JP2003266987A - ボールペン - Google Patents
ボールペンInfo
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- JP2003266987A JP2003266987A JP2002069371A JP2002069371A JP2003266987A JP 2003266987 A JP2003266987 A JP 2003266987A JP 2002069371 A JP2002069371 A JP 2002069371A JP 2002069371 A JP2002069371 A JP 2002069371A JP 2003266987 A JP2003266987 A JP 2003266987A
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- ball
- tip
- point pen
- grip member
- shaft portion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 グリップ部材の取付け作業が容易で、且つ、
グリップ部材が脱落したり、ずれたりする不具合がな
く、ボールペンリフィールの後端と外気に連通する通気
路が先軸部と後軸の接合部に容易に形成可能となる。 【構成】 先軸部の先端にボールペンのチップを、後方
にインク収容管を一体に有して成るボールペンリフィー
ルと、当該ボールペンリフィールの先軸部に前端を当接
させてエラストマー又はゴム等のグリップ部材が装着さ
れ、そのグリップ部材の後端に当接してリング状のスト
ッパーが係止された状態で先軸部に接合される後軸と、
先軸部に嵌着された時にチップの先端ボールが押圧状態
に食い込むシール栓が内孔部後端に固定されてなるキャ
ップとで構成されて、前記先軸部に後軸が接合されたと
きに、ボールペンリフィールの後端と外気に連通する通
気路が前記リング状のストッパー後面と先軸部と後軸の
接合部に形成されてなる。
グリップ部材が脱落したり、ずれたりする不具合がな
く、ボールペンリフィールの後端と外気に連通する通気
路が先軸部と後軸の接合部に容易に形成可能となる。 【構成】 先軸部の先端にボールペンのチップを、後方
にインク収容管を一体に有して成るボールペンリフィー
ルと、当該ボールペンリフィールの先軸部に前端を当接
させてエラストマー又はゴム等のグリップ部材が装着さ
れ、そのグリップ部材の後端に当接してリング状のスト
ッパーが係止された状態で先軸部に接合される後軸と、
先軸部に嵌着された時にチップの先端ボールが押圧状態
に食い込むシール栓が内孔部後端に固定されてなるキャ
ップとで構成されて、前記先軸部に後軸が接合されたと
きに、ボールペンリフィールの後端と外気に連通する通
気路が前記リング状のストッパー後面と先軸部と後軸の
接合部に形成されてなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボールペンリフィール
の交換を可能としたボールペンの改良に関する。
の交換を可能としたボールペンの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粘性の低いインキ又は筆記時の先
端ボールの回転で粘性が低下して流出される剪断減粘性
を有したインキを使用したボールペンとインキ吸蔵体あ
るいはインキ貯留体を使用した水性ボールペンリフィー
ルを互換性を有して同一の後軸及びキャップより成る筆
記具本体に装填可能とし、剪断減粘性を有したボールペ
ンに於いては、上向き筆記や衝撃によって生じるインキ
の逆流とチップ側を下向きに置いた時のインキの直流を
防止してボールペンの軸筒内や手、衣服の汚損を防止可
能とし、又、上向き筆記、衝撃が加わった時の先端ボー
ル背面の空気巻き込みに伴うインク切れや、先端ボール
とチップ抱持部の内縁とのシール不完全に伴う乾燥で起
きる筆記掠れを防止可能とするボールペンが知られてい
る。
端ボールの回転で粘性が低下して流出される剪断減粘性
を有したインキを使用したボールペンとインキ吸蔵体あ
るいはインキ貯留体を使用した水性ボールペンリフィー
ルを互換性を有して同一の後軸及びキャップより成る筆
記具本体に装填可能とし、剪断減粘性を有したボールペ
