JP4480769B2 - 形状測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は形状測定方法に関し、特に円筒面とその円筒面に垂直な平面上に凸面または凹面または凹凸複合面を有する構造体の形状測定方法に関する。
従来の形状測定方法に、レンズの外形を基準とするレンズ光軸の傾き偏心量を算出する測定方法がある。
図20に、特許文献1に記載された形状測定方法の概略を示す。レンズ101の外周部に3つの球状物120を接触させ、各球状物120の中心を通る円を求めることにより、レンズ外101cを求めるもので、レンズ101の外周部が理想的な円筒面であり、かつレンズ101の底面が平面である場合に、レンズ101の外形及び底面を基準とする光軸の傾き、偏心量を求めることが可能である。
この形状測定方法の前提になっている形状測定機の構成を図21に示す。形状測定機のXYZ座標系において、XY方向は互いに直交する二方向であり、Z方向はXY方向と直交する方向であり、プローブ65と被測定物200とをXY方向に相対移動させて、プローブ65が被測定面Sの形状に追随してZ方向に移動する際の各XY座標位置でのZ座標データの列を求め、そのXYZ座標データ列に基づいて被測定面Sの形状測定を行う。
図22(a)(b)は被測定物200であるレンズの特徴を示す。両レンズとも、円筒面4aおよびそれに垂直な面4a1上に曲面4bを有する構造体であり、円筒面4aから概略等距離に中心軸w(以下、w軸という)を有する。このw軸と、当該w軸と曲面4bとの交点を原点としてw軸と直交する方向に延びたu軸およびv軸とにより測定物uvw座標系が定義される。
図23は測定機のプローブ65と被測定物200(図22(a)に示したレンズ)との位置関係を示す。レンズ4のw軸を測定機のZ軸と平行に設置した状態において、プローブ65を上述のようにZ方向にのみサーボをかける。しかしこのような構成では、XY平面に対する被測定物200の測定部位の傾斜角度θが大きくなるほどサーボの追随が難しくなり、測定精度は悪くなる。この測定機の場合、測定可能な最大の傾斜角度θはXY平面に対して75度近傍が限界である。
補足すると、プローブ65を構成するエアースライドは、XY方向の剛性が高くてZ方向にのみ可動で、その測定力は0.3mN(=30mgf)で、プローブ65の先端のスタイラスの倒れ量はnmオーダーである。そのため、傾斜角度75度まではnmオーダーの高精度で測定できる(図23(a))が、円筒面4aは傾斜角度θが90度であるためZ方向のサーボでは追随できず、測定することができない(図23(b))。このような測定の制約をなくすために、先に図20によって説明した測定方法が提案されている。
図24に、特許文献2に記載された形状測定方法の概略を示す。3つの球状部304を有する測定用の治具302に、非球面レンズ301のレンズ第1面307およびレンズ第2面308の外周部に形成された円筒基準形状309の三次元形状を測定するための基準形状測定空間303を設けている。この治具302に保持された非球面レンズ301のレンズ第1面307およびレンズ第2面308の表面形状をプローブ312により測定して3球状部304を基準とした座標の点列データを得、さらにプローブ313により、非球面レンズ301の円筒基準形状309と3球状部304を測定して3球状部304を基準とした座標の点群データを得、円筒基準形状309とレンズ第1面307およびレンズ第2面308の相対位置を求める。
図25に、特許文献3に記載された形状測定方法の概略を示す。3つの球411の各々の直径をトレーサビリティの取れている別の測定機で予め測定しておき、レンズ金型401の金型軸部401bの円筒面と金型ベース401aの上面に3球411を接触させ、3球411と金型転写面401cとを測定し、3球411の頂点を通る円を求めることにより、金型ベース401aの上面、及び、金型軸部401bの円筒面を基準とする金型転写面401cの光軸の傾き、偏心量を求める。
特開2002-71344公報 特開2007-155628公報 特許第3827493号公報
近年、携帯電話やデジタルカメラ等に使用される非球面レンズが、円筒状の鏡筒にレンズ外形を沿わせて固定される場合が増加しており、商品の歩留まりを向上させるために、レンズが鏡筒に挿入されるときと同じ条件で、鏡筒(円筒)を基準としたときのレンズ光軸の傾きや偏心量を求めることが、光学分野での課題となっている。
しかし特許文献1の方法では、先の図20に示したレンズ外形101c(円筒面)の真円度が歪んでいたり、表面粗さが粗い場合に、位置決め治具である球状物120のレンズ外形への接触位置が少しずれると、レンズ外形基準に対するレンズ101の光軸の傾き、偏心量の再現性が悪くなり、要望される精度を満たせないという問題がある。例えば、レンズ101の光軸の偏心量の要望精度が1μm以下の場合、レンズ外形101cの形状精度または表面粗さが1μm以上あると、この測定方法を使用することはできない。
特許文献2の方法では、先の図24により説明したように、基準形状測定空間303を治具302により設けて、レンズ301の外周の円筒基準形状309を測定できるようにしているが、特許文献1の方法と同様の問題がある。レンズ301のレンズ第1面307を測る場合は、Z方向の1方向に対して測定可能な表面形状測定装置を使用し、上面よりレンズ第1面307と3球304を測る(図24(c)(d))。またレンズ301の円筒基準形状309を測る場合は、上からでも横からでもプローブがアプローチできる一般的な三次元測定機を使用し、側面よりレンズの円筒基準形状309と、上面より3球304を測る(図24(e)(f))。しかしながら一般的な三次元測定機の精度はμmオーダーであって、レンズに求められる0.1μmオーダーの精度で測定することはできないという問題がある。
さらに、レンズの表面、裏面、側面を含む全方位の面を0.1μmレベルの精度で測定評価できれば、レンズ形状の精度評価に関する問題はほぼ解決するのであるが、測定機そのものの精度不足やプローブ等の測定方式の制限のため、かかる測定評価を行えないのが現状である。
