JP4331842B2 - ノック式筆記具 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、初期筆記でインキ切れしやすいインキを使用したボールペン、主として誤記等を白色のインキで隠蔽することで修正可能とするボールペン等のリフィールを搭載したノック式筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、誤記等を修正するために白色顔料を用いた液体塗布具が知られている。
又、白色顔料と溶剤が分離しやすい為にこの種の液体塗布具は可撓性のある容器にインキとボール等が封入されており、使用に際して振って攪拌する必要がある。又、インキを吐出する為に容器の側面を押圧して行うが、インキ残量が少なくなった時には容器の側壁を強く押してもインキが吐出されないという苛立たしさがある。又、初期筆記(塗布)でインキがとぎれやすい問題がある。
又、使用する度にキャップを着脱する煩わしさがある。
【0003】
一般に粘性の低いインキ又は剪断減粘性を有したインキを使用したボールペンは、インキの流出量が多く(筆記濃度を上げるため)インキ収容管の径を太くしてインキの搭載量を多くしている。又、インキの粘度は油性ボールペンのインキに比べて小さいのでインキ収容管に対する流動抵抗は小さい。従って、インキの自重や落下あるいはノック衝撃が加わることによりインキ漏れ(インキ収容管の後端にインキが逆流する)が生じやすい。その為に、通常はインキの後端に筆記時のインキの消耗に追随して移動するが、インキの自重や衝撃に対してインキの逆流を抑制するグリース状のフォロアが、又、必要によりフォロア棒がフォロア内に浸漬されて設けられている。しかしながら、フォロアを設けても上向き筆記をした時にはチップのボール背面のインキが無くなると、インキのヘッドが直に加わる為に顕著な逆流が生じて手や衣服を汚す危険がある。又、インキの粘度が低く流出量が多いが故に、チップ側を下向きにした場合に先端ボールとチップ抱持部の隙間が生じるとインキが滲みでる(直流)問題が存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、初期筆記でインキがとぎれやすいインキを使用したボールペン、主として誤記等を白色のインキで隠蔽することで修正可能とするボールペン等のリフィールを搭載したノック式筆記具であって、主として攪拌する必要が無く、容器の側面を押圧する煩わしさの無い誤記等修正用のボールペンを提供可能とすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成する為に以下の構成を有する。
請求項1に記載の発明に係るノック式筆記具は、先端にボールペンのチップと後方にインキ収容管を備え、先端ボールがチップ先端のボール抱持部の内縁に密接するように先端ボールの背面にバネ圧が付与され、インキ収容管にインキとインキの後端にインキと追随するフォロアが充填されて、更にインキ収容管の後端にポンピング式の加圧機構部が設けられてなるボールペンリフィールと、そのボールペンリフィールを搭載して先端からチップ先端部を出没状態にそれぞれ係止可能とするノック式筆記具に於いて、チップ先端部を突出させた状態で、後端から突設して設けられたノック筒のノック作動によって加圧機構部を前進作動させて、インキ収容管の後端孔に空気が押し込まれ、フォロアの後端が加圧されてインキのチップ側への流動性が支援されるように構成されてなる。
【0006】
請求項2に記載の発明に係るノック式筆記具は、請求項1に記載のノック式筆記具に於いて、加圧機構部は、インキ収容管の後端にスプリングを介してインキ収容管に対し前後退可能な状態に係止された押圧筒と、その押圧筒を前進作動する直前において押圧筒内が外気と連通され、適宜前進した直後において押圧筒内後方部が外気と遮断されるよう設けられたシール部と、更に押圧筒が前進して押圧筒内が加圧される際に、所定圧で弁が開いてフォロアの後端を加圧するよう設けられた弁体とで構成されてなる。
【0007】
請求項3に記載の発明に係るノック式筆記具は、請求項1に記載のノック式筆記具に於いて、インキ収容管に、少なくとも酸化チタン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含み、顔料の沈降が防止されると共に流動性が極力損なわれないように配合された白色顔料インキが充填されてなる。
