JP4522339B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は内燃機関の空燃比を制御する空燃比制御装置に関し、特に始動直後の空燃比制御が適切に行われるようにしたものに関する。
内燃機関では周知のように、燃費向上や排気ガスの浄化などを目的としていわゆる空燃比フィードバック制御(空燃比制御ともいう)が行われている。空燃比フィードバック制御は、一般的には排気通路に設置されている空燃比センサがリッチ状態を検出している時はインジェクタからの燃料噴射量を減少させて空燃比をリーン側に移行させ、逆に空燃比がリーン状態を示している時には燃料噴射量を増加させてリッチ側に移行するよう制御して、排気通路を通過する空燃比を目標空燃比に一致させる制御が行われている。
ところで、内燃機関が始動した直後には内燃機関内部の各部分の状態(例えば温度)が通常状態とは異なっているために、通常状態で最適に動作するよう設定された空燃比制御をそのまま用いたのでは、種々の問題が生じる可能性があり、例えば、特許文献1には始動直後の空燃比フィードバック制御の開始時点に、最初のリーン方向への積分制御に用いる積分定数を通常値よりも大きくして、制御速度を増大させ目標空燃比への収束性を高め、さらに、空燃比制御が正常に行われないその他が原因で生じるエンジン回転数落ちを抑制するため、点火時期を進角補正する技術が開示されている。
しかし、特許文献1に開示された技術では、特に冷機始動時においてよい制御状態がすぐには得られないという課題が残っている。このことの理解を助けるため図9に始動直後の状態を模式的に図示しながら説明する。図9は横軸に始動後の経過時間をとり、A図として空燃比フィードバック補正係数を、B図として空燃比の時間経過を、C図としてエンジン回転速度変化を示している。確実に始動(特に冷機始動)させるためには、始動時に燃料を大量に噴射しなければならない。この大量噴射された始動時燃料によって始動直後、特に冷機始動直後は一時的に非常にリッチな空燃比となる(図9T1)ので、空燃比フィードバック制御の積分定数を通常値より大きくし制御速度を増大させても(図9A)、空燃比を検出するセンサの応答遅れ時間、燃料噴射量の輸送遅れ時間等の遅れ時間が原因で空燃比の目標空燃比への移行に遅れが生じて(図9T2まで)、すぐに目標空燃比への移行は始まらない。また、空燃比のリーン方向への移行が始まり目標空燃比を超えると、今度はリッチ方向への空燃比フィードバック制御となるが、前述したように遅れ時間が存在するので、すぐには空燃比がリッチ方向へ移行せず(図9T2〜T3)、その遅れ時間の間に最初のリーン方向への積分制御に用いる積分定数を通常値よりも大きくしたこと、つまりリーン方向への制御速度の増大が原因となって、過度にリーン方向へ空燃比が移行してしまいオーバーシュート(図9B)となり、回転速度が低下して、ついには失火してしまうという課題があった。
さらに空燃比フィードバック制御により、そのオーバーシュート状態を目標空燃比に戻すために、リッチ方向に大きく空燃比フォードバック制御を行うので、空燃比が目標空燃比に対してハンチング状態になり目標空燃比への収束が遅くなるという課題もあった(図9T4以後)。
また、市販されている燃料各社間の燃料特性のばらつき、精製季節による特性のばらつきがあることを考慮すると、冷機始動(例えば0℃)で揮発性が悪い燃料を使用した場合、インジェクタから噴射した燃料が十分に気化せず、燃料噴射量に対しシリンダへ吸入される実際の燃料量が少なくなるうえ、空燃比フィードバック制御の積分定数を通常値より大きくして空燃比のオーバーシュートが発生すると、供給燃料量はさらに過少となってしまうので、ついには失火してエンジンストールが発生してしまうという課題もあった。
特開平8−312428号公報
上記のように、従来の空燃比フィードバック制御では、特に冷機始動直後は空燃比がすぐには安定せず、ハンティングやオーバーシュートが生じて、目標空燃比への収束が遅くなるだけでなく、時にはエンジンがストールしてしまうなどの課題があった。
また、市販されている燃料の各社間の特性のばらつき、精製季節による特性のばらつきなどに十分には対応し得ないという課題があった。
本発明は上記の課題を解消し、燃料特性のばらつきの影響を受けることが少なく、始動直後でも実際の空燃比が目標空燃比に対してオーバーシュートすることなく、ストールを起こすこともなく速やかに目標空燃比に収束し、且つドライバビリティを損なわない内燃機関の空燃比制御装置を提供するものである。
