JP4480437B2 - レンズ調芯装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ同士の光軸(軸芯)を合わせるレンズ調芯装置及び方法に関し、特に、3枚のレンズが一体的に設けられるデジタルカメラユニットにおいて、レンズ同士の調芯を行うレンズ調芯装置及び方法に関する。
従来のレンズ調芯装置としては、両凹レンズに対して両凸レンズを調芯して接合するために、両凹レンズを支持する下側のホルダー、両凹レンズの外周面を保持してその光軸回りに回転させる回転機構、両凹レンズの接合面に載せた両凸レンズを保持する環状の保持部材、両凸レンズを上方から押圧するべく保持部材を支持して付勢する板バネ部材、板バネ部材を上下及び水平方向に移動させるXYZ軸ステージ、両凹レンズの下方に配置された十字チャート及び光源、両凸レンズの上方に配置されたCCDカメラ、CCDカメラにより撮影された画像を処理する画像処理用のパソコン等を備えたものが知られている。
このレンズ調芯装置においては、両凹レンズ上に両凸レンズを載せた状態で、これらのレンズを通してCCDカメラで撮影される画像をパソコンで処理して、光の焦点像から光軸のずれを検出(算出)し、このずれ量に基づいて、XYZ軸ステージを移動させて両凸レンズの傾きを調整しつつ、回転機構を駆動させて両凹レンズを適宜回転させることで両レンズの相対的な角度位置を調整して、両レンズの光軸(軸芯)を一致させるものである(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、3枚のレンズが一体的に設けられるカメラユニットにおいて、最も被写体寄りに配置される1枚のレンズを調芯することで、所望の解像力を得る調芯手法が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−352647号公報 特開2002−98877号公報 特開2003−29114号公報
ところで、上記従来のレンズ調芯装置あるいは調芯手法においては、二つのレンズを接合して一つの接合レンズを形成するために調芯を行うものであり、3枚のレンズを一体的に備えるカメラユニットにおいて、この調芯手法を適用することは困難である。
また、3枚のレンズのうち簡単に行える最も被写体寄りの一つのレンズのみを調芯する手法では、解像力が改善される部位が限られ、例えば、7割像高の解像力は改善されても、3割像高の解像力が劣化したままの場合があり、全体として総合的に解像力が改善されるものではなかった。
本発明は、上記従来技術の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、3枚レンズを一体的に備えるデジタルカメラユニット等におけるレンズの調芯を、容易に、かつ、高精度に、簡略な段取りで行えるレンズ調芯装置及び方法を提供することにある。
本発明のレンズ調芯装置は、光軸方向に順次に配列される前側レンズ,中間レンズ,後側レンズを含む3枚のレンズの後方に撮像素子が配置されるユニットケースにおいて、レンズ同士を調芯するレンズ調芯装置であって、上記ユニットケースに予め固着された中間レンズに対して、前側レンズ及び後側レンズをそれぞれ両外側から押圧して保持する保持機構と、保持機構を少なくとも二次元的に移動させる駆動機構と、前側レンズの前方に配置され得る調芯用の被写体と、後側レンズの後方の所定位置に対して進退自在に支持され被写体を撮影し得る撮像素子を保持した撮影機構と、撮像素子により撮影された画像を表示する画像表示手段と、を有する、ことを特徴としている。
この構成によれば、中間レンズを基準として、その両外側から保持機構で前側レンズ及び後側レンズを保持し、撮像機構の撮像素子で調芯用の被写体を撮像して画像表示手段により表示することで、作業者は、表示画像を確認しながら、所定状態(画像のピントが合う状態、又は、像ボケが均等になる状態)となるまで、駆動機構を作動させて保持機構を適宜移動させ、前側レンズ及び後側レンズを調整することができる。このように、両外側に配置されるレンズを調整することで、3枚のレンズ相互の調芯作業を容易にかつ高精度に行うことができる。
