JP4484744B2 - 内燃機関の吸入空気量制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、主として自動車に搭載される内燃機関の吸入空気量制御方法に関するものである。
従来、エンジンを始動する際には、暖機運転完了後のアイドル運転における吸入空気量より多くなるように吸入空気量を増量補正し、またエンジン回転数が所定の回転数に達して始動後の運転状態になった後はその増量補正した吸入空気量を減量して、エンジン回転数が迅速にアイドル運転時のアイドリング目標回転数に収束するように、吸入空気量を制御するものである。
このような始動時及び始動後の吸入空気量の制御方法として、例えば特許文献1に記載のもののように、内燃機関においてスロットルバルブを迂回するバイパス通路に流量制御弁を設け、その流量制御弁の開度を制御することによりバイパス通路を通過する空気流量を制御して吸入空気量を制御するものにおいて、エンジン回転数があらかじめ設定された所定回転数を下回る場合に始動時補正量の減衰割合に応じた補助補正量を始動時補正量に加算して流量制御弁の制御値を演算し、エンジン回転数が所定回転数を上回った場合に所定減衰割合で補助補正量を減衰させるものが知られている。
特開平11−82106号公報
このように、始動時補正量により制御値を補正するとともに、その始動時補正量の減量によるエンジン回転数の変化を緩和するために始動時補正量を補助するための補助補正量により制御値を補正して始動時のエンジン回転数を制御するものでは、大幅なオーバーシュートを確実に防止することができるものの、エンジン回転数を所定回転数より低い回転数から所定回転数に収束させようとするために、エンジン回転数の十分な上昇感に乏しく、エンジンの温度によってはフリクションの影響によりエンジンが振動する場合がある。
このような構成に対して、始動時のエンジン回転数の上昇感を高めるために、始動時補正量を多く設定しておいて始動直後から始動後にかけてエンジン回転数が所定回転数を上回るようにエンジン回転数を制御することが考えられる。この場合、エンジン回転数が所定回転数を上回っている運転上において始動時補正量を漸次減量し、エンジン回転数が所定回転数に近づいた運転状態において補助補正量を始動時補正量に加算してエンジン回転数の降下を鈍らせ、始動時補正量が0となった場合に補助補正量を漸次減量してエンジン回転数が所定回転数にさらに近づくように制御する構成のものが考えられる。
このようなものでは、補助補正量がアイドル回転制御のフィードバック制御におけるフィードバック補正量に及ぼす影響を考慮して、補助補正量が0になった後にアイドル回転制御のフィードバック制御を実行するものであるが、補助補正量を減量することによりエンジン回転数は所定回転数に近づくものの、フィードバック制御におけるフィードバック補正量の演算周期が長いために、補助補正量が0になった後にフィードバック補正量による空気量の補正が吸入空気量に反映されるまでにエンジン回転数が所定回転数を下回ることがある。
この結果、フィードバック補正量におけるフィードバック制御の制御速度が補助補正量におけるもののように速くないことに起因して、フィードバック制御に移行した後に所定回転数を下回ったエンジン回転数を所定回転数に収束させるに要する時間が長くなると言った不具合が生じた。
そこで本発明は、このような不具合を解消することを目的としている。
すなわち、本発明の内燃機関の吸入空気量制御方法は、内燃機関の機関回転数が所定回転数に到達するまでの始動時に吸入空気量を増量補正するとともに、機関回転数が所定回転数を上回ってから以降の始動後のアイドル運転状態において機関回転数を目標回転数に収束させるように吸入空気量を補正する内燃機関の吸入空気量制御方法であって、始動時において第1補正量を一定に維持して吸入空気量を増量し、始動後において第1補正量を漸次減量し、かつその減量した第1補正量に第2補正量の初期量を加算して吸入空気量を制御し、始動後において機関回転数が目標回転数を上回る運転状態で機関回転数と目標回転数との差が判定値を下回る時点から第2補正量の初期量を漸次増加し、漸次減量することにより第1補正量が消滅した後は機関回転数の変化に基づいてその時点の初期量から第2補正量を変化させて吸入空気量を補正することを特徴とする。