ンに於いては、上向き筆記や衝撃によって生じるインキ
の逆流とチップ側を下向きに置いた時のインキの直流を
防止してボールペンの軸筒内や手、衣服の汚損を防止可
能とし、又、上向き筆記、衝撃が加わった時の先端ボー
ル背面の空気巻き込みに伴うインク切れや、先端ボール
とチップ抱持部の内縁とのシール不完全に伴う乾燥で起
きる筆記掠れを防止可能とするボールペンが知られてい
る。
【0003】また従来、筆記具では長時間筆記をする場
合などに握り部が滑ったり、指が痛くなったりすること
を解消するために把持部にゴムなどの軟質材料を被嵌し
た筆記具が知られている。また構造としては、硬質樹脂
製の軸筒の凹部にシリコンゴムやEPDM、NBRなど
の軟質材を装着するものが知られている。軸筒の凹部に
エラストマー又はゴム等のグリップ部材を弾性変形させ
て嵌着する方法は、極めて作業性が悪く、ずれの修正な
どが面倒である。また、作業性を優先すれば、グリップ
部材が脱落したり、ずれたりする不具合が存在し、高級
感を損なう問題がある。
合などに握り部が滑ったり、指が痛くなったりすること
を解消するために把持部にゴムなどの軟質材料を被嵌し
た筆記具が知られている。また構造としては、硬質樹脂
製の軸筒の凹部にシリコンゴムやEPDM、NBRなど
の軟質材を装着するものが知られている。軸筒の凹部に
エラストマー又はゴム等のグリップ部材を弾性変形させ
て嵌着する方法は、極めて作業性が悪く、ずれの修正な
どが面倒である。また、作業性を優先すれば、グリップ
部材が脱落したり、ずれたりする不具合が存在し、高級
感を損なう問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ボールペン
リフィールを互換性を有して同一の後軸及びキャップよ
り成る筆記具本体に装填可能であり、また使い勝手の良
いグリップ部材を有すると共に、使用に伴って汚損しや
すい先軸部をボールペンリフィールに一体化して手軽に
交換可能とすることで高級感が維持可能とすることが目
的である。その為には、グリップ部材の取付け作業が容
易で、且つ、グリップ部材が脱落したり、ずれたりする
不具合が生じないことと、ボールペンリフィールの後端
と外気に連通する通気路が先軸部と後軸の接合部に容易
に形成されことが課題となる。
リフィールを互換性を有して同一の後軸及びキャップよ
り成る筆記具本体に装填可能であり、また使い勝手の良
いグリップ部材を有すると共に、使用に伴って汚損しや
すい先軸部をボールペンリフィールに一体化して手軽に
交換可能とすることで高級感が維持可能とすることが目
的である。その為には、グリップ部材の取付け作業が容
易で、且つ、グリップ部材が脱落したり、ずれたりする
不具合が生じないことと、ボールペンリフィールの後端
と外気に連通する通気路が先軸部と後軸の接合部に容易
に形成されことが課題となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るボールペンは、先軸部の先端にボールペンのチップ
を、後方にインク収容管を一体に有して成るボールペン
リフィールと、当該ボールペンリフィールの先軸部に前
端を当接させてエラストマー又はゴム等のグリップ部材
が装着され、そのグリップ部材の後端に当接してリング
状のストッパーが係止された状態で先軸部に接合される
後軸と、先軸部に嵌着された時にチップの先端ボールが
押圧状態に食い込むシール栓が内孔部後端に固定されて
なるキャップとで構成されて、前記先軸部に後軸が接合
されたときに、ボールペンリフィールの後端と外気に連
通する通気路が前記リング状のストッパー後面と先軸部
と後軸の接合部に形成されてなる。
係るボールペンは、先軸部の先端にボールペンのチップ
を、後方にインク収容管を一体に有して成るボールペン
リフィールと、当該ボールペンリフィールの先軸部に前
端を当接させてエラストマー又はゴム等のグリップ部材
が装着され、そのグリップ部材の後端に当接してリング
状のストッパーが係止された状態で先軸部に接合される
後軸と、先軸部に嵌着された時にチップの先端ボールが
押圧状態に食い込むシール栓が内孔部後端に固定されて
なるキャップとで構成されて、前記先軸部に後軸が接合
されたときに、ボールペンリフィールの後端と外気に連
通する通気路が前記リング状のストッパー後面と先軸部
と後軸の接合部に形成されてなる。
【0006】請求項2に記載の発明に係るボールペン
