下記計算より、本発明を用いた上での容積変化(加圧率)の最小値は0.01%であると考えられる。
1.2/12,000×100=0.01%
本発明は、塗布具のインキタンクを外部に対して開放・密栓する構造であって、蓋を取り外すまたは開くことによってインキの補充が可能となる構造において、蓋のインキタンクにおける加圧率を5%〜0.01%にしたことと、前記補充されたインキはインキタンク内において流動状態であり、また、前記蓋部に塗布具本体と接触する小径凸部または凹部を形成すると共に、その塗布具本体と接触する小径凸部または凹部は、塗布具本体の外径の60%以下であり、さらに、前記インキタンクと蓋とを螺合によって着脱自在にすると共に、前記螺合部に隙間を形成したので、インキの漏れを防止した塗布具の密栓構造を提供することができる。
図1は本発明にかかる塗布具後部の密栓部の縦断面図である。参照符号1は塗布具の軸を示す。軸1の後部(塗布体の逆側)には蓋2を嵌着自在に螺合するためのネジ11が設けられ、ネジ部11とインキタンク12は仕切部13で隔たれている。仕切部13の中央にはインキ補充口14が設けられており、このインキ補充口14によってインキタンク12は外部に開放される。
軸1のネジ11に嵌着自在に螺合され、仕切部13に設けられたインキ補充口14をふさぐ蓋2は外周に軸1のネジ11と螺合するためのネジ21を設け、前記のネジが螺合したときには中央部より突出した小径突出部22がインキ補充口14の内側に設けられたリブ15と全周隙間なく接触し、インキタンク12を密閉する。このとき、小径突出部22とインキ補充口14の内側に設けられたリブ15が接触してから蓋の締め込みが終了するまでの間にリブ15を乗り越えて小径突出部22がインキタンク12内に挿入された体積の分だけインキタンク12の内部は加圧されてしまうのだが、上記構成を持つ本発明にかかる塗布具は小径突出部22の外径を可能な限り細く設定することによってその侵入体積を小さくすることができ、インキタンク12内の加圧量を少なくすることができる。この効果によってインキタンク12内の加圧によって引き起こされるインキの漏れ出しが防止される。
また、インキ補充口14の内側のリブ15を仕切部13よりも前方に突出させることによって、蓋2の小径突出部22がリブ15に圧入される際におきるリブ15基部の塑性変形をより少ない力で起こすことができる。これにより圧入時の抵抗が少なくなるため、蓋を着脱する際に必要なトルクを良好なものとすることができる。さらに、インキの残量が少ない場合には、内側に突出したリブ15によって、蓋2を離脱したまま塗布具を倒したり、逆さにしたりしても流出しようとしているインキを堰き止めることができ、もって、インキ補充口14からの漏れを防止することができる。
さらに、軸1と蓋2を螺合する際、ネジの締め込み軸1側に設けられた蓋2の小径突出部22より大径のリブ16と蓋2の突き当て24とが当接し、さらにもう一つの密閉部を形成する。インキ補充時に誤ってインキ補充口14の周辺にインキを付着させてしまった場合でも、そのインキが外部に滲みだしてしまうことを防ぐための防壁である。
また、インキの補充は軸1から蓋2を離脱させ、インキ補充口14にスポイトや注射器あるいは漏斗のようなインキ補充器3のノズル31を挿入してインキタンク12にインキの注入を行う。
軸1と蓋2を着脱する際、蓋2の後部天面に設けた溝23にコイン等を挿入して蓋2を回転・着脱させる。さらに、軸1と蓋2が螺合された状態の時、蓋2は完全に軸1に埋没した状態となっている為、軸1と蓋2を素手で分離させることはできなくなっている。よって、鞄の中などで不意に蓋2が外れる心配がなくなると共に、子供のいたずらなどで蓋2を外されるといった心配も軽減される。