特許文献3の方法では、先の図25に示した金型軸部401b(円筒面)の円筒度及び真円度が歪んでいたり、表面粗さが粗い場合に、位置決め治具である球411の金型軸部401bの円筒面への接触位置が少しずれると、金型軸部401基準に対する金型転写面401cの光軸の傾き、偏心量の再現性が悪くなり、要望される精度を満たせないという問題がある。例えば、金型転写面401cの光軸の偏心量の要望精度が0.5μm以下の場合、金型軸部401bの形状精度または表面粗さが0.5μmを超すと、この測定方法を使用することはできない。この考え方は、先の特許文献1での問題と同様である。一般的には、金型の方がレンズに比べて、さらに高精度を要求される傾向がある。
本発明は、上記の問題、課題を解決するもので、レンズが挿入される鏡筒の円筒面を基準としたときのレンズ光軸の傾き・偏心量を算出できる形状測定方法を提供することを目的とする。レンズに限らない被測定物、たとえば円筒形状の金型の金型ベース部の上面及び金型軸部の円筒面を基準にしたときの軸の傾き・偏心量を算出できる形状測定方法を提供することを目的とする。また、レンズの表面、裏面、側面を含む全方位の面を0.1μmレベルの精度で測定評価でき形状測定方法を提供することを目的とする。また、レンズの表面(または裏面)の光軸を基準としたときのレンズの裏面(または表面)の光軸の傾き・偏心量を算出できる形状測定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の形状測定方法は、被測定物に対して互いに直交するX軸Y軸方向に駆動される移動体にZ軸方向に移動自在に支持されたプローブにより前記被測定物の測定面に沿って走査して、前記プローブを通じて取得されるXYZ座標データに基づいて前記被測定物の三次元形状を測定する形状測定方法であって、円筒面とその円筒面に垂直な平面上の曲面とを有し、かつ、前記円筒面に平行で重心位置を通る中心軸を有する構造体を前記被測定物とし、この被測定物を、被測定物固定部とその周囲に配置された3個の球状部とを有する治具に同軸状に設置し、前記X軸Y軸方向に沿うXY平面に対して中心軸を所定の傾斜角度で傾斜させ前記中心軸まわりに所定角度ずつ回転させ前記Z軸方向の上方から見て前記3個の球状部の全てが前記被測定物に重ならない位置を測定位置とし、測定位置で、前記3個の球状部と被測定物の円筒面およびその片側の面とを前記プローブにより所定経路で走査して、各球状部の測定データと被測定物の測定データ群とを取得し、各測定位置での前記3個の球状部の中心位置座標値を測定データより算出し、最小二乗法でフィッティングさせることにより、全測定位置での被測定物の測定データ群を前記3個の球状部基準で中心軸まわりの全周にわたって分布させ、測定面の形状を求めることを特徴とする。被測定物の曲面は、凸面または凹面または凹凸複合面であってよい。治具の傾斜角度は15度〜72度であってよい。
被測定物が非球面の光軸を持つときに、全測定位置での被測定物の測定データ群から円筒面測定データ群を抽出し、抽出した円筒面測定データ群より、治具の被測定物固定部の固定平面に垂直で、かつ、被測定物の円筒面に外接する外接円筒面の基準となる中心軸を算出し、この外接円筒面基準の中心軸を基準としたときの前記非球面の光軸の傾き・偏心量を算出することを特徴とする。
被測定物が非球面の光軸を持つときに、全測定位置での被測定物の測定データ群から片側の面の測定データ群を抽出し、抽出した片側面測定データ群を非球面データ群とコバ部データ群とに分離し、分離したコバ部データ群よりコバ部平面を求め、全測定位置での被測定物の測定データ群から円筒面測定データ群を抽出し、抽出した円筒面測定データ群より、前記コバ部平面に垂直で、かつ、被測定物の円筒面に外接する外接円筒面の基準となる中心軸を算出し、この外接円筒面基準の中心軸を基準としたときの前記非球面の光軸の傾き・偏心量を算出することを特徴とする。
被測定物が非球面の光軸を持つときに、全測定位置での被測定物の測定データ群から片側の面の測定データ群を抽出し、抽出した片側面測定データ群を非球面データ群とコバ部データ群とに分離し、分離した非球面データ群とその設計式との差でRMS最小化の座標変換を行い、前記被測定物の円筒面またはその片側面における設計値との3次元空間でのずれ量とずれ方向を求めることを特徴とする。
被測定物が、円筒面に代わる多角柱状側面を有することを特徴とする。治具の3個の球状部の中心を結ぶ三角形領域上に被測定物の重心が位置することを特徴とする。治具の被測定物固定部は被測定物をエアー吸着する吸着部を有することを特徴とする。治具の被測定物固定部は吸着部の外周側に被測定物支持部を有することを特徴とする。
被測定物の円筒面と治具の被測定物固定部の側面とに位置合わせ用マーキングが設けられていることを特徴とする。
被測定物固定部の上面での測定軌跡が円状であることを特徴とする。被測定物の円筒面とその両側の面である表面および裏面との境界ラインA、Bとの間で囲まれる領域において、境界ラインAまたは境界ラインBに沿う測定軌跡でXY方向にプローブにより走査することを特徴とする。
被測定物は、円筒面の両側に位置する表面部および裏面部が各々、前記円筒面に垂直な平面と曲面とよりなり、この被測定物の円筒面と治具の被測定物固定部の側面とに位置合わせ用マーキングが形成されており、両マーキングを一致させて前記被測定物を前記治具の被測定物固定部上に固定した状態で、前記被測定物の表面部は円筒面と裏面部平面とを基準として測定データ群を取得し、前記被測定物の裏面部は円筒面と表面部平面とを基準として測定データ群を取得し、双方の測定データ群を結合して、被測定物の全方位から見たすべての測定データ群を取得することを特徴とする。
本発明の形状測定方法によれば、接触式あるいは非接触式プローブを有する3次元形状測定機を使用して、鏡筒に対応するレンズ外周部の円筒面を基準としてレンズ面の光軸の傾き量、偏心量を求めること;レンズ外周部の円筒面を基準としてレンズのすべての面(表面、裏面、側面)の形状を全方位にわたり求めること;レンズの表側(または裏側)の光軸を基準として、レンズ裏側(または表側)の光軸の偏心、高さずれ、傾きを算出することが、高精度にて可能である。レンズに限らない被測定物に関しても同様である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明の形状測定方法に使用する形状測定機は、先に図21を用いて説明したものと同様なので、再び図21を参照して説明する。
