JP4474770B2 - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の基板によって電気光学物質が保持された電気光学装置、およびこの電気光学装置を用いた電子機器に関するものである。さらに詳しくは、当該電気光学装置において基板に対してシール材の塗布位置等を指示するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機、携帯型コンピュータ、ビデオカメラ等といった電子機器の表示部として、液晶パネルなどといった電気光学装置が広く用いられている。この電気光学装置のうち、液晶装置では、一対の基板がシール材によって貼り合わされたパネルに偏光板が貼り付けられ、シール材で区画された領域内に、電気光学物質としての液晶が封入されている。
【0003】
ここで、シール材は、ディスペンサーなどを用いて一方の基板に塗布される。また、基板には配向膜が形成され、この配向膜によって、基板間に注入された液晶の配向を規定する。さらに、基板間の短絡を防止するために、一方の基板には配向膜と電極パターンとの間に絶縁性のオーバーコート膜が形成される。
【0004】
このように、液晶装置では、液晶駆動用の電極の他、複数の薄膜層が基板に形成されるが、このような薄膜層は所定位置に形成する必要がある。すなわち、基板表面には、端子が形成されているので、このような端子の表面に絶縁性の薄膜層が形成されると、端子での電気的接続を行えなくなる。また、配向膜の形成領域が狭すぎると、この部分では、配向膜から液晶が配向規制力を受けないことになって、配向状態に乱れが発生する。
【0005】
そこで、従来は、例えば、基板上に複数のマークを付し、これらのマークによって、各薄膜層の形成位置を指示していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
電気光学装置を携帯電話機などに搭載するにあたって、例えば、電気光学装置の一方の面側に配置した枠体の窓部分からシール材が見えないよう、シール材の塗布位置や塗布量についてより厳しい要求がなされる。従って、マークを目安に各薄膜層を形成せざるを得ないが、電気光学装置では、同一サイズの画像表示領域であれば、パネルをできるだけ小型化したいという要求が強いことから、画像表示領域の外周領域を狭くしていく傾向にあり、このような場合に、狭い領域に複数のマークを配置することは困難である。
【0007】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、マークを付す領域として広い領域を確保しなくても、複数の層の形成位置を各々、正確に指示することのできる電気光学装置、およびこの電気光学装置を用いた電子機器を提供することにある。
【0008】
上記課題を解決するため、本発明では、一対の基板によって電気光学物質が保持された電気光学装置において、
前記一対の基板の少なくとも一方の基板には、該基板上の異なる位置に設けられるシール材、配向膜、オーバーコート膜の層のうちの少なくとも二つの層が含まれ、複数の層の各形成位置は、同一の矩形マークにより指示されることを特徴とする。
【0009】
本発明においては、複数の層の各形成位置を各々指示する矩形のマークが基板に形成されているため、この一つのマークで、複数の層の各形成位置を各々指示することができる。従って、シール材、配向膜、あるいはオーバーコート膜などといった層を基板上の所定位置に正確に形成することができる。また、一つのマークで、複数の層の各形成位置を各々指示するため、基板に形成するマークの数を必要最小限まで減らすことができるので、画像表示領域の外周領域を狭くしていった場合でも、シール材、配向膜、あるいはオーバーコート膜などといった層を基板上に正確に塗布することができる。さらに、このマークは、矩形であり、その縁部分などで層の形成位置を指示するので、形成位置を明確に指示できる。
【0010】
本発明において、前記マークは、例えば、その内側の縁部分、幅、および外側の縁部分のうちの2箇所により2つの層の形成位置を各々指示する。
【0011】
本発明において、前記マークについては、その内側の縁部分、幅、および外側の縁部分の3箇所により3つの層の形成位置を各々指示するように構成してもよい。
【0012】
本発明において、前記マークによって形成位置が指示される複数の層には、例えば、前記一対の基板を貼り合わせるためのシール材、前記電気光学物質を配向させるための配向膜、および前記一対の基板間への導電性異物混入に起因する短絡を防止するためのオーバーコート膜の少なくとも二つが含まれている。