は、請求項1に記載のボールペンに於いて、先軸部の後
軸との接合部に溝部を形成して、外気と後軸内が通気可
能と成るように構成されてなる。
は、請求項1に記載のボールペンに於いて、先軸部の後
軸との接合部に溝部を形成して、外気と後軸内が通気可
能と成るように構成されてなる。
【0007】請求項3に記載の発明に係るボールペン
は、請求項1に記載のボールペンに於いて、グリップ部
材が先軸部とストッパーとの間で適宜圧縮された状態で
挟着されてなる。
は、請求項1に記載のボールペンに於いて、グリップ部
材が先軸部とストッパーとの間で適宜圧縮された状態で
挟着されてなる。
【0008】請求項4に記載の発明に係るボールペン
は、請求項1に記載のボールペンに於いて、先軸部後方
外周の所要箇所に凸状の係止部が設けられると共に、そ
の凸状の係止部によってストッパーが弾性的に先軸部に
挿着されて固定可能となる。
は、請求項1に記載のボールペンに於いて、先軸部後方
外周の所要箇所に凸状の係止部が設けられると共に、そ
の凸状の係止部によってストッパーが弾性的に先軸部に
挿着されて固定可能となる。
【0009】
【実施例】図1及び図2は本発明の実施例を示してい
る。先ず、図2に示すようにリフィール20はチップ2
3、先軸部30、インキ収容管43、尾栓21で外観上
構成される。先軸部30は合成樹脂により一体成形で形
成されており、前端に口先部31が、その後方に鍔状に
段部32が形成され、その後方に筒部が形成されて、そ
の筒部の後端で周面の所要箇所に凸状の係止部34aが
形成されると共に、その凸状の係止部34aは前端に略
垂直面を有し、後方が斜面に形成されている。そして、
係止部34aの後方外周部に接合部である螺子部41が
形成され、更に後方にインキ収容管43が形成されてい
る。また、螺子部41の外面には所要箇所(実施例では
1箇所で示されている)で軸方向に開通した溝部42が
形成されている。
る。先ず、図2に示すようにリフィール20はチップ2
3、先軸部30、インキ収容管43、尾栓21で外観上
構成される。先軸部30は合成樹脂により一体成形で形
成されており、前端に口先部31が、その後方に鍔状に
段部32が形成され、その後方に筒部が形成されて、そ
の筒部の後端で周面の所要箇所に凸状の係止部34aが
形成されると共に、その凸状の係止部34aは前端に略
垂直面を有し、後方が斜面に形成されている。そして、
係止部34aの後方外周部に接合部である螺子部41が
形成され、更に後方にインキ収容管43が形成されてい
る。また、螺子部41の外面には所要箇所(実施例では
1箇所で示されている)で軸方向に開通した溝部42が
形成されている。
【0010】また、段部32に前端を当接させてエラス
トマー又はゴム等のグリップ部材33が先軸部30の筒
部に挿着され、そのグリップ部材33の後端に当接して
リング状のストッパー34が先軸部30に係止されて、
グリップ部材33が先軸部30とストッパー34との間
で適宜圧縮された状態で挟着される。また、前記筒部の
外周に軸方向に沿って所要箇所に筋状の小突起を形成し
て、グリップ部材が挿着されたときに小突起がグリップ
部材の内面に係合して回転方向へのずれが防止されるよ
うに設けることができる。また、筒部の外周に軸方向に
沿って所要箇所にリブを形成し、グリップ部材の内面に
リブに嵌挿する溝を形成することで回転方向へのずれを
強固に防止することもできる。
トマー又はゴム等のグリップ部材33が先軸部30の筒
部に挿着され、そのグリップ部材33の後端に当接して
リング状のストッパー34が先軸部30に係止されて、
グリップ部材33が先軸部30とストッパー34との間
で適宜圧縮された状態で挟着される。また、前記筒部の
外周に軸方向に沿って所要箇所に筋状の小突起を形成し
て、グリップ部材が挿着されたときに小突起がグリップ
部材の内面に係合して回転方向へのずれが防止されるよ
うに設けることができる。また、筒部の外周に軸方向に
沿って所要箇所にリブを形成し、グリップ部材の内面に
リブに嵌挿する溝を形成することで回転方向へのずれを
強固に防止することもできる。
【0011】ストッパー34は、図3に示すようにリン
グ状に形成され、その後面の所要箇所(実施例では一箇
所)に溝34aが設けられ、また、内孔側にやや膨出し
た凸部34bを有している。ストッパー34は、インキ
