JP4487134B2 - 湯水混合栓 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、湯水混合栓に関し、より詳細には、混合栓本体内に、湯流入口および混合湯水流出口に通じかつ湯側開閉弁によって開閉される湯流路と、水流入口および混合湯水流出口に通じかつ水側開閉弁によって開閉される水流路とが形成され、湯側および水側開閉弁をこれらに備えられたハンドルによって開閉操作することにより、吐水、止水、ならびに吐水量および吐水温度の調整を行う、いわゆる2ハンドル式(または2バルブ式)の湯水混合栓に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
2ハンドル式の湯水混合栓は、一般家庭等において洗濯機、シンク、洗面台、風呂場等への給湯および給水に使用されている。この種の湯水混合栓は、吐水温度の調節を、湯側および水側の2つの開閉弁のハンドル操作で行うようになっているが、例えば止水状態から先に湯側開閉弁のハンドルを回して湯流路のみを開いてしまうと、吐水口から高温の湯が吐水されて、手などに火傷を負ったり、洗濯槽内の衣類等を痛めてしまうおそれがあった。
【0003】
この発明の目的は、止水状態から先に湯側開閉弁のハンドルを回して湯流路のみを開いた場合等でも、吐水によって手などに火傷を負ったり洗濯槽内の衣類等を痛めたりすることがない、安全性に優れた2ハンドル式湯水混合栓を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明による湯水混合栓は、混合栓本体内に、湯流入口および混合湯水流出口に通じかつ湯側開閉弁によって開閉される湯流路と、水流入口および混合湯水流出口に通じかつ水側開閉弁によって開閉される水流路と、水流路における水流入口と水側開閉弁との間から分岐して湯流路における湯流入口と湯側開閉弁との間までのびる水分岐流路とが形成され、分岐水出口が湯側開閉弁によって湯流路の開閉と同時に開閉されるようになされ、さらに水分岐流路の流量を調整する流量調整弁が設けられていることを特徴とする。
【0005】
上記湯水混合栓では、混合栓本体内に、通常の湯流路および水流路に加えて、水流路における水流入口と水側開閉弁との間から分岐して湯流路における湯流入口と湯側開閉弁との間までのびる水分岐流路が形成され、分岐水出口が湯側開閉弁によって湯流路の開閉と同時に開閉されるようになされ、さらに水分岐流路の流量を調整する流量調整弁が設けられているので、例えば止水状態から先に湯側開閉弁を開操作した場合、湯流路からの湯と水分岐流路からの分岐水との混合湯水が混合湯水流出口を通じて吐水される。しかも、流量調整弁により水分岐流路から湯流路に流入する分岐水の水量を調整することによって、吐水温度を予め適温に調整しておくことができる。
【0006】
ここで、湯側開閉弁により湯流路が開じられた状態で水分岐流路からの分岐水が湯流路における湯流入口と湯側開閉弁との間に流入するようになっていると、一般に湯流路の湯流入口付近または給湯管と混合栓本体とを接続する湯側管継手の内部に設けられている逆止弁に長時間高い水圧がかかり、それによって逆止弁が損傷するおそれがある。この発明による湯水混合栓では、分岐水出口が湯側開閉弁によって湯側流路の開閉と同時に開閉されるようになされているので、上記のような逆止弁の損傷の問題は起こらない。
【0007】
この発明による湯水混合栓において、混合栓本体が、湯流路を湯側開閉弁の近傍において上流側と下流側とに区画しかつ湯通過孔を有する第1仕切壁と、第1仕切壁と向かい合うようにして湯流路の上流側と水分岐流路とを区画しかつ水通過孔を有する第2仕切壁とを備え、第1仕切壁の湯流路下流側の面における湯通過孔の周縁部に弁座が設けられ、第2仕切壁の湯流路上流側の面における水通過孔の周縁部に、湯通過孔内に向かって突出し、湯通過孔内周面との間に環状の湯通過空間が形成されるような外径を有しかつ先端が弁座と同一平面上かそれよりもやや湯流路上流側に位置するような長さを有する筒状の分岐水出口部が設けられ、湯側開閉弁の弁体が、弁座に密接し得る平坦面を有する第1弁体部と、分岐水出口部の先端開口を密閉し得るように第1弁体部の平坦面の中心部から突出した第2弁体部とを備えている場合がある。
