JP4478506B2 - オイルフリースクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、ベルトを介し電動機の動力が伝達されて駆動し、圧縮作動室内をオイルフリー状態で運転して空気を圧縮する圧縮機本体を備えたオイルフリースクロール圧縮機に関する。
近年、低騒音である利点から、略渦巻き状のラップを備えた旋回スクロール部材を、この旋回スクロール部材のラップに対応した略渦巻き状のラップを備えた固定スクロール部材に対し揺動させ、空気を圧縮する圧縮機本体(スクロール圧縮機)と、旋回スクロール部材を揺動させるための駆動力を発生するモータ(電動機)と、圧縮機本体による圧縮空気の圧力を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じ、圧縮空気の圧力が所定値未満となった場合にモータを駆動するとともに所定値以上となった場合にモータを停止するモータ制御手段とを備えた空気圧縮機が提唱されている(例えば、特許文献1参照)。例えば55kW以下の中容量程度までの空気圧縮機においては、モータの動力を圧縮機本体に伝達する手段として、Vベルトが広く利用されている。
特開2004−60554号公報
しかしながら、上記従来技術には以下のような課題が存在する。
すなわち、上記Vベルトは、初期のびとそれ以降の経年的なのびにより組立時の張力に対して運転時の張力が低下するが、その低下量にはかなりのバラツキがある。そのため、メンテナンスの一環としてVベルトの張力の確認と張り直しを行わなければならないが、万一それを実施しない場合には、Vベルトのスリップが発生して動力伝達効率が低下し、圧縮機本体の吐出空気量が低下する。そして、さらにVベルトの張力が低下すると、モータが駆動しているにも関わらず圧縮機本体が駆動しなくなり、圧縮機本体側のプーリに対しVベルトのみがスリップ(空回り)する可能性がある。また、何らかの理由で圧縮機本体がロックされた場合にも、Vベルトが空回りする可能性がある。このような場合には、圧縮機本体側のプーリとVベルトとの間で摩擦熱が発生し、Vベルトが切断するにまで至る恐れがある。
本発明の目的は、ベルトの空回り状態を検知し、ベルトの折損を防止することができるオイルフリースクロール圧縮機を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、圧縮作動室内をオイルフリー状態で運転して空気を圧縮する圧縮機本体と、この圧縮機本体にベルトを介し動力伝達する電動機とを備えたオイルフリースクロール圧縮機において、前記圧縮機本体の吐出側配管における逆止弁の上流側に設けられ、前記圧縮機本体の吐出圧力を検出する吐出側圧力検出手段と、前記吐出側圧力検出手段の検出結果に基づき、検出された吐出圧力が大気圧であるときに前記圧縮機本体が停止状態にあると判断する圧縮機本体検出手段と、前記電動機が駆動状態にあるかどうかを検出する電動機検出手段と、前記ベルトのスリップ状態として前記圧縮機本体が停止状態であると判断されかつ前記電動機が駆動状態であることが検出されたときに、前記電動機を停止させる停止手段とを備える。
本発明によれば、ベルトの空回り状態を検知し、ベルトの折損を防止することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
本発明の第1実施形態を図1〜図4により説明する。
図2は、本発明のオイルフリースクロール圧縮機の一実施形態の概略構造を表す縦断面図であり、図3は、本発明のオイルフリースクロール圧縮機の一実施形態を構成する圧縮機本体の詳細構造を表す水平断面図である。
これら図2及び図3において、オイルフリースクロール圧縮機1は、その外郭及び骨格を形成する筐体2と、筐体2内のベース2a上に固定されこの種のものとして公知のモータ(電動機)3と、筐体2内の支持部材2bに固定され空気を圧縮する圧縮機本体4と、筐体2内に外気を誘引してモータ3及び圧縮機本体4等を空気冷却する冷却ファン5と、圧縮機本体4からの圧縮空気を適正温度まで冷却する熱交換器6と、この熱交換器6からの圧縮空気を適正湿度まで除湿するドライヤ7と、圧縮機本体4の吐出側に設けられ、圧縮機本体4の吐出圧力Pを検出する吐出側圧力センサ8と、圧縮機本体4の吸込側に設けられ、圧縮機本体4の吸込圧力Pを検出する吸込側圧力センサ9と、それら吐出側圧力センサ8及び吸込側圧力センサ9の検出結果に応じてモータ3を駆動制御する制御装置10(後述の図1参照)とを備えている。
