JP4486446B2 - トナー組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、一般的には、トナーおよび現像剤組成物に関し、より詳細には、トナー組成物、例えば脆化剤(embrittling agent)および少なくとも1つの蝋(wax)成分としても機能することができる相溶化剤(compatibilizer)を含む磁性の単一成分、二成分、および着色トナー組成物に関する。
米国特許第5,229,242号明細書では、第1の樹脂粒子と、第2の架橋樹脂粒子と、顔料と、蝋成分粒子と、グラフトコポリマまたはブロックコポリマを含む相溶化剤と、を含むトナー組成物が記述され、相溶化剤の化学式はA−b−B、A−b−B−b−AまたはA−g−Bであり、A−b−Bは2セグメント(AおよびB)のブロックコポリマであり;A−b−B−b−Aは3セグメントのブロックコポリマであり;およびA−g−BはセグメントAおよびBのグラフトコポリマであり、蝋成分は実質的にトナー組成物中に保持される。
米国特許第5,229,242号明細書
トナー中にポリオレフィンまたは他の蝋が含まれることに関しては様々な問題がある。例えば、トナーを加熱された定着ロールから剥離し易くするために、または定着させたトナー画像の潤滑性を改善するために、ポリプロピレン蝋をトナー中に含有させると、蝋がトナー樹脂中でよく分散されないことがある。その結果、フリーの蝋粒子が、例えば流体エネルギミル中の、例えば、トナー樹脂および着色剤の微粉化中に放出され、微粉化速度もまた、所望のものよりも低くなることがある。トナー樹脂中での蝋の分散が悪く、そのため、蝋が損失すると、企図していた蝋の剥離機能が損なわれる。例えば、指で剥がされた電子写真で現像されたトナーのベタ領域上のひっかき傷は、剥離がよくないためである。さらに、現像剤中に残ったフリーの蝋は、電子写真装置中に存在するデトーン(detone)ロール上に堆積し、ハードウエアの故障が起こる。
多くの前記問題および他の問題は、本明細書で実施形態において記述したトナー組成物およびプロセスを用いると、排除することができ、または最小に抑えることができる。蝋粒子の放出は、例えば、トナーの機械的ブレンド工程中の蝋分散が悪いことによる。トナー、ひいては現像剤に特定の機能を付与するには、添加物は全て、主トナー樹脂中でよく分散されるべきである。溶融混合中に別個の溶融相となる、添加物のうちのいくつか、例えば、ポリプロピレン、ビスコール(VISCOL)550P(登録商標)などの蝋では、蝋と樹脂との間の粘度の違いが、数オーダーも離れており、このため蝋相のドメインサイズを減少させるのが困難である。蝋の分散が悪いより根本的な理由は、ポリマ間の固有の熱力学的非相溶性による。樹脂と蝋との間のフローリ−ハギンス(Flory−Huggins)相互作用パラメータは通常正(反発)で大きく、そのため、界面エネルギは非常に大きいままであり、界面領域を減少させるために大きなドメインに相分離するのに有利である。ある一定の型のミキサ、例えば、周知のバンベリ(Banbury)ミキサにおいてトナー調製物を機械的にブレンドすることによりある程度の成功が達成されている。この場合、溶融温度を低レベルに維持することができ、ポリマ粘度はそれほど離れていない。しかしながら、溶融温度が典型的に高い配合押出機(compounding extruder)において効果的な蝋分散を達成することは困難である。
一般的には、トナーおよび現像剤組成物を開示し、より詳細には、トナー組成物、例えば脆化剤(embrittling agent)および少なくとも1つの蝋(wax)成分としても機能することができる相溶化剤(compatibilizer)を含む磁性の単一成分、二成分、および着色トナー組成物を開示する。ここで、脆化剤は、トナー成分の微粉化速度を現在のトナー製造速度の数より約84%高くまで増大させることができ、これにより製造コストが減少する。例えば、相溶化剤により、蝋相は樹脂相中に実質的に完全に分散させることができ;蝋がトナー中によく分散されていないと、処理中に除去され、最終生成物中に含有されていないと、定着サブシステムにおいて十分に剥離機能を果たすことができない。実施の形態では、トナー組成物は、ポリマと、着色剤と、蝋と、蝋相溶化剤/脆化剤と、トナー添加剤、例えば帯電増強添加物(charge enhancing additive)、表面添加物などと、を含み、トナーはまた2つのポリマを含むことができ、実施の形態では、例えば、第1の樹脂と、第2の架橋樹脂と、蝋成分と、および相溶化成分とを含む約2〜約10のポリマ類が含まれる。実施の形態では、トナー組成物は、樹脂粒子、例えば第1の樹脂および第2の架橋樹脂粒子と、着色剤、例えば顔料粒子と、蝋成分、例えば、ポリプロピレン蝋、ポリエチレン蝋およびそれらの混合物のようなポリオレフィン類と、相溶化剤、例えばコポリマ、ホモポリマ、芳香族コポリマ類およびより詳細には、FTR−1625FのようなFTRシリーズおよびFMR−0150のようなFMRシリーズとして三井化学(Mitsi Chemicals)から入手可能なポリマ類と、を含む。そのポリマ類は、例えば、メチルスチレンホモポリマ類、メチルスチレンコポリマ類、芳香族モノマとメチルスチレンコポリマとを含むポリマ類、芳香族純粋モノマとメチルスチレン脂肪族コポリマとを含むポリマ類、芳香族純粋ポリマ類、芳香族純粋モノマ/芳香族モノマコポリマ類、などであり、全て三井化学から、グレードゼロシリーズ、2000シリーズ、6000シリーズ、7000シリーズ、8000シリーズ、FMRシリーズおよびFTRシリーズとして入手可能である。より詳細には、本発明のトナー用に選択することができる相溶化剤は、米国特許第5,972,547号明細書において記述されている。
