JP4485555B2 - 適応アンテナ受信装置、その方法及びプログラム - Google Patents

適応アンテナ受信装置、その方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4485555B2
JP4485555B2 JP2007213108A JP2007213108A JP4485555B2 JP 4485555 B2 JP4485555 B2 JP 4485555B2 JP 2007213108 A JP2007213108 A JP 2007213108A JP 2007213108 A JP2007213108 A JP 2007213108A JP 4485555 B2 JP4485555 B2 JP 4485555B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
signals
orthogonal
input
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007213108A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009049658A (ja
Inventor
泰司 鷹取
浩一 石原
理一 工藤
厚 太田
周治 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2007213108A priority Critical patent/JP4485555B2/ja
Publication of JP2009049658A publication Critical patent/JP2009049658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4485555B2 publication Critical patent/JP4485555B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、複数の送信局から広帯域伝送を送信する無線システムにおいて用いられる適応アンテナ受信装置に係わり、受信局での波形等化および指向性制御技術に関する。
GI(Guard Interval)を用いるシングルキャリア伝送において、複数の端末局から同時に信号を送信し、受信局において受信した各端末局からの信号を、指向性形成および波形等化によって分離する従来のマルチユーザMIMO(Multiple Input Multiple Output)技術について以下に述べる(例えば、非特許文献1参照)。
図4に従来技術におけるGIを用いるマルチユーザMIMO伝送における第u番目のシングルキャリア送信機を示し、図5に従来技術におけるGIを用いるマルチユーザMIMO伝送におけるシングルキャリア受信機を示す。
図4のシングルキャリア送信機を備えた送信局(端末局:MT)数がUであり、第u送信局の信号系列(送信アンテナ)数がnt(u)であり、図5のシングルキャリア受信機を備えた受信局における送信信号系列数NTは以下に示す式により表すことができる。
Figure 0004485555
また、受信局における受信アンテナ数をNR(NR≧NT)、離散フーリエ変換のポイント数をN、GI長はNgとする。
図4に示す従来のシングルキャリア伝送の第u送信機において、符号100−uは誤り訂正符号化部、符号101−uはインターリーバであり、符号102−uはデータ変調部であり、符号103−uは直/並列変換部であり、符号104−u−1から符号104−u−nt(u)はGI挿入部であり、符号105−u−1から符号105−u−nt(u)は波形整形部であり、符号106−u−1から符号106−u−nt(u)は無線部であり、符号107−u−1から符号107−u−nt(u)は送信アンテナである。
また、図5に示す従来のシングルキャリア伝送の受信機において、符号111−1から符号111−NRは受信アンテナであり、符号112−1から符号112−NRは無線部であり、符号113−1から符号113−NRはGI除去部であり、符号114−1から符号114−NRは離散フーリエ変換部であり、符号115−1から符号115−Nはマルチユーザ検出部であり、符号116−1から符号116−NTは逆離散フーリエ変換部であり、符号117−1から符号117−Uは並/直列変換部であり、符号118−1から符号118−Uはデータ復調部であり、符号119−1から符号119−Uはデ・インターリーバ部であり、符号120−1から符号120−Uは誤り訂正復号部である。
図4に示す第u番目の送信局において、送信データ系列がチャネル符号器100−uにより符号化された後、インターリーバ部101−uは送信データをインターリーブする。
そして、データ変調部102−uは、PSK(Phase Shift Keying)変調またはQAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調を行い、送信シンボル系列を生成する。
その後、直/並列変換器103−uは、上記シンボル系列をnt(u)本のアンテナ本数分のストリームに、上記送信シンボル系列を分割する。
次に、GI挿入部104−u−1〜104−u−nt(u)は、Nシンボル毎に1つのブロックを形成し、その末尾Ng個のシンボルをコピーし、GIとして図6のように送信シンボル系列に挿入する。
そして、波形整形部105−u−1〜105−u−nt(u)は、GI部が挿入された送信シンボル系列の波形整形(帯域制限を行うディジタルフィルタリング)を行う。
波形整形が行われた後、無線部106−u−1〜106−u−nt(u)は、nt(u)本の送信アンテナ107−u−1〜107−u−nt(u)を介して、上記送信シンボル系列(シングルキャリア送信信号)各々を発信する。