冷却ファン5は、その回転軸がモータ回転軸3aの一方側(図2中左側)に連結され、モータ3の回転駆動とともに駆動するようになっている。そして、この冷却ファン5の駆動により、図2中矢印Aで示すように、吸気口11Aから筐体2内に外気を流入させ、冷却ファン5及びダクト12を介して排気口13Aから排出している。これにより、筐体2内のモータ3及び圧縮機本体4等が外気冷却されるようになっている。また、これと同時に、図2中矢印Bで示すように、吸気口11Bからの外気を冷却ファン5を介してダクト12内に設けた上記熱交換器6に流出させ、その後排気口13Aから排出している。これにより、熱交換器6は、圧縮機本体4からの圧縮空気を適正温度まで冷却するようになっている。
ドライヤ7は、圧縮機7aと、凝縮器7bと、キャピラリ7cと、蒸発器7dとを備えたヒートポンプ式の冷凍サイクルであり、これにより熱交換器6からの圧縮空気を適正湿度まで除湿するようになっている。また、このとき、ドライヤ7には、凝縮器7b及び蒸発器7dを空気冷却するファン7eが備えられており、図2中矢印Cで示すように排気口13Bから排気している。
圧縮機本体4はVプーリ14を備えており、モータ3の回転駆動とともに、モータ3の回転軸3aの他方側(図2中右側)に設けたVプーリ15及びこれらVプーリ14,15に装架したVベルト16を介して回転動力が伝達されるようになっている。
圧縮機本体4は、例えば圧縮作動室内をオイルフリー状態(潤滑油のない状態)で運転する両歯式スクロール圧縮機であり、図3に示すように、略渦巻き状のラップ17a,17bを鏡板17cの両側(図3中左・右側)側面に備えた旋回スクロール17と、この旋回スクロール17のラップ17a,17bに対応した(略噛合うような形状の)略渦巻き状のラップ18a,19aを鏡板18b,19bの内側(図3中18bの右側、19bの左側)側面にそれぞれ備えた固定スクロール18,19と、旋回スクロール部材17の径方向外周部の一方側(図3中下側)及びその反対側(図3中上側)に接続されるクランク部20a,21aをそれぞれ中央に備え、旋回スクロール部材17を揺動させる主クランク軸20及び補助クランク軸21と、主クランク軸20及び補助クランク軸20の一方側(図3中左側)にそれぞれ設けた歯付きプーリ22A,22Bと、これら歯付きプーリ22A,22Bに掛け渡され主クランク軸20及び補助クランク軸21を同期回転させるためのタイミングベルト23と、主クランク軸20の一方側に設けた上記プーリ14とを有する。
旋回スクロール部材17は、その揺動(旋回)運動に伴って、その略渦巻き状のラップ17a,17bと固定スクロール部材18,19の略渦巻き状のラップ18a,19aとがそれぞれ噛合って圧縮作動室24A,24Bを形成し、これら圧縮作動室24A,24Bは径方向外周部から内周部に連続的に移動してその体積を減じるようになっている。また、旋回スクロール部材17は、上記ラップ17a,17bと、上記鏡板部17cと、鏡板部17cの径方向中央に設けられ両側の圧縮作動室24A、24Bを連通させる連通孔17dと、鏡板部17c内を上下方向(図3中紙面に垂直方向)に連通して設けられ鏡板部17cを冷却させるための複数の冷却空気用通路17eとを備えている。
固定スクロール部材18は、上記ラップ18aと、上記鏡板部18bと、鏡板部18bのラップ18aの径方向外周側に設けられ外部からのダスト侵入を防止する略円形状のダストラップ18cと、このダストラップ18cの径方向内側に設けられ連通する吸入口(図示せず)と、鏡板部18bの径方向中央に設けられ圧縮作動室24A内の圧縮空気を吐出する吐出口18dと、鏡板部18bの外部側(図3中左側)側面に設けた放熱フィン18eとを備えている。また、固定スクロール部材19は、固定スクロール部材18と同様、上記ラップ19aと、上記鏡板部19bと、鏡板部19bのラップ19aの径方向外周側に設けられ外部からのダスト侵入を防止する略円形状のダストラップ19cと、このダストラップ19cの径方向内側に設けられ連通する吸入口(図示せず)と、鏡板部19bの径方向中央に設けられ圧縮作動室24B内の圧縮空気を吐出する吐出口19dと、鏡板部19bの外部側(図3中右側)側面に設けた放熱フィン19eとを備えている。
