JP4477402B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、ホストコンピュータなどの画像処理装置に通信可能に接続され、当該ホストコンピュータから送信される画像形成条件及び画像データに基づいて用紙に画像を形成することにより1頁又は2頁以上の画像形成済みの用紙(以下、画像形成物という。)からなる印刷物を作成するとともに、ホストコンピュータから送信される用紙へのステープル留めが行われる領域に関する情報に基づいて、その印刷物の所定の領域にステープル留めを行うことのできる画像形成装置に関するものである。
従来、プリント装置において、縦長の画像形成物(長方形用紙の両短辺に画像の天地を一致させて形成された縦長画像形成物。以下、ポートレートモード印刷物という。)と横長の画像形成物(長方形用紙の両長辺に画像の天地を一致させて形成された横長画像形成物。以下、ランドスケープモード印刷物という。)を混在させてプリント処理を行うことのできるプリント装置が知られている。
また、画像形成物をステープルで留めることのできるプリント装置(以下、ステープル機能付きプリント装置という。)においては、ポートレートモード印刷物とランドスケープモード印刷物とを混合した印刷物の場合、例えばランドスケープモード印刷物に対して指定された綴じ位置(例えば横長用紙の左端部に設けられた綴じ代)に2個のステープル留めを行うと、ポートレートモード印刷物については天側若しくは地側がステープルで留められ、見難い見開きとなることから、このような不具合を解消するプリント装置も提案されている。
例えば特開2002−79717公報には、第1ページが縦ページ(ポートレートモードで画像が形成されたページ)であるか横ページ(ランドスケープモードで画像が形成されたページ)であるかと、画像形成物の綴じ位置とを参照し、指定された綴じ位置にステープルを留めたとき、各見開きを構成する隣り合う2ページがそれぞれ先頭側のページを末尾側のページに対して左側若しくは上側となるように配置した状態で見ることができる複数枚の両面印刷物からなる画像形成物となるようにプリント処理を行うプリント装置が記載されている。
特開2002−79717公報
ところで、ステープル機能付きプリント装置において、ポートレートモード印刷物とランドスケープモード印刷物とが混在する印刷物に対し、各印刷物について左側の綴じ代に上下2箇所のステープル留めを指示する条件が設定されていると、図13(a)に示すように、ポートレートモード印刷物に対しては、縦長用紙の左側の長辺に沿う綴じ代Taに2個のステープルSが留められるが、ランドスケープモード印刷物に対しては、図13(b)に示すように、横長用紙の左側の短辺に沿う綴じ代Tbに2個のステープルSが留められ、両モードの印刷物に対するステープルの留め位置が相違するため、ポートレートモード印刷物とランドスケープモード印刷物とが混在する印刷物Kに対しては、いずれか一方のステープルの留め方を採用しなければならない。
なお、図13において、「R」は用紙に形成されている画像の向きを示すために便宜上、付したマークである。また、「天」は画像の上側を示し、「地」は画像の下側を示して
いる。
そこで、コンピュータからポートレートモード印刷物の画像データとランドスケープモード印刷物の画像データとにそれぞれステープルによる綴じ方の条件(以下、ステープル条件という。)が付されてプリント装置に送信された場合、プリント装置側でいずれか一方のステープル条件を自動的に採用するように設定し、例えば図13(a)のポートレートモード印刷物に対するステープルの留め方を採用するようにすると、同図(c)に示すように、ランドスケープモード印刷物に対しては天側が2個のステープルで綴じられるため、印刷物Kのうち、ポートレートモード印刷物の部分は左横方向に開くことができるが、ランドスケープモード印刷物の部分は左横方向に開くことはできなくなるという不都合が生じる。
逆に図13(b)のランドスケープモード印刷物に対するステープルの留め方を採用しても、同図(d)に示すように、ポートレートモード印刷物に対しては地側が2個のステープルで綴じられるため、印刷物Kのうち、ランドスケープモード印刷物の部分は左横方向に開くことができるが、ポートレートモード印刷物の部分は左横方向に開くことはできなくなるという不都合が生じる。
従って、このような不都合を回避するには、従来は、コンピュータからポートレートモード印刷物の画像データとランドスケープモード印刷物の画像データとにそれぞれステープル条件が付されてプリント装置に送信された場合、ポートレートモード印刷物とランドスケープモード印刷物を分離してそれぞれ指定されたステープル条件で綴じた印刷物を作成するか、ポートレートモード印刷物とランドスケープモード印刷物とが混在する印刷物に対してはステープル条件を無視してステープル留めを行わないようにするしかなかった。
しかし、プリント装置で前者の処理を採用した場合は、ポートレートモード印刷物とランドスケープモード印刷物が混在する印刷物を全体として1つとしたいユーザの意図に反して印刷物が2つ以上に分離されるため好ましくなく、後者の処理を採用した場合は、印刷物が多数の部数になる場合、両モードの印刷物が指定された方向に開くことができるように各部をユーザが手でステープルを1箇所留めする必要があり、プリント装置のステープル機能を有効活用することができないことになる。
すなわち、後者の処理を採用した場合は、印刷物Kが図13(c)となる場合は、各部のポートレートモード印刷物の左下隅となる位置にユーザが手でステープルを1箇所留めし、印刷物Kが図13(d)となる場合は、各部のランドスケープモード印刷物の左上隅となる位置にユーザが手でステープルを1箇所留めする必要があり、プリント装置のステープル機能を有効活用することができないことになる。
このような問題は、ポートレートモード印刷物とランドスケープモード印刷物が混在した印刷物だけでなく、ステープルによる綴じ方の異なる同一モードの印刷物が混在する印刷物(以下、縦長/横長の印刷物の種類又はステープルによる綴じ方が異なる複数種類の印刷物を含む印刷物を混合印刷物という。)にも生じる。