このような構成において、始動時においては第1補正量により吸入空気量を増量するので、内燃機関は早期に所定回転数を上回って始動後の運転状態となる。そして、始動後の運転状態においては、第1補正量を漸次減量しながら第2補正量の初期量をその第1補正量に加算するので、機関回転数が急激に降下することがなくなる。さらに、始動後において機関回転数が目標回転数を上回る運転状態で機関回転数と目標回転数との差が判定値を下回る時点から第2補正量の初期量を漸次増加し、漸次減量することにより第1補正量が消滅した後は機関回転数の変化に基づいてその時点の初期量から第2補正量を変化させて吸入空気量を補正することにより、第2補正量の機関回転数の変化に基づく制御に早期に移行することが可能になる。しかもこの場合に、その移行時点までに第2補正量の初期量を漸次増加させているので、第1補正量の消滅に起因するエンジン回転数の低下を防止することが可能になる。
本発明は、以上説明したような構成であるので、始動後の運転状態において第1補正量の消滅の後に、機関回転数の変化に基づいて変化させる第2補正量による空気量の制御が遅れることによる機関回転数の落ち込みを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に概略的に示したエンジン100は自動車用のもので、その吸気系1には図示しないアクセルペダルに応動して開閉するスロットルバルブ2が配設され、その下流側にはサージタンク3が設けられている。また、吸気系1には、スロットルバルブ2を迂回するバイパス通路4が設けてあり、そのバイパス通路4にはアイドル運転時の吸入空気量を制御するための流量制御弁であるアイドルスピード制御バルブ(以下、ISCバルブと称する)5が取り付けてある。ISCバルブ5は、大流量VSVと略称される電子開閉式のもので、制御信号Smの駆動電圧DISCのデューティ比を制御することにより、その開度が制御されるものである。
サージタンク3に連通する吸気系1の吸気マニホルドの一方の端部近傍には、さらに燃料噴射弁6が設けてあり、この燃料噴射弁6を、電子制御装置7により制御するようにしている。また排気系8には、排気ガス中の酸素濃度を測定するための空燃比センサであるO2センサ9が、図示しないマフラに至るまでの管路に配設された三元触媒10の上流の位置に取り付けられている。このO2センサ9からは、酸素濃度に対応して電圧信号Sgが出力される。
電子制御装置7は、中央演算処理装置7aと、記憶装置7bと、入力インターフェース7cと、出力インターフェース7dとを具備してなるマイクロコンピュータシステムを主体に構成されている。入力インターフェース7cには、サージタンク3に連通し、吸入空気圧を吸気圧センサ11から出力される吸気圧信号Sa、エンジン回転数NE、気筒判別、及びクランク角度基準位置を検出するためのカムポジションセンサ12から出力される回転数信号Ne、気筒判別信号G1、及びクランク角度基準位置信号G2、車速を検出するための車速センサ13から出力される車速信号Sc、スロットルバルブ2の開閉状態を検出するためのアイドルスイッチ14から出力されるアイドル信号IDL、エンジン100の冷却水温を検出するための水温センサ16から出力される水温信号Sf、上記したO2センサ9から出力される電圧信号Sg等が入力される。一方、出力インターフェース7dからは、ISCバルブ5に対して制御信号Sm、燃料噴射弁6に対して燃料噴射信号Sh、スパークプラグ17に対してイグニッションパルスSkがそれぞれ、出力されるようになっている。
電子制御装置7には、吸気圧センサ11から出力される吸気圧信号Saとカムポジションセンサ12から出力される回転数信号Neとを主な情報として基本燃料噴射時間TP(基本燃料噴射量)を決定し、定常時ではO2センサ9からの電圧信号Sgに基づいてその基本燃料噴射時間TPを空燃比フィードバック補正係数FAFを含む各種の補正係数により補正して有効噴射時間TAU(燃料噴射量)を決定し、決定した有効噴射時間TAUに基づいて燃料をエンジン回転に同期して噴射するように構成したプログラムが格納してある。