図5において、無線部112−1〜112−NRは、NR本の受信アンテナ111−1から111−NRを介してシングルキャリア送信信号を受信する。
また、無線部112−1〜112−NR各々は、アンテナ毎に対応し、それぞれシングルキャリア送信信号をベースバンド信号に変換する。
そして、GI除去部113−1〜113−NRは、上記ベースバンド信号からGI部が除去される。
次に、離散フーリエ変換器114−1〜114−NRは、ベースバンド信号が除去された受信信号を、N個の周波数成分に分解する。
マルチユーザ検出部115−1〜115−Nは、周波数成分毎にNR個の受信された信号を入力値とし、指向性形成および波形等化によって信号分離が行われ、総送信信号ストリーム数NT個の信号が出力値として出力される。
マルチユーザ検出を行った後、逆離散フーリエ変換器116−1〜116−NTは、フーリエ変換されている受信信号を時間信号に変換する。
変換されると、並/直列変換器117−1〜117−Uは、上記時間信号を送信局毎の時間系列信号に変換する。
そして、処理の最後として、データ復調器118−1から118−Uと、デ・インターリーブ回路119−1から符号119−Uと、誤り訂正復号器120−1から120−Uとにより、データ復調、デ・インターリーブデータ及び誤り訂正復号が行われる。
X. Zhu and R. D Murch, "Layered space-frequency equalization in a single-carrier MIMO system for frequency-selective channels," IEEE Trans. Wirel. COmmun., vol. 3, pp 701-708, MAY 2004
しかしながら、上述したマルチユーザMIMO通信において、複数の送信局から信号を送信する場合、信号伝送のタイミングは各送信局で独立であり、各送信局がそれぞれのタイミングにて信号送信を行う。このような場合には、受信局においては、各送信局から送信された信号が到来するタイミングが異なり、すなわち信号の受信タイミングが異なる。
従来のシングルキャリア伝送を用いたマルチユーザMIMOにおいては、複数の送信局間における送信信号の到来するタイミングのオフセットが、GI挿入時間よりも大きい場合、他の送信信号との直交性が崩れてしまう。このため、信号をうまく分離することができないため、受信の特性が大幅に劣化してしまう。
したがって、従来のシングルキヤリア伝送を用いるマルチユーザMIMOを用いた際、複数の送信局からの信号が、付加されたGI長を超えるような異なる受信タイミングにより受信局に到来した場合に、どのようにして複数ユーザの信号を分離するかが問題となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、シングルキヤリア伝送を用いるマルチユーザMIMOを用いた際、複数の送信局からの信号が、付加されたGI長を超えるような異なる受信タイミングにより受信局に到来した場合においても、複数ユーザ(複数の送信局)からの信号を分離する適応アンテナ受信装置を提供することを目的とする。
本発明の適応アンテナ受信装置は、U個の送信局と1つの受信局との間にてQ個(≧U)の信号系列を空間上に多重して通信を行う無線通信システムにおいて、M個のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナと、該アレーアンテナを構成するアンテナ素子毎に接続されたM個の無線部と、該各無線部に接続され、連続して時系列に入力されるN個の入力信号をN個の直交する信号成分に変換するM個の直交変換器と、該直交変換器にて直交変換された信号をQ個に分離し、各々を分岐するM個の分岐装置と、該分岐装置各々から出力されるM個の信号系列を、N個の直交成分から構成される入力信号系列とし、各直交信号の成分ごとに前記各アンテナからのM個の信号を重み付け合成してK個の信号を出力するQ個の複数指向性形成装置と、前記直交成分毎に前記複数指向性形成装置のk(=1〜K)番目出力の入力信号を入力し、逆直交変換を行いN個の信号系列を出力する、Q×K個の逆直交変換装置と、q番目の空間上に多重化された信号系列復号を行うために、K個の該逆直交変換装置のNシンボルの出力信号を入力信号とし、シンボル毎のK個の入力信号に対してダイバーシチ出力を生成するダイバーシチ受信装置と、該ダイバーシチ受信装置の出力信号のうち、先頭のAシンボルと最後のBシンボルを削除し、中央のN−(A+B)シンボルを抽出する信号抽出装置と、該信号抽出装置に接続された復号装置と、前記各送信局のアンテナと前記各アンテナ素子との間の伝達関数を推定する伝達関数推定手段と、該伝達関数推定手段にて推定された伝達関数を入力信号とし、前記複数指向性形成装置にて用いられる重み付け値を算出する指向性制御装置とから構成されることを特徴とする。
本発明の適応アンテナ受信装置は、上記適応アンテナ受信装置において、前記直交変換器が直交変換を行う信号系列を、該信号系列の前に直交変換したNシンボルのうち最後の(A+B)シンボルを含めるように、直交変換を行うことを特徴とする。
本発明の適応アンテナ受信装置は、上記適応アンテナ受信装置において、前記K個の複数指向性形成装置にて形成される指向性を、k番目の指向性形成においては前記直交変換器に時系列に入力されるN個の入力信号のうちNk個を選択し、選択された信号対して二乗誤差の平均が最小となるように前記時系列信号を形成し、k番目の前記複数指向性形成装置において二乗誤差の平均を最小化するNk個の信号は、k'番目の複数指向性形成装置において二乗誤差の平均を最小化するNk'個の信号とは異なる組み合わせとすることを特徴とする。
本発明の適応アンテナ受信装置は、前記ダイバーシチ受信装置が、シンボル毎にK個の信号に対して重み付け合成を行い、該重み付け合成の際に用いる重みの値は、前記伝達関数推定手段で推定された伝達関数と、前記指向性制御装置で決定された指向性形成を行う際の重み付け値から決定されることを特徴とする。