なお、上述した特開2002−79717公報に記載の技術は、混合印刷物に対して、例えばランドスケープモード印刷物のステープル条件でステープル留めをした場合にポートレートモード印刷物の見開き部分が見辛くなるという不都合を解消するため、このような不都合が生じる場合はポートレートモード印刷物の印刷方向を変更するというもので、この技術は、ステープルにより2箇所留めをする以上、混合印刷物においてポートレートモード印刷物とランドスケープモード印刷物のいずれかの部分が所望の方向に開けなくなるという上述の不都合を解消することはできない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、縦長/横長の印刷物の種類又はステープルによる綴じ方が異なる複数の印刷物を含む混合印刷物を作成する場合にも当該混合印刷物のうちポートレートモード印刷物とランドスケープモード印刷物のいずれかの部分が開けないという不都合を生じさせることのない適切なステープル留めが可能な画像形成装置を提供するものである。
本発明は、頁単位で用紙に画像形成を行うことにより1頁又は2頁以上の画像形成物からなる印刷物を作成させるための第1の情報と前記用紙を搬送方向と当該搬送方向に直交する方向でそれぞれ2分割してなる4つの領域に分割し、各分割領域にステープル留めを行うか否かを示す4ビット情報からなる第2の情報とが入力される入力手段と、前記第1の情報に基づいて頁単位で用紙に画像を形成し、前記印刷物を作成する印刷物作成手段と、前記第2の情報に基づいて、前記印刷物作成手段によって作成された印刷物にステープル留めを行う後処理手段とを備えた画像形成装置であって、前記入力手段から縦長/横長の印刷物の種類又はステープルによる綴じ方が異なる複数種類の印刷物を含む混合印刷物について印刷物毎に前記第1,第2の情報が入力されると、前記印刷物作成手段により各印刷物を当該印刷物に対応する第1の情報に基づいて順番に作成して前記混合印刷物を作成させる印刷物作成制御手段と、前記用紙の4つの分割領域のうち、前記印刷物作成手段によって作成された印刷物に対して、前記後処理手段でステープル留めが可能な分割領域を示す4ビット情報からなる第3の情報を記憶する記憶手段と、前記混合印刷物に含まれる印刷物毎に設定された複数の前記第2の情報の4ビット情報と、前記第3の情報の4ビット情報の論理積を演算することにより、前記混合印刷物に対してステープル留めが行われる領域の情報を生成する領域情報生成手段と、前記領域情報生成手段によって生成されたステープル留めの領域情報に基づいて、前記印刷物作成制御手段によって作成された混合印刷物の所定の領域に前記後処理手段によりステープル留めを行わせる後処理制御手段と、を備えたものである(請求項1)。
なお、前記混合印刷物に対してステープル留めが行われる領域の情報は、当該混合印刷物に含まれる複数の印刷物の各印刷物に対するステープル留めが行われる領域のうち、全ての印刷物に共通してステープル留めが行われる領域である(請求項2)。
なお、前記入力手段は、前記混合印刷物に関する前記第1,第2の情報を生成する画像処理装置が通信可能に外部接続される通信手段からなり、前記混合印刷物に関する前記第1,第2の情報は、前記画像処理装置から前記通信手段を介して入力されるとよい(請求項)。
本発明によれば、混合印刷物について印刷物毎に印刷物を作成するための第1の情報とステープル留めが行われる領域に関する第2の情報が入力されると、各印刷物が当該印刷物に対応する第1の情報に基づいて順番に作成されて混合印刷物が作成される。また、各印刷物の第2の情報と記憶手段に記憶された第3の情報とに基づいて、各印刷物が第2の情報により指定された開き方向に開くことができるように混合印刷物に対してステープル留めが行われる領域の情報(以下、ステープル制御情報という。)が生成される。そして、このステープル制御情報に基づいて、混合印刷物の所定の領域にステープル留めが行わ
れる。
具体的には、第2の情報は、用紙を搬送方向と当該搬送方向に直交する方向でそれぞれ2分割してなる4つの領域に分割し、各分割領域にステープル留めを行うか否かを示す4ビット情報からなり、第3の情報は、用紙の分割領域のうち、後処理手段でステープル留めが可能な分割領域を示す4ビット情報からなるビット情報であるとすると、各印刷物に対して設定された複数の4ビット情報からなる第2の情報と4ビット情報からなる第3の情報の論理積を演算することにより4ビット情報からなるステープル制御情報が生成される。
ステープル制御情報は、第2の情報と第3の情報の論理積であるから、各印刷物に対して設定されたステープル留めが行われる領域と後処理手段で物理的にステープル留めが可能な領域のうち、重複する領域のみにステープル留めを行わせる4ビット情報となる。従って、ステープル制御情報に基づいて混合印刷物のステープル留めが行われると、混合印刷物の各印刷物は第2の情報により指定された開き方向に開くことができるようになる。
本発明によれば、ポートレートモード/ランドスケープモードの印刷物の種類又はステープルによる綴じ方が異なる複数の印刷物を含む混合印刷物を作成する場合にも当該混合印刷物のうちポートレートモード印刷物とランドスケープモード印刷物のいずれの部分も指定された方向に開くことができるようにステープル留めをすることができる。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態の概観図である。
本実施形態に係る画像形成装置1は、ページプリンタ装置1Aとフィニッシャ装置1Bとで構成されたステープル機能付きプリント装置である。ページプリンタ装置1Aは、カットシートタイプの用紙にページ単位で乾式電子写真方式により画像を形成する装置である。また、フニッシャ装置1Bは、複数枚の画像が形成された用紙からなる画像形成物に対して所定の後処理(本実施形態ではステープルによる紙綴じの処理)を行う装置である。
