JP4478041B2 - 胴縁受セット - Google Patents

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Description

本発明は、胴縁及び胴縁受部材を備える胴縁受セットに関するものである。
近年、断熱性能の向上や結露の防止に有効な手段として、外断熱が注目を浴びている。この外断熱とは、具体的には、建物躯体のコンクリート外壁を断熱材で覆い、更にその外側に空気層を介して外装材を取付けるものである。この外断熱に用いられる外装材取付具は、例えば、下記特許文献1に開示されている。
この特許文献1に記載のレベル調整器具において、表面材取付部材50を介して表面材63が取付け可能なレベル調整部材20は、建物躯体60のコンクリート壁面に打ち込み固定されたアンカーボルト61と連結されているネジ部材12の遊端側に、ネジ部材12回りに回動自在な状態で取付けられている。レベル調整部材20を構成するレベル調整治具材22及び固定部材23は、ポップナット等のナット部材21により一体化して固定されている。そして、コンクリート壁面に沿って延びる表面材取付部材50のリップ部51,52が、この固定部材23の凸部26と嵌合することにより固定されている。この嵌合により固定した後、レベル調整治具材22を手で回転させて、固定部材23のような胴縁受部材の不陸(レベル)調整を行っている。
特開2002−21292号公報
上記のレベル調整治具材において、表面材取付部材及び固定部材は、表面材取付部材のリップ部と、固定部材の板状の凸部とが、点接触で嵌合している。このため、胴縁としての表面材取付部材は、胴縁受部材としての固定部材に対して滑りやすく、また、脱落しやすい。これにより、胴縁受部材に対する胴縁の固定は不十分であった。また、このような胴縁受部材の凸部を形成するには、プレス成形等の加工が必要である。このため、製造しにくく、高コストとなってしまうという問題も起こりうる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、胴縁を十分に固定するとともに低コストで製造し得る胴縁受セットを提供することを目的とする。
本発明に係る胴縁受セットは、ベース板部、ベース板部の両側縁部において同じ面側に鋭角に屈曲形成された屈曲部、及び屈曲部の端縁部において外側に折返し形成された折返し部を有する胴縁受部材と、断面略コ字状をなす胴縁本体部、及び胴縁本体部の両側縁部において内側に鋭角に屈曲形成されたバネ板部を有する胴縁と、を備え、ベース板部の幅は、バネ板部の先端間の幅よりも広く設けられており、バネ板部を弾性変形させて胴縁受部材に対して胴縁を押し込むことで、屈曲部と折返し部との間にバネ板部が係止されて、胴縁が胴縁受部材に嵌め合わされ、胴縁受部材は、折返し部のベース板部側に立設されるとともに胴縁の外周面と接触する側壁部を有する、ことを特徴とする。
この胴縁受セットでは、胴縁受部材のベース板部の幅が、胴縁のバネ板部の先端間の幅よりも広く設けられている。このため、胴縁のバネ板部を弾性変形させて胴縁受部材に対して胴縁を押し込むことで、屈曲部と折返し部との間にバネ板部が係止されて、胴縁が胴縁受部材に嵌め合わされる。これにより、屈曲部及び折返し部の延在方向に渡って、バネ板部が係止される。従って、胴縁及び胴縁受部材は線接触することになり、点接触の場合に比べて、胴縁は胴縁受部材に対して滑りにくくなり、また脱落しにくくなる。この結果、胴縁受部材に対して胴縁を十分に固定することができる。また、胴縁受部材は、屈曲及び折返しにより構成されているため、低コストで製造することができる。また、胴縁受部材は、折返し部のベース板部側に立設されるとともに胴縁の外周面と接触する側壁部を有する。これにより、胴縁の外周面が側壁部と接触するため、胴縁のバネ板部が胴縁受部材の屈曲部に押付けられる。従って、胴縁は胴縁受部材に対して、より滑りにくくなり、また脱落しにくくなる。この結果、胴縁受部材に対して胴縁をより確実に固定することができる。
また、胴縁受部材の側壁部は、屈曲部側に突設された突出部を有するのも好ましい。これにより、胴縁の外周面が側壁部に加えて更に突出部とも接触するため、胴縁の外周面が突出部に押付けられる。このため、この押付けに対し、胴縁の外周面からの反発力が発生する。従ってこの反発力により、胴縁は胴縁受部材に対して、よりいっそう滑りにくくなり、また脱落しにくくなる。この結果、胴縁受部材に対して胴縁をより確実に固定することができる。
