JPH11165488A - ボールペン - Google Patents

ボールペン

Info

Publication number
JPH11165488A
JPH11165488A JP9345712A JP34571297A JPH11165488A JP H11165488 A JPH11165488 A JP H11165488A JP 9345712 A JP9345712 A JP 9345712A JP 34571297 A JP34571297 A JP 34571297A JP H11165488 A JPH11165488 A JP H11165488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tip
ink
ball
rear end
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9345712A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Kobayashi
小林  清一
Tamotsu Eguchi
保 江口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP9345712A priority Critical patent/JPH11165488A/ja
Publication of JPH11165488A publication Critical patent/JPH11165488A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/0005Components or details
    • B05B11/0035Pen-like sprayers

Landscapes

  • Pens And Brushes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 撹拌する必要が無く、容器の側面を押圧した
りする煩わしさの無い誤記等修正用のボールペンを提供
可能とする。 【構成】 先端にボールペンのチップと後方にインキ収
容管を備え、先端ボールがチップ先端のボール抱持部の
内縁に密接するように先端ボールの背面にバネ圧が付与
され、又、インキ収容管には少なくとも酸化チタン、高
分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含み、顔料の
沈降が防止されると共に流動性が極力損なわれないよう
に配合された白色顔料インキが充填されて、そのインキ
の後端にインキの蒸発を防止し且つインキの消耗と共に
インキに追随するフォロアが配設され、更にその後方に
ポンピング式の加圧機構部が設けられて、そのポンピン
グ作動によって空気が押し込まれてフォロアの後端が加
圧され、インキのチップ側への流動性が支援される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誤字記等を白色のイン
キで隠蔽することで修正可能とするボールペンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、誤記等を修正するために白色顔料
を用いた液体塗布具が知られている。又、白色顔料と溶
剤が分離しやすい為にこの種の液体塗布具は可撓性のあ
る容器にインキとボール等が封入されており、使用に際
して振って撹拌する必要がある。又、インキを吐出する
為に容器の側面を押圧して行うが、インキ残量が少なく
なった時には容器の側壁を強く押してもインキが吐出さ
れないという苛立たしさがある。又更に、インキが固化
しやすく、塗布先端部が乾燥しないようにキャップでシ
ールするようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、撹拌する必
要が無く、容器の側面を押圧する煩わしさの無い誤記等
修正用のボールペンを提供可能とすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成する為に以下の構成を有する。請求項1に記載の発明
に係るボールペンは、先端にボールペンのチップと後方
にインキ収容管を備え、先端ボールがチップ先端のボー
ル抱持部の内縁に密接するように先端ボールの背面にバ
ネ圧が付与され、又、インキ収容管には少なくとも酸化
チタン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含
み、顔料の沈降が防止されると共に流動性が極力損なわ
れないように配合された白色顔料インキが充填されて、
そのインキの後端にインキの蒸発を防止し且つインキの
消耗と共にインキに追随するフォロアが配設され、更に