ページプリンタ装置1Aは、縦長の箱形状を成し、装置下部に画像を形成するための用紙を収納する給紙部11が設けられ、装置上部に給紙部11から供給される用紙(カットシート)に乾式電子写真方式により画像を形成する画像形成部12が設けられている。
給紙部11は4段の抽斗型の給紙トレイ11a〜11dを有し、それぞれ例えばA5,A4,A3,B5,B4等の複数種類のサイズの用紙(カットシート)が収容可能になっている。また、各給紙トレイ11a〜11dは用紙を縦方向(縦長用紙の長辺が給紙トレイの引き出し方向(図1では装置本体の前後方向)と平行になる方向)と横方向(縦長用紙の短辺が給紙トレイの引き出し方向と平行になる方向)のいずれにも収納可能になっている。
また、ページプリンタ装置1Aの右側面の上部には用紙を手差しするための手差しトレイ11eが設けられている。この手差しトレイ11eもA5〜A3,B5,B4等の複数種類のサイズの用紙(カットシート)が載置可能になっている。なお、A4サイズまでの用紙は縦方向、横方向の両方向に載置可能であるが、A4サイズを超える用紙は、横方向に載置可能になっている。
給紙トレイ11a〜11d及び手差しトレイ11eに縦方向に収納若しくは載置された
用紙(以下、縦置き用紙という。)は、用紙の短辺と平行な方向を「幅方向」、長辺と平行な方向を「長手方向」とすると、画像形成部12に対して幅方向に給送され、当該画像形成部12を用紙の幅方向に搬送されながら画像が形成される。また、給紙トレイ11a〜11d及び手差しトレイ11eに横方向に収納若しくは載置された用紙(以下、横置き用紙という。)は、画像形成部12に対して長手方向に給送され、当該画像形成部12を用紙の長手方向に搬送されながら画像が形成される。
画像形成部12は、その内部に、主たる構成として給紙装置、感光体ドラム、露光装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置、定着装置、用紙搬送装置及び排紙装置を含み、上面に画像が形成された用紙を排出する排紙トレイ12Aが形成されている。露光装置、現像装置、転写装置及びクリーニング装置は、この順番に感光体ドラムのドラム面の回りに当該ドラムの回転方向に沿って配置されている。
フィニッシャ装置1Bはページプリンタ装置1Aに対してオプションとなっており、排紙トレイ12Aは、フィニッシャ装置1Bがページプリンタ装置1Aに接続されていないときに画像形成された用紙の排出部として機能する。本実施形態では、フィニッシャ装置1Bがページプリンタ装置1Aに接続されているので、画像形成された用紙はフィニッシャ装置1Bの排紙トレイ13又は排紙トレイ12Aに排出される。なお、ページプリンタ装置1Aの左側面の適所には画像形成済みの用紙をフィニッシャ装置1B側に排出するための用紙排出口(図略)が設けられている。
また、画像形成部12の上面右端部の前側に操作パネル12Bが設けられている。操作パネル12Bは、ユーザが画像形成装置1に給紙トレイ、排紙トレイ、プリント濃度、ステープル条件などのプリントに必要な各種の条件を入力するための操作部材と、この操作部材の操作内容やページプリンタ装置1Aのステータスの情報を表示する表示装置として機能するものである。操作パネル12Bには、電源スイッチ、テンキー、濃度条件やステープル条件などの情報を入力するためのスイッチ類が設けられているとともに、液晶ディスプレイなどの表示装置が設けられ、例えばタッチパネルで構成されている。
また、画像形成部12の背面には、コンピュータが接続される接続インターフェース(図1では見えていない)が設けられている。この接続インターフェースは、例えばイーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))で規格化されている100BASE−TXや10BASE−Tの接続インターフェースである。
コンピュータからは接続インターフェースを介して画像データとこの画像データの用紙へのプリント条件や画像形成物のステープル条件等のデータが画像形成装置1に送信され、画像形成部12では、これらのデータに基づいて用紙への画像形成動作が行われる。
すなわち、画像形成部12は、感光体ドラムを回転させ、ドラム面の所定の潜像形成位置が所定の露光位置に至ると、露光装置から画像データに基づいて変調したレーザ光を当該感光体ドラムに照射させて1ページ分の潜像を形成するとともに、感光体ドラムの回転によりその潜像が所定の現像位置に至ると、現像装置によりその潜像にトナーを付着させて顕像化する。更に、画像形成部12は、給紙部11若しくは手差しトレイ11eから供給された用紙を所定のタイミングで用紙搬送装置により感光体ドラムに搬送し、感光体ドラムの回転により顕像化されたトナー像が所定の転写位置に至ると、転写装置によりその用紙にトナー像を転写して画像を形成した後、その用紙を用紙搬送装置で定着装置側に搬送し、当該定着装置で用紙に形成された画像の定着を行い、フィニッシャ装置1Bに搬送する。
用紙にトナー像が転写された感光体ドラムはクリーニング装置によりドラム面に残留するトナーの清掃が行われ、感光体ドラムの回転により潜像形成位置が再び所定の露光位置に至ると、露光装置により次のページの画像データに基づいて次のページの潜像が形成され、現像装置〜定着装置により上述した一連の画像形成動作が行われる。以下、同様の画像形成動作が全てのページの画像データについて行われる。
画像形成部12では、図2,図3に示すように、幅方向若しくは長手方向に搬送される用紙に対して形成すべき画像の天地方向をプリント条件に基づいて4つの方向に回転させて画像形成処理をすることできるようになっている。すなわち、画像形成部12は、プリント条件に基づいて用紙に対し、(a)用紙の上下と画像の天地とが同一となる向き、(b)用紙の上下と画像の天地とが逆になる向き、(c)用紙の左右と画像の天地とが同一となる向き、(d)用紙の左右と画像の天地とが逆になる向き、のいずれかの向きに画像を形成する。なお、図2,図3において、「R」は用紙に対する画像の向きを示すための符号である。このように、用紙に対して4方向に画像形成可能にしているのは、図4(a)(b)に示すように、ポートレートモード印刷物及びランドスケープモード印刷物の上下左右の4つの綴じ代T1〜T4のいずれにもフィニッシャ装置1Bにより選択的にステープル留めを可能にするためである。
