JP4474879B2 - レンズ鏡筒、及び、カメラシステム - Google Patents
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Description
づく撮影距離に撮影レンズを位置決め可能なカメラシステムに関するものである。
例えば、野球撮影の場合、バッターにピントを合せて撮影中に、1塁ランナーが2塁へ盗塁したときには、咄嗟にカメラを2塁に向けピントを合わせて撮影する必要がある。このような撮影のときには、カメラを三脚に固定して一定の位置で撮影する場合が多く、また、被写体位置も特定の位置にある。従って、咄嗟にピントを合わせたい距離も決まったものとなるので、咄嗟の時に、特定の距離にピントを移動する機能があればとても重宝する。
撮影者が操作可能な前記第1操作部とは異なる第2操作部と、
光軸方向に移動して焦点調節を行う焦点調節光学系と、
前記焦点調節光学系を駆動する駆動部と、
前記第1操作部が操作されたときの前記焦点調節光学系の位置に対応する第1位置、及び、前記第1操作部が操作されたときの前記焦点調節光学系の位置におけるピントのずれ量を記憶する記憶部と、
前記第2操作部が操作されたとき、前記記憶部に記憶された前記第1位置及び前記ずれ量を用いて、前記第1位置よりも前記焦点調節光学系のピント位置に近い第2位置を演算し、前記焦点調節光学系が前記第2位置に駆動されるように前記駆動部を制御する制御部とを含むことを特徴とするレンズ鏡筒である。
前記第2位置は、前記焦点調節光学系がピント許容範囲内となる位置であることを特徴とするレンズ鏡筒である。
前記第1操作部は、特定の撮影距離での前記焦点調節光学系の位置を記憶させるためのフォーカスプリセット釦であり、
前記第2操作部は、特定の撮影距離に前記焦点調節光学系を復帰させるためのゴーホーム釦であることを特徴とするレンズ鏡筒である。
前記光軸方向の移動により焦点距離を変化させる変倍光学系を有し、
前記記憶部は、前記第1操作部が操作されたときの前記焦点調節光学系の光軸方向の単位移動量と結像面の変動量との比、及び、前記第1操作部が操作されたときの前記変倍光学系の位置に応じた焦点距離に対応する焦点移動量の少なくとも一方を記憶し、
前記制御部は、前記第2操作部が操作されたとき、前記記憶部に記憶された前記比、及び、前記焦点移動量の少なくとも一方を用いて前記駆動部を制御することを特徴とするレンズ鏡筒である。
前記制御部は、前記第2操作部が操作されたときの焦点距離が、前記第1操作部が操作されたときの焦点距離よりも長いときであって、前記焦点調節光学系がピント許容範囲内に収まっていないとき、前記焦点調節光学系が前記ピント許容範囲内に収まるように前記駆動部を制御することを特徴とするレンズ鏡筒である。
前記ずれ量は、前記第1操作部が操作されたときの前記焦点調節光学系による結像位置と記録媒体の位置とのずれの量であることを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6までの何れか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
前記焦点調節光学系の位置に関する位置情報を検出する位置検出部と、
前記焦点調節光学系による結像位置と、記録媒体の位置とのずれ量を検出するずれ量検出部とを含むことを特徴とするレンズ鏡筒である。
(1)前記位置記憶操作部の操作により記憶させた位置に前記フォーカスレンズ群を復帰したときに、前記位置記憶操作部操作時のズレ量が許容範囲ぎりぎりの場合、前記位置復帰操作部を操作すると復帰誤差により復帰位置が許容範囲を外れてしまい、合焦していないおそれがある場合が生じるが、そのような場合でも、ズレ量検出手段によって検出した前記位置記憶操作部操作時のズレ量を使用して、前記位置復帰操作部操作時の復帰位置を補正するので、前記位置記憶操作時よりもズレ量の少ない位置に復帰させることができる。
(2)前記位置記憶操作部の操作により記憶させた位置に前記フォーカスレンズ群を復帰したときに、前記位置記憶操作部操作時と異なる焦点距離で前記位置復帰操作部を操作すると合焦していないおそれがある場合が生じるが、そのような場合でも、位置復帰操作部を操作したときの結像位置を演算し、演算した結像位置に基づいて復帰位置を補正するので、予期せずピントの甘い写真を撮影してしまうことを防止することができる。
(3)ズレ量検出手段をさらに備え、該ズレ量検出手段によって検出した前記位置記憶操作部操作時のズレ量を使用して、前記位置復帰操作部操作時のズレ量を演算するので、前記位置復帰操作部操作時のズレ量が所定の範囲内にない場合に、所定の範囲内に収まるように補正することができ、予期せずピントの甘い写真を撮影してしまうことを防止することができる。
