JP4475222B2 - バルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クランクシャフト及びこれに駆動連結されるカムシャフトの相対回転位相の調節を通じてバルブタイミングを制御するバルブタイミング制御装置に関する。
従来、こうしたバルブタイミング制御装置として例えば特許文献1に示す技術が知られている。
この装置では、クランクシャフト及びカムシャフトの相対回転位相を可変とする可変機構の駆動源として電動モータを備えている。バルブタイミングを進角させる際には、カムシャフトの回転速度が上昇するように電動モータを駆動するなどして、クランクシャフトに対してカムシャフトの回転位相が正方向(順方向)側に変更されるようにする。逆に、バルブタイミングを遅角させる際には、カムシャフトの回転速度が低下するように電動モータを駆動するなどして、クランクシャフトに対してカムシャフトの回転位相が逆方向側に変更されるようにする。
ところで、従来、内燃機関を始動するに際してバルブタイミングが該始動に適したものとなるようこれを制御するバルブタイミング制御装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
こうした機関始動に備えてのバルブタイミング制御を実行する場合、例えば上記特許文献1の技術のように電動モータを通じたバルブタイミングの制御が可能な装置にあっては、バルブタイミング変更要求に応じて電動モータの回転速度を上昇あるいは低下させることでバルブタイミングの進角・遅角が可能となる。
特開2004−270488号公報 特開平11−159311号公報
ところで、カムシャフトの駆動源には、該シャフトの回転とともに周期的に増減するカムトルクが作用する。このカムトルクは、バルブスプリングの弾性力がカムに作用すること等に起因して発生するものであり、カムトルクが回転抵抗として働く期間には当然ながらこの抵抗となるカムトルク(抵抗側カムトルク)に抗してカムシャフトを駆動する必要がある。
ここで、例えば上述のように可変機構の駆動源として電動モータを用いる態様において、上記機関始動に備えてのバルブタイミング制御を行う場合、内燃機関の運転が停止した状態で可変機構をモータ駆動することとなる。したがって、駆動源に対しカムトルクが抵抗として働く側にバルブタイミングを変更する場合には、このときの抵抗側カムトルクに抗して可変機構を駆動できるだけのトルクを電動モータに出力させることが必要となる。
ここで、例えば、抵抗側カムトルクがピークに至るまでカムシャフトを回転させる旨のバルブタイミング変更要求がなされたとする。この場合、ピーク時の抵抗側カムトルクに抗して可変機構を駆動できるだけのトルクを出力可能な電動モータを採用すれば上記要求に応じたバルブタイミング変更を行うことができる。このような電動モータが採用されれば、抵抗側カムトルクがその変動範囲内でどのような大きさになろうともバルブタイミングの変更が可能である。
しかしながら、こうした電動モータの高出力化は該モータの小型化、ひいては内燃機関の小型化を困難とするものであり、上述のようにピーク時の抵抗側カムトルクに抗して可変機構を駆動できるほどの高出力化を図ることは、こうした問題を一層顕著にしてしまうといった懸念がある。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バルブタイミングの可変機構を駆動する電動モータの小型化を図ることのできるバルブタイミング制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
先ず、請求項1に係る発明は、クランクシャフト及びこれに駆動連結されるカムシャフトの相対回転位相の変更を通じてバルブタイミングを可変とする可変機構と、該可変機構を駆動する可変機構駆動用電動モータと、前記バルブタイミングを所望のタイミングに保持可能な保持機構と、機関始動に備え前記可変機構を通じて前記バルブタイミングを所望のタイミングに制御する制御手段と、を備える内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記制御手段は、機関始動に備えてのバルブタイミング変更要求時に、前記可変機構駆動用電動モータとは別のクランクシャフト駆動用電動モータを通じて前記クランクシャフトを抵抗となるカムトルクが減少する側に回転させた状態で、前記可変機構v駆動用電動モータを駆動する機関始動用バルブタイミング制御を実行することをその要旨とする。
この構成によれば、仮に、抵抗となるカムトルク(以下これを抵抗側カムトルクと称する)の増大する側、すなわちカムシャフトの駆動抵抗が増大する側に向けて可変機構駆動用電動モータを駆動させる旨のバルブタイミング変更要求がなされたとしても、クランクシャフト駆動用電動モータは抵抗側カムトルクが減少する側にクランクシャフトを回転させるため、その分だけ可変機構駆動用電動モータの出力トルクを小さくすることができるようになる。したがって、可変機構駆動用電動モータの小型化を図ることができるようになる。
なお、本請求項記載の「前記可変機構駆動用電動モータとは別のクランクシャフト駆動用電動モータを通じて前記クランクシャフトを抵抗となるカムトルクが減少する側に回転させた状態で前記可変機構駆動用電動モータを駆動する」という制御態様には、クランクシャフト駆動用電動モータによってクランクシャフトを回転させかつ停止させた後に可変機構駆動用電動モータの駆動を開始するもののほか、両モータの駆動時期が重複するもの(両モータの駆動開始時期についてはいずれが先であってもよく、あるいは同時であってもよい)等が含まれるものとする。
請求項2に係る発明は、クランクシャフト及びこれに駆動連結されるカムシャフトの相対回転位相の変更を通じてバルブタイミングを可変とする可変機構と、該可変機構を駆動する可変機構駆動用電動モータと、前記バルブタイミングを所望のタイミングに保持可能な保持機構と、機関始動に備え前記可変機構を通じて前記バルブタイミングを所望のタイミングに制御する制御手段と、を備える内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記制御手段は、機関始動に備えてのバルブタイミング変更要求時に、前記可変機構駆動用電動モータとは別のクランクシャフト駆動用電動モータを通じて前記クランクシャフトを抵抗となるカムトルクがピークに至るよう回転させた状態で、前記可変機構駆動用電動モータを駆動する機関始動用バルブタイミング制御を実行することをその要旨とする。