【0013】
本発明において、前記一対の基板は、当該基板同士を貼り合わすシール材に含まれる基板間導通材によって基板間の導通を行う基板間導通用端子が基板辺に沿って形成されていることがあり、このような場合には、前記基板間導通用端子が形成されている領域では、前記マークによって、前記電気光学物質を配向させるための配向膜の形成位置、および前記一対の基板間への導電性異物混入に起因する短絡を防止するためのオーバーコート膜の形成位置が指示され、前記シール材の形成位置については、別のマークによって指示されている構成を採用することが好ましい。
【0014】
本発明において、前記マークは、該マークが付されている基板に形成される他の層と同一材料から構成されていることが好ましい。すなわち、前記マークは、該マークが付されている基板に形成される他の層と同時形成されてなることが好ましい。このように構成すると、前記マークを形成するといっても、新たな工程を追加する必要がないという利点がある。
【0015】
このような電気光学装置は、携帯電話機、携帯型コンピュータ、ビデオカメラ等といった電子機器の表示部として用いられる。
【0016】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0017】
(全体構成)
図1および図2はそれぞれ、本発明を適用した電気光学装置の斜視図および分解斜視図である。図3および図4はそれぞれ、本発明を適用した電気光学装置を図1のI−I′線で切断したときのI側の端部の断面図、およびI′側の端部の断面図である。なお、図1および図2には、電極パターンおよび端子などを模式的に示してあるだけなので、それらの詳細については、図5、図6および図7を参照して説明する。図5および図6はそれぞれ、図1および図2に示した電気光学装置の第1の透明基板に形成した第1の電極パターンおよび端子などを拡大して示す平面図、および第2の透明基板に形成した第2の電極パターンおよび端子などを拡大して示す平面図である。図7は、図5に示す第1の透明基板と、図6に示す第2の透明基板とを貼り合わせたときの電極パターンおよび端子などを拡大して示す平面図である。
【0018】
図1および図2において、本形態の電気光学装置1は、携帯電話などの電子機器に搭載されているパッシブマトリクスタイプの液晶表示装置であり、所定の間隙を介してシール材30によって貼り合わされた矩形のガラスなどからなる一対の透明基板間にシール材30によって液晶封入領域35が区画されているとともに、この液晶封入領域35内に液晶が封入されている。ここでは、前記一対の透明基板のうち、液晶封入領域35内で縦方向に延びる複数列の第1の電極パターン40が形成されている方の基板を第1の透明基板10とし、液晶封入領域35内で横方向に延びる複数列の第2の電極パターン50が形成されている方の基板を第2の透明基板20とする。
【0019】
ここに示す電気光学装置1は透過型であり、第2の透明基板20の外側表面に偏光板61が貼られ、第1の透明基板10の外側表面にも偏光板62が貼られている。また、第2の透明基板20の外側にはバックライト装置9が配置されている。
【0020】
第1の透明基板10には、図3および図4に示すように、第1の電極パターン40と第2の電極パターン50との交点に相当する領域に赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタ7R、7G、7Bが形成され、これらのカラーフィルタ7R、7G、7Bの表面側に絶縁性の平坦化膜13、第1の電極パターン40および配向膜12がこの順に形成されている。これに対して、第2の透明基板20には、第2の電極パターン50および配向膜22がこの順に形成されている。
【0021】
また、第1の透明基板10および第2の透明基板20のうち、第2の透明基板20の表面には、配向膜22の下層側に絶縁性のオーバーコート膜29が形成されている。このオーバーコート膜29は、SiO2、TiO2、ZrO2、およびSb22を含む金属酸化膜、あるいはSiO2単独膜から構成され、前記の一対の基板間に導電性異物が混入することに起因する基板間の短絡を防止する機能を有する。また、オーバーコート膜29は、下地と配向膜22との密着性を向上する機能も有する。
【0022】