そして、これら固定スクロール部材18,19が平行に組み合わされボルト(図示せず)等で互いに締結されて、旋回スクロール部材17を内包するハウジングを構成している。なお、固定スクロール部材18,19の上下面には冷却空気用通気口(図示せず)がそれぞれ設けられており、この通気口から上述した冷却空気がハウジング内(詳細には、固定スクロール部材18,19内のダストラップ18c,19cの外周側及び旋回スクロール部材17の冷却空気用通路17e等)に流入・流出して、ハウジング内を冷却するようになっている。
主クランク軸20は、固定スクロール部材18,19にそれぞれ設けた転がり軸受25A,26Aにより回動可能に支持されている。また、主クランク軸20には、旋回スクロール部材17の旋回運動に伴う不釣り合いを相殺するためにバランスウエイト27A,27Bが固定配置されている。補助クランク軸21は、固定スクロール部材18,19にそれぞれ設けた転がり軸受25B,26Bにより回動可能に支持されている。また、補助クランク軸21には、旋回スクロール部材17の旋回運動に伴う不釣り合いを相殺するためにバランスウエイト28A,28Bが固定配置されている。
主クランク軸20のクランク部20a及び補助クランク軸21のクランク部21aはその軸線より同じ偏心量で偏心しており、旋回スクロール部材17は、これらクランク部20a,21aにおいて転がり軸受29A,29Bを介して旋回運動可能に軸支されている。
吐出側圧力センサ8は、図示とは異なり、圧縮機本体4と熱交換器6との間に接続された空圧配管31における逆止弁32の上流側に設けられ、検出した吐出圧力Pを制御装置10に出力するようになっている。吸込側圧力センサ9は、圧縮機本体4の上記吸引口と吸気フィルタ33との間に接続された空圧配管34に設けられ、検出した吸込圧力Pを制御装置10に出力するようになっている。
図3は、上記制御装置10の詳細機能を周辺機器と併せて表すブロック図である。
この図3において、制御装置10は、吐出側圧力センサ8及び吸込側圧力センサ9からの検出信号を入力する入力部35と、制御処理プログラムを記憶する記憶部(ROM)36と、この記憶部36に記憶されたプログラムに基づいて演算処理を行う制御部(CPU)37と、この制御部37からの指令に応じて第1モータ制御リレー38及び第2モータ制御リレー39に制御信号を出力し、また第1モータ制御リレー38の接点が開き状態であるか閉じ状態であるかを検出するモータ制御回路40とを有する。モータ3は、直列に接続された第1モータ制御リレー38及び第2モータ制御リレー39(通常、接点が閉じ状態である)を介しバッテリ41に接続されている。
制御装置10は、まず第1の機能として、吐出側圧力センサ8からの検出信号に対し所定の演算処理を行って、生成した制御信号を第1モータ制御リレー38に出力するようになっている。詳細には、吐出圧力Pが所定値(使用最低圧力、例えば固定値として記憶部36に設定記憶されているか、あるいは適宜の外部設定手段によりその都度固定値として設定記憶させてもよい)未満である場合には、第1モータ制御リレー38の接点を閉じ状態とし、これによりモータ3が通電されて駆動する。そして、モータ3の駆動によって圧縮機本体4が駆動され、吐出圧力Pが所定値(使用最高圧力、例えば固定値として記憶部36に設定記憶されているか、あるいは適宜の外部設定手段によりその都度固定値として設定記憶させてもよい)以上となった場合には、第1モータ制御リレー38の接点を開き状態とし、モータ3を停止させるようになっている。
また、制御装置10は、第2の機能として、吸込側圧力センサ9からの検出信号に対し所定の演算処理を行って、生成した制御信号を警報装置(図示せず)に出力するようになっている。詳細には、吸込圧力Pが規定値より小さくなった場合(言い換えれば、差圧が既定値より大きくなった場合)に、警報装置を駆動し、吸気フィルタ33が目詰まりしたことを報知するようになっている。
さらに、本実施形態の大きな特徴として、制御装置10は、圧力センサ8,9からの検出信号により圧縮機本体4が駆動状態であるか停止状態であるかを検出するようになっている。すなわち、圧縮機本体4の駆動状態では、吐出圧力Pは大気圧(0.1013MPa程度)より大きく吸込圧力Pは大気圧より小さくなり、圧縮機本体4の停止状態では、吐出圧力P及び吸込圧力Pはほぼ大気圧である。また、制御装置10は、モータ制御回路40で第1モータ制御リレー38の接点が開き状態であるか閉じ状態であるかを検出することで、モータ3が駆動状態であるか停止状態であるかを検出するようになっている。そして、圧縮機本体4が停止状態でありかつモータ3が駆動状態である場合には、第2モータ制御リレー39の接点を開き状態として、モータ3を停止させるようになっている。このような制御装置10の制御手順を図4により説明する。図4は、制御装置10の上記制御に係わる制御処理内容を表すフローチャートである。
