JP3097995U - 創傷保護絆創膏 - Google Patents

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横井 秀輔
玉川 幸彦
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玉川衛材株式会社
ライフケア技研株式会社
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Abstract

【課題】製造が容易であり、コストも安価で、使用しやすく、殺菌効果が長時間効果的に持続する創傷保護絆創膏を提供する。
【解決手段】液体殺菌消毒剤を含浸させた織布や不織布等のパッド部20を有し、パッド部20の周囲を囲むように粘着フィルム18が設けられ、パッド部20を囲む粘着フィルム18の粘着剤層16に、粘着力を有して貼り付けられた剥離材である重剥離フィルム22を貼り付けてなる。パッド部20には樹脂フィルム24が貼り合わせられ、樹脂フィルム24を粘着フィルム18の粘着剤層16に貼り付けて成る。粘着フィルム18は、粘着剤を塗工したウレタンフィルムの粘着剤層16側にナイロンネット14が設けられている。粘着フィルム22の端部の粘着剤層16には、剥離材である軽剥離シート28を貼り付けて成る。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、身体の傷面を殺菌消毒剤が付着したパッドで覆い保護する創傷保護絆創膏に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に傷絆創膏は、粘着テープに乾燥したガーゼを貼付し、粘着面及びパッドを剥離紙で覆い、紙製の袋等に包装されている。しかし、この傷絆創膏はパッド部分のガーゼに乾燥した殺菌消毒剤が含浸されているだけであり、殺菌剤が少なく、深い傷や汚れた傷口場合の殺菌効果が弱いものであった。
【0003】
そこで、例えば実開昭62−42818号公報、実開平9−251号公報に開示されているように、使用時にパッド部のガーゼに薬液を染みこませて使用する方法が提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の実開昭62−42818号公報に開示された構造の場合、使用する際に殺菌消毒用の薬液を絆創膏の外側から滴下して含浸させなければならず、使用しにくいという欠点があった。一方、実開平9−251号公報に開示されているものは、薬液が入れられたブリスターパックにパッド部が重ねられ、使用に際しては、ブリスターパックを押し破ってパッド部に薬液を染みこませて、傷口に貼り付けるものであり、使用に際してはブリスターパックを押し破る以外は通常の傷絆創膏と同様に使用し得る。しかしながら、ブリスターパックに薬液を入れて密封包装し、絆創膏部分を一体に貼り付ける等、製造工程が多くコストが高くなり、使用時にブリスターパックを押し破る操作が煩わしい等の問題もあった。
【0005】
この考案は上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、製造が容易であり、コストも安価で、使用しやすく、殺菌効果が長時間効果的に持続する創傷保護絆創膏を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、液体殺菌消毒剤を含浸させた織布や不織布等のパッド部を有し、このパッド部の周囲を囲むように粘着フィルムが設けられ、このパッド部を囲む粘着フィルムの粘着剤層に、粘着力を有して貼り付けられた剥離材である重剥離フィルムを貼り付けてなる創傷保護絆創膏である。上記パッド部の周囲の重剥離フィルムは、粘着剤層側に加圧されて粘着されている。
【0007】
上記パッド部に樹脂フィルムが貼り合わせられ、この樹脂フィルムを上記粘着フィルムの粘着剤層に貼り付けて成る。上記粘着フィルムは、粘着剤を塗工したウレタンフィルムの粘着剤層側にナイロンネットが設けられたものである。また、上記粘着フィルムの端部の粘着剤層には、剥離材である軽剥離シートを貼り付けて成る。
【0008】
上記パッド部には、柔らかいポリオレフィンやポリエチレン等の樹脂フィルムを熱溶着または粘着させ、上記樹脂フィルムにより上記粘着剤層と確実に粘着するように形成し、上記パッド部の他方の側である傷口に貼り付けられる面には、薄い穴あきフィルムまたはネット等の被覆材を設けた創傷保護絆創膏である。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1,図2はこの考案の一実施形態を示すもので、この実施形態の創傷保護絆創膏10は、長方形の薄いポリウレタンフィルム12と、このポリウレタンフィルム12の一面に設けられた同形のナイロンネット14、及び粘着剤層16を備えた粘着フィルム18を有する。そして、この粘着剤層16が形成された側の面の中央部に、パッド部20が設けられている。粘着剤層16及びパッド部20には、重剥離フィルム22が貼り付けられて覆われている。
【0010】
パッド部20は、目付量が150〜200g/m2、厚さが0.5〜1mmの不織布、織布が好ましい。パッド部20の一方の面には、柔らかいポリオレフィンやポリエチレン等の樹脂フィルム24が熱溶着または粘着され、粘着剤層16と確実に粘着するように形成されている。また、パッド部20の他方の側である傷口に貼り付けられる面には、薄い穴あきフィルムまたはネット等の被覆材26が貼り付けられている。
【0011】
重剥離フィルム22は、20〜30μmの柔らかいポリオレフィンフィルムから成り、粘着剤層16との粘着性を失わせる表面処理が施されていない剥離材である。また、粘着フィルム18の端部の粘着剤層16には、この粘着剤層16に接する表面が、粘着性を失わせるシリコン処理された剥離材である軽剥離シート28が貼り付けられている。