この電気光学装置1において、第1の電極パターン40および第2の電極パターン50はいずれも、ITO膜(Indium Tin Oxide/透明導電膜)によって形成されている。
【0023】
なお、第2の電極パターン50を半透過・半反射性の導電膜で形成すれば、半透過・半反射型の電気光学装置1を構成できる。また、第2の電極パターン50を反射性の導電膜で形成すれば、反射型の電気光学装置1を構成でき、この場合には、第2の透明基板20の裏面側からバックライト装置9を省略すればよい。
【0024】
(電極パターンおよび端子の構成)
このように構成した電気光学装置1において、外部からの信号入力および基板間の導通のいずれを行うにも、第1の透明基板10および第2の透明基板20の同一方向に位置する各基板辺101、201付近において第1の透明基板10および第2の透明基板20のそれぞれに形成されている第1の端子形成領域11および第2の端子形成領域21が用いられる。従って、第2の透明基板20としては、第1の透明基板10よりも大きな基板が用いられ、第1の透明基板10と第2の透明基板20とを貼り合わせたときに第1の透明基板10の基板辺101から第2の透明基板20が張り出す部分25を利用して、駆動用IC7をCOF実装したフレキシブル基板90の接続などが行われる。
【0025】
このため、第2の透明基板20において、第2の端子形成領域21は、基板辺201に近い部分が第1の透明基板10から張り出した部分25に形成され、この基板辺201に近い端子形成領域部分の表面は開放状態にある。これに対して、第2の透明基板20において、第2の端子形成領域21の液晶封入領域35の側に位置する部分は、第1の透明基板10の側との基板間導通用に用いられるので、この第2の端子形成領域21のうち、液晶封入領域35の側に位置する部分は、第1の透明基板10との重なり部分に形成されている。
【0026】
また、第1の透明基板10において、第1の端子形成領域11は、第2の透明基板20の側との基板間導通に用いられるので、第2の透明基板20との重なり部分に形成されている。
【0027】
このような接続構造を構成するにあたって、本形態では、図2および図5に示すように、第1の透明基板10において、第1の端子形成領域11は第1の透明基板10の基板辺101の中央部分に沿って形成され、この第1の端子形成領域11では、基板辺101に沿って複数の第1の基板間導通用端子60が所定の間隔をもって並んでいる。また、第1の透明基板10では、第1の基板間導通用端子60から対向する基板辺102に向かって複数列の液晶駆動用の第1の電極パターン40が両側に斜めに延びた後、液晶封入領域35内で基板辺101、102に直交する方向に延びている。
【0028】
図2および図6に示すように、第2の透明基板20において、第2の端子形成領域21も基板辺201に沿って形成されているが、この第2の端子形成領域21は、基板辺201の両端を除く比較的広い範囲にわたって形成されている。第2の端子形成領域21には、その中央領域で基板辺201に沿って所定の間隔をもって並ぶ複数の第1の外部入力用端子81、およびこれらの第1の外部入力用端子81が形成されている領域の両側2箇所で基板辺201に沿って所定の間隔をもって並ぶ複数の第2の外部入力用端子82が形成されている。
【0029】
また、第1の外部入力用端子81からは、第1の透明基板10と第2の透明基板20とを貼り合わせたときに第1の基板間導通用端子60と重なる複数の第2の基板間導通用端子70が基板辺202に向かって直線的に延びている。
【0030】
さらに、第2の透明基板20において、第2の外部入力用端子82からは、第1の透明基板10と第2の透明基板20とを貼り合わせたときに第1の電極パターン40の形成領域の両側に相当する領域を回り込むように複数列の液晶駆動用の第2の電極パターン50が形成され、これらの第2の電極パターン50は、液晶封入領域35内において第1の電極パターン40と交差するように延びている。
【0031】
このように構成した第1の透明基板10および第2の透明基板20を用いて電気光学装置1を構成するにあたって、本形態では、第1の透明基板10と第2の透明基板20とをシール材30を介して貼り合わせる際に、シール材30にギャップ材および導通材を配合しておくとともに、シール材30を第1の基板間導通用端子60および第2の基板間導通用端子70が重なる領域に形成する。ここで、シール材304に含まれる導電材は、たとえば、弾性変形可能なプラスチックビーズの表面にめっきを施した粒子であり、その粒径は、シール材304に含まれるギャップ材の粒径よりもわずかに大きい。それ故、第1の透明基板10と第2の透明基板20とを重ねた状態でその間隙を狭めるような力を加えながらシール材30を溶融、硬化させると、導電材は、第1の透明基板10と第2の透明基板20との間で押し潰された状態で第1の基板間導通用端子60と第2の基板間導通用端子70とを導通させる。