この構成によれば、仮に、抵抗となるカムトルク(以下これを抵抗側カムトルクと称する)が最大(ピーク)、すなわちカムシャフトの駆動抵抗が最大に至るまであるいはこれを越えるように可変機構駆動用電動モータを駆動させる旨のバルブタイミング変更要求がなされたとしても、クランクシャフト駆動用電動モータによるクランクシャフトの回転駆動によって抵抗側カムトルクがピークに至らしめられるようになる。
そのため、例えば、抵抗側カムトルクがこうしたピークに至らしめられるまで可変機構駆動用電動モータ単独でカムシャフトを回転させる態様と比較して、該モータの出力トルクを小さくすることができ、該モータの小型化を図ることができるようになる。
なお、本請求項記載の「前記可変機構駆動用電動モータとは別のクランクシャフト駆動用電動モータを通じて前記クランクシャフトを抵抗となるカムトルクがピークに至るよう回転させた状態で、前記可変機構駆動用電動モータを駆動する」という制御態様には、クランクシャフト駆動用電動モータによってクランクシャフトを回転させかつ停止させた後に可変機構駆動用電動モータの駆動を開始するもののほか、両モータの駆動時期が重複するもの(両モータの駆動開始時期についてはいずれが先であってもよく、あるいは同時であってもよい)等が含まれるものとする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記保持機構としてサイクロ減速機(登録商標)が採用され、該減速機を構成するリングギヤ及びこれと噛み合うピニオンギヤの一方を公転させる入力軸は前記可変機構駆動用電動モータの回転軸に駆動連結され、前記両ギヤの他方は前記クランクシャフトと連動する回転体に固定され、前記一方のギヤの公転によりこれら両ギヤの一方自身若しくは他方に生じた自転運動を取り出す出力軸は前記カムシャフトに駆動連結されることをその要旨とする。
サイクロ減速機(登録商標)はその構成部材であるリングギヤ及びピニオンギヤのいずれか一方を入力軸の回転に基づき公転させることによって生じる上記一方自身若しくは他方のギヤの自転運動を取り出すことで入力軸よりも低い回転速度を出力軸に生じさせるようにしたものである。
そして該減速機は、仮に上記出力軸に回転駆動力を入力しても上記入力軸を増速することなく両軸の相対回転位相を一定に保持するという機能を有する。また該減速機は、仮に上記出力軸に回転駆動力を入力しても、上記両ギヤのうち入力軸の回転により公転が生じない方すなわち上記他方のギヤ及び出力軸の相対回転位相を一定に保持するという機能を有する。
したがって、カムシャフトから出力軸にカムトルクが伝達されたとしても、カムシャフト及び可変機構駆動用電動モータの回転軸の相対回転位相、並びに、カムシャフト及びクランクシャフトの相対回転位相は一定に保持される。こうした相対回転位相の保持機能は、該相対回転位相がどのような値であっても有効である。すなわち、こうした機能によって、バルブタイミングを所望のタイミングに保持することができるようになる。
また該減速機は、上記両ギヤのうち入力軸の回転により公転が生じない方、すなわち上記他方のギヤ(すなわち回転体)に回転駆動力を加えても、該ギヤ及び上記入力軸の相対回転位相、並びに、該ギヤ及び上記出力軸の相対回転位相の双方を一定に保持するという機能を有する。
したがって、クランクシャフトの回転に基づき、これに連動する回転体を介してカムシャフトを同期回転させることができ、更に、可変機構駆動用電動モータの非駆動時にはその回転軸をクランクシャフトの回転に基づいて回転体ひいてはカムシャフトと一体回転(連れ回り)させることができるようになる。これによれば、バルブタイミングを変更する必要のない時には可変機構駆動用電動モータへの給電が不要となることから省エネルギ及び電源となるバッテリ(二次電池)の耐久性向上を図ることができるようになる。
また本発明においては、サイクロ減速機(登録商標)の減速機能によって、その分だけ可変機構駆動用電動モータの出力トルクを小さくすることができ、該モータの小型化を図ることができるようになる。
したがって、保持機構として機能するサイクロ減速機(登録商標)を採用することで、バルブタイミングの保持機能に加え、カムシャフトをクランクシャフトに連動させつつバルブタイミングの変更要求時には該変更を可能とし、ひいては、可変機構駆動用電動モータの小型化等を図ることができるという様々な効果を得ることができるようになる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記制御手段は、前記機関始動用バルブタイミング制御において、カムトルクが前記バルブタイミングの変更をアシストする側に作用するようになるまで前記カムシャフトを回転させるべく前記クランクシャフト駆動用電動モータを駆動することをその要旨とする。
カムトルクは、カムシャフトの回転に伴って、該回転の抵抗となるもの(抵抗側カムトルク)と該回転をアシストするものとが交互に周期的に現れるという変動特性を有している。本発明によれば、カムトルクによってカムシャフトの回転がアシストされるようになるまでクランクシャフト駆動用電動モータが駆動されることから、バルブタイミング変更時における可変機構駆動用電動モータの出力トルクを極力小さくすることができる。
ところで上記制御手段による制御態様としては、例えば、カムシャフトを可変機構駆動用電動モータ単独で回転させることのできるトルク値に抵抗側カムトルクが減少するまでクランクシャフト駆動用電動モータを駆動しておき、該クランクシャフト駆動用電動モータの停止後に可変機構駆動用電動モータを駆動してバルブタイミングを変更するといったものを採用することができる。
しかしこの場合、抵抗側カムトルクが上述のような或る一定のトルク値に減少した状態でクランクシャフト駆動用電動モータを停止させる必要があることから、該モータの駆動量を精密に制御する必要が生じる。
その点、請求項5記載の発明によるように、前記制御手段は、前記機関始動用バルブタイミング制御において、前記クランクシャフト駆動用電動モータを駆動しながら前記可変機構駆動用電動モータを駆動する、といった制御態様を採用することで、例えばクランクシャフト駆動用電動モータの駆動量を一定量(例えば抵抗側カムトルクの変動周期の数周分に相当する駆動量など)に固定するなど、バルブタイミングの変更に十分なものであればどのような駆動量に設定してもよくなる。したがって、制御手段における制御の態様を簡素なものすることができるようになる。
また、クランクシャフト駆動用電動モータによってカムシャフトが回転駆動されている最中に可変機構駆動用電動モータによって両シャフトの相対回転位相の変更すなわちバルブタイミングの変更が行われ得るようになることから、バルブタイミングの変更要求がなされてからその変更が完了するまでの時間を短縮することができる。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発明において、前記制御手段は、前記機関始動用バルブタイミング制御において、前記クランクシャフトを逆回転させるべく前記クランクシャフト駆動用電動モータを駆動することをその要旨とする。