図6に本発明の第2例を示す。本実施例は蓋2を回して軸1から離脱させるための手段として専用ツール4を用いるものである。専用ツール4に設けられた係合部41が蓋2の天面に設けられた係合部25と係合することで軸1に埋没して螺合・装着されている蓋2を回して離脱させることができるようになる。
このような実施形態をとることによって、蓋2を子供のいたずらなどによって離脱されてしまうといったことをより確実に防止できる。
図7に本発明の第3例を示す。本実施例は蓋2を軸1端面よりもさらに深い位置まで埋没させることを要旨とする。たとえば蓋2を回すための手段としてコインを用いた場合は、コインが軸1に入り込める深さまで蓋2を埋没さることが可能である。また、ドライバーや専用ツールを使用する場合はさらに深くまで埋没させることも可能である。
このような実施形態をとることによって、蓋2を子供のいたずらなどによって離脱されてしまうといったことをより確実に防止できる。また、蓋2を装着したときに蓋2の天面より後方に余った軸1の内表面17とキャップを嵌合させることも可能となる。
図8に本発明の第4例を示す。本実施例は蓋2を軸1に完全には埋没させず、塗布具のキャップ5を後部嵌合させられる分だけ突出させたものである。この際、キャップを嵌合させることができかつ、素手で蓋2を回すことが困難な程度の突出量に抑えることが望ましい。この程度の突出量に抑えることによって、蓋2が簡単に外れない特徴を維持しつつ、キャップ5を後部嵌合させる機能を付加できる。
図9に本発明の第5例を示す。本実施例は蓋2と軸1をヒンジ18で接続したものである。このような形態をとることでインキ補充のために蓋2を軸1から離脱した際に蓋2を紛失する恐れがなくなる。
図10に本発明の第6例を示す。本実施例はインキ補充口14の密栓を蓋2の突出部27と、インキ補充口14周辺に設けられた突き当てリブ19のみで行うものである。このような実施形態をとることによって、密栓操作によるインキタンク内の加圧を非常に少なくすることが可能である。反面、突き当てリブを一カ所しか設けていないため、インキを補充する際にインキ補充口14の周辺を汚してしまうと、仕切部13に付着したインキが外部にまで滲み出てくる恐れがある。一見、突き当てリブを二カ所設ければ信頼性が増すようにも思えるが、二カ所の突き当てリブが両方機能するためには二カ所の突き当てリブと蓋2が同時に接触する必要があり、設計が難しくなる。よって、本発明の最良の実施形態はインキ補充口14を密栓する部分のみを圧入による密栓としたものである。もちろん、精度の高い設計を行って突き当てリブを二カ所設けても何ら問題はない。
図11と図12に本発明の第7例を示す。本実施例は先の第6例にも示したように突き当てリブによる密閉部を2カ所設けたものであるが、2カ所のうちの1カ所(図10では内側)を反発するスライド式にしたものである。ゴムやバネなどの弾撥体29によって付勢されたスライド式突出部28は、軸1と蓋2の螺合に伴ってインキ補充口14付近の突き当てリブ19と接触してインキ補充口14を密栓する。なおも螺合を続けていくことでスライド式突出部28は後方へスライドしていき、突き当てリブ19よりも大径のリブ16に蓋2の突き当て24が突き当たって螺合が完了する。スライド式突出部28はこの間も弾撥体29の弾撥力によってインキ補充口14の密栓を保ち続ける。
このような構成を持つことによって、精度の高い設計を必要とせずに二カ所の密閉部を持つ信頼性の高い密栓構造を得ることができる。
図13に本発明の第8例を示す。本実施例は軸1と蓋2に螺合終わりと同時に嵌合する溝101とリブ201を設けており、螺合が完了すると同時に使用者はその嵌合感を感知して螺合の完了を知ることができる。また、その嵌合力によって蓋2が自然にゆるむことを防止することもできる。
図14に本発明の第9例を示す。本実施例は小径突出部22よりも外側、ネジ部21よりも内側に通気穴202を設けることで、人が蓋2を誤って飲み込んでのどに詰まってしまった場合でも、通気穴202を空気が通るので窒息をさけることができる。