【0032】
また、図7に示すように、第1の透明基板10と第2の透明基板20とをシール材30を介して貼り合わせると、第1の電極パターン40と第2の電極パターン50との交差部分によって画素5がマトリクス状に形成される。このため、第2の透明基板20の第2の端子形成領域21の基板辺201側の端部に対してフレキシブル基板90を異方性導電材などを用いて実装した後、このフレキシブル基板90を介して第2の透明基板20の第1の外部入力用端子81および第2の外部入力用端子82に信号入力すると、第2の透明基板20に形成されている第2の電極パターン50には第2の外部入力用端子82を介して走査信号を直接、印加することができ、かつ、第1の透明基板10に形成されている第1の電極パターン40には、第1の外部入力用端子81、第2の基板間導通用端子70、導通材および第1の基板間導通用端子60を介して画像データを信号入力することができる。よって、これらの画像データおよび走査信号によって、各画素5において第1の電極パターン40と第2の電極パターン50との間に位置する液晶の配向状態を制御することができるので、所定の画像を表示することができる。
【0033】
[電気光学装置の製造方法]
このような構成の電気光学装置1を製造するには、まず、第1の透明基板10に、カラーフィルタ7R、7G、7B、絶縁性の平坦化膜13、第1の電極パターン40および配向膜12をこの順に形成していく。但し、第1の端子形成領域11には配向膜12を形成しない。
【0034】
また、第2の透明基板20には、第2の電極パターン50、オーバーコート膜29、および配向膜22をこの順に形成していく。ここで、第2の透明基板20には、各種端子が形成されているので、配向膜22については、後述するマークで指示された領域のみにフレキソ印刷などの方法で塗布し、第2の端子形成領域12には配向膜22を形成しない。また、オーバーコート膜29についても、後述するマークで指示された領域のみにフレキソ印刷などの方法で塗布し、第2の端子形成領域21にはオーバーコート膜29を形成しない。
【0035】
ここで、第1の電極パターン40および第2の電極パターン50を形成するには、ITO膜などを基板全面に形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングを行う。このとき、各端子も同時形成される。
【0036】
このようにして各基板を形成した後、本形態では、第2の透明基板20の方にシール材30を塗布する。ここで、シール材30は、液晶封入領域を区画形成し、かつ、第2の基板間導通用端子70による基板間導通を行うため、後述するマークで指示された領域のみにディズペンサーなどにより塗布する。
【0037】
しかる後に、シール材30を挟んで第1の透明基板10と第2の透明基板20とを位置合わせしながら重ねた後、紫外線照射あるいは加熱処理によって、シール材30を硬化させる。
【0038】
このような方法で電気光学装置1を製造するにあたって、第2の透明基板20に対して、オーバーコート膜29、配向膜22、およびシール材30を所定位置に精度よく形成することを目的に、本形態では、図6および図8(A)に示すように、第2の透明基板20における基板辺202の側(図1のI−I′線におけるI側の端部)では、その角付近に、直交する基板辺に沿って矩形の第1のマーク100が2つ形成されている。これらの第1のマーク100は、第2の電極パターン50と同様に成膜、パターニングされたもので、ITO膜からなる。また、半透過・半反射型、あるいは反射型の場合には、第2の電極パターン50を反射性の金属の導電膜で形成する構成とし、第1のマーク100が第2の電極パターン50と同様に成膜、パターニングされた金属膜からなるようにしてもよい。また、半透過・半反射型、あるいは反射型の場合には、第2の電極パターン50と第2の透明基板20との間に金属の反射膜を設ける構成とし、第1のマーク100がこの反射膜と同様に成膜、パターニングされた金属膜からなるようにしてもよい。
【0039】