この構成によれば、クランクシャフトが逆方向(機関駆動時の回転方向と異なる方向)に回転させられることから、燃焼室に残留する未燃ガスを吸気通路側に戻すことができるようになる。したがって、未燃ガスが排気通路を介して外部に排出されるといったことを防止することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明において、前記制御手段は前記機関始動用バルブタイミング制御を機関停止要求に応じて実行することをその要旨とする。
この構成によれば、機関始動要求がなされる時点で既に機関始動に備えてのバルブタイミング制御が完了されるようになることから、例えば、上記機関始動用バルブタイミング制御を機関始動要求に応じて実行するようにした態様と比較して、機関始動要求がなされてから機関始動が完了するまでの時間を短縮することができるようになる。
以下、本発明をハイブリッド車両に搭載される4サイクル多気筒(本実施形態では直列4気筒またはV型8気筒)型内燃機関のバルブタイミング制御装置に具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。なお、上記ハイブリッド車両は、走行駆動源として内燃機関とモータ・ジェネレータとの双方を備えるものである。
図1に示されるように、内燃機関11の各燃焼室(図では一箇所のみ図示)12には、吸気通路13を通じて空気が吸入されるとともに燃料噴射弁14から燃料が噴射供給される。吸気通路13には、その内部の流路面積を変更して空気流量を変更するスロットルバルブ(図示なし)が配設されている。
この空気と燃料とからなる混合気に対し点火プラグ15による点火が行われると、該混合気が燃焼してピストン16が往復移動し、機関出力軸であるクランクシャフト17が回転する。そして、燃焼後の混合気は排気として各燃焼室12から排気通路18に送り出さる。
内燃機関11において、燃焼室12と吸気通路13との間は吸気バルブ21の開閉動作によって連通・遮断され、燃焼室12と排気通路18との間は排気バルブ22の開閉動作によって連通・遮断される。これら吸気バルブ21及び排気バルブ22は、クランクシャフト17の回転が伝達される吸気カムシャフト23及び排気カムシャフト24の回転に伴い開閉動作する。
クランクシャフト17はクラッチ機構51を介してモータ・ジェネレータ(以下、これをMGと称する)52と駆動連結されている。MG52は内燃機関11同様に走行駆動源として利用されるほか、スタータモータとして該機関11の始動にも利用される。すなわち、MG52は請求項における「クランクシャフト駆動用電動モータ」として機能する。
本実施形態では、内燃機関11及びMG52の運転制御を司る制御システムの一部をなす電子制御装置41を通じて、燃料噴射弁14の燃料噴射制御、点火プラグ15の点火時期制御、等が行われる。電子制御装置41は、上記各制御に係る各種演算処理を実施する中央演算装置(CPU)、制御用のプログラムやデータの記録された読込専用メモリ(ROM)、上記CPUの演算結果やセンサ等から入力されたデータが記録されるランダムアクセスメモリ、外部との間で信号を授受するための入・出力ポート等を備えて構成されている。
電子制御装置41には、車両の運転者によって操作されるイグニッションスイッチ(以下、これをIGスイッチと称する)42を通じて、内燃機関11の始動要求にかかる信号や停止要求にかかる信号が入力される。また、電子制御装置41には、アクセルポジションセンサ43から、上記運転者によって踏み込み操作されるアクセルペダル44の踏込量(アクセル踏込量)に対応した信号が入力される。
電子制御装置41は車両の走行状況等に応じて走行駆動源の切替にかかる制御(走行駆動源切替制御)を実行する。該制御において電子制御装置41はクラッチ機構51の断接切替を行うとともに、走行駆動源をMG52と内燃機関11とで切り替えるべくこれらの駆動状態を制御する。
例えば、内燃機関11の始動時には、クラッチ機構51が接続状態(クランクシャフト17とMG52との間での動力伝達が可能な状態)にあるときにMG52に電力を供給しこれを駆動させることで内燃機関11を始動させる。
また、機関運転時においてMG52を発電機として機能させる必要のある場合には、クラッチ機構51を接続状態とすることで内燃機関11の出力トルクをMG52に伝達しこれを従動回転させる。逆に、MG52を発電機として機能させる必要のない場合にはクラッチ機構51が遮断状態(クランクシャフト17とMG52との間での動力伝達が断たれた状態)となるようにする。
また、MG52のみを走行駆動源として用いる際にはクラッチ機構51が遮断状態にあるときに該MG52に電力を供給してこれを駆動させる。
なお、電子制御装置41には、MG52の回転速度に関する信号(MG回転速度信号)が該MG52から入力される。電子制御装置41はこのMG速度信号に基づきMG52をフィードバック制御する。
内燃機関11の吸気バルブ21の動弁系にはバルブタイミング可変機構31が設けられている。バルブタイミング可変機構31は、吸気バルブ21の作動角中心(すなわち吸気バルブ21を駆動するカムの作用角中心)φを連続的に変更させる機構として構成されている。ここでは、該可変機構31として、クランクシャフト17及び吸気カムシャフト23の相対回転位相を変更することで作動角中心φを変更する機構が採用されている。
図2に示されるように、バルブタイミング可変機構31は、吸気カムシャフト23を支持するシリンダヘッド19の外側に設けられている。
シリンダヘッド19の外側に突出する吸気カムシャフト23の端部には、バルブタイミング可変機構31を構成する略中空円柱状のロータ61が相対回転可能に支持されている。ロータ61の外周には、図示しないチェーンを介してクランクシャフト17の回転が伝達されるスプロケット61aが突設されている。すなわちクランクシャフト17と連動する本実施形態のロータ61は請求項における「回転体」として機能するものである。
ロータ61はシリンダヘッド19に固定されたチェーンカバー81に覆われており、該チェーンカバー81にはバルブタイミング可変機構31の駆動源である可変機構駆動用電動モータ(以下これをVVTモータと称する)71のハウジング72が固定されている。
そして、ロータ61の内部にはVVTモータ71の回転軸73の回転を減速して吸気カムシャフト23に伝達する減速機構62が設けられている。