(4)前記位置復帰操作部操作時のズレ量を、像面移動係数と前記位置記憶操作部操作時のズレ量とに基づいて求めるので、前記位置復帰操作部操作時のズレ量が所定の範囲内にない場合に、所定の範囲内に収まるように補正することができ、予期せずピントの甘い写
真を撮影してしまうことを防止することができる。
(5)前記演算において、焦点距離の変化による焦点移動量を考慮するので、正確なズレ量を演算することができ、前記位置復帰操作部操作時のズレ量が所定の範囲内にない場合に、所定の範囲内に収まるように補正することができ、予期せずピントの甘い写真を撮影してしまうことを防止することができる。
(6)前記演算において、焦点距離の変化による焦点移動量を考慮するので、正確なズレ量を演算することができる。
(7)前記位置記憶操作部の操作により記憶させた位置に前記フォーカスレンズ群を復帰したときに、前記位置記憶操作部操作時と異なる焦点距離で前記位置復帰操作部を操作すると合焦していないおそれがある場合が生じるが、そのような場合でも、前記位置記憶操作部を操作したときと前記位置復帰操作部を操作したときとの結像位置の偏差を演算し、偏差に基づいて復帰位置を補正するので、予期せずピントの甘い写真を撮影してしまうことを防止することができる。
(8)第1と第2の焦点距離とに変更可能な変倍光学系を有する撮影レンズにおいて、第1焦点距離での焦点調節光学系の位置情報とズレ量とを記憶し、第1及び第2の焦点距離と第1焦点距離でのズレ量より第2焦点距離でのズレ量を求め、求めたズレ量と記憶した情報とに基づいて焦点調節光学系を駆動するので、正確な補正を行うことができ、予期せずピントの甘い写真を撮影してしまうことを防止することができる。
(9)焦点調節光学系の位置に関する情報を検出した際の結像位置と所定の結像面とのずれ量が許容範囲ぎりぎりの場合、フォーカスプリセットによる復帰位置が許容範囲を外れてしまい、合焦しなくなるおそれが生じるが、そのような場合でも、検出された焦点調節光学系の位置に関する情報を補正することができる。
(10)記憶手段を備えるので、記憶した情報に基づいて補正を行うことができる。
(11)焦点距離を変更可能な撮影レンズを有するレンズ鏡筒において、第1の焦点距離での焦点調節光学系の位置情報と第2の焦点距離での結像位置とに基づいて、前記位置情報を補正することができ、予期せずピントの甘い写真を撮影してしまうことを防止することができる。
(12)検出した第1のずれ量を使用して第2のずれ量を求めるので、焦点調節光学系の位置情報を補正することができ、予期せずピントの甘い写真を撮影してしまうことを防止することができる。
(13)記憶手段を備えるので、記憶した情報に基づいて正確な補正を行うことができる。
(14)第2のずれ量を求めるので、該第2のずれ量が所定の範囲内にあるか否かを判断することができる。
(15)第2のずれ量が所定の範囲内に無い場合に、焦点調節光学系の位置情報を補正することができ、ピントの甘い写真を撮影してしまうことを防止することができる。
(16)第2のずれ量を像面移動係数と第1のずれ量とに基づいて求めるので、第2のずれ量が所定の範囲内にない場合に、所定の範囲内に収まるように補正することができ、予期せずピントの甘い写真を撮影してしまうことを防止することができる。
(17)第2の焦点距離における撮影レンズの結像位置を求める演算において、焦点距離の変化による焦点移動量を考慮するので、正確なズレ量を演算することができ、第2のずれ量が所定の範囲内にない場合に、所定の範囲内に収まるように補正することができ、予期せずピントの甘い写真を撮影してしまうことを防止することができる。
(18)第1の焦点距離が第2の焦点距離より短いので、ズーミングによりテレ側に焦点距離が変化したときであっても、焦点調節光学系の位置情報を補正することができ、予期せずピントの甘い写真を撮影してしまうことを防止することができる。
(19)像面移動係数と焦点距離の変化による焦点移動量とを記憶し、演算手段による演算に用いることができる。
(20)焦点距離を変更可能な撮影レンズを有するレンズ鏡筒において、第1の焦点距離での焦点調節光学系の位置情報と第2の焦点距離での結像位置とに基づいて、前記位置情報を補正することができ、予期せずピントの甘い写真を撮影してしまうことを防止することができる。
の出力値を記憶する装置である。
CPU10は、レンズ群位置記憶装置7に記憶された位置記憶操作釦6操作時のフォーカス群位置データ、ピントズレ量記憶装置8に記憶された位置記憶操作釦6操作時の像記録媒体の位置と結像面の位置とのズレ量とを引き出す。