後述するように、フィニッシャ装置1Bは、ページプリンタ装置1Aから搬送された用紙に対して、例えば先端側の綴じ代にステープルを2箇所若しくは1箇所留める機能を備えている。従って、図2に示したように縦置き用紙が幅方向に搬送されて画像が形成される場合は、用紙の左側の綴じ代にステープル留めが行われ、図3に示したように横置き用紙が長手方向に搬送されて画像が形成される場合は、用紙の上側の綴じ代にステープル留めが行われる。
縦置き用紙に画像を形成する場合は、用紙の左側を先端として当該縦置き用紙が幅方向に搬送されて図2の(a)〜(d)に示す方向で画像が形成された後、その画像形成物がフィニッシャ装置1Bに搬送されるので、同図(a)〜(d)の画像形成物と綴じ位置(ステープル条件)との関係は、
図2(a):左綴じのポートレートモード印刷物(以下、P−L印刷物という。)
図2(b):右綴じのポートレートモード印刷物(以下、P−R印刷物という。)
図2(c):上綴じのランドスケープモード印刷物(以下、L−U印刷物という。)
図2(d):下綴じのランドスケープモード印刷物(以下、L−D印刷物という。)となる。
また、横置き用紙に画像を形成する場合は、用紙の上側を先端として当該横置き用紙が長手方向に搬送されて図3の(a)〜(d)に示す方向で画像が形成された後、その画像形成物がフィニッシャ装置1Bに搬送されるので、同図(a)〜(d)の画像形成物と綴じ位置(ステープル条件)との関係は、
図3(a):左綴じのランドスケープモード印刷物(以下、L−L印刷物という。)
図3(b):右綴じのランドスケープモード印刷物(以下、L−R印刷物という。)
図3(c):上綴じのポートレートモード印刷物(以下、P−U印刷物という。)
図3(d):下綴じのポートレートモード印刷物(以下、P−D印刷物という。)
となる。
従って、ポートレートモード印刷物に対して、左綴じ若しくは右綴じをする場合は、縦置き用紙を幅方向に搬送して画像が形成され、上綴じ若しくは下綴じをする場合は、横置き用紙を長手方向に搬送して画像が形成される。一方、ランドスケープモード印刷物に対して、左綴じ若しくは右綴じをする場合は、横置き用紙を長手方向に搬送して画像が形成され、上綴じ若しくは下綴じをする場合は、縦置き用紙を幅方向に搬送して画像が形成される。
図1に戻り、フィニッシャ装置1Bは、縦長の箱形状を成し、右側面の画像形成部12の用紙排出口に対向する位置に画像形成物を搬入するための搬入口が設けられ、左側面の上部に画像形成物の排紙トレイ13が設けられている。
装置内部には、ページプリンタ装置1Aから搬送される画像形成物を一時収納する用紙トレイと、この用紙トレイに収納された複数枚の画像形成物(印刷物)にステープル留めを行うステープル装置と、ステープル留めが終了した印刷物を排紙トレイ13に排出する用紙排出装置とが設けられている。用紙トレイは画像形成物の搬送方向に傾斜し、かつ、その傾斜方向に移動可能に設けられ、当該用紙トレイの移動先にステープル装置が設けられている。
ページプリンタ装置1Aから印刷物を構成する全ページの画像形成済みの用紙が用紙トレイに搬送されると、当該用紙トレイがステープル装置側に移動し、用紙トレイの先端側に位置する用紙の綴じ代(本実施形態では縦置き用紙及び横置き用紙の左側にある綴じ代)の所定の位置にステープル装置でステープルが2個若しくは1個留められる。
図5は、画像形成装置の画像形成処理(ステープル機能を含む)に関する機能を示すブロック図である。
画像形成装置1は、画像形成処理に関する機能ブロックとして、通信部101、解析部102、記憶部103、操作部104、表示部105、制御部106、描画部107、給紙部108、プリント部109、後処理部110及び排紙部111で構成される。
操作部104及び表示部105は、上述したページプリンタ装置1Aの操作パネル12Bの部分に相当するものである。操作部104は電源スイッチ、テンキー、その他のスイッチ類に相当し、表示部105は液晶パネルなどの表示装置に相当している。なお、操作部104の操作内容を制御部106に入力する制御部材や、操作部104の操作内容や制御部106から出力されるページプリンタ装置1Aのステータス情報を表示部105に表示させるための制御部材もそれぞれ操作部104と表示部105とに含まれている。
給紙部108及びプリント部109は、それぞれ上述したページプリンタ装置1Aの給紙部11(手差しトレイ11e含む)と画像形成部12のハードウェアで構成されるエンジン部分に相当するものである。すなわち、給紙部108は、給紙トレイ11a〜11d及び手差しトレイ11eとこれらのトレイに収納された用紙を画像形成部12に給送する給紙機構により構成される部分である。また、プリント部109は、感光体ドラム、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置及び用紙搬送装置などのユニット部品からなる画像形成機構により構成される部分である。
後処理部110及び排紙部111は、それぞれ上述したフィニッシャ装置1Bのステープル機能とステープル留めが終了した印刷物の排出機能を果すハードウェアで構成される部分に相当するものである。すなわち、後処理部110は用紙トレイ及びステープル装置で構成される部分であり、排紙部111は排紙装置及び排紙トレイ13で構成される部分である。
解析部102、制御部106及び描画部107の処理は主としてCPU(Central Processing Unit)により所定の処理プログラムを実行させることにより行われるものである。通信部101は、ページプリンタ装置1Aの背面に設けられた接続インターフェース14により外部接続されるコンピュータPCとの間でデータ通信を行うものである。通信部101は、CPUの下位に属する通信処理ユニットにより構成されている。通信処理ユニットはMPU(Micro Processing Unit)を有し、所定の通信処理プログラムを実行することによりコンピュータPCとのデータ通信処理を実行する。