この図4において、まずステップ100で、吐出側圧力センサ8からの検出信号により吐出圧力Pが大気圧であるかどうかを判定する。吐出圧力Pが大気圧である場合は、ステップ100の判定が満たされ、ステップ110に移る。一方、吐出圧力Pが大気圧でない場合は、ステップ100の判定が満たされず、ステップ120に移る。ステップ120では、吸込側圧力センサ9からの検出信号により吸込圧力Pが大気圧であるかどうかを判定する。吸込圧力Pが大気圧でない場合は、ステップ120の判定が満たされず、ステップ100に戻って、上記同様の手順を繰り返す。一方、吸込圧力Pが大気圧である場合には、ステップ120の判定が満たされ、ステップ110に移る。
ステップ110では、モータ制御回路40で第1モータ制御リレー38の接点が閉じ状態であるかどうかを判断し、これによりモータ3が駆動状態であるかどうかを判定する。モータ3が停止状態である(言い換えれば、第1モータ制御リレー38の接点が開き状態である)場合は、ステップ110の判定が満たされず、ステップ100に戻って上記同様の手順を繰り返す。一方、モータ3が駆動状態である(言い換えれば、第1モータ制御リレー38の接点が閉じ状態である)場合は、ステップ110の判定が満たされ、ステップ130に移る。
ステップ130では、モータ制御回路40から第2モータ制御リレー39に制御信号を出力し接点を開き状態として、モータ3を停止させる。その後、ステップ100に戻って、上記同様の手順を繰り返す。
次に、本実施形態の動作及び作用効果を説明する。
上記本発明のオイルフリースクロール圧縮機1において、例えば工場空気源等に使用する場合には、モータ3を駆動し、プーリ14,15及びVベルト16を介して回転動力を伝達して、圧縮機本体4の主クランク軸20を回転駆動させる。この主クランク軸20の回転開始と同時に、歯付きプーリ22A,22B及びタイミングベルト23を介して回転動力を伝達して、補助クランク軸21が回転する。そして、これら主クランク軸20及び補助クランク軸21を同期回転させることにより、旋回スクロール部材17は、自転運動を阻止された状態で、主クランク軸20のクランク部20aの偏心量(=補助クランク軸21のクランク部21aの偏心量)に等しい半径の旋回運動をする。この旋回スクロール部材17の旋回運動に伴って、吸入口から空気を流入し、流入した空気を圧縮作動室24A,24B内でその容積を中心側に向かって減じながら所定の圧力まで圧縮して吐出口18d,19dから吐出する。そして、圧縮機本体4からの圧縮空気は、熱交換器6で適正温度まで冷却し、ドライヤ7で適正湿度まで除湿して、オイルフリースクロール圧縮機1から圧送する。
このようなオイルフリースクロール圧縮機の動作において、Vベルト16の経年的なのびにより張力が低下することがあり、その場合にはモータ3が駆動しているにも関わらず圧縮機本体4が駆動しなくなり、圧縮機本体4のプーリ14に対しVベルト16のみがスリップ(空回り)する可能性がある。
そこで本実施形態においては、制御装置10は、前述の図4のステップ100において、吐出側圧力センサ8からの検出信号により吐出圧力Pが大気圧であるか、あるいはステップ120において吸込側圧力センサ9からの検出信号により吸込圧力Pが大気圧であるかを判定することにより、圧縮機本体4が停止状態であるかどうかを検出する。またステップ110において、第1モータ制御リレー38の接点が閉じ状態であるかどうかを判断することにより、モータ3が駆動状態であるかどうかを判定する。そして、圧縮機本体4が停止状態でありかつモータ3が駆動状態であるときに、すなわち圧縮機本体4のプーリ14に対しVベルト16が空回りしたときに、ステップ130において、第2モータ制御リレー39に制御信号を出力し接点を開き状態として、モータ3を停止させる。これにより、Vベルト16の空回り状態を検知し、Vベルト16の折損を防止することができる。
