JP4483872B2 - 導電性ペースト及び導電性塗膜 - Google Patents
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Description
まず、樹脂A:メタアクリル酸メチルを含むコポリマー及び樹脂B:ポリメタクリル酸メチルを混合して、アクリル樹脂を得た。そして、このアクリル樹脂と溶剤(α−テルピネオール)との配合比率を2:8(重量比)となるように調整した有機ビヒクルを作製し、この有機ビヒクルに粒径が0.5μm〜5.0μmの銀粉末を加えて三本ロールミルで混練することで、導電性ペーストを作製した。
導電性ペーストにおけるアクリル樹脂の含有量を、それぞれ銀粉末100重量部に対して7.4重量部(樹脂Aを2.4重量部、樹脂Bを5.0重量部)、6.2重量部(樹脂Aを5.5重量部、樹脂Bを0.7重量部)、8.3重量部(樹脂Aを2.7重量部、樹脂Bを5.6重量部)、11.3重量部(樹脂Aのみを11.3重量部)、6.6重量部(樹脂Aを4.5重量部、樹脂Bを2.1重量部)となるようにすると共に、導電性ペーストにおける銀粉末の含有量を、それぞれ82.2重量%、90.0重量%、80.5重量%、79.0重量%、85.0重量%となるようにした以外は、実施例1と同様にして実施例2〜5及び参考例1の導電性ペーストを作製した。
導電性ペーストにおけるアクリル樹脂の含有量を、それぞれ銀粉末100重量部に対して7.5重量部(樹脂Aのみを7.5重量部)、8.3重量部(樹脂Aを6.7重量部、樹脂Bを1.6重量部)となるようにすると共に、導電性ペーストにおける銀粉末の含有量を、それぞれ79.0重量%、85.0重量%となるようにした以外は、実施例1と同様にして比較例1〜2の導電性ペーストを作製した。
250μmのギャップのあるアプリケータを用いて、実施例1〜5、参考例1及び比較例1〜2の導電性ペーストをPETフィルム上に塗布した。この導電性ペーストをPETフィルムと共に110℃にて2時間乾燥させ、導電性ペーストにおける残留溶剤を1.0%とした。そして、ISO14577−1において規定される試験方法により、ISO14577−1の付属書Aにおいて規定される材料パラメータの一つであるダイナミック硬さを、乾燥後における実施例1〜5、参考例1及び比較例1〜2の導電性ペーストについてそれぞれ測定した。
DH=αP/D2
(αは定数であり、三角錐圧子を用いた場合にはα=3.8584)
として定義される。実施例においては、ダイナミック超微小硬度計(型式DUH−210S:株式会社島津製作所製)を用いて、下記の測定条件によりダイナミック硬さを測定した。測定結果を図7に示す。
使用圧子 :三角錐圧子(115°)
試験荷重 :30mN
負荷速度 :6.6mN/sec
試験モード:「負荷−除荷」試験
保持時間 :10秒
250μmのギャップのあるアプリケータを用いて、実施例1〜5、参考例1及び比較例1〜2の導電性ペーストをPETフィルム上に塗布した。この導電性ペーストをPETフィルムと共に110℃にて2時間乾燥させ、導電性ペーストにおける残留溶剤を1.0%とすることで、導電性塗膜を形成した。そして、乾燥後における実施例1〜5、参考例1及び比較例1〜2の導電性ペースト(導電性塗膜)をそれぞれφ25mmの金型で打ち抜いて試験片とし、各試験片の重量及び体積を計測して、本プレス前の各導電性塗膜の密度を測定した。また、74MPa(グリーンシート積層体の本プレスを想定)の圧力で各試験片をプレスした後、再び各試験片の重量及び体積を計測して、本プレス後の各導電性塗膜の密度を測定した。これらの測定結果を図7に示す。
250μmのギャップのあるアプリケータを用いて、実施例1〜5、参考例1及び比較例1〜2の導電性ペーストをPETフィルム上に塗布した。この導電性ペーストをPETフィルムと共に110℃にて2時間乾燥させ、導電性ペーストにおける残留溶剤を1.0%とすることで、導電性塗膜を形成した。そして、乾燥後における実施例1〜5、参考例1及び比較例1〜2の導電性ペースト(導電性塗膜)をそれぞれφ25mmの金型で打ち抜いて試験片(直径d1=25mm)とした後、各試験片を900℃にて1時間焼成した。そして、焼成後の各試験片の直径d2を計測し、焼成前後の試験片の直径の比(d2/d1)を求めることで、導電性塗膜の収縮率を測定した。