図15に本発明の第10例を示す。本実施例はインキ補充口14を密栓するためのリブ17に変わってゴムパッキン102を用いたものである。実施例5に示した形に比べてインキタンクの内圧変化は大きくなってしまうが、密閉性に対する信頼性が飛躍的に向上する。
図16に本発明の第11例を示す。本実施例は蓋2に突出部ではなく凹部203を設け、凹部203の中に設けたリブ204とインキ補充口14の周囲を突出させた突出部103を突き当ててインキ補充口14の密栓を行うものである。
このような構成を持つことによって蓋2を離脱した際、インキの付着した部分が凹部203の中のみとなるので、補充作業の際に手や机を汚す恐れがない。
図17に本発明の第12例を示す。本実施例は軸1の一部または全部を多角形や楕円形状としたものである。蓋2を取り外す際に軸1の異形部104が引っかかりになるため、蓋2を強く閉めすぎた場合でも、手の中で軸1が空回りして外しづらいといったことがない。
図18に本発明の第13例を示す。本実施例は仕切部材13を後方に向かって弾性変形する弾性変形部105としたものである。蓋2に設けられた突出部27が締め付けに伴う前進によってインキ補充口14の周囲に設けられたリブ19に当接した後、さらに蓋2が前進する力によって弾性変形部105は反発力によって突き当てリブ19と突出部27を押しつけた状態のまま前方に向かって変形していく。この反発力によってインキ補充口14の密栓はより確実なものとなる。
また、蓋2の突き当て24と軸1が当接して螺合完了となる部分にリブ16を設けることで、さらなる密閉を部品数を最小にとどめたままで得ることもできる。
図19に本発明の第14例を示す。本実施例はインキ補充口14と小径突出部22をともに角度の等しいテーパー形状とし、インキ補充口14と小径突出部22のテーパー合わせによってインキタンク12を密栓するものである。テーパー合わせは小径突出部22がインキ補充口14に侵入し始めた時も、インキ補充口14のテーパーと小径突出部22のテーパーが接触するその瞬間までインキタンク22を密閉することがなく、インキ補充口14のテーパーと小径突出部22のテーパーが接触してインキタンク22を密閉した後も、それ以降はごく微量の圧入で信頼性の高い密閉を得ることができる。
また、インキ補充口14か小径突出部22のどちらかをテーパー形状にしないまたはテーパーの角度を合わせない場合は、テーパー合わせの場合に比べて密閉に対する信頼性は劣ること、さらにテーパー合わせの場合に比べてインキタンク12に対する加圧量が若干大きくなってしまうが、インキ補充口14と小径突出部22の間に発生する摩擦抵抗を軽減できるため、テーパー合わせを実施しなくとも密閉性は十分であると判断される場合は、こちらの構造を採用してもよい。
図20に本発明の第15例を示す。本実施例は蓋2の外側面に通気路205を形成したものである。通気路205を形成したことによって、蓋2を軸1にねじ込み始めてから、小径突出部22がインキ補充口14を塞ぐまでの間に発生する恐れのある微少な加圧現象をも回避することができる。また、蓋2を取り外した際に誤って飲み込んでしまった場合でも窒息の危険を軽減できる。
図14に示す第9例を用いても同様の効果が得られるが、本実施例を用いることによって蓋2外周端面に設けられた突き当て24と軸1に設けられた大径のリブ16とによる密閉を機能させることができる。
図21に本発明の第16例を示す。本実施例は軸1と蓋2に設けられて互いを螺合させるネジ部をそれぞれテーパーネジ106・206としたものである。このような構成をとることによって、蓋2を軸1に対してある程度まで挿入してからねじ込みを行うこととなるので、ねじ込み・離脱にかかる使用者の労力を軽減できるものである。