本発明の適応アンテナ受信装置は、上記適応アンテナ受信装置において、前記復号装置はP個の直交成分を用い、ガードインターバルが付加され、前記送信局から送信された送信信号から、該ガードインターバルを除去するガードインターバル除去手段と、該ガードインターバル除去手段の出力信号のN'(>P)個の信号に対して直交変換を行う第2の直交変換器と、該第2の直交変換器のN'個の出力信号のうち、送信信号に用いられたP個の直交成分を抽出し、該P個の各信号に重み付けを行う振幅位相補償装置を具備し、前記伝達関数推定手段で推定された伝達関数と、前記指向性制御装置で決定された重み付け値と、前記波形等化制御装置にて決定された重み付け値とを入力し、前記振幅位相補償装置における重み付け値を決定する振幅位相補償制御装置とを具備することを特徴とする。
本発明の適応アンテナ受信装置は、上記適応アンテナ受信装置において、前記直交変換器の入力信号数Nと、前記第2の直交変換器の入力信号数N'とを同一とすることを特徴とする。
本発明の適応アンテナ受信方法は、U個の送信局と1つの受信局との間にてQ個(≧U)の信号系列を空間上に多重して通信を行う無線通信方法において、M個の直交変換器が、アレーアンテナを構成するM個のアンテナ素子毎に接続されたM個の無線部から連続してN個の入力信号を時系列に入力し、該N個の入力信号をN個の直交する信号成分に変換する過程と、M個の分岐装置が該直交変換器にて直交変換された信号をQ個に分離し、各々を分岐する過程と、伝達関数推定手段が前記各送信局のアンテナと前記各アンテナ素子との間の伝達関数を推定する過程と、指向性制御装置が該伝達関数推定手段にて推定された伝達関数を入力信号とし、前記複数指向性形成装置にて用いられる重み付け値を算出する過程と、Q個の複数指向性形成装置が、該分岐装置各々から出力されるM個の信号系列を、N個の直交成分から構成される入力信号系列とし、各直交信号の成分ごとに前記各アンテナからのM個の信号を重み付け合成してK個の信号を出力する過程と、Q×K個の逆直交変換装置が、前記直交成分毎に前記複数指向性形成装置のk(=1〜K)番目出力の入力信号を入力し、逆直交変換を行いN個の信号系列を出力する過程と、ダイバーシチ受信装置が、q番目の空間上に多重化された信号系列復号を行うために、K個の該逆直交変換装置のNシンボルの出力信号を入力信号とし、K個の信号に対してシンボル毎にダイバーシチ出力を生成する過程と、信号抽出装置が、該ダイバーシチ受信装置の出力信号のうち、先頭のAシンボルと最後のBシンボルを削除し、中央のN−(A+B)シンボルを抽出する過程と、復号装置が該信号抽出装置から出力されるN−(A+B)シンボルを復号する過程とから構成されることを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータに上記適応アンテナ受信方法を実行させるためのコンピュータが実行可能なプログラムである。
以上説明したように、本発明によれば、複数のユーザ(送信局)が基地局(受信局)に対して同時にアクセスする無線システムにおいて、各ユーザが発信した送信信号の到来タイミングが異なっていた場合においても、ユーザ間干渉を抑圧することができ、基地局の受信装置にて各ユーザからの送信信号を抽出することが可能となる。
また、本発明によれば、直交変換器を全ての全ユーザに対して共通化しているため、ハードウェア規模の削減をも可能としている。
また、本発明によれば、各ユーザからの到来タイミング差が任意であることから、送信局においてガードインターバルを設定する必要がなく、フレーム効率を改善することも可能となる。
以上のことから、本発明を用いることにより、無線システムにおいて送信局(端末局)におけるハードウェア規模を増大させることなく、高精度のアクセスタイミング制御なしに複数の送信局からの基地局に対する同時アクセスが可能となり、周波数利用効率を改善することができる。
以下、本発明の一実施形態による適応アンテナ受信装置を図面を参照して説明する。図1は同実施形態による適応アンテナ受信装置の構成例を示すブロック図である。
この図において、符号1011から101Mはアンテナ素子であり、このM個のアンテナ素子は本実施形態における適応アンテナ受信装置のアレーアンテナを構成している。
符号1021から符号102Mは、上記アンテナ素子1011から101Mにそれぞれ接続され、アンテナ素子1011からアンテナ素子101Mを介して信号を受信する無線部である。
符号1031から符号103M各々は、それぞれ無線部1021から102Mへ接続され、連続して時系列に入力されるN個の入力信号を、N個の直交する信号成分に変換する直交変換器である。
符号1041から符号104Mは、上記直交変換器1031〜103Mにて直交変換されたN個の直交する信号成分をQ個に分離する分岐装置である。以下、この分岐装置1041から104MそれぞれのQ個の出力に対し、すなわちQ個の空間チャンネルに対応して、各装置が設けられている。
符号1051から符号105Qは、分岐装置1041〜104M各々から入力されるM個の信号系列をN個の直交成分から構成される入力信号系列とし、各直交信号の成分毎に各アンテナからのM個の信号を重み付け合成してK個の信号を出力する複数指向性形成装置である。
符号10611から符合106QK各々は、直交成分毎に複数指向性形成装置のk(=1〜K)番目出力の入力信号を入力し、逆直交変換を行いN個の信号系列を出力する逆直交変換装置である。ここで、例えば、空間チャンル1には、逆直交変換装置10611〜1KのK個が設けられている。空間チャンネルがQ個あり、各空間チャネルに逆直交変換装置はK個あるため、本実施形態の適応アンテナ受信装置には全体で、K×Q個の逆直交変換装置が設けられている。