記憶部103は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HD(Hard Disc)などからなる内部記憶装置からなり、主としてCPUに実行させる処理プログラムを記憶する機能とCPUが処理プログラムを実行する際に必要なプログラムやデータを一時的に保存する機能を果す。処理プログラムやこの処理プログラムを実行するために必要なデータは予めROMに記憶され、CPUが処理を実行するためにROMから読み出された処理プログラムやータ、処理の実行によって発生した種々のデータはRAM、HDに一時保存される。
解析部102は、通信部101によって受信されたコンピュータPCからのプリント指令のデータの解析処理を行う。本実施形態に係る画像形成装置1に対しては、コンピュータPCからページ単位で用紙にプリントすべき画像のデータ(以下、画像データという。)とともに、少なくとも用紙サイズ、用紙の給紙方向、用紙に対する画像データのプリント方向などのプリント条件のデータ(本発明の第1の情報に相当。以下、プリントデータという。)とステープルによる画像形成物の綴じ方(ステープルが留められる位置)のデータ(本発明の第2の情報に相当。以下、ステープルデータという。)が送信される。
ここに、用紙サイズのデータとは、画像データをプリントすべきA4,B4などの用紙サイズを指定するデータであり、用紙の給紙方向のデータとは、幅方向給紙(図2参照)又は長手方向給紙(図3参照)の給紙方向を指定するデータである。また、用紙に対する画像データのプリント方向のデータとは、図2及び図3に示したように、幅方向給紙又は長手方向給紙に対して用紙に対する画像の天地方向を(a)〜(d)のいずれの方向にするかを指定するデータである。なお、図2及び図3において、(a)〜(d)は用紙に対して画像の天地方向を、それぞれ0°、180°、90°、270°だけ反時計回りに回転させてプリントするものであるから、具体的にはプリント方向のデータは画像の回転角のデータとなっている。
ステープルデータは、画像形成後の用紙に対するステープル条件のデータ、より具体的にはステープルの位置を示すデータである。本実施形態では、図6(a)(b)に示すように、縦置き用紙及び横置き用紙を左上、右上、左下、右下の4つの領域a,b,c,dに分割し、ステープル留めの位置S1〜S4のいずれかを有する領域を「1」、ステープル留めの位置S1〜S4のいずれも有しない領域を「0」で表した4ビットデータによりステープルデータが構成されている。なお、ステープルが留められる領域を「0」、ステープルが留められない領域を「1」で表した4ビットデータによりステープルデータを構成するようにしてもよい。
上述したように、縦置き用紙では、画像を回転させることにより用紙の上下に対して画像の天地方向が反転した2種類のポートレートモード印刷物(P−L印刷物とP−R印刷物)と用紙の左右に対して画像の天地方向が反転した2種類のランドスケープモード印刷物(L−U印刷物とL−D印刷物)が形成可能になっている(図2参照)。また、横置き用紙でも、画像を回転させることにより用紙の上下に対して画像の天地方向が反転した2種類のポートレートモード印刷物(P−U印刷物とP−D印刷物)と用紙の左右に対して画像の天地方向が反転した2種類のランドスケープモード印刷物(L−L印刷物とL−R印刷物)が形成可能になっている(図3参照)。
そして、これらの印刷物は、いずれもa領域又はc領域にステープルが留められるから、ステープル2個留めの場合は、ステープルデータ(abcd)は(1010)となり、ステープル1個留めの場合は、ステープルデータ(abcd)は(1000)又は(00
10)となっている。
また、本実施形態では、例えば印刷物がステープル2個による左綴じのポートレートモード印刷物とステープル2個による上綴じのポートレートモード印刷物との混合印刷物のように綴じ方又は縦長/横長のモードの異なる2種類の印刷物の混合印刷物を印刷可能にするとともに、その混合印刷物に含まれる2種類の印刷物にそれぞれ指定されている綴じ方で各印刷物が開くことができるように混合印刷物に対してステープルを留めることができるようになっている。
このため、上述した図2,図3に示す合計8種類の画像形成方法に対するステープデータを含む16種類のステープルデータが下記表1に示すように設定されている。
Figure 0004477402
なお、No.1〜4の各綴じ方のステープルデータと印刷物におけるステープル位置との関係は図7に示す通りである。図7において、「R」は用紙に対する画像の向きを示すための符号である。また、a,b,c,dは、縦置き用紙及び横置き用紙に設定した4つの領域であり、Sはステープルの位置である。そして、No.1の左綴じ及び右綴じとNo.2の上綴じ及び下綴じは、それぞれ図2の(a)〜(d)に対応し、No.4の左綴じ及び右綴じとNo.3の上綴じ及び下綴じは、それぞれ図3の(a)〜(d)に対応するから、これらの場合は印刷物に対してステープル留めが可能であるが、No.1の上綴じ及び下綴じ、No.2の左綴じ及び右綴じ、No.3の左綴じ及び右綴じ、No.4の上綴じ及び下綴じの場合は実際には印刷物に対してステープル留めはできないから(領域b又はdにステープル留め位置Sが有しないから)、これらのステープルデータは仮想的なデータとなっている。
に戻り、解析部102は、コンピュータPCから送信されるプリント指令のデータから画像データ、用紙サイズ、用紙の給紙方向、用紙に対する画像データのプリント方向などのプリントデータ及びステープル位置を示すステープルデータを抽出し、その抽出結果を制御部106に送出する。