この発明の内燃機関の空燃比制御装置は、燃料噴射手段を有する内燃機関の空燃比を検出する空燃比センサ、
前記空燃比センサの検出値があらかじめ与えられた目標空燃比に一致するように燃料噴射量を演算する演算手段を有し、前記燃料噴射量に基づいて前記燃料噴射手段を制御する空燃比フィードバック制御手段、
前記内燃機関が始動を完了した状態にあるか否かを判定する始動完了判定手段、
前記内燃機関が前記始動完了後、通常状態に入ったか否かを判定する機関状態判定手段、
前記始動完了判定手段が始動完了と判定したときから、前記機関状態判定手段が通常状態に入ったと判定するまでの間、前記演算手段の出力範囲を、この出力範囲の制限が解除されたときの範囲の10%〜50%の範囲に制限する上下限クリップ設定手段を備えたものである。
本発明の内燃機関の空燃比制御装置によれば、始動直後に空燃比フィードバック制御の演算を行う演算回路の出力に、通常より小さい始動直後用上下限クリップ値を設けて空燃比フィードバック制御を行うようにしたので、目標空燃比に対し内燃機関の実空燃比がオーバーシュートすることなく、従来よりも短い時間で速やかに目標空燃比へと収束させることができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
まず、本発明の実施形態1の内燃機関の空燃比制御装置について説明する。図1は本発明の内燃機関の空燃比制御装置の構成を説明するため内燃機関に用いた状態を示す説明図である。本発明の空燃比制御装置を適用できる内燃機関は特別なものである必要はなく、その基本的な構成と動作は周知事項であるが、本発明の理解を助けるため、あえて説明する。内燃機関1(以下、エンジンと称す)にはエンジン1のクランク軸のクランク角度と共にエンジン回転数を検出可能なクランク角センサ9を設置している。エンジン1に供給される空気はエアフィルタ2で空気中のごみが取り除かれ、スロットルバルブ5の開度を調整してエンジン1へ流入する空気量が調整される。吸気管7にはインジェクタ8をエンジン1の燃焼室に指向するように設置してあり、スロットルバルブ5により調整された空気量とインジェクタ8から噴射された燃料により混合ガスが形成され、その混合ガスはエンジン1の燃焼室に送られる。
また、エアフィルタ2から吸気管7までの間には、吸入空気の温度を計測する吸気温センサ3と、空気流量を計測するエアフロセンサ4と、アイドル・スピード・コントロール(以下、ISCと称す)開度を調整するISCバルブ6が設置されている。また、図示しないがエンジン1の冷却水温度を検出する水温センサも設置されている。
エンジン1の燃焼室に送られた混合ガスは、燃焼室に臨んで設けられた図示しない点火プラグの電気火花により着火し、燃焼する。燃焼後の既燃ガスは排気管13を通って、排気管13に設けられた空燃比センサ10により既燃ガスの空燃比が検出されるとともに、空燃比センサ10より下流に設けた触媒(例えば三元触媒)11によって浄化され排出される。
エンジン・コントロール・ユニット(以下、ECUと称す)12は、始動時における噴射燃料その他の各種定数を格納しているROM(リードオンリメモリ)、空燃比フィードバックの補正値等の演算値を一時的に格納するRAM(ランダムアクセスメモリ)、エンジン1の回転速度、吸入空気量から基本燃料噴射量等の演算を実行するCPU(マイクロプロセッサ)、空燃比センサ10等の検出信号が入力される入出力インターフェース、インジェクタ8の駆動信号等を出力する駆動回路を具備し、以下に説明する本発明の空燃比制御装置の一部を構成している。
ECU12は、クランク角センサ9等の各種センサの検出信号が入出力インターフェースを介して入力され、CPUにて演算を行いエンジン1の運転状態を判断するとともに、エアフロセンサ4と水温センサからの検出信号等に基づきROMから各種定数を、空燃比センサ10の検出信号に基づく空燃比フィードバック制御の補正量をRAMから読み込んで、CPUにてインジェクタ8の燃料噴射量を演算し、入出力インターフェース、駆動回路を介してインジェクタ8から演算された噴射量の燃料を噴射する制御を行っている。