ンズによって形成される結像面が1点鎖線と破線の間にあればピントが合っているとみなせることになる。
ズームレンズ群位置検出装置4は、ズームレンズ群L2の位置を検出する。
2:ピント検出装置
3:フォーカス群位置検出装置
4:ズーム群位置検出装置
5:ズームレンズデータ記憶装置
6:記憶操作釦
7:レンズ群位置記憶装置
8:ピントズレ量記憶装置
9:復帰操作釦
10:CPU
100:カメラ
200:ズームレンズ
L1:フォーカスレンズ群
L2:ズームレンズ群
Claims (8)
- 撮影者が操作可能な第1操作部と、
前記第1操作部とは異なる前記撮影者が操作可能な第2操作部と、
光軸方向に移動して焦点調節を行う焦点調節光学系と、
前記焦点調節光学系を駆動する駆動部と、
前記第1操作部が操作されたときの前記焦点調節光学系の位置に対応する第1位置、及び、前記第1操作部が操作されたときの前記焦点調節光学系の位置におけるピントのずれ量を記憶する記憶部と、
前記第2操作部が操作されたとき、前記記憶部に記憶された前記第1位置及び前記ずれ量を用いて、前記第1位置とは異なる第2位置を演算し、前記焦点調節光学系が前記第2位置に駆動されるように前記駆動部を制御する制御部とを含むことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1に記載されたレンズ鏡筒であって、
前記第2位置は、前記焦点調節光学系がピント許容範囲内となる位置であることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1又は請求項2に記載されたレンズ鏡筒であって、
前記第1操作部は、特定の撮影距離での前記焦点調節光学系の位置を記憶させるためのフォーカスプリセット釦であり、
前記第2操作部は、特定の撮影距離に前記焦点調節光学系を復帰させるためのゴーホーム釦であることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1から請求項3までの何れか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
前記光軸方向の移動により焦点距離を変化させる変倍光学系を有し、
前記記憶部は、前記第1操作部が操作されたときの前記焦点調節光学系の光軸方向の単位移動量と結像面の変動量との比、及び、前記第1操作部が操作されたときの前記変倍光学系の位置に応じた焦点距離に対応する焦点移動量の少なくとも一方を記憶し、
前記制御部は、前記第2操作部が操作されたとき、前記記憶部に記憶された前記比、及び、前記焦点移動量の少なくとも一方を用いて前記駆動部を制御することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項4に記載されたレンズ鏡筒であって、
前記制御部は、前記第2操作部が操作されたときの焦点距離が、前記第1操作部が操作されたときの焦点距離よりも長いときであって、前記焦点調節光学系がピント許容範囲内に収まっていないとき、前記焦点調節光学系が前記ピント許容範囲内に収まるように前記駆動部を制御することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1から請求項5までの何れか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
前記ずれ量は、前記第1操作部が操作されたときの前記焦点調節光学系による結像位置と記録媒体の位置とのずれの量であることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1から請求項6までの何れか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
前記焦点調節光学系の位置に関する位置情報を検出する位置検出部と、
前記焦点調節光学系による結像位置と、記録媒体の位置とのずれ量を検出するずれ量検出部とを含むことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1から請求項7までの何れか1項に記載されたレンズ鏡筒を備えたことを特徴とするカメラシステム。
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JP2005099084A5 JP2005099084A5 (ja) | 2007-04-12 |
JP4474879B2 true JP4474879B2 (ja) | 2010-06-09 |
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