形状測定機のXYZ座標系において、XY方向はベース定盤61の表面上で直交する二方向であり、Z方向はXY方向と直交する方向である。かかるXY方向に駆動されるXYステージ69、70上の石定板63の上に長さの世界標準である発振周波数安定化He−Neレーザ71が配置され、石定板63にZステージ64を介してプローブ65が取り付けられるとともに、ナノメートルオーダーの高い平面度を持つX基準ミラー66、Y基準ミラー67、Z基準ミラー68が所定位置に配置されていて、レーザ71からのレーザ光をX基準ミラー66、Y基準ミラー67、Z基準ミラー68に反射させて、各々の距離を測長する。このとき、プローブ65の先端は、X軸レーザ測長62a、Y軸レーザ測長62b、Z軸レーザ測長62cの延長上に概略位置する構成になっており、測定中に移動台がうねっても、その影響をほぼ無視できる。プローブ65の先端がX方向にLx動く場合で考えると、プローブ65を支えているZステージ64、石定板63もX方向にLx動き、X軸レーザ測長62aの値もLx変化し、このときの測長値はナノメートルオーダーの測定精度を有する。Y方向、Z方向も同様に測長できる。以上のことにより、ナノメートルオーダーの超高精度でXYZ座標を測定できる。
この形状測定機において、XYステージ69、70を被測定物200に対して相対的に移動させて、プローブ65により被測定物200の被測定面Sに沿って走査し、プローブ65が被測定面Sの形状に追随してZ方向に移動する際の各XY座標位置でのZ座標データの列を求め、このXYZ座標データ列に基づいて被測定物200の三次元形状を測定する。なお図示しないが、形状測定機には、各部材の駆動を制御するとともに測定データを記憶演算するコンピュータが具備されている。
被測定物200がレンズである場合の形状測定のフローを図1に基づき、図2〜図19を参照しつつ説明する。
<ステップS1>
図2(a)(b)はレンズを設置するための治具の平面図および断面図である。
治具3は概ね円盤状であり、上面に、同じ直径の3個の球3a〜3cが概略正三角形になるように配置され、その中心に円筒状のレンズ吸着部3dが配置されている。レンズ吸着部3dの上面には、吸着孔を囲む3箇所にレンズ3点支持部3d2が突出して且つ半径方向に延びており、このレンズ3点支持部3d2の上面の上にレンズ(図示せず)の裏面の平坦部(コバ部)を載せた状態でレンズをエアー吸着するようになっている。3eはレンズ吸着部3dの背面側に設けられた治具回動部、3hはエアーチューブである。
この治具3を、図示したように、レンズ吸着部3dが測定機XYZ座標系のZ+方向を向くように台3jに設置する。台3jの底面が測定機のベース定盤61(図21も参照)の上面に乗る場合と傾斜台3iの底面がベース定盤61の上面に乗る場合がある。レンズ3点支持部3d2の上面が測定機XYZ座標系におけるXY平面と概略水平になり、かつ、球3aの中心3a1とレンズ吸着部3dの中心とを結んだ直線がX軸と平行になる向きでもある。Y−方向(測定機の作業者側)から、レンズ吸着部3dの側面に設けられたマーキング3d1を見ることができる。このマーキング3d1は、後述するが、レンズを吸着するときにその光軸まわりの位置決めに使用される。
<ステップS2>
図2に示す状態で、球3a〜3cとレンズ3点支持部3d2の上面(平坦部)とを測定する。
レンズ吸着部3dは上述のように円筒状であるため、図示したように、測定データ7の位置がXY平面において複数の円軌跡になるように測定する。ここで、球3a〜3cの各々の中心3a1〜3c1で構成される平面上において中心3a1,3c1を通る軸であるXs軸と、前記平面及びXs軸に垂直な軸であるZs軸と、Xs軸及びZs軸に直交する軸であるYs軸とよりなる座標系を3球基準XsYsZs座標系と定義する。
なお、上述したようにレンズ3点支持部3d2がレンズ吸着部3dの上面から突出する高さは、レンズ吸着部3dの上面を測定するときのプローブ1(先に図21に示したプローブ65をここではプローブ1と呼ぶ。以下同様である。)の先端のスタイラス半径の半分以下であることが必要であり、そのように設計されている。その理由は、平行段差の垂直方向段差、つまりレンズ3点支持部3d2の突出高さをh、プローブ1の先端の半径をPr、プローブ1が低位の面から高位の面へと接触しながら登る場合の最大傾斜角度をθとすると、次式の関係にあるからである。たとえば、Pr=0.5mm、θ=60度の場合は、h=0.25mmになる。
Figure 0004480769
<ステップS3>
3球基準XsYsZs座標系におけるレンズ3点支持部3d2の上面の平面の式を算出する。
そのためにまず、考えやすいように、3球基準XsYsZs座標系のXsYs平面において、球3aの中心3a1から、球3aの中心3a1〜球3cの中心3c1より求まる重心の位置までを結ぶ直線Xs′を測定機のX軸と一致させ、またZs軸をZ軸と一致させるように、レンズ吸着部3d上の測定データ7を座標変換する。このときの座標変換量は、後のステップでも使用するので、コンピュータに保存しておく。
そして、レンズ吸着部3d上の測定データ7から、レンズ3点支持部3d2上の測定データ、つまり段差の高さhの分だけ高くなっている測定データを抽出する。抽出したレンズ3点支持部3d2上の測定データから最小二乗法により平面の式を算出する。
この場合、次式で示されるレンズ3点支持部の法線ベクトルが得られる。
Figure 0004480769
平面の式上に代表となる点a(Xa,Ya,Za)を決めることにより、レンズ吸着部3d上の任意の点P(X,Y,Z)との間に、次式に示す関係式が成り立つ。
Figure 0004480769
これが、3球基準XsYsZs座標系(測定機XYZ座標系に座標変換後)における、レンズ吸着部3d上の測定データ7より算出した、レンズ3点支持部3d2上の平面の式7aであり、図3で表される。
なお、レンズ3点支持部3d2は必ずしも上面が平面である必要はなく、3つの球で構成してもよい。例えば、3つの同じ直径の球をレンズ吸着部3d上面に埋め込み、3つの球の各頂点の3次元座標値を計測し、3頂点の3次元座標値から算出できる平面の式をレンズ吸着部3d上面の平面の式としてもよい。