【0008】
【実施例】
図1及び図2は、ボールペンリフィール5をノック式筆記具に搭載した状態を示しており、前端及び後端を開口して側面の円周上の一部に後端縁から所要距離前方位置まで連通した軸方向の長い窓孔1dを穿設した軸筒1と、軸筒1の窓孔1dに対向する位置に上方向及び横方向に弾性変位可能な玉部1bを有して当該玉部1bには係止段部1cを設け、又後端部には軸筒1と接合した基部1eを有するクリップ1aを樹脂により一体成形し、又前端を開口したコの字状の基部1eの上端にはスリットに囲まれた箇所を弾性片1fとなし、当該弾性片1fの下端には適宜傾斜面1gが形成されている。又、軸筒1の前端には先軸2が螺合などの手段により着脱可能で固定されている。
【0009】
又一方、詳細は後述するが、ボールペンリフィール5の前軸部6aにリターンスプリング4を嵌装した状態で軸筒1の後端開口部から軸筒1の内部に挿入して、リターンスプリング4の前端は先軸2の内段部2cに当接させ、後端はボールペンリフィール5の前方の段部6iに当接させている。
【0010】
又、ノック筒3は、前端開口、後端閉塞上の筒体で、外周部の同軸線上に前方から係止突起3a、リブ3b、セーフティ片3cが一体に形成されている。
ノック筒3は、その内孔に上記ボールペンリフィール5のインキ収容部10を嵌挿させた状態で軸筒1の後端から挿入されて、係止突起3a、リブ3b、セーフティ片3cが軸筒1の窓孔1dに嵌装し、セーフティ片3cの後端が上記クリップ1aの基部1eに設けた弾性片1fの前端の段部1hに当接して抜け止め係止される。
【0011】
以上により、ノック筒3の後端を前方へ押圧すると係止突起3aがクリップ1aの玉部1bを押し上げてその前方に移動して係止段部1cと係合する状態に位置したときにボールペンリフィール5のチップ7が先軸2の先端孔2aから突出する。(図2参照)と共にクリップ1aの先端部を僅かに上方へ又は横方向へ弾性変位させて係止段部1cと係止突起3aの係合を解除してリターンスプリング4によってボールペンリフィール5をセーフティ片3cが弾性片1fの段部1hに衝合するまで後退せしめた状態でボールペンリフィール5のチップ7が先軸2内部に没入するように各部の寸法を適宜に設定して構成している。
尚、ボールペンリフィール5の交換は軸筒1から先軸2を外して行うが、ボールペンリフィール5の交換をしない使い捨ての場合には、軸筒1と先軸2は一体に形成することができる。
【0012】
図3乃至図5は上述したボールペンリフィール5を示している。
先ず図3に示すように、ボールペンリフィール5のインキ収容管10内には白色顔料インキ11が充填され、そのインキの後端にインキの消耗と共にインキと追随するグリース状のフォロア12が充填されている。又、フォロアはインキと相溶性が無く又インキの蒸発を防止する性能を有している。又、必要に応じてフォロア内にフォロアと略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒13が浸漬される。尚、フォロアは例えばシリコンゴム等の追従体とすることも可能である。
【0013】
又、白色顔料インキ11は、少なくとも酸化チタン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含み、顔料の沈降が防止されると共に流動性が極力損なわれないように配合された白色顔料インキである。又、インキは剪断減粘性を有しているので先端ボールの回転で粘度が低下するのと相まって隠蔽性の高い塗布が可能である。
【0014】
又、図に示すように継ぎ手6は鍔部6bの前方に前軸部6aが、後方に後軸部6cが形成され、前軸部6a先端のチップ嵌着孔6hに先端ボール8を抱持したチップ7の軸部7aが固着されている。
又、チップ7はインキ流入可能なチャンネルを有した座に先端ボール8が略当接した状態で、先端ボール8が回転自在に抱持されるようカシメられている。
又、チップ7の内孔部にスプリング9が内挿され、チップの軸部7aの後端が適宜カシメられてスプリング9の後端が抜出不能となされている。
【0015】
又、スプリング9の先方には直線状の棒軸部9aが形成され、当該棒軸部9aの先端が先端ボール8の背面に押圧状態に当接している。又、先端ボール8はその押圧でチップ7のボール抱持部(カシメ等で形成)の内縁に密接状態と成されている。尚、スプリングの前面に先端ボール8の背面を押圧する押し部材を設けることも、又、上記棒軸部を極細巻きのコイル状となすことも可能である。