本実施形態の減速機構62はいわゆるサイクロ減速機(登録商標)からなるものである。すなわち、VVTモータ71を臨むロータ61の壁部には減速機構62の入力軸となる偏心軸63がベアリング64を介して相対回転可能に支持されている。この偏心軸63はオルダムカップリング82を介してVVTモータ71の回転軸73と駆動連結されている。偏心軸63は回転軸73の回転に伴い吸気カムシャフト23と同一の軸線周りに回転する。
偏心軸63はこの軸線と平行な中心軸線を有する円柱状の偏心部63aを備えており、該偏心部63aの外周側にはベアリング65を介してピニオンギヤ66が相対回転可能に支持されている。ロータ61のハウジングにはピニオンギヤ66の外歯と噛み合う内歯を有するリングギヤ67が固定されている。ピニオンギヤ66の外歯の数はリングギヤ67の内歯の数よりもやや少なく設定されている。
そして、ピニオンギヤ66は偏心軸63の回転に伴い、リングギヤ67と噛み合いながら公転するとともに自転する。このとき、ピニオンギヤ66の自転速度が偏心軸63の回転速度すなわちVVTモータ71の回転軸73の回転速度よりも遅くなることによって減速作用が生じることとなる。
ロータ61内においてピニオンギヤ66と吸気カムシャフト23との間には、ピニオンギヤ66に生じた自転運動を取り出して吸気カムシャフト23に伝達する回転部材68が設けられている。回転部材68は吸気カムシャフト23に対して一体回転可能に固定されている。ピニオンギヤ66を臨む回転部材68表面には断面円形状の内周面を有する凹部68aが複数形成されており、各凹部68aにはピニオンギヤ66に突設された円柱状のピン69が一つずつ挿入されている。各ピン69の外周面は凹部68aの内周面と接触している。
偏心軸63の回転に伴うピニオンギヤ66の公転運動は、ピン69が凹部68aの外周面に沿って公転することで回転部材68には伝達されないようになっており、ピニオンギヤ66の自転運動のみが回転部材68に伝達されるようになっている。こうした作用によってVVTモータ71の回転軸73の回転が減速されて吸気カムシャフト23に伝達される。なお、減速機構62においてピニオンギヤ66の自転運動を取り出して吸気カムシャフト23に伝達する回転部材68は、請求項における「出力軸」として機能している。
こうしたサイクロ減速機(登録商標)からなる減速機構62は、仮に吸気カムシャフト23側から回転部材68に回転駆動力を入力しても偏心軸63すなわちVVTモータ71の回転軸73を増速することなくこれら吸気カムシャフト23及び回転軸73の相対回転位相を一定に保持するという機能を有する。
また減速機構62は、仮に吸気カムシャフト23側から回転部材68に回転駆動力を入力してもリングギヤ67及び回転部材68の相対回転位相を一定に保持するという機能を有する。すなわち吸気カムシャフト23側からの回転駆動力が回転部材68に作用してもロータ61及び吸気カムシャフト23の相対回転位相、換言すれば吸気バルブ21のバルブタイミングが一定に保持されるようになっている。
さらに減速機構62は、クランクシャフト17側からロータ61すなわちリングギヤ67に回転駆動力を加えても、該リングギヤ67及び偏心軸63の相対回転位相、並びに、該リングギヤ67及び回転部材68の相対回転位相の双方を一定に保持するという機能を有する。すなわちクランクシャフト17側からの回転駆動力がロータ61に作用しても該ロータ61及び吸気カムシャフト23の相対回転位相、換言すれば上記同様吸気バルブ21のバルブタイミングが一定に保持されるようになっている。
したがって、クランクシャフト17の回転に基づき、これに連動するロータ61を介して吸気カムシャフト23を同期回転させることができ、さらに、VVTモータ71の非駆動時(非給電時)には回転軸73をクランクシャフト17の回転に基づいて吸気カムシャフト23と一体回転(連れ回り)させることができるようになる。
このように、吸気バルブ21のバルブタイミングを所望のタイミングに保持可能な本実施形態の減速機構62は請求項における「保持機構」として機能する。
なお、本実施形態では、VVTモータ71のハウジング72に固定されるステータ74に巻装されたコイルへの給電態様が電子制御装置41によって制御されることにより、モータロータ75すなわちこれと固定される回転軸73の回転速度や回転量といったVVTモータ71の駆動態様が制御されることとなる。
例えば機関運転時においては、吸気カムシャフト23の回転速度を上昇させるべくVVTモータ71を駆動することで、吸気バルブ21の作動角中心φを進角側に変更する、すなわちバルブタイミングを進角させることができる。
逆に、吸気カムシャフト23の回転速度を低下させるべくVVTモータ71を駆動することで、吸気バルブ21の作動角中心φを遅角側に変更する、すなわちバルブタイミングを遅角させることができる。
本実施形態では、こうしたVVTモータ71の駆動制御を通じて、図3に示されるように吸気バルブ21のバルブタイミングを連続的に進角あるいは遅角させることができるようになっている。
なお、電子制御装置41によるバルブタイミング制御は例えば以下のようにして行われる。
すなわち電子制御装置41は、クランク角センサ45からの信号(クランク角信号)に基づき機関回転速度等を検出するとともに、カム角センサ46からの信号(カム角信号)やVVTモータ71に設けられた図示しない回転速度センサからの信号(モータ回転速度信号)に基づき回転軸73の回転速度等を検出する(図1参照)。
また、電子制御装置41は、上記機関回転速度やアクセルポジションセンサ43を通じて検出されたアクセル踏込量、図示しない水温センサを通じて検出された機関冷却水温度等の情報に基づいて、現状の機関運転状態に適した吸気バルブ21の作動角中心φの目標値を算出する。そして、モータ回転速度信号やカム角信号、クランク角信号に基づき、吸気バルブ21の作動角中心φの実際値が上記目標値と一致するようにバルブタイミング可変機構31をフィードバック制御する。これにより、現状の機関運転状態に応じた最適な吸気バルブ21のバルブタイミングが得られるようになっている。
また、本実施形態においては、IGスイッチ42の操作や上記走行駆動源切替制御に基づく機関始動に備えて、吸気バルブ21のバルブタイミングが該機関始動に適した所望のものとなるよう電子制御装置41によって制御されるようになっている(電子制御装置41は請求項における「制御手段」を構成する)。この所望のバルブタイミング(目標値)は、上記機関冷却水温度等の情報に基づいて算出される。例えば、機関冷却水温度が低いときには燃焼室12での燃料燃焼状態が不安定になりやすいことから、燃焼の安定化を図るべく上記機関始動に備えての目標バルブタイミングがより進角側の値に設定される。