<ステップS4>
図4(a)(b)に示すように、治具3の中心のレンズ吸着部3dにレンズ4をエアー吸着により設置し、レンズ4の中心軸が測定機XY平面に対してθ(15度〜72度)傾斜するように治具3を傾斜させる。
レンズ4は、先の図22(a)に示した形状の構造体であり、円筒面4aとそれに垂直な面4a1とその上に突出した曲面4bとを有している。円筒面4aから概略等距離にある中心軸であるw軸と、当該w軸と曲面4bとの交点を原点としてw軸と直交する方向に延びたu軸、v軸とにより測定物uvw座標系が定義される。
このレンズ4を、w軸をレンズ吸着部3dの中心軸に一致させて、また円筒面4aに設けられたマーキング4gをレンズ吸着部3dのマーキング3d1に一致させて、治具3上に設置するのである。治具3は、測定機XYZ座標系におけるXY平面に対して治具傾斜角度θが15度〜72度となるように設計された傾斜台3iに設置する。図中のθLTはレンズ頂点での傾斜角度、θLYはレンズ有効半径位置での傾斜角度を示す。
治具傾斜角度θを15度〜72度にする理由を説明する。図5は、レンズ4の円筒面測定時のZ軸と円筒面法線方向とのなす角度ψを求める概念図である。図5(a)は測定物uvw座標系のw軸が測定機XYZ座標系のXY平面に平行な場合(治具傾斜角度θ=0)、図5(b)は測定物uvw座標系のw軸が測定機XYZ座標系のXY平面に対して傾斜している場合(治具傾斜角度θ≠0)を示している。
プローブ1の軸方向の法線ベクトルnsは次式で示される。
Figure 0004480769
プローブ接触面の法線ベクトルnt(治具傾斜角度θ=0度)と、プローブ接触面の法線ベクトルnu(治具傾斜角度θ≠0度)については、図5より以下の関係式が成り立つ。
Figure 0004480769
Figure 0004480769
Figure 0004480769
プローブ1の軸方向の法線ベクトルnsと、プローブ接触面の法線ベクトルnu(治具傾斜角度θ≠0度)とのなす角ψが、XY平面に対する円筒面の最大傾斜角度になる。治具傾斜角度θにおいて、XY平面に対する円筒面の最大傾斜角度である法線ベクトルnsとnuとのなす角ψと、レンズ頂点での傾斜角度θLTの2種の角度のいずれもが、本測定方法で使用する図21の測定装置のXY平面に対する最大傾斜角度75度以内に入るように設定すればよい。
なお、レンズ4のマーキング4gは、円筒面4aに対して窪み状になっており、ばり等が飛び出さない加工形状になっている。マーキング4gの一部でも円筒面4aの外周側に突出していると、レンズ4をレンズ鏡筒(図示せず)に挿入したときに、マーキング4gのばり等によってレンズ4に偏心ずれが生じるためである。
レンズ4の固定には、上述のエアー吸着以外にも、レンズ外周部の円筒面4aを粘土またはワックスで3点固定する方法や、ばねで3点固定する方法等が考えられる。その場合は、固定によりレンズ4の円筒面4aより外側に飛び出した領域は測定データとして取得しないようにする。円筒面4aの測定データより外接円筒を計算により求める方法を後述するが、その計算時に、粘土またはワックスまたはばねによる固定により円筒面4a部分が本来の形状よりも膨らむことが原因で、本来のレンズの形状とは異なる算出結果となるからである。
<ステップS5>
以上のように設置した治具3の球3a〜3cとレンズ4の円筒面4aの一部、表面の一部を測定する。
まず、球3aにプローブ1をフォーカスサーボをかけて、センタリングにより仮の頂点出しを行い、X軸測定およびY軸測定を行う。その後、測定データと球3aの設計値とで最小二乗法によりXYZ方向にフィッティングさせ、そのときのXYZ座標変換量より、真の頂点位置を算出する。また球3aは事前にトレーサビリティのとれている別の厚さ測定機により直径を測定しておくことにより、先に算出した真の頂点位置から球3aの中心位置座標値(Xa,Ya,Za)を算出できる。また別の方法としては、測定機に標準で装備している半径が既知の基準球を測定することにより、プローブ先端半径の値を0.01μmオーダーまで校正しておき、そのプローブ半径値を用いて、前記の球3aを測定したときの測定データと、設計半径を変化させたベストフィットRとのRMSが最小になるように、ベストフィットRを算出することにより、球3aの真の半径を算出できる。測定が終了したら、プローブ1を球3aからフォーカスOFFさせてZ上方に退避させる。球3b、球3cについても同様の方法により、中心位置座標値(Xb,Yb,Zb)、(Xc,Yc,Zc)を算出できる。
レンズ4の中心軸は図4(b)に示すようにZ軸に対してθLT傾いて設置されている。図4(c)に、図4(a)のレンズ部の測定軌跡を拡大図示する。レンズ4の中心軸方向からレンズ頂点を見たときに120度の角度で挟まれる領域が測定領域である。この場合、Z+方向からレンズ4を見たときに、その円筒面4aとレンズ表面との境界ライン4e、及び、円筒面4aとレンズ裏面との境界ライン4fで囲まれる領域において、境界ライン4eまたは境界ライン4fに沿う測定軌跡2、つまり円筒面4aの円周方向に沿う測定軌跡(側面側)2´となるように、プローブ1によりXY方向に走査する。またそれに引き続き、境界ライン4eから向かって右側のレンズ表面の領域を測定軌跡(レンズ面側)2″になるように、プローブ1によりXY方向に走査する。このZ+方向から見たときの測定軌跡(側面側)2´、測定軌跡(レンズ面側)2″の各ラインはどれも楕円の一部であり、全体では概略扇形状になる。このようにXY方向に走査する間に、レンズ4の形状に沿ってプローブ1がZ方向に追随し、測定データが取得される。
レンズ表面についても、レンズ4の円筒面中心軸(w軸)、つまりレンズ吸着部3dの中心軸まわりに回転する方向に、楕円の一部で且つ扇形状の測定軌跡2となるように、プローブ1によりXY方向に走査する。このときも、測定物の形状に沿ってプローブ1がZ方向に追随し、測定データが取得される。2aは測定データ領域、φは中心軸(w軸)まわりの円筒面測定角度を示す。
<ステップS6>
治具3を、レンズ4の円筒面中心軸(w軸)周りに回転角度φだけ回転させて、ステップS5の動作を繰り返す。
