JP4475605B2 - 救急用絆創膏 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上面に軟膏薬を層着しているパッドを創傷口等の患部の皮膚面に当てがうことによって患部の治療を行うようにした救急用絆創膏に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、救急用絆創膏としては種々のものが市販されており、例えば、粘着シートの上面中央部に殺菌消毒液や創傷治療剤等の薬液を含浸、乾燥させたガーゼ等のパッドを貼着し、該パッドの上面を左右に分離可能な剥離紙で被覆してなる絆創膏が広く知られているが、このような構造の絆創膏では、薬液が乾燥状態になっているために、創傷口等の患部(以下、創傷口とする)を傷める虞れがあるばかりでなく、創傷口に当てがっても、創傷口からの分泌物によって乾燥した薬液がパッドから溶出してこない限り、有効な殺菌、治療効果を得ることができない。
【0003】
このため、パッドに薬液を含浸、硬化させることなく、パッドの上面に薬液を封入してなるカプセル体を重ね合わせ、使用時に該カプセル体の上面壁を押圧することによってその上面壁の下面中央に突設した先端が先鋭な突起でカプセル体の底面を形成しているアルミ箔製の薄膜を破壊し、カプセル体内の薬液をパッド上に流出、含浸させるように構成した救急用絆創膏が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような救急用絆創膏ではカプセル体内に薬液を密封しなければならないために、その製造に著しい工数と費用を要して製品が高価につくばかりでなく、使用に際しては上述したように薄膜を破壊させなければならず、その際に薬液が飛び散ってパッドに正確に含浸させることができない事態が生じると共にパッドが傾斜した状態で薄膜を破壊させると、パッドの上面を伝って薬液の一部が外部に流出する虞れがあり、さらに、カプセル体内に薬液の一部が残留した状態で破棄されて有効量が減少し、治療効果を弱めることになる。また、上記いずれの救急用絆創膏においても流動性の大なる薬液を採用しているために、パッドの表面が創傷口に直接付着して取り外す時に傷みを伴うと共に創傷口が再び開口して完治が遅くなるという問題点がある。
【0005】
このため、粘着シートに貼着したパッド上に薬液に代わって軟膏薬を塗布してなる救急用絆創膏が要望されているが、上面に軟膏薬を層着しているパッドを剥離紙によって被覆すると、粘着シートと剥離紙の間の隙間からの外気の影響によって軟膏薬が短時間で乾燥したり成分が変化して効力が著しく減少する虞れがあり、その上、例え完全に密封しておいても、携行中や使用に際して、剥離紙の表面に外圧が加わると軟膏薬が押し潰されてパッドからはみ出し、使用に供することができなくなる場合が生じると共に、剥離紙等を剥離した場合、該剥離紙等の裏面に軟膏薬が転着して上記カプセル体内に封入している薬液同様に軟膏薬の有効量が減少することになる。
【0006】
また、このような軟膏薬の変質や不測の外圧力による軟膏薬の押し潰しをなくするために、上記カプセル体内に軟膏薬を封入すると、軟膏薬は既にカプセル体の内壁面に付着しているので、該カプセル体を押圧変形してその押圧力によりカプセル体の底面を形成しているアルミ箔製の薄膜を破壊させても多量の軟膏薬をパッド上に転着させることは困難であるという問題点を有する。
【0007】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構造によってパッド上に付着又は塗布している軟膏薬を長期間に亘り変質させることなく密封可能にすると共に外圧によっても軟膏薬の圧潰、変形が生じ難く、且つ従来の救急用絆創膏と同様に簡単に使用できる救急用絆創膏を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1に係る救急用絆創膏は、上面に軟膏薬を層着しているパッドを長方形状の粘着シートの上面中央部に貼着すると共にこの粘着シート上に、中央部を上方に向かって緩やかな円弧状に膨出、成形することにより断面ドーム形状のブリスター部に形成してなる軟膏薬保護カバーを剥離可能に貼着して上記ブリスター部により上記パッドを該パッド上の上記軟膏薬とブリスター部の下面との間に隙間を存した状態で被覆している救急用絆創膏であって、前記軟膏薬保護カバーの長さ方向の両端部と粘着シートの長さ方向の両端部間に剥離紙片を介在させ、且つ、前記剥離紙片の内端部は前記軟膏薬保護カバーの両端部下面に延設していて、該延設部を上方に折り返して重ね端部とし、該重ね端部上に上記軟膏薬保護カバーの両端部を載置させている構造としている。