また、始動時から始動後の初期段階における吸入空気量を制御するために、電子制御装置7には、エンジン100のエンジン回転数NEが所定回転数PNEに到達するまでの始動時に吸入空気量を増量補正するとともに、エンジン回転数NEが所定回転数PNEを上回ってから以降の始動後のアイドル運転状態においてエンジン回転数NEをアイドリング目標回転数NESETに収束させるように吸入空気量を補正するものであって、始動時において第1補正量たる始動時補正量DSTAを一定に維持して吸入空気量を増量し、始動後において始動時補正量DSTAを漸次減量し、かつその減量した始動時補正量DSTAに第2補正量たるフィードバック補正量DFBの初期量を加算して吸入空気量を制御し、始動後においてエンジン回転数NEがアイドリング目標回転数NESETを上回る運転状態でエンジン回転数NEとアイドリング目標回転数NESETとの差が判定値を下回る時点からフィードバック補正量DFBの初期量を漸次増加し、漸次減量することにより始動時補正量DSTAが消滅した後はエンジン回転数NEの変化に基づいてその時点の初期量からフィードバック補正量DFBを変化させて吸入空気量を補正するように構成した吸入空気量制御プログラムが格納してある。
この吸入空気量制御プログラムによる吸入空気量の制御手順を概略的に図2に示して説明する。
この実施形態においては、始動時と始動後のエンジン100の運転状態を区別するために、所定回転数PNEを設定している。所定回転数PNEは、クランキングが終了してエンジン100が自力で、つまりスタータ(図示しない)からトルクを供給されることなく回転を維持し得る回転数に設定してある。具体的には例えば、所定回転数PNEは400rpmである。また、アイドル運転時にアイドリング目標回転数NESETが、所定回転数PNEより高い値で設定してある。また、冷間始動時においては、暖機後のアイドル運転時におけるアイドリング目標回転数より高いファストアイドルのためのアイドリング目標回転数を設定しておき、始動を円滑にするように構成している。
エンジン100を始動するにあたって、イグニションキーを操作すると、電子制御装置7が作動し、スタータが作動するまでに冷却水温を検出し、検出した冷却水温に基づいて始動時補正量DSTAの初期量を設定する。そしてクランキングが始まってエンジン100が始動時の運転状態になると、始動時補正量DSTAに基づいてISCバルブ5の制御信号Smの駆動電圧DISCのデューティ比を決定して、始動時補正量DSTAが一定値を維持するようにISCバルブ5の開度を制御する。この場合に、始動時補正量DSTAの初期量は、アイドリング目標回転数NESETを上回ってエンジン100が回転するのに十分な量に設定するものである。このような量に設定することにより、スロットルバルブ2を通過した吸入空気量が、ISCバルブ5を通過した始動時補正量DSTAの初期量に対応する空気量により増量補正される。
クランキングの開始と同時にエンジン回転数NEを検出し、検出したエンジン回転数NEが所定回転数PNEに達したか否かを判定する。そして、エンジン回転数NEが所定回転数PNEを上回ったところで、始動時の運転状態が完了し始動後の運転状態になったと判定して、始動時補正量DSTAをほぼ瞬時に所定量減量して、始動時補正量DSTAを減量する場合の開始量を設定する。この場合、開始量は、始動時補正量DSTAの初期量より少なく、初期量と開始量との差の量がフィードバック補正量DFBの初期量とほぼ等しくなるように設定する。
そして、開始量を設定した後、その開始量にフィードバック補正量DFBの初期量を加算した量に基づいてISCバルブ5の制御信号Smの駆動電圧DISCのデューティ比を決定して、ISCバルブ5の開度を制御する。この後、始動時補正量DSTAの開始量から上記とは異なる所定量を減量し、減量した始動時補正量DSTAにフィードバック補正量DFBの初期量を加算した補正量に基づいてISCバルブ5の制御信号Smの駆動電圧DISCのデューティ比を決定する。そして、始動時補正量DSTAを漸次減量させて、所定の条件下でフィードバック補正量DFBを増量して、ISCバルブ5の制御信号Smの駆動電圧DISCのデューティ比を決定する。これらの制御を、以下に具体的に説明する。なお、始動後の運転状態においては、減量した始動時補正量DSTAとフィードバック補正量DFBの初期量とを加算した合計補正量に基づいてISCバルブ5の制御信号Smの駆動電圧DISCのデューティ比を決定するものである。