図6(a)(a′)および(b)(b′)は、レンズ4の円筒面中心軸(w軸)まわりの回転角度φと円筒面測定角度φとの関係を示す。φ=±60度(120度測定)としており、治具回転角度φが、φ°、φ120°、φ240°となる3回の回転で全周の測定データが得られる。
この場合、120度ずつ回転させても、球3a〜3cの位置が順に入れ替わるだけで、Z+方向から見たときの球3a〜3cとレンズ4の関係は変わらないため、測定時の球3a〜3c、及び、レンズ4へのプローブ1のアプローチはまったく同一でよい。球3a〜3c、または、レンズ4のいずれかを測定中に、プローブ1がその測定時点での測定対象物以外と干渉することはない。
この図6に示すように円筒面測定角度φ=±60度(120度測定)とする場合
(a)治具傾斜角度θ=15度のとき
レンズ円筒面での最大傾斜角度であるnsとnuとのなす角ψ=61.1度、レンズ頂点での傾斜角度θLT=75度、となる。
(b)治具傾斜角度θ=58度のとき
レンズ円筒面での最大傾斜角度であるnsとnuとのなす角ψ=74.6度、レンズ頂点での傾斜角度θLT=32度、となる。
つまり、治具傾斜角度θは、15度〜58度の範囲で測定可能である。
図7(a)(a′)および(b)(b′)は、レンズ4の円筒面中心軸(w軸)まわりの回転角度φと円筒面測定角度φとの関係を示す。φ=±30度(60度測定)としており、治具回転角度φが、φ°、φ60°、φ120°、φ180°、φ240°、φ300°となる6回の回転で全周の測定データが得られる。先の図5の治具3と比べて、レンズ吸着部3dの中心軸と球3a〜3cとの間隔を大きくとって、どの治具回転角度φのときでも、Z+方向から見た場合にレンズ4と球3a〜3cとが重ならないようにしている。
この図7の治具3でも、図6の治具3と同様に、球3a〜3c、または、レンズ4のいずれかを測定中に、プローブ1がその測定時点での測定対象物以外と干渉することはない。一方、図6の治具3とは異なって、60度ずつ回転するたびにZ+方向から見たときの球3a〜3cの配置が変化するため、それに合わせて、球3a〜3cへのプローブ1のアプローチ位置を変える必要がある。
この図7に示すように円筒面測定角度φ=±30度(60度測定)とする場合
(a)治具傾斜角度θ=15度のとき
レンズ円筒面での最大傾斜角度であるnsとnuとのなす角ψ=33.2度、レンズ頂点での傾斜角度θLT=75度、となる。
(b)治具傾斜角度θ=72度のとき
レンズ円筒面での最大傾斜角度であるnsとnuとのなす角ψ=74.5度、レンズ頂点での傾斜角度θLT=18度、となる。
つまり、治具傾斜角度θは、15度〜72度の範囲で測定可能である。
円筒面測定角度φ=±30度(60度測定)よりもさらに角度を小さくすると、測定回数が増え、測定時間が増加するので、かかる角度は採用しないほうが望ましい。以降は、円筒面測定角度φが±60度(120度測定)の場合(図6参照)について説明する。
<ステップS7>
図8(a)(b)に示すように、ステップS6で測定した全ての測定データにおいて3球中心位置を結合させて、レンズ4の円筒面中心軸(w軸)まわりに360度全周の円筒面4aおよび表面のデータを取得する。
具体的には、上述のφ°、φ120°、φ240°の各回転角度でのレンズ4の測定データを3球基準XsYsZs座標系を基準として配置する。このことにより、レンズ4の円筒面4a及び表面の測定データが360度全周にわたり結合される。2bは測定データ結合領域を示す。
この時点で、ステップS3で求めた直線Xs′(つまり3球基準XsYsZs座標系におけるXsYs平面で球3aの中心3a1から重心位置までを結んだ直線Xs′)を測定機のX軸と一致させる。さらに、Zs軸をZ軸と一致させるようにレンズ吸着部3d上の測定データ7を座標変換したときの座標変換量を使用して、ここで得られた360度全周のレンズ4の円筒面4a及び表面の測定データを座標変換しておく。
<ステップS8>
図9(a)〜(d)に模式的に示すようにして、ステップS7で得たレンズ4の円筒面4aおよび表面の合成データより円筒面データ群8を抽出し、外接円筒A6を算出し、その中心軸であるZg軸を設計上のZ軸に一致させるように測定データを座標変換する。
図9(a)は、ステップS7で得たレンズ4の円筒面4aおよび表面の合成データの分布を示す。円筒面測定データ群8と、Z+方向より見える表面測定データ群9とで構成されている。円筒面測定データ群8については、円周方向のデータの並びは、後述する最小二乗法による計算処理を考慮して充分に多くのデータ数としておく必要がある。例えば、円周1周に対して1度きざみ程度、つまり、1周360分割程度のデータ取得が望ましい。
図9(b)は、図9(a)の合成データの分布をY−方向から見た図である。円筒面測定データ群8と表面測定データ群9だけでなく、ステップS3で求めたレンズ3点支持部3d2の平面の式7aも示している。このときの平面の式7aは次式で表される。
Figure 0004480769
図9(b)の合成データを、図9(c)に示すように、レンズ3点支持部3d2の平面の式7aを測定機XYZ座標系のXY平面(つまり、Z=0の平面)に一致させるように座標変換する。このときの平面の式7a1は次式で表される。このことにより、レンズ3点支持部基準でレンズ4の合成データを処理することが可能となる。
Figure 0004480769
このように座標変換した合成データから、円筒面測定データ群8を抽出する。適切なR1の値を決め、次式を満足するときの測定データ(X,Y,Z)を選択することで、円筒面測定データ群8を抽出することができる。
Figure 0004480769
なおR1は、図9において、表面測定データ群9のコバ部(平面部)上の最外周の円状データの半径より大きく、円筒面測定データ8の半径より小さい値を選択する。コバ部(平面部)上の最外周の円データの概略半径は、図4のレンズ4が中心軸の傾きθLTのときの測定軌跡2のNC情報より計算できる。また円筒面部のデータの概略半径はレンズ円筒面の設計値より計算できる。
図9(d)は、図9(c)で抽出した円筒面測定データ群8をZ+方向から見た図である。この円筒面測定データ群8より最小二乗法によって円を算出し、算出した円から外側に離れている点を大きい順に3つ選択し、その3つの点A1,A2,A3の重心Gaの位置を求め、重心Gaを中心として点A1,A2,A3を通る外接円A5を求める。外接円A5をZ軸上に伸ばしたものを外接円筒A6、その中心軸をZg軸と定義し、このZg軸を測定機XYZ座標系のZ軸に一致させるように上述の合成データを座標変換する。