図22に本発明の第17例を示す。本実施例はコイン溝23の内側側面に突起207を設けたものである。この突起207の効果によって溝23にコインを挿入した際コインと突起207が嵌合し、蓋2を軸1から離脱した際にも蓋2はコインに嵌合状態のままついてくるので、蓋2を取り落とす心配がない。
次ぎに、前記種々の代表例として、第1例に基づいて、種々の試験を行った。
インキタンク12の容積を12.0ccとし、又、小径突出部22とインキ補充口14の内側に設けられたリブ15が接触してから蓋の締め込みが終了するまでの間にリブ15を乗り越えて小径突出部22がインキタンク12内に挿入される容積を0.0012ccとした。即ち、加圧率を0.01%とした。
インキタンク12の容積を12.0ccとし、又、小径突出部22とインキ補充口14の内側に設けられたリブ15が接触してから蓋の締め込みが終了するまでの間にリブ15を乗り越えて小径突出部22がインキタンク12内に挿入される容積を0.006ccとした。即ち、加圧率を0.05%とした。
インキタンク12の容積を12.0ccとし、又、小径突出部22とインキ補充口14の内側に設けられたリブ15が接触してから蓋の締め込みが終了するまでの間にリブ15を乗り越えて小径突出部22がインキタンク12内に挿入される容積を0.012ccとした。即ち、加圧率を0.10%とした。
インキタンク12の容積を12.0ccとし、又、小径突出部22とインキ補充口14の内側に設けられたリブ15が接触してから蓋の締め込みが終了するまでの間にリブ15を乗り越えて小径突出部22がインキタンク12内に挿入される容積を0.06ccとした。即ち、加圧率を0.50%とした。
インキタンク12の容積を12.0ccとし、又、小径突出部22とインキ補充口14の内側に設けられたリブ15が接触してから蓋の締め込みが終了するまでの間にリブ15を乗り越えて小径突出部22がインキタンク12内に挿入される容積を0.12ccとした。即ち、加圧率を1.00%とした。
インキタンク12の容積を12.0ccとし、又、小径突出部22とインキ補充口14の内側に設けられたリブ15が接触してから蓋の締め込みが終了するまでの間にリブ15を乗り越えて小径突出部22がインキタンク12内に挿入される容積を0.24ccとした。即ち、加圧率を2.00%とした。
インキタンク12の容積を12.0ccとし、又、小径突出部22とインキ補充口14の内側に設けられたリブ15が接触してから蓋の締め込みが終了するまでの間にリブ15を乗り越えて小径突出部22がインキタンク12内に挿入される容積を0.42ccとした。即ち、加圧率を3.50%とした。
インキタンク12の容積を12.0ccとし、又、小径突出部22とインキ補充口14の内側に設けられたリブ15が接触してから蓋の締め込みが終了するまでの間にリブ15を乗り越えて小径突出部22がインキタンク12内に挿入される容積を0.60ccとした。即ち、加圧率を5.00%とした。
比較例1
インキタンク12の容積を12.0ccとし、又、小径突出部22とインキ補充口14の内側に設けられたリブ15が接触してから蓋の締め込みが終了するまでの間にリブ15を乗り越えて小径突出部22がインキタンク12内に挿入される容積を0.00ccとした。即ち、加圧率を0.00%とした。
比較例2
インキタンク12の容積を12.0ccとし、又、小径突出部22とインキ補充口14の内側に設けられたリブ15が接触してから蓋の締め込みが終了するまでの間にリブ15を乗り越えて小径突出部22がインキタンク12内に挿入される容積を0.72ccとした。即ち、加圧率を6.00%とした。
比較例3
インキタンク12の容積を12.0ccとし、又、小径突出部22とインキ補充口14の内側に設けられたリブ15が接触してから蓋の締め込みが終了するまでの間にリブ15を乗り越えて小径突出部22がインキタンク12内に挿入される容積を0.90ccとした。即ち、加圧率を7.50%とした。