ところで、クランクシャフト17やVVTモータ71によって吸気カムシャフト23を回転させるときには、図4に示されるように、該シャフト23の回転とともに周期的に増減するカムトルクが減速機構62側に作用する。例えば、こうしたカムトルクのうち抵抗となるもの(抵抗側カムトルク)が作用する側にバルブタイミングを変更する場合には、このトルクに抗して吸気カムシャフト23を回転駆動するなどして該シャフト23及びクランクシャフト17の相対回転位相を変更する必要がある。
なお、同図においては、カムトルクのうち「0」より上側のものを上記抵抗側カムトルクとし、「0」より下側のものをアシスト側カムトルク(吸気カムシャフト23の回転をアシストする側に作用するカムトルク)として示している。ここで、上記抵抗側カムトルクは、吸気カムシャフト23を正回転(機関運転時と同じ方向の回転)させるにせよ逆回転させるにせよその回転を阻止する側に作用するものである。逆に、上記アシスト側カムトルクは、吸気カムシャフト23を正回転させるにせよ逆回転させるにせよその回転をアシストする側に作用するものである。
したがって、上述のようにバルブタイミングを機関始動に適したものに変更する場合など、バルブタイミング可変機構31の駆動を機関始動に備えて行う、すなわち機関停止状態においてVVTモータ71により該可変機構31を駆動する場合には、抵抗側カムトルクに抗して該可変機構31を駆動できるだけのモータトルクが必要となる。
ここで、例えば、抵抗側カムトルクがピークに至るまで吸気カムシャフト23を回転させる旨のバルブタイミング変更要求が機関始動に際してなされたとする。この場合、ピーク時の抵抗側カムトルクに抗してバルブタイミング可変機構31を駆動できるだけのモータトルクを出力可能な電動モータをVVTモータ71として採用すれば、上記要求に応じたバルブタイミング変更を行うことができる。このような電動モータがVVTモータ71として採用されれば、抵抗側カムトルクがその変動範囲内でどのような大きさになろうともバルブタイミングの変更が可能である。
しかしながら、こうしたVVTモータ71の高出力化は該モータ71の小型化、ひいては内燃機関11の小型化を困難とするものであり、上述のようにピーク時の抵抗側カムトルクに抗してバルブタイミング可変機構31を駆動できるほどの高出力化を図ることは、こうした問題を一層顕著にしてしまうといった懸念がある。
そこで本実施形態では、こうしたVVTモータ71の出力トルクを減少させるべく以下のようなバルブタイミング制御を機関始動に備えて実行するようにしている。
以下、電子制御装置41によって実行されるこうした制御の処理手順について図5のフローチャートを参照しつつ説明する。なおこのフローチャートで示される制御ルーチンは、例えば所定時間毎の時間割り込みにて実行される。
この制御ルーチンでは先ず、内燃機関11が停止状態にあるとき、IGスイッチ42からの信号を通じた運転者による機関始動要求や上記車両の走行駆動源の切替に伴う機関始動要求の有無が判定され(ステップS110)、いずれの機関始動要求もない旨の判定がなされたときには処理が一旦終了される(ステップS110:NO)。
一方、ステップS110での判定結果がYES、すなわち上記のいずれかの機関始動要求がある旨の判定がなされると処理がステップS120に移行される。
ステップS120では、吸気バルブ21のバルブタイミング変更要求の有無が判定される。この変更要求は、例えば、上述のように機関冷却水温度等の情報によって算出されたバルブタイミングの目標値が現状の実際値と異なる場合になされるものである。すなわち電子制御装置41自身の判断によってなされるものである。
この判定結果がNO、すなわちバルブタイミング変更要求がない旨の判定がなされた場合にはバルブタイミングを変更することなくクラッチ機構51を接続させた状態でMG52を正回転方向に駆動(クランキング)して内燃機関11を始動させる(ステップS150)。
一方、該ステップS120での判定結果がYES、すなわちバルブタイミング変更要求がある旨の判定がなされた場合には処理がステップS130に移行される。
ステップS130では、MG52及びVVTモータ71の双方が同時に駆動される。このとき、MG52は、クランク角センサ45からのクランク角信号や上記MG回転速度信号に基づくフィードバック制御を通じて、クランクシャフト17を720°CA(CAはクランク角を意味する)だけ逆回転させるべく、すなわちロータ61を逆回転方向に一回転させるべく駆動される。
そして、こうしたMG52の駆動中において、吸気バルブ21のバルブタイミングの実際値が目標値となるようにVVTモータ71が駆動される。例えば、上記バルブタイミングを進角側に変更するときには、ロータ61に対して吸気カムシャフト23が正回転方向に相対回転するようにVVTモータ71を駆動する。逆に、上記バルブタイミングを遅角側に変更するときには、ロータ61に対して吸気カムシャフト23が逆回転方向に相対回転するようにVVTモータ71を駆動する。
こうしてVVTモータ71の駆動時にロータ61がMG52によって回転駆動されることで、例え吸気カムシャフト23を回転駆動するために必要なトルクが最も大きくなるときであっても、すなわち抵抗側カムトルクがピークに至るときであっても、MG52によって吸気カムシャフト23が回転駆動される。すなわち、上記抵抗側カムトルクのピークを越すべく吸気カムシャフト23を駆動するために必要なトルクがMG52から得られるようになる。したがって、例えばVVTモータ71単独で上記抵抗側カムトルクのピークを越すべく吸気カムシャフト23を駆動する態様と比較して、VVTモータ71の最大出力トルクを小さく設定することができ、該VVTモータ71の小型化を図ることができるようになる。
また、MG52によってクランクシャフト17が720°CAだけ回転駆動されることから、その駆動期間内には必然的に上記アシスト側カムトルクの生じる期間が存在するようになる(図4参照)。したがって、こうしたアシスト側カムトルクが作用する期間にVVTモータ71によるバルブタイミング可変機構31の駆動が行われ得るようになるため、その分、VVTモータ71に必要とされる出力トルクが小さくなる。
また、上述のようにMG52によってクランクシャフト17が逆回転方向に駆動されることから、燃焼室12に残留する未燃ガスが吸気通路13側に戻されるようになる。したがって、未燃ガスが排気通路18を介して外部に排出されるといったことが防止される。