本発明の開示によれば、樹脂粒子と、着色剤粒子と、蝋成分、例えば低分子量ポリエチレン蝋、ポリプロピレン蝋、またはそれらの混合物と、本明細書で記述されているような相溶化剤/脆化剤と、帯電増強剤と、コロイダルシリカ類、金属酸化物類などのような表面添加物と、を含む正または負に帯電したトナー組成物もまた提供される。加えて、本明細書では前記トナー、およびキャリヤ粒子を含む現像剤組成物が説明されている。さらに、本発明の実施形態では、樹脂粒子と、磁性成分、例えばマグネタイト類と、蝋成分、例えばポリプロピレン蝋と、本明細書で記述されるような相溶化剤成分と、必要に応じて用いる周知のトナー添加物と、を含む単一成分トナー組成物が提供される。
開示したトナーおよび現像剤組成物は、多くの周知の静電複写イメージングおよび印刷システム、とりわけ、トナー中に蝋が存在するシステムにおいて有益であり、複数の実施形態では、トナーは幅広い定着ラチチュード、例えば約100℃を有し、この温度は、最小固定温度(minimum fixing temperature)、例えば約100℃〜約170℃(通常、紙上でトナー粒子を定着させるために選択される)と例えば約180℃〜約250℃のホットオフセット温度との間の温度範囲である。開示した現像剤組成物は表面エネルギが低く、摩擦係数の低いトナー画像を提供することができる。この特性により、紙が定着(fuser)ロールから容易に離れ、画像のしみが減少することができる。さらに、現像剤組成物は長期間にわたり安定した電気特性を有し、例えば、これらの組成物を使用すると、トナーの摩擦帯電値(triboelectrical charging values)が実質的に変化しない。
本明細書で開示した相溶化剤/脆化剤の含有は、異なるポリマ間、より特定的にはトナー樹脂と蝋との間の固有の非相溶性を実質的に克服するように計画されている。このため、処理温度許容度が広くなり、様々な装置、例えば押出機でのトナー調製が可能となる。熱力学的相溶性の改善により、時間経過に伴う全体の相分離に対抗し、主樹脂中での第2のポリマ相、例えば蝋、のより安定な分散が提供される。
多くの特定の利点は、本発明の実施形態において開示したトナーと関連する。例えば、トナー樹脂粒子、とりわけ樹脂と蝋との混合物の分散性が改善され;蝋のトナー中での分散が改善され、これにより、トナー製造プロセスの微粉化操作中での、トナーからのフリーの蝋粒子形態での蝋の望ましくない解離、およびこれらのフリーの蝋粒子による電子写真機サブシステムのその後の汚染が減少し;蝋の分散が悪いために起こる微粉化速度の減少が避けられ/最小に抑えられ;トナー中で所望の濃度の蝋が維持され、定着ロールからの剥離が改善され、指で剥がされた望ましくない引っかき傷が避けられ;トナー製造プロセスの機械的ブレンド操作中に広範囲のプロセス許容度が提供され;多くの装置、例えば押出機においてトナーの効果的な機械的ブレンドが可能となる。さらに、脆化剤/相溶化剤によりトナー微粉化速度の増加が可能となる。
開示の1つの特徴では、多くの装置、例えば押出機において達成可能な樹脂および蝋成分の分散が改善されたトナーおよび現像剤組成物を提供する。
さらに、開示の他の特徴は、相溶化剤を含み、最終トナーにおいて、トナー調製中に第2のポリマ成分を含む望ましくない粒子の生成が阻止され、または最小に抑えられたトナーおよび現像剤組成物の提供に関する。これらの粒子は、第2のポリマ成分に対して設計された機能を阻害する可能性がある。
開示のさらに他の特徴では、トナーの機械的ブレンド操作は、蝋成分の融点より高い50℃という溶融温度で実施し、このため、バンベリー(Banbury)ミキサなどの装置を使用する低溶融温度混合プロセスに加えて、多くの装置を使用することが可能となる。
開示のさらに他の特徴では、トナー中の第2のポリマ相は安定なままであり、とりわけ長期にわたり、例えば実施形態では、最大6ヶ月までは、実質的な相分離は起こらない。
開示の他の特徴は、少なくとも1つの蝋成分を含む非相溶性ポリマ類が存在するトナー中における特定のポリマ脆化成分を提供することである。そのポリマは別個のセグメントまたはブロックを有し、それぞれが選択したトナー樹脂またはトナーポリマ類のうちの1つと相溶性があり、とりわけ、2つのトナーポリマ類を選択した場合、そのうちの1つは架橋ポリマである。
本明細書において記述する観点は、樹脂と、着色剤と、蝋と、芳香族炭化水素相溶化剤と、を含むトナー;樹脂と、着色剤と、スチレンモノマおよびインデンモノマから作成されたコポリマの相溶化剤と、を含むトナーであって、その相溶化剤は、FMR−0150、FTR−6125Fを含む、トナー;