第1のマーク100において、その外側縁部130は、図8(B)に一点鎖線L11で示すように、配向膜22の形成領域を指示している。また、第1のマーク100において、その内側縁部120は、図8(B)に二点鎖線L12で示すように、オーバーコート膜29の形成領域を指示している。さらに、第1のマーク100において、その幅140に対応する領域(一点鎖線L11と二点鎖線L12で挟まれた斜線領域)は、シール材30の塗布領域を指示している。
【0040】
従って、第1のマーク100は、それ一つで、配向膜22の形成領域、オーバーコート膜29の形成領域、およびシール材30の塗布領域を指示しており、第1のマーク100で指示された位置に従って、配向膜22、オーバーコート膜29、およびシール材30を塗布、形成すれば、シール材30の外側縁部に重なる位置まで配向膜22を形成することができるなど、配向膜22、オーバーコート膜29、およびシール材30の形成領域を制御よく管理できる。
【0041】
これに対して、図6および図9(A)に示すように、第2の透明基板20における第2の端子形成領域21近く(図1のI−I′線におけるI′側の端部近く)では、基板の側辺に沿って矩形の第2のマーク200が形成されている。また、基板辺201から第2の基板間導通用端子70が形成されている領域までの距離と略等しい距離の位置には、第2のマーク200とは別の矩形の第3のマーク300が形成されている。これらの第2のマーク200および第3のマーク300も、第2の電極パターン50と同様に成膜、パターングされたもので、ITO膜からなる。また、半透過・半反射型、あるいは反射型の場合には、第2の電極パターン50を反射性の金属の導電膜で形成する構成とし、第3のマーク300が第2の電極パターン50と同様に成膜、パターニングされた金属膜からなるようにしてもよい。また、半透過・半反射型、あるいは反射型の場合には、第2の電極パターン50と第2の透明基板20との間に金属の反射膜を設ける構成とし、第3のマーク300がこの反射膜と同様に成膜、パターニングされた金属膜からなるようにしてもよい。
【0042】
第2のマーク200において、その外側縁部210は、図9(B)に一点鎖線L21で示すように、配向膜22の形成領域を指示している。また、第2のマーク200において、その内側縁部220は、図9(B)に二点鎖線L22で示すように、オーバーコート膜29の形成領域を指示している。
【0043】
第2のマーク100において、その幅240に対応する領域(一点鎖線L21と二点鎖線L22で挟まれた領域のうち、基板側辺に沿った斜線領域)は、シール材30の塗布領域を指示している。
【0044】
但し、第2のマーク200の指示だけでシール材30を塗布すると、第2の基板間導通用端子70からずれた領域にシール材30が塗布されてしまい、基板間導通を行えない。
【0045】
そこで、本形態では、第2の基板間導通用端子70が形成されている領域近くでは、第3のマーク300および第2のマーク200の双方の指示に従ってシール材30を塗布する。すなわち、基板の側辺に沿う方向については、第2のマーク200の指示に従ってシール材30を塗布し、それと直交する方向については、別のマーク300の幅340に対応する領域(点線L31、L32で挟まれた領域)にシール材30を塗布する。
【0046】
このように、第2のマーク100は、それ一つで、配向膜22の形成領域、オーバーコート膜29の形成領域、およびシール材30の塗布領域の一部を指示しており、第2のマーク200で指示された位置に従って、配向膜22、オーバーコート膜29、およびシール材30を塗布、形成すれば、シール材30の外側縁部に重なる位置まで配向膜22を形成することができるなど、配向膜22、オーバーコート膜29、およびシール材3の形成領域を制御よく管理できる。
【0047】
また、第2の基板間導通用端子70が形成されている領域近くでは、配向膜22の形成領域、およびオーバーコート膜29の形成領域から外れた位置にシール材30を塗布しなければならないが、このような領域には、別の第3のマーク300を形成し、この別の第3のマーク300に従ってシール材30を塗布するので、第2の基板間導通用端子70に対して確実に重なるようにシール材30を塗布することができる。
【0048】
また、第1のマーク100、第2のマーク200および第3のマーク300は、いずれも、第2の電極パターン50と同様に成膜、パターニングされたものであるため、これらのマークを形成するといっても、新たな工程を追加する必要がない。