収容管43側から挿入され、その内孔が上述した凸状の
係止部34aの斜面を滑り、相互あるいはどちらかの弾
性変形によって乗り越え、係止部34aの垂直面の前面
に係止される。またそのとき、ストッパー34の凸部3
4bが先軸部30の溝部42に嵌挿された状態となり、
溝部42の前端に溝34aが連通して設けられる。
グ状に形成され、その後面の所要箇所(実施例では一箇
所)に溝34aが設けられ、また、内孔側にやや膨出し
た凸部34bを有している。ストッパー34は、インキ
収容管43側から挿入され、その内孔が上述した凸状の
係止部34aの斜面を滑り、相互あるいはどちらかの弾
性変形によって乗り越え、係止部34aの垂直面の前面
に係止される。またそのとき、ストッパー34の凸部3
4bが先軸部30の溝部42に嵌挿された状態となり、
溝部42の前端に溝34aが連通して設けられる。
【0012】また、口先部31の先端孔にはボールペン
のチップ23が圧着されている。また、チップ23後方
の軸部26の後端に対接して弁室35が設けられ、弁室
35の後端にはテーパー状又は球面状のボール受け座3
6が形成されている。ところで、実施例に於いては、チ
ップ23の軸部26の軸心に対し適宜偏心して弁室35
が設けられ、弁室35の後部には導孔39に連通してテ
ーパー状または球面状のボール受け座36が形成されて
いる。また、弁室35の内壁の一側にはインキが流入可
能な溝部37が形成されている。また、弁室35内には
ボール弁40が遊嵌されて、チップ23を下向きにした
状態でボール弁40がチップの軸部26の後端に偏騎し
た状態に当接して、上記溝部37等を通じて導孔39か
ら流入したインキがチップ内に流入するように構成され
ている。なお、口先部31の軸心に弁室を設けて、弁室
内にボール弁を遊嵌し、チップが下向きの状態でインキ
がチップ内に導通する構造は当該実施例に限らず種々存
在する。
のチップ23が圧着されている。また、チップ23後方
の軸部26の後端に対接して弁室35が設けられ、弁室
35の後端にはテーパー状又は球面状のボール受け座3
6が形成されている。ところで、実施例に於いては、チ
ップ23の軸部26の軸心に対し適宜偏心して弁室35
が設けられ、弁室35の後部には導孔39に連通してテ
ーパー状または球面状のボール受け座36が形成されて
いる。また、弁室35の内壁の一側にはインキが流入可
能な溝部37が形成されている。また、弁室35内には
ボール弁40が遊嵌されて、チップ23を下向きにした
状態でボール弁40がチップの軸部26の後端に偏騎し
た状態に当接して、上記溝部37等を通じて導孔39か
ら流入したインキがチップ内に流入するように構成され
ている。なお、口先部31の軸心に弁室を設けて、弁室
内にボール弁を遊嵌し、チップが下向きの状態でインキ
がチップ内に導通する構造は当該実施例に限らず種々存
在する。
【0013】一方、チップ23はインキ流入可能なチャ
ンネルを有した座に先端ボール24が略当接した状態で
先端ボール24が回転自在に抱持されるようカシメられ
ている。また、チップ内孔25にスプリング28が内挿
されチップの軸部26の後端が適宜カシメられてスプリ
ング28の後端が抜出不能に設けられている。また、ス
プリング28の先方には直立状の棒軸部29が形成さ
れ、当該棒軸部29の先端が先端ボール24の後端に押
圧状に当接している。なお、先端ボール24はその押圧
でチップ23のボール抱持部(カシメ等で形成)の内縁
に密接状態と成される。
ンネルを有した座に先端ボール24が略当接した状態で
先端ボール24が回転自在に抱持されるようカシメられ
ている。また、チップ内孔25にスプリング28が内挿
されチップの軸部26の後端が適宜カシメられてスプリ
ング28の後端が抜出不能に設けられている。また、ス
プリング28の先方には直立状の棒軸部29が形成さ
れ、当該棒軸部29の先端が先端ボール24の後端に押
圧状に当接している。なお、先端ボール24はその押圧
でチップ23のボール抱持部(カシメ等で形成)の内縁
に密接状態と成される。
【0014】以上により、チップ側が下向きの時に前記
ボール弁40がカシメ部27の後端に偏倚した状態に当
接して、インキが導孔39、弁室35、溝部37等を通
じてチップ内孔25に流入し、先端ボール24の後端ま
で導通する。
ボール弁40がカシメ部27の後端に偏倚した状態に当
接して、インキが導孔39、弁室35、溝部37等を通