樹脂と、着色剤と、蝋と、約900〜約7,000の重量平均分子量を有するイソプロペニルトルエン/インデンのコポリマ,約1,000〜約4,000の重量平均分子量を有するイソプロペニルトルエン/インデンのコポリマ,約2,000〜約6,000の重量平均分子量を有するイソプロペニルトルエン/インデンのコポリマ,と、を有し、および、必要に応じて、酸化シリカ、酸化チタン、およびステアリン酸亜鉛の添加物をさらに含むトナー;樹脂粒子と、マグネタイト類を含む顔料粒子と、蝋と、相溶化剤と、を含むトナー組成物であって、相溶化剤はまた、脆化成分として機能することができ、より特定的には、その成分はスチレンモノマとインデン系モノマのポリマまたはコポリマである、トナー組成物;第1の樹脂粒子と、第2の架橋樹脂粒子と、着色剤粒子と、低分子量蝋、例えばポリエチレンおよびポリプロピレン、例えばビスコール550P(商標)およびビスコール660P(商標)として日本の三洋化成工業(Sanyo Chemicals)から入手可能なものなどと、本明細書で記述したポリマ相溶化剤と、を含むトナー組成物;樹脂粒子と、顔料粒子と、低分子量蝋と、相溶化剤と、帯電増強添加剤と、を含む正に帯電したトナー組成物;前記トナーおよびキャリヤ粒子を含む現像剤組成物;スチレンブタジエン樹脂のような第1の樹脂粒子と、例えば、ジビニルベンゼンなどの周知の成分と架橋させたスチレンメタクリレートの第2の架橋樹脂類と、顔料、例えばマグネタイト類、カーボンブラック類またはこれらの混合物と、低分子量蝋、例えばポリエチレン、およびポリプロピレン、例えば、ビスコール550P(商標)およびビスコール660P(商標)として日本の三洋化成工業から入手可能なものと、本明細書で記述した相溶化剤/脆化剤またはこれらの混合物と、トナー表面添加剤と、必要に応じて用いる帯電増強添加剤と、を含むトナー組成物と、キャリヤ粒子とを含む現像剤組成物、を含む。前記組成物のキャリヤ成分としては、鋼、鉄、またはフェライト、特にその上にポリマコーティングを有するもののような多くの周知の材料を選択することができる。
開示したトナーおよび現像剤組成物のために選択され、様々な有効量、例えば約70重量%〜約95重量%で存在する、適したトナー樹脂の例示的な例としては、スチレン系樹脂類、例えばスチレンアクリレート類、スチレンメタクリレート類、スチレンブタジエン類;ポリエステル類、ポリアミド類、エポキシ樹脂類、ポリウレタン類、ポリオレフィン類、ビニル樹脂類、ジカルボン酸と、ジフェノールを含むジオールとのエステル化ポリマ生成物;架橋樹脂類;およびそれらの混合物、ならびに他の適した周知の樹脂類が挙げられる。
1つのトナー樹脂として、ジカルボン酸と、ジフェノールを含むジオールとのエステル化生成物を選択することができる。この成分は米国特許第3,590,000号明細書において記述されている。他のトナー樹脂としては、スチレン/メタクリレートコポリマ類、スチレン/アクリレートコポリマ類、およびスチレン/ブタジエンコポリマ類、とりわけ、前記特許において記述されているようなもの;およびスチレン含有量が高い(約80〜85重量%のスチレンを超える)スチレンブタジエン樹脂(グッドイヤーケミカル社(Goodyear Chemical Company)から入手されるプリオライト(PLIOLITES、登録商標)およびプリオトーンズ(PLIOTONES、登録商標)として入手可能である);ビスフェノールAとプロピレンオキシドとの反応、続いて反応生成物とフマル酸との反応により得られるポリエステル樹脂;およびジメチルテレフタレート、1,3−ブタンジオール、1,2−プロパンジオールおよびペンタエリトリトールの反応から得られる分枝ポリエステル樹脂類;押出成形樹脂類、例えば、米国特許第5,376,494号明細書、第5,401,602号明細書、第5,227,460号明細書および第5,352,556号明細書で記述されているものが挙げられる。複数の実施形態では、トナーは、例えば、本明細書で記述されているような、スチレンアクリレート、スチレンメタクリレート、またはスチレン含有量が高いスチレンブタジエンのような第1の樹脂と、スチレンとメタクリル酸ブチルの架橋コポリマを含む第2のポリマと、を含む。第1および第2の樹脂の前記混合物は、各樹脂を様々な有効量で含むことができ、例えば約50〜約90、好ましくは約70重量%のスチレンブタジエンのような第1の樹脂と、約50〜約10、好ましくは約30重量%の、例えばジビニルベンゼンと架橋させた樹脂のような第2の樹脂とすることができる。
トナー粒子用の着色剤として、多くの周知の適した顔料を選択することができ、例えば、リーガル(REGAL)330(登録商標)、ブラックパールズ(BLACK PEARLS、登録商標)、バルカン(VULCAN、登録商標)のようなカーボンブラック、ニグロシン染料、アニリンブルー、フタロシアニン誘導体類、マグネタイト類、およびそれらの混合物、ならびに、シアン、マジェンタ、イエロ、および他の周知の着色顔料が挙げられる。顔料は、好ましくはカーボンブラックであるが、トナー組成物を着色させるのに十分な量で存在すべきであり、これによりはっきりと視認可能な画像が形成される。一般に、顔料粒子は、トナー組成物の総重量に基づき、約2重量%〜約20重量%、好ましくは約5〜約10重量%の量で存在するが、複数の実施形態では、それ以下またはそれ以上の量の顔料粒子を選択してもよい。