符号1071から符号107Q各々は、それぞれ対応する空間チャンネル毎に設けられており、各空間チャネル内に設けられた複数(K個)の逆直交変換装置各々のN個の出力信号を入力信号とし、シンボル毎に伝送特性の高い信号を、K個の逆直交変換装置のいずれかの信号から一つ選択して出力するダイバーシチ受信装置である。
符号1081から符号108Q各々は、それぞれ対応するダイバーシチ受信装置1071〜107Qに接続され、対応するダイバーシチ受信装置からの出力信号のうち、先頭のA個のシンボルと最後のB個のシンボルとを削除し、中央のN−(A+B)個のシンボルを抽出する信号抽出装置である。
符号1091から符号109Qおのおのは、それぞれ対応する信号抽出装置1081〜108Qに接続され、対応する信号抽出装置からのN−(A+B)個のシンボルを復号する信号復号装置である。
符号110は、各送信局のアンテナと各アンテナ素子1011〜101Mとの間の伝達関数を推定する伝達関数推定装置である。
符号111は、上記伝達関数推定装置110にて推定された伝達関数を入力信号とし、上記複数指向性形成装置1051〜105Qにて用いられる重み付け値を算出する指向性制御装置である。
また、上記ダイバーシチ受信装置は、シンボル毎にK個の信号に対して重み付け合成を行う構成としてもよい。
この場合は、重み付け合成の際に用いる重みの値は、上記伝達関数推定装置110で推定された伝達関数と、上記指向性制御装置111で決定された指向性形成を行う際の重み付け値から決定する。重み付け制御の規範は二乗誤差最小、最大比合成、最大SNR(信号対雑音電力比)合成などを用いることができる。
次に、U局の送信局(U個の送信局)と受信局との間でQ個(≧U)の信号系列を空間上に多重して通信を行う無線通信システムにおける本実施形態による適応アンテナ受信装置の動作を図2を参照して説明する。図2は本実施形態における適応アンテナ受信装置の動作例を示すフローチャートである。
以下においては、空間上における多重された各信号系列を空間チャネルと呼び、空間チャネルqに対する復号動作を説明する。
M個の無線部1021〜102Mは、それぞれ対応するアンテナ素子1011〜101M(M個)を介して受信し(処理S1)、受信信号をベースバンド信号に変換する(処理S2)。
次に、m番目(1≦m≦M)のアンテナ素子からの信号において、直交変換器103m(1≦m≦M)は、N個の時系列信号ブロックx (m)∈CN×Iを入力し、N個の直交成分X (m)∈CN×Iに分解する(処理S3)。
そして、複数指向性形成装置1051〜105Q各々は、分岐装置1041〜104Mから、M個のアンテナ各々の受信信号のN個の直交成分X (m)∈CN×Iが入力される。
ここで、複数指向性形成装置1051〜105Qは、直交成分ごとにK(≧2)個の指向性を形成する。
たとえば、複数指向性形成装置1051〜105Qは、n番目の直交成分に対するK個の指向性出力を以下の(1)式による演算によって求める(処理S4)。
Figure 0004485555
上記(1)式において、Y(q)(n)∈CK×Iはn番目の直交成分における空間チャネルqを復号するための複数指向性形成装置の出力ベクトルであり、W(q)(n)∈CM×Kはn番目の直交成分における空間チャネルqを復号するための複数の指向性を形成する重み行列であり、X (m)(n)はアンテナ素子mでの受信信号のn番目の直交成分であり、上添え字Hは共役転置、上添え字Tは転置を表している。
また、複数指向性形成装置1051〜105Q各々の出力するK個の指向性出力のうちk(1≦k≦K)番目の出力は以下の(2)式の信号ベクトルで表される。
Figure 0004485555
ここで、Y0,k(n)は、空間チャネルqを復号するための、n番目の直交成分におけるk番目の指向性の出力信号を表している。
そして、逆直交変換装置10611〜106QKは、上記(2)式に示される各指向性出力の信号ベクトルに対し、逆直交変換によって時系列信号に変換し、それぞれ対応するダイバーシチ受信装置1071〜107Qに出力する(処理S5)。
例えば、複数指向性形成装置1051は、逆直交変換装置10611〜1061K各々に対してK個の指向性出力を並列に出力する。
次に、ダイバーシチ受信装置1071〜107Q各々は、各時系列信号において、逆直交変換装置10611〜106QKからのK個の入力信号(指向性出力)のうち最も伝送特性のよい信号を1つ選択し、Nシンボルからなる以下の(3)式に示す信号を出力する(処理S6)。
Figure 0004485555
ここで、(3)式におけるz (q)(n)は以下の(4)式から決定される。
Figure 0004485555
上記(4)式において、SINR(y0,k (q))は、y0,k (q)の信号電力と、雑音電力及び干渉電力の和との比を表す。
次に、信号抽出装置1081〜108Q各々は、対応するダイバーシチ受信装置1071〜107Qから入力されるNシンボルからなる信号から、先頭のAシンボルと最後のBシンボルとを削除し、以下の(5)式に示す信号ベクトルを出力する(処理S7)。
Figure 0004485555
次に、上述した処理が繰り返され、無線部1021〜102M各々から、次のステップにて再びN個の時系列信号がそれぞれ対応する直交変換器1031〜103Mに入力される。
ここで、繰り返される各ステップの出力信号が連続した信号となるように、無線部1021〜102M各々は、直前の処理において、直行変換器1031〜103Mに入力され信号のうち最後のA+Bのシンボルがオーバーラップするように、N個のシンボルの信号を直交変換器1031〜103Mに出力する。
このようにして、以下の(6)式に示す次の処理における信号抽出装置1081〜108Qの出力信号ベクトルが得られる。
Figure 0004485555
上述した各ステップによる出力信号ベクトルを入力することにより、信号復号装置1091〜109Qは、各ステップにおいて生成された時系列な出力信号ベクトルの信号を繋ぎ合わせて合成し、連続した以下の(7)式により示される時系列信号を生成する。