その後方にポンピング式の加圧機構部が設けられて、そ
のポンピング作動によって空気が押し込まれてフォロア
の後端が加圧され、インキのチップ側への流動性を支援
可能とする。
【0005】請求項2に記載の発明に係るボールペン
は、請求項1に記載のボールペンに於いて、チップにス
プリングが内挿され、スプリングの先方に設けた棒軸部
の先端が先端ボールの背面を押圧して先端ボールがチッ
プ先端のボール抱持部の内縁に密接するようになされ、
スプリングがチップ後端より抜出不能となる。
【0006】請求項3に記載の発明に係るボールペン
は、請求項1に記載のボールペンに於いて、チップで先
端ボールの背面に、筆圧が係った時に当接するボール受
け座と先端ボールがボール抱持部の内縁に密接するよう
に先端ボールの背面を押圧するバネ座が所要箇所に配設
され、その配設されたボール受け座とバネ座との間にチ
ップ後端から先端ボールにインキを供給可能とするイン
キ流入溝が形成されてなる。
【0007】請求項4に記載の発明に係るボールペン
は、請求項2又は3に記載のボールペンに於いて、チッ
プとインキ収容管を接続する継ぎ手の軸心に、チップの
後端に連通して後方に弁室が設けられ、弁室の後部にテ
ーパー状又は球面状の弁体受け座が設けられて、その弁
室内に弁体が遊嵌され、チップ側が上向きの時に弁体が
弁体受け座に密接すると共に導孔が密閉されてインキの
逆流が阻止され、チップ側が下向きの時に密閉状態が解
除されてチップ内にインキが流入するように構成されて
なる。
【0008】請求項5に記載の発明に係るボールペン
は、軸筒先方の口先部からチップ先端が突出し、非使用
時に軸筒の先方にキャップが嵌着されてチップ先端がシ
ール可能となる軸本体とボールペンに於いて、ボールペ
ンは加圧機構部の後端が後退阻止されるように軸筒に位
置決めされて、筆圧に伴うボールペンの後退に反発する
押し体の前進によってポンピング作動するように設けら
れた請求項1に記載のボールペンである。
【0009】
【実施例】図1は本発明のボールペンの実施例1を示し
ている。先ず、ボールペン1のインキ収容管2内には白
色顔料インキ9が充填され、そのインキの後端にインキ
の消耗と共にインキと追随するグリース状のフォロア1
0が充填されている。又、フォロアはインキと相溶性が
無く又インキの蒸発を防止する性能を有している。又、
必要に応じてフォロア内にフォロアと略同等の比重を有
する樹脂製のフォロア棒11が浸漬される。尚、フォロ
アは例えばシリコンゴム等の追従体とすることも可能で
ある。尚、上記白色顔料インキ9は、少なくとも酸化チ
タン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含
み、顔料の沈降が防止されると共に流動性が極力損なわ
れないように配合された白色顔料インキである。又、イ
ンキは剪断減粘性を有しているので先端ボールの回転で
粘度が低下するのと相まって隠蔽性の高い塗布が可能で
ある。
【0010】又、図に示すように継ぎ手4は鍔部4bの
前方に前軸部4aが、後方に後軸部4cが形成され、前
軸部4a先端のチップ嵌着孔4dに先端ボール6を抱持
したチップ3の軸部3bが固着されている。又、前軸部
4a外周の所用箇所にリブ4eが形成されている。又、
チップ3はインキ流入可能なチャンネルを有した座に先
端ボール6が略当接した状態で、先端ボール6が回転自
在に抱持されるようカシメられている。又、チップ3の
内孔部にスプリング7が内挿され、チップの軸部3bの
後端が適宜カシメられてスプリング7の後端が抜出不能
となされている。
【0011】又、スプリング7の先方には直線状の棒軸
部7aが形成され、当該棒軸部7aの先端が先端ボール
6の背面に押圧状に当接する。尚、先端ボール6はその
押圧でチップ3のボール抱持部3a(カシメ等で形成)
の内縁に密接状態と成されている。又、先端ボール6が
ボール抱持部3aの内面に密接することはインキが高粘
度であっても筆記先端の乾燥、インキの直流防止に対し
極めて重要である。即ち、本願のような誤記修正塗布用
のボールペンはインキの吐出量を多くする為に、筆記用
のボールペンに比較して先端ボールの後退する寸法を大
きく設定されている。又、先端ボール6を抱持するチッ
プ内面の表面粗さ、カシメによる密接精度を改善する為
に内面の研削仕上げ、カシメ精度を上げる為の二次的な
塑性加工が配慮される。又、必要によっては先端ボール
との密接面に表面処理などが配慮される。
【0012】又、上記チップ嵌着孔4dの後方にチップ
3の軸心と適宜偏心させた弁室5が設けられ、弁室5の
後部には導孔5bに連通してテーパー状又は球面状の弁
体受け座5aが形成されている。又、弁室5の内壁の一
側にはインキが流入可能な溝部5cが形成されている。