【0049】
[その他の実施の形態]
なお、上記の実施形態では、基板間導通を行うタイプであったため、基板間導通用端子が形成されている領域近くに別の第3のマーク300を形成したが、図10に示すように、電気光学装置1を構成する一対の基板の各々にフレキシブル基板を接続するタイプのものでは、基板間導通を利用する必要がない。従って、このようなタイプの電気光学装置1を製造する場合には、図8(A)、(B)を参照して説明した第1のマーク100を4隅に2つずつ形成し、これら8つの第1のマーク100によって、配向膜22の形成領域、オーバーコート膜29の形成領域、およびシール材30の塗布領域を指示してもよい。
【0050】
また、上記形態において、マーク100、200は、3つの層についてその形成領域を指示していたが、外側縁部、内側縁部および幅のうちの2箇所によって、2つの層についてその形成領域を各々指示する構成であってもよい。
【0051】
さらに、上記実施形態では、パッシブマトリクスタイプの電気光学装置1を例に説明したが、アクティブマトリクスタイプの電気光学装置に対して本発明を適用してもよい。また、本発明では、マーク100、200、300の材質は、ITO(透明導電膜)としたが、これに限定されることなく、配向膜22、オーバーコート膜29、およびシール材30の形成工程において観察可能な物質であれば各種用いることができる。
【0052】
また、アクティブマトリックスタイプの電気光学装置の場合には、マーク100、200、300がスイッチング素子を構成している薄膜層と同様に成膜、パターニングされたものとしてもよい。この場合にも、これらのマークを形成するといっても新たな工程を追加する必要がない。
【0053】
要するに、マーク100、200、300の材質は観察可能な物質であればよく、マーク100、200、300が配向膜22、オーバーコート膜29、およびシール材30の形成工程以前の成膜工程において形成されておればよい。さらに、マーク100、200、300の形成工程を、配向膜22、オーバーコート膜29、およびシール材30の形成工程以前の他の成膜工程と兼ねるようにすれば、これらのマークを形成するための新たな工程を追加する必要がない。
【0054】
[電子機器の具体例]
図11(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明を適用した電気光学装置1を用いた電子機器の外観図である。
【0055】
まず、図11(A)は携帯電話の外観図である。この図において、1000は携帯電話本体を示し、1001は、本発明を適用した電気光学装置1を用いた画像表示装置である。
【0056】
図11(B)は、腕時計型電子機器の外観図である。この図において、1100は時計本体を示し、1101は、本発明を適用した電気光学装置1を用いた画像表示装置である。
【0057】
図11(C)は、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置の外観図である。この図において、1200は情報処理装置を示し、1202はキーボードなどの入力部、1206は本発明を適用した電気光学装置1を用いた画像表示装置であり、1204は情報処理装置本体を示す。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電気光学装置では、複数の層の各形成位置を各々指示する矩形のマークが基板に形成されているため、この一つのマークで、複数の層の各形成位置を各々指示することができる。従って、シール材、配向膜、あるいはオーバーコート膜などといった層を基板上に正確に塗布することができる。また、一つのマークで、複数の層の各形成位置を各々指示するため、基板に形成するマークの数を必要最小限まで減らすことができるので、画像表示領域の外周領域を狭くしていった場合でも、シール材、配向膜、あるいはオーバーコート膜などといった層を基板上に正確に塗布することができる。さらに、マークは、矩形であり、その縁部分などで層の形成位置を指示するので、形成位置を明確に指示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電気光学装置の斜視図である。
【図2】図1に示す電気光学装置の分解斜視図である。
【図3】図1に示す電気光学装置を図1のI−I′線で切断したときのI側の端部の断面図である。