又更に、チップを耐磨耗性やインキのシール性能に優れた樹脂成型品となして、先端ボールの背面を押圧するバネ座を一体又は別体のバネ座を設けて構成することも可能である。
【0016】
又、先端ボール8がボール抱持部の内面に密接することはインキが高粘度であっても筆記先端の乾燥、インキの直流防止に対し極めて重要である。
即ち、本願のような主に誤記修正塗布用のボールペンは、インキの吐出量を多くする為に、筆記用のボールペンに比較して先端ボールの後退する寸法が大きく設定されている。又、必要に応じて先端ボール8を抱持するチップ内面の表面粗さ、カシメによる密接精度を改善する為に内面の研削仕上げ、カシメ精度を上げる為の二次的な塑性加工などが配慮される。又、必要によっては先端ボールとの密接面に表面処理などが配慮される。
【0017】
又、上記チップ嵌着孔6hの後方にチップ7の軸心と適宜偏心させた弁室6dが設けられ、弁室6dの後部には導孔6gに連通してテーパー状又は球面状の弁体受け座6eが形成されている。又、弁室6dの内壁の一側にはインキが流入可能な溝部6fが形成されている。又、弁室6d内には球状の弁体6jが遊嵌されて、チップ7を下向きにした状態で弁体6jがチップの軸部7aの後端に偏倚した状態に当接して、上記溝部6f等を通じて導孔6gから流入したインキがチップ内孔部に流入するように構成されている。
尚、弁体は弁体受け座に密接する側をテーパー状又は球面状に成した軸状体とすることも可能である。又、その際にはチップの軸部後端に当接する側の周面にチップ内にインキが流入する溝を形成することで弁室を上記のようにチップ軸心に対し偏心させる必要はない。
【0018】
又、継ぎ手6の鍔部6bの後方には後軸部6cが延設され、後軸部6cの外周には筒状のインキ収容管10がその前端を鍔部6bの後端に当接して圧入固着されている。尚、インキ収容管10は一例として透明のPP樹脂成形品等が使用される。又、実施例は継ぎ手とインキ収容管が別部材で形成されているが、両者を一体の樹脂成形品で形成することも可能である。(但し、後述する加圧機構部を構成する為の筒部を別体にする必要がある。)
【0019】
又、インキ収容管10の後端にはポンピング式の加圧機構部が設けられる。加圧機構部の構成については以下に説明する。
先ず、インキ収容管10の後端にやや細径の筒部10bが形成され、その筒部10bの外周部前端に段部10cと外周部後方に当接段部10eが形成され、又、内周部前端に段部10dが形成されている。又、尾栓14は、前方に軸部と後端に傘状の鍔部14aが形成され、鍔部の前面には所要箇所で溝部14cが形成されて、軸心部には、前端にテーパー状又は球面状の受け座14dが形成されると共にその後方にやや小径と成した孔が後端まで貫通して通気口14eが形成されている。
【0020】
一方、押圧筒17は、後端が閉塞された筒体で、その内孔の略中間に段部17bが形成されると共にその前方に設けた溝部17aにシールリング18が固定されている。又、シールリング18は、一例としてゴム等の弾性体や弾性のある成形樹脂などより成るが、機密性、滑り性のよいものが選択される。又、その他潤滑剤を介在させるなど配慮される。又、シールリング部は押圧筒内の周面に一体に形成することも可能である。
【0021】
次に、上記筒部10bの後端孔に尾栓14が固着されると共に、その際に球状の弁体15が受け座14dに密接する状態に弁体と段部10dとの間にスプリング16が敷設される。又、インキ収容管10の段部10cと押圧筒17の前端との間にリターンスプリング19が敷設されると共に、上記段部17bが鍔部14aの前端に係止・抜け止めされて、押圧筒17が筒部10bに対し前後退可能となされる。以上で加圧機構部が構成される。
【0022】
ところで、押圧筒17をノック(前進作動)する前において、シールリング18は当接段部10eとの間に小さな隙間を開けた状態に位置され、押圧筒17後方の空間部20は溝部14cを通じて外気と連通している。
即ち、押圧筒17の前進作動の直前において空間部20は外気と連通され、押圧筒が適宜前進した直後において外気と遮断され、空間部20の縮小と共に加圧されるよう構成されている。詳細は作用で後述する。
【0023】
