JP4483759B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4483759B2
JP4483759B2 JP2005297933A JP2005297933A JP4483759B2 JP 4483759 B2 JP4483759 B2 JP 4483759B2 JP 2005297933 A JP2005297933 A JP 2005297933A JP 2005297933 A JP2005297933 A JP 2005297933A JP 4483759 B2 JP4483759 B2 JP 4483759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
valve
intake
cylinder
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005297933A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007107433A (ja
Inventor
修一 江▲崎▼
昭夫 木戸岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005297933A priority Critical patent/JP4483759B2/ja
Priority to EP06808861.6A priority patent/EP1934449B1/en
Priority to CN2006800364919A priority patent/CN101278113B/zh
Priority to US11/990,510 priority patent/US7810473B2/en
Priority to PCT/IB2006/002592 priority patent/WO2007042876A2/en
Publication of JP2007107433A publication Critical patent/JP2007107433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4483759B2 publication Critical patent/JP4483759B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/04Introducing corrections for particular operating conditions
    • F02D41/12Introducing corrections for particular operating conditions for deceleration
    • F02D41/123Introducing corrections for particular operating conditions for deceleration the fuel injection being cut-off
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0002Controlling intake air
    • F02D41/0005Controlling intake air during deceleration
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

この発明は、内燃機関の制御装置に係り、特に、バルブの開弁特性を変更可能な可変動弁装置を備えた内燃機関を制御する装置として好適な内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、吸排気弁の開始動作を休止可能な動弁機構を備える内燃機関の制御装置が開示されている。この従来の制御装置では、新気流出による触媒の劣化を防止するため、フューエルカット時に複数の気筒における吸排気弁の少なくとも一方の開始動作を休止(閉弁状態に維持)させることとしている。
更に、この制御装置では、そのような制御の一例として、複数の気筒において、吸排気弁の一方のみの開弁動作を休止させることとし、これにより、ポンピングロスを生じさせることで、エンジンブレーキ効果を得るようにしている。このような制御によれば、フューエルカット時に触媒劣化防止を図るべく吸排気弁の一方を休止した場合であっても、エンジンブレーキ効果を維持することができ、減速感を得ることができる。
特開2004−143990号公報
各気筒のピストンの動作タイミングの相対的な関係は、気筒数、直列型またはV型等のエンジン形式、或いは各気筒の爆発間隔等の設定に起因して異なるものとなる。従って、フューエルカット時に、エンジンブレーキを確保しつつ触媒への新気流出を有効に防止するためには、気筒間のピストンの動作タイミングの相違を考慮して、複数の気筒の中からバルブを開弁させるべき気筒が選択されるようになっているのが望ましい。上記従来の制御装置は、この点について、何らの配慮がなされておらず、フューエルカット時に、エンジンブレーキを確保しつつ触媒への新気流出を有効に防止するシステムを実現するうえで、未だ検討の余地を残すものであった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、フューエルカット時に、所望のエンジンブレーキを確保しつつ、触媒の劣化を有効に抑制することのできる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、吸気弁の開弁動作を停止可能な吸気可変動弁装置と、排気弁の開弁動作を停止可能な排気可変動弁装置とを備え、フューエルカット実行条件が成立した場合に、内燃機関の複数の気筒に対してフューエルカットを行う内燃機関の制御装置であって、
前記フューエルカット実行条件が成立した場合に、すべての気筒における吸気弁が閉弁状態に維持されるように、前記吸気可変動弁装置を制御する吸気弁制御手段と、
前記フューエルカット実行条件が成立した場合に、気筒内のピストンの動作に起因して筒内から排気通路側に排出されるガスの流れ方向が逆になる少なくとも一対の気筒を選択し、当該選択のされた気筒におけるそれぞれの排気弁が開弁状態に維持されるように、かつ、前記少なくとも一対の気筒以外の気筒におけるそれぞれの排気弁が閉弁状態に維持されるように、前記排気可変動弁装置を制御する排気弁制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第の発明は、第の発明において、前記排気可変動弁装置は、
複数の気筒で共用され、前記少なくとも一対の気筒におけるそれぞれの排気弁を開弁状態にさせることのできる排気カムを有する排気カム軸と、
当該排気カム軸を駆動する駆動手段とを含み、
前記駆動手段は、前記少なくとも一対の気筒におけるそれぞれの排気弁が開弁している状態で排気カム軸を停止可能に構成されていることを特徴とする。
また、第の発明は、第1または第2の発明において、前記吸気弁制御手段または前記排気弁制御手段は、前記フューエルカット実行条件が成立した場合に吸排気弁が全閉とされる少なくとも1つの気筒において、当該気筒におけるピストンが上死点と下死点の略中間位置にあるときに、当該気筒における吸気弁および排気弁のうちの未だ閉じられていない方のバルブを閉弁させることを特徴とする。
また、第の発明は、第1乃至第の発明の何れかにおいて、前記排気弁制御手段は、前記フューエルカット実行条件が成立した時点で、吸気行程および圧縮行程が到来していない前記少なくとも一対の気筒を検知する気筒検知手段を含み、検知された前記少なくとも一対の気筒におけるそれぞれの排気弁が開弁状態に維持されるように、前記排気可変動弁装置を制御することを特徴とする。
また、第の発明は、第1乃至第の発明の何れかにおいて、内燃機関の温度状態を検知する機関温度検知手段と、
内燃機関の燃焼を開始させる燃焼開始要求を検知する燃焼要求検知手段と、
内燃機関が温間状態にあるときに前記燃焼開始要求が検知された場合に、排気弁が開弁状態にある気筒から燃焼を開始させる温間時燃焼実行手段と、
を更に備えることを特徴とする。
また、第の発明は、第1乃至第の発明の何れかにおいて、内燃機関の温度状態を検知する機関温度検知手段と、
内燃機関の燃焼を開始させる燃焼開始要求を検知する燃焼要求検知手段と、