なお、上記一実施形態においては、吐出側圧力検出手段として吐出側圧力センサ8を設けた構成を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば圧力センサ8に代えて圧力スイッチを設けてもよい。また、吐出側圧力センサ8等の吐出側圧力検出手段さえ設ければ、吸込側圧力センサ9を設けない構成としてもよい。これらの場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記一実施形態においては、モータ3を停止させる停止手段として、第2モータ制御リレー39の接点を開き状態とすることでモータ3を停止させるような構成を例にとって説明したが、これに限られず、例えば第2モータ制御リレー39を設けず、第1モータ制御リレー38の接点を開き状態とすることでモータ3を停止させるような構成としてもよいことは言うまでもない。
本発明の第2実施形態を図5により説明する。
本実施形態は、圧縮機本体検出手段として、圧縮機本体4における稼動部の位置変化を検出する変位検出手段を設けた実施形態である。
図5は、本実施形態によるベルト駆動型空気圧縮機を構成する圧縮機本体の詳細構造を表す縦断面図である。なお、この図5において、上記一実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態による圧縮機本体4’においては、旋回スクロール部材17の主クランク軸20側(図5中下側)端部の位置変化(距離)を検出する位置センサ42を固定スクロール部材18に設ける。この位置センサ42は、旋回スクロール部材17の旋回運動に伴って周期的に変化する旋回スクロール部材17の主クランク軸側端部までの距離を検出し、その検出信号を上記制御装置10に出力する。制御装置10は、位置センサ41からの検出信号により旋回スクロール部材17が旋回運動を行っているかどうかを判断し、これにより圧縮機本体4が駆動状態であるか停止状態であるかを判定する。そして、上記一実施形態同様、圧縮機本体4が停止状態にありかつモータ3が駆動状態にあることを検出したときには、上記第2モータ制御リレー39に制御信号を出力し接点を開き状態として、モータ3を停止させる。
以上のように構成された本実施形態においても、上記一実施形態同様、ベルトの空回り状態を検知し、ベルトの折損を防止することができる。
なお、上記第2実施形態においては、変位検出手段としての位置センサ42は、旋回スクロール部材17の端部との距離を検出するような構成を例にとって説明したが、これに限れられない。すなわち、例えばバランスウェイト27A,27B(又は28A,28B)との距離を検出したり、また例えば主クランク軸20又は補助クランク軸21の外周部に平坦部を設け、回転運動に伴い変化する外周部との距離等を検出してもよい。これらの場合も、上記同様の効果を得ることができる。
本発明のオイルフリースクロール圧縮機の第1実施形態を構成する制御装置の詳細機能を周辺機器と併せて表すブロック図である。 本発明のオイルフリースクロール圧縮機の第1実施形態の概略構造を表す縦断面図である。 本発明のオイルフリースクロール圧縮機の第1実施形態を構成する圧縮機本体の詳細構造を表す水平断面図である。 本発明のオイルフリースクロール圧縮機の第1実施形態を構成する制御装置の制御処理内容を表すフローチャートである。 本発明のオイルフリースクロール圧縮機の第2実施形態を構成する制御装置の制御処理内容を表すフローチャートである。
符号の説明
オイルフリースクロール圧縮機
3 モータ(電動機)
4 圧縮機本体
8 吐出側圧力セン
9 吸込側圧力セン
10 制御装
16 Vベルト
38 第1モータ制御リレ
39 第2モータ制御リレ
42 位置セン

Claims (1)

  1. 圧縮作動室内をオイルフリー状態で運転して空気を圧縮する圧縮機本体と、この圧縮機本体にベルトを介し動力伝達する電動機とを備えたオイルフリースクロール圧縮機において、
    前記圧縮機本体の吐出側配管における逆止弁の上流側に設けられ、前記圧縮機本体の吐出圧力を検出する吐出側圧力検出手段と、
    前記吐出側圧力検出手段の検出結果に基づき、検出された吐出圧力が大気圧であるときに前記圧縮機本体が停止状態にあると判断する圧縮機本体検出手段と、
    前記電動機が駆動状態にあるかどうかを検出する電動機検出手段と、
    前記ベルトのスリップ状態として前記圧縮機本体が停止状態であると判断されかつ前記電動機が駆動状態であることが検出されたときに、前記電動機を停止させる停止手段とを備えることを特徴とするオイルフリースクロール圧縮機。
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