Figure 0004485555
そして、復号装置1091〜109Q各々は、それぞれ対応する信号抽出装置1081〜108Qから合成された時系列信号を入力し、時系列信号(シンボル列)に対する復号処理を行う(処理S8)。
上述した図2のフローチャートの説明において、直交変換器1031〜103Mは、入力信号のオーバーサンプリングを行わないものとして説明した。
ただし、直交変換器1031〜103Mは、入力信号をα倍のオーバーサンプリングとし入力することも可能である。このとき、分岐装置1041〜104Mがα・Nの直交成分からN個の直交成分を選択すれば、上述したものと同様に本発明の適応アンテナ受信装置を動作させることができる。
また、信号抽出装置1081〜108Qの出力まで、Nをα・Nとして演算し、信号抽出装置1081〜108Qの出力信号を1/αに間引いて動作させることも可能である。
さらに、信号抽出装置1081〜108Qの出力信号に対し、トランスバーサルフィルタを利用し、タイミング同期を確立させ、その出力を1/αに間引いて動作させることも可能である。
さらに、一回目の直交変換においては隣接ブロックからの干渉が生じないため、先頭のaシンボルを「0」とし、信号受信が開始されてからN−aシンボルの間の信号をa+1シンボルからNシンボルまでのデータとみなし、直交変換器1031〜103Mに入力する。そして、信号抽出装置1081〜108Qにおいては、ステップ「0」、すなわち最初のステップのみ最後のBシンボルを削除しない構成とすることも可能である。このような構成にすることにより、最初のステップ(最初に入力されるN個のシンボルからなるフレーム)での削除する信号数を削減することが可能となる。
上述した本実施形態における適応アンテナ受信装置においては、重み付け値W(q)(n)をどのように設定するかにより、伝送特性が大きく変化することとなる。
そのため、伝達関数推定装置110による伝達関数の推定、及び指向性制御装置111による伝達関数から重み付け値を算出する処理を説明する。以下の説明においては、重み付け値W(q)(n)の求め方の具体例について詳述する。
この説明においては、式で示すことの容易さから、例として、直交変換はフーリエ変換で行い、逆直交変換は逆フーリエ変換として接続する。ただし、直交変換は直交拡散符号による拡散、逆拡散など、任意の直交変換を用いることが可能である。
互いに遅延波のあるマルチパス環境における適応アンテナ受信装置において、アンテナmの直交変換を行う直交変換器103mに対して入力される、N個の連続した受信信号からなる入力受信信号ベクトルx (m)は、以下の(8)式として表すことができる。
Figure 0004485555
上記(8)式において、H (m,q)は、第1の直交変換対象ブロックにおける巡回特性を有する信号成分に対する伝達関数行列である。s (q)は、第1の変換対象ブロックにおける巡回特性を有する信号成分によって構成される信号ベクトルである。
また、H (m,q)は、第1の直交変換対象ブロックの前の信号において、上記第1の変換対象ブロックに対する干渉となる信号成分に対する伝達関数行列である。s (q)は、第1の変換対象ブロックの前の信号において、上記第1の変換対象ブロックの干渉となる信号成分により構成される信号ベクトルである。
また、H (m,q)は、第1の直交変換対象ブロック内の信号における巡回特性を有さない信号成分に対する伝達関数行列である。s (q)は、第1の変換対象ブロックの前の信号において、上記第1の変換対象ブロックにおける巡回特性を有さない信号成分によって構成される信号ベクトルである。n (m)は雑音信号ベクトルである。
また、上記伝達関数行列H (m,q),H (m,q),H (m,q)各々は、それぞれ以下の(9)式、(10)式、(11)式により表される。
Figure 0004485555
Figure 0004485555
Figure 0004485555
上記(9)式、(10)式及び(11)式において、上添え字(m,q)はq番目のストリーム及びアンテナmを表し、hは伝搬路を等価低域系で表したときのl番目の遅延成分の応答値であり、Lは等価低域系におけるパス数を表している。これら(9)式、(10)式及び(11)式における行列の行数はNである。
また、(8)式における各信号ベクトルは、それぞれ以下の(12)式により表される。
Figure 0004485555
上記(12)において、各要素sj、n (q)の下添え字において、jは「0」の場合に復号対象のブロック内の信号であり、「−1」の場合に復号対象のブロック外の信号であり、nは対象ブロック内のシンボルインデックスである。また、各要素sj、n (q)の上添え字において、qは空間チャネルの番号を示している。
また、直交変換器1031mによって直交変換された受信信号は、以下の(13)式のように表すことができる。
Figure 0004485555
上記(13)式において、Fはフーリエ変換行列であり、以下の(14)式にて表すことができる。
Figure 0004485555
(13)式において、第1項はチャネル行列が循環行列となっているため、以下の(15)式のように書き表すことができる。
Figure 0004485555
また、(13)式の第2項、第3項については、それぞれ以下の(16)式、(17)式のように書き表すこととする。
Figure 0004485555
Figure 0004485555
そして、図3において周波数応答と等価低域系における応答値との対応を示しており、横軸が応答周波数であり、縦軸が応答値の強度を示している。
この図3において、図3(a)に示すように、(15)式における周波数応答ベクトルg (m、q)は遅延プロファイルを周波数変換した応答周波数を表している。
また、図3(b)に示すように、(16)式のベクトルgI,l (m、q)はI〜L−lまでの遅延成分を周波数変換した周波数応答特性を表している。