制御部106は、コンピュータPCから送信されるプリント指令の処理を実行する。描画部107は、制御部106の指令に基づき各用紙に画像形成すべき画像のビットマップデータを生成する。描画部107は、VRAM(Video RAM)を有し、感光体ドラムに潜像を形成するためのページ単位の画像データ(ビットマップデータ)をプリントデータの内容に基づいて当該VRAMに展開する。制御部106は、コンピュータPCから送信されるプリント指令のデータと操作部104から入力されるユーザにより設定されたプリント条件(ステープル条件を含む)のデータとに基づいてプリント処理を実行する。
より具体的には、制御部106は、描画部107によりページ単位で各用紙に画像形成すべき画像データ(ビットマップデータ)を生成させる。すなわち、制御部106は、各ページの画像形成処理において、画像データとともに、用紙サイズ、用紙の給紙方向及び用紙に対する画像データのプリント方向などのプリントデータを描画部107に送出する。描画部107は、そのプリントデータに基づいて、用紙サイズや印刷物がP−L、P−R、P−U、P−D、L−L、L−R、L−U、L−Dのいずれの種類の印刷物であるかを判別し、その判別結果に基づいて、指示された印刷物が給紙部108及びプリント部109で生成できるように画像データをVRAMに展開する。そして、制御部106は、給紙部108及びプリント部109の駆動タイミングを制御し、給紙部108から給送される各用紙に描画部107で生成した画像データ(ビットマップデータ)に基づいて画像を形成する。
また、制御部106は、コンピュータPCから送信されたステープルデータと記憶部103に予め記憶されたステープル留めに関するデータとから印刷物に実際にステープル留めを行わせるためのステープルデータを生成する。
上述したように、フィニッシャ装置1Bは搬送された用紙の先端側の綴じ代の所定の位置にステープルを1個若しくは2個留めるようになっている一方、用紙は用紙搬送方向に対してa領域及びc領域が前側となるように搬送されるから、用紙のb領域及びd領域にはステープルは物理的に留められることはない。すなわち、縦置き用紙では、図6(a)に示されるように、a領域のS1又はc領域のS2の位置にのみステープルが留められ、横置き用紙では、図6(b)に示されるように、a領域のS3又はc領域のS4の位置にのみステープルが留められる。このため、記憶部103には、物理的にステープル留めが可能な領域の情報がステープル制限データ(本発明の第3の情報に相当)として、上述した(abcd)の4ビット情報からなるステープルデータと同様の形式で予め記憶されている。すなわち、記憶部103には、ステープル制限データとして(1010)が記憶されている。
従って、制御部106は、コンピュータPCから送信されたステープルデータと記憶部103に予め記憶されたステープル制限データとの論理積(AND)を演算することより印刷物に実際にステープル留めを行わせるためのステープルデータ(以下、ステープル位置制御データという。)を生成する。
例えば印刷物が混合印刷物でない場合、表1に示す各印刷物に対するステープル位置制御データは、下記表2のようになり、No.1,No.4の左綴じ及び右綴じとNo.2,No.3の上綴じ及び下綴じは、ステープルデータのとおりa領域とc領域にステープルが2個留められるが、No.1,No.4の上綴じ及び下綴じとNo.2,No.3の左綴じ及び右綴じは、a領域若しくはc領域に1個だけステープル留めが行われる。
Figure 0004477402
また、印刷物が混合印刷物の場合、表1に示す16種類の印刷物の中から2種類を組み合わせる数は、120通りあるが、例えば1部目をNo.1の左綴じ(縦置き用紙によるポートレートモード印刷物の左綴じ)として2部目を縦置き用紙の他の印刷物と組み合わせた場合の混合印刷物のステープル位置制御データは、下記表3のようになる。
Figure 0004477402
表3において、例えばNo.2の混合印刷物に対するステープル留めは、図8に示すようになり、a領域(縦長用紙の左上領域)にステープルが1個留められる。このステープル処理によりNo.2の混合印刷物に対しては、左綴じのポートレートモード印刷物の左側への開きと上綴じのポートレートモード印刷物の上側への開きのいずれも可能になっている。
また、例えばNo.4の混合印刷物に対するステープル留めは、図9に示すようになり、c領域(縦長用紙の左下領域)にステープルが1個留められる。このステープル処理によりNo.4の混合印刷物に対しては、左綴じのポートレートモード印刷物の左側への開きと左綴じのランドスケープモード印刷物の左側への開きのいずれも可能になっている。
また、例えば1部目を表1のNo.4の左綴じ(横置き用紙によるランドスケープモード印刷物の左綴じ)として2部目を横置き用紙の他の印刷物との組み合わせた場合の混合印刷物のステープル位置制御データは、下記表4のようになる。
Figure 0004477402
表4において、例えばNo.2の混合印刷物に対するステープル留めは、図10に示すようになり、a領域(横長用紙の左上領域)にステープルが1個留められる。このステープル処理によりNo.2の混合印刷物に対しては、左綴じのランドスケープモード印刷物の左側への開きと上綴じのランドスケープモード印刷物の上側への開きのいずれも可能になっている。
また、例えば1部目を表1のNo.1の下綴じ(縦置き用紙によるポートレートモード印刷物の下綴じ)とし、2部目を表1のNo.2の右綴じ(縦置き用紙によるランドスケープモード印刷物の綴じ)とした場合は、ステープル位置制御データは、(0011)・(1100)・(1010)=(0000)となり、図11に示すように、ステープル留めは行われない。
制御部106は、ステープル位置制御データを生成すると、そのステープル位置制御データを後処理部110に送出し、全ページの画像形成が終了すると、ステープル位置制御データに基づいて、その印刷物に対してステープル留めの処理を行わせた後、排紙部111により排紙トレイ13に排出させる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1の画像形成動作について、図12に示すフローチャートに従って説明する。なお、ここでは、コンピュータPCから送信されるプリント指令に従って混合印刷物の画像形成動作を行う場合について説明する。