内燃機関が冷間状態にあるときに前記燃焼開始要求が検知された場合に、吸気弁および排気弁がともに閉弁状態にある気筒から燃焼を開始させる冷間時燃焼実行手段と、
を更に備えることを特徴とする。
また、第の発明は、第の発明において、内燃機関の燃焼室内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記冷間時燃焼実行手段によって燃焼が開始される前の時点で、吸排気弁がともに閉弁状態にある前記気筒に対して、予め燃料が噴射されるように前記燃料噴射弁を制御する燃料予噴射手段と、
前記冷間時燃焼実行手段によって燃焼が開始されるまでは、吸気弁および排気弁がともに閉弁状態にある前記気筒において点火を禁止する点火禁止手段と、
を更に備えることを特徴とする。
また、第の発明は、第1、第、第、第5、第6、または7の発明において、前記排気弁制御手段は、前記フューエルカット実行条件が成立時から所定時間が経過した後に、すべての気筒の排気弁が閉弁状態に維持されるように、前記排気可変動弁装置を制御することを特徴とする。
第1の発明によれば、筒内から排気通路側に排出されるガスの流れ方向が逆になる少なくとも一対の気筒を利用して、フューエルカットの実行中に、当該少なくとも一対の気筒間でガス交換を実行させることにより、触媒への新気の流出を抑制しつつ、ポンピングロスを効果的に生じさせることが可能となる。このため、本発明によれば、フューエルカット時に、所望のエンジンブレーキを確保しつつ、触媒の劣化を有効に抑制することができる。また、本発明によれば、フューエルカット時に、上記少なくとも一対の気筒以外の気筒におけるポンピングロスの低減を図ることができる。
の発明によれば、複数の気筒で排気カム軸を共用するという簡素化された構成を有する排気可変動弁装置を用いて、フューエルカット時に、所望のエンジンブレーキを確保しつつ、触媒の劣化を有効に抑制することができる。
の発明によれば、フューエルカットの実行中に、燃焼室内にあるガスを圧縮膨張する行程を交互に繰り返す際に、吸排気弁が閉弁される際の燃焼室内のガス圧(充填ガス量)を適切なものとすることができ、クランク軸の仕事量のピーク値を最小限に抑えることが可能となる。
の発明によれば、フューエルカットの実行条件の成立後に、新気が触媒に流出するのを更に確実に抑制することができる。
の発明によれば、温間時に燃焼開始要求が出された際に、燃焼が開始される気筒の圧縮端温度の過上昇を抑えることができ、ノックの発生を防止することができる。
の発明によれば、冷間時に燃焼開始要求が出された際に、燃焼が開始される気筒の圧縮端温度を適切な温度に高めてから燃焼を開始させることができ、HCの発生を抑制することができる。
の発明によれば、吸排気弁がともに閉弁状態にある気筒において、予め燃料と空気を十分にミキシングさせた後に燃焼を開始させることができ、より良好に燃焼を開始させることができる。
の発明によれば、フューエルカットの実行中に、エンジンブレーキを確保しながら触媒への新気流出を有効に抑えつつ、触媒への新気流出量が一定値を超えてしまうのを回避することができる。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1の内燃機関システムの構成を説明するための図である。図1に示す構成は、内燃機関10を備えている。内燃機関10は、ここでは、直列4気筒型のエンジンであるものとする。内燃機関10の筒内には、ピストン12が設けられている。ピストン12は、筒内を往復移動することができる。内燃機関10の筒内には、ピストン12の頂部側に燃焼室14が形成されている。また、燃焼室14には、吸気通路16および排気通路18が連通している。
吸気通路16には、スロットルバルブ20が設けられている。スロットルバルブ20の近傍には、スロットル開度TAを検出するスロットルポジションセンサ22と、スロットルバルブ20が全閉となることでオンとなるアイドルスイッチ24とが配置されている。また、排気通路18には、排気ガスを浄化するための触媒26が配置されている。
内燃機関10には、燃焼室14内(筒内)に直接燃料を噴射する燃料噴射弁28が設けられている。尚、燃料噴射弁28は、吸気ポートに向けて燃料を噴射するものであってもよい。また、内燃機関10には、点火プラグ30が組み込まれている。更に、内燃機関10は、吸気弁32を駆動する吸気可変動弁装置34と、排気弁36を駆動する排気可変動弁装置38を備えている。
図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)40を備えている。ECU40には、上述したスロットルポジションセンサ22などのセンサに加え、エンジン回転数を検出するクランク角センサ42やカム角センサ(図示省略)各種センサが接続されている。また、ECU40には、上述した燃料噴射弁28、点火プラグ30、吸気可変動弁装置34、および排気可変動弁装置38が接続されている。
[可変動弁装置の構成]
以下、図2乃至図5を参照して、本発明の実施の形態1の吸気可変動弁装置34および排気可変動弁装置38の構成を説明する。
先ず、図2は、図1に示す吸気可変動弁装置34の構成を示す斜視図である。図2に示す吸気可変動弁装置34は、上記の如く、内燃機関10の吸気弁32を駆動するための装置である。図2において、#1〜#4は、それぞれ内燃機関10の第1気筒〜第4気筒を表している。内燃機関10における爆発順序は、一般的な内燃機関と同様に、#1→#3→#4→#2であるものとする。
図2に示すように、内燃機関10の各気筒には、2つの吸気弁32がそれぞれ配置されている。吸気弁32には、それぞれ弁軸44が固定されている。弁軸44の上端部には、バルブリフター46が取り付けられている。弁軸44には、図示しないバルブスプリングの付勢力が作用しており、吸気弁32は、その付勢力によって閉弁方向に付勢されている。
それぞれのバルブリフター46の上部には、対応する吸気カム48または50が配置されている。図2に示すように、ここでは、#1および#4気筒に配置されたバルブリフター46に対応する吸気カムを、吸気カム48と称し、#2および#3気筒に配置されたバルブリフター46に対応する吸気カムを、吸気カム50と称して区別している。#1気筒および#4気筒に対応する吸気カム48は、吸気カム軸52に固定されている。#2および#3気筒に対応する吸気カム50は、吸気カム軸52とは互いに回転可能であって、かつ、当該吸気カム軸52と同軸上に配置された吸気カム軸54に固定されている。つまり、図2に示す構成では、爆発時期が360°CAだけ異なる気筒毎に吸気カム軸が共用されている。このような構成によって、それらの吸気カム軸、すなわち、#1および#4気筒に対応する吸気カム軸52と、#2および#3気筒に対応する吸気カム軸54とは、互いに独立して周方向に回転動作または揺動動作が可能となっている。尚、吸気カム軸52および吸気カム軸54は、図示しないシリンダヘッド等の支持部材によって回転可能に支持されている。
一方の吸気カム軸52には、第1のドリブンギヤ56が同軸上に固定されている。第1のドリブンギヤ56には、第1の出力ギヤ58が噛み合わされている。第1の出力ギヤ58は、第1のモータ60の出力軸と同軸上に固定されている。このような構成によれば、ECU40の指令に基づき、第1のモータ60のトルクを、これらのギヤ56および58を介して吸気カム軸52に伝達することができる。
他方の吸気カム軸54には、第2のドリブンギヤ62が同軸上に固定されている。第2のドリブンギヤ62には、中間ギヤ64を介して、第2の出力ギヤ66が噛み合わされている。第2の出力ギヤ66は、第2のモータ68の出力軸と同軸上に固定されている。このような構成によれば、ECU40の指令に基づき、第2のモータ68のトルクを、これらのギヤ62、64、および66を介して吸気カム軸54に伝達することができる。