また、胴縁受部材の突出部は、曲面部を有するのも好ましい。これにより、突出部の曲面部のうち屈曲部側に最も近い部分が、胴縁の外周面に対して最も強く押付けられる。このため、この押付けに対し、胴縁の外周面からの反発力が発生する。この反発力に対しては、突出部の曲面部のうち屈曲部側に最も近い部分が最も抵抗する。従ってこの抵抗により、胴縁は胴縁受部材に対して、よりいっそう滑りにくくなり、また脱落しにくくなる。この結果、胴縁受部材に対して胴縁をより確実に固定することができる。
また、ネジを備え、胴縁受部材の突出部に、屈曲部側に向かって貫通する胴縁受ネジ孔が形成され、ネジは、胴縁受ネジ孔に螺合するとともに、胴縁の外周面から胴縁に螺入するのも好ましい。ネジが胴縁受部材に螺合するとともに胴縁に螺入することにより、胴縁受部材及び胴縁が押付け合わされる。押付け合わされる胴縁受部材及び胴縁の近傍では、胴縁受部材及び胴縁は元の形状に戻ろうとするために、ネジは両端から引張荷重を受ける。従って、ネジの弛みが防止される。従って、胴縁受部材に対して胴縁をより確実に固定することができる。
本発明によれば、胴縁を十分に固定するとともに低コストで製造し得る胴縁受セットを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る胴縁受セットの好適な実施形態について詳細に説明する。尚、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係る胴縁受セットについて説明する。
図1は、胴縁受セット30をボルト43に取付けた状態を模式的に示す斜視図である。また、図2(a)〜(c)は、図1に示した胴縁受セット30がポップナット42を有する状態を示す三面図である。図1及び図2に示すように、胴縁受セット30は、胴縁10及び胴縁受部材20を備えている。以下、説明の便宜上、ボルト43の延在方向(軸線方向)をX軸方向、胴縁10の延在方向(長手方向)をY軸方向、X軸方向及びY軸方向に対して直交する方向をZ軸方向として説明する。
ボルト43は、支柱54の外壁面となる合板53の法線方向(すなわちX軸方向)に延在するように、一端が合板53に固定されている。合板53の上には透湿気密シート52が設けられ、気密性が高められている。透湿気密シート52上には断熱材51が設けられている。胴縁受セット30は、ボルト43の遊端側(すなわち他端側)に取付けられている。外装材(図示せず)は、この胴縁受セット30が備える胴縁10に取付けられる。なお、ボルト43の一端は、ナット44と螺合している。ナット44は固定用プレート45に固定されており、固定用プレート45は固定用ネジ46により合板53に固定されている。また、ボルト43の他端は、胴縁受部材20に固定されたポップナット42に螺合している。ポップナット42は、胴縁受部材20を挿通するとともに、ツバ部42a及び42bにより胴縁受部材20のベース板部21aを挟持している。
胴縁受部材20は、ベース板部21a、屈曲部21b、折返し部21c、及び側壁部22を有している。ベース板部21aは、その幅が、後述のバネ板部14の先端15間の幅よりも広く設けられている。ベース板部21aは、合板53と平行に固定されており、ポップナット42を有している。ポップナット42とボルト43が螺合することにより、胴縁受部材20がボルト43の一端に取付けられている。屈曲部21bは、ベース板部21aの両側縁部26において同じ面側(図1では合板53側)に屈曲形成された面である。屈曲部21b及びベース板部21aがなす角度は、0°より大きく、90°未満の鋭角となっている。折返し部21cは、屈曲部21bの端縁部27において外側に折返し形成された面である。折返し21c及び屈曲部21bがなす角度は、0°より大きく、90°未満の鋭角となっている。また、ベース板部21a及び折返し部21cは互いに略平行な位置関係を有している。ベース板部21a、このベース板部21aに連なる屈曲部21b、及びこの屈曲部21bに連なる折返し部21cにより、断面の形状が略Z字状となっている。側壁部22は、折返し部21cのベース板部21a側に立設されるとともに、胴縁10の外周面12と接触している。また、側壁部22に、屈曲部21b側に向かって貫通する胴縁受ネジ孔29aが形成されている。なお、胴縁受部材20の材質は、可撓性を有していれば特に限定されず、例えば金属製でもよい。