又、弁室5内には球状の弁体8が遊嵌されて、チップ3
を下向きにした状態で弁体8がチップの軸部3bの後端
に偏騎した状態に当接して、上記溝部5c等を通じて導
孔5bから流入したインキがチップ内孔部に流入するよ
うに構成されている。尚、弁体は弁体受け座に密接する
側をテーパー状又は球面状に成した軸状体とすることも
可能である。又、その際にはチップの軸部後端に当接す
る側の周面にチップ内にインキが流入する溝を形成する
ことで弁室を上記のようにチップ軸心に対し偏心させる
必要はない。
【0013】又、継ぎ手4の鍔部4bの後方には後軸部
4cが延設されている。後軸部4cの外周には筒状のイ
ンキ収容管2がその先端を鍔部4bの後端に当接して圧
入固着されインキ収容管2の内径部が継ぎ手4の導孔5
bに導通している。尚、上記インキ収容管2は一例とし
て透明のPP樹脂成形品等が使用される。又、上述した
実施例のボールペンは継ぎ手とインキ収容管が別部材で
形成されているが、両者を一体の樹脂成形品で形成する
ことも可能である。
【0014】又、インキ収容管2の後端にポンピング式
の加圧機構部が設けられている。先ず、加圧機構部はブ
ッシュ12、スプリング15,押し体13で構成されて
おり、ブッシュ12がその後端に設けた鍔部12aをイ
ンキ収容管2の後端に当接させた状態でブッシュの前方
部位がインキ収容管2の後端孔に液密状に固着されてい
る。又、ブッシュ12の軸心部には前端に段部12dと
その後方に傾斜状の段部12cを有した内孔12bが形
成され、段部12dの前方にブッシュ12の後端に貫通
するテーパー状の小径孔12eが設けられている。一
方、押し体13は鍔部13bの後方に軸部13aを有
し、鍔部13bの前方に軸部13cと更に前方に細径の
軸部13dを有し、その軸部13dの前端に略鏃状に膨
出した係止部13eが設けられて、更に係止部13eの
周面には適宜溝13fが形成されている。又、軸部13
cの前端に位置して一実施例としてゴム等の弾性体より
成るシール部材14が設けられている。
【0015】次に、シール部材14の前端にスプリング
15の後端を当接させた状態でブッシュ12の内孔12
bに押し体13が挿入され、スプリング15の前端が段
部12dに当接されると共に押し体の係止部13eがブ
ッシュ12の前端に係止されて押し体13はブッシュ1
2に対しスプリング15によって後方に附勢されて、以
上によって加圧機構部が構成されている。その時、シー
ル部材14の外周とブッシュの傾斜状の段部12cとの
間には適宜隙間が形成されており、係止部13eの溝1
3fを通じてフォロア10の後端とブッシュ12の後端
とが空気流通されている。又、ポンピングされることで
シール部材14の外周がブッシュの段部12cの内周に
密接すると共に、更に押し体13の前進で空気が押し込
まれてフォロア10の後端が加圧される。後述するが、
当該ポンピング式の加圧機構部はボールペン1が後述す
る軸本体に搭載された時に筆圧に伴うボールペン1の後
退に反発する押し体13の前進に伴うポンピング作動に
よって空気が押し込まれてフォロアの後端が加圧される
ようになされている。
【0016】次に、図2乃至図4は本発明のボールペン
を軸本体に搭載した塗布具としての実施形態を示してい
る。軸本体20はキャップ21、軸筒23、尾栓27で
構成されている。先ず、図に示すように軸筒23は樹脂
成形品で、その先方に口先部24を一体に有し、その外
周に突部と溝部とより成る係合部と、口先部24の内孔
の周面に段部25が形成されている。又、係合部の後端
に後述するキャップ21の端部が当接する段部が形成さ
れている。ボールペン1は軸筒23の後方から嵌挿さ
れ、継ぎ手4の外周に設けたリブ4eが上記段部25に
係合すると共にチップ3の先方部が口先部24の先端孔
から突出される。
【0017】又、軸筒23の後方に尾栓27が着脱可能
に止着され(一例として螺合)、尾栓27の内孔部に設
けた段部28に押し体13の鍔部13bが当接される。
又、尾栓27の外周には上記と同様に突部と溝部とより
成る係合部と、係合部の前端にキャップ21の端部が当
接する段部が形成されている。その時、シール部材14
の外周とブッシュ12の傾斜状の段部12cとの間には
すくなくとも僅かな隙間が形成されており、係止部13
eの溝13fを通じてフォロア10の後端とブッシュ1
2の後端とが空気流通されている。又、筆圧に伴うボー
ルペン1の後退でブッシュに対し押し体13が前進して
ポンピングされることでシール部材14の外周がブッシ
ュの段部12cの内周に密接すると共に、更に押し体1
3の前進で空気が押し込まれてフォロア10の後端が加
圧される。
【0018】尚、上記の尾栓27の内孔部に設けた段部
28に押し体13の鍔部13bが当接される構成とは別