着色剤粒子が周知のマグネタイト類、例えばマピコブラック(MAPICO BLACK、登録商標)として市販されているものを含む場合、その粒子は、通常、トナー組成物中に、約10重量%〜約70重量%の量、好ましくは約10重量%〜約30重量%の量で存在する。また、顔料粒子として、カーボンブラックまたは等価の顔料とマグネタイト類の混合物を選択することができ、そのような混合物は、例えば、約6重量%〜約70重量%のマグネタイト類と、約2重量%〜約15重量%のカーボンブラックを含む。
より特定的には、着色剤、例えば染料、顔料およびそれらの混合物は、トナー中に有効な量、例えばトナー成分の約1〜約25重量%、より特定的には約2〜約12重量%の量で存在し、そのような着色剤としては、リーガル(REGAL)330(登録商標)のようなカーボンブラック;モーベイ(Mobay)マグネタイトMO8029(商標)、MO8060(商標)などのマグネタイト類;コラムビアン(Columbian)マグネタイト類;マピコブラックス(商標)および表面処理したマグネタイト類;フタロシアニンヘリオゲンブルー(HELIOGEN BLUE)L6900(商標)、ポールウーリッヒ社(Paul Uhlich&Company、Inc.)から入手可能なピグメントブルー(PIGMENT BLUE)1(商標)、オンタリオ州トロントのドミニオンカラー社(Dominion Color Corporation,Ltd.)から入手可能なピグメントバイオレット(PIGMENT VIOLET)1(商標)、ピグメントレッド48(商標)、レモンクロムイエロDCC(LEMON CHROME YELLOW DCC)1026(商標)、E.D.トルイジンレッド(TOLUIDINE RED)(商標)およびボンレッド(BON RED)C(商標)、ヘキスト(Hoechst)からのノバパームイエロ(NOVAPERM YELLOW)FGL(商標)、ホスタパームピンク(HOSTAPERM PINK)E(商標)が挙げられる。他の周知の着色剤を選択することができ、例えば、レバニルブラック(Levanyl Black)A−SF(マイルス(Miles)、バイヤー(Bayer))およびサンスパース(Sunsperse)カーボンブラックLHD9303(サンケミカルズ(Sun Chemicals))、および着色染料、例えば、ネオペン(Neopen)ブルー(BASF)、スーダン(Sudan)ブルーOS(BASF)、PVファーストブルー(Fast Blue)B2G01、スーダンオレンジG(アルドリッチ(Aldrich))、スーダンオレンジ220(BASF)、パリオゲン(Paliogen)オレンジ3040(BASF)、リソール(Lithol)ファーストイエロ0991K(BASF)、パリオトールイエロ1840(BASF)、ネオペンイエロ(BASF)、ノボパーム(Novoperm)イエロFG1(ヘキスト)、パーマネント(Permanent)イエロYE0305(ポールウーリッヒ)、ファナル(Fanal)ピンクD4830(BASF)、シンカシア(Cinquasia)マジェンタ(デュポン)、リソールスカーレット(Lithol Scarlet)D3700(BASF)、トルイジン(Toluidine)レッド(アルドリッチ)、スカーレット フォー サーモプラスト(Scarlet for Thermoplast)NSD PS PA(カナダのウジンクールマン(Ugine Kuhlmann))、E.D.トルイジン(E.D.Toluidine)レッド(アルドリッチ)、リソールルービントナー(Lithol Rubine Toner)(ポールウーリッヒ)、リソールスカーレット(Lithol Scarlet)4440(BASF)、ボンレッド(Bon Red)C(ドミニオンカラー社(Dominion Color)社)、ロイヤルブリリアント(Royal Brilliant)レッドRD−8192(ポールウーリッヒ)、オラセット(Oracet)ピンクRF(チバガイギー)、パリオゲン(Paliogen)レッド3871K(BASF)、パリオゲン(Paliogen)レッド3340(BASF)、およびリソールファーストスカーレット(Lithol Fast Scarlet)L4300(BASF)である。
本明細書で開示したトナー組成物中に組み入れるために、様々な周知の適した効果的な正または負帯電増強添加物を選択することができる。より特定的には、その量は約0.1〜約10重量%、さらにより特定的には約1〜約3重量%である。添加物の例としては、アルキルピリジニウムハロゲン化物類を含む第四アンモニウム化合物;アルキルピリジニウム化合物、米国特許第4,298,672号明細書を参照;有機スルフェートおよびスルホン酸組成物、米国特許第4,338,390号明細書;ホウフッ化セチルピリジニウム類(cetyl pyridinium tetrafluoroborate);ジステアリルジメチルアンモニウムメチルスルフェート;アルミニウム塩類、例えばボントロン(BONTRON)E84(商標)またはE88(商標)(保土谷化学(Hodogaya Chemical));などが挙げられる。
