JP4476920B2 - 越流水の除塵装置 - Google Patents
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Description
これらの施設では、雨水貯留池への流入部や放流管渠への流入部に適当な高さの越流堰を設け、該越流堰で雨水流入量を調整するようにはしているが、降雨初期の増水に伴って前記施設への越流水には、分流式下水道の雨水管渠では道路面のごみが、また、合流式管渠では道路面のごみや汚物等が含まれており、これらは、越流部分から貯留池や河川等へと流れ込むため、利水における障害となったり、放流水域を汚濁するという問題があった。
この除塵装置としては、越流雨水幹への落ち口等に、バースクリーンを垂直あるいは上部が後退するように傾斜して配設し、バースクリーンに捕捉されたごみを、バースクリーンに沿って移動するようにしたレーキ装置にて掻き取り排出するようにしたバースクリーン式除塵機や、あるいは、パンチングプレートスクリーンで夾雑物を捕捉し、掻き取りブラシユニットにてごみ除去を行うようにしたパンチングプレートブラシ式除塵機などがある。
また、スクリーンに詰まったごみを除去するためのごみ除去手段を備えるとこれを駆動する駆動手段も必要となり、このため除塵装置の構造が複雑となり、高価なものになるという問題があった。
複数のディスク軸3と電動機4とからなるディスク積層式スクリーン5は、図4に示すように、マンホール6の下に水位計7を設置し、増水時の水位に基づいた電動機4による運転で運転の開始と停止を行う。
また、この除塵装置は、スクリーン部に付着する任意の夾雑物に対し、ディスク板2の回転動作により、固液分離させながら流水路Rの本流部に夾雑物8を戻し送り込み、夾雑物8を一定量以下に保つようにする。
この場合、制御回路は、ディスク軸3の負荷抵抗が設定値未満の低負荷運転時は、タイマーによりディスク軸3の回転を正逆に切り替える正逆自動運転を行うようにしている。
運転パターンの制御には別途制御盤9を設置し、電気機器により構成されたモジュールから運転指令する。なお、制御盤9は、図2に示すように、地上部などに箱体としてユニット化される。
スクリーンに夾雑物8が付着残留している状態であれば、必ず負荷抵抗が存在し、これをモニタリングすることにより運転パターンを決定する。
例えば、負荷抵抗が定格の50%以下等の設定値未満の場合に、微細な制御を行うことは無意味といえ、この場合には、タイマーによる正逆自動運転で時間変動に対する制御を行う(ステップS1〜S2)。
これにより、夾雑物8は逆方向に移送され、一時的に負荷減少が行える。なお、引き続き負荷増大する場合はこの繰り返しを行うが、電動機容量に見合った設定が必要となる。
本運転パターンを確立することにより、ディスク積層式スクリーン5の特徴であるセルフクリーニング機能を最大限に活用することができる。
つまりは、合流下水負荷変動に対して、様々な運転パターンを有することが負荷変動不定に対する高機能スクリーンの運転方法となる。
この越流水の除塵装置は、流水路Rに設けた越流堰1の上部に、ディスク板2を所定間隔で軸に串装した複数のディスク軸3を各軸のディスク板2が互いに噛み合うように上下に横設するとともに、各ディスク軸3を同方向に回転させる電動機4を設けている。
複数のディスク軸3と電動機4とからなるディスク積層式スクリーン5は、越流雨水幹への落ち口等に越流水を遮るように配設されており、回転するディスク板2によりスクリーンの外周面に付着するごみを除去するようになっている。
電動機4は、スクリーンの端部に配設されており、その電力の供給は、基本的に図2に示す地上部ユニット10からなされ、この地上部ユニット10とディスク積層式スクリーン5とが一式で運用される。
また、流水路Rの水位も水位計7によりモニタリングし、運転の開始と終了の入力情報としている。
越流水は、通常運転時に放流される全流量がスクリーンを通過し、これにより、夾雑物8を除去してその放流を阻止するため、スクリーンの両端には止水板11を配設し、土木側との隙間をこの止水板11で埋めることでスクリーン部に放流水を通過させる構成となる。
この場合、ディスク軸3の負荷抵抗をモニタリングし、該負荷抵抗が設定値を越える時点でディスク軸3の回転方向を逆転させる制御回路を設けることにより、夾雑物8の過剰流入時のスクリーン損傷など、除塵装置の2次的なトラブルを自動的に防止することができる。
また、前記制御回路が、ディスク軸3の負荷抵抗が設定値未満の低負荷運転時は、タイマーによりディスク軸3の回転を正逆に切り替える正逆自動運転を行うことにより、適切な運転時間を選定して電気代を大きく低減することができ、効率のよい処理を行うことができる。
2 ディスク板
3 ディスク軸
4 電動機(駆動装置)
5 ディスク積層式スクリーン
6 マンホール
7 水位計
8 夾雑物
9 制御盤
10 地上部ユニット
11 止水板
R 流水路
Claims (1)
- 流水路に設けた越流堰の上部に、ディスク板を所定間隔で軸に串装した複数のディスク軸を各軸のディスク板が互いに噛み合うように並設するとともに、各ディスク軸を同方向に回転させる駆動装置を設けた越流水の除塵装置において、ディスク軸の負荷抵抗をモニタリングし、該負荷抵抗が設定値を越える時点でディスク軸の回転方向を逆転させるとともに、ディスク軸の負荷抵抗が設定値未満の低負荷運転時は、タイマーによりディスク軸の回転を正逆に切り替える正逆自動運転を行う制御回路を設けたことを特徴とする越流水の除塵装置。
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JP2005355618A JP4476920B2 (ja) | 2005-12-09 | 2005-12-09 | 越流水の除塵装置 |
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JP4476920B2 true JP4476920B2 (ja) | 2010-06-09 |
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