に押し体の軸部13aを尾栓27の内孔後端に当接して
設けることもできる。又、上記の継ぎ手4の外周に設け
たリブ4eが段部25に係合する別の構成として、口先
部に内段を設け、その内段と継ぎ手の鍔部との間にスプ
リングを附勢することも可能である。その場合、スプリ
ングの強さは加圧機構部に設けたスプリングより弱く設
定される。
【0019】ところで、軸筒23の先方に嵌着されるキ
ャップ21は弾性に優れた樹脂成形品で、その外周側面
にクリップを位置させてその後端の筒部をキャップの後
端孔に圧着している。又、クリップの筒部の後端には通
気孔が貫通している。又、キャップ21の内孔後方に小
室を有した筒状のインナーキャップ22が設けられ、イ
ンナーキャップ22はキャップ内孔部との間に所要数設
けたリブで一体に接続されて形成されている。以上によ
り、リブとリブとの間を通じてキャップ挿入口から通気
孔に連通した通気路が形成されて、万一幼児がキャップ
を飲み込んだ際に安全な通気手段となっている。又、イ
ンナーキャップ22の小室の先端には非吸液性で非連続
気泡の弾性体よりなるシール栓体26が固定されてお
り、キャップが嵌着された時にチップ3と口先部24の
先方が小室で略密嵌されると共に、チップ先端部がシー
ル栓体26に密接される。
【0020】又、図5乃至図7は本発明のボールペンの
実施例2を示している。図5に示すボールペン30の後
方部は上述した実施例1と同じ構成であり、以下相違点
について説明する。図に示すようにチップ34は、イン
キ流入可能なチャンネル部34cを有した座に先端ボー
ル35が略当接した状態で、先端ボール35が回転自在
に抱持されるようカシメられている。(ボール抱持部3
4b)チャンネル部34cに付いて詳説すると、チップ
34で先端ボール35の背面に、筆圧が係った時に当接
するボール受け座34dと先端ボール35がボール抱持
部34bの内縁に密接するように先端ボール35の背面
を押圧するバネ座34eが放射状で交互に配設され、そ
の配設されたボール受け座34dとバネ座34eとの間
にチップ34後端から先端ボール35にインキを供給可
能とするインキ流入溝34fが形成されている。又、上
述したチップの内孔にスプリングを内装してその先端で
先端ボールを押圧するものやスプリングの前面に先端ボ
ールの背面を押圧する棒軸部を有したコマを介在させる
もの等に対して当該実施例2によればスプリングやコマ
等の部材が省略されるのでコスト的に優位となる。又、
インキが高粘度の場合、スプリング等の介在でインキの
流動が阻害される(インキ流動の為の隙間が小さくな
る)可能性があるが、その場合でも当該実施例2は優位
となる。ところで、当該実施例2はチップ34がバネ
性、耐磨耗性やインキのシール性能に優れた樹脂成型品
を想定して示しているが、チップを金属製とした場合に
は特に先端ボールを抱持するチップ内面の表面粗さ、カ
シメによる密接精度を改善する為に内面の研削仕上げ、
カシメ精度を上げる為の二次的な塑性加工が配慮され
る。
【0021】又、継ぎ手31は先端にチップ34の軸部
34aを圧着する前軸部31aとインキ収容管36の前
端に圧着される後軸部31cが形成されている。又、前
軸部31aの内孔部31eの後方には球状の弁体33が
遊嵌している弁室32があり、弁室32の後方には軸心
に対し適宜偏心して設けられたテーパー状又は球面状の
弁体受け座32aと導孔32bとが設けられ、後軸部3
1cの内孔がインキ収容管36の内孔に連通している。
又、弁室32の内壁の一側には軸方向にインキが流れる
ように溝部32cを設けている。この弁室32内に遊嵌
している弁体33は、チップ34を下向きにした状態で
は、チップの軸部34aの後端に偏った状態に接してイ
ンキ流路を形成し、インキ収容管36のインキは導孔3
2bを通り上記溝部、上記インキ流路をなどを通じてチ
ップ内孔部に流入する。逆に上向きの状態では弁体33
が弁体受け座32aに密接してインキの逆流を防止する
機能が得られる。尚、このインキの逆流防止機構は先端
ボールがチップのボール抱持部の内面に密接するように
押圧されているので必ずしも必要ではないが、密接不完
全状態や特にインキ収容管が大径となされた場合などに
効果を発揮する。又、インキが高粘度であった場合には
弁体によるインキ流動が阻害されることもあって、弁体
と弁室との隙間寸法、チップ後端への十分なインキ流路
が形成されるようになされる。従って、その為にインキ
の逆流防止機構は上記構造に限定されず設けられるもの
である。
【0022】又、図8及び図9はボールペンの実施例2
に於けるチップの他の実施形態を示している。図に示す
ようにチップ37は、インキ流入可能なチャンネル部材
38を固定して、その座に先端ボール39が略当接した
状態で先端ボール39が回転自在に抱持されるようカシ