上記構成の装置において、保持機構は、前側レンズを中間レンズの前方から押圧しつつ保持する第1レンズホルダーと、後側レンズを中間レンズの後方から押圧しつつ保持する第2レンズホルダーと、を含み、駆動機構は、第1レンズホルダーを駆動する第1駆動機構と、第2レンズホルダーを駆動する第2駆動機構と、を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、第1駆動機構で第1レンズホルダーを適宜(二次元的にあるいは三次元的に)移動させることで、前側レンズを中間レンズに対して調芯でき、第2駆動機構で第2レンズホルダーを適宜(二次元的にあるいは三次元的に)移動させることで、後側レンズを中間レンズに対して調芯できる。このように、中間レンズを基準にして、前側レンズと後側レンズとを別々に調整できるため、各々のレンズに支配される解像力を改善でき、全体としての総合的な解像力を向上させることができる。
上記構成の装置において、レンズユニットを所定位置に保持する保持部材を有し、第1駆動機構及び第2駆動機構は、保持部材に対して、第1レンズホルダー及び第2レンズホルダーを相対的に移動させる、構成を採用することができる。
この構成によれば、中間レンズを固着したレンズユニットを保持する保持部材を基準にして、第1レンズホルダー及び第2レンズホルダーが相対的に移動させられることで、調芯作業が容易にかつ高精度に行われる。
上記構成の装置において、撮影機構は、第2レンズホルダーを通して、撮像素子を後側レンズの後方の所定位置に対して進退させる進退機構を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、撮像素子は、進退機構により、第2レンズホルダーを通して、後側レンズの後方の所定位置に位置決めされるため、第2レンズホルダーで後側レンズが保持された状態にも拘わらず、撮像素子を容易に位置付けることができる。
上記構成の装置において、第1駆動機構及び第2駆動機構は、少なくとも二次元方向において、手動により微調整可能な手動操作部を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、手動操作部(例えば、回転調整で、二次元方向の位置を高精度に調整できるマイクロヘッド)を適宜調整することで、平面内におけるレンズの位置を高精度に調整することができる。
本発明のレンズ調芯方法は、光軸方向に順次に配列される前側レンズ,中間レンズ,後側レンズを含む3枚のレンズの後方に撮像素子が配置されるユニットケースにおいて、レンズ同士を調芯するレンズ調芯方法であって、上記ユニットケースに予め固着された中間レンズに対して、両外側から前側レンズ及び後側レンズをそれぞれ押圧して保持し、前側レンズの前方に配置した被写体を、後側レンズの後方に配置した撮像素子により撮像してモニターに表示し、モニターに表示された画像を確認しつつ、その画像が所定状態になるまで、前側レンズ及び後側レンズを移動させて微調整する、ことを特徴としている。
この構成によれば、中間レンズを基準として、その両外側に配置される前側レンズ及び後側レンズが微調整されて調芯されるため、3枚のレンズ相互の調芯作業を容易にかつ高精度に行うことができる。
上記構成の方法において、前側レンズ及び後側レンズは、モニターに表示された画像上で個々に設定された所定割合の像高について調芯される、構成を採用することができる。
この構成によれば、各々のレンズに支配される解像力をそれぞれ改善することができ、その結果、レンズ全体としての総合的な解像力を向上させることができる。
上記構成の方法において、前側レンズは、モニターに表示された画像の7割像高について調芯され、後側レンズは、モニターに表示された画像の3割像高について調芯される、構成を採用することができる。
この構成によれば、7割像高の解像力に支配される前側レンズと、3割像高の解像力に支配される後側レンズとを備える3枚のレンズにおいて、総合的に解像力を向上させることができる。
上記構成の方法において、前側レンズ及び後側レンズには、予め紫外線硬化型の接着剤を塗布し、モニター上に表示された画像が、所定状態になった後に、接着剤に対して紫外線を照射する、構成を採用することができる。
この構成によれば、調芯完了と同時に、紫外線を照射して接着剤を硬化させることで、調芯の終ったレンズを、その調芯位置に確実に固着することができる。
上記構成のレンズ調芯装置及び方法によれば、3枚のレンズを一体的に備えるカメラユニット等におけるレンズ相互の調芯作業を、容易に、かつ、高精度に、簡略な段取りで行うことができ、全体としての解像力を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図7は、本発明に係るレンズ調芯装置及び方法の一実施形態を示すものであり、図1は装置の概略構成図、図2及び図3はこの装置により調芯されるデジタルカメラユニットを示す正面図及び断面図、図4ないし図6は装置の概略構成を示す側面図及び拡大部である。