じてチップ内孔25に流入し、先端ボール24の後端ま
で導通する。
【0015】先軸部30は前記導孔39の後方に延設さ
れた内筒部32を有しており、内筒部32先方の外周と
口先部31と外筒部33先端の内周に懸けて所要数のリ
ブ34が形成されている。また、内筒部32後方の外周
には筒状のインキ収容管43がその先端をリブ34の後
端に当接して圧着され、インキ収容管43の内径部が導
孔39に連通している。また、インク収容管43内には
粘性の低いインキまたは静的には高い粘性を有し、筆記
時のボールの回転で粘性が低下してインキが流出可能と
なる剪断減粘性を有したインキ44が充填され、インキ
44の後端にインキの消耗と共にインキ面に追随して移
動可能なグリース状のフォロア45が充填される。ま
た、フォロア45内に樹脂製のフォロア棒46が遊挿さ
れる。なお、フォロア棒46は必要により(インク収容
管が太く、インクのヘッドが大きくなる。また、インキ
の粘性が低く、インキのヘッドが支えきれない等)設け
られる。また、インキ収容管43の後端には外気と連通
する通気孔22を有した尾栓21が圧着され、以上でボ
ールペンのリフィール20は構成される。
れた内筒部32を有しており、内筒部32先方の外周と
口先部31と外筒部33先端の内周に懸けて所要数のリ
ブ34が形成されている。また、内筒部32後方の外周
には筒状のインキ収容管43がその先端をリブ34の後
端に当接して圧着され、インキ収容管43の内径部が導
孔39に連通している。また、インク収容管43内には
粘性の低いインキまたは静的には高い粘性を有し、筆記
時のボールの回転で粘性が低下してインキが流出可能と
なる剪断減粘性を有したインキ44が充填され、インキ
44の後端にインキの消耗と共にインキ面に追随して移
動可能なグリース状のフォロア45が充填される。ま
た、フォロア45内に樹脂製のフォロア棒46が遊挿さ
れる。なお、フォロア棒46は必要により(インク収容
管が太く、インクのヘッドが大きくなる。また、インキ
の粘性が低く、インキのヘッドが支えきれない等)設け
られる。また、インキ収容管43の後端には外気と連通
する通気孔22を有した尾栓21が圧着され、以上でボ
ールペンのリフィール20は構成される。
【0016】後軸11は前端内孔に螺子管12が圧着さ
れ、後端には後軸11の内孔に位置する固定具17との
間で尾栓16が挟着状に固着され、固定具17の軸心部
にはスプリング18が起立状に配設されている。
れ、後端には後軸11の内孔に位置する固定具17との
間で尾栓16が挟着状に固着され、固定具17の軸心部
にはスプリング18が起立状に配設されている。
【0017】前記リフィール20は先軸部30の螺子部
41に後軸11が螺合される。この時、リフィールの尾
栓21の後端が前記スプリング18の前端に当接してリ
フィール30は前方に押圧状に附勢される。尚、スプリ
ング18は先軸部30と後軸11の螺子接合部に於いて
相互の緩み止めとして作用するが、本願の目的に必要な
構成ではない。
41に後軸11が螺合される。この時、リフィールの尾
栓21の後端が前記スプリング18の前端に当接してリ
フィール30は前方に押圧状に附勢される。尚、スプリ
ング18は先軸部30と後軸11の螺子接合部に於いて
相互の緩み止めとして作用するが、本願の目的に必要な
構成ではない。
【0018】また、キャップ1の後端孔には固定具4と
天冠3でクリップ2を挟着して天冠3が圧着されてい
る。また、キャップ1の内孔には後端閉塞状のインナー
キャップ5が挿入され、インナーキャップ5の後端が上
記固定具4に圧着される。インナーキャップ5の前方内
孔部7の後端に非液吸湿性の弾性体(例えばゴム製)の
シール栓6が固定されている。また内孔部7の前方に内
孔部の挿入口8が形成され、その外側に外筒部9が形成
されて、外筒部9の前端近傍の内孔周面に内方突状の係
止部10が形成されている。
天冠3でクリップ2を挟着して天冠3が圧着されてい
る。また、キャップ1の内孔には後端閉塞状のインナー
キャップ5が挿入され、インナーキャップ5の後端が上
記固定具4に圧着される。インナーキャップ5の前方内
孔部7の後端に非液吸湿性の弾性体(例えばゴム製)の
シール栓6が固定されている。また内孔部7の前方に内
孔部の挿入口8が形成され、その外側に外筒部9が形成
されて、外筒部9の前端近傍の内孔周面に内方突状の係