図3は、図2に示す吸気カム48の詳細な構成を説明するために、吸気カム軸52をその軸方向から見た図である。上述したように、吸気カム軸52には、吸気カム48(#1)と吸気カム48(#4)とが固定されている。図3に示すように、#1気筒用の吸気カム48(#1)は、プロフィールの異なる2つの吸気カム面48a、48bを有している。一方の吸気カム面である非作用面48a(ベース円部)は、吸気カム軸52の中心からの距離が一定となるように形成されている。他方の吸気カム面である作用面48bは、吸気カム軸52の中心からの距離が次第に大きくなり、頂部48cを越えた後に当該距離が次第に小さくなるように形成されている。また、#4気筒用の吸気カム48(#4)についても、吸気カム48(#1)と同様の非作用面48aと作用面48bを有している。そして、吸気カム48(#1)の頂部48cと吸気カム48(#4)の頂部48cとは、吸気カム軸52の周方向に互いに180°ずれるようにして配置されている。ここでは、その詳細な説明を省略するが、#2気筒と#3気筒に対応する吸気カム軸54の構成についても、吸気カム軸52と同様であるものとする。
以上の吸気可変動弁装置34の構成によれば、ECU40が、吸気カム軸52、54が一方向に連続的に駆動されるように、第1のモータ60、68に駆動指令を与えることにより、吸気カム軸52、54を回転動作させることができる。また、ECU40が、吸気弁32の開弁動作中に第1のモータ60等の回転方向が逆転するように、第1のモータ60等に与える駆動指令を変更することにより、吸気カム軸52等を揺動動作させることができる。その結果、吸気弁32の開弁特性(リフト量、作用角、開弁時期など)を任意の値に制御することができ、また、ゼロリフトを含む任意のリフト量が得られる位置で、吸気弁32の開弁動作が停止した状態に維持することもできる。
次に、図4は、図1に示す排気可変動弁装置38の構成を示す斜視図である。図4に示す排気可変動弁装置38は、上記の如く、内燃機関10の排気弁36を駆動するための装置である。図4に示すように、内燃機関10の各気筒には、2つの排気弁36がそれぞれ配置されている。排気弁36には、それぞれ弁軸70が固定されている。弁軸70の上端部には、バルブリフター72が取り付けられている。弁軸70には、図示しないバルブスプリングの付勢力が作用しており、排気弁36は、その付勢力によって閉弁方向に付勢されている。
それぞれのバルブリフター72の上部には、排気カム74が配置されている。図4に示すように、排気側については、すべての気筒の排気カム74は、気筒毎に所定の取り付け角度差を有して単一の排気カム軸76に固定されている。排気カム軸76の一端には、ドリブンギヤ78が同軸上に固定されている。ドリブンギヤ78には、出力ギヤ80が噛み合わされている。出力ギヤ80は、モータ82の出力軸と同軸上に固定されている。このような構成によれば、ECU40の指令に基づき、モータ82のトルクを、これらのギヤ78および80を介して排気カム軸76に伝達することができる。
図5は、図4に示す排気カム軸76の詳細な構成を説明するために、排気カム軸76をその軸方向から見た図である。上述したように、排気カム軸76には、#1〜#4の各気筒の排気カム74が固定されている。図5に示すように、それぞれの排気カム74は、吸気カム48等と同様の非作用面74a(ベース円部)および作用面74bを有している。そして、排気カム74は、内燃機関10の爆発順序に合わせて、すなわち、#1→#3→#4→#2の順番で、各気筒の頂部74cが、排気カム軸76の周方向に90°間隔でずれるようにして配置されている。
以上の排気可変動弁装置38の構成によれば、ECU40が、排気カム軸76が一方向に連続的に駆動されるように、モータ82に駆動指令を与えることにより、排気カム軸76を回転動作させることができる。その結果、排気弁36を開閉動作させることができ、また、クランク軸の回転に対する排気カム軸76の回転のタイミングを変更することにより、排気弁36の開弁位相を変化させることができる。また、ゼロリフトを含む任意のリフト量が得られる位置で、排気弁36の開弁動作が停止した状態に維持することもできる。
[実施の形態1の特徴部分]
内燃機関では、減速時などで所定の実行条件が成立した場合に、燃料の噴射を停止する処理、つまり、フューエルカット(F/C)が実行される。F/Cが実行されると、排気通路18の触媒26に新気が流入することとなる。触媒26に高温でリーンなガスが流入すると、触媒26が劣化してしまう。また、減速時には、減速感を得るために、エンジンブレーキの発生が要求される。そこで、本実施形態のシステムでは、所望のエンジンブレーキを確保しつつ触媒26の劣化を有効に抑制すべく、F/C時に、以下の図6に示す手法で、吸排気弁32、36の開弁動作を制御することとした。
図6は、本実施の形態1において用いられる吸排気弁32、36の開閉時期の設定を説明するための図である。図6に示す一例は、#1気筒のピストン12が圧縮行程終了後の上死点(圧縮TDC)付近にあるときに、F/Cの実行条件が成立した例を示しており、ここでは、この例を用いて説明を行うこととする。尚、図6において、実線と矢印で表された期間は吸気弁32の開弁期間を、また、破線と矢印で表された期間は、排気弁36の開弁期間を、それぞれ示している。更に、一点鎖線と矢印で表された期間は、排気マニホールドを介して#3および#4気筒間で排気ガスをガス交換するために、排気弁36が開弁途中の位置で停止された状態にある期間を示している。
図6に示す設定によれば、#1気筒では、F/C実行条件成立後の初回の膨張行程の途中で排気弁36が通常の運転時と同様に開弁され、既燃ガスが排気通路18に排出される。次いで、吸気弁32は、排気TDC近傍において開弁された後に、その後の吸気行程において、ピストン12が上死点と下死点の中間付近に位置しているときに閉弁される。以後、吸気弁32および排気弁36は、F/C実行条件が解除されるまで閉弁状態に維持される。尚、以下の明細書中では、ピストン12が上死点と下死点との中間位置にあるときを、単に「ピストン12が中間点にある」と表現することがある。
#2気筒は、F/C実行条件の成立時には、排気弁36の開弁期間の途中となっており、この開弁期間については、通常通りに行われる。次いで、吸気弁32が通常通りに開弁された後に、ピストン12が圧縮行程の中間点付近に位置しているときに閉弁される。以後、吸気弁32および排気弁36は、F/C実行条件が解除されるまで閉弁状態に維持される。
#3気筒は、F/C実行条件の成立時には、吸気弁32の開弁期間の途中となっている。吸気弁32は、この開弁期間の途中に到来した圧縮行程において、ピストン12が中間点付近に位置しているときに閉弁され、その後はF/C実行条件が解除されるまで閉弁状態に維持される。排気弁36は、F/C実行条件の成立後の初回の膨張行程の途中で開弁された後、排気行程の途中において、#4気筒の排気弁36のリフト量と等しいリフト量が確保された時点で、その後にF/C実行条件が解除されるまで開弁動作が停止される。
#4気筒では、F/C実行条件の成立時には、吸気弁32の開弁動作が開始される時期にあり、吸気弁32は、通常のタイミングで開弁された後に、ピストン12が中間点付近に位置しているときに閉弁され、その後はF/C実行条件が解除されるまで閉弁状態に維持される。排気弁36は、F/C実行条件の成立後の初回の膨張行程の途中で開弁された直後に、#3気筒の排気弁36のリフト量と等しいリフト量が確保された時点で、その後にF/C実行条件が解除されるまで開弁動作が停止される。
図7は、図6に示す設定に基づき、すべての気筒の吸気弁32が閉弁状態に維持された様子を表している。本実施形態の吸気可変動弁装置34によれば、吸気カム48、50のベース円部がバルブリフター46に接している状態で、ECU40がモータ60、68の駆動を停止させることにより、すべての気筒の吸気弁32を閉弁状態に維持することができる。このため、上記図6の設定によれば、F/C実行条件の成立時に、新気が燃焼室14内に導入されないようにすることができる。
図8は、図6に示す設定に基づき、#1および#2気筒の排気弁36が閉弁状態に維持され、かつ、#3および#4気筒の排気弁36が所定の等しいリフト量で停止状態に維持された様子を表している。より具体的には、図8(A)は、そのような状態にある内燃機関10を示しており、図8(B)は、そのような状態にある排気カム軸76を、その軸方向から見た図である。
本実施形態の構成では、ECU40によって図8(B)に示すような#3および#4気筒の排気弁36が同時に開弁する状態でモータ82の駆動が停止された場合に、#3および#4気筒の排気弁36のリフト量が同一となる状態が存在するように、排気カム74のカムプロフィールが設定されている。