【0008】
湯水混合栓が上記構成を有する場合、湯側開閉弁の弁体における第1弁体部から突出した第2弁体部によって筒状の分岐水出口部の先端開口が密閉されるので、分岐水出口部についてはその先端が必ず弁座と同一平面上に位置するような長さを有するものとするだけの高い加工精度は要求されない。したがって、それだけ混合栓本体の製造が容易となる。第2弁体部は、これの一部または全体が分岐水出口部の先端部分に密に嵌め込まれることによって、同出口部の先端開口を密閉するようにしても良いし、また、これの一部が分岐水出口部の先端開口周縁に密接させられることによって、同出口部の先端開口を密閉するようにしても良い。さらには、これら両方によってもよい。
【0009】
また、この発明による湯水混合栓において、上記分岐水出口部が、これの先端が上記弁座と同一平面上に位置するような長さを有するものとなされ、湯側開閉弁の弁体が、弁座と分岐水出口部の先端開口周縁とに密接し得る平坦面を有するものとなされている場合もある。
【0010】
湯水混合栓が上記構成を有している場合、混合栓本体の分岐水出口部については、その先端が前記弁座と同一平面上に位置するような長さを有するものとするだけの加工精度が要求されるものの、湯側開閉弁の弁体については、汎用品をそのまま使用することができるので、それだけ部品コストを抑えることができる上、弁体の取替の必要が生じた際にも取替用弁体の入手が容易となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して、この発明の実施形態を説明する。以下の説明において、前とは湯水混合栓を正面から見た場合の手前側、後とは同奥側をいい、左右とは同左右をいうものとする。
【0012】
図1〜図5には、この発明の第1の実施形態が示されている。図示の湯水混合栓(1)は、洗濯機(図示略)への給湯および給水に使用されるものであって、混合栓本体(2)と、湯側および水側の2つの開閉弁(3A)(3B)とを備えている。
【0013】
混合栓本体(2)内には、湯流入口(21)および混合湯水流出口(23)に通じかつ湯側開閉弁(3A)によって開閉される湯流路(20A)と、水流入口(22)および混合湯水流出口(23)に通じかつ水側開閉弁(3B)によって開閉される水流路(20B)と、水流路(20B)における水流入口(22)と水側開閉弁(3B)との間から分岐して湯流路(20A)における湯流入口(21)と湯側開閉弁(3A)との間に通じる水分岐流路(20C)とが形成されている。分岐水出口は、湯側開閉弁(3A)によって湯流路(20A)の開閉と同時に開閉されるようになされている。また、湯水混合栓(1)には、水分岐流路(20C)の流量を調整する流量調整弁(41)が設けられている。なお、図1〜図5には、いずれも、湯流路(20A)および水分岐流路(20C)を開き水流路(20B)を閉じた状態が示されている。
【0014】
混合栓本体(2)は、湯流路(20A)を湯側開閉弁(3A)の近傍において上流側と下流側とに区画しかつ湯通過孔(201A)を有する第1仕切壁(201)と、第1仕切壁(201)と向かい合うようにして湯流路(20A)の上流側と水分岐流路(20C)とを区画しかつ水通過孔(202A)を有する第2仕切壁(202)とを備えている。第1仕切壁(201)の湯流路(20A)下流側の面における湯通過孔(201A)の周縁部には、弁座(203)が設けられている。第2仕切壁(202)の湯流路(20A)上流側の面における水通過孔(202A)の周縁部には、湯通過孔(201A)内に向かって突出し、湯通過孔(201A)内周面との間に環状の湯通過空間(S)が形成されるような外径を有しかつ先端が弁座(203)よりもやや湯流路(20A)上流側に位置する筒状の分岐水出口部(204)が設けられている。湯側開閉弁(3A)の弁体(34)は、弁座(203)に密接し得る平坦面(341A)を有する第1弁体部(341)と、分岐水出口部(204)の先端開口を密閉し得るように第1弁体部(341)の平坦面(341A)の中心部から突出した第2弁体部(342)とを備えている。