図2を用いて更に詳しく説明する。図2はECU12の内部で行われる空燃比フィードバック制御を制御ブロック図として示す図である。空燃比フィードバック制御は、制御上の目標空燃比とエンジン1から排出される排気ガスの空燃比(実空燃比という)との差を求め、この差に基づいて演算、例えば微分、積分演算などを行いインジェクタ8から噴射される燃料量を増減するための燃料補正量を算出し、インジェクタ8からの燃料噴射量を増減させて、実空燃比が目標空燃比に一致するように制御するものである。
まず、インジェクタ8から噴射される燃料噴射量は、基本燃料噴射量PWsと、これに加えられる各種の補正係数Kofと、空燃比制御によって制御されるフィードバック補正量Kfb、更にインジェクタ8の作動遅れ時間Tdを加味して決定される。
基本燃料噴射量PWsは、クランク角センサ9の検出信号からECU12にて演算したエンジン1の回転速度NEと、エアフロセンサ4からの吸入空気量Qaに基づき、PWs=K×Qa×NE(Kは定数)として算出する。その基本燃料噴射量PWsに空燃比フィードバック補正係数Kfb、各種補正係数Kof、インジェクタ8の作動遅れ時間Tdを加味して、最終の燃料噴射量PWe、(PWe=PWs×Kfb×Kof+Td)が算出される。
空燃比フィードバック補正量Kfbの演算は、エンジン1の運転状態に応じた目標空燃比に対し空燃比センサ10からの空燃比との差分(図2の左部分に記載のerr)を求める。その差を図2の点線内の空燃比フィードバック制御手段31の内部で、比例演算項、積分演算項ごとに演算を実施し、それら各演算結果を加算して、フィードバック補正量を算出している。
また、各種補正係数KofはECU12内のROMに格納されているものをセンサの検出値に応じて読み出してきて用いる。例えば水温補正係数Kwtは水温が低いときほど燃料量を増加させるよう設定されている。
空燃比フィードバック制御手段31の積分演算回路の出力部には図2に示すように上下限クリップ設定手段32を設けてあり、積分演算の出力値は上下限クリップ設定手段32が設定したクリップ値を超えることはなく、このクリップ値の範囲内で上述のように、空燃比フィードバック制御を実行する。
ここで上下限クリップ設定手段32の構成について説明する。上下限クリップ設定手段32は複数の互いにレベルの異なるリミッタ(図2では2種類の場合を図示)と、この複数のリミッタの内の1つを選択するスイッチ34とを含んでいる。なお、言うまでもなくこれらの機能は図1のCPUで達成されればよいのであって、ハードウェアで構成される必要はない。図2の2種類のリミッタは、始動直後用上下限クリップ値35と通常用上下限クリップ値36である。始動直後用上下限クリップ値35の設定レベルは通常用上下限クリップ値36の設定レベルの、例えば10%ないし50%の値に設定される。
次に、図3のフローチャートを参照しながら、本発明の実施の形態1の空燃比制御装置の動作について詳細に説明する。
まず、図3の説明の前に、大まかな流れを説明する。エンジン1の図示しないスタートスイッチから、信号がECU12に送られるとともにエンジン1でクランキングが開始され、クランク角センサ9の出力信号に応じ所定のタイミングに合わせてインジェクタ8から始動時燃料(PWiという)が噴射され、混合ガスの燃焼が起こり、エンジン1が始動し始める。始動時には図2のスイッチ33は図2のAの側に接続されており、空燃比フィードバック制御手段31は回路から切り離されている。即ち、始動時には確実に初爆させてエンジン1を始動させるために通常の燃料噴射量よりも多量の燃料を噴射させるため、あらかじめ定めた始動時燃料噴射量PWiを用いる。PWiは固定値ではなく、例えばエンジン1の水温が低いほど初回燃料噴射量を多くするようECU12内のROMにテーブルとして格納してあり、図示しない水温センサの検出信号に応じてROMから読み込み、インジェクタ8から噴射される。
エンジン1の始動が完了(例えばエンジン回転速度が所定のレベルに達する)すると、図2のスイッチ33が始動時の燃料噴射制御A側から通常の燃料噴射制御B側に切り替わる。
通常の燃料噴射量制御は、クランク角センサ9の検出信号に基づくエンジン1の回転速度とエアフロセンサ4の検出信号に基づく吸入空気量から理論空燃比になるよう基本燃料噴射量PWsを算出し、水温補正係数Kwt等の補正量を加えた最終の燃料噴射量(PWeという)を算出した後、インジェクタ8を駆動し燃料を噴射する。
上記の制御は、図3のフローチャートに示す手順で行われる。即ち、ECU12に電源が入ると図3に示すフローチャートのスタート以下が実行される。まずステップS11でエンジン1の始動が完了したか否かを検出する。この判定は、エンジン1の始動完了判定フラグに基づくもので、例えば、エンジン1の回転速度が500r/min以上で始動完了と判定して、始動完了判定フラグを1にするよう設定されている。