ところで、図5のボールペンリフィール21は、ボールペンリフィールの別の実施形態を示している。上述したボールペンリフィール5との相違は継ぎ手の内部に設けられる弁体とフォロアの内部に設けられるフォロア棒を有さないことである。即ち、弁体とフォロア棒は必須の構成要件としないものである。詳細については作用で後述する。
【0024】
【作用】
先ず、図1はノック式筆記具の携帯時を示すものである。この状態から、ノック筒3の後端を前方へ押圧すると係止突起3aがクリップ1aの玉部1bを押し上げてその前方に移動して係止段部1cと係合したときにボールペンリフィール5のチップ7が先軸2の先端孔2aから突出する。(図2参照)
この状態では、押圧筒17後方の空間部20は溝部14cを通じて外気と連通しており、リターンスプリング4とノックスプリング19の設定力はそのようにバランスがとられている。
【0025】
次に、加圧機構部の作用を以下に説明する。
図2に示す状態からノック筒3の後端を押圧して前進すると、継ぎ手6の前端6kが先軸2に設けた段部2bに当接してその前進が阻止されると共に、インキ収容管10の筒部10bに対しノック筒3に連動して押圧筒17が前進を開始する。図4に示すように、シールリング18の内周部が筒部10bの当接段部10eに当接した時点で押圧筒17後方の空間部20が外気と遮断されると共に、押圧筒17が更に前進することによってシールリング18の内周部が筒部の外周部に密接して摺動し、空間部20の縮小と共に内圧が上昇する。その内圧の上昇によって所定圧で弁体15が開き、空気が押し込まれることによってフォロアの後端が加圧されてインキのチップ側への流動性が支援される。
【0026】
そのことは、落下衝撃やインキの流動性の悪さ等に起因して先端ボールの周面からインキが離れてしまい連続的なインキの流出がとぎれるのを防止する作用ととぎれた時に回復する作用となる。
又、空間部20が最大に圧縮された状態でその内圧は弁体15が開く所定圧より適宜大きくなるよう設定され、且つ、シール部からリークするので所定圧より大きく離れて内圧が上がることはなく、ほぼ所定圧の空気が押し込まれる。
【0027】
次に、ボールペンリフィール5の基本機能について説明する。
先ず、筆記しない状態ではスプリング9の押圧で先端ボール8がチップ抱持部の内縁に密接されるのでインキ11の直流及び逆流が防止される。
又、筆圧により先端ボール8が微小に後退するので隙間を生じてインキが流出可能となり、筆記により先端ボール8の回転でインキが流出されて筆記される。ところで、チップ7を上向きにした状態では、弁体6jが弁体受け座6eに密接して導孔6gを密閉するので、上向き筆記で先端ボール8背面のインキがなくなってもインキが逆流しない。従って、チップ7を下向きにした時にインキが即流出可能となり、インキのとぎれが抑制される。因みに弁体を有しない構造では、上向き筆記でインキのヘッドが逆流方向に作用するのでチップ内に空気を巻き込み下向き筆記で即インキが追随しない問題が起きる。又、上向き筆記の繰り返しで空気巻き込みが徐々に累積される問題がある。
【0028】
又、フォロア棒13はインキ収容部が大径である場合に使用される。即ち、グリース状のフォロア12は、インキ収容部が大径の場合に衝撃などの影響で変形を受け破壊されやすいという問題がある。フォロア内にフォロアと略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒を浸漬させることにより剛性を上げることが可能となる。
【0029】
又、先端ボール8は、常時ボール抱持部の内縁に密接しているので先端部位の乾燥で筆記掠れが防止される。又、先端ボール8と弁体6jの共同作用で上向き筆記や衝撃が加わっても空気の巻き込みが緩和されるのでインキのとぎれが防止される。又、インキの直流及び逆流はスプリング9による先端ボール8への押圧で果たされるが、ボール抱持部の加工バラツキによる先端ボール8との密接不完全状態や、ボール抱持部と先端ボール8との隙間に固形物が付着した場合の密接不完全状態を補足して、インキの大きなヘッドを支えてインキの逆流を確実に防止することと、空気巻き込みの緩和をするよう共同する。
【0030】
上述したフォロア棒や弁体を有したインキの逆流防止構造は、インキ収容部が大径で逆流しやすい場合や、上向き筆記を繰り返した時や衝撃が掛かった時に性能を発揮するものであって構成要素として必須のものではなく、特に誤記修正用のボールペンは上向きに使用されることはまず無いので必ずしも必要としない。
【0031】