メられている。(ボール抱持部37a)チャンネル部材
38に付いて詳説すると、チップ37で先端ボール39
の背面に位置して固定されたチャンネル部材38には、
筆圧が係った時に当接するボール受け座38aと先端ボ
ール39がボール抱持部37aの内縁に密接するように
先端ボール39の背面を押圧するバネ座38bが放射状
で交互に配設され、その配設されたボール受け座38a
とバネ座38bとの間にチップ37後端から先端ボール
39にインキを供給可能とするインキ流入溝38cが形
成されている。尚、当該チップ37は金属製を想定して
おり、そのチャンネル部材38は樹脂製又は金属製で想
定している。
【0023】
【作用】次に、実施例の作用を以下に説明する。図4の
状態で筆記(誤字修正等の塗布作業)を行う。先ず、チ
ップ3の先端に筆圧をかけると筆圧に伴うボールペン1
の後退に反発して押し体13がポンピングされ、空気が
押し込まれることによってフォロアの後端が加圧されて
インキのチップ側への流動性を支援する。そのことは、
落下衝撃やインキの流動性の悪さ等に起因して先端ボー
ルの周面からインキが離れてしまい連続的なインキの流
出がとぎれるのを防止する作用となる。
【0024】次に、ボールペンの実施例1の作用につい
て説明する。図1はチップ3を上向きにした状態を示し
ており、その時弁体8は弁室5の弁体受け座5aに位置
して導孔5bを密閉するので、上向き筆記されてチップ
の先端ボール6背面のインキがなくなっても、インキに
ヘッドが掛かり逆流することがない。従って、チップ3
を下向きにした時にインキが即流出可能となる。(因み
にボール弁を有しない構造では、上向き筆記を繰り返す
とインキが逆流方向に作用するのでチップ内に空気を巻
き込み、下向き筆記で即インキが流出しにくくなる。)
【0025】又、チップ3を下向きにした筆記状態に於
いては、弁体8がチップの後端の一方に偏った状態に当
接し、他方にはチップ3内にインキが流入可能な溝部5
cが構成され、インキ収容管2から導孔5bを経て弁室
5に入ったインキ9は溝部5cを通りチップ3の先端ボ
ール6の背面まで誘導される。
【0026】尚、この状態では、スプリング7の棒軸2
7aの押圧で先端ボール6がチップ抱持部3aの内縁に
密接されるのでインキの直流が防止される。又、筆圧に
より先端ボール6が後退するので隙間を生じてインキが
流出可能となり、加圧作用に支援されて筆記による先端
ボール6の回転でインキが流出され、誤字等がそのイン
キにより隠蔽される。
【0027】又、図5に示す実施例2のボールペン30
は、バネ座34eの押圧で先端ボール35がチップのボ
ール抱持部34bの内縁に密接されるのでインキの直流
が防止される。又、筆圧により先端ボール35が微小に
後退するので隙間を生じてインキが流出可能となり、筆
記により先端ボール35の回転で粘度が低下してインキ
がスムーズに流出され、隠蔽性のある誤字の修正が可能
となる。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上の通りであり、少なくとも
酸化チタン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤
を含み、顔料の沈降が防止されると共に流動性が損なわ
れないように配合された白色顔料インキを使用すること
によって、従来のように白色顔料と溶剤とが分離するよ
うな問題がなく、従ってインキを撹拌する必要がない。
又、上述したボールペン構造となすことで筆記に際して
容器の側面を押圧するようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1であるボールペンの全体を示
す縦断面図であり、チップを上向きした状態を示してい
る。
【図2】本発明のボールペンを搭載した軸本体の前半部
を拡大した断面図で、キャップを軸筒の先方に嵌着した
状態を示している。
【図3】本発明のボールペンを搭載した軸本体の後半部
を拡大した断面図である。
【図4】本発明のボールペンを搭載した軸本体の全体を
示す半断面図で、キャップを軸筒の後方に嵌着した状態
を示している。
【図5】本発明の実施例2であるボールペンの要部断面
図であり、チップを上向きにした状態を示している。
【図6】実施例2であるボールペンのチップ先端部を拡
大した断面図である。
【図7】図6に於いて、チップのチャンネル部のやや前
方で断面した図である。
【図8】実施例2であるボールペンの他の実施形態であ
るチップ先端部を拡大した断面図である。
【図9】図8に於いて、チップのチャンネル部材のやや
前方で断面した図である。
【符号の説明】