内燃機関10では、上記の如く、爆発順序が#1→#3→#4→#2であるため、図8(A)に示すように、#1および#4気筒のピストン12と、#2および#3気筒のピストン12とは、180°CAの位相差を有して上下動を行うこととなる。従って、上記のように、#3および#4気筒の排気弁36が同一のリフト量で開かれている状態で、#3気筒のピストン12と#4気筒のピストン12とが相対する方向に上下動すると、#3および#4気筒において排気通路18側への排気ガスの流れ方向が対向し合うようになる。その結果、#3および#4気筒間で排気マニホールドを介して交互に行き来することとなる、すなわち、ガス交換することとなる。
その一方で、上記図6に示す設定によれば、#1および#2気筒は吸排気弁32、36がともに全閉状態に維持される。このため、そのような全閉維持期間中は、これらの#1および#2気筒では、燃焼室14内にあるガスを圧縮膨張する行程が交互に繰り返されることとなる。また、上記図6に示す設定によれば、上記の如く、排気弁36が閉弁状態にあり、かつ、ピストン12が上死点と下死点の中間付近に位置しているときに、吸気弁32を閉弁することとしている。このため、燃焼室14内にあるガスを圧縮膨張する行程を交互に繰り返す際に、吸排気弁32、36が閉弁される際の燃焼室14内のガス圧(充填ガス量)を適切なものとすることができ、クランク軸の仕事量のピーク値を最小限に抑えることが可能となる。
以上のように、上記図6に示す設定によれば、#1および#2気筒については、吸排気弁32、36を全閉状態に維持されていることにより、新気が触媒26に流出するのを確実に防止することができる。また、#3および#4気筒については、相対するピストン12の上下動を行う2つの気筒の排気弁36を同一のリフト量で開弁状態に維持されていることにより、これらの気筒間で吸排気されるガス量をバランス良くガス交換させることができる。このため、ポンプ仕事によるエンジンブレーキを確保しつつ、触媒26への新気流出を有効に抑えることができる。
[実施の形態1における具体的処理]
図9は、上記の機能を実現するために、本実施の形態1においてECU40が実行するルーチンのフローチャートである。図9に示すルーチンでは、先ず、所定のF/C実行条件が成立しているか否かが判別される(ステップ100)。その結果、F/C実行条件が成立していると判定された場合には、F/C実行フラグがONとされているか否かが判別される(ステップ102)。F/C実行フラグがONとされていると判定された場合には、以下のステップ104〜120の処理を飛び越えてステップ122の処理が実行される。
一方、上記ステップ102において、F/C実行フラグがONとされていないと判定された場合、すなわち、今回の処理サイクルがF/C実行条件の成立後の初回に起動されたものであると判断された場合には、次いで、F/C実行条件の成立後に最初に膨張行程が到来する気筒が、より詳細には、当該F/C実行条件の成立後に膨張行程の開始初期の所定期間が到来する気筒が、#n気筒に設定される(ステップ104)。尚、ここでは、気筒番号n、n+1・・・の順は、内燃機関10の爆発順序#1→#3→#4→#2→#1→・・・の順に対応しているものとする。
次に、#n気筒における吸気弁32がF/C実行条件の成立後に最初に到来する吸気行程の中間点で閉じるように、第1のモータ60および第2のモータ68のうちの該当するモータに対する駆動指令が、通常の駆動指令に対して変更される(ステップ106)。より具体的には、通常の運転時においては、ECU40は、内燃機関10の運転状態に基づいて、吸排気弁32、36の開弁特性が所望の特性となるように、モータ60、68、82に駆動指令を与えている。つまり、本ステップ106(以下のステップ108〜112、116、118についても同様)では、F/C実行条件の成立時の要求に基づいて、そのような駆動指令が通常時のものに対して変更されることとなる。
次に、#n+1気筒における吸気弁32が現在到来している圧縮行程の中間点で閉じるように、該当するモータに対する駆動指令が変更される(ステップ108)。次いで、#n+2気筒における吸気弁32が現在到来している吸気行程の中間点で閉じるように、該当するモータに対する駆動指令が変更される(ステップ110)。次いで、#n+3気筒における吸気弁32がF/C実行条件の成立後に最初に到来する圧縮行程の中間点で閉じるように、該当するモータに対する駆動指令が変更される(ステップ112)。
次に、上記ステップ104の設定に対応する#nおよび#n+1気筒が180°CAだけピストン12の動作が異なり合う一対の気筒となっているか否かが判別される(ステップ114)。その結果、#nおよび#n+1気筒がそのような一対の気筒に該当すると判定された場合(上記図6の設定では、#n気筒が#3または#2気筒である場合)には、#n気筒および#n+1気筒における排気弁36のリフト量が一致するタイミングで排気カム軸76が停止するように、モータ82に対する駆動指令が変更される(ステップ116)。
上記ステップ114において、#nおよび#n+1気筒がそのような一対の気筒に該当しないと判定された場合(上記図6の設定では、#n気筒が#4または#1気筒である場合)には、#n+1気筒および#n+2気筒における排気弁36のリフト量が一致するタイミングで排気カム軸76が停止するように、モータ82に対する駆動指令が変更される(ステップ118)。次いで、F/C実行フラグがONとされる(ステップ120)。
次に、F/C実行条件が解除されているか否かが判別される(ステップ120)。その結果、F/C実行条件が解除されていないと判定された場合には、速やかに今回の処理サイクルが終了され、一方、F/C実行条件が解除されていると判定された場合には、モータに対する駆動指令が通常時の駆動指令、すなわち、内燃機関10の運転状態に基づく駆動指令に戻される(ステップ122)。次いで、F/C実行フラグがOFFとされる(ステップ124)。
以上説明した図9に示すルーチンによれば、ピストン12の動作が180°CAだけ相対する一対の気筒が選択され、F/C実行条件の成立中は、その選択された一対の気筒においてエキゾーストマニホールドを介してガス交換がされるとともに、他の一対の気筒において吸排気弁32、36が全閉とされる。このため、F/Cの実行中に、ポンプ仕事によるエンジンブレーキを確保しつつ、触媒26への新気流出を有効に抑えることができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、F/Cの実行中は、全気筒の吸気弁32を閉弁状態に維持するようにしている。しかしながら、触媒26への新気流出を抑制するうえでは、必ずしも全気筒の吸気弁を閉じていなくてもよく、例えば、排気弁36が閉弁状態に維持されていない気筒における吸気弁32が、F/Cの実行中に、少なくとも閉弁状態に維持されていればよい。
また、上述した実施の形態1においては、F/Cの実行中は、ピストン12の動作が180°CAだけ相対する一対の気筒以外の気筒における排気弁36を閉弁状態に維持することとしている。しかしながら、触媒26への新気流出を抑制するうえでは、上記一対の気筒以外の気筒においては、吸気弁32および排気弁36の何れか一方が閉弁状態に維持されていればよい。
また、上述した実施の形態1においては、F/Cの実行中は、ピストン12の動作が180°CAだけ相対する一対の気筒における排気弁36を開弁状態に維持することとしているが、このような手法に代えて、以下のような制御を行ってもよい。具体的には、排気可変動弁装置についても、上述した吸気可変動弁装置34と同様に、排気カム軸を2つのモータで駆動できるようにしたうえで、F/C実行条件の成立時から所定時間が経過した後に、開弁状態に維持されている上記一対の気筒における排気弁36を閉弁させるようにしてもよい。上述した実施の形態1のように、上記一対の気筒を利用してガス交換を行っている間も、僅かづつではあるが、新気が触媒26に流れていくことがある。このような手法によれば、F/Cの実行中に、エンジンブレーキを確保しながら触媒26への新気流出を有効に抑えつつ、触媒26への新気流出量が一定値を超えてしまうのを回避することができる。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU40が、上記ステップ100〜112の処理を実行することにより前記第1の発明における「吸気弁制御手段」が、上記ステップ100〜104、および114〜118の処理を実行することにより前記第1の発明における「排気弁制御手段」が、それぞれ実現されている。また、モータ82が前記第2の発明における「駆動手段」に相当している。
実施の形態2.