このレンズ調芯装置は、図1に示すように、ベース10、ベース10に一体的に形成された保持部材としてのテーブル11、前側レンズG1を押圧して保持する保持機構としての第1レンズホルダー20、第1レンズホルダー20を水平方向及び鉛直方向に移動させる第1駆動機構30、後側レンズG3を押圧して保持する保持機構としての第2レンズホルダー40、第2レンズホルダー40を水平方向及び鉛直方向に移動させる第2駆動機構50、ベース10に支持された調芯用の被写体としての撮影チャート60、撮影チャート60を撮影する撮影機構70、撮影機構70により撮影された画像を表示する画像表示手段80等を備えている。
ここで、調芯の対象となるデジタルカメラユニットについて説明すると、図2及び図3に示すように、光軸方向Lに伸長する円筒空間等を画定するユニットケース100、ユニットケース100の前方側に収容されるレンズ枠101、ユニットケース100の外周面に対して回動自在に設けられレンズ枠101に対して光軸方向Lにカム作用を及ぼす環状のカム部材102、ユニットケース100の外周面を取り囲むように設けられてレンズ枠101をカム部材102に付勢するコイルスプリング103、コイルスプリング103を圧縮して押える押え部材104、ユニットケース100の後方側に配置された撮像素子としてのCCD105等を備えている。
ユニットケース100は、図2及び図3に示すように、円筒部100a、矩形状の保持部100b等により形成され、円筒部100aには、その径方向に貫通すると共に光軸方向Lに伸長しかつ前方に開口する3つのガイド孔100c等が形成されている。
3つのガイド孔100cには、後述するレンズ枠101の突出部101eが挿通され、保持部100bには、端子配線105aをもつCCD105が保持されている。
レンズ枠101は、円筒部100aの内周面に摺動自在に挿入されており、図2及び図3に示すように、その内部において前方から後方に向けて順に前側レンズG1,中間レンズG2,後側レンズG3が配列され、中間レンズG2は内壁部101aにより保持され、前側レンズG1は、中間レンズG2に対して所定の口径をなす開口部をもつ仕切り板101bを挟んで接合され、後側レンズG3は、中間レンズG2に対して仕切り板101cを挟んで接合されている。
前側レンズG1は、図3ないし図5に示すように、その外周縁領域の外側面と内側面がお互いに平行な平坦面となり、全体として鍔付き形状をなすように、ガラスモールドにより形成されている。したがって、前側レンズG1の内側面が仕切り板101bに接触させられた未接着の状態で、前側レンズG1は光軸方向Lに垂直な平面に沿って所定の範囲で摺動(微調整)可能となっている。そして、前側レンズG1が接合された後に、その前方側から所定の絞り口径をなす開口板101dが接合されている。
後側レンズG3は、図3ないし図5に示すように、その外周縁領域の外側面と内側面がお互いに平行な平坦面となり、全体として鍔付き形状をなすように形成されている。したがって、後側レンズG3の内側面が仕切り板101cに接触させられた未接着の状態で、後側レンズG3は光軸方向Lに垂直な平面に沿って所定の範囲で摺動(微調整)可能となっている。
また、レンズ枠101の外周面には、径方向外側に向けて突出する3つの突出部101eが形成されている。すなわち、このデジタルカメラユニットにおいては、カム部材102を回動させると、そのカム面102aが突出部101eにカム作用を及ぼして、レンズ枠101を光軸方向Lの所望の位置に位置決めするようになっている。
上記構成をなすデジタルカメラユニットのユニットケース100に対して、レンズ調芯装置を用いて調芯を行う場合、中間レンズG2は予め調芯されて固着されており、この中間レンズG2の光軸(軸芯)L2に対して、前側レンズG1の光軸(軸芯)L1と後側レンズG3の光軸(軸芯)L3を一致させるように調芯を行うものである。
ベース10は、図1、図4、図5に示すように、ユニットケース100を載置(保持)する保持部材としてのテーブル11を一体的に備えると共に、第1駆動機構30、第2駆動機構50、撮影チャート60、撮影機構70を保持している。テーブル11は、ユニットケース100を載置して位置決めするべく貫通して形成された載置部11aを画定している。