【0009】
上記救急用絆創膏において請求項2に係る発明は、ブリスター部を平面矩形状に形成してその長辺側の両側壁部を下端から上方に向かって互いに接近する方向に傾斜した起立壁部に形成していることを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明は、別なブリスター構造を有する軟膏薬保護カバーを備えた救急用絆創膏に係るもので、上面に軟膏薬を層着しているパッドを長方形状の粘着シートの上面中央部に貼着すると共にこの粘着シート上に、中央部に四方周壁部が上記軟膏薬を層着したパッドの厚みよりも高く形成している平面矩形状のブリスター部を膨出、形成してなる軟膏薬保護カバーを剥離可能に貼着して上記ブリスター部により上記パッドを被覆している救急用絆創膏であって、前記軟膏薬保護カバーの長さ方向の両端部と粘着シートの長さ方向の両端部間に剥離紙片を介在させ、且つ、前記剥離紙片の内端部は前記軟膏薬保護カバーの両端部下面に延設していて、該延設部を上方に折り返して重ね端部とし、該重ね端部上に上記軟膏薬保護カバーの両端部を載置させている構造としている。
【0011】
この請求項3に記載の発明において、請求項4に係る発明は、ブリスター部の天井壁部に該ブリスター部の長さ方向に平行な突条を上方に向かって膨出、形成していることを特徴としている。
【0012】
さらに、上記請求項1又は請求項3に記載の発明において、請求項5に係る発明は、上記パッドの下面に粘着シートの粘着剤の成分透過を阻止するガードフィルムを貼着すると共に該パッドの上面からこのガードフィルムの下面に亘ってネットを被覆して該ネットの両側面をパッドの両側面に熱溶着により一体に固着し、このネットの上面から上記パッド上にネットの網目を通じて軟膏薬を塗布して該ネットの網目により軟膏薬を支持していることを特徴としている。
【0013】
また、パッドは2層以上からなること、上記軟膏薬保護カバーの長さ方向の両端部と粘着シートの長さ方向の両端部間に剥離紙片を介在させていることも特徴とする。
【0014】
【作用及び効果】
請求項1に係る発明によれば、パッド上の軟膏薬は軟膏薬保護カバーのブリスター部によって被覆され、且つこのブリスター部の開口下端の周縁部を含めて軟膏薬保護カバーを粘着シートの粘着剤層に全面的に貼着しているので、パッドに塗布している軟膏薬は外気と遮断された状態でブリスター部内に密封され、長期間に亘って変質や硬化が生じる虞れはない。さらに、該ブリスター部が上方に向かって緩やかな円弧状に膨出、成形してなる断面ドーム形状に形成しているので、携行中や使用時等においてブリスター部の上面に押圧力が作用しても、下方へ湾曲変形するのを強固に阻止することができ、そのため、パッド上の軟膏薬を押し潰したりする虞れは生じない上にブリスター部の下面に軟膏薬が転着することも防止することができてパッド上の殆ど全ての軟膏薬を創傷口に当てがって治療に供し得るものである。
また、軟膏薬保護カバーの端部と粘着シートの端部間に、重ね端部を備えた剥離紙片を介在させているので、該軟膏薬保護カバーの端部を摘んでこの軟膏薬保護カバーを簡単に剥離して軟膏剤を層着したパッドを露出させることができ、加えて、剥離紙片自体の剥離に際しても、その重ね端部を摘まんで容易に剥離除去できる。
【0015】
さらに、請求項2に係る発明によれば、平面矩形状に形成されたブリスター部の長辺側の両側壁部を下端から上方に向かって互いに接近する方向に傾斜した起立壁部に形成しているので、この起立壁部によって上面に作用する押圧力に対しての耐圧縮変形強度が一層、増大し、ブリスター部の下面に軟膏薬が付着するのを確実に防止することができる。
【0016】