1 ボールペン 2 インキ収容管 3 チップ 3a ボール抱持部 3b 軸部 4 継ぎ手 4a 前軸部 4b 鍔部 4c 後軸部 4d チップ嵌着孔 4e リブ 5 弁室 5a 弁体受け座 5b 導孔 5c 溝部 6 先端ボール 7 スプリング 7a 棒軸部 8 弁体 9 インキ 10 フォロア 11 フォロア棒 12 ブッシュ 12a 鍔部 12b 内孔 12c 段部 12d 段部 12e 小径孔 13 押し体 13a 軸部 13b 鍔部 13c 軸部 13d 軸部 13e 係止部 13f 溝 14 シール部材 15 スプリング 20 軸本体 21 キャップ 22 インナーキャップ 23 軸筒 24 口先部 25 段部 26 シール栓体 27 尾栓 28 段部 30 ボールペン 31 継ぎ手 31a 前軸部 31b 鍔部 31c 後軸部 31d リブ 31e 内孔部 32 弁室 32a 弁体受け座 32b 導孔 32c 溝部 33 弁体 34 チップ 34a 軸部 34b ボール抱持部 34c チャンネル部 34d ボール受け座 34e バネ座 34f インキ流入溝 35 先端ボール 36 インキ収容管 37 チップ 37a ボール抱持部 38 チャンネル部材 38a ボール受け座 38b バネ座 38c インキ流入溝 39 先端ボール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にボールペンのチップと後方にイン
    キ収容管を備え、先端ボールがチップ先端のボール抱持
    部の内縁に密接するように先端ボールの背面にバネ圧が
    付与され、又、インキ収容管には少なくとも酸化チタ
    ン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含み、
    顔料の沈降が防止されると共に流動性が極力損なわれな
    いように配合された白色顔料インキが充填されて、その
    インキの後端にインキの蒸発を防止し且つインキの消耗
    と共にインキに追随するフォロアが配設され、更にその
    後方にポンピング式の加圧機構部が設けられて、そのポ
    ンピング作動によって空気が押し込まれてフォロアの後
    端が加圧され、インキのチップ側への流動性が支援され
    るように構成されたことを特徴とするボールペン。
  2. 【請求項2】 チップにスプリングが内挿され、スプリ
    ングの先方に設けた棒軸部の先端が先端ボールの背面を
    押圧して先端ボールがチップ先端のボール抱持部の内縁
    に密接するようになされ、スプリングがチップ後端より
    抜出不能となるように構成されたことを特徴とする請求
    項1に記載のボールペン。
  3. 【請求項3】 チップで先端ボールの背面に、筆圧が係
    った時に当接するボール受け座と先端ボールがボール抱
    持部の内縁に密接するように先端ボールの背面を押圧す
    るバネ座が所要箇所に配設され、その配設されたボール
    受け座とバネ座との間にチップ後端から先端ボールにイ
    ンキを供給可能とするインキ流入溝が形成されたことを
    特徴とする請求項1に記載のボールペン。
  4. 【請求項4】 チップとインキ収容管を接続する継ぎ手
    の軸心に、チップの後端に連通して後方に弁室が設けら
    れ、弁室の後部にテーパー状又は球面状の弁体受け座が
    設けられて、その弁室内に弁体が遊嵌され、チップ側が
    上向きの時に弁体が弁体受け座に密接すると共に導孔が
    密閉されてインキの逆流が阻止され、チップ側が下向き
    の時に密閉状態が解除されてチップ内にインキが流入す
    るように構成されたことを特徴とする請求項2又は3に
    記載のボールペン。
  5. 【請求項5】 軸筒先方の口先部からチップ先端が突出
    し、非使用時に軸筒の先方にキャップが嵌着されてチッ
    プ先端がシール可能となる軸本体とボールペンに於い
    て、ボールペンは加圧機構部の後端が後退阻止されるよ
    うに軸筒に位置決めされて、筆圧に伴うボールペンの後
    退に反発する押し体の前進によってポンピング作動する
    ように設けられた請求項1に記載のボールペン。
JP9345712A 1997-12-02 1997-12-02 ボールペン Withdrawn JPH11165488A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9345712A JPH11165488A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 ボールペン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9345712A JPH11165488A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 ボールペン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11165488A true JPH11165488A (ja) 1999-06-22