【0015】
混合栓本体(2)の基本構造は、図1に示すように、左右両端が後方に開口しかつ長さ中央部に下方開口を有する上から見てほぼU形管状のものである。前記湯流入口(21)は混合栓本体(2)左端の開口、前記水流入口(22)は同右端の開口、前記混合湯水流出口(23)は同長さ中央の開口により、それぞれ構成されている。混合栓本体(2)内の前縁部分に水分岐流路(20C)が形成され、混合栓本体(2)内の残りの部分のうち左半部に湯流路(20A)が、同右半部に水流路(20B)がそれぞれ形成されている。湯流路(20A)と水流路(20B)とは、混合湯水流出口(23)の手前で合流しており、湯流路(20A)を流れる湯と水流路(20B)を流れる水とは主に両流路(20A)(20B)の合流付近で混合される。混合栓本体(2)は、例えば鋳物によって全体が一体に形成されている。もっとも、混合栓本体(2)は、複数の部品で構成されていても勿論よい。
【0016】
左右方向に伸びた本体中央部(2A)には、これの内部を水分岐流路(20C)の大半を形成する前側部分と湯流路(20A)および水流路(20B)の下流部の大半を形成する後側部分とに区画する垂直仕切壁(205)が形成されている。垂直仕切壁(205)は、前側部分の方が後側部分よりも狭くなるように、本体中央部(2A)の中心軸線よりもやや前方にずれた位置に配されている。さらに、垂直仕切壁(205)は、本体右側部(2C)の内部を水分岐流路(20C)の入口部を形成する前側部分と水流路(20B)の上流部を形成する後側部分とに区画するように、本体右側部(2C)における右側壁内面の前端寄り箇所まで伸びている。
【0017】
混合湯水流出口(23)は、図5に示すように、本体中央部(2A)長さ中央の下部に湯流路(20A)および水流路(20B)に通じるようにあけられた孔の周囲から下方に短く突出しかつ雄ねじ(206A)を有する垂下筒状の混合湯水流出口部(206)の下端開口によって構成されている。混合湯水流出口部(206)には、これの雄ねじ(206A)にねじ嵌められた固定ナット(11)によって、洗濯機用ニップル(5)が垂直軸回りに回転自在に取り付けられている。
【0018】
図3および図4に示すように、本体左側部(2B)および本体右側部(2C)の頂部に孔があけられているとともに、同孔の周縁部に上方に短く突出した筒状のスピンドル保持部(207)が形成されている。
【0019】
前記湯側開閉弁(3A)は、図3に示すように、本体左側部(2B)のスピンドル保持部(207)に形成された雌ねじ(207A)にねじ込まれる雄ねじ(311)を有するスピンドル(31)と、スピンドル(31)の上端部に固定されたハンドル(32)と、スピンドル(31)の下端に取り付けられた前記弁体(34)付きこま(33)とを備えている。弁体(34)は、第1弁体部(341)および第2弁体部(342)を一体に備えたゴム製のものである。第1弁体部(341)は、円盤状のものであって、その下面が前記平坦面(341A)を構成している。第2弁体部(342)は、下方に突出した略短円柱状をなし、かつ高さ中間部に環状突出部(342A)を有している。スピンドル保持部(207)の上端開口とスピンドル(31)との間にパッキン(61)(62)が介在されている。パッキン(61)(62)は、スピンドル保持部(207)に形成された雄ねじ(207B)にパッキン押えナット(7)がねじ嵌められることによって、固定されている。
【0020】