請求項3に係る発明によれば、上記軟膏薬保護カバーの中央部に設けられているブリスター部の形状を、その四方周壁部が上記軟膏薬を層着したパッドの厚みよりも高く形成しているので、このブリスター部の上面に押圧力が作用しても、その押圧力をパッドの厚みよりも高い上記四方周壁部によって強固に受止することができ、従って、ブリスター部の天井壁部が下方に圧縮変形するのを阻止することができる。
【0017】
この場合、請求項4に記載した発明によれば、ブリスター部の天井壁部に該ブリスター部の長さ方向に平行な突条を上方に向かって膨出、形成しているので、上記四方周壁部と共にこの突条によってブリスター部の天井壁部が下方に湾曲、変形するのを強固に阻止することができ、ブリスター部の下面がパッド上の軟膏薬に接して該軟膏薬の一部をブリスター部の天壁部下面に付着させるといった事態をなくすることができる。
【0018】
また、上記請求項1又は請求項3に係る発明によれば、上述したように、粘着シートの上面に軟膏薬保護カバーを剥離可能に貼着し、この軟膏薬保護カバーのブリスター部によってパッドを被覆した簡単な構造であるので、製造が容易で多量生産に適し、安価に供給することができると共に軟膏薬保護カバーが剥離紙の役目を行っているので、ワンタッチで軟膏薬を層着したパッドを露出させることができて使用が簡易となる。
【0019】
その上、粘着シートから軟膏薬保護カバーを剥離する際に、絆創膏全体が傾斜していても、あるいは下向きになっていても、薬液とは異なって軟膏薬は常にパッド上に一体に層着しているから、最も剥がし易い姿勢で軟膏薬保護カバーを剥離して直ちにそのパッド上の軟膏薬を創傷口や虫さされ等の患部(以下、単に創傷口とする)に被せて粘着シートを創傷口の皮膚面に貼着して使用することができる。この際、軟膏薬はパッドに含浸した薬液とは異なってパッドを直接創傷口に付着させることはなく、創傷口をソフトに被覆して良好な貼付感を与えることができると共に治療後に剥離する際にも創傷口を拡げたり傷みを伴うことなく簡単に剥離することができる。
【0020】
さらに、軟膏薬保護カバーの端部と粘着シートの端部間に剥離紙片を介在させているので、該軟膏薬保護カバーの端部を摘んでこの軟膏薬保護カバーを簡単に剥離して軟膏剤を層着したパッドを露出させることができることは記述の通りである。
【0021】
また、請求項5に係る発明によれば、上面に軟膏薬を層着してなるパッドの下面に粘着シートの粘着剤の成分透過を阻止するガスバリヤ性を有するガードフィルムを貼着しているので、軟膏薬が粘着シート上の粘着剤成分によって化学的反応するのを確実に抑止することができ、軟膏薬の効力が長期間に亘って保持し得る。その上、パッドの上面から上記ガードフィルムの下面に亘ってネットを被覆しているので、このネットの網目から軟膏薬が上方に露出した状態で該網目により支持され、従って、軟膏薬がパッドから外側方に移動してはみ出たりすることはなく、確実に所定の塗布形状を保持し得ると共に使用時においては、パッドが傷口に直接付着するのを軟膏薬を介してネットにより防止し、使用後の剥離時に傷口を傷めることなく剥離することができる。
【0022】
さらに、パッドを包被したネットの両側面をパッドの両側面に熱溶着により一体に固着しているので、ネットとパッド及び上記ガードフィルムとが分離することなく粘着シート上の中央部に常に一体に積層した形態を維持し得、また、絆創膏の製造時においてもネットとパッド及びガードフィルムを一体に取り扱うことができて救急用絆創膏の製造が能率よく行える。
【0023】
また、上記パッドを2層以上の積層体から構成している場合は、最上層のパッド上に層着している軟膏薬がパッド内に浸透しても下層側のパッドに浸透するのを抑制することができ、軟膏薬を有効に患部に作用させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1〜図3において、救急用絆創膏の基体となる粘着シート1は、柔軟性を有する薄い合成樹脂製シート又は不織布、織布、紙等からなる一定幅と一定長さを有する長方形状のシート片の上面全面に粘着剤層2を層着してなり、この粘着剤層2は上記シート片の上面に粘着剤を塗布することによって形成されている。さらに、この粘着シート1の上面中央部には、上面に軟膏薬3を層着しているパッド4が配置されてあり、該パッド4の下面を粘着剤層2に貼着させている。