本明細書で開示したトナー組成物と、トナー添加物、例えば、流動補助(flow aid)添加物を含む外部添加物粒子とをブレンドすることもできる。そのような添加物は通常その表面上に存在する。これらの添加物の例としては、金属酸化物類、例えば、酸化チタン、酸化スズ、それらの混合物など;コロイダルシリカ類、例えば、アエロシル(AEROSIL、登録商標);金属塩類および脂肪酸類の金属塩類、例えばステアリン酸亜鉛;酸化アルミニウム、酸化セリウム、およびその混合物が挙げられ、添加物は一般に、約0.1重量%〜約5重量%、好ましくは約0.1重量%〜約1重量%の量で存在する。前記添加物のいくつかは米国特許第3,590,000号明細書および第3,800,588号明細書、コートシリカ類、および米国特許第6,214,507号明細書において記述されている。
低分子量、例えば、約1,000〜約20,000、およびより特定的には、約1,000〜約7,000の蝋の例としては、英国特許公開公報第1,442,835号明細書および本明細書で言及した適当な米国特許において記述されているものが挙げられ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、など、とりわけビスコール550P(商標)およびビスコール660(商標)が挙げられる。日本の三洋化成工業からの多くの例で得られる前記蝋は、トナー中に様々な有効な量、例えば約0.5〜約10重量%、好ましくは約3〜約7重量%の量で存在する。蝋の機能の例は、定着後、紙からの剥離性を増大させ、潤滑性のある定着トナー画像を提供することである。トナーから蝋が解離または分離するとこれらの機能が軽減することがある。また、蝋の分散が悪いトナーは通常、より低い微粉化速度を有し、トナーと共に残ることができるフリーの蝋は電子写真クリーニング装置の内部に蓄積し、機器の故障を引き起こすことがある。これらのおよび他の欠点は、本明細書の実施形態において記述したトナーを用いることにより避けることができ、または最小に抑えることができる。
選択できる相溶化剤は様々な有効量、例えば約1〜約20重量%、より特定的には約2〜約10重量%、さらにより特定的には約0.5〜約8重量%または約1〜約8重量%の量で存在し、そのような相溶化剤は脆化剤としても機能することができ、例えば、イソプロペニルトルエンとインデンのコポリマ類(FMR−0150)、イソプロペニルトルエンとC留分のコポリマ類(FTR−6125F)、などが挙げられる。米国特許第5,972,547号明細書を参照のこと。この特許の開示内容は参照により全体として本明細書に組み込まれる。
さらに、本明細書で開示したトナーおよび現像剤組成物に関して、その中に存在してもよい成分としては、完全に飽和した炭化水素バックボーンを含む線形ポリマアルコールであり、ポリマ鎖の少なくとも約80%では1つの鎖端がヒドロキシル基で終わり、そのアルコールは以下の化学式:
CH(CHCHOH
(式中、nは約30〜約300、好ましくは約30〜約100の数字である)
で表される。このアルコール類はペトロライトコーポレーション(Petrolite Corporation)から入手可能である。特に好ましいポリマアルコール類としては、nが約30〜約50の数を表すものが挙げられる。そのため、開示された実施形態では、選択したポリマアルコール類は、ガスクロマトグラフィにより決定される数平均分子量が約450以上〜約1,400、好ましくは約475〜約750である。より特定的には、ポリマアルコール類は、約0.05〜約20重量%の量で存在することができる。そのため、例えば、内部添加物として、ポリマアルコール類は約0.5重量%〜約20重量%の量で存在し、外部添加物として、ポリマアルコール類は約0.05重量%〜約5重量%よりわずかに少ない量で存在する。内部に蝋が存在するトナーおよび現像剤組成物は、トナー樹脂粒子と、顔料粒子と、ポリマアルコール類と、他の必要に応じて用いる成分とを最初にブレンドすることにより調合される。対照的に、ポリマアルコール類が外部添加剤として存在する場合、トナー組成物は、例えば、樹脂粒子と顔料粒子とを含むように最初に調合し;その後に、微粉化したポリマアルコール類を添加する。
開示したトナー組成物と混合するために選択することができるキャリヤ粒子の例示的な例としては、トナー粒子の極性とは反対の極性の電荷を摩擦電気的に得ることができる粒子が挙げられる。したがって、キャリヤ粒子は、負の極性を有するように選択することができ、これにより正に帯電したトナー粒子がキャリヤ粒子に付着し、およびキャリヤ粒子の周囲を囲むことができる。また、トナー組成物が負の極性を有するように正の極性を有するキャリヤ粒子を選択することができる。選択してもよい周知のキャリヤ粒子の例示的な例としては、粒状ジルコン、粒状珪素、ガラス、鋼、ニッケル、鉄、フェライト類、例えばスチュワートケミカル(Steward Chemicals)から入手可能な銅亜鉛フェライト類、などが挙げられる。キャリヤ粒子はその上に、フルオロポリマ類、例えばKYNAR(登録商標)、ポリメタクリレートなどのような周知のコーティングを含んでもよい。選択してもよい特定のコーティングの例としては、塩化ビニル/トリフルオロクロロエチレンコポリマが挙げられ、このコーティングはその中に導電性粒子、例えばカーボンブラックを含む。他のコーティングとしては、フルオロポリマ類、例えばポリビニリデンフルオリド樹脂類、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)、フッ素化エチレンおよびプロピレンコポリマ類、スチレン、メチルメタクリレート、およびシラン、例えばトリエトキシシランのターポリマ類(米国特許第3,467,634号明細書および第3,526,533号明細書を参照のこと);ポリテトラフルオロエチレン、フッ素含有ポリアクリレート類、およびポリメタクリレート類;塩化ビニルおよびトリクロロフルオロエチレンのコポリマ類;および他の周知のコーティングが挙げられる。混合物、特に2つのポリマコーティングをその上に有するコアを含む成分をキャリヤとして選択してもよい。米国特許第4,937,166号明細書および第4,935,346号明細書を参照のこと。