次に、ステップS140において、上記ステップS130処理でのバルブタイミング変更が完了したか否か、すなわち上記バルブタイミングの実際値が目標値となったか否かが判定される。この判定結果がNO、すなわちバルブタイミングの実際値が未だ目標値となってはいない旨の判定がなされた場合は処理がステップS130に戻され、再実行される。一方、判定結果がYES、すなわちバルブタイミングの実際値が目標値となった旨の判定がなされた場合は処理がステップS130に移行されてMG52によるクランキングがなされる。
なお、上記ステップS120処理及びステップS130処理は請求項における「機関始動用バルブタイミング制御」に相当する。
図6は、上述した一連の処理が実行された際のMG52の出力トルク推移態様の一例を示す図である。同図に示されるように、機関始動要求及びバルブタイミング変更要求がなされるとMG52は逆回転方向にクランクシャフト17を720°CAだけ回転させるように駆動される(期間T1)。該期間T1にはVVTモータ71の駆動を通じた吸気カムシャフト23のバルブタイミング変更がなされ、該バルブタイミングが所望のものとなった後、MG52が正回転方向に駆動されてクランキングがなされる(期間T2)。
上記期間T1においてMG52を通じて吸気カムシャフト23が回転駆動されることで、バルブタイミング変更に必要なVVTモータ71の出力トルクが小さくなる。
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
(1)電子制御装置41は上記機関始動用バルブタイミング制御においてMG52を駆動しながらVVTモータ71を駆動する。これによれば、MG52により抵抗側カムトルクの減少する側にクランクシャフト17が回転させられた状態でVVTモータ71が駆動されたり、MG52により抵抗側カムトルクがピークに至るようクランクシャフト17が回転させられた状態でVVTモータ71が駆動されたりするようになる。
例えば、MG52により抵抗側カムトルクの減少する側にクランクシャフト17が回転させられた状態でVVTモータ71が駆動される期間には、以下のような効果が得られる。すなわち、この場合、仮に抵抗側カムトルクの増大する側に向けてVVTモータ71を駆動させる旨のバルブタイミング変更要求がなされたとしても、MG52は抵抗側カムトルクが減少する側にクランクシャフト17を回転させるため、その分だけVVTモータ71の出力トルクを小さくすることができるようになる。したがって、VVTモータ71の小型化を図ることができるようになる。
一方、MG52により抵抗側カムトルクがピークに至るようクランクシャフト17が回転させられた状態でVVTモータ71が駆動される期間には、以下のような効果が得られる。すなわち、この場合、仮に抵抗側カムトルクがピークに至るまであるいはこれを越えるようにVVTモータ71を駆動させる旨のバルブタイミング変更要求がなされたとしても、MG52によるクランクシャフト17の回転駆動によって抵抗側カムトルクがピークに至らしめられるようになる。
そのため、例えば、抵抗側カムトルクがこうしたピークに至らしめられるまでVVTモータ71単独で吸気カムシャフト23を回転させる態様と比較して、VVTモータ71の出力トルクを小さくすることができ、該モータ71の小型化を図ることができるようになる。
また、本実施形態では上述のようにMG52を駆動しながらVVTモータ71を駆動するようにしたことで、カムトルクがバルブタイミングの変更をアシストする側に作用するようになるまでMG52が(クランクシャフト17及びロータ61を介して)吸気カムシャフト23を回転させるようにもなる。
カムトルクは、吸気カムシャフト23の回転に伴って、該回転の抵抗となるもの(抵抗側カムトルク)と該回転をアシストするものとが交互に周期的に現れるという変動特性を有している。本実施形態では、カムトルクによって吸気カムシャフト23の回転がアシストされるようになるまでMG52が駆動されるようになることから、バルブタイミング変更時におけるVVTモータ71の出力トルクを極力小さくすることができるようになる。
ところで、こうしたMG52及びVVTモータ71の制御態様としては、上記のほか、例えば、吸気カムシャフト23をVVTモータ71単独で回転させることのできるトルク値に抵抗側カムトルクが減少するまでMG52を駆動し、その後VVTモータ71を駆動してバルブタイミングを変更するといったものを採用することができる。
しかしこの場合、抵抗側カムトルクが上述のような或る一定のトルク値に減少した状態でMG52を停止させる必要があることから、該MG52の駆動量を精密に制御する必要が生じる。
その点、上記のようにMG52を駆動しながらVVTモータ71を駆動するといった制御態様が採用されることで、例えばMG52の駆動量を一定量(本実施形態では720°CA相当分)に固定するなど、バルブタイミングの変更に十分なものであればどのような駆動量に設定してもよくなる。したがって、電子制御装置41における制御の態様を簡素なものすることができるようになる。
また、MG52によって吸気カムシャフト23が回転駆動されている最中にVVTモータ71によって両シャフト17,23の相対回転位相の変更すなわちバルブタイミングの変更が行われ得るようになることから、バルブタイミングの変更要求がなされてからその変更が完了するまでの時間を短縮することができる。
(2)電子制御装置41は、上記機関始動用バルブタイミング制御において、クランクシャフト17を逆回転させるべくMG52を駆動する。これによれば、クランクシャフト17の回転方向が機関運転時の方向と逆になるため、燃焼室12に残留する未燃ガスを吸気通路13側に戻すことができるようになる。したがって、未燃ガスが排気通路18を介して外部に排出されるといったことを防止することができる。
本実施形態では燃焼室12に直接燃料を噴射する直噴タイプの燃料噴射弁14が採用されることから、例えば吸気通路13に燃料を噴射するタイプの燃料噴射弁が採用される態様と比較して、該噴射弁14内が特に高圧となっており、該噴射弁14から燃焼室12への燃料漏れが比較的生じやすい状況にあるといえる。したがって、こうした直噴タイプの燃料噴射弁14を備える内燃機関11においてクランクシャフト17を逆回転させる制御態様は、排気性能を向上させるうえで特に有用なものとなる。
(3)上記実施形態では、サイクロ減速機(登録商標)からなる減速機構62が採用されている。
サイクロ減速機(登録商標)はその構成部材であるリングギヤ及びピニオンギヤのいずれか一方を入力軸の回転に基づき公転させることによって生じる上記一方自身若しくは他方のギヤの自転運動を取り出すことで入力軸よりも低い回転速度を出力軸に生じさせるようにしたものである。例えば本実施形態ではピニオンギヤ66を偏心軸63の回転に基づき公転させることで該ピニオンギヤ66自身に生じた自転運動を取り出して回転部材68を回転させるようにしている。