まず、ステップS1において、始動時補正量DSTAが0であるか否かを判定する。始動時補正量DSTAが0であることは、ISCバルブ5をフィードバック制御するための条件の一つである。始動後の運転状態に移行した直後は、始動時補正量DSTAをほとんど減量していないので、0ではないため、ステップS1において始動時補正量DSTAは0でないと判定し、ステップS2に進む。
ステップS2では、エンジン回転数NEとアイドリング目標回転数NESETとの差の回転数が判定値である一定回転数以上であるか否かを判定する。この実施形態の場合、一定回転数を例えば50rpmに設定している。ステップS2における判定は、この時点の実際のエンジン回転数NEが、設定された回転数差の範囲内まで、アイドリング目標回転数NESETに近づいたことを判定するものである。始動後の運転状態になった直後は、図3に示すように、実際のエンジン回転数NEはアイドリング目標回転数NESETより高くなっているので、ステップS2における判定は差の回転数が一定回転数以上であると判定することになる。そして、ステップS3に進んで、始動時補正量DSTAを第一減量所定量KDSTATRだけ減量する。すなわち、前回の始動時補正量DSTAn−1から第一減量所定量KDSTATRを減算して、今回の始動時補正量DSTAnを演算する。
この後、ステップS4において、補助補正量DFICを第二減量所定量KDFICDだけ減量する。この第二減量所定量KDFICDは、第一減量所定量KDSTATRより少ないものであってよい。そして、ステップS4の実行の後、今回のこのプログラムの実行を終了して、他のプログラムに移行する。
以上に説明した制御を、所定時間毎に繰り返し実行し、始動後の実際のエンジン回転数NEがアイドリング目標回転数NESETに対して一定回転数を下回る運転状態になるまで、始動時補正量DSTAを減量するとともに補助補正量DFICを減量する。なお、始動時においては補助補正量DFICが0に設定してあるので、補助補正量DFICの減量を実行しても変化はない。また、始動時補正量DSTAに加算されるフィードバック補正量DFBはフィードバック制御を実行していないので、その初期量のままであり、始動後に最初に採用した初期量を維持するものである。
このようにして始動時補正量DSTAを減量することにより、ISCバルブ5の制御信号Smの駆動電圧DISCのデューティ比を小さくしてISCバルブ5を閉じ方向に制御する。これによりバイパス通路4を通過する空気量は、始動時の場合のそれに比べて減り、よって吸入空気量は減量される。この結果、エンジン回転数NEが徐々に降下してアイドリング目標回転数NESETに近づく。そして、始動時補正量DSTAが0でなく、かつエンジン回転数NEとアイドリング目標回転数NESETとの差の回転数が一定回転数を下回ると、ステップS5において、前回演算した補助補正量DFICn−1に第一減量所定量KDSTATRを加算して今回の補助補正量DFICnを演算する。この後、ステップS6において、前回の始動時補正量DSTAn−1から第一減量所定量KDSTATRを減算して、今回の始動時補正量DSTAnを演算する。
そして、ステップS7において、今回演算した補助補正量DFICnが前回演算した補助補正量DFICn−1以上であるかどうかを判定する。判定の結果、前回以上であると判定した場合は、フィードバック補正量DFBの演算を次式(1)により実行する。
DFBn=DFBn−1+(DFICn−DFICn−1) (1)
この演算により、フィードバック補正量DFBを、始動時補正量DSTAを減量した量に対応する量増量するものである。したがって、ISCバルブ5の制御信号Smの駆動電圧DISCのデューティ比は、始動時補正量DSTAの減量分とフィードバック補正量DFBの増量分とが相殺されることにより、前回演算したデューティ比を維持するものとなる。そして、この演算において得られたフィードバック補正量DFBがこの時点でのフィードバック補正量DFBの初期量として更新されて記憶装置7bに保存されるものである。