また、図3(c)に示すように、(17)式のベクトルgC,l (m、q)は0〜L−lまでの遅延成分を周波数変換した周波数応答特性を表している。
また、(15)式〜(17)式を用いて、(13)式は以下の(18)式に書きなおすことができる。
Figure 0004485555
上記(18)式において、N (m)は、フーリエ変換における周波数変換後の雑音ベクトルである。(18)式から、アンテナ1〜Mにおける受信信号のn番目の周波数成分は以下の(19)式により表される。
Figure 0004485555
上記(19)式におけるs (q)(n)は以下の(20)式により表される。
Figure 0004485555
上記(19)式において、X (m)(n)は(13)式にて定義したX (m)のn番目の要素(n番目の周波数成分)を表している。
まず、(9)式において、伝達関数が巡回行列にて表される第1項の部分を復号することを以下に説明する。
このとき、周波数成分nにおける空間チャネルqの復号に用いる、二乗誤差最小(MMSE)制御の指向性形成用重みベクトルは、以下の(21)式にて与えることができる。以下の(21)式において、σは雑音電力を表す。
Figure 0004485555
ここで、周波数ベクトルを、各アンテナにて受信した成分が要素となるように、新たに以下の(22)式のように定義した。
Figure 0004485555
上記(21)式の第3項には、第1の変換対象ブロック内の信号を復号する際の、このブロックの終わりのL−l個のシンボルの希望信号成分が含まれている。
したがって、この(21)式においては、第1項に含まれるNk=(N−L+l)個のシンボルのみが希望信号として扱われ、終わりのL−l個のシンボルは干渉とみなされ、終わりのNk’=L−l個のシンボルの伝送品質が劣化する。
遅延スプレッドの大きい環境では、周波数ポイント数Nに対してLが増大し、ブロック後半の伝送品質の劣化が無視できなくなる。
そこで、ブロック後半の信号成分を干渉とみなさないウェイトベクトルとして、新たに以下の(23)式によりウェイトベクトルを求める。
Figure 0004485555
(21)式、(22)式により決定されたウェイトベクトルを用いて、(1)式のウェイト行列W(q)(n)を以下の(24)式のように設定する。
Figure 0004485555
上述したように、一つの空間チャネルに対レて複数のウェイトベクトルを設定し、各シンボルごとに良好な伝送特性を示すウェイトベクトルを選択していくことにより、伝送品質を向上させることが可能となる。
上記(24)式は2つのウェイトベクトルの例を示しているが、一つの空間チャネルに対応させて形成するウェイトベクトルはさらに多くてもよい。
3つめ以降のウェイトを形成する方法としては、たとえば、以下の(25)式のようにして生成したウェイトベクトルを用いることも可能である。
Figure 0004485555
また、3つめ以降のウェイトを形成する方法としては、たとえば、以下の(26)式のようにして生成したウェイトベクトルを用いることも可能である。
Figure 0004485555
上述した(25)式及び(26)式においては、ブロック内のN−L+1+n番目の信号に対して、伝送特性が改善されるように指向性が形成されるため、より高い伝送品質が期待できる。
また、図1に示す構成にて本実施形態の適応アンテナ受信装置を説明したが、第2の実施形態として、第2の直交変換器2031〜203Mを、新たに設け、無線部1021〜102Mと、上記第2の直交変換器2031〜203Mとの間に、各々ガードインターバル除去装置1001〜100Mを設ける構成としてもよい。このガードインターバル除去装置1001〜100Mは、従来例に記載した構成と同様である。
また、この第2の実施形態において、送信局からは、P個の直交成分を用い、ガードインターバルが付加された送信信号が送信される。
上記第2の直交変換器2031〜203M各々は、それぞれ対応する上記ガードインターバル除去装置1001〜100Mの出力信号のN'(>P)個の信号に対して直交変換を行う。
また、振幅位相補償装置5001〜500Mは、第2の直交変換器2031〜203M各々の後段に設けられており、第2の直交変換器のN'個の出力信号のうち、送信信号に用いられたP個の直交成分を抽出し、該P個の各信号に重み付けを行う。
ここで、振幅位相補償装置5001〜500Mは、伝達関数推定装置110にて推定された伝達関数と、指向性制御装置111にて決定された重み付け値と、波形等化制御装置にて決定された重み付け値とを入力し、前記振幅位相補償装置における重み付け値を決定する。
この振幅位相補償装置5001〜500Mは、出力を逆位相変換装置へ出力する。その後の処理についてはすでに説明した処理と同様である。
また、直交変換器1031〜103Mの入力信号数Nと、第2の直交変換器の入力信号数N'とを同一としてもよい。
なお、図1における直交変換装置(1031〜103M)、分岐装置(1041〜104M)、複数指向性形成装置(1051〜105Q)、逆直交変換装置(10611〜106QK)、ダイバーシチ受信装置(1071〜107Q)、信号抽出装置(1081〜108Q)、信号復号装置(1091〜109Q)、伝達関数推定装置110、指向性制御装置111の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより受信信号の信号処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明の一実施形態による適応アンテナ受信装置の構成例を示すブロック図である。 図1の適応アンテナ受信装置の動作例と説明するフローチャートである。 受信信号の遅延プロファイルを周波数変換した応答特性を示すグラフである。 従来技術におけるGIを用いるマルチユーザMIMO伝送における第u番目のシングルキャリア送信機のブロック図である。 従来技術におけるGIを用いるマルチユーザMIMO伝送におけるシングルキャリア受信機である。 図4におけるGI挿入部が、Nシンボル毎に1つのブロックを形成し、その末尾Ng個のシンボルをコピーし、GIとして送信シンボル系列に挿入する概念を説明する概念図である。