図10は、図9(d)で座標変換した合成データの分布をY−方向から見た図である。レンズ3点支持部3d2上の平面の式7a1を測定機XYZ座標系のXY平面(つまり、Z=0の平面)に一致させ、さらに中心軸(Zg軸)を測定機XYZ座標系のZ軸に一致させている状態がわかる。
以上のステップS1〜S8により、レンズ3点支持部3d2と、レンズ4の円筒面4aとを基準として、3次元空間のX,Y,Zの並進方向とα(X軸まわり)、β(Y軸まわり)、γ(Z軸まわり)の回転方向の6自由度のうち、X、Y、Z、α、βの5自由度を動かして最小二乗法によりフィッティングしたことになる。γについては、レンズ4のマーキング4gと治具3のレンズ吸着部3dのマーキング3d1とを一致させてセッティングすることにより、±1度以内の誤差に入れることが充分可能となる。結局、3次元空間の位置合わせに必要な6自由度すべてを決定することができる。
これらのステップS1〜S8で説明した方法のメリットは、レンズ4の円筒面4aにひずみがあっても、その円筒面4aの測定データより算出した外接円筒A6が鏡筒に接触して位置決めすることを想定しているため、再現性のよいレンズ4の位置決めを実現することができる点である。
さらに、測定時にレンズ4の円筒面4aに埃が付着していたとしても、埃を原因とするのは測定データ中で1ポイント的なノイズデータが多く、作業者がそのノイズを認識できる場合が多いため、ノイズデータを削除することによって、実際の形状により近い測定データを取得することができる。
<ステップS9>
図11(a)(b)に示すように、ステップS8で座標変換した合成データから表面測定データ群9を抽出し、この表面測定データ群9をレンズ面部データ群9aとコバ部データ群9bとに分離して、レンズ面部データ群9aのみ抽出する。そのために例えば、合成データ(X,Y,Z)において、適切なZ1の値を決め、Z≧Z1 となるときのデータを選択することで、レンズ面部データ群9aを抽出することができる。なおZ1は、図11において、レンズのコバ部(平面部)の表面と裏面の厚みの設計値dに対して、Z1=d+Δdの値をとる。Δdの決め方は、図11(a)においてZ1以下の表面測定データ群9のうちコバ部のデータ9bが確実に入るように設定する。設定の例としては、測定機を制御するコンピュータのモニタに表示し、ユーザが設定できるようにしてもよい。
<ステップS10>
図12に示すように、測定機XYZ座標系上で、先のステップS9で抽出したレンズ面部データ群9aと設計上のレンズ形状12との間でRMSが最小になるように座標変換する。
ステップS9ではレンズ3点支持部3d2上に原点があったが(図11参照)、ここでは、考えやすいように、設計上のレンズ形状12の頂点部に原点をオフセットする。このオフセット分はコンピュータに保存しておいて後の計算で処理する。図12は設計上のレンズ形状12とレンズ面部データ群9aの位置関係を示している。この状態からRMSが最小になるように座標変換すると、レンズ面部データ群9aはその中心軸Zpが傾き座標変換量β(またはα)で回転移動し、さらに並進座標変換量dX(またはdY)とdZで並進移動する。
<ステップS11>
図13に示すように、先のステップS10で求めた座標変換量に−1をかけて、設計値からの偏心dX(またはdY)、高さずれdZ、傾きβ(またはα)を求める。
以上のステップS1〜S11により、レンズ吸着部3dのレンズ支持部3d2の上面の平坦部(レンズ裏面側のコバ部に対応している)と、レンズ4の外周部の円筒面4aとを基準としたときの、レンズ表面の光軸Zpの傾き量、偏心量dX(またはdY)、高さずれdZを算出することができる。
レンズ裏面についても同様に、つまり、レンズ4をその裏面がZ+方向から見える向きで、かつ、そのマーキング4gをレンズ吸着部のマーキング3d1に一致させて設置して、ステップS1〜S11を経ることにより、レンズ吸着部3dのレンズ支持部3d2の上面の平坦部(レンズ表面側のコバ部に対応している)と、レンズ4の外周部の円筒面4aとを基準としたときの、レンズ裏面の光軸の傾き量、偏心量、高さずれを算出することができる。
なお、以上のステップS1〜S11では、レンズ4の外周部が円筒面4aであることを前提としたが、外周部が多角柱状である場合も同様にして、側面の測定データより外接円を求め、レンズ表面、レンズ裏面の光軸の傾き量、偏心量を算出することができる。レンズ4の円筒面4aまたはレンズ表面(およびレンズ裏面)における全データのずれ量も、設計式との差でRMS最小化の座標変換をすることにより求めることができる。レンズ4に代えて、特許文献3に示されたレンズ金型01を測定対象として、金型ベース401aの上面と金型軸部401bの円筒面とを基準にしたときの、金型転写面401cの光軸の傾き量、偏心量、高さずれを算出することもできる。
続いて、レンズの全方位から見たすべての面の形状を求めるフローを図14に基づき、図15〜図17を参照しつつ説明する。
<ステップS12〜S15>
レンズ裏面に対して、上述のステップS1〜S7を実施することにより、図15(a)に示すような、中心軸まわりに360度全周の円筒面測定データ群10と、裏面測定データ群11とで構成される合成データを作成する(ステップS12)。
次に、上述のステップS8、S9を実施することにより、図15(b)に示すように(図15(a)をY−方向から見ている)、裏面測定データ群11のレンズコバ部の平面の式11b1を算出する(ステップS13)。
次に、図15(c)に示すように、レンズコバ部の平面の式11b1を測定機XYZ座標系のXY平面(つまり、Z=0の平面)に一致させるように座標変換する。このときの平面の式11b2はZ=0となる(ステップS14)。
この状態で、合成データを円筒面測定データ群10と裏面測定データ群11とに分離し、円筒面測定データ群10を抽出する。このために例えば、測定データ(X,Y,Z)において、適切なR1の値を決め、次式を満たす測定データを選択することで、円筒面測定データ群10を抽出することができる。