次に、図10および図11を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態のシステムは、図1乃至図5に示すハードウェア構成を用いて、ECU40に、図9に示すルーチンに代えて後述する図11に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
[実施の形態2の特徴]
図10は、本実施の形態2において用いられる吸排気弁32、36の開閉時期の設定を説明するための図である。上述した図6に示す設定では、F/C実行条件の成立時もしくはその直後に圧縮行程および吸気行程にある気筒(図6に示す一例においては#3および#4気筒)では、ともに、新気を燃焼室14に充填させた状態で吸気弁32を閉弁状態に維持している。このため、これらの#3および#4気筒において、その後に排気弁36が開かれた際に、燃焼室14内に充填されていた新気が触媒26に流出してしまうことが起こり得る。
そこで、図10に示す設定では、以下の点を上記図6に示す設定と異ならせている。すなわち、F/C実行条件の成立時もしくはその直後に圧縮行程および吸気行程が到来する#3および#4気筒については、ガス交換のために排気弁36を開いた状態に保持する制御を行わずに、排気弁36を閉弁状態に維持させるようにしている。
また、F/C実行条件の成立時もしくはその直後に膨張行程および排気行程が到来する#1および#2気筒における吸気弁32については、吸排気弁32、36の休止時に、圧縮膨張による仕事量のピーク値が高くなるのを抑制するために吸気弁32をピストン12の中間点付近で閉弁させる制御を行わずに、F/C実行条件の成立後は直ちに吸気弁32を閉弁状態に維持させるようにしている。そして、#1および#2気筒における排気弁36については、F/C実行条件の成立時もしくはその直後に到来している膨張行程および排気行程の途中からガス交換のために排気弁36を開いた状態に保持する制御を行うようにしている。
[実施の形態2における具体的処理]
図11は、上記の機能を実現するために、本実施の形態2においてECU40が実行するルーチンのフローチャートである。尚、図11において、図9に示すステップと同一のステップには、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図11に示すルーチンでは、F/C実行条件の成立後に最初に膨張行程が到来する気筒が#n気筒に設定された(ステップ104)後に、今回の処理サイクルにおいて、当該#n気筒となっている気筒が#1または#4気筒であるか否かが判別される(ステップ200)。その結果、#1または#4気筒が#n気筒であると判定された場合には、#n気筒および#n+3気筒における吸気弁32が閉弁状態に維持されるように、該当するモータに対する駆動指令が変更される(ステップ202)。
次に、#n+1気筒における吸気弁32が現在到来している圧縮行程の中間点で閉じるように、該当するモータに対する駆動指令が変更される(ステップ204)。次いで、#n+2気筒における吸気弁32が現在到来している吸気行程の中間点で閉じるように、該当するモータに対する駆動指令が変更される(ステップ206)。
次に、#n−1気筒および#n気筒における排気弁36のリフト量が一致するタイミングで排気カム軸76が停止するように、モータ82に対する駆動指令が変更される(ステップ208)。
一方、上記ステップ200において、#1または#4気筒が#n気筒でない、すなわち、#n気筒が#2または#3気筒であると判定された場合には、#n気筒および#n+1気筒における吸気弁32が閉弁状態に維持されるように、該当するモータに対する駆動指令が変更される(ステップ210)。
次に、#n+2気筒における吸気弁32がF/C実行条件の成立後に最初に到来する圧縮行程の中間点で閉じるように、該当するモータに対する駆動指令が変更される(ステップ212)。次いで、#n+3気筒における吸気弁32がF/C実行条件の成立後に最初に到来する吸気行程の中間点で閉じるように、該当するモータに対する駆動指令が変更される(ステップ214)。
次に、#n気筒および#n+1気筒における排気弁36のリフト量が一致するタイミングで排気カム軸76が停止するように、モータ82に対する駆動指令が変更される(ステップ216)。尚、以下のステップ120以降の処理は、上記図9に示すルーチンと同様である。
以上説明した図11に示すルーチンによれば、F/C実行条件の成立前後で燃焼が行われる一対の気筒を利用して、言い換えれば、既に燃焼に付されたガスを利用して、F/C実行中にエキゾーストマニホールドを介したガス交換が実行されることとなる。このため、上記ルーチンの処理によれば、F/C実行中に触媒26に新気が流出するのを、上述した実施の形態1のシステムに比して、更に確実に防止することができる。
尚、上述した実施の形態2においては、ECU40が上記ステップ104および200の処理を実行することにより、前記第4の発明における「気筒検知手段」が実現されている。
実施の形態3.
次に、図12および図13を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施形態のシステムにおいては、上述した実施の形態1および2と異なり、排気弁36を駆動するための排気可変動弁装置についても、上述した吸気可変動弁装置34と同様に、#1および#4気筒に対応する排気カム軸と、#2および#3気筒に対応する排気カム軸とを別個独立で駆動するための2つのモータを備えているものとする。尚、その具体的な構成は、上記図2および図3で示す構成と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略するものとする。
[実施の形態3の特徴部分]
図12は、本実施の形態3において用いられる吸排気弁32、36の開閉時期の設定を説明するための図である。図12に示す本実施形態の設定では、F/C実行条件の成立後にすべての気筒の吸気弁32を吸気行程または圧縮行程の中間点で閉じた後は、すべての気筒の吸排気弁32、36を閉弁状態に維持させている点に特徴を有している。
[実施の形態3における具体的処理]
図13は、上記の機能を実現するために、本実施の形態3においてECU40が実行するルーチンのフローチャートである。尚、図13において、図9に示すステップと同一のステップには、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図13に示すルーチンでは、ステップ104において#n気筒が設定された後に実行される各気筒の吸気弁32の制御(ステップ106〜112)については、上記図9に示すルーチンと同様である。本ルーチンでは、上記ステップ112の処理が実行された後、次いで、#n気筒における排気弁36がF/C実行条件の成立後に最初に到来する排気弁開弁期間の経過後に閉弁状態に維持されるように、該当するモータに対する駆動指令が変更される(ステップ300)。
次に、#n+1および#n+2気筒における排気弁36が閉弁状態を維持するように、該当するモータに対する駆動指令が変更される(ステップ302)。次いで、#n+3気筒における排気弁36が現在到来している排気弁開弁期間の経過後に閉弁状態に維持されるように、該当するモータに対する駆動指令が変更される(ステップ304)。尚、以下のステップ120以降の処理は、上記図9に示すルーチンと同様である。
以上説明した図13に示すルーチンによれば、F/C実行条件の成立後に、ピストン12が吸気行程または圧縮行程の中間点にあるときに、各気筒の吸気弁32が順に閉弁されていく。このため、各気筒の燃焼室14内に充填されているガス量を、その後に吸排気弁32、36を全閉状態にして行われる圧縮膨張時のクランク軸の仕事量のピーク値が高くならないような値に揃えつつ、F/Cの実行中に触媒26に新気が流出するのを防止することができる。
ところで、上述した実施の形態3においては、ピストン12が吸気行程または圧縮行程の中間点にあるときに、各気筒の吸気弁32を順に閉弁させるようにしている。上述した本実施形態の構成では、すべての気筒の吸排気弁32、36を同時に閉弁状態に維持することが可能である。従って、本実施形態の構成を用いて、吸排気弁32、36を全閉状態にして行われる圧縮膨張時のクランク軸の仕事量のピーク値が高くならないようにするためには、例えば、ピストン12が排気行程の中間点にあるときのように、吸気弁32が閉じられた状態で排気弁36が開いている状況下で、各気筒の排気弁36を順に閉弁させるようにしてもよい。
実施の形態4.