符号の説明
110…伝達関数推定装置
111…指向性制御装置
1011,101M…アンテナ素子
1021,102M…無線部
1031,103M…直交変換器
1041,104M…分岐装置
1051,105M…複数指向性形成装置
10611,1061K,106Q1,106QK…逆直交変換装置
1071,107Q…ダイバーシチ受信装置
1081,108Q…信号抽出装置
1091,109Q…信号復号装置

Claims (6)

  1. U個の送信局と1つの受信局との間にてQ個(≧U)の信号系列を空間上に多重して通信を行う無線通信システムにおいて、
    M個のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナと、
    該アレーアンテナを構成するアンテナ素子毎に接続されたM個の無線部と、
    該各無線部に接続され、連続して時系列に入力されるN個の入力信号をN個の直交する信号成分に変換するM個の直交変換器と、
    該直交変換器にて直交変換された信号をQ個に分離し、各々を分岐するM個の分岐装置と、
    該分岐装置各々から出力されるM個の信号系列を、N個の直交成分から構成される入力信号系列とし、各直交信号の成分ごとに前記各アンテナからのM個の信号を重み付け合成してK個の信号を出力するQ個の複数指向性形成装置と、
    前記直交成分毎に前記複数指向性形成装置のk(=1〜K)番目出力の入力信号を入力し、逆直交変換を行いN個の信号系列を出力する、Q×K個の逆直交変換装置と、
    q番目の空間上に多重化された信号系列復号を行うために、K個の該逆直交変換装置のNシンボルの出力信号を入力信号とし、シンボル毎のK個の入力信号に対してダイバーシチ出力を生成するダイバーシチ受信装置と、
    該ダイバーシチ受信装置の出力信号のうち、先頭のAシンボルと最後のBシンボルを削除し、中央のN−(A+B)シンボルを抽出する信号抽出装置と、
    該信号抽出装置に接続された復号装置と、
    前記各送信局のアンテナと前記各アンテナ素子との間の伝達関数を推定する伝達関数推定手段と、
    該伝達関数推定手段にて推定された伝達関数を入力信号とし、前記複数指向性形成装置にて用いられる重み付け値を算出する指向性制御装置と
    から構成されることを特徴とする適応アンテナ受信装置。
  2. 請求項1に記載の適応アンテナ受信装置において、
    前記直交変換器が直交変換を行う信号系列を、該信号系列の前に直交変換したNシンボルのうち最後の(A+B)シンボルを含めるように、直交変換を行うことを特徴とする適応アンテナ受信装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の適応アンテナ受信装置において、
    前記K個の複数指向性形成装置にて形成される指向性を、k番目の指向性形成においては前記直交変換器に時系列に入力されるN個の入力信号のうちNk個を選択し、選択された信号対して二乗誤差の平均が最小となるように前記時系列信号を形成し、
    k番目の前記複数指向性形成装置において二乗誤差の平均を最小化するNk個の信号は、k'番目の複数指向性形成装置において二乗誤差の平均を最小化するNk'個の信号とは異なる組み合わせとすることを特徴とする適応アンテナ受信装置。
  4. 請求項1ないし3記載の適応アンテナ受信装置において、
    前記ダイバーシチ受信装置が、
    シンボル毎にK個の信号に対して重み付け合成を行い、該重み付け合成の際に用いる重みの値は、前記伝達関数推定手段で推定された伝達関数と、前記指向性制御装置で決定された指向性形成を行う際の重み付け値から決定されることを特徴とする適応アンテナ受信装置。
  5. U個の送信局と1つの受信局との間にてQ個(≧U)の信号系列を空間上に多重して通信を行う無線通信方法において、
    M個の直交変換器が、アレーアンテナを構成するM個のアンテナ素子毎に接続されたM個の無線部から連続してN個の入力信号を時系列に入力し、該N個の入力信号をN個の直交する信号成分に変換する過程と、
    M個の分岐装置が該直交変換器にて直交変換された信号をQ個に分離し、各々を分岐する過程と、
    伝達関数推定手段が前記各送信局のアンテナと前記各アンテナ素子との間の伝達関数を推定する過程と、
    指向性制御装置が該伝達関数推定手段にて推定された伝達関数を入力信号とし、前記複数指向性形成装置にて用いられる重み付け値を算出する過程と
    Q個の複数指向性形成装置が、該分岐装置各々から出力されるM個の信号系列を、N個の直交成分から構成される入力信号系列とし、各直交信号の成分ごとに前記各アンテナからのM個の信号を重み付け合成してK個の信号を出力する過程と、
    Q×K個の逆直交変換装置が、前記直交成分毎に前記複数指向性形成装置のk(=1〜K)番目出力の入力信号を入力し、逆直交変換を行いN個の信号系列を出力する過程と、
    ダイバーシチ受信装置が、q番目の空間上に多重化された信号系列復号を行うために、K個の該逆直交変換装置のNシンボルの出力信号を入力信号とし、K個の信号に対してシンボル毎にダイバーシチ出力を生成する過程と、
    信号抽出装置が、該ダイバーシチ受信装置の出力信号のうち、先頭のAシンボルと最後のBシンボルを削除し、中央のN−(A+B)シンボルを抽出する過程と、
    復号装置が該信号抽出装置から出力されるN−(A+B)シンボルを復号する過程と、
    から構成されることを特徴とする適応アンテナ受信方法。