Figure 0004480769
なおR1は、図11において、裏面測定データ群11のコバ部(平面部)上の最外周の円状データの半径より大きく、円筒面測定データ10の半径より小さい値を選択する。コバ部(平面部)上の最外周の円データの概略半径は、図4のレンズ4が中心軸の傾きθLTのときの測定軌跡2のNC情報より計算できる。また円筒面部のデータの概略半径はレンズ円筒面の設計値より計算できる。
次に、図15(d)に示すように、抽出した円筒面測定データ群10の外接円筒B6を求め(Z+方向から見ている)、その中心軸であるZg軸を測定機XYZ座標系のZ軸に一致させるように座標変換する。この際には、円筒面測定データ群10より最小二乗法により円を算出し、その円から外側に離れている点を大きい順に3つ選択し、その3つの点B1〜B3の重心位置Gbを求め、重心Gbを中心として点B1〜B3を通る円を描くことにより外接円B5を求め、この外接円B5をZ軸上に伸ばして外接円筒B6とし、その中心軸をZg軸とする(ステップS15)。
<ステップS16>
図16(a)は、ステップS15で座標変換したレンズ裏面側データの分布をY−方向から見た図である。レンズコバ部(レンズ3点支持部3d2上の平面に対応する)の式11b2を測定機XYZ座標系のXY平面(Z=0)に一致させ、中心軸(Zg軸)を測定機XYZ座標系のZ軸に一致させている。
このレンズ裏面側のデータを、図16(b)に示すように、レンズ裏面がZ−方向に向くように、かつレンズのマーキング4g(図4参照)が一致するように、180度回転移動させる。このときの回転中心は、マーキング4gが180度回転しても変化しないように、測定物uvw座標系のv軸と平行な軸を回転中心軸とする必要がある。ここでは、v軸と同方向であるY軸まわりに180度回転移動させており、それにより測定物uvw座標系から測定機XYZ座標系に座標変換している。レンズコバ部の式11b3は測定機XYZ座標系のXY平面(Z=0)に一致している。
<ステップS17>
図17(a)は、上述のステップS8で得た(図10参照)レンズ表側のデータを示す。円筒面測定データ群8、表面測定データ群9は、レンズ3点支持部上の平面の式7a1をZ=0に一致させ、Z軸を基準としている。
図17(b)は、上のステップS16で得たレンズ裏側のデータを示す。円筒面測定データ群10、裏面測定データ群11は、レンズコバ部の平面の式11b3をZ=0に一致させた状態、つまり、レンズコバ部をレンズ3点支持部上の平面の式7a1(Z=0)に一致させた状態とし、かつ、Z軸を基準としている。
これらレンズ表側のデータとレンズ裏側のデータとを、図17(c)に示すように、
レンズ裏面のコバ部(レンズ3点支持部上の平面の式7a1,レンズコバ部の平面の式11b3)とレンズの外周の円筒面(円筒面測定データ群8,円筒面測定データ群10)とを基準として結合する。
以上のようにS12〜S17のステップをさらに経ることにより、レンズ4のすべての面の形状を全方位にわたり求めることができる。
続いて、レンズ表側の光軸を基準としたときのレンズ裏側の光軸の偏心dX(またはdY)、高さずれdZ、傾きβ(またはα)を求めるフローを図18に基づき、図19を参照しつつ説明する。
<ステップS18>
先のステップS17で求めた全データのなかで、図19(a)に示すように、裏面測定データ群11について、レンズコバ部データを除いたレンズ面部データのみを抽出する。
このためには、ステップS9と同様に、測定データ(X,Y,Z)において、適切なZ1の値を決め、Z≦Z1となるときの測定データを選択することで、裏面測定データ群11の内のレンズ面部データのみを抽出することができる。この場合、レンズ3点支持部上の平面の式7a1(つまりレンズコバ部の平面の式11b3)はZ=0であるため、Z1の値は0に近い負の数に決定すればよい。
<ステップS19>
図19(b)に示すように、ステップS18で得たレンズ裏側のレンズ面部データと設計式との間でRMSが最小になるように座標変換する。ステップS10と同様の方法による。
<ステップS20>
ステップS19の座標変換量に−1をかけて、設計値からの偏心dX(またはdY)、高さずれdZ、傾きβ(またはα)を算出する。ステップS11と同様の方法による。
<ステップS21>
ステップS11で求めたレンズ表側の設計値からのずれを基準として、ステップS20で求めたレンズ裏側の設計値からのずれの差分をとり、レンズ表側の非球面の光軸16aを基準としたときのレンズ裏側の非球面の光軸16bの偏心dX(またはdY)、高さずれdZ、傾きβ(またはα)を算出する。19は中心厚み、Zは中心厚みの設計値で、ΔZはこの設計値Zからのずれ量を示す。
以上のように、さらにステップS18〜S21を経ることにより、レンズの表面側の光軸16aを基準としたときの裏側の光軸16bの偏心dX(またはdY)、高さずれdZ、傾きβ(またはα)を算出することが可能である。同様にして、裏面側の光軸16bを基準としたときの表側の光軸16aの偏心dX(またはdY)、高さずれdZ、傾きβ(またはα)を算出することも可能である。
本発明の形状測定方法によれば、接触式あるいは非接触式プローブを有する3次元形状測定機を使用して、レンズ外周部の円筒面を基準としてレンズ面の光軸の傾き量、偏心量を求めること;レンズ外周部の円筒面を基準としてレンズのすべての面(表面、裏面、側面)の形状を全方位にわたり求めること;レンズの表側(または裏側)の光軸を基準として、レンズ裏側(または表側)の光軸の偏心、高さずれ、傾きを算出することが可能である。よって、携帯電話やデジタルカメラ等に使用される非球面レンズの形状測定に特に有用である。