胴縁10は、胴縁本体部11及びバネ板部14を備えている。胴縁本体部11は、断面略コ字状をなしており、外装材(図示せず)を取付けることができる。バネ板部14は、胴縁本体部11の両側縁部16において内側に鋭角に屈曲形成された板であり、外周面12とともに断面略J字状をなす板である。また、バネ板部14は、バネのような弾性変形が可能である。バネ板部14の先端15間の幅は、ベース板部21aの幅よりも短く設けられている。バネ板部14は、屈曲部21bと折返し部21cの間に係止されることにより、胴縁10が胴縁受部材20に嵌め合わされている(嵌合の詳細については後述する)。なお、胴縁受部材20の側壁部22に、屈曲部21bに向かって貫通する胴縁受ネジ孔29aが形成されている。ここで、胴縁受セット30が備えるネジ29が、胴縁受ネジ孔29aに螺合している。更に、このネジ29は、胴縁10の外周面12から胴縁10に螺入、すなわちねじ込まれている。なお、胴縁10の材質は、可撓性を有するとともに胴縁10にネジ29が螺入可能であれば特に限定されず、例えば金属製でもよい。
ここで、胴縁受セット30の寸法について、一例を以下に示す。図2(a)に示すように、例えば、胴縁10の幅(Z軸方向の長さL1)は50mmである。また、胴縁受部材20の幅(Z軸方向の長さL2)は53.2mmである。また、また、胴縁受部材20の奥行き(Y軸方向の長さL3)は60mmである。また、図2(b)に示すように、胴縁受部材20の高さ(X軸方向の長さL4)は18mmである。また、胴縁10の高さ(X軸方向の長さL5)は19mmである。また、胴縁受部材20の側壁部22の、図2(c)における上端部から胴縁受ネジ孔29aの中心までの距離(X軸方向の長さL6)は5mmである。また、胴縁受部材20の側壁部22から屈曲部21bまでの最短距離(X軸方向の長さL7)は3.5mmである。また、胴縁受部材20のベース板部21a及び折返し部21c間の距離(X軸方向の長さL8)は8.5mmである。また、折返し部21cの長さ(Z軸方向の長さL9)は9.5mmである。また、胴縁10の肉厚は1mmであり、胴縁受部材20の肉厚は1.6mmである。
次に、胴縁10を胴縁受部材20に対して固定させる過程について説明する。
図3(a)〜(c)は、胴縁10を胴縁受部材20に対して固定させる順序を示す説明図であり、胴縁10及び胴縁受部材20のみを抜き出した正面図がそれぞれ示されている。まず、図3(a)に示すように、胴縁10のバネ板部14が胴縁受部材20のベース板部21aの両角に当接できるように、胴縁10を胴縁受部材20に対して対向させる。次に、図3(b)に示すように、胴縁10を胴縁受部材20に押付けると、バネ板部14の傾斜面14aが胴縁受部材20のベース板部21aの両角に当接する。次に、図3(c)に示すように、胴縁10を胴縁受部材20に対して更に押付けると、バネ板部14は、その傾斜面14aがベース板部21aに接触しながら、弾性変形により側壁部22側に撓んで曲げられる状態になる。次に、図3(d)に示すように、バネ板部14の先端15が屈曲部21bと接する位置まで胴縁10が押し込まれると、バネ板部14は撓みにより蓄積された弾性力によって元の状態に復元し、バネ板部14が屈曲部21bと折返し部21cとの間に係止された状態で、胴縁10が胴縁受部材20に嵌め合わされて固定される。なお、このとき、胴縁本体部11の両側縁部16は折返し部21cに当接している。
以上のように、バネ板部14が、屈曲部21bと折返し部21cとの間に係止された状態で嵌め合わされる。この状態では、屈曲部21bと折返し部21cの延在方向(すなわちY軸方向)に渡って、胴縁10のバネ板部14が係止されて固定される。従って、胴縁10及び胴縁受部材20は線接触することになり、点接触の場合に比べて、胴縁10は胴縁受部材20に対して滑りにくく、また脱落しにくくなる。この結果、胴縁受部材20に対して胴縁10を十分に固定することができ、施工性を向上させることができる。また、胴縁受部材20は屈曲及び折返しにより構成されており、切り欠き等の加工が不要であるため、低コストで容易に製造することができる。