S11でNO判定の場合、エンジン1がまだクランキング状態にあるか、もしくは始動不良によりエンジン1が完全に始動していない等の状態であるのでS16に進み、始動直後用上下限クリップ値35(図2の上下限クリップ設定手段32において、スイッチ34が始動直後用上下限クリップ値35を選択する)を設定してリターンする。S11でYES判定の場合は、エンジン1の始動が完了しているのでS12に進む。
S12では、例えば、空燃比センサ10が活性化しているか否かの判定に基づき空燃比フィードバック制御を実行するか否かの判定を行う。例えば空燃比センサ10のセンサ素子温度が所定値(例えば350℃)以上で空燃比センサ10が活性化したと判定するよう設定されている。S12でYES判定の場合は空燃比フィードバック制御を実行するのでS13に進み、始動直後用上下限クリップ値の解除判定を行うが、NO判定の場合はリターンされる。
S13に進むと、始動直後用上下限クリップ値解除フラグFBCSFがセットされているか判定する。この始動直後用上下限クリップ値の解除判定(S13)を実行する手段は、本発明で言う機関状態判定手段であって、実施の形態1では図4に示すフローチャートで判定を行う。また実施の形態2では図6のフローチャートで、更に実施の形態3では図7のフローチャートで実行されるものであって、それぞれ詳細に後述する。
図4のフローチャートは所定時間ごとに繰り返し実行され、詳細については後述する。S13において始動直後用上下限クリップ値解除フラグFBCSFが1にセットされている場合は、S14の判定はYES判定になるのでS15に進み、始動直後用上下限クリップ値を解除して通常用上下限クリップ値を設定し(図2の上下限クリップ設定手段32において、スイッチ34が通常用上下限クリップ値36を選択する)リターンされ、これにより、始動直後用上下限クリップ値35での空燃比フィードバック制御が終了して通常用上下限クリップ値36での空燃比フィードバック制御が開始される。一方、S13で始動直後用上下限クリップ値解除フラグFBCSFがゼロの場合は、S14の判定はNO判定となり、リターンされる。
ここで、始動直後用上下限クリップ値の解除判定フローについて、図4により説明する。図4のフローを実行する手段は前述の通り機関状態判定手段の複数の方法のうちの1つの方法であって、空燃比制御状態判定手段と呼ぶ。まず、S101で空燃比フィードバック制御中か否かの判定を行い、NO判定の場合はリターンされ、YES判定の場合はS102に進む。S102では、空燃比センサ10からの検出信号に基づきECU12にて演算された実空燃比Lafを読み込み、S103で目標空燃比Laf_0を読み込む。
S104では、S102、S103で読み込んだ実空燃比Lafと目標空燃比Laf_0から差分Laf_erを算出する。この差分Laf_erは図3でも示すように空燃比フィードバック制御時の補正演算を行うものと同一である。
そして、S105に進み、実空燃比Lafと目標空燃比Laf_0の差分Laf_erが所定値内か否かの判定を行う。この所定値は、空燃比センサ10で検出される空燃比が目標空燃比にどれだけ近づいたかを示すものであり、例えば0.3に設定する。実空燃比Lafと目標空燃比Laf_0の差分Laf_erが所定値内の時、つまりS105の判定がYESの時はS106に進む。一方、S105でNO判定、つまり実空燃比Lafと目標空燃比Laf_0の差分Laf_erが所定値外の時にはS109に進み、後述するカウントLafer_Cntをゼロにリセットして、リターンされる。
S105がYES判定で、S106に進むと、カウントLafer_Cntを1だけインクリメントする。このカウントLafer_Cntは、実空燃比Lafと目標空燃比Laf_0の差分Laf_erが所定値内を継続している時のみインクリメントされるカウントで、このカウントにより、実空燃比Lafが目標空燃比Laf_0に収束しているか否かが判別でき、後述するS107での収束判定の際使用する。