【図4】図1に示す電気光学装置を図1のI−I′線で切断したときのI′側の端部の断面図である。
【図5】図1に示す電気光学装置の第1の透明基板に形成した第1の電極パターンおよび端子などを拡大して示す平面図である。
【図6】図1に示す電気光学装置の第2の透明基板に形成した第2の電極パターンおよび端子などを拡大して示す平面図である。
【図7】図5に示す第1の透明基板と、図6に示す第2の透明基板とを貼り合わせたときの電極パターンおよび端子などを拡大して示す平面図である。
【図8】(A)、(B)はいずれも、本発明を適用した電気光学装置において、配向膜の形成位置、オーバーコート膜の形成位置、およびシール材の形成位置を指示する第1のマークの説明図である。
【図9】(A)、(B)はいずれも、本発明を適用した電気光学装置において、配向膜の形成位置、オーバーコート膜の形成位置、およびシール材の形成位置を指示する第2のマークおよび別の第3のマークの説明図である。
【図10】本発明を適用した別の電気光学装置の説明図である。
【図11】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明を適用した電気光学装置を用いた電子機器の外観図である。
【符号の説明】
1 電気光学装置
4 液晶(電気光学物質)
5 画素
10 第1の透明基板
11 第1の端子形成領域
7R、7G、7B カラーフィルタ
20 第2の透明基板
21 第2の端子形成領域
25 第2の透明基板の張り出した部分
29 オーバーコート膜
30 シール材
35 液晶封入領域(画像表示領域)
40 第1の電極パターン
50 第2の電極パターン
60 第1の基板間導通用端子
61、62 偏光板
70 第2の基板間導通用端子
81 第1の外部入力用端子
82 第2の外部入力用端子
90 フレキシブル基板
100 第1のマーク
110 第1のマークの外側縁部
120 第1のマークの内側縁部
130 第1のマークの幅
200 第2のマーク
210 第2のマークの外側縁部
220 第2のマークの内側縁部
230 第2のマークの幅
300 別の第3のマーク

Claims (7)

  1. 一対の基板によって電気光学物質が保持された電気光学装置において、
    前記一対の基板の少なくとも一方の基板には、該基板上の異なる位置に設けられるシール材、配向膜、オーバーコート膜の層のうちの少なくとも二つの層が含まれ、複数の層の各形成位置は、同一の矩形マークにより指示されることを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1において、前記マークは、その内側の縁部分、幅、および外側の縁部分のうちの2箇所により2つの層の形成位置を各々指示することを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1において、前記マークは、その内側の縁部分、幅、および外側の縁部分の3箇所により3つの層の形成位置を各々指示することを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1において、前記一対の基板は、当該基板同士を貼り合わすシール材に含まれる基板間導通材によって基板間の導通を行う基板間導通用端子が基板辺に沿って形成され、該基板間導通用端子が形成されている領域付近では、前記マークによって、前記電気光学物質を配向させるための配向膜の形成位置、および前記一対の基板間への導電性異物混入に起因する短絡を防止するためのオーバーコート膜の形成位置が指示され、前記シール材の形成位置については、別のマークによって指示されていることを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1または4のいずれかにおいて、前記マークは、該マークが付されている基板に形成される他の層と同一材料から構成されていることを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項1または5のいずれかにおいて、前記マークは、該マークが付されている基板に形成される他の層と同時形成されてなることを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項1または6のいずれかに規定する電気光学装置を表示部として備えていることを特徴とする電子機器。
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