止部10が形成されている。
【0019】以上で、リフィール20の先軸部位が前記
キャップ1に嵌挿されて、先端ボール24が前記シール
栓6に食い付き状に押圧されると共に、口先部31の外
周部が前記内筒部の挿入口8に密接され、前記外筒部の
係止部10が口先部の係止溝38に弾性的に係合してキ
ャップ1が固定される。また、先端ボール部位は内孔部
7に密嵌されるが、先端ボール24がシール栓6に当接
する前に於いて前記スプリング28が先端ボール24の
後端を押圧しているので、加圧によりチップ内孔25に
空気を巻き込むおそれはない。また、先軸部30と後軸
11との螺子接合部に構成される通気路14と通気孔1
5によりリフィール20の尾栓21の通気孔22を通じ
て外気とフォロア45の後端とが空気流通する。
キャップ1に嵌挿されて、先端ボール24が前記シール
栓6に食い付き状に押圧されると共に、口先部31の外
周部が前記内筒部の挿入口8に密接され、前記外筒部の
係止部10が口先部の係止溝38に弾性的に係合してキ
ャップ1が固定される。また、先端ボール部位は内孔部
7に密嵌されるが、先端ボール24がシール栓6に当接
する前に於いて前記スプリング28が先端ボール24の
後端を押圧しているので、加圧によりチップ内孔25に
空気を巻き込むおそれはない。また、先軸部30と後軸
11との螺子接合部に構成される通気路14と通気孔1
5によりリフィール20の尾栓21の通気孔22を通じ
て外気とフォロア45の後端とが空気流通する。
【0020】ところで、前記通気孔15は実施例とは別
に先軸部の外筒部33または後軸16の側面に通気孔を
穿設して設けることも可能である。また、先軸部30を
透明な樹脂成形品で形成すればインキの残量が透視でき
る。
に先軸部の外筒部33または後軸16の側面に通気孔を
穿設して設けることも可能である。また、先軸部30を
透明な樹脂成形品で形成すればインキの残量が透視でき
る。
【0021】ボールペンのリフィール20は以上のよう
に構成され、図1に示すように先軸部30と後軸16を
螺子接合して軸筒が構成される。また、先軸部30は後
端に螺子部41を有し、螺子部41の所要箇所に溝部4
2が形成され、後述する後軸11に接合されたときに外
気と繋がる通気路14とストッパー34の溝34aによ
って通気孔15が構成される。また、上述した実施例で
は先軸部と後軸の接合を螺合で行っているが、キャップ
や後軸が金属製の場合に有効であり、キャップや後軸が
合成樹脂製の場合には相互間に設けた凹凸部の係合であ
ってもよい。また、ボールペンのリフィール20は上述
した実施例に限定されず、インキ収容管の後端が空気置
換のため開口したものに適用される。
に構成され、図1に示すように先軸部30と後軸16を
螺子接合して軸筒が構成される。また、先軸部30は後
端に螺子部41を有し、螺子部41の所要箇所に溝部4
2が形成され、後述する後軸11に接合されたときに外
気と繋がる通気路14とストッパー34の溝34aによ
って通気孔15が構成される。また、上述した実施例で
は先軸部と後軸の接合を螺合で行っているが、キャップ
や後軸が金属製の場合に有効であり、キャップや後軸が
合成樹脂製の場合には相互間に設けた凹凸部の係合であ
ってもよい。また、ボールペンのリフィール20は上述
した実施例に限定されず、インキ収容管の後端が空気置
換のため開口したものに適用される。
【0022】
【作用】段部32に前端を当接させて、グリップ部材3
3が先軸部30の筒部に挿着され、そのグリップ部材3
3の後端に当接してリング状のストッパー34が先軸部
30に弾性的手段で係止されて、グリップ部材33が先
軸部30とストッパー34との間で適宜圧縮された状態
で挟着されるので、グリップ部材33の内面径を先軸部
の30の筒部外面径に対してやや緩めであってもグリッ
プ部材が脱落しない。従ってグリップ部材の取付け作業
が容易となる。また、グリップ部材33が先軸部30と
ストッパー34との間で適宜圧縮された状態で挟着され
るので、回転方向のずれも防止可能となるが、筒部の外
周に軸方向に沿って所要箇所に筋状の小突起を形成し、
グリップ部材が挿着されたときに小突起がグリップ部材
の内面に係合して回転方向へのずれ防止を確実にするこ
とが可能である。
3が先軸部30の筒部に挿着され、そのグリップ部材3
3の後端に当接してリング状のストッパー34が先軸部