S106でカウントLafer_Cntを1だけインクリメントしてS107に進むと、カウントLafer_Cntが所定値より大きいか否かの判定を行う。この所定値は実験的に求められるもので、例えば20に設定される。S107でカウントLafer_Cntが所定値より小さい、つまりNO判定の時は、始動直後用上下限クリップ値35を設定した空燃比フィードバック制御を継続する必要があるので、リターンされる。一方、カウントLafer_Cntが所定値より大きいYES判定の場合には、実空燃比Lafが目標空燃比Laf_0に収束しており、始動直後用上下限クリップ値を解除可能であるので、S108に進んで始動直後用上下限クリップ値解除フラグFBCSFを1にセットしてリターンされる。この始動直後用上下限クリップ値解除フラグFBCSFが1にセットされることで、通常用上下限クリップ値にいつでも再設定できる。
以上のように空燃比制御状態判定手段は、所定の時間間隔で繰り返し前記空燃比センサの検出値を読み込んで、前記目標空燃比との偏差があらかじめ定めた範囲内である状態が連続して所定の回数検出されたとき、空燃比が前記目標空燃比にあらかじめ定めた偏差範囲内に制御されていると判定するものである。
次に、上記の本発明の実施の形態1について、図5のタイミングチャートで各種の制御値の時間変化の状態について例を用いて説明する。なお、図5には本発明の効果を示すため、本発明を用いなかった場合の制御値の変化を点線で、用いた場合の制御値の変化を実線で示し、その両者の差を斜線で示している。
時刻T1で、運転手がエンジン1を始動させるため、キーオンするとECU12の電源が入り、図示しないスタータが回転し、始動燃料噴射が実行され、始動完了フラグが1になる前に始動直後用上下限クリップ値35が設定される。時刻T2で、エンジンの回転速度が所定回転以上になると始動完了フラグ(図5(A))が1にセットされる。また時刻T1でECU12への電源が入るとともに空燃比センサ10のヒータへ通電制御も開始され、空燃比センサ10の素子が時刻T3で所定温度以上になると、空燃比センサ10が活性したと判定し、空燃比フィードバックフラグが1になり、空燃比フィードバック制御が開始される。
時刻T3で空燃比フィードバック制御が開始されると、その時の実空燃比Lafと目標空燃比Laf_0との差に応じて空燃比フィードバック補正量が演算される。始動直後は始動時に多量に噴射された燃料の影響が残っており実空燃比Lafがリッチを示すので、空燃比フィードバック補正によってリーン側に補正、つまり燃料噴射量を減少するように積分演算が実行される。
この空燃比フィードバック補正量の演算時に積分演算の上下限クリップが通常値の場合(即ち本発明を用いなかった場合)、フィードバック補正量の演算は、実空燃比Lafを目標空燃比Laf_0に戻すために大幅に燃料噴射量を減量する演算結果となるので、実空燃比Lafの目標空燃比Laf_0への移行開始時間は速い。しかし、大幅に噴射燃料量を減量するために実空燃比Lafが目標空燃比Laf_0を超過するオーバーシュートが発生し、エンジン回転数も低下してしまう(図5点線のようになる)。
始動直後用上下限クリップ値を設定している場合(本発明を用いている場合)は、まず、空燃比フィードバック補正量の演算は通常通り実行されるが、空燃比フィードバック補正の積分演算に始動直後用上下限クリップ値が設定されているため、空燃比フィードバック補正の積分演算値が制限されるので(図5(E)斜線部)、最終のフィードバック補正量も制限される(図5(F):斜線部)。この始動直後用上下限クリップ値によるフィードバック補正量の制限により大幅な燃料噴射量の減量がなくなるため、前述した積分演算の上下限クリップが通常値の場合と比較して、実空燃比Lafのリッチ状態からの移行開始時間は遅いが、実空燃比Lafが目標空燃比Laf_0に対しオーバーシュートすることなく(図5(G):斜線部)、目標空燃比Laf_0へと収束して、エンジン回転数の落ち込み(図5(H):斜線部)も発生しない。(時刻:T3からT4)。
そして、実空燃比Lafが目標空燃比Laf_0に収束し、実空燃比Lafと目標空燃比Laf_0の差分Laf_erが所定値内でカウントLafer_Cntが所定回数より大きくなったとき、始動直後用上下限クリップ値解除フラグFBCSFが1になり、始動直後用上下限クリップ値が解除され、通常用上下限クリップ値が設定されて、始動直後用上下限クリップ値での空燃比フィードバック制御が終了する(時刻:T4)。
上記、本発明の第1の実施形態によれば、空燃比フィードバック積分演算に始動直後用上下限クリップ値を設定するので、実空燃比がリッチ状態から空燃比フィードバック制御を開始しても、始動燃料噴射量の影響を排除して目標空燃比に対し実空燃比がオーバーシュートすることなく、速やかに目標空燃比へと収束させることができる。