このようにして、エンジン回転数NEとアイドリング目標回転数NESETとの差を一定回転数の範囲内に入り、かつ始動時補正量DSTAが0になっていない運転状態においては、ステップS1、ステップS2、ステップS5、ステップS6、ステップS7及びステップS8をこの順に繰り返し実行して、始動時補正量DSTAを減量しながらISCバルブ5の制御信号Smの駆動電圧DISCのデューティ比をほぼ一定に維持する。したがって、スロットルバルブ2を通過した吸入空気に加えられるバイパス通路4からの空気量はほぼ一定な量に制御される。この状態では、吸入空気量の増加がないため、エンジン回転数NEは降下することがない。
この後、減量した始動時補正量DSTAが0になると、ステップS1の実行後、ステップS9において、フィードバック制御条件が成立したか否かを判定する。フィードバック制御条件は、例えば、アイドルスイッチ14から出力されるアイドル信号IDLがオンである、始動から所定の時間が経過している、エンジン回転数NEが設定された回転数(アイドリング目標回転数より高く設定してある)以下である、などで構成されるものである。
ステップS9においてフィードバック制御条件が成立したと判定した場合は、ステップS10において、この時点において記憶装置7bに保存されているフィードバック補正量DFBの初期量、すなわちステップS8における演算により得られたフィードバック補正量DFBを初期量として、その初期量をエンジン回転数NEとアイドリング目標回転数NESETとの差を演算して得た差分回転数に基づいて設定する補正量を増減して、アイドル運転におけるエンジン回転数NEをアイドリング目標回転数NESETに収束させるようにアイドル回転制御におけるフィードバック制御を実行する。
一方、ステップS9においてフィードバック制御条件が成立していないと判定した場合には、この後ステップS3及びステップS4をこの順に実行して、始動時補正量DSTAを減量するとともに補助補正量DFICを減量所定量KDFICDだけ減量する。つまり、始動時補正量DSTAが0となった状態でフィードバック制御条件が成立しない運転状態になった場合は、それまで増加させていた補助補正量DFICを減量するものである。なお、この補助補正量DFICの減量は、実際にはISCバルブ5の制御信号Smの駆動電圧DISCのデューティ比に反映するものではないので、省略するものであってもよい。また、次回の始動の際に補助補正量DFICが0になっておればよいので、このように所定の量つまり減量所定量をこのプログラムの実行毎に減算するものではなく、このプログラムの実行に際して最初に0に設定する(リセットする)ものであってもよい。
以上の構成において、例えば冷間始動時にあっては、アイドリング目標回転数NESETがファストアイドルのものに設定されて、そのファストアイドルに応じて始動時補正量DSTAの初期量を決定して吸入空気量を制御する。この場合、エンジン回転数NEはほぼ瞬時に始動後を判定するための所定回転数PNEを超えるもので、かつアイドリング目標回転数NESETを上回って上昇する。そして、エンジン回転数NEが所定回転数PNEを上回った時点から始動後の運転となるため、始動時補正量DSTAを減量することによりエンジン回転数NEがアイドリング目標回転数NESETになるように吸入空気量を制御(ステップS1、ステップS2、ステップS3及びステップS4)するものである。この制御状態における始動時補正量DSTAとエンジン回転数NEとの変化を図3に第一範囲として示す。
そして、始動時補正量DSTAを減量することにより、エンジン回転数NEがアイドリング目標回転数NESETに向かって降下していく過程において、エンジン回転数NEとアイドリング目標回転数NESETとの差の回転数が一定回転数を下回った時点から、補助補正量DFICの増量によりフィードバック補正量DFBの初期量を増量する(ステップS1、ステップS2、ステップS5、ステップS6、ステップS7及びステップS8)。この制御状態を、図3において第二範囲として示す。