30に弾性的手段で係止されて、グリップ部材33が先
軸部30とストッパー34との間で適宜圧縮された状態
で挟着されるので、グリップ部材33の内面径を先軸部
の30の筒部外面径に対してやや緩めであってもグリッ
プ部材が脱落しない。従ってグリップ部材の取付け作業
が容易となる。また、グリップ部材33が先軸部30と
ストッパー34との間で適宜圧縮された状態で挟着され
るので、回転方向のずれも防止可能となるが、筒部の外
周に軸方向に沿って所要箇所に筋状の小突起を形成し、
グリップ部材が挿着されたときに小突起がグリップ部材
の内面に係合して回転方向へのずれ防止を確実にするこ
とが可能である。
【0023】また、後軸の11の前端がストッパー34
に当接するので、グリップ部材33に直接当接してグリ
ップ部材33を変形する問題やグリップ先軸部に対しグ
リップ部材に縦ガタを生じる不具合もない。また、スト
ッパー34の凸部34bが先軸部30の溝部42に嵌挿
された状態となり、溝部42の前端に溝34aが連通し
て設けられるので、ボールペンリフィールの後端と外気
に連通する通気路が先軸部と後軸の接合部に確実に形成
される。
に当接するので、グリップ部材33に直接当接してグリ
ップ部材33を変形する問題やグリップ先軸部に対しグ
リップ部材に縦ガタを生じる不具合もない。また、スト
ッパー34の凸部34bが先軸部30の溝部42に嵌挿
された状態となり、溝部42の前端に溝34aが連通し
て設けられるので、ボールペンリフィールの後端と外気
に連通する通気路が先軸部と後軸の接合部に確実に形成
される。
【0024】
【発明の効果】本発明は、グリップ部材の取付け作業が
容易で、且つ、グリップ部材が脱落したり、ずれたりす
る不具合が防止可能であり、ボールペンリフィールの後
端と外気に連通する通気路が先軸部と後軸の接合部に容
易に形成されるので、ボールペンリフィールを互換性を
有して同一の後軸及びキャップより成る筆記具本体に装
填可能であり、また使い勝手の良いグリップ部材を有す
ると共に、使用に伴って汚損しやすい先軸部をボールペ
ンリフィールに一体化して手軽に交換可能とすることで
高級感が維持可能となる。
容易で、且つ、グリップ部材が脱落したり、ずれたりす
る不具合が防止可能であり、ボールペンリフィールの後
端と外気に連通する通気路が先軸部と後軸の接合部に容
易に形成されるので、ボールペンリフィールを互換性を
有して同一の後軸及びキャップより成る筆記具本体に装
填可能であり、また使い勝手の良いグリップ部材を有す
ると共に、使用に伴って汚損しやすい先軸部をボールペ
ンリフィールに一体化して手軽に交換可能とすることで
高級感が維持可能となる。
【図1】本発明の実施例であるボールペンの縦断面図
で、一部非断面となっている。
で、一部非断面となっている。
【図2】本発明に使用するボールペンリフィールの縦断
面図で、チップを上向きにした状態を示している。
面図で、チップを上向きにした状態を示している。
【図3】本発明に使用するストッパーの図を示してい
る。
る。
1 キャップ
2 クリップ
3 天冠
4 固定具
5 インナーキャップ
6 シール栓
7 内孔部
8 内孔部の挿入口
9 外筒部
10 係止部
11 後軸
12 螺子管
13 螺子部
14 通気路
15 通気孔
16 尾栓
17 固定具
18 スプリング
20 リフィール
21 尾栓
22 通気孔
23 チップ
24 先端ボール
25 チップ内孔
26 軸部
27 カシメ部
28 スプリング
29 棒軸部
30 先軸部
31 口先部
32 段部
33 グリップ部材
34 ストッパー
34a 溝
34b 凸部
35 弁室
36 ボール受け座
37 溝部
38 係止溝
39 導孔
40 ボール弁
41 螺子部
42 溝部
43 インキ収容管
44 インキ
45 フォロア
46 フォロア棒
Claims (4)
- 【請求項1】 先軸部の先端にボールペンのチップを、
後方にインク収容管を一体に有して成るボールペンリフ
ィールと、当該ボールペンリフィールの先軸部に前端を
当接させてエラストマー又はゴム等のグリップ部材が装
着され、そのグリップ部材の後端に当接してリング状の
ストッパーが係止された状態で先軸部に接合される後軸
と、先軸部に嵌着された時にチップの先端ボールが押圧
状態に食い込むシール栓が内孔部後端に固定されてなる