また、実空燃比と目標空燃比との差が所定値内であることが所定回数繰り返し計測されたときに、始動直後用上下限クリップ値を通常用上下限クリップ値に変更するようにしたので、適切な時間で上下限クリップ値を通常値に戻し、始動直後と通常時の空燃比フィードバックの制御性能を両立させることができる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2の空燃比制御装置は、図1のエンジン1の構成、図3のフローチャートは同じである。そして図3のS13の始動直後用上下限クリップ値解除判定が図6に示すサブフローチャートのようになり、空燃比フィードバック制御を開始するとともにタイマが作動する。
図3のフローチャートに変更はないので、説明は省略する。図6を参照しながら変更部のみ説明する。図6のサブフローチャートも第1の実施形態と同様に所定時間ごとに実行され、まずS101で空燃比フィードバック制御中か否かの判定行う。この判定は、実施の形態1と同様の判定で、YES判定の場合はS202へNO判定の場合はリターンされる。
S202に進むと、空燃比フィードバック制御経過時間TFBがカウントされ始め、S203に進み、空燃比フィードバック制御経過時間TFBが所定時間以上か否かの判定を行う。この所定時間は、実験的に求められるもので実空燃比が目標空燃比に確実に収束する時間に設定されており、4から10秒程度の値、例えば4秒に設定される。またこの時間長さは条件、例えば冷却水温によって変化するようにしてもよい。エンジンが通常状態に至る時間は冷却水温が高ければ短く、低ければ長くかかるから、図示しないタイマ時間調整手段(ECU内部のプログラム)を用いて、例えば水温センサの検出値にもとづいて水温が低ければ長く、高ければ短くするようにしてもよい。
S203でYES判定、つまり空燃比フィードバック制御経過時間TFBが所定時間以上となったなら、実空燃比が目標空燃比に対して収束していると期待されるので、S108に進む。一方NO判定、即ち空燃比フィードバック制御経過時間TFBが所定時間以下の場合には、さらに始動直後用上下限クリップ値を設定した空燃比フィードバック制御を継続する必要があるので、リターンされる。S204に進むと、始動直後用上下限クリップ値解除フラグFBCSFが1にセットされリターンされる。
そして、図3のフローチャートに戻り、図6のサブフローチャートで始動直後用上下限クリップ値解除フラグFBCSFが1にセットされている場合には、S14の判定はYES判定になるのでS15に進み、始動直後用上下限クリップ値を解除して通常用上下限クリップ値を設定しリターンされ、これにより、始動直後用上下限クリップ値での空燃比フィードバック制御が終了して通常用上下限クリップ値での空燃比フィードバック制御が開始される。一方、S13で始動直後用上下限クリップ値解除フラグFBCSFがゼロの場合は、S14の判定はNO判定となり、リターンされる。
上記、第2の実施形態によると、始動直後用上下限クリップ値を始動直後用フィードバックタイマTFBに応じて、通常用上下限クリップ値に変更するので、始動直後用上下限クリップ値の有効期間は始動から所定の時間内に限定され、必ず通常時の空燃比フィードバック制御性能を確保できる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3でも図1、図3には変更がなく、図3のS14の始動直後用上下限クリップ値解除判定サブフローチャート(即ち、機関状態判定手段)が図7のように変更されるので、この変更部のみを説明する。
まず、S101で第1,2の実施形態と同様、空燃比フィードバック制御中か否かの判定を行い、YES判定ならS302に進み、NO判定の場合はリターンされる。S302に進むと、アクセル開度を読み込む、アクセル開度は図示しないアクセル開度検出手段により読み込まれる。次にS303に進むと、S302で読み込んだアクセル開度が所定値以上か否かの判定を行う。この所定値はアクセルを踏み込んでいないのにアクセルを踏み込んだと判定しない値に設定されている。例えば開度の動作範囲0〜100%に対して、開度が5%以上のときアクセルが踏み込まれていると判定する。アクセルが踏み込まれているときにはYES判定なのでS304に進み、踏み込まれていなければNO判定なのでリターンされる。