この後、減量した始動時補正量DSTAが0となって以降にフィードバック制御条件が成立すれば、その時点のフィードバック補正量DFBの初期量からアイドル回転制御のフィードバック制御を開始するものである(ステップS1、ステップS9、ステップS10及びステップS4)。なお、図3においては、始動時補正量DSTAが0となった時点でフィードバック制御条件が成立して、アイドル回転制御のフィードバック制御を実行するものとする(図3において第三範囲として示す)。
したがって、始動時補正量DSTAの減量制御を終了した時点以降にフィードバック制御を実行しても、フィードバック制御を開始する際のフィードバック補正量DFBの初期量がエンジン回転数NEをアイドリング目標回転数NESETより高い回転数に維持できる吸入空気量を確保することができ、フィードバック制御の開始後にエンジン100の回転が低下することを防止することができる。
また、この実施形態においては、始動時にエンジン回転数NEがアイドリング目標回転数NESETを上回るように始動時補正量DSTAの初期量を設定し、エンジン回転数NEがアイドリング目標回転数NESETより高い状態からアイドリング目標回転数NESETに収束するようにしている。このため、アイドリング目標回転数NESETを下回る運転状態からエンジン回転数NEをアイドリング目標回転数NESETに収束させる場合に、エンジン回転数NEの上昇に応じて発生する振動を抑制することができ、円滑にアイドリング目標回転数NESETに収束させることができる。
加えて、始動時補正量DSTAを比較的速い減量率(減衰)で減量して始動時補正量DSTAによる制御期間を短縮することにより、フィードバック制御への移行を早くすることができる。加えて、始動時補正量DSTAとは異なる補助補正量DFICを用いてフィードバック補正量DFBの初期量を制御することにより、始動時補正量DSTAを単純に減量制御することになるので、ISCバルブ5の制御信号Smの駆動電圧DISCのデューティ比の制御を簡略化することができ、始動後の吸入空気量の制御を簡素化することができる。しかも、アイドル回転制御において、オープン制御から円滑にフィードバック制御に移行することができ、フィードバック制御の追従性を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態においては、スロットルバルブ2を迂回するバイパス通路4にISCバルブ5を備えるものを説明したが、スロットルバルブ2のスロットル開度とエンジン回転数とに基づいて基本燃料噴射量を決定するいわゆるα−N方式のエンジンにおいて、スロットルバルブ2のスロットル開度を制御してアイドル回転制御を実施するものに適用するものであってもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の実施形態におけるエンジン及び電子制御装置の概略構成を示す概略構成説明図。 同実施形態の概略の制御手順を示すフローチャート。 同実施形態の作用説明図。
符号の説明
DFB…フィードバック補正量
DSTA…始動時補正量
7…電子制御装置
7a…電子演算処理装置
7b…記憶装置
7c…入力インターフェース
7d…出力インターフェース

Claims (1)

  1. 内燃機関の機関回転数が所定回転数に到達するまでの始動時に吸入空気量を増量補正するとともに、機関回転数が所定回転数を上回ってから以降の始動後のアイドル運転状態において機関回転数を目標回転数に収束させるように吸入空気量を補正する内燃機関の吸入空気量制御方法であって、
    始動時において第1補正量を一定に維持して吸入空気量を増量し、
    始動後において第1補正量を漸次減量し、かつその減量した第1補正量に第2補正量の初期量を加算して吸入空気量を制御し、
    始動後において機関回転数が目標回転数を上回る運転状態で機関回転数と目標回転数との差が判定値を下回る時点から第2補正量の初期量を漸次増加し、
    漸次減量することにより第1補正量が消滅した後は機関回転数の変化に基づいてその時点の初期量から第2補正量を変化させて吸入空気量を補正する内燃機関の吸入空気量制御方法。
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