本発明の一実施形態の形状測定方法のフロー図 同形状測定方法のステップS1〜S2を示す図 同形状測定方法のステップS3を示す図 同形状測定方法のステップS4〜S5を示す図 同形状測定方法のステップS4の概念図 同形状測定方法のステップS6を示す図 同形状測定方法のステップS6を示す他の図 同形状測定方法のステップS7を示す図 同形状測定方法のステップS8を示す図 同形状測定方法のステップS8を示す他の図 同形状測定方法のステップS9を示す図 同形状測定方法のステップS10を示す図 同形状測定方法のステップS11を示す図 同形状測定方法の図1に続くフロー図 同形状測定方法のステップS12〜S15を示す図 同形状測定方法のステップS16を示す図 同形状測定方法のステップS17を示す図 同形状測定方法の図14に続くフロー図 同形状測定方法のステップS18〜S21を示す図 レンズ外形基準で光軸の傾き偏心量を求める従来方法を示す図 本発明で用いる従来よりある形状測定機の概略構成を示す斜視図 本発明で被測定物とする従来よりあるレンズの図 形状測定機のプローブと被測定物との位置関係を示す図 レンズの光学面と円筒面の相対位置を評価する従来方法を示す図 金型外形基準で光軸の傾き偏心量を求める従来方法を示す図
符号の説明
1 プローブ
2 測定軌跡
2′ 測定軌跡(側面側)
2″ 測定軌跡(レンズ面側)
2a 測定データ領域
3 治具
3a,3b,3c 球
3d レンズ吸着部
3d1 レンズ吸着部のマーキング
3d2 レンズ3点支持部
4 レンズ
4a 円筒面
4a1 円筒面に垂直な面
4b 曲面
4e 境界ラインA
4f 境界ラインB
4g レンズのマーキング
4h 境界ラインC
7 レンズ吸着部上の測定データ
8 円筒面測定データ群
9 表面測定データ群
10 円筒面測定データ群
11 裏面測定データ群
12 設計上のレンズ形状
θ 治具傾斜角度
φ 治具回転角度
A5 外接円
A6 外接円筒
B5 外接円
B6 外接円筒

Claims (12)

  1. 被測定物に対して互いに直交するX軸Y軸方向に駆動される移動体にZ軸方向に移動自在に支持されたプローブにより前記被測定物の測定面に沿って走査して、前記プローブを通じて取得されるXYZ座標データに基づいて前記被測定物の三次元形状を測定する形状測定方法であって、
    円筒面とその円筒面に垂直な平面上の曲面とを有し、かつ、前記円筒面に平行で重心位置を通る中心軸を有する構造体を前記被測定物とし、
    この被測定物を、被測定物固定部とその周囲に配置された3個の球状部とを有する治具に同軸状に設置し、前記X軸Y軸方向に沿うXY平面に対して中心軸を所定の傾斜角度で傾斜させ前記中心軸まわりに所定角度ずつ回転させ前記Z軸方向の上方から見て前記3個の球状部の全てが前記被測定物に重ならない位置を測定位置とし、
    測定位置で、前記3個の球状部と被測定物の円筒面およびその片側の面とを前記プローブにより所定経路で走査して、各球状部の測定データと被測定物の測定データ群とを取得し、各測定位置での前記3個の球状部の中心位置座標値を測定データより算出し、最小二乗法でフィッティングさせることにより、全測定位置での被測定物の測定データ群を前記3個の球状部基準で中心軸まわりの全周にわたって分布させ、測定面の形状を求める
    ことを特徴とする形状測定方法。
  2. 被測定物が非球面の光軸を持つときに、全測定位置での被測定物の測定データ群から円筒面測定データ群を抽出し、抽出した円筒面測定データ群より、治具の被測定物固定部の固定平面に垂直で、かつ、被測定物の円筒面に外接する外接円筒面の基準となる中心軸を算出し、この外接円筒面基準の中心軸を基準としたときの前記非球面の光軸の傾き・偏心量を算出することを特徴とする請求項1記載の形状測定方法。
  3. 被測定物が非球面の光軸を持つときに、全測定位置での被測定物の測定データ群から片側の面の測定データ群を抽出し、抽出した片側面測定データ群を非球面データ群とコバ部データ群とに分離し、分離したコバ部データ群よりコバ部平面を求め、全測定位置での被測定物の測定データ群から円筒面測定データ群を抽出し、抽出した円筒面測定データ群より、前記コバ部平面に垂直で、かつ、被測定物の円筒面に外接する外接円筒面の基準となる中心軸を算出し、この外接円筒面基準の中心軸を基準としたときの前記非球面の光軸の傾き・偏心量を算出することを特徴とする請求項1記載の形状測定方法。
  4. 被測定物が非球面の光軸を持つときに、全測定位置での被測定物の測定データ群から片側の面の測定データ群を抽出し、抽出した片側面測定データ群を非球面データ群とコバ部データ群とに分離し、分離した非球面データ群とその設計式との差でRMS最小化の座標変換を行い、前記被測定物の円筒面またはその片側面における設計値との3次元空間でのずれ量とずれ方向を求めることを特徴とする請求項1記載の形状測定方法。
  5. 被測定物が、円筒面に代わる多角柱状側面を有することを特徴とする請求項1記載の形状測定方法。
  6. 治具の3個の球状部の中心を結ぶ三角形領域上に被測定物の重心が位置することを特徴とする請求項1記載の形状測定方法。
  7. 治具の被測定物固定部は被測定物をエアー吸着する吸着部を有することを特徴とする請求項1記載の形状測定方法。
  8. 治具の被測定物固定部は吸着部の外周側に被測定物支持部を有することを特徴とする請求項7記載の形状測定方法。
  9. 被測定物の円筒面と治具の被測定物固定部の側面とに位置合わせ用マーキングが設けられていることを特徴とする請求項1記載の形状測定方法。
  10. 被測定物固定部の上面での測定軌跡が円状であることを特徴とする請求項1記載の形状測定方法。
  11. 被測定物の円筒面とその両側の面である表面および裏面との境界ラインA、Bとの間で囲まれる領域において、境界ラインAまたは境界ラインBに沿う測定軌跡でXY方向にプローブにより走査することを特徴とする請求項1記載の形状測定方法。
  12. 被測定物は、円筒面の両側に位置する表面部および裏面部が各々、前記円筒面に垂直な平面と曲面とよりなり、この被測定物の円筒面と治具の被測定物固定部の側面とに位置合わせ用マーキングが形成されており、両マーキングを一致させて前記被測定物を前記治具の被測定物固定部上に固定した状態で、前記被測定物の表面部は円筒面と裏面部平面とを基準として測定データ群を取得し、前記被測定物の裏面部は円筒面と表面部平面とを基準として測定データ群を取得し、双方の測定データ群を結合して、被測定物の全方位から見たすべての測定データ群を取得することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の形状測定方法。
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