【0012】
ここで、重剥離とは、幅25mm程度のテープを粘着して剥がす際の力の程度を言い、数値で表示すると、5.0〜10.0N/25mm、好ましくは7.0〜8.5N/25mm程度の剥離力に設定されているものを言う。また、軽剥離とは、同様に幅25mm程度のテープを粘着して剥がす際の力の程度を言い、数値で表示すると、0.5N/25mm以下の力で剥離可能なものを言い、好ましくは0.2〜0.3N/25mm程度の剥離力に設定されているものを言う。
【0013】
パッド部18には、液体の殺菌消毒剤として、アクリノール、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、イソプロパノール、塩化ベンゼトニウム、オキシドール、エチルアルコール、塩酸ナファゾリン、マレイン酸クロルフェニラミン、ポピヨンヨード、塩化セチルピリジニウム、等が液体のまま含浸されている。さらに、局所麻酔剤として、リドカイン、塩酸ジブカイン、皮膚修復剤としてアラントイン等の薬剤を配合しても良い。また、抗生物質を配合しても良い。さらに、患部を湿潤状態とするために、生理食塩水を含浸させても良い。
【0014】
次に、この実施形態の創傷保護絆創膏10の製造方法について説明する。まず、液体殺菌消毒剤を含浸させるパッド部20を形成する不織布等の材料の一方の面に、薄い樹脂フィルム24を貼り合わせ所定部位を熱溶着する。また、この前または後にパッド部20を形成する不織布等の材料の他方の面に被覆材26を貼り付ける。
【0015】
このパッド部20は、その周囲に粘着剤層16が位置する幅に形成され、液体の殺菌消毒剤を染み込ませた後、粘着フィルム18の中央部に位置する大きさに裁断する。次に、このパッド部20の樹脂フィルム24を粘着フィルム18の粘着剤層16に貼り付ける。そして、先ず粘着フィルム18の一方の端部の粘着剤層16に、その粘着剤層16に対して粘着しないように表面コートされた剥離材である軽剥離シート28を貼り付ける。次に、粘着剤層16、液体の殺菌消毒剤が含浸したパッド部20、及び軽剥離シート28を、同形の重剥離フィルム22で覆う。さらに、パッド部20の周囲の重剥離フィルム22を粘着剤層16側に加圧し、粘着を強化して液体の殺菌消毒剤が周囲に漏れないようにする。
【0016】
この実施形態の創傷保護絆創膏によれば、液体の殺菌消毒剤が含浸しパッド部20を重剥離フィルム22で覆い、周囲の粘着剤層16に重剥離フィルム22を粘着させているので、パッド部20が気密液密状態で被覆され、薬液が蒸発しないものである。さらに、パッド部20の周囲の粘着剤層16と重剥離フィルム22とを加圧して粘着させているので、パッド部20をより確実に囲っている。包装は、アルミニウムラミネートフィルムにより密封包装することで長期間の保管にも、薬液の蒸発を抑えることができる。
【0017】
従って、使用時には、液体殺菌消毒液が皮膚の創傷面に接し、確実な殺菌効果が得られ、長時間の連続使用も可能となる。また、傷口を殺菌し湿潤密閉状態で被覆することにより、治療促進効果が得られるとともに、看護の省力化も可能となる。また、傷口に接する部分には、被覆材26が設けられ、不織布等が傷口に癒着することがない。さらに、粘着フィルム18の一端部に軽剥離シート28が貼り付けられているので、重剥離フィルム22の剥離作業が容易となる。
【0018】
なお、この考案の創傷保護絆創膏は上記各実施形態に限定されるものではなく、図3に示すように、正方形の粘着フィルム18に、薬液を含浸させたパッド部20を設けたものでも良い。ポリウレタンフィルム等の粘着フィルム18は、通気性があるとともに防水性のあるフィルムを用いると良い。重剥離フィルム22の材料や種類は問わない。
【0019】
【実施例】
以下、この考案の一実施例の創傷保護絆創膏について説明する。この実施例では、樹脂フィルム24をパッド部20の材料に貼り付け、アクリノール2.4g、グリセンリン20g、精製水で溶解し、1,200gとする。このように得られた溶液1.5gを、50mm×42mmのパッド部20に含浸させて、裁断し粘着フィルム18の粘着材層16に貼り付ける。そして、重剥離フィルム22を貼り付け、パッド部20の周囲を加圧密着する。さらに、この粘着フィルム18を所定の大きさに打ち抜き成形し、アルミニウムラミネートフィルムにより密封包装した。
【0020】
この実施例の創傷保護材は、液体の殺菌消毒剤をパッド部20に染みこませた状態で、保管することができ、使用時には液体状態の殺菌消毒剤を十分に傷口に当てることができる。
【0021】
【考案の効果】
この考案の創傷保護絆創膏によれば、液体状態の薬液を長期間保存することができ、使用時にも従来の傷絆創膏と同様の使用方法により使用可能である。そして、皮膚の創傷面に液体の殺菌消毒剤が接触するので、乾燥パッド部の絆創膏を貼付した場合と比較して、創傷部位の細胞の治癒を促進し自然治癒を早めることができる。また、創傷面を痛めることなく薬剤が浸透し、薬剤が均一に創傷部位に作用し、細菌の侵入も確実に阻止する。さらに、創傷部位に癒着することが無く、治癒が早く、創傷保護絆創膏の交換時にも疼痛がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施形態の創傷保護絆創膏の縦断面図である。
【図2】この実施形態の創傷保護絆創膏の平面図である。
【図3】この考案の他の実施形態の創傷保護絆創膏の平面図である。
【符号の説明】
10 創傷保護絆創膏
12 ポリウレタンフィルム
14 ナイロンネット
16 粘着剤層
18 粘着フィルム
20 パッド部
22 重剥離フィルム
24 樹脂フィルム
28 軽剥離シート

