JP4474619B2 - 介護用移動シート - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の発明は互いに分離した2枚の同一形状のシート片を被介護者の身体と寝床の間の左右半身に夫々並設して使用するので、被介護者を枕元方向に引き上げる際に、2枚のシート片を引っ張る方向及び力が同一でなければ一方のシート片が被介護者の身体の下から抜け出る等の事態が生じ、被介護者を枕元方向へ引き上げることが出来ず、引き上げ作業に熟練を有する問題点があった。
特許文献2に記載の介護用シートは、展開すれば被介護者の頭部から大腿部までの2倍の長さの帯状シートを必要とし、取り扱いが困難で、携帯するには嵩張り不便で、しかも使用する原材料が多いためコスト高になる。又、使用の際に、介護者が把手を持って上方へ引き上げると、下側シート上を上側シートがスライドし折り返し部が下側シート部分に移動してシート全体が展開しようとし、被介護者を所望位置へ移動できない事態が生じる場合があり、介護者は操作に熟練性を必要とする。又、被介護者の左半身分と右半身分を支持するシートを分離せず、1枚のシートで頭部から大腿部までを支持する構成であるため、被介護者と寝床の間からシートを抜き取る作業にも介護者の肉体的負担がかかるという問題点があった。
本願発明は、右半身載置シートと左半身載置シートの上端縁が頭部載置シート下端縁と連設されており、右半身載置シートと左半身載置シートの左右側端縁及び下端縁部分は互いに離れているため、介護者は被介護者と寝床の間に1方の半身シートを被介護者の対応半身下へ、他方の半身シートを被介護者の対応半身下に差し込めばよく、丸める等の余分な手間を必要とせず、簡便に被介護者と寝床との間に敷設可能であるという効果がある。
本願発明は、頭部載置シートと連設されている右半身載置シートと左半身載置シートの上端縁部分以外は互いに離れているため、被介護者と寝床の間から左右外側方向に右半身載置シートと左半身載置シートを引っ張り抜き、その後、頭部載置シートを頭部より引き抜けばよく、介護者にとっても腰に殆ど負荷がかからず簡便に抜き取り作業を行い得るという効果がある。
本願発明は、ベッドの長手方向に直交して介護用移動シートを被介護者と寝床の間に敷設して使用することで、従来のように複数人が被介護者を抱えて行うストレッチャー移動作業が、1人の介護者でストレッチャー移動作業を行うことが出来るという効果がある。
これらの図において、介護用移動シート1は、例えば、ポリエステル繊維やナイロン繊維(ポリアミド系合成繊維)等の強伸度の繊維を用いて緻密な平織り等に製織した織物を、2枚から4枚重合した2枚重ねシートや3枚重ねシート或は4枚重ねシートを使用することが好適である。織物を重ねる枚数は、被介護者2の体重や織物の厚み等により適宜決定する。重合され最下部に配設されたシートは、寝床3側と当接する裏面が摩擦係数が小さく滑り性の良好なシート材を材料とするか、ポリエステル繊維やナイロン繊維等の強伸度の繊維を用いて緻密な平織り等に製織した織物の裏面全体若しくは一部にシリコーン樹脂やフッ素樹脂等の皮膜を被着形成したものが考えられる。
尚、実施例1では、頭部載置シート4に右半身載置シート5と左半身載置シート6を縫着している場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。縫着することなく1枚の布の下端縁中心から上部中途位置まで長さ方向に沿って切断し、切断された左右の布片を右半身載置シートと左半身載置シートとし、切断されない上部布片を頭部載置シートとするものも本願発明に包含される。
第2の使用方法を説明する。介護用移動シート1を下方から丸めた状態で、被介護者2の頭部と寝床3との間に頭部載置シート4を敷設し、次に、被介護者2の肩から大腿部にかけては右半身載置シート5及び左半身載置シート6を順次展開して被介護者2の左右各半身に夫々右半身載置シート5と左半身載置シート6を敷設する使用方法である。
第3の使用方法を図4を参照にして説明する。被介護者2を横方向に移動させ、ストレッチャーに移す場合の使用方法である。寝床3の長さ方向に対し直交させて介護用移動シート1を敷設する。この場合、被介護者2の体重がかかる背と臀部が介護用移動シート1に載置されるようにする。介護者9が握り部7、8に手を差し入れて横方向に引っ張ると、被介護者2は介護用移動シート1と共に横方向に移動し、ストレッチャー11上に移される。被介護者2がストレッチャー11上に移動すると、介護用移動シート1を引き抜く。
第4の使用方法を図5及び図6を参照にして説明する。寝床3上を被介護者2が左右半身を交互に浮かして褥瘡を防止する場合の使用方法である。寝床3の長さ方向に対し直交させて介護用移動シート1を敷設する。この場合、被介護者2の体重がかかる臀部が介護用移動シート1に載置されるようにする。介護者9が握り部7、8に手を差し入れて横方向に引っ張ると、被介護者2は介護用移動シート1と共に横方向に移動し、被介護者2の半身を浮かして介護用移動シート1を引き抜き、浮かした半身に枕12を差し入れる。
2 被介護者
3 寝床
4 頭部載置シート
5 右半身載置シート
6 左半身載置シート
7、8、13 握り部
Claims (1)
- 裏面が摩擦係数が低く滑り性が良好な布地よりなり、被介護者を寝床上で所望位置に移動するための介護用移動シートであって、
握り部を具備した頭部載置シートと、右半身載置シートと、左半身載置シートとよりなり、
前記頭部載置シートの下端縁には、該下端縁を2等分する位置から右端縁にかけて右半身載置シートを連続的に延設し、前記下端縁を2等分する位置から左端縁にかけて左半身載置シートを連続的に延設し、
前記右半身載置シートは被介護者の右半身を支持可能に、被介護者の右半身の肩から股間に亘る長さを有し、
前記左半身載置シートは被介護者の左半身を支持可能に、被介護者の左半身の肩から股間に亘る長さを有したことを特徴とする介護用移動シート。
Priority Applications (1)
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JP2008211178A JP4474619B2 (ja) | 2008-07-22 | 2008-07-22 | 介護用移動シート |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008211178A JP4474619B2 (ja) | 2008-07-22 | 2008-07-22 