キャップとで構成されて、 前記先軸部に後軸が接合されたときに、ボールペンリフ
ィールの後端と外気に連通する通気路が前記リング状の
ストッパー後面と先軸部と後軸の接合部に形成されたこ
とを特徴とするボールペン。 - 【請求項2】 先軸部の後軸との接合部に溝部を形成し
て、外気と後軸内が通気可能と成るように構成された請
求項1に記載のボールペン。 - 【請求項3】 グリップ部材が先軸部とストッパーとの
間で適宜圧縮された状態で挟着されてなる請求項1に記
載のボールペン。 - 【請求項4】 先軸部後方外周の所要箇所に凸状の係止
部が設けられると共に、その凸状の係止部によってスト
ッパーが弾性的に先軸部に挿着されて固定可能となる請
求項1に記載のボールペン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002069371A JP2003266987A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | ボールペン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002069371A JP2003266987A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | ボールペン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003266987A true JP2003266987A (ja) | 2003-09-25 |
Family
ID=29200217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002069371A Withdrawn JP2003266987A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | ボールペン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003266987A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103112113A (zh) * | 2012-12-23 | 2013-05-22 | 大连华工创新科技有限公司 | 聚氨酯弹性体包裹软泡一次成型装置 |
CN110202980A (zh) * | 2019-07-10 | 2019-09-06 | 嘉兴德力克斯科技有限公司 | 一种便于清洁更换的钢笔笔套 |
CN112373220A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-02-19 | 华北理工大学 | 一种可穿戴的非拆式水性笔 |
CN112373219A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-02-19 | 华北理工大学 | 一种可弯曲成环形的水性笔 |
-
2002
- 2002-03-14 JP JP2002069371A patent/JP2003266987A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103112113A (zh) * | 2012-12-23 | 2013-05-22 | 大连华工创新科技有限公司 | 聚氨酯弹性体包裹软泡一次成型装置 |
CN110202980A (zh) * | 2019-07-10 | 2019-09-06 | 嘉兴德力克斯科技有限公司 | 一种便于清洁更换的钢笔笔套 |
CN112373220A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-02-19 | 华北理工大学 | 一种可穿戴的非拆式水性笔 |
CN112373219A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-02-19 | 华北理工大学 | 一种可弯曲成环形的水性笔 |
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Legal Events
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