本体左側部(2B)内には、弁体(34)の前後に1対の垂下仕切壁(208)(209)が形成されている。前側垂下仕切壁(208)は後側垂下仕切壁(209)よりやや下方に長くなっている。そして、後側垂下仕切壁(209)の下縁と前側垂下仕切壁(208)の下縁寄りとの間に、前記第1仕切壁(201)が水平状に形成されている。本体左側部(2B)の底部における後側垂下仕切壁(209)よりもやや前方に短い立上り仕切壁(210)が形成され、この立上り仕切壁(210)の上縁と前側垂下仕切壁(208)の下縁との間に、前記第2仕切壁(202)が水平状に形成されている。前記分岐水出口部(204)は、図3に示すように第2仕切壁(202)の水通過孔(202A)周縁部から上方に突出しており、また図2および図3に示すようにその中心軸線が第1仕切壁(201)の湯通過孔(201A)の中心と合致させられている。分岐水出口部(204)の先端開口は、弁体(34)の第2弁体部(342)における環状突出部(342A)よりも下方部分が同出口部(204)の先端部分内に密に嵌め込まれるとともに、環状突出部(342A)が同出口部(204)の先端開口周縁に密接されることによって、密閉されるようになっている。もっとも、これらのうちいずれか一方によって、分岐水出口部(204)の先端開口が密閉されるようになっていてもよい。
【0021】
本体中央部(2A)内と本体左側部(2B)内との間には、本体左側部(2B)内における第1仕切壁(201)よりも下側の湯流路(20A)上流側部分と本体中央部(2A)内における垂直仕切壁(205)よりも後側の湯流路(20A)下流側部分、ならびに、前記湯流路(20A)上流側部分と本体左側部(2B)内における第2仕切壁(202)よりも下側で立上り仕切壁(210)よりも前側の水分岐流路(20C)部分とをそれぞれ区画するように、垂直仕切壁(211)が形成されている(図2参照)。
【0022】
水側開閉弁(3B)も、図4に示すように、湯側開閉弁(3A)と同一構造のスピンドル(31)およびハンドル(32)を備えているが、スピンドル(31)の下端に取り付けられた弁体(35)付きこま(33)は、これの弁体(35)が普通こま式のゴム製こまパッキンによって構成されている。スピンドル保持部(207)の上端開口とスピンドル(31)との間に介在されたパッキン(61)(62)がパッキン押さえナット(7)によって固定されている点も湯側開閉弁(3A)と同じである。
【0023】
本体右側部(2C)内における弁体(35)の前後に1対の垂下仕切壁(212)(213)が形成されている。両垂下仕切壁(212)(213)の下縁は同一レベルとなされていて、これらの下縁どうしの間に水平仕切壁(214)が形成されている。水平仕切壁(214)には、第1水通過孔(214A)があけられている。水平仕切壁(214)上面の第1水通過孔(214A)周縁には、弁体(35)が密接し得る弁座(215)が設けられている。本体右側部(2C)内に位置する垂直仕切壁(205)右端部には、第2水通過孔(205A)があけられている。本体中央部(2A)と本体右側部(2C)との間には、本体右側部(2C)内における水平仕切壁(214)よりも下側の水流路(20B)上流側部分と、本体中央部(2A)内における垂直仕切壁(205)よりも後側の水流路(20B)下流側部分とを区画する垂直仕切壁(216)が形成されている(図2参照)。
【0024】
図1、図2および図4に示すように、本体右側部(2C)の前端壁に第2水通過孔(205A)と同軸状の孔があけられているとともに、同孔の周縁部に前方に短く突出しかつ雌ねじ(217A)を有する筒状の流量調整弁ユニット収容部(217)が形成されている。前記流量調整弁(41)は、ケーシング(42)とともに流量調整弁ユニット(4)を構成している。ケーシング(42)は、雄ねじ(421)および雌ねじ(422)を有するフランジ付き筒状のものであって、その雄ねじ(421)が流量調整弁ユニット収容部(217)の雌ねじ(217A)にねじ込まれることにより固定されている。流量調整弁(41)は、ケーシング(42)の雌ねじ(422)にねじ込まれる雄ねじ(411)を有する棒状のものであって、前端部にマイナス溝(412)が形成され、後端部にコーン状の弁体部(413)が形成されている。流量調整弁(41)は、その前端のマイナス溝(412)にドライバー等を差し込んで回転させることにより、その後端の弁体部(413)が第2水通過孔(205A)に対して接近離間させられ、それによって水流路(20B)の上流側から第2水通過孔(205A)を通じて水分岐流路(20C)に流れ込む分岐水の水量を調整できるようになっている。