S303がYES判定でS108に進むと、始動直後用上下限クリップ値解除フラグFBCSFが1にセットされリターンされ、図3のフローチャートのS14での判定はYES判定となるのでS15に進み、始動直後用上下限クリップ値を解除して通常用上下限クリップ値を設定しリターンされ、これにより、始動直後用上下限クリップ値での空燃比フィードバック制御が終了して通常用上下限クリップ値での空燃比フィードバック制御が実施される。一方、S13で始動直後用上下限クリップ値解除フラグFBCSFがゼロの場合は、S14の判定はNO判定となりリターンされる。
実施の形態3によると、アクセル開度の動作に応じて始動直後用上下限クリップ値を通常用上下限クリップ値に変更するので、始動後すぐに発進した場合でも通常時の空燃比フィードバック性能を確保できる。即ち、アクセル開度の動作に基づき、始動直後用上下限クリップ値を通常用上下限クリップ値に変更するようにしたので、始動後すぐアクセルを踏み込んだ時に空燃比フィードバック制御の補正を過小にすることがないので、失火やエンジンストールを発生させることがない。
実施の形態4.
実施の形態1、2、3では、機関状態判定手段が、空燃比の制御状態を見るか、始動後のタイマの経過時間を見るか、アクセルが操作されたか否かを見ることによって、機関が始動直後の状態から通常の状態へと移行したかどうか判定するようにしている。実施の形態1〜3の説明ではこれらの方法のどれか一つを実施するという説明を行っている。しかし、これら3つの方法(あるいはそのうちの任意の2つ)を同時に実施するようにしてもよい。このようにした場合の始動直後の空燃比制御のフローチャートを図8に示す。図8では実施の形態1と2と3の機関状態判定手段を同時に実施する例を示している。2つ又は3つの方法を同時に採用した場合、機関状態判定手段が、内燃機関が通常の状態に移行したと判定する条件は、各方法での判定結果のANDをとってもよいし、ORをとってもよいし、あるいはAND/ORを運転状態に応じて切り替えられるようにしてもよい。
ANDをとった場合は、全ての方法の判定結果が通常状態と判定した時点で起動直後用上下限クリップ値を解除するので、用いた方法の内、通常状態との判定が最も遅くなされたタイミングに応じた結果となる。ORをとった場合は、全ての方法のうちの最初の1つの判定結果が通常状態と判定した時点で通常状態に移行するので、用いた方法の内、通常状態との判定が最も早くなされるタイミングに応じた結果となる。このような構成とすることで、例えば3つの方法のうちの1つが故障したような場合にも始動直後の空燃比制御が正常に実行されるという効果が得られる。
この発明の内燃機関の空燃比制御装置は、燃料噴射量を制御することのできる内燃機関であれば、点火方法如何にかかわらず適用することができる。また、用いる内燃機関は車両に限らず、バイク、船舶、航空機の内燃機関に用いることができる。
本発明の内燃機関の空燃比制御装置の構成を示す構成図である。 図1のECUの空燃比フィードバック制御系を示すブロック図である。 図2の制御ブロックの動作フローチャートである。 本発明の第1の実施形態でのサブフローチャートである。 本発明の第1の実施形態でのタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態でのサブフローチャートである。 本発明の第3の実施形態でのサブフローチャートである。 本発明の第4の実施形態での制御ブロックの動作フローチャートである。 本発明の課題の説明のため、特許文献1に開示された空燃比制御装置を用いてエンジンを始動した直後のエンジンの状態を説明する特性図である。
符号の説明
1:内燃機関(エンジン)、 2:エアフィルタ、 3:吸気温センサ、
4:エアフロセンサ、 5:スロットルバルブ、
6:アイドル・スピード・コントロールバルブ(ISCバルブ)、
7:吸気管、 8:インジェクタ、 9:クランク角センサ、
10:空燃比センサ、 11:触媒、
12:エンジン・コントロール・ユニット(ECU)、 13:排気管、
14:アクセル開度センサ、 31 空燃比フィードバック制御手段、
32 上下限クリップ設定手段、 33 スイッチ、 34選択するスイッチ、
35 始動直後用上下限クリップ値、 36 通常用上下限クリップ値。

Claims (9)

  1. 燃料噴射手段を有する内燃機関の空燃比を検出する空燃比センサ、