比較例4
インキタンク12の容積を12.0ccとし、又、小径突出部22とインキ補充口14の内側に設けられたリブ15が接触してから蓋の締め込みが終了するまでの間にリブ15を乗り越えて小径突出部22がインキタンク12内に挿入される容積を1.20ccとした。即ち、加圧率を10.00%とした。
上記の試験結果は以下の通りである。
Figure 0004192770
本発明による密栓構造を持つ塗布具は請求項に示された形態を持って前述のような作用・効果を得たので、補充操作時の蓋の着脱によるインキタンクの内圧変化によって引き起こされるインキ漏れに対する耐性が高い。従って、流動状態でインキを貯留するタイプの塗布具に、インキを外部から補充できるようにする構造を実用可能なレベルに引き上げるものである。
本発明の第1例のインキ補充口の蓋を離脱した状態での要部縦断面図である。 本発明による塗布具のインキ補充口の蓋を装着した状態での要部縦断面図である。 本発明による塗布具のインキ補充状態を示した要部縦断面図である。 本発明による塗布具の全体を示した縦断面図である。 本発明による塗布具のインキ補充口の蓋を装着した状態での要部斜視図である。 第2例による実施形態を示した要部斜視図である。 第3例による実施形態を示した要部縦断面図である。 第4例による実施形態を示した要部斜視図である。 第5例による実施形態を示した要部側面図である。 第6例による実施形態を示した要部縦断面図である。 第7例による実施形態を示した、インキ補充口の蓋を離脱した状態での要部縦断面図である。 第7例による実施形態を示した、インキ補充口の蓋を装着した状態での要部縦断面図である。 第8例による実施形態を示した要部縦断面図である。 第9例による実施形態を示した蓋の斜視図である。 第10例による実施形態を示した要部縦断面図である。 第11例による実施形態を示した要部縦断面図である。 第12例による実施形態を示した要部斜視図である。 第13例による実施形態を示した要部縦断面図である。 第14例による実施形態を示した要部縦断面図である。 第15例による実施形態を示した要部縦断面図である。 第16例による実施形態を示した要部斜視図である。 第17例による実施形態を示した要部縦断面図である。
符号の説明
1 軸
11 ネジ
12 インキタンク
13 仕切部
14 インキ補充口
15 リブ
16 リブ
17 内表面
18 ヒンジ
19 突き当てリブ
101 溝
102 ゴムパッキン
103 突出部
104 異形部
105 弾性変形部
106 テーパーネジ
2 蓋
21 ネジ
22 小径突出部
23 溝
24 突き当て
25 係合部
26 嵌合部
27 突出部
28 スライド式突出部
29 弾撥体
201 リブ
202 通気穴
203 凹部
204 リブ
205 通気路
206 テーパーネジ
207 突起
3 インキ補充器
31 ノズル
4 専用ツール
41 係合部
5 キャップ

Claims (2)

  1. 塗布具のインキタンクを外部に対して開放・密栓する構造であって、蓋を取り外すまたは開くことによってインキの補充が可能となる構造において、蓋のインキタンクにおける加圧率を5%〜0.01%にしたことと、前記補充されたインキはインキタンク内において流動状態であり、また、前記蓋部に塗布具本体と接触する小径凸部または凹部を形成すると共に、その塗布具本体と接触する小径凸部または凹部は、塗布具本体の外径の60%以下であり、さらに、前記インキタンクと蓋とを螺合によって着脱自在にすると共に、前記螺合部に隙間を形成したことを特徴とする塗布具の密栓構造。
  2. 請求項1に記載の塗布具の密栓構造であって、前記蓋を塗布具本体に埋没させたことを特徴とする塗布具の密栓構造。
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