また、胴縁受部材20は、側壁部22を有する。側壁部22は、折返し部21cのベース板部21a側に立設しており、胴縁10の外周面12と接触している。胴縁10の外周面12が側壁部22と接触するため、胴縁10のバネ板部14が胴縁受部材20の屈曲部21bに線接触しながら押付けられる。従って、胴縁10は胴縁受部材20に対して、より滑りにくくなり、また脱落しにくくなる。この結果、胴縁受部材20に対して胴縁10をより確実に固定することができる。
また、胴縁受部材20の側壁部22に、屈曲部21b側に向かって貫通する胴縁受ネジ孔29aが形成されている。ここで、胴縁受セット30が備えるネジ29が、胴縁受ネジ孔29aに螺合している。更に、この胴縁受ネジ孔29aに螺合したネジ29は、胴縁10の外周面12から胴縁10に螺入している。このため、胴縁受部材20に対して胴縁10を確実に固定することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る胴縁受セット30Aについて説明する。
図4(a)及び(b)は、第2実施形態に係る胴縁受セット30Aが備える胴縁受部材20Aを示す、異なる角度からの斜視図である。また、図5(a)〜(c)は、胴縁受セット30Aがポップナット42を有する状態を示す三面図である。胴縁受セット30Aは、胴縁10及び胴縁受部材20Aを備える。胴縁受部材20Aの側壁部22は、図4(a)及び(b)に示すように、突出部23を有している。突出部23は、屈曲部21b側に約0.5〜1mmほど突設している。突出部23の外形は、略直方体状であり、X軸方向を突出部23の長手方向としている。また、突出部23は、図5(a)〜(c)に示すように、胴縁10が胴縁受部材20Aに固定されている状態で、胴縁10の外周面12と接触する。なお、図5(a)〜(c)に示される各寸法L1〜L9は、上述のとおりである。
また、胴縁受部材20Aの突出部23に、屈曲部21b側に向かって貫通する胴縁受ネジ孔29aが形成されている。胴縁受セット30が備えるネジ29が胴縁受ネジ孔29aに螺合している。更に、このネジ29は、胴縁10の外周面12から胴縁10に螺入、すなわちねじ込まれている。なお、胴縁受ネジ孔29aの内径は、ネジ29の直径の80%〜90%程度とするのが好ましい。これにより、ネジ29を胴縁受ネジ孔29aに螺合させる際に、ネジ切りながら螺合させることができるので、胴縁10と胴縁受部材20との固定をより安定させることができる。
以上のように、側壁部22が突出部23を有することにより、図5(a)〜(c)に示すように、胴縁10の外周面12が側壁部22に加えて更に突出部23と接触する。このため、特に図5(a)及び(c)に示すように、胴縁10の外周面12が突出部23に押付けられる。この押付けに対し、胴縁10の外周面12からの反発力が発生する。従ってこの反発力により、胴縁10は胴縁受部材20Aに対して、よりいっそう滑りにくくなり、また脱落しにくくなる。この結果、胴縁受部材20Aに対して胴縁10をより確実に固定することができ、施工性を向上させることができる。
また、突出部23に形成された胴縁受ネジ孔29aにネジ29が螺合している。更に、この胴縁受ネジ孔29aに螺合したネジ29は、胴縁10の外周面12から胴縁10に螺入している。このように、ネジ29が胴縁受部材20に螺合するとともに胴縁10に螺入することにより、胴縁受部材20及び胴縁10が押付け合わされる。この押付け合わされる部分の近傍では、胴縁受部材20及び胴縁10はもとの形状に戻ろうとする。これにより、ネジ29は両端から引張荷重を受けるため、ネジ29の弛みが防止される。この結果、胴縁受部材20に対して胴縁10をより確実に固定することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る胴縁受セット30Bについて説明する。
図6(a)及び(b)は、第3実施形態に係る胴縁受セット30Bが備える胴縁受部材20Bを示す、異なる角度からの斜視図である。また、図7(a)〜(c)は、胴縁受セット30Bがポップナット42を有する状態を示す三面図である。胴縁受セット30Bは、胴縁10及び胴縁受部材20Bを備える。胴縁受部材20Bの側壁部22は、図6(a)及び(b)に示すように、突出部23Bを有する。突出部23Bは、曲面部24を有している。曲面部24の外形は、円柱を軸方向に平行に切断した略半円柱状であり、X軸方向を曲面部24の長手方向としている。また、曲面部24は、図7(a)〜(c)に示すように、胴縁10が胴縁受部材20Bに固定されている状態で、胴縁10の外周面12と接触する。また、曲面部24に、上述の胴縁受ネジ孔29aが形成されている。なお、図7(a)〜(c)に示される各寸法L1〜L9は、上述のとおりである。