  6. コンピュータに請求項5に記載の適応アンテナ受信方法を実行させるためのコンピュータが実行可能なプログラム。
JP2007213108A 2007-08-17 2007-08-17 適応アンテナ受信装置、その方法及びプログラム Active JP4485555B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007213108A JP4485555B2 (ja) 2007-08-17 2007-08-17 適応アンテナ受信装置、その方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007213108A JP4485555B2 (ja) 2007-08-17 2007-08-17 適応アンテナ受信装置、その方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009049658A JP2009049658A (ja) 2009-03-05
JP4485555B2 true JP4485555B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=40501451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007213108A Active JP4485555B2 (ja) 2007-08-17 2007-08-17 適応アンテナ受信装置、その方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4485555B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5046160B2 (ja) * 2007-10-24 2012-10-10 日本電信電話株式会社 無線通信システム、無線通信システムの周波数および帯域可変方法、送信装置、受信装置
JP2011158430A (ja) * 2010-02-03 2011-08-18 Mitsubishi Electric Corp 送受信ビーム形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009049658A (ja) 2009-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR200335125Y1 (ko) 다중 입출력 사용자 장치
KR100382396B1 (ko) 다수의가입자국과기지국사이에서디지털신호를무선전송하기위한시스템
JP5686427B2 (ja) 送信装置、受信装置、無線通信システム、送信制御方法、受信制御方法、及び、プロセッサ
US8842655B2 (en) Communication apparatus for multi antenna signal processing
JP2008017143A (ja) 無線受信装置および方法
KR20060087535A (ko) 다중 송신 안테나를 위한 ofdm 채널 추정 및 트래킹
KR20110074540A (ko) 송신 장치 및 수신 장치
JP6019298B2 (ja) 無線通信システム、無線送信装置および無線通信方法
EP3643025A1 (en) Sub-band compression domain processing for uplink mimo systems
JP4382107B2 (ja) 受信装置、無線送受信システム及び無線受信方法
KR101059969B1 (ko) 수신 장치, 송신 장치, 무선 송수신 시스템 및 무선 수신 방법
WO2010050383A1 (ja) 送信装置、受信装置および通信システム
WO2013080451A1 (ja) 無線通信システムにおける無線受信装置および無線受信方法
KR20110079755A (ko) 멀티 유저 mimo 시스템, 수신 장치 및 송신 장치
JP4485555B2 (ja) 適応アンテナ受信装置、その方法及びプログラム
JP4854610B2 (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
JP5704555B2 (ja) 無線通信システム、及び受信装置
JP4483218B2 (ja) 時空間送信ダイバーシチマルチキャリアcdma方式による受信装置並びに送信装置及び受信装置を備えた無線通信システム
US20080232505A1 (en) Frequency-domain method for joint equalization and decoding of space-time block codes
JP5334061B2 (ja) 無線通信方法、及び無線通信システム
JP4549162B2 (ja) 無線基地局装置及び無線通信方法
JP2013123196A (ja) プリコーディング装置、無線送信装置、プリコーディング方法、プログラムおよび集積回路
JP2008211325A (ja) 受信装置、送信装置、無線送受信システム及び無線受信方法
JP2007110203A (ja) 無線通信システム、無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2013038694A (ja) 送信装置、中継装置、受信装置、通信システム、送信方法、及び中継方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100324

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4485555

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350