次に、図14を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。
本実施形態のシステムは、図1乃至図5に示すハードウェア構成を用いて、ECU40に、図9に示すルーチンに代えて後述する図14に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
[実施の形態4の特徴]
ここでは、内燃機関10において、吸排気弁32、36が全閉とされた状態で、ピストン12が圧縮上死点にあるときの筒内ガス温度を、「圧縮端温度」と称する。この圧縮端温度には、内燃機関10を良好に始動させようとするための適切な温度域が存在する。より具体的には、冷間始動時には、圧縮端温度が適切な温度域よりも低い領域にあるため、HC(白煙)が生じ易くなる。また、温間始動時において、圧縮端温度が適切な温度域よりも高い領域にあると、点火が実行される前に混合気が自着火し易くなる、すなわち、ノックが発生し易くなる。
そこで、本実施形態のシステムでは、冷間始動時には、HCの発生を抑制すべく、吸排気弁32、36が全閉状態とされている気筒から始動を開始させることとした。また、温間始動時には、ノックの発生を防止すべく、排気弁36が開弁状態とされている気筒から始動を開始させることとした。
[実施の形態4における具体的処理]
図14は、上記の機能を実現するために、本実施の形態4においてECU40が実行するルーチンのフローチャートである。図14に示すルーチンでは、先ず、内燃機関10を始動させる指令が出されたか否かが判別される(ステップ400)。具体的には、車両の運転者がイグニッションスイッチを操作した場合や、ハイブリッド車両におけるEV走行時に車両からの要求があった場合に、そのような始動指令が出される。
上記ステップ400において、始動指令が検知された場合には、内燃機関10のクランキングが開始される(ステップ402)。次いで、現在の内燃機関10の状態が冷間状態にあるか否かが判別される(ステップ404)。具体的には、例えば、内燃機関10の冷却水温度等の情報に基づいて、その冷却水温度が所定温度以下の場合には、冷間状態であると判断し、当該所定温度よりも高い場合には、温間状態であると判断される。
上記ステップ404において、内燃機関10が現在冷間状態にあると判定された場合には、現時点で吸排気弁32、36が全閉状態にある気筒が検知される(ステップ406)。本ステップ404における判断は、吸気カム軸52、54や排気カム軸76の回転位置を、内燃機関10が備えるカム角センサの出力に基づいて検知することによって行うことができる。
次に、上記ステップ406の処理によって吸排気弁32、36が全閉状態にあると検知された気筒に対して、燃料噴射が実行される(ステップ408)。上述したように、本実施形態のシステムは、筒内に直接燃料を噴射可能な燃料噴射弁28を備えている。本ステップ408では、上記全閉気筒に対して設けられた燃料噴射弁28によって、初回の燃焼実行時に必要とされる量の燃料が予め燃焼室14内に噴射される。
次に、現在のクランキング回転数が始動を許可するための所定値α以上であるか否かが、クランク角センサ42の出力に基づいて判別される(ステップ410)。その結果、現在のクランキング回転数が所定値αに達したと判定された場合には、上記ステップ406の処理によって吸排気弁32、36が全閉状態にあると検知された気筒から、吸気可変動弁装置34および排気可変動弁装置38によるカム軸の駆動が開始されるとともに、所定のタイミングで燃料噴射や点火が開始される(ステップ412)。
一方、上記ステップ404において、内燃機関10が現在冷間状態にない、すなわち、温間状態にあると判定された場合には、現時点で排気弁36が開弁状態にある気筒が検知される(ステップ414)。
次に、現在のクランキング回転数が所定値α以上であるか否かが判別される(ステップ416)。その結果、現在のクランキング回転数が所定値αに達したと判定された場合には、上記ステップ414の処理によって排気弁36が開弁状態にあると検知された気筒から、吸気可変動弁装置34および排気可変動弁装置38によるカム軸の駆動が開始されるとともに、所定のタイミングで燃料噴射や点火が開始される(ステップ418)。
クランキング実行時に吸排気弁32、36がともに全閉状態とされている気筒では、圧縮膨張が繰り返されることで、圧縮端温度が高められる。以上説明した図14に示すルーチンによれば、内燃機関10が冷間状態にあるときは、圧縮端温度が適切な温度に高められた気筒から始動を開始されることになるため、良好な始動性が確保され、HCの発生を効果的に抑制することができる。また、上記ルーチンでは、内燃機関10が冷間状態にあるときは、吸排気弁32、36が全閉状態とされている気筒に対して、クランキング時に予め燃料噴射が行われる。このため、圧縮膨張が繰り返されることによって、燃焼室14内で燃料が空気と十分にミキシングされた状態で始動を開始させることができ、より良好な始動性を確保することが可能となる。
また、上記ルーチンによれば、内燃機関10が温間状態にあるときは、排気弁36が開弁状態とされている気筒から始動を開始させることにより、始動開始時に圧縮端温度が適切な温度域を上回ってしまうのを回避することができ、これにより、ノックが生ずるのを防止することができる。
ところで、上述した実施の形態4においては、内燃機関10の始動指令が出された際に、吸排気弁32、36が全閉状態となっている気筒や排気弁36が開弁状態となっている気筒を検知することとしている。しかしながら、本実施形態のシステムのようにクランク軸の回転と独立して吸排気弁32、36を駆動可能な吸気可変動弁装置34、排気可変動弁装置38を備えるシステムにおいては、このような手法に限定されるものではない。例えば、内燃機関10の始動指令が出された際に、任意の気筒を選択し、その選択された気筒における吸排気弁32、36を意図的に全閉状態、或いは排気弁36を開弁状態とし、そして、そのような状態とされた気筒から始動を開始させるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態4においては、内燃機関10が温間状態にあるときは、排気弁36が開弁状態とされていると検知された気筒から始動を開始させることとしているが、本発明はこのような手法はこれに限定されるものではない。例えば、内燃機関10が温間状態にあるときには、排気可変動弁装置38によって、クランキングの実行時に排気弁36が開弁状態となる気筒を交互に入れ替えてもよい。このような手法によれば、内燃機関10が温間状態にあるときに、吸排気弁32、36がともに全閉状態とされている一部の気筒のみが、クランキング時に圧縮端温度が上昇し過ぎてしまうのを回避して、始動時に全気筒の圧縮端温度を平均化させることができる。
また、上述した実施の形態4においては、内燃機関10に始動指令が出されたときに、上述した制御を行うこととしているが、本発明における燃焼開始要求が出される状況はこのような始動指令時に限定されるものではなく、本発明における燃焼開始要求は、例えば、F/C実行中に検知されるF/Cからの復帰要求であってもよい。すなわち、燃料噴射が再開されるF/Cの復帰要求時に、本実施形態の図14に示すルーチンの制御を行うようにしてもよい。更には、上述した実施の形態1または2のように、F/Cの実行中に、吸気可変動弁装置34および排気可変動弁装置38を意図的に駆動することにより、吸排気弁32、36を上記図6または図10に示す設定に制御しているシステムにおいて、F/Cの復帰要求を検知した場合に、上記図14に示す制御を行うようにしてもよい。
尚、上述した実施の形態4においては、ECU40が、上記ステップ404の処理を実行することにより前記第5または第6の発明における「機関温度検知手段」が、上記ステップ400の処理を実行することにより前記第5または第6の発明における「燃焼要求検知手段」が、上記ステップ404、および414〜418の処理を実行することにより前記第5の発明における「温間時燃焼実行手段」が、上記ステップ404〜412の処理を実行することにより前記第6の発明における「冷間時燃焼実行手段」が、それぞれ実現されている。また、ECU40が、上記ステップ408の処理を実行することにより前記第7の発明における「燃料予噴射手段」が、上記ステップ410においてクランキング回転数が所定値αに達するまで点火を行わないようにしていることにより前記第7の発明における「点火禁止手段」が、それぞれ実現されている。
その他の変形例.