キャリヤ粒子の直径は変動してもよいが、キャリヤ粒子は一般に約50μm〜約1,000μm、好ましくは約75〜約200μmの直径を有し、このため、例えば、これらの粒子は、現像プロセス中に静電画像に付着しないように十分な密度および慣性を有することが可能である。キャリヤ粒子は、トナー粒子と様々な適した組み合わせで、例えばトナー1部あたり約1〜約3部から約100〜約200重量部のキャリヤで混合することができる。
開示したトナー組成物は、多くの周知の方法、例えば、トナー樹脂粒子と、顔料樹脂粒子または着色剤と、相溶化剤/脆化剤と、必要に応じて用いる添加物と、ポリマ蝋類との機械的ブレンドおよび溶融ブレンド、その後の分級を含む機械的削減(attrition)により調製することができる。他の方法としては、噴霧乾燥、機械的分散、溶融分散、分散重合、および懸濁重合などの当技術分野で周知なものが挙げられる。トナー粒子は通常、微粉化され、分級され、これにより、コールタカウンタ(Coulter Counter)で決定される平均体積粒径が約7〜約25μm、好ましくは約10〜約15μmのトナーが得られる。トナー組成物はまた、配合押出機、例えば、ニュージャージ州ラムゼーのワーナ&プフライデラ(Werner&Pfleiderer Company)により供給される型の同時回転連動二軸押出機(corotating intermeshing twin screw extruder)、で調製することができる。相溶化剤を含有すると、例えば、主ポリマ相と第2ポリマ相との間の熱力学的相溶性が改善される。その結果、第2ポリマはより小さなドメイン粒子サイズの蝋中に分散させることができ、主樹脂への接着性が改善される。より小さなドメインサイズおよび主トナー樹脂への優れた接着性により、微粉化中に第2の蝋ポリマが分離して個々の粒子となることが阻止され、または最小に抑えられる。さらに、相溶化作用は高温の溶融温度、例えば、蝋成分の融点の約50℃上の温度で機能することができる。蝋成分の融点では、ポリマ粘度が大きく異なるので機械的ブレンドが困難である。この利点により、機械的ブレンド操作のプロセス許容度が増大する。相溶化剤/脆化剤を含有する利点は機械的ブレンドプロセスのみに限定されず、例えば、他の周知の調製方法において、分散性および接着性が改善される。また、有効量の相溶化剤/脆化剤を含有させることにより、高濃度、例えば、10重量%まで、およびより特定的には、約5〜約7重量%の蝋を効果的にトナー中に分散させることができる。
開示したトナーおよび現像剤組成物は、例えば、セレンおよびセレン合金などの従来の光受容体を含む静電複写イメージングシステムにおいて画像を現像する際に使用するために選択してもよい。とりわけ正に帯電したトナー組成物を選択する場合、透明層および光生成層を含む層状光応答装置もまた有益である。米国特許第4,265,990号明細書;4,585,884号明細書;4,584,253号明細書および4,563,408号明細書を参照のこと。
開示したトナーおよび現像剤組成物は特に、電荷輸送手段と計量帯電手段(metering charging means)との間に配置された現像ゾーンを含む静電複写イメージング装置と共に使用するのに有益である。その装置は米国特許第4,394,429号明細書および第4,368,970号明細書において説明されている。
(実施例1)
約80〜約90重量%の部分的に架橋したプロポキシル化ビスフェノールAフマレート、LEX(約40%が架橋、および約60%が未架橋)、または約60重量%のプロポキシル化ビスフェノールAフマレートの直線ポリエステルおよび約40重量%の架橋プロポキシル化ビスフェノールAフマレートを含む架橋ポリエステル樹脂と、約3〜約7重量%のポリプロピレン蝋(Mは約660、日本の三洋化成工業からビスコール660P(商標)として入手可能)と、5重量%のリーガル330(登録商標)カーボンブラックと、0〜約10重量%の、日本の三井化学(Mitsui Chemicals)から入手可能なMが約2,040およびMが約1,190のイソプロペニルトルエン/インデンコポリマを含む相溶化剤/脆化剤と、を含む多くのトナー組成物を、約130〜約160℃のバレル設定温度でワーナ&プフライデラZSK25およびZSK−40二軸押出機を用い、上記成分を機械的にブレンドすることにより調製した。周知のプロセスによる微粉化および分級後、コールタカウンタで測定すると体積平均直径が約9μmのトナー粒子を得た。上記相溶化剤と添加すると、微粉化速度が約40〜80%増加した。これらの粉砕速度の増加は、アルピン(Alpine)AFG200粉砕器の送り速度から測定した;87重量%の部分的に架橋したプロポキシル化ビスフェノールAフマレート、LEX、または約60重量%のプロポキシル化ビスフェノールAフマレートの線形ポリエステルと約40重量%の架橋プロポキシル化ビスフェノールAフマレートとを含む架橋ポリエステル樹脂と、5重量%のポリプロピレン蝋(Mは約660、日本の三洋化成工業からビスコール660P(商標)として入手可能)と、5重量%のリーガル330(登録商標)カーボンブラックと、3重量%の、ペンシルバニア州フィラデルフィアのアトフィナケミカルズ社(Atofina Chemicals、Inc.)から入手可能なエチレン−グリシジルメタクリレートコポリマ、AX−8840を含む蝋相溶化剤と、を含む対照トナーに対する微粉化速度増加データについての表1を参照のこと。
作成した蝋分散物を蝋分散指標値(WDI:wax dispersion index value)により定量化した。表2を参照のこと。この値は、DSCによる第1パス分級微粉中の蝋量を測定し、DSCによる最終生成物の蝋量を測定することにより得た。微粉は、分級プロセス中に除去される<5μm分散の小粒子である。最終トナー生成物粒子は9μm±1μmのサイズ分散内であった。分散指標はこれら2つの値の間の差をこれら2つの値の合計で割ったものを示す。
表2に示した0.34、0.47、および0.48値などの大きなWDI数は、蝋分散が良くないことを示す。蝋の大部分は通常、微粉と共に除去され、最終トナー生成物中に蝋は存在しない、または実質的に蝋は存在しないからである。
その後、前記調製トナー組成物を、現在の製造キャリヤと共にリトルフォード(Littleford)M5Rブレンダ内で機械的に混合することにより現像剤組成物を調製した。キャリヤは、上記のように、5.2%トナー濃度で、すなわち、100重量部のキャリヤあたり5.2重量部のトナー濃度とした。キャリヤはコーティングを備えた鋼コアを含み、その上に0.8重量%のポリフッ化ビニリデンおよびポリメタクリル酸メチルとカーボンブラックを備える。
多くの調製トナーについて、ゼロックス社(Xerox Corporation)DC480、75ページ/分の機械において機械試験を実施した。試験した第1のトナーは、約130℃のバレル温度設定のワーナ&プフライデラZSK−25スーパーコンパウンダ(Supercompounder)内で溶融混合した。トナーは、86%のLEX樹脂と、4%の660P蝋と、5%のFTR−6125Fと、5%のリーガル330(登録商標)カーボンブラックとを含んだ。粒子サイズを減少させ分級した後、トナーに、2.8%の二酸化シリカ、2.1%の二酸化チタン、および0.24%のラウリン酸ステアリン酸亜鉛の外部添加剤を添加した。前記トナーをリトルフォードM5Rブレンダー内で混合することにより、5.2%のトナーおよびバランスキャリヤ(鋼コア)の現像剤を調製した。その後、トナー補充カートリッジを作成した。そのカートリッジは、上記のように調製したトナーとキャリヤとを12:1の比、すなわち12部のトナー対1部のキャリヤ、を含み、その後、約80,000コピーについて、ゼロックス社DC480、75ページ/分の機械において試験した。この試験は、18.3℃(65°F)、10%の相対湿度〜26.7℃(80°F)、80%の相対湿度の広範囲の環境に及んだ。環境変化に対する機械応答および摩擦/トナー濃度許容度に基づき、機械プロセス制御を維持する能力は優れていた。プロセス制御は、例えば、DC480機械が約3〜約7%のトナー濃度、約14μクーロン/g〜約37μクーロン/gの摩擦帯電空間を保持する能力を示す。
第2のトナーについて、上記のように、82%のLEX樹脂と、5(重量)%の660P蝋と、5%のリーガル330(登録商標)カーボンブラックと、8%のFTR−6125Fとを含むトナーを用いて機械試験を実施した。成分は、約140℃のバレル温度設定のワーナ&プフライデラZSK−40スーパーコンパウンダー内で溶融混合した。トナーを本明細書で説明しているように調製し、外部添加剤、補充剤および現像剤を含んだ。補充剤および現像剤は本明細書で説明したように調製した。ゼロックス社DC490、90ページ/分の機械を用い、真上で示した環境の範囲を用いて、約80,000コピーを作成すると、環境変化およびトナー濃度/摩擦応答に関し、対照トナーと同様の結果が得られた。プロセス制御を維持する機械の能力により性能を判定した。
80%のLEX樹脂と、5%の660P蝋と、5%のリーガル330(登録商標)カーボンブラックと、10%のFTR−6125Fとを含む第3のトナーについて、本明細書で説明したように、機械試験を行った。成分は、約140℃のバレル温度設定のワーナ&プフライデラZSK−25スーパーコンパウンダ内で溶融混合した。ゼロックス社DC480、75ページ/分において、約22.2℃(72°F)および55%の相対湿度〜23.3℃(74°F)および42%の相対湿度のラボ雰囲気条件で、約20,000コピーを作成した。トナー性能は、トナー濃度/摩擦応答に関しては、対照トナー(芳香族炭化水素無し)に比べ優れていた。プロセス制御もまた優れており、上記第2のトナーと同様であった。
(実施例2)