画像形成装置1は、通信部101によりコンピュータPCからプリント指令のデータ(画像データ、プリントデータ、ステープルデータ等)を受信すると(S1:YES)、解析部102によりそのデータの内容の解析を行う(S2)。続いて、制御部106は、解析された混合印刷物に含まれる各印刷物のステープルデータと記憶部103に記憶されたステープル制限データとの論理積を演算してステープル位置制御データを生成し、そのステープル位置制御データを後処理部110に設定する(S3)。
また、制御部106は、解析部102による解析結果に基づいて、画像形成のページ数をカウントするカウント値nを1に設定した後(S4)、プリント指令とともに送信された画像データを描画部107によりVRAMに展開させる(S5:画像データの展開)。
プリントデータの解析結果が、例えばA4サイズの用紙に対して図2(a)のプリント動作である場合、描画部107は、用紙の上下と画像の天地とが一致するように画像データをA4サイズに調整してVRAMに展開させ、A4サイズの用紙に対して図3(a)のプリント動作である場合、描画部107は、用紙の右左と画像の天地とが一致するように画像データをA4サイズに調整してVRAMに展開させる。また、プリントデータの解析結果が、例えばB5サイズの用紙に対して図2(c)のプリント動作である場合、描画部107は、用紙の左右と画像の天地とが一致するように画像データをB5サイズに調整するとともに、反時計回りに90°回転してVRAMに展開させ、B5サイズの用紙に対して図3(b)のプリント動作である場合、描画部107は、用紙の左右と画像の天地とが一致するように画像データをB5サイズに調整するとともに、反時計回りに180°回転してVRAMに展開させる。
続いて、制御部106は、VRAMに展開した画像データをラスタ走査方向にライン単位で順次、プリント部109に出力させるとともに、解析結果に基づき給紙部108により所定の給紙トレイから用紙の給送を行わせて1ページ目の画像形成を行わせる(S6:画像形成)。プリント部109により1ページ目の画像形成が終了すると、その用紙は後処理部110に搬送され、一時保持される。
続いて、1ページ目の画像形成が終了すると、制御部106は、カウント値nを1だけ増加させた後(S7)、そのカウント値nが全ページ数Nを超えているか否かを判別し(S8)、カウント値nが全ページ数N以下であれば(S8:NO)、ステップS5に戻り、ステップS5〜S8を実行して次のページの画像データについて用紙への画像形成動作を行わせる。
そして、各ページの画像について用紙への画像形成動作を行い(S5〜S8のループ)、カウント値nが全ページ数Nを超えると(S8:YES)、制御部106は、後処理部110により混合印刷物にステープル留めの処理を行わせる(S9)。後処理部110は、制御部106によって設定されたステープル位置制御データに基づき混合印刷物の所定の位置にステープル留めを行う。
例えば混合印刷物が、表3のNo.2の場合(1部目はポートレートモード印刷物の左綴じで2部目はポートレートモード印刷物の上綴じの場合)、各ページは、給紙部108とプリント部109により縦置き用紙を搬送させて当該縦置き用紙の上下と画像の天地とを一致させるように画像が形成されて後処理部110に一時保存されている。後処理部110には、制御部106より(1000)のステープル位置制御データが設定されているので、混合印刷物のa領域(ポートレートモード印刷物の左上の位置)に1個だけステープルが留められる(図8参照)。
また、例えば混合印刷物が、表4のNo.2の場合(1部目はランドスケープモード印刷物の左綴じで2部目はランドスケープモード印刷物の上綴じの場合)、各ページは、給紙部108とプリント部109により横置き用紙を搬送させて当該横置き用紙の右左と画像の天地とを一致させるように画像が形成されて後処理部110に一時保存されている。後処理部110には、制御部106より(1000)のステープル位置制御データが設定されているので、混合印刷物のa領域(ランドスケープモード印刷物の左上の位置)に1個だけステープルが留められる(図10参照)。
一方、例えば混合印刷物が、1部目を表1のNo.1の下綴じ(縦置き用紙によるポートレートモード印刷物の下綴じ)とし、2部目を表1のNo.2の右綴じ(縦置き用紙によるランドスケープモード印刷物の綴じ)とする場合、1部目は給紙部108とプリント部109により縦置き用紙を搬送させて当該縦置き用紙の上下と画像の天地とを一致さるように画像が形成される一方、2部目は縦置き用紙を搬送させて当該縦置き用紙の左右と画像の天地とを一致させるように画像が形成されて後処理部110に一時保存されている。後処理部110には、制御部106より(0000)のステープル位置制御データが設定されているので、混合印刷物にはステープルは留められない(図11参照)。
そして、混合印刷物へのステープル留めの処理が終了すると、排紙部111によりその混合印刷物は排紙トレイ13に排出されて(S10)、プリント処理は終了する。
上記のように、本実施形態に係る画像形成装置1は、印刷物毎に設定されているステープルデータと記憶部103に予め記憶しているステープル制限データとから印刷物に実際にステープル留めを行うためのステープル位置制御データを生成し、このステープル位置制御データに基づいて、作成した印刷物のステープル留めを行うので、印刷物が混合印刷物の場合は、各印刷物に設定されたステープル位置のうち、重複する位置にのみステープルが留められるため、混合印刷物に含まれる複数の印刷物をそれぞれ指定された方向に開くことができる。
なお、上記実施形態では、縦長/横長の印刷物の種類又はステープルによる綴じ方が異なる2種類の印刷物を含む混合印刷物について説明したが、混合印刷物に含まれる印刷物の種類は3種類以上であってもよい。