そして上述したように減速機構62は、吸気カムシャフト23から回転部材68にカムトルクが伝達されたとしても、吸気カムシャフト23及びVVTモータ71の回転軸73の相対回転位相、並びに、吸気カムシャフト23及びクランクシャフト17の相対回転位相は一定に保持される。こうした相対回転位相の保持機能は、該相対回転位相がどのような値であっても有効である。すなわち、こうした機能によって、バルブタイミングを所望のタイミングに保持することができるようになる。
また減速機構62は、リングギヤ67すなわちロータ61に回転駆動力を加えても、該ロータ61及び偏心軸63の相対回転位相が一定に保持され、かつ、ロータ61及び回転部材68の相対回転位相が一定に保持される。
したがって、クランクシャフト17の回転に基づき、これに連動するロータ61を介して吸気カムシャフト23を同期回転させることができ、更に、VVTモータ71の非駆動時にはその回転軸73をクランクシャフト17の回転に基づいてロータ61ひいては吸気カムシャフト23と一体回転(連れ回り)させることができるようになる。これによれば、バルブタイミングを変更する必要のない時にはVVTモータ71への給電が不要となることから省エネルギ及び電源となるバッテリ(二次電池)の耐久性向上を図ることができるようになる。
また本実施形態においては、減速機構62の減速機能によって、その分だけVVTモータ71の出力トルクを小さくすることができ、該モータ71の小型化を図ることができるようになる。
このように保持機構としても機能するサイクロ減速機(登録商標)を採用することで、バルブタイミングの保持機能に加え、吸気カムシャフト23をクランクシャフト17に連動させつつバルブタイミングの変更要求時には該変更を可能とし、ひいてはVVTモータ71の小型化等を図ることができるという様々な効果を得ることができるようになる。
(4)本実施形態では上述のフローチャートにおけるステップS130処理でMG52によるクランクシャフト17の回転駆動角度を720°CAとした。すなわち上記機関始動用バルブタイミング制御においてクランクシャフト17を720°CA単位で回転させるようにした。したがって、該バルブタイミング制御の終了時点におけるクランク角が、その開始時点におけるクランク角と同一となることから、該制御の終了後におけるクランキング時には、複数気筒のうち最初に点火されるものが当該バルブタイミング制御の実行に伴って変化してしまうといったことが生じなくなる。すなわち、点火対象気筒をこうした気筒の変化に対応させるための制御が不要となる。
なお、実施の形態は上記に限定されるものではなく、例えば、以下の様態としてもよい。
・上記実施形態では、上記機関始動用バルブタイミング制御において、MG52によりクランクシャフト17を720°CA単位で回転させるようにしたが、こうした回転角度の制限は必須ではない。例えば他の回転角度単位でクランクシャフト17を回転させるようにしてもよく、バルブタイミングの変更が完了した時点でクランクシャフト17の回転角度に拘わらず強制的にMG52の駆動を停止するようにしてもよい。
・上記機関始動用バルブタイミング制御におけるMG52及びVVTモータ71の駆動開始時期は同じであっても異なっていてもどちらでもよい。この駆動開始時期が異なる場合、MG52及びVVTモータ71のいずれの駆動開始時期が先であってもよい。
・上記実施形態では上記機関始動用バルブタイミング制御においてMG52を駆動しながらVVTモータ71を駆動した、すなわちMG52及びVVTモータ71の双方が同時に駆動される期間が存在したが、こうした期間の存在しないようにMG52の駆動期間とVVTモータ71の駆動期間とをずらすようにしてもよい。この場合、例えば、VVTモータ71単独で吸気カムシャフト23を回転させることのできるトルク値に抵抗側カムトルクが減少するまでMG52を駆動しておき、該MG52の停止後にVVTモータ71を駆動してバルブタイミングを変更する、といった制御態様を採用してもよい。
また、MG52により抵抗側カムトルクがピークに至るようクランクシャフト17を回転させる場合、必ずしも抵抗側カムトルクがピークを越えるようにクランクシャフト17を回転させる必要はない。抵抗側カムトルクがピークに至るまでに留めてもよい。こうした制御態様であっても、例えばVVTモータ71単独で抵抗側カムトルクがピークに至るように吸気カムシャフト23を回転させる必要がなくなるため、その分、VVTモータ71の出力トルクを減少させることができ、該VVTモータ71の小型化を図ることができるようになる。
・上記実施形態では、上記機関始動用バルブタイミング制御においてカムトルクがバルブタイミングの変更をアシストする側に作用するようになるまで吸気カムシャフト23をMG52の駆動力で回転させたが、こうした制御態様は必須ではない。例えば、吸気カムシャフト23をVVTモータ71単独で回転させることのできるトルク値まで抵抗側カムトルクを減少させるべくMG52を駆動すればよい。このとき、MG52の駆動により抵抗側カムトルクが小さくなるほどVVTモータ71の小型化が容易になることは言うまでもない。
・上記実施形態では上記機関始動用バルブタイミング制御においてクランクシャフト17を逆回転させるべくVVTモータ71を駆動したが、これに限らず、例えば正回転させるようにしてもよい。
・上記実施形態では、上記機関始動用バルブタイミング制御を機関始動要求に応じて行うようにしたが、これに限らず、例えば、機関停止要求に応じて行うようにしてもよい。この場合、例えば、上記走行駆動源切替制御やIGスイッチ42のオフ操作に基づき機関停止要求がなされ、かつバルブタイミング変更要求がなされたとき上記ステップS130相当の処理すなわちバルブタイミング変更を行うようにする。これによれば、機関始動要求がなされる時点で既に機関始動に備えてのバルブタイミング制御が完了されるようになることから、例えば、上記機関始動用バルブタイミング制御を機関始動要求に応じて実行するようにした態様と比較して、機関始動要求がなされてから機関始動が完了するまでの時間を短縮することができるようになる。
・上記実施形態では、ピニオンギヤ66を公転させるタイプのサイクロ減速機(登録商標)を減速機構62として採用したが、これに限らず、例えばサンギヤとしてロータ61のハウジングに固定されるピニオンギヤとプラネタリギヤとして偏心軸を介してVVTモータ71により公転させられるリングギヤとを備えるサイクロ減速機(登録商標)を採用してもよい。