実施例1のプロセスを繰り返し、機械的にトナー成分をワーナ&プフライデラZSK−40二軸同時回転押出機内で約120℃〜約130℃のバレル設定温度で機械的に混合することにより、調製した。LEXの代わりに選択した樹脂が、37%のゲル/架橋値を有する架橋ポリエステルビスフェノールAプロピレンオキシドフマレートポリマであり、4.6%のR330(登録商標)カーボンブラック、4.6%の660P蝋、2.8%のAX8840であり、相溶化剤/脆化剤が、イソプロペニルトルエン(IPT)およびインデンモノマ類、FMR0150(日本の三井化学から入手可能)、を含む8重量%のポリマを含む点で、トナー組成は実施例1と異なった。このポリマは、FTR−6125F(これもまた三井化学から供給される)と同様であり、この場合、インデンモノマがC4−C5留出物モノマにとって代わる。両方のポリマ類の性能特性は同様である。この実施例では、相溶化剤を含む既存の対照材料調製物の上にFMRを添加した。
実施例1で説明したプロセスにより決定した蝋分散指標は、このトナーでは0.04であり、優れた蝋分散が示された。
微粉化および分級後、コールタカウンタにより測定すると、約9μmの体積平均直径を有するトナー粒子を得た。FMR−0150を8重量%添加することにより、87%のポリエステルと、5%のR330(登録商標)カーボンブラックと、5%の660P蝋と、3%のAX8840とを含む対照トナーに比べ、約30%の微粉化速度の増加が得られた。
8重量%のFMRを有するトナー、および0重量%のFMRを有する上記対照トナーに、帯電添加物を100部のトナーに2.8部のコロイダルシリカ、2.1部のコートコロイダルシリカ(コロイダルシリカは市販されている;コートシリカおよび他のシリカもまた米国特許第6,190,815号明細書および第6,214,507号明細書において記述されている。この開示内容は参照により本明細書に全体として組み込まれる)、および0.24部のステアリン酸亜鉛の割合で、高強度垂直ブレンダ内でブレンドした。その後、ブレンドトナーを標準現像剤中に混入させた。その後、0、15、30、および60秒での現像剤混合物の帯電−スペクトル分析により、帯電について評価した。帯電評価パラメータは、摩擦(Q/M)、較正した誤記号(Corrected Wrong Sign:CWS)、および較正した低帯電(Corrected Low Charge:CLC)である。
帯電−スペクトル性能の比較(下記表を参照のこと)により、実質的に同様のトナー帯電が示され、このため、FMRの存在による帯電悪影響はない。
このトナーの定着試験では、対照トナーと同様の結果が得られた。定着ロール温度において13℃のわずかな増大により、調製したトナーの性能は、しわ規格値およびストリッパ指紋(stripper finger mark)規格値に関し、対照トナーと比べ実質的に等価になった。
(実施例3)
0〜約10重量%の上記LEX架橋ポリエステル樹脂と、0〜約12重量%の日本の三井化学から入手可能なFTR−6125F相溶化剤/脆化剤と、16%の日本のサンケミカル(Sun Chemicals)から入手可能なブルーフラッシュ(Blue Flush)顔料と、レサポール(RESAPOL)線形ポリエステルとを含むいくつかのトナーを作成した。ワーナ&プフライデラZSK−25SC同時回転押出機において、約90℃〜約120℃のバレル設定温度、約40〜約60lbs/時間の送り速度で成分を機械的に混合した。その後、上記トナーの微粉化速度を測定した。選択したFTR−6125Fの量は微粉化速度に影響することがあり、粉砕速度は0から約67%増加する。
計画的な実験を使用して上記トナー類の性能を評価した。下記表に示すように、3つの各レベルで4因子を考慮した。
トナー類の性能は以下の通りであった。
上記データの統計学的解析により、FTR6125Fレベルのパーセントは粉砕速度の93%の原因であることが示された。このように、FTR相溶化剤を添加すると、トナーの粉砕性が増大し、これにより製造コストが減少するが、ゼロックス社DC480機械において使用する場合のトナー性能にはほとんどまたは全く影響がなかった。

Claims (8)

  1. トナー組成物であって、
    前記トナー組成物は、樹脂と、着色剤と、蝋と、芳香族炭化水素相溶化剤と、を含み
    前記蝋は前記トナー中に保持され、前記トナーは0.10未満の蝋分散指標値を有する、トナー組成物。
  2. 前記相溶化剤の分子量は、
    重量平均分子量で1,000〜25,000である、請求項1記載のトナー組成物。
  3. 前記相溶化剤は、スチレン系モノマとインデン系モノマとの重合により作製されたコポリマを含む、請求項1記載のトナー組成物。
  4. 前記相溶化剤は、80℃〜100℃の軟化点を有し、または、
    前記相溶化剤は、15℃〜75℃のガラス転移温度Tgを有する、請求項1記載のトナー組成物。
  5. 前記相溶化剤は、0.5〜10重量%の量で存在する、請求項1記載のトナー組成物。
  6. 前記蝋は、ポリエチレンまたはポリプロピレンのポリオレフィンである、請求項1記載のトナー組成物。
  7. 前記相溶化剤は、800〜2,800の重量平均分子量を有する、請求項1記載のトナー組成物。
  8. 樹脂と、着色剤と、蝋と、および900〜7,000の重量平均分子量を有するイソプロペニルトルエン/インデンのコポリマと、を含み、前記トナーは0.10未満の蝋分散指標値を有する、トナー。
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