第1レンズホルダー20は、図4ないし図6に示すように、円錐状の開口部を画定する環状部21、環状部21を一体的に保持し第1駆動機構30(後述するX軸ステージ31)に連結される連結部22等により形成されている。
環状部21は、鉛直方向Zの下向きに、すなわち、調芯される前側レンズG1の外縁領域に当接される円錐状の当接面21aをもつように形成されている。
したがって、当接面21aを、前側レンズG1の外側(上方)からその外周縁領域に当接させると、前側レンズG1は第1レンズホルダー20により押圧されて保持され、第1レンズホルダー20を水平(XY面)移動させることで、その移動に対応して前側レンズG1の水平面内での位置決めが確実に行われる。また、前側レンズG1の外周縁領域が欠けている場合あるいは円形以外の形状の場合でも、円錐状の当接面21aで外側から押し付けるようにして保持するため、前側レンズG1は確実に保持される。
第1駆動機構30は、図4ないし図6に示すように、第1レンズホルダー20を、X軸方向に復動自在に駆動するX軸ステージ31、Y軸方向に復動自在に駆動するY軸ステージ32、Z軸方向に復動自在に駆動するZ軸ステージ33等により形成されている。
X軸ステージ31は、図4ないし図6に示すように、第1レンズホルダー20を直接保持してX軸方向の所望の位置に位置決めするものである。そして、X軸ステージ31は、作業者が手動にて、X軸方向の移動を微調整できるように、手動操作部としてのマイクロヘッド31aを備えている。これにより、前側レンズG1のX軸方向の位置を高精度に調整することができる。
Y軸ステージ32は、図4ないし図6に示すように、X軸ステージ31を担持しており、X軸ステージ31をY軸方向に移動させることで、第1レンズホルダー20をY軸方向の所望の位置に位置決めするものである。そして、Y軸ステージ32は、作業者が手動にて、Y軸方向の移動を微調整できるように、手動操作部としてのマイクロヘッド32aを備えている。これにより、前側レンズG1のY軸方向の位置を高精度に調整することができる。
Z軸ステージ33は、図4ないし図6に示すように、Y軸ステージ32(及びX軸ステージ31)を担持しており、Y軸ステージ32をZ軸方向に移動させることで、第1レンズホルダー20をZ軸方向の所望の位置に位置決めするものである。そして、Z軸ステージ33は、作業者が手動にて、Z軸方向の移動を微調整できるように、手動操作部としてのマイクロヘッド33aを備えている。これにより、第1レンズホルダー20のZ軸方向の位置を高精度に調整することができる。
尚、Z軸ステージ33は、ユニットケース100の出し入れ(交換)の際に、第1レンズホルダー20を上下方向(鉛直方向Z)に移動させるものである。したがって、第1レンズホルダー20を上下移動させることなく、ユニットケース100の交換作業が行えかつ前側レンズG1の保持が行える構成であれば、この調芯装置において、Z軸ステージ33は必ずしも必要ではない。
第2レンズホルダー40は、図4ないし図6に示すように、円筒及び円錐状の開口部を画定する環状部41、環状部41を一体的に保持し第2駆動機構50(後述するX軸ステージ51)に連結される連結部42等により形成されている。環状部41は、鉛直方向Zの上向きに、すなわち、調芯される後側レンズG3の外縁領域に下側から当接される平坦な当接面41aをもつように形成されている。すなわち、環状部41は、後側レンズG3を保持した状態で、テーブル11の載置部11aを通り抜けて、ユニットケース100の内部に侵入し得る形状に形成されている。
したがって、当接面41aを、後側レンズG3の外側(下方)からその外周縁領域に当接させると、後側レンズG3は第2レンズホルダー40により押圧されて保持され、第2レンズホルダー40を水平(XY面)移動させることで、その移動に対応して後側レンズG3の水平面内での位置決めが確実に行われる。
第2駆動機構50は、図4ないし図6に示すように、第2レンズホルダー40を、X軸方向に復動自在に駆動するX軸ステージ51、Y軸方向に復動自在に駆動するY軸ステージ52、Z軸方向に復動自在に駆動するZ軸ステージ53等により形成されている。
X軸ステージ51は、図4ないし図6に示すように、第2レンズホルダー40を直接保持してX軸方向の所望の位置に位置決めするものである。そして、X軸ステージ51は、作業者が手動にて、X軸方向の移動を微調整できるように、手動操作部としてのマイクロヘッド51aを備えている。これにより、後側レンズG3のX軸方向の位置を高精度に調整することができる。