・上記実施形態では保持機構としても機能するサイクロ減速機(登録商標)が採用されたが、これに限らず、他の減速機構が採用されてもよい。この場合、上記サイクロ減速機(登録商標)のように減速機構自体が保持機構として機能するのであれば特段に保持機構を設ける必要はない(但し設けることを禁じない)が、そうでない場合、減速機構とは別に保持機構を設ける必要がある。この保持機構としては、例えば、電子制御装置41からの指令に応じてロータ61側と吸気カムシャフト23側とを機械的に断接する電磁クラッチ機構を採用してもよい。
・上記実施形態では、VVTモータ71のステータ74がチェーンカバー81等を介してシリンダヘッド19に固定されたが、これに限らず、例えば、VVTモータ71自体をロータ61に内蔵させるなどステータ74がロータ61に固定される態様が採用されてもよい。
・上記実施形態では、クランクシャフト駆動用電動モータとしてMG52を採用したが、これに限らず、例えばスタータモータとしてのみ機能する電動モータなど、クランクシャフト17を回転させるのに充分なトルクを出力可能な電動モータであれば他のものが採用されてもよい。
・上記実施形態では、本発明を吸気バルブ21のバルブタイミングを制御する装置に適用したが、これに限らず、排気バルブ22のバルブタイミングを変更する装置に適用してもよい。
・上記実施形態では、内燃機関として直列4気筒またはV型8気筒型のものが採用されたが、これに限らず、例えば直列3気筒やV型6気筒型、直列5気筒やV型10気筒型など、カムシャフト一本あたりの気筒数が4以外のものが採用されてもよい。
一実施形態の内燃機関のバルブタイミング制御装置を概略的に示す模式図。 バルブタイミング可変機構及びVVTモータを示す断面図。 バルブタイミング可変機構による吸気バルブのバルブタイミング変更態様を説明するための図。 吸気カムシャフトを回転させたときのカムトルクの変動態様を示す図。 機関始動用バルブタイミング制御にかかるフローチャート。 MGの出力トルクの推移態様を示す図。
符号の説明
11…内燃機関、12…燃焼室、13…吸気通路、14…燃料噴射弁、15…点火プラグ、16…ピストン、17…クランクシャフト、18…排気通路、19…シリンダヘッド、21…吸気バルブ、22…排気バルブ、23…吸気カムシャフト、24…排気カムシャフト、31…バルブタイミング可変機構、41…電子制御装置、42…IGスイッチ、43…アクセルポジションセンサ、44…アクセルペダル、45…クランク角センサ、46…カム角センサ、51…クラッチ機構、52…MG、61…ロータ、61a…スプロケット、62…減速機構、63…偏心軸、66…ピニオンギヤ、67…リングギヤ、68…回転部材、68a…凹部、69…ピン、71…VVTモータ、73…回転軸、74…ステータ、75…モータロータ。

Claims (7)

  1. クランクシャフト及びこれに駆動連結されるカムシャフトの相対回転位相の変更を通じてバルブタイミングを可変とする可変機構と、該可変機構を駆動する可変機構駆動用電動モータと、前記バルブタイミングを所望のタイミングに保持可能な保持機構と、機関始動に備え前記可変機構を通じて前記バルブタイミングを所望のタイミングに制御する制御手段と、を備える内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記制御手段は、機関始動に備えてのバルブタイミング変更要求時に、前記可変機構駆動用電動モータとは別のクランクシャフト駆動用電動モータを通じて前記クランクシャフトを抵抗となるカムトルクが減少する側に回転させた状態で、前記可変機構駆動用電動モータを駆動する機関始動用バルブタイミング制御を実行する
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. クランクシャフト及びこれに駆動連結されるカムシャフトの相対回転位相の変更を通じてバルブタイミングを可変とする可変機構と、該可変機構を駆動する可変機構駆動用電動モータと、前記バルブタイミングを所望のタイミングに保持可能な保持機構と、機関始動に備え前記可変機構を通じて前記バルブタイミングを所望のタイミングに制御する制御手段と、を備える内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記制御手段は、機関始動に備えてのバルブタイミング変更要求時に、前記可変機構駆動用電動モータとは別のクランクシャフト駆動用電動モータを通じて前記クランクシャフトを抵抗となるカムトルクがピークに至るよう回転させた状態で、前記可変機構駆動用電動モータを駆動する機関始動用バルブタイミング制御を実行する
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項1又は2記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記保持機構としてサイクロ減速機(登録商標)が採用され、該減速機を構成するリングギヤ及びこれと噛み合うピニオンギヤの一方を公転させる入力軸は前記可変機構駆動用電動モータの回転軸に駆動連結され、前記両ギヤの他方は前記クランクシャフトと連動する回転体に固定され、前記一方のギヤの公転によりこれら両ギヤの一方自身若しくは他方に生じた自転運動を取り出す出力軸は前記カムシャフトに駆動連結される
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記制御手段は、前記機関始動用バルブタイミング制御において、カムトルクが前記バルブタイミングの変更をアシストする側に作用するようになるまで前記カムシャフトを回転させるべく前記クランクシャフト駆動用電動モータを駆動する
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記制御手段は、前記機関始動用バルブタイミング制御において、前記クランクシャフト駆動用電動モータを駆動しながら前記可変機構駆動用電動モータを駆動する
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記制御手段は、前記機関始動用バルブタイミング制御において、前記クランクシャフトを逆回転させるべく前記クランクシャフト駆動用電動モータを駆動する
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記制御手段は前記機関始動用バルブタイミング制御を機関停止要求に応じて実行する
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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