Family

ID=18378459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9345712A Withdrawn JPH11165488A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 ボールペン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11165488A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001081100A1 (fr) * 2000-04-25 2001-11-01 Pentel Kabushiki Kaisha Dispositif d'enduction
US6435751B1 (en) 2000-01-25 2002-08-20 Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha Click type writing implement
JP2014108601A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記具
CN113768478A (zh) * 2021-09-08 2021-12-10 南京戎智信息创新研究院有限公司 一种压力传感检测装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6435751B1 (en) 2000-01-25 2002-08-20 Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha Click type writing implement
WO2001081100A1 (fr) * 2000-04-25 2001-11-01 Pentel Kabushiki Kaisha Dispositif d'enduction
US6729787B2 (en) 2000-04-25 2004-05-04 Pentel Kabushiki Kaisha Applicator using pressurized air to aid in dispensing liquid
JP2014108601A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記具
CN113768478A (zh) * 2021-09-08 2021-12-10 南京戎智信息创新研究院有限公司 一种压力传感检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4570191B2 (ja) ノック式筆記具
JPH11165488A (ja) ボールペン
JP2000263992A (ja) ボールペン
JP2001150865A (ja) ボールペン
JP4420433B2 (ja) ボールペン
JP2001171286A (ja) ノック式筆記具
JP2005169854A (ja) 加圧式のボールペン
JP4331842B2 (ja) ノック式筆記具
JP2004181799A (ja) ノック式筆記具
JP2003312184A (ja) ノック式筆記具
JP2001219685A (ja) ボールペン
JP2001270288A (ja) ボールペン
JP2005138513A (ja) 加圧式のボールペン
JP2001121885A (ja) ボールペン
JP2001130188A (ja) ボールペン
JP2001260594A (ja) 塗布具
JP2005132050A (ja) 加圧式のボールペン
JP2002019372A (ja) ボールペン
JP3444825B2 (ja) ボールペン
JP2005178304A (ja) 加圧式の筆記具
JP2004066834A (ja) 加圧式のボールペン
JP2001130189A (ja) ボールペン
JPH11165489A (ja) ボールペン
JP2004276283A (ja) 加圧式のボールペン
JP2004268282A (ja) 加圧式のボールペン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041130

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061122