Y軸ステージ52は、図4ないし図6に示すように、X軸ステージ51を保持しており、X軸ステージ51をY軸方向に移動させることで、第2レンズホルダー40をY軸方向の所望の位置に位置決めするものである。そして、Y軸ステージ52は、作業者が手動にて、Y軸方向の移動を微調整できるように、手動操作部としてのマイクロヘッド52aを備えている。これにより、後側レンズG3のY軸方向の位置を高精度に調整することができる。
Z軸ステージ53は、図4ないし図6に示すように、Y軸ステージ52(及びX軸ステージ51)を保持しており、Y軸ステージ52をZ軸方向に移動させることで、第2レンズホルダー40をZ軸方向の所望の位置に位置決めするものである。そして、Z軸ステージ53は、作業者が手動にて、Z軸方向の移動を微調整できるように、手動操作部としてのマイクロヘッド53aを備えている。これにより、第2レンズホルダー40のZ軸方向の位置を高精度に調整することができる。
撮影チャート60は、後述する撮影機構70のCCD71により、調芯のために撮影される調芯用の被写体であり、図1及び図5に示すように、ベース10に回動自在に支持された保持プレート61、保持プレート61に保持されたチャート面62により形成されている。そして、前側レンズG1と対面する撮影位置と、前側レンズG1から退避した退避位置との間で移動させられるようになっている。
撮影機構70は、後側レンズG3の後方(下方)の所定位置に対して、CCD71を進退自在に支持し、撮影チャート60(被写体)を撮影し得るものであり、図1及び図5に示すように、撮像素子としてのCCD71、CCD71を保持する保持アーム72、保持アーム72を昇降させかつ水平移動させる駆動機構73等により形成されている。
保持アーム72の一部及びCCD71は、図5に示すように、第2レンズホルダー40の下方から環状部41の内側を通り抜けて進入し、環状部41により保持された後側レンズG3の下方(後方)の所定位置に位置決めされ、又、その所定位置から下方に後退し得るように形成されている。すなわち、保持アーム72及び駆動機構73により、第2レンズホルダー40(環状部41)を通して、CCD71を後側レンズG3の後方の所定位置に対して進退させる進退機構が形成されている。
画像表示手段80は、図1に示すように、撮影機構70のCCD71により撮像された画像を表示するための画像表示回路ユニット81,制御ユニット82,モニター83等を備えている。したがって、作業者は、モニター83に表示された画像を確認しながら、所定状態(画像のピントが合う状態、又は、像ボケが均等になる状態)となるまで、第1駆動機構30及び第2駆動機構50を作動させて、前側レンズG1及び後側レンズG3を調芯することができる。
次に、このレンズ調芯装置による調芯作業について説明する。先ず、中間レンズG2が組み込まれたユニットケース100をテーブル11に載せて位置決めする。
続いて、中間レンズG2の前方(上方)に、紫外線硬化型の接着剤を塗布した前側レンズG1を載せる。続いて、第1駆動機構30のZ軸ステージ33を駆動して、第1レンズホルダー20を下方に移動させ、その当接面21aを前側レンズG1の外周縁領域に当接させる。これにより、前側レンズG1は、仕切り板101b(中間レンズG2)に押し付けられると共に、水平面(XY面)方向に摺動可能に保持される。尚、仕切り板101bが無い場合は、中間レンズG2に直接押し付けられる。
一方、第2レンズホルダー40の環状部41に、紫外線硬化型の接着剤を塗布した後側レンズG3を載せる。続いて、第2駆動機構50のZ軸ステージ53を駆動して、第2レンズホルダー40を上方に移動させ、その当接面41aを介して後側レンズG3の外周縁領域を仕切り板101cに押し付ける。これにより、後側レンズG3は、仕切り板101c(中間レンズG2)に沿って、水平面(XY面)方向に摺動可能に保持される。尚、仕切り板101cが無い場合は、中間レンズG2に直接押し付けられる。
続いて、図5に示すように、撮影チャート60を退避位置から前側レンズG1の上方(撮影位置)に移動させて対向させ、又、撮影機構70の駆動機構73を駆動して、CCD71を第2レンズホルダー40(環状部41)の内側を上昇させて、後側レンズG3の下方の所定位置に位置決めする。
続いて、必要に応じて照明光を照射しつつ、CCD71で撮影チャート60を撮影し、この撮影画像を、画像表示回路ユニット81、制御ユニット82を経て、モニター83に表示させる。