ブルックフィールド粘度計を用いて、実施例1〜5、参考例1及び比較例1〜2の導電性ペーストの粘度をそれぞれ測定した。測定結果を図7に示す。
まず、Ni−Cu−Zn系フェライトの磁性体100重量部に対して、有機バインダとしてブチラール樹脂を8重量部及びフタル酸エステル系の可塑剤を3.5重量部添加し、溶剤としてトルエンを50重量部及び2−メチル−1−プロパノールを30重量部添加したものをボールミルに投入し、24時間分散を行い、スラリーを得た。そして、このスラリーをドクターブレード法によりPETフィルム上に塗布することで、磁性体グリーンシートを複数用意した。さらに、用意した磁性体グリーンシート並びに実施例1〜5、参考例1及び比較例1〜2の各導電性ペーストを用いて、上記した積層型インダクタの製造方法に従い、積層型インダクタをそれぞれ製造した。
空隙率=1−L2/L1
として定義される式にて算出した。その結果を図7に示す。
上記の各項目についての測定結果より、実施例1〜5の各導電性ペーストでは、いずれも本プレスの前後において密度の上昇が小さく、いずれも本プレス後の焼成時の収縮率が磁性体グリーンシートの焼成時の収縮率(20%弱)よりも大きかった。また、実施例1〜5の各導電性ペーストでは、磁性体グリーンシートに問題なく塗布することができる程度の粘度となっており、積層の際に磁性体グリーンシートとの接着不良が発生しなかった。そして、実施例1〜5の各導電性ペーストを用いて製造された積層型インダクタでは、いずれも50%を超える大きな空隙率が得られた。以上より、実施例1〜5の導電性ペーストの評価結果としては、「○:良好」であった。
Claims (4)
- 磁性体グリーンシートに導電性ペーストを所定の形状となるように塗布して乾燥することで前記磁性体グリーンシート上に導電性塗膜を形成したものを複数積層してグリーンシート積層体を形成するステップと、所定の圧力で前記グリーンシート積層体をプレスして、積層された前記磁性体グリーンシート同士を圧着するステップと、プレスされた前記グリーンシート積層体を焼成するステップとを経て形成される積層型インダクタに用いられる前記導電性ペーストであって、
銀粉末と、メタアクリル酸メチルを含むコポリマーを含有してなるアクリル樹脂とを含み、
硬化状態のときに測定したダイナミック硬さが9.8〜15.3であり、
前記銀粉末の含有量が79重量%〜90重量%であり、且つ、前記アクリル樹脂の含有量が前記銀粉末100重量部に対して6.2重量部〜11.3重量部であり、
前記プレスするステップにおいて74MPaにてプレスした後に測定した場合の前記導電性塗膜の密度が4.42g/cm 3 〜5.01g/cm 3 であることを特徴とする導電性ペースト。 - 前記アクリル樹脂は、前記メタアクリル酸メチルを含むコポリマーに加えポリメタクリル酸メチルを含有してなることを特徴とする、請求項1に記載された導電性ペースト。
- 磁性体グリーンシートに導電性ペーストを所定の形状となるように塗布して乾燥することで前記磁性体グリーンシート上に導電性塗膜を形成したものを複数積層してグリーンシート積層体を形成するステップと、所定の圧力で前記グリーンシート積層体をプレスして、積層された前記磁性体グリーンシート同士を圧着するステップと、プレスされた前記グリーンシート積層体を焼成するステップとを経て形成される積層型インダクタに用いられる前記導電性塗膜であって、
銀粉末と、メタアクリル酸メチルを含むコポリマーを含有してなるアクリル樹脂とを含み、
ダイナミック硬さが9.8〜15.3であり、
前記銀粉末の含有量が79重量%〜90重量%であり、且つ、前記アクリル樹脂の含有量が前記銀粉末100重量部に対して6.2重量部〜11.3重量部であり、
前記プレスするステップにおいて74MPaにてプレスした後に測定した場合の前記導電性塗膜の密度が4.42g/cm 3 〜5.01g/cm 3 であることを特徴とする導電性塗膜。 - 前記アクリル樹脂は、前記メタアクリル酸メチルを含むコポリマーに加えポリメタクリル酸メチルを含有してなることを特徴とする、請求項3に記載された導電性塗膜。
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