以上のように、突出部23Bが曲面部24を有することにより、図7(a)〜(c)に示すように、突出部23Bの曲面部24のうち屈曲部21b側に最も近い部分が、胴縁10の外周面12に対して最も強く押付けられる。このため、この押付けに対し、胴縁10の外周面12から、反発力が発生する。ここで、曲面部24のうち屈曲部21b側に最も近い部分が、最も弾性力を有する。従って、この反発力に対しては、曲面部24のうち屈曲部21b側に最も近い部分が、最も抵抗する。これにより、胴縁10は胴縁受部材20Bに対して、よりいっそう滑りにくくなり、また脱落しにくくなる。この結果、胴縁受部材20Bに対して胴縁10をより確実に固定することができ、施工性を向上させることができる。
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。なお、上記の実施形態及び下記の変形例は、本発明の範囲を制限するものではなく、当業者がこれらの実施形態及び変形例を本発明の特許請求の範囲の主題に反することなく発展させることができるものである。
例えば、第3実施形態の曲面部24の形状は、X軸方向を長手方向とした構成となっているが、図8(a)及び(b)に示すように、Y軸方向を長手方向とする曲面部25を有する構成としてもよい。これにより、側壁部22のY軸方向における強度を併せて向上させることができる。
胴縁受セットをボルトに取付けた状態を模式的に示す斜視図である。 図1に示した胴縁受セットがポップナットを有する状態を示す三面図である。 胴縁を胴縁受部材に対して固定させる順序を示す説明図である。 第2実施形態に係る胴縁受セットが備える胴縁受部材を示す斜視図である。 胴縁受セットがポップナットを有する状態を示す三面図である。 第3実施形態に係る胴縁受セットが備える胴縁受部材を示す斜視図である。 胴縁受セットがポップナットを有する状態を示す三面図である。 胴縁受セットが備える胴縁受部材の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
10…胴縁、11…胴縁本体部、12…外周面、14…バネ板部、14a…傾斜面、15…先端、16…両側縁部、20,20A,20B…胴縁受部材、21a…ベース板部、21b…屈曲部、21c…折返し部、22…側壁部、23,23B…突出部、24,25…曲面部、26…側縁部、27…端縁部、29…ネジ、29a…胴縁受ネジ孔、30,30A,30B…胴縁受セット、42…ポップナット、42a,42b…ツバ部、43…ボルト、44…ナット、45…固定用プレート、46…固定用ネジ、51…断熱材、52…透湿気密シート、53…合板、53…外壁面、54…支柱。

Claims (4)

  1. ベース板部、前記ベース板部の両側縁部において同じ面側に鋭角に屈曲形成された屈曲部、及び前記屈曲部の端縁部において外側に折返し形成された折返し部を有する胴縁受部材と、
    断面略コ字状をなす胴縁本体部、及び前記胴縁本体部の両側縁部において内側に鋭角に屈曲形成されたバネ板部を有する胴縁と、を備え、
    前記ベース板部の幅は、前記バネ板部の先端間の幅よりも広く設けられており、
    前記バネ板部を弾性変形させて前記胴縁受部材に対して前記胴縁を押し込むことで、前記屈曲部と前記折返し部との間に前記バネ板部が係止されて、前記胴縁が前記胴縁受部材に嵌め合わされ
    前記胴縁受部材は、前記折返し部の前記ベース板部側に立設されるとともに前記胴縁の外周面と接触する側壁部を有する、ことを特徴とする胴縁受セット。
  2. 前記胴縁受部材の前記側壁部は、前記屈曲部側に突設された突出部を有することを特徴とする請求項に記載の胴縁受セット。
  3. 前記胴縁受部材の前記突出部は、曲面部を有することを特徴とする請求項に記載の胴縁受セット。
  4. ネジを備え、
    前記胴縁受部材の前記突出部に、前記屈曲部側に向かって貫通する胴縁受ネジ孔が形成され、
    前記ネジは、前記胴縁受ネジ孔に螺合するとともに、前記胴縁の前記外周面から前記胴縁に螺入することを特徴とする請求項またはに記載の胴縁受セット。
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