【0025】
本体左側部(2B)および本体右側部(2C)の各後端部内には、逆止弁ユニット(8)が挿入配置されている。逆止弁ユニット(8)は、フランジ付きの筒状ケーシング(81)を備えている。ケーシング(81)の前端寄りの中心軸部には、半径方向に伸びる連結部(図示略)によってケーシング外周壁(811)と一体化された筒状の逆止弁保持部(812)が形成されている。ケーシング外周壁(811)内面の前端部は、前方に向かって外方に広がるテーパ面となされ、同面が弁座(813)を構成している。そして、前端部にOリングよりなる弁体(821)を有する逆止弁(82)が、逆止弁保持部(812)に挿通されているとともに、弁体(821)が弁座(813)に押し付けられるように圧縮ばね(83)によって後方に付勢されている。
【0026】
本体左側部(2B)および本体右側部(2C)の後端部には雄ねじ(218)が形成されている。そして、本体左側部(2B)の後端部に給湯管(図示略)接続用管継手(9)が、本体右側部(2C)の後端部に給水管(図示略)接続用管継手(9)が、本体左側部(2B)および本体右側部(2C)の雄ねじ(218)にそれぞれねじ嵌められた固定ナット(10)によって固定されている。
【0027】
上記の湯水混合栓(1)は、従来の2ハンドル式湯水混合栓と同様に、湯側開閉弁(3A)および水側開閉弁(3B)のハンドル(32)を適宜に回動させることにより、止水、吐水、吐水温度の調整、および吐水量の調整を行うことが可能である。この湯水混合栓(1)において、止水状態から図1〜図5に示すように湯側開閉弁(3A)のハンドル(32)を回方向に回すと、湯側開閉弁(3A)の弁体(34)が上昇して、湯流路(20A)が開くとともに、水分岐流路(20C)の分岐水出口が開く。そうすると、湯流路(20A)における湯側開閉弁(3A)よりも上流側に、水流路(20B)における水側開閉弁(3B)よりも上流側から水分岐流路(20C)を経て分岐水が流入する。したがって、混合湯水流出口(23)およびニップル(5)を経て吐水されるのは、給湯管から湯流路(20A)の下流側に流入した湯よりも低い温度の混合湯水である。しかも、その際の吐水温度は、流量調整弁(41)で水分岐流路(20C)を流れる分岐水の流量を調整することによって、予め調整しておくことができる。給湯器から給湯管を経て湯水混合栓(1)に送られてくる湯の温度は、各家庭や使用状況などによって差があるから、湯に混合する分岐水の流量を調整できる流量調整弁(41)があると、きわめて使い勝手がよい。以上の通り、この湯水混合栓(1)によれば、例えば止水状態から湯側開閉弁(3A)のハンドル(32)のみを回方向に回した場合でも、従来の2ハンドル式湯水混合栓のように高温の湯が吐水されてその吐水により手などに火傷を負ったり洗濯機の洗濯槽内に入れられた衣類を傷めたりするおそれがなく、安心かつ快適に洗濯機等への給湯および給水を行うことができる。
【0028】
図6には、この発明の第2の実施形態が示されている。この実施形態の湯水混合栓(100)は、以下の点を除いて、図1〜図5に示す第1の実施形態の湯水混合栓(1)と同一の構造および機能を備えている。即ち、図6の湯水混合栓(100)では、分岐水出口部(204)が、これの先端が弁座(208)と同一平面上に位置するような長さを有するものとなされている。そして、湯側開閉弁(3A)の弁体(36)が、弁座(208)と分岐水出口部(204)の先端開口周縁とに密接し得る平坦面(36A)を下面に有する円盤状のゴム製こまパッキンで構成されている。弁体(36)を構成する上記こまパッキンは、通常の2ハンドル式湯水混合栓や単水栓で使用されている汎用品であって、部品コストが安くつく上、取替品も容易に入手できる。
【0029】
なお、上記の実施形態はあくまでも例にすぎず、特許請求の範囲に記載されたこの発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変更の上、この発明を実施することは勿論可能である。
【0030】
【発明の効果】