そして、モニター83上の表示画像を確認しながら、その表示画像が所定状態(すなわち、前側レンズG1の光軸L1が中間レンズG2の光軸L2と一致し、かつ、後側レンズG3の光軸L3が中間レンズG2の光軸L2と一致して、画像のピントが合う状態、あるいは、像ボケが均等になる状態)となるまで、マイクロヘッド31a,32a,51a,52aを適宜回転させて、X軸ステージ31,51及びY軸ステージ32,52を駆動させ、第1レンズホルダー20(前側レンズG1)及び第2レンズホルダー40(後側レンズG3)をそれぞれ水平面内で移動させて微調整する。
ここで、前側レンズG1及び後側レンズG3は、モニター83に表示された画像83´上で、個々に設定された所定割合の像高について調芯されてもよい。例えば、図7に示すように、モニター83に表示された画像83´において、前側レンズG1は7割像高(Aの領域)を改善するように調芯され、後側レンズG3は3割像高(Bの領域)を改善するように調芯されてもよい。
この調芯手法によれば、7割像高の解像力に支配される前側レンズG1と、3割像高の解像力に支配される後側レンズG3とを備える3枚のレンズにおいて、各々のレンズに支配される解像力をそれぞれ改善することができ、その結果、レンズ全体としての総合的な解像力を向上させることができる。
そして、モニター83上の表示画像が、上記所定状態になった時点で、前側レンズG1及び後側レンズG3に対して所定光量の紫外線を照射する。すると、接着剤が硬化して、前側レンズG1は仕切り板101b(及び中間レンズG2並びにレンズ枠101)に対して堅固に固着され、又、後側レンズG3は仕切り板101c(及び中間レンズG2並びにレンズ枠101)に対して堅固に固着される。
その後、駆動機構73を駆動して、CCD71を下方領域に後退させ、さらに、Z軸ステージ33,53を駆動して、第1レンズホルダー20を上方に移動させて前側レンズG1から離脱させ、又、第2レンズホルダー40を下方に移動させて後側レンズG3から離脱させ、調芯が完了したユニットケース100を取り外し、CCD105を保持した保持部100bを接合してデジタルカメラユニットの組付けを完了する。
そして、次に調芯を行うユニットケース100をテーブル11に載置してセットし、以下同様の手順により、複数のユニットケース100に対して3つのレンズを調芯することができる。
上記のように、調芯作業のための段取りが容易に行えるため、デジタルカメラユニットの組付けライン等において、このレンズ調芯装置を設置することで、全体の組付け作業に要する時間の短縮化が図れ、生産性を向上させることができる。
上記実施形態においては、第1レンズホルダー20及び第2レンズホルダー40を移動させる第1駆動機構及び第2駆動機構として、XYZステージをもつものを示したが、少なくとも二次元的に移動させることができるものであれば、その他の駆動機構を採用することができる。
上記実施形態においては、3つのレンズを調芯する対象として、デジタルカメラユニットとを示したが、これに限定されるものではなく、3つのレンズを含むものであれば、その他のレンズ光学系において、本発明の調芯装置及び方法を適用することができる。
以上述べたように、本発明のレンズ調芯装置及び方法は、3枚のレンズと一緒に撮像素子を備えるデジタルカメラユニットに適用できるのは勿論のこと、撮像素子を含まないレンズ光学系においても使用することができる。
本発明に係るレンズ調芯装置の一実施形態を示す概略構成図である。 本発明のレンズ調芯装置により調芯され得るデジタルカメラユニットの正面図である。 本発明のレンズ調芯装置により調芯されるデジタルカメラユニットの断面図である。 本発明に係るレンズ調芯装置の一部を拡大した部分拡大図である。 本発明に係るレンズ調芯装置の一部を拡大した部分拡大図である。 本発明に係るレンズ調芯装置の一部を拡大した部分拡大図である。 撮影チャートを撮影した際にモニター上に表示される画像を示す模式図である。
符号の説明
L 光軸方向
L1 前側レンズの光軸
L2 中間レンズの光軸
L3 後側レンズの光軸
100 ユニットケース
G1 前側レンズ
G2 中間レンズ
G3 後側レンズ
101 レンズ枠
101b,101c 仕切り板
10 ベース
11 テーブル(保持部材)
11a 載置部
20 第1レンズホルダー(保持機構)
21 環状部
21a 当接面
22 連結部
30 第1駆動機構
31 X軸ステージ