ところで、上述した実施の形態1乃至4においては、吸排気弁32、36を駆動するための装置として、モータでカム軸を直接的に駆動する吸気可変動弁装置34等を用いているが、本発明において適用可能な可変動弁装置は、上述した構成に限定されるものではない。すなわち、上述した各実施の形態の特徴に合わせて、以下のような可変動弁装置を用いるようにしてもよい。具体的には、上述した可変動弁装置に代えて、吸気弁または排気弁として機能するバルブを電磁力で駆動する電磁駆動弁を用いてもよい。また、吸気弁または排気弁の開弁特性を機械的に変更可能な機構を有する機械式の可変動弁装置であってもよい。更には、吸気弁または排気弁を押動するカムとして、連続的に変化する複数のプロフィールを有するカムを備え、当該カムをカム軸の軸方向に移動させることで、バルブの開弁特性を変化させる可変動弁装置であってもよい。
また、上述した実施の形態1乃至4においては、説明の便宜上、直列4気筒型エンジンを例に説明したが、本発明が適用される内燃機関はこのような形式のエンジンに限定されるものではない。
本発明の実施の形態1の内燃機関システムの構成を説明するための図である。 図1に示す吸気可変動弁装置の構成を示す斜視図である。 図2に示す吸気カムの詳細な構成を説明するために、吸気カム軸をその軸方向から見た図である。 図1に示す排気可変動弁装置の構成を示す斜視図である。 図4に示す排気カム軸の詳細な構成を説明するために、排気カム軸をその軸方向から見た図である。 本発明の実施の形態1において用いられる吸排気弁の開閉時期の設定を説明するための図である。 図6に示す設定に基づき、すべての気筒の吸気弁が閉弁状態に維持された様子を表している。 図6に示す設定に基づき、#1および#2気筒の排気弁が閉弁状態に維持され、かつ、#3および#4気筒の排気弁が所定の等しいリフト量で停止状態に維持された様子を表している。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において用いられる吸排気弁の開閉時期の設定を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態3において用いられる吸排気弁の開閉時期の設定を説明するための図である。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態4において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
12 ピストン
14 燃焼室
26 触媒
32 吸気弁
34 吸気可変動弁装置
36 排気弁
38 排気可変動弁装置
40 ECU(Electronic Control Unit)
48、50 吸気カム
52、54 吸気カム軸
60 第1のモータ
68 第2のモータ
74 排気カム
76 排気カム軸
82 モータ

Claims (8)

  1. 吸気弁の開弁動作を停止可能な吸気可変動弁装置と、排気弁の開弁動作を停止可能な排気可変動弁装置とを備え、フューエルカット実行条件が成立した場合に、内燃機関の複数の気筒に対してフューエルカットを行う内燃機関の制御装置であって、
    前記フューエルカット実行条件が成立した場合に、すべての気筒における吸気弁が閉弁状態に維持されるように、前記吸気可変動弁装置を制御する吸気弁制御手段と、
    前記フューエルカット実行条件が成立した場合に、気筒内のピストンの動作に起因して筒内から排気通路側に排出されるガスの流れ方向が逆になる少なくとも一対の気筒を選択し、当該選択のされた気筒におけるそれぞれの排気弁が開弁状態に維持されるように、かつ、前記少なくとも一対の気筒以外の気筒におけるそれぞれの排気弁が閉弁状態に維持されるように、前記排気可変動弁装置を制御する排気弁制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記排気可変動弁装置は、
    複数の気筒で共用され、前記少なくとも一対の気筒におけるそれぞれの排気弁を開弁状態にさせることのできる排気カムを有する排気カム軸と、
    当該排気カム軸を駆動する駆動手段とを含み、
    前記駆動手段は、前記少なくとも一対の気筒におけるそれぞれの排気弁が開弁している状態で排気カム軸を停止可能に構成されていることを特徴とする請求項記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記吸気弁制御手段または前記排気弁制御手段は、前記フューエルカット実行条件が成立した場合に吸排気弁が全閉とされる少なくとも1つの気筒において、当該気筒におけるピストンが上死点と下死点の略中間位置にあるときに、当該気筒における吸気弁および排気弁のうちの未だ閉じられていない方のバルブを閉弁させることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記排気弁制御手段は、前記フューエルカット実行条件が成立した時点で、吸気行程および圧縮行程が到来していない前記少なくとも一対の気筒を検知する気筒検知手段を含み、検知された前記少なくとも一対の気筒におけるそれぞれの排気弁が開弁状態に維持されるように、前記排気可変動弁装置を制御することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の内燃機関の制御装置。
  5. 内燃機関の温度状態を検知する機関温度検知手段と、
    内燃機関の燃焼を開始させる燃焼開始要求を検知する燃焼要求検知手段と、
    内燃機関が温間状態にあるときに前記燃焼開始要求が検知された場合に、排気弁が開弁状態にある気筒から燃焼を開始させる温間時燃焼実行手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の内燃機関の制御装置。
  6. 内燃機関の温度状態を検知する機関温度検知手段と、
    内燃機関の燃焼を開始させる燃焼開始要求を検知する燃焼要求検知手段と、
    内燃機関が冷間状態にあるときに前記燃焼開始要求が検知された場合に、吸気弁および排気弁がともに閉弁状態にある気筒から燃焼を開始させる冷間時燃焼実行手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の内燃機関の制御装置。
  7. 内燃機関の燃焼室内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記冷間時燃焼実行手段によって燃焼が開始される前の時点で、吸排気弁がともに閉弁状態にある前記気筒に対して、予め燃料が噴射されるように前記燃料噴射弁を制御する燃料予噴射手段と、
    前記冷間時燃焼実行手段によって燃焼が開始されるまでは、吸気弁および排気弁がともに閉弁状態にある前記気筒において点火を禁止する点火禁止手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記排気弁制御手段は、前記フューエルカット実行条件が成立時から所定時間が経過した後に、すべての気筒の排気弁が閉弁状態に維持されるように、前記排気可変動弁装置を制御することを特徴とする請求項1、3、4、5、6または記載の内燃機関の制御装置。
JP2005297933A 2005-10-12 2005-10-12 内燃機関の制御装置 Expired - Fee Related JP4483759B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005297933A JP4483759B2 (ja) 2005-10-12 2005-10-12 内燃機関の制御装置
EP06808861.6A EP1934449B1 (en) 2005-10-12 2006-09-19 Control device and method for internal combustion engine
CN2006800364919A CN101278113B (zh) 2005-10-12 2006-09-19 用于内燃机的控制设备和方法
US11/990,510 US7810473B2 (en) 2005-10-12 2006-09-19 Control device and method for internal combustion engine
PCT/IB2006/002592 WO2007042876A2 (en) 2005-10-12 2006-09-19 Control device and method for internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005297933A JP4483759B2 (ja) 2005-10-12 2005-10-12 内燃機関の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007107433A JP2007107433A (ja) 2007-04-26
JP4483759B2 true JP4483759B2 (ja) 2010-06-16

Family

ID=37591832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005297933A Expired - Fee Related JP4483759B2 (ja) 2005-10-12 2005-10-12 内燃機関の制御装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7810473B2 (ja)
EP (1) EP1934449B1 (ja)
JP (1) JP4483759B2 (ja)
CN (1) CN101278113B (ja)
WO (1) WO2007042876A2 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7565896B1 (en) * 2008-02-28 2009-07-28 Jacobs Vehicle Systems, Inc. Method for variable valve actuation to provide positive power and engine braking
JP4941443B2 (ja) * 2008-09-30 2012-05-30 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の動弁システム
WO2010106640A1 (ja) * 2009-03-17 2010-09-23 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
US8667953B2 (en) * 2009-10-14 2014-03-11 GM Global Technology Operations LLC Cylinder deactivation to reduce fuel enrichment after fuel cutoff modes
JP5302173B2 (ja) * 2009-12-07 2013-10-02 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の可変動弁装置
CN102782290B (zh) 2010-03-02 2015-07-22 丰田自动车株式会社 具备带有气门停止机构的内燃机的车辆