この発明の湯水混合栓によれば、例えば先に湯側開閉弁のみを開操作したような場合でも、湯流路からの湯と水分岐流路からの分岐水との混合湯水が混合湯水流出口を経て吐水される上、その場合の吐水温度を水分岐流路の流量調整弁を操作することによって予め調整しておくことができるので、従来の2ハンドル式湯水混合栓のように吐水によって手などに火傷を負ったり洗濯槽内の衣類等を痛めてしまうおそれがなく、安全かつ快適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す湯水混合栓の一部切欠き斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う水平断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う垂直断面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う垂直断面図である。
【図5】図1のV−V線に沿う垂直断面図である。
【図6】この発明の第2の実施形態を示すものであって、湯水混合栓における図3と同様の部分の垂直断面図である。
【符号の説明】
(1)(100):湯水混合栓
(2):混合栓本体
(21):湯流入口
(22):水流入口
(23):混合湯水流出口
(20A):湯流路
(20B):水流路
(20C):水分岐流路
(201):第1仕切壁
(201A):湯通過孔
(202):第2仕切壁
(202A):水通過孔
(203):弁座
(204):分岐水出口部
(S):湯通過空間
(3A):湯側開閉弁
(34):弁体
(341):第1弁体部
(341A):平坦面
(342):第2弁体部
(36):弁体
(36A):平坦面
(3B):水側開閉弁
(41):流量調整弁

Claims (3)

  1. 混合栓本体内に、湯流入口および混合湯水流出口に通じかつ湯側開閉弁によって開閉される湯流路と、水流入口および混合湯水流出口に通じかつ水側開閉弁によって開閉される水流路と、水流路における水流入口と水側開閉弁との間から分岐して湯流路における湯流入口と湯側開閉弁との間までのびる水分岐流路とが形成され、分岐水出口が湯側開閉弁によって湯流路の開閉と同時に開閉されるようになされ、さらに水分岐流路の流量を調整する流量調整弁が設けられている、湯水混合栓。
  2. 混合栓本体が、湯流路を湯側開閉弁の近傍において上流側と下流側とに区画しかつ湯通過孔を有する第1仕切壁と、第1仕切壁と向かい合うようにして湯流路の上流側と水分岐流路とを区画しかつ水通過孔を有する第2仕切壁とを備え、第1仕切壁の湯流路下流側の面における湯通過孔の周縁部に弁座が設けられ、第2仕切壁の湯流路上流側の面における水通過孔の周縁部に、湯通過孔内に向かって突出し、湯通過孔内周面との間に環状の湯通過空間が形成されるような外径を有しかつ先端が弁座と同一平面上かそれよりもやや湯流路上流側に位置するような長さを有する筒状の分岐水出口部が設けられ、湯側開閉弁の弁体が、弁座に密接し得る平坦面を有する第1弁体部と、分岐水出口部の先端開口を密閉し得るように第1弁体部の平坦面の中心部から突出した第2弁体部とを備えている、請求項1に記載の湯水混合栓。
  3. 混合栓本体が、湯流路を湯側開閉弁の近傍において上流側と下流側とに区画しかつ湯通過孔を有する第1仕切壁と、第1仕切壁と向かい合うようにして湯流路の上流側と水分岐流路とを区画しかつ水通過孔を有する第2仕切壁とを備え、第1仕切壁の湯流路下流側の面における湯通過孔の周縁部に弁座が設けられ、第2仕切壁の湯流路上流側の面における水通過孔の周縁部に、湯通過孔内に向かって突出し、湯通過孔との間に環状の湯通過空間が形成されるような外径を有しかつ先端が弁座と同一平面上に位置するような長さを有する筒状の分岐水出口部が設けられ、湯側開閉弁の弁体が、弁座と分岐水出口部の先端開口周縁とに密接し得る平坦面を有するものとなされている、請求項1に記載の湯水混合栓。
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