又、再びノック式筆記具を携帯する時には、クリップ1aの先端部を僅かに上方へ又は横方向へ弾性変位させて係止段部1cと係止突起3aの係合を解除すると、リターンスプリング4によってボールペンリフィール5が後退し、チップ7が先軸2内部に没入する。
【0032】
【発明の効果】
本発明のノック式筆記具の構成及び作用は以上の如くであり、
初期筆記でインキ切れしやすいインキを使用したボールペンが加圧作用に支援されて筆記可能となる。又、少なくとも酸化チタン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含み、顔料の沈降が防止されると共に流動性が損なわれないように配合された白色顔料インキと、ポンピングによる加圧機構を設けることによって、従来のように白色顔料と溶剤とが分離するような問題がなく、従ってインキを攪拌する必要がなく、筆記に際して容器の側面を押圧するようなこともなく、更に煩わしいキャップの着脱もない使い勝手の良い誤記修正用のノック式筆記具が提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノック式筆記具の全体を示す一部非断面の縦断面図で、筆記先端が没入した状態を示している。
【図2】ノックして、筆記先端を突出した状態に於ける一部非断面の縦断面図である。
【図3】実施例であるボールペンリフィールの縦断面図である。
【図4】本発明の要旨である加圧機構部の作動状態を拡大した断面図である。
【図5】ボールペンリフィールの別の実施形態を示した縦断面図である。
【符号の説明】
1 軸筒
1a クリップ
1b 玉部
1c 係止段部
1d 窓孔
1e 基部
1f 弾性片
1g 傾斜面
1h 段部
2 先軸
2a 先端孔
2b 段部
2c 内段部
3 ノック筒
3a 係止突起
3b リブ
3c セーフティ片
4 リターンスプリング
5 ボールペンリフィール
6 継ぎ手
6a 前軸部
6b 鍔部
6c 後軸部
6d 弁室
6e 弁体受け座
6f 溝部
6g 導孔
6h チップ嵌着孔
6i 段部
6j 弁体
6k 前端
7 チップ
8 先端ボール
9 スプリング
9a 棒軸部
10 インキ収容管 10a インキ収容部
10b 筒部
10c 段部
10d 内段部
10e 当接段部
10f 連通孔
11 インキ
12 フォロア
13 フォロア棒
14 尾栓
14a 鍔部
14b 軸部
14c 溝部
14d 受け座
14e 通気口
15 弁体
16 スプリング
17 押圧筒
17a 溝部
17b 段部
18 シールリング
19 ノックスプリング
20 空間部
21 ボールペンリフィール

Claims (3)

  1. 先端にボールペンのチップと後方にインキ収容管を備え、先端ボールがチップ先端のボール抱持部の内縁に密接するように先端ボールの背面にバネ圧が付与され、インキ収容管にインキとインキの後端にインキと追随するフォロアが充填されて、更にインキ収容管の後端にポンピング式の加圧機構部が設けられてなるボールペンリフィールと、そのボールペンリフィールを搭載して先端からチップ先端部を出没状態にそれぞれ係止可能とするノック式筆記具に於いて、チップ先端部を突出させた状態で、後端から突設して設けられたノック筒のノック作動によって加圧機構部を前進作動させて、インキ収容管の後端孔に空気が押し込まれ、フォロアの後端が加圧されてインキのチップ側への流動性が支援されるように構成されたことを特徴とするノック式筆記具。
  2. 加圧機構部は、インキ収容管の後端にスプリングを介してインキ収容管に対し前後退可能な状態に係止された押圧筒と、その押圧筒を前進作動する直前において押圧筒内が外気と連通され、適宜前進した直後において押圧筒内後方部が外気と遮断されるよう設けられたシール部と、更に押圧筒が前進して押圧筒内が加圧される際に、所定圧で弁が開いてフォロアの後端を加圧するよう設けられた弁体とで構成されてなる請求項1に記載のノック式筆記具。
  3. インキ収容管に、少なくとも酸化チタン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含み、顔料の沈降が防止されると共に流動性が極力損なわれないように配合された白色顔料インキが充填されてなる請求項1に記載のノック式筆記具。
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