WO2011114522A1 (ja) * 2010-03-19 2011-09-22 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
JP5585246B2 (ja) * 2010-06-30 2014-09-10 マツダ株式会社 自動車搭載用ディーゼルエンジン
JP5321747B2 (ja) * 2010-07-26 2013-10-23 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
CN103189621B (zh) * 2010-10-27 2015-12-09 丰田自动车株式会社 内燃机的控制装置
US9103646B2 (en) * 2010-12-21 2015-08-11 Bradford W. Bur Active fuel management systems and methods for vehicles with a manual transmission
US20120312263A1 (en) * 2011-05-26 2012-12-13 Arrieta Francisco A Variable Geometry Cam Shafts For Multiple-Cylinder Internal Combustion Engines
US8798891B2 (en) * 2011-07-06 2014-08-05 GM Global Technology Operations LLC System and method for increasing operating efficiency of a hybrid vehicle
BR102012004566A2 (pt) * 2012-02-29 2017-09-26 Continental Brasil Indústria Automotiva Ltda Cold starting system of an internal combustion engine and internal combustion engine
JP5907014B2 (ja) * 2012-09-07 2016-04-20 マツダ株式会社 火花点火式直噴エンジン
DE102014204447B4 (de) * 2013-07-23 2019-03-07 Ford Global Technologies, Llc Motorbetriebsverfahren und Kraftfahrzeug
KR20170086688A (ko) 2013-09-11 2017-07-26 스카니아 씨브이 악티에볼라그 차량을 감속시키기 위한 연소 엔진 제어 방법
DE102015016977A1 (de) * 2015-12-24 2017-06-29 Audi Ag Verfahren und Vorrichtung zum Verbessern eines Abgasverhaltens eines Verbrennungsmotors
CN107237698A (zh) * 2016-03-29 2017-10-10 牛刚学 内燃机停缸断油的方法及装置
DE102017120150A1 (de) * 2017-09-01 2019-03-07 Man Truck & Bus Ag Verfahren zum Bremsen einer Brennkraftmaschine
DE102017010758A1 (de) 2017-11-21 2019-05-23 Daimler Ag Verbrennungskraftmaschine für ein Kraftfahrzeug, sowie Verfahren zum Betreiben einer solchen Verbrennungskraftmaschine
GB2581182B (en) 2019-02-07 2021-06-23 Jaguar Land Rover Ltd A controller and method for controlling operation of a direct injection internal combustion engine
CN111980811A (zh) * 2020-08-25 2020-11-24 姬腾飞 降低机油耗的发动机停缸控制方法
US11492990B2 (en) * 2020-10-07 2022-11-08 Ford Global Technologies, Llc Method and system for operating an engine
US20230392559A1 (en) * 2022-06-02 2023-12-07 GM Global Technology Operations LLC Engine exhaust braking system for equalizing pressures across exhaust valves during intake strokes
CN116025463A (zh) * 2022-12-24 2023-04-28 江苏钧骋车业有限公司 一种汽车排气制动装置以及排气制动系统
US12006884B1 (en) * 2023-03-02 2024-06-11 Hyundai Motor Company Split cycle waste heat method for combustion initiation in gasoline compression ignition engine

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4068643A (en) * 1976-05-28 1978-01-17 Mckechnie Ian C Multiple spark ignition system
JPS5572621A (en) 1978-11-22 1980-05-31 Nissan Motor Co Ltd Control device to determine fuel-supply cylinder
JP2668036B2 (ja) * 1991-07-30 1997-10-27 三菱自動車工業株式会社 エンジンの制御方法
JP3119050B2 (ja) 1993-09-28 2000-12-18 トヨタ自動車株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP3562415B2 (ja) * 1999-12-24 2004-09-08 トヨタ自動車株式会社 可変動弁機構を有する内燃機関
JP2004137969A (ja) 2002-10-17 2004-05-13 Toyota Motor Corp エンジンの制御装置
JP4135465B2 (ja) * 2002-10-23 2008-08-20 トヨタ自動車株式会社 エンジンの制御装置
JP4206733B2 (ja) 2002-11-21 2009-01-14 トヨタ自動車株式会社 可変動弁機構を有する内燃機関
DE10254979B4 (de) * 2002-11-26 2011-07-21 Robert Bosch GmbH, 70469 Verfahren zum Aufrechterhalten optimaler Bedingungen in einem Katalysator einer Brennkraftmaschine während einer unbefeuerten Betriebsphase
JP4168809B2 (ja) 2003-04-03 2008-10-22 いすゞ自動車株式会社 Egr付き排気過給エンジン
JP2005098291A (ja) * 2003-08-26 2005-04-14 Denso Corp 内燃機関の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101278113A (zh) 2008-10-01
EP1934449B1 (en) 2017-07-26
CN101278113B (zh) 2011-04-13
WO2007042876A2 (en) 2007-04-19
JP2007107433A (ja) 2007-04-26
US20090120390A1 (en) 2009-05-14
WO2007042876A3 (en) 2008-01-17
US7810473B2 (en) 2010-10-12
EP1934449A2 (en) 2008-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4483759B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4957611B2 (ja) 内燃機関の制御方法
JP4525517B2 (ja) 内燃機関
JP4207965B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5919697B2 (ja) ディーゼルエンジンの始動制御装置
KR100935708B1 (ko) 엔진의 재시동을 위한 시동 제어 장치 및 시동 제어 방법
JP2007303348A (ja) 内燃機関の制御装置
WO2019035312A1 (ja) 内燃機関の可変動作システム及びその制御装置
JP2007077820A (ja) 内燃機関の制御装置
JP3699645B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4992757B2 (ja) 内燃機関の制御方法
JP5514623B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP4419800B2 (ja) エンジン始動装置
JP2007309266A (ja) 可変動弁機構を備えた内燃機関の制御装置
JP2007154823A (ja) 内燃機関の制御装置および車両
JP4140351B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5092956B2 (ja) 車両用の内燃機関を制御する方法及び内燃機関システム
JP4998323B2 (ja) 内燃機関システムおよび内燃機関の制御方法
JP3873809B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング可変制御装置
JP3861847B2 (ja) 筒内直噴型内燃機関
JP2017180122A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2022131468A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4069349B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2003113723A (ja) 圧縮着火式内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100302

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100315

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4483759

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees