JP4479206B2 - アクチュエータの製造方法 - Google Patents
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Description
図1は本発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドを分解して表した図である。図1はフェイス型の液滴吐出ヘッドを表している。本実施の形態では、本発明のアクチュエータを適用した液滴吐出ヘッドについて説明する。図1において、第1の基板であるキャビティプレート1は、例えば(110)面方位のシリコン単結晶基板(この基板を含め、以下、単にシリコン基板という)を材料としている。キャビティプレート1には、吐出室5となる凹部(底壁が振動板4(厚さは約2.2μm)となる)及び各ノズル12から吐出する液体を共通に貯めておくためのリザーバ7となる凹部を形成する。これらの凹部はノズルプレート3に形成されるオリフィス6となる細溝と共に液体の流路の一部となる。凹部の形成には、例えば異方性ウェットエッチング法を用いる。リザーバ7にはタンク(図示せず)から液体供給口13を介して液体が供給される。後述するように、キャビティプレート1は厚さ約0.11μmの疎水絶縁膜14で覆われている。また、電極端子19は、キャビティプレート1と電極8との間で電位差を生じさせるために設けている。
n=7 、C7 H14、CH3(CH2)4CH:CH2 、1−ヘプテン
n=8 、C8 H16、CH3(CH2)5CH:CH2 、1−オクテン
n=9 、C9 H18、CH3(CH2)6CH:CH2 、1−ノニレン
n=10、C10H20、H2C:CH(CH2)4CH7 、1−デセン
n=16、C16H32、CH3(CH2)13CH:CH2、1−ヘキサデセン
n=18、C18H36、CH3(CH2)15CH:CH2、1−オクタデセン
上述の実施の形態では、1−オクタデセンをヘキサデカンで約10倍に希釈した溶液に浸漬することによって、空間内にオレフィン炭化水素を充填した。本発明はこれに限定するものではなく、オレフィン炭化水素が含まれた気体をギャップGを有する空間に充填した上で加熱し、ラジカル反応させて水酸基を直鎖アルキル基に置換するようにしてもよい。オレフィン炭化水素を含む気体によるラジカル反応についても、第1の実施の形態で説明した、溶液での化学反応式と同じ反応であるので説明を省略する。そして、気体雰囲気中又はその雰囲気から取り出した直後に気密封止部材22を形成し、ギャップGを有する空間を封止する。
上述した実施の形態では、フェイス型の液滴吐出ヘッドについて説明したが、本発明ではこれに限定するものでなく、液滴吐出ヘッドの側面からの吐出を行う、いわゆるエッジ型の液滴吐出ヘッドにも適用することができる。
図5は上述の実施の形態で製造した液滴吐出ヘッドを用いた液滴吐出方式(インクジェット方式)の記録(印刷)装置の主要な構成手段を表す図である。この記録装置はいわゆるシリアル型の装置である。図5において、印刷装置は、被印刷物であるプリント紙110が支持されるドラム111と、プリント紙110に液体を吐出し、記録を行う、上述の実施の形態で説明した液滴吐出ヘッド112とで主に構成される。また、図示していないが、液滴吐出ヘッド112に液体を供給するための液体タンクがある。プリント紙110は、ドラム111の軸方向に平行に設けられた紙圧着ローラ113により、ドラム111に圧着して保持される。そして、送りネジ114がドラム111の軸方向に平行に設けられ、液滴吐出ヘッド112が保持されている。送りネジ114が回転することによって液滴吐出ヘッド112がドラム111の軸方向に移動するようになっている。
上記の第4の実施の形態では、本発明の液滴吐出ヘッドを備えた印刷装置により印刷する例を示したが、本発明はこれに限定するものではなく、液滴吐出ヘッドを備え、各種液滴を吐出する液滴吐出装置に適用することができる。例えば、本発明の液滴吐出ヘッドを電界発光表示パネル製造装置に備え、有機又は無機の電界発光素子(EL素子)となる材料を含んだ液体を基板上に吐出させ、定着させることにより電界発光表示パネルを製造することができる。ここで、高分子の有機化合物の材料では、蒸着法を用いることができないので、液滴吐出による製造が特に有効である。また、生体分子を含む溶液を吐出する装置に備えることにより、DNA(Deoxyribo Nucleic Acids :デオキシリボ核酸)、タンパク質等の生体分子のマイクロアレイを製造したり、生体に関する検査をしたりするための装置を得ることができる。また、液晶等を用いた表示装置に用いられるカラーフィルタの製造装置を得ることができる。これらの装置は、業務用途として使われることが多い関係上、特に各ノズル間の吐出性能のばらつきが少ないことが要求されるが、本発明の液滴吐出ヘッドを備えたこれらの装置はその要求を満たすことができる。また、染料の吐出等、他のあらゆる工業用途、家庭用途に、上述の実施の形態の液滴吐出ヘッドを備えた装置を用いることができる。
上述の実施の形態は、アクチュエータの代表例として液滴吐出ヘッドについて説明した。本発明はこれに限定するものではなく、波長可変フィルタ、マイクロミラー駆動デバイス等、他のアクチュエータにおいても適用することができる。静電力を利用する静電アクチュエータには特に効果的であるが、他のアクチュエータにも適用することができる。また、アクチュエータでなくても、例えば外部からの力を受けた歪みに基づく静電容量の変化を利用する等して圧力検出を行う圧力センサ等、他のMEMSにより加工された素子(微細加工素子)にも適用することができる。
Claims (3)
- 相対変位可能な被駆動部と、該被駆動部と一定の間隔で対向配置され、前記被駆動部を相対変位させる駆動部とを少なくとも有するアクチュエータに対し、
少なくとも前記被駆動部の前記駆動部と対向する側に形成したシリコン酸化膜をRCA洗浄する工程と、
前記RCA洗浄した部分をイソプロピルアルコールですすぐ工程と、
前記被駆動部と前記駆動部とで形成される空間に1−オクタデセンを含む気体を充填させる工程と、
前記アクチュエータを加熱して前記1−オクタデセンと水酸基とをラジカル反応させる工程と、
前記1−オクタデセンを含む気体の雰囲気中又は雰囲気から取り出した直後に前記空間を封止する工程と
を有することを特徴とするアクチュエータの製造方法。 - 相対変位可能な被駆動部と、該被駆動部と一定の間隔で対向配置され、前記被駆動部を相対変位させる駆動部とを少なくとも有するアクチュエータに対し、
少なくとも前記被駆動部の前記駆動部と対向する側に形成したシリコン酸化膜をRCA洗浄する工程と、
前記RCA洗浄した部分をイソプロピルアルコールですすぐ工程と、
前記被駆動部と前記駆動部とで形成される空間に1−オクタデセンを含む液体を充填させる工程と、
前記アクチュエータを加熱し、乾燥させつつ前記1−オクタデセンと水酸基とをラジカル反応させる工程と、
前記空間を封止する工程と
を有することを特徴とするアクチュエータの製造方法。 - 前記洗浄工程及び前記すすぎ工程を行った後、
前記被駆動部を有する基板と前記駆動部を有する基板とを陽極接合することを特徴とする請求項1又は2記載のアクチュエータの製造方法。
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