また、上記実施形態では、乾式電子写真方式のステープル機能付きプリント装置について説明したが、本発明は、ステープル機能付きプリント装置を備えた複写機やファクシミリ装置などの複合機に適用することができるとともに、乾式電子写真方式とは異なる方式のステープル機能付き画像形成装置、例えば印刷装置、インクジェットプリンタ、熱転写型プリンタなどの画像形成装置にも適用することができる。
また、上記実施形態では、外部接続されたコンピュータPCからプリントデータやステープルデータが入力される場合について説明したが、ページプリンタ装置1Aの操作パネル12Bからこれらのデータが入力される場合でも同様の後処理を行わせることができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態の概観図である。 横方向に搬送される用紙の画像形成処理を示す図である。 縦方向に搬送される用紙の画像形成処理を示す図である。 ステープルによる綴じ代を示す図で、(a)はポートレートモード印刷物における綴じ代を示す図、(b)はランドスケープモード印刷物における綴じ代を示す図である。 本発明に係るプリント装置の画像形成処理に関する機能を示すブロック図である。 ステープルデータの構成を説明するための図で、(a)は縦置き用紙に画像を形成する場合のステープルデータを説明するための図、(b)は横縦置き用紙に画像を形成する場合のステープルデータを説明するための図である。 表1のNo.1〜4の各綴じ方のステープルデータと印刷物におけるステープル位置との関係を示す図である。 縦置き用紙による左綴じのポートレートモード印刷物と上綴じのポートレートモード印刷物の混合印刷物に対するステープルの留め方を示す図である。 縦置き用紙による左綴じのポートレートモード印刷物と左綴じのランドスケープモード印刷物の混合印刷物に対するステープルの留め方を示す図である。 横置き用紙による左綴じのランドスケープモード印刷物と上綴じのランドスケープモード印刷物の混合印刷物に対するステープルの留め方を示す図である。 縦置き用紙による下綴じのポートレートモード印刷物と右綴じのランドスケープモード印刷物の混合印刷物に対するステープルの留め方を示す図である。 画像形成装置の画像形成動作を示すフローチャートである。 2個のステープル留めの位置を示すもので、(a)はポートレートモード印刷物を左綴じする場合のステープル留めの位置を示す図、(b)はランドスケープモード印刷物を左綴じする場合のステープル留めの位置を示す図、(c)は混合印刷物にポートレートモード印刷物に対するステープル条件でステープル留めをした場合のステープル位置を示す図、(d)は混合印刷物にランドスケープモード印刷物に対するステープル条件でステープル留めをした場合のステープル位置を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
1A ページプリンタ装置(印刷物作成手段)
1B フィニッシャ装置(後処理手段)
11 給紙部
11a〜11d 給紙トレイ
11e 手差しトレイ
12 画像形成部
12A 排紙トレイ
12B 操作パネル(入力手段)
13 排紙トレイ
101 通信部(入力手段,通信手段)
102 解析部
103 記憶部(記憶手段)
104 操作部
105 表示部
106 制御部(印刷物作成制御手段,領域情報生成手段,後処理制御手段)
107 描画部
108 給紙部
109 プリント部
110 後処理部
111 排紙部

Claims (3)

  1. 頁単位で用紙に画像形成を行うことにより1頁又は2頁以上の画像形成物からなる印刷物を作成させるための第1の情報と前記用紙を搬送方向と当該搬送方向に直交する方向でそれぞれ2分割してなる4つの領域に分割し、各分割領域にステープル留めを行うか否かを示す4ビット情報からなる第2の情報とが入力される入力手段と、前記第1の情報に基づいて頁単位で用紙に画像を形成し、前記印刷物を作成する印刷物作成手段と、前記第2の情報に基づいて、前記印刷物作成手段によって作成された印刷物にステープル留めを行う後処理手段とを備えた画像形成装置であって、
    前記入力手段から縦長/横長の印刷物の種類又はステープルによる綴じ位置が異なる複数種類の印刷物を含む混合印刷物について印刷物毎に前記第1,第2の情報が入力されると、前記印刷物作成手段により各印刷物を当該印刷物に対応する第1の情報に基づいて順番に作成して前記混合印刷物を作成させる印刷物作成制御手段と、
    前記用紙の4つの分割領域のうち、前記印刷物作成手段によって作成された印刷物に対して、前記後処理手段でステープル留めが可能な分割領域を示す4ビット情報からなる第3の情報を記憶する記憶手段と、
    前記混合印刷物に含まれる印刷物毎に設定された複数の前記第2の情報の4ビット情報と、前記第3の情報の4ビット情報の論理積を演算することにより、前記混合印刷物に対してステープル留めが行われる領域の情報を生成する領域情報生成手段と、
    前記領域情報生成手段によって生成されたステープル留めの領域情報に基づいて、前記印刷物作成制御手段によって作成された混合印刷物の所定の領域に前記後処理手段によりステープル留めを行わせる後処理制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記混合印刷物に対してステープル留めが行われる領域の情報は、当該混合印刷物に含まれる複数の印刷物の各印刷物に対するステープル留めが行われる領域のうち、全ての印刷物に共通してステープル留めが行われる領域であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記入力手段は、前記混合印刷物に関する前記第1,第2の情報を生成する画像処理装置が通信可能に外部接続される通信手段からなり、前記混合印刷物に関する前記第1,第2の情報は、前記画像処理装置から前記通信手段を介して入力されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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