Claims (5)

  1. 液体殺菌消毒剤を含浸させたパッド部を有し、このパッド部の周囲を囲むように粘着フィルムが設けられ、上記パッド部に樹脂フィルムが一体に貼り合わせられ、この樹脂フィルムを上記粘着フィルムの粘着剤層に貼り付けて成り、上記パッド部を囲む粘着フィルムの粘着剤層に重剥離フィルムを貼り付けてなることを特徴とする創傷保護絆創膏。
  2. 上記パッド部の周囲の重剥離フィルムが、粘着剤層側に加圧されて粘着していること特徴とする請求項1記載の創傷保護絆創膏。
  3. 上記粘着フィルムは、粘着剤を塗工したウレタンフィルムの粘着剤層側にナイロンネットが設けられたものであることを特徴とする請求項2記載の創傷保護絆創膏。
  4. 上記粘着フィルムの端部の粘着剤層には、上記粘着剤層に対して粘着しない軽剥離シートを貼り付けて成ることを特徴とする請求項3記載の創傷保護絆創膏。
  5. 上記パッド部の樹脂フィルムは、上記パッド部に熱溶着または粘着され、上記樹脂フィルムにより上記粘着剤層と確実に粘着するように形成され、上記パッド部の他方の側の面に、薄い被覆材を設けたことを特徴とする請求項1記載の創傷保護絆創膏。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011005028A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Kyowa Ltd 医療用絆創膏

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