31a マイクロヘッド(手動操作部)
32 Y軸ステージ
32a マイクロヘッド(手動操作部)
33 Z軸ステージ
33a マイクロヘッド(手動操作部)
40 第2レンズホルダー(保持機構)
41 環状部
41a 当接面
42 連結部
50 第1駆動機構
51 X軸ステージ
51a マイクロヘッド(手動操作部)
52 Y軸ステージ
52a マイクロヘッド(手動操作部)
53 Z軸ステージ
53a マイクロヘッド(手動操作部)
60 撮影チャート(調芯用の被写体)
70 撮影機構
71 CCD(撮像素子)
72 保持アーム(進退機構)
73 駆動機構(進退機構)
80 画像表示手段
81 画像表示回路ユニット
82 制御ユニット
83 モニター

Claims (9)

  1. 光軸方向に順次に配列される前側レンズ,中間レンズ,後側レンズを含む3枚のレンズの後方に撮像素子が配置されるユニットケースにおいて、レンズ同士を調芯するレンズ調芯装置であって、
    前記ユニットケースに予め固着された前記中間レンズに対して、前記前側レンズ及び後側レンズをそれぞれ両外側から押圧して保持する保持機構と、
    前記保持機構を少なくとも二次元的に移動させる駆動機構と、
    前記前側レンズの前方に配置され得る調芯用の被写体と、
    前記後側レンズの後方の所定位置に対して進退自在に支持され前記被写体を撮影し得る撮像素子を保持した撮影機構と、
    前記撮像素子により撮影された画像を表示する画像表示手段と、
    を有する、ことを特徴とするレンズ調芯装置。
  2. 前記保持機構は、前記前側レンズを前記中間レンズの前方から押圧しつつ保持する第1レンズホルダーと、前記後側レンズを前記中間レンズの後方から押圧しつつ保持する第2レンズホルダーと、を含み、
    前記駆動機構は、前記第1レンズホルダーを駆動する第1駆動機構と、前記第2レンズホルダーを駆動する第2駆動機構と、を含む、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ調芯装置。
  3. 前記レンズユニットを所定位置に保持する保持部材を有し、
    前記第1駆動機構及び第2駆動機構は、前記保持部材に対して、前記第1レンズホルダー及び第2レンズホルダーを相対的に移動させる、
    ことを特徴とする請求項2記載のレンズ調芯装置。
  4. 前記撮影機構は、前記第2レンズホルダーを通して、前記撮像素子を前記後側レンズの後方の所定位置に対して進退させる進退機構を含む、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のレンズ調芯装置。
  5. 前記第1駆動機構及び第2駆動機構は、少なくとも二次元方向において、手動により微調整可能な手動操作部を有する、
    ことを特徴とする請求項2ないし4いずれかに記載のレンズ調芯装置。
  6. 光軸方向に順次に配列される前側レンズ,中間レンズ,後側レンズを含む3枚のレンズの後方に撮像素子が配置されるユニットケースにおいて、レンズ同士を調芯するレンズ調芯方法であって、
    前記ユニットケースに予め固着された前記中間レンズに対して、両外側から前記前側レンズ及び後側レンズをそれぞれ押圧して保持し、
    前記前側レンズの前方に配置した被写体を、前記後側レンズの後方に配置した撮像素子により撮像してモニターに表示し、
    モニターに表示された画像を確認しつつ、その画像が所定状態になるまで、前記前側レンズ及び後側レンズを移動させて微調整する、
    ことを特徴とするレンズ調芯方法。
  7. 前記前側レンズ及び後側レンズは、モニターに表示された画像上で個々に設定された所定割合の像高について調芯される、
    ことを特徴とする請求項6記載のレンズ調芯方法。
  8. 前記前側レンズは、モニターに表示された画像の7割像高について調芯され、前記後側レンズは、モニターに表示された画像の3割像高について調芯される、
    ことを特徴とする請求項7記載のレンズ調芯方法。
  9. 前記前側レンズ及び後側レンズには、予め紫外線硬化型の接着剤を塗布し、
    前記モニター上に表示された画像が、前記所定状態になった後に、前記接着剤に対して紫外線を照射する、
    ことを特徴とする請求項6ないし8いずれかに記載のレンズ調芯方法。

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