    前記空燃比センサの検出値があらかじめ与えられた目標空燃比に一致するように燃料噴射量を演算する演算手段を有し、前記燃料噴射量に基づいて前記燃料噴射手段を制御する空燃比フィードバック制御手段、
    前記内燃機関が始動を完了した状態にあるか否かを判定する始動完了判定手段、
    前記内燃機関が前記始動完了後、通常状態に入ったか否かを判定する機関状態判定手段、
    前記始動完了判定手段が始動完了と判定したときから、前記機関状態判定手段が通常状態に入ったと判定するまでの間、前記演算手段の出力範囲を、この出力範囲の制限が解除されたときの範囲の10%〜50%の範囲に制限する上下限クリップ設定手段を備えたことを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  2. 前記上下限クリップ設定手段は、前記機関状態判定手段が通常状態に入ったと判定した後は、前記演算手段の出力範囲の制限を解除することを特徴とする請求項1に記載の空燃比制御装置。
  3. 燃料噴射手段を有する内燃機関の空燃比を検出する空燃比センサ、
    前記空燃比センサの検出値があらかじめ与えられた目標空燃比に一致するように燃料噴射量を演算する演算手段を有し、演算した燃料噴射量に基づいて前記燃料噴射手段を制御する空燃比フィードバック制御手段、
    前記内燃機関が始動を完了した状態にあるか否かを判定する始動完了判定手段、
    前記内燃機関が前記始動完了後、通常状態に入ったか否かを判定する機関状態判定手段、
    前記始動完了判定手段が通常状態に入ったと判定した後は、前記演算手段の出力範囲を任意の第2の出力範囲に制限し、前記始動完了判定手段が始動完了と判定したときから、前記機関状態判定手段が通常状態に入ったと判定するまでの間、前記演算手段の出力範囲を前記第2の出力範囲の10〜50%の範囲となる第1の出力範囲に制限する上下限クリップ設定手段を備えたことを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  4. 前記空燃比センサが検出した空燃比と前記目標空燃比との差があらかじめ定めた偏差範囲内に制御されているか否かを判定する空燃比制御状態判定手段を備え、前記機関状態判定手段は、前記空燃比制御状態判定手段が前記空燃比と前記目標空燃比との差が所定の偏差範囲内で制御されていると判定したとき前記内燃機関が通常状態に入ったと判定することを特徴とする請求項1又は3に記載の内燃機関の空燃比制御装置。
  5. 前記始動完了判定手段が始動完了と判定したとき起動するタイマを備え、前記機関状態判定手段は、前記タイマがあらかじめ定めた所定の時間を超えたとき前記内燃機関が通常状態に入ったと判定することを特徴とする請求項1又は3に記載の内燃機関の空燃比制御装置。
  6. 前記内燃機関のアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段を備え、前記機関状態判定手段は、前記始動完了判定手段が始動完了と判定した後、前記アクセル開度があらかじめ定めた所定の開度を超えたとき前記内燃機関が通常状態に入ったと判定することを特徴とする請求項1又は3に記載の内燃機関の空燃比制御装置。
  7. 前記空燃比制御状態判定手段は、所定の時間間隔で繰り返し前記空燃比センサの検出値を読み込んで、前記目標空燃比との偏差があらかじめ定めた範囲内である状態が連続して所定の回数検出されたとき、前記空燃比が前記目標空燃比にあらかじめ定めた偏差範囲内で制御されていると判定することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の空燃比制御装置。
  8. 前記内燃機関の冷却水の水温を計測する水温センサ、
    前記タイマの前記所定の時間を前記水温センサの計測水温に基づいて制御するタイマ時間調整手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の空燃比制御装置。
  9. 前記演算手段は目標空燃比と実空燃比との差を積分する積分演算回路を有し、前記上下限クリップ設定手段は前記積分演算回路の出力を制限するものであることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御装置。
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