【0025】
このパッド4はガーゼなどの殺菌消毒された矩形状の布帛よりなり、その幅は上記粘着シート1の幅よりも小幅に且つ長さも短く形成されている。さらにこのパッド4の下面に図3、図4に示すように、該パッド4と平面同一形状のガスバリヤ性を有する薄いガードフィルム5を重ね合わせて貼着していると共にパッド4の上面全面からこのガードフィルム5の下面両側部に亘ってネット6を被覆して該ネット6の両側面をパッド4の両側面に熱溶着によって一体に固着してあり、このネット6上から上記軟膏薬3を一定量ネット6の網目6aを通じてパッド4の上面に塗布することにより薄く層着している。従って、軟膏薬3はネット6の網目に保持された状態となり、パッド4上を平面方向に流動する虞れはない。
【0026】
なお、パッド4は1枚物であってもよいが、2〜3枚以上積層することによって形成しておくことが好ましく、このように構成することによって、軟膏薬3の成分がパッド4内に毛細管現象によって浸透しても、下層側のパッドとの界面によりこの下層側のパッドに浸透し難くなり、軟膏薬3が経時的に変質したり硬化するのを長期間に亘って防止することができる。また、パッド4はその下面に貼着している上記ガードフィルム5を介して粘着シート1の粘着剤層2に貼着しているので、粘着シート1上の粘着剤成分がパッド4内に浸透するのをこのガードフィルム5によって阻止してパッド4上の軟膏薬が化学反応したり変質したりするのを確実に防止することができ、軟膏薬の効力が長期間に亘って保持し得る。
【0027】
さらに、上記粘着シート1上には軟膏薬保護カバー7が重ね合わされていて該軟膏薬保護カバー7の下面を粘着剤層2に剥離可能に貼着している。この軟膏薬保護カバー7は非通気性で且つ適度な剛性を有する塩化ビニル樹脂等の透明な合成樹脂製薄肉シートよりなり、上記粘着シート1と同一幅で且つ該粘着シート1よりも長さの短い長方形状に形成されている。さらに、この軟膏薬保護カバー7の長さ方向の中央部の一定幅と一定長さ部分を上方に向かって緩やかな円弧状に膨出、成形することによって下端が全面的に開口した断面ドーム形状のブリスター部71に形成している。
【0028】
このブリスター部71の形状をさらに詳述すると、平面矩形状に形成している該ブリスター部71の開口端の四方縁辺において、軟膏薬保護カバー7の幅方向に向かって互いに平行する短辺7a、7bの長さとこれらの短辺7a、7bの両端部間に連なる長辺7c、7dの長さとをパッド4の短辺側と長辺側の長さよりもそれぞれ僅かに長く形成してこの開口部72内にパッド4を収納可能に形成してあり、さらに、上記短辺7a、7bから上方に向かって軟膏薬保護カバー7の中央部を緩やかな円弧状に膨出させることにより断面ドーム形状に形成されているものである。さらに、このブリスター部71の上記開口下端における長辺7c、7d側においては、その両側壁部を開口端の長辺縁から上方に向かって互いに接近する方向に傾斜した側面三日月形状の起立壁部72、72に形成している。
【0029】
このように形成しているブリスター部71を有する軟膏薬保護カバー7は、そのブリスター部71で上記粘着シート1の上面中央部に貼着しているパッド4を被覆して該ブリスター部71内に収納した状態でブリスター部71の開口端の外周部下面を含む軟膏薬保護カバー7の下面を該軟膏薬保護カバー7の長さ方向の両端部下面を除いて粘着シート1の粘着剤層2に剥離可能に貼着してある。ブリスター部71の天井壁部の高さは軟膏薬3を層着しているパッド4の厚みよりも僅かに大きく形成されてあり、従って、ブリスター部71の開口端内に収納されているパッド4上の粘着剤層2とブリスター部71の天井部の下面との間には隙間が存在していて粘着剤層2はブリスター部71の天井壁部の下面に付着しないように構成している。
【0030】
この軟膏薬保護カバー7の両端部から突出している粘着シート1の両端部の粘着剤層2に剥離紙片8、8を剥離可能に貼着してあり、この剥離紙片8の内端部は軟膏薬保護カバー7の両端部下面に延設していて、該延設部を上方に折り返して重ね端部8a、8aとし、該重ね端部8a、8a上に上記軟膏薬保護カバー7の両端部載置させている。
【0031】
このように構成した救急用絆創膏は、使用前においてはパッド4を被覆した軟膏薬保護カバー7のブリスター部71の外周下面が粘着シート1上に貼着しているので、外気等がブリスター部71内に侵入することはなく、また、携行中等においてブリスター部71の上面に押圧力が作用しても該ブリスター部71は断面ドーム形状を有しているので、上記押圧力に対して大きな耐力を発揮し、ブリスター部71が容易に下方に湾曲変形する虞れはない。その上、ブリスター部71の両側壁部は開口端の長辺縁から上方に向かって互いに接近する方向に傾斜した側面三日月形状の起立壁部72、72に形成しているので、押圧力に対して一層、強固な耐力を発揮し、パッド4に層着している粘着剤層2がブリスター部71の下面に付着するのを防止する。
【0032】
次に、使用に際しては図5に示すように、まず、粘着シート1上から軟膏薬保護カバー7を剥離する。この時、軟膏薬保護カバー7の両端部は粘着シート1に貼着されておらず、その両端部と粘着シート1の両端部との間に剥離紙片8、8を介在させているので、一方の手の指先で粘着シート1の端部を摘まみ、他方の手の指先で軟膏薬保護カバー7の端部を摘んでこれらの端部を引き離すことにより、図5(b)(c)に示すようにワンタッチで軟膏薬保護カバー7を粘着シート1から剥離することができ、そのブリスター部71によって被覆されていたパッド4を露出させることができる。次いで、粘着シート1の両端部から剥離紙片8、8を除去し、しかるのち、パッド4上に層着している軟膏薬5を創傷口に押し付けるようにしてパッド4を創傷口に当てがい、粘着シート1を皮膚面に貼着する。
【0033】
図6、図7は、本発明の別な実施例であって、ブリスター部を別な形状に形成している軟膏薬保護カバーを用いた救急用絆創膏を示している。このブリスター部71Aは長方形状の軟膏薬保護カバー7Aの長さ方向の中央部における一定幅と一定長さ部分を上方に向かって膨出させて下端が上記パッド4を収納可能な矩形状の開口部に形成している点においては上記実施例と同様であるが、上記実施例のように長さ方向に断面ドーム形状に膨出させているのではなく、矩形状の開口端における四方縁辺から上記着剤層2を塗布しているパッド4の厚みよりも大なる高さの四方周壁部73と、この四方周壁部73の上端に平坦な天井壁部74とを一体に膨出、形成してなるものである。
【0034】
即ち、ブリスター部71Aは、四方周壁部73と平坦な天井壁部74とからなり且つ下端が全面的に開口した平面矩形状に形成されてあり、このブリスター部71Aの上記四方周壁部73の高さは上記軟膏薬3を層着しているパッド4の厚み(パッド4の下面から軟膏薬3の上面間の厚み)よりも大きく形成していると共に四方周壁部73の内周面で囲まれた面積はパッド4の面積よりも一回り大きく形成して該ブリスター部71A内に軟膏薬3を層着しているパッド4を収納可能に構成している。さらに、このブリスター部71Aの天井壁部74にこのブリスター部71Aの長さ方向に平行な2本の突条75、75を上方に向かって膨出、形成している。このように形成している軟膏薬保護カバー7Aを備えた救急用絆創膏のその他の構造は、上記実施例と同様であるので、同一部分に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0035】
この軟膏薬保護カバー7は、上記実施例と同じく、そのブリスター部71Aで上記長方形条の粘着シート1の上面中央部に貼着しているパッド4を被覆して該ブリスター部71A内に収納した状態でブリスター部71Aの開口端の外周部下面を含む軟膏薬保護カバー7Aの下面を該軟膏薬保護カバー7Aの長さ方向の両端部下面を除いて粘着シート1の粘着剤層2に剥離可能に貼着してある。ブリスター部71Aの天井壁部74の高さは軟膏薬3を層着しているパッド4の厚みよりも僅かに大きく形成されてあり、従って、ブリスター部71Aの開口端内に収納されているパッド4上の粘着剤層2とブリスター部71Aの天井壁部74の下面との間には隙間が存在していて粘着剤層2はブリスター部71Aの天井壁部74の下面に付着しないように構成している。
【0036】
さらに、この軟膏薬保護カバー7Aの両端部から突出している粘着シート1の両端部の粘着剤層2に剥離紙片8、8を剥離可能に貼着してあり、この剥離紙片8の内端部は軟膏薬保護カバー7Aの両端部下面に延設していて、該延設部を上方に折り返して重ね端部8a、8aとし、該重ね端部8a、8a上に上記軟膏薬保護カバー7Aの両端部載置している。
【0037】
このように構成した救急用絆創膏は、使用前においてはパッド4を被覆した軟膏薬保護カバー7Aのブリスター部71Aの外周下面が粘着シート1上に貼着しているので、外気等がブリスター部71A内に侵入することはなく、また、携行中等においてブリスター部71Aの上面に押圧力が作用しても該ブリスター部71Aの天井壁部74に該ブリスター部71Aの長さ方向に平行な突条75を上方に向かって膨出、形成しているので、下方に撓むのをこの突条75によって強固に阻止していると共に起立した四方周壁部73によって全体が下方に圧縮、変形するのを阻止され、ブリスター部7Aの下面がパッド4上の軟膏薬3に接して該軟膏薬3の一部をブリスター部7Aの天井壁部下面に付着させるといった事態をなくすることができる。なお、使用要領は上記実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】救急用絆創膏の一部切欠斜視図、
【図2】その分解斜視図、
【図3】縦断側面図、
【図4】パッドの拡大縦断正面図、
【図5】使用順序を示した斜視図、
【図6】本発明の別な救急用絆創膏の一部切欠斜視図、
【図7】その分解斜視図。
【符号の説明】
1 粘着シート
2 粘着剤層
3 軟膏薬
4 パッド
5 ガードフィルム
6 ネット
7 軟膏薬保護カバー
71 ブリスター部
8 剥離紙片

Claims (5)

  1. 上面に軟膏薬を層着しているパッドを長方形状の粘着シートの上面中央部に貼着すると共にこの粘着シート上に、中央部を上方に向かって緩やかな円弧状に膨出、成形することにより断面ドーム形状のブリスター部に形成してなる軟膏薬保護カバーを剥離可能に貼着して上記ブリスター部により上記パッドを該パッド上の上記軟膏薬とブリスター部の下面との間に隙間を存した状態で被覆している救急用絆創膏であって、
    前記軟膏薬保護カバーの長さ方向の両端部と粘着シートの長さ方向の両端部間に剥離紙片を介在させ、且つ、
    前記剥離紙片の内端部は前記軟膏薬保護カバーの両端部下面に延設していて、該延設部を上方に折り返して重ね端部とし、該重ね端部上に上記軟膏薬保護カバーの両端部を載置させている、
    ことを特徴とする救急用絆創膏。
  2. ブリスター部は平面矩形状に形成されてあり、その長辺側の両側壁部を下端から上方に向かって互いに接近する方向に傾斜した起立壁部に形成していることを特徴とする請求項1に記載の救急用絆創膏。
  3. 上面に軟膏薬を層着しているパッドを長方形状の粘着シートの上面中央部に貼着すると共にこの粘着シート上に、四方周壁部が上記軟膏薬を層着したパッドの厚みよりも高く形成している平面矩形状のブリスター部を中央部に膨出、形成してなる軟膏薬保護カバーを剥離可能に貼着して上記ブリスター部により上記パッドを被覆している救急用絆創膏であって、
    前記軟膏薬保護カバーの長さ方向の両端部と粘着シートの長さ方向の両端部間に剥離紙片を介在させ、且つ、
    前記剥離紙片の内端部は前記軟膏薬保護カバーの両端部下面に延設していて、該延設部を上方に折り返して重ね端部とし、該重ね端部上に上記軟膏薬保護カバーの両端部を載置させている、
    ことを特徴とする救急用絆創膏。
  4. ブリスター部の天井壁部に該ブリスター部の長さ方向に平行な突条を上方に向かって膨出、形成していることを特徴とする請求項3に記載の救急用絆創膏。
  5. パッドの下面に粘着シートの粘着剤の成分透過を阻止するガードフィルムを貼着すると共に該パッドの上面からこのガードフィルムの下面に亘ってネットを被覆して該ネットの両側面をパッドの両側面に熱溶着により一体に固着し、このネットの上面から上記パッド上にネットの網目を通じて軟膏薬を塗布して該ネットの網目により軟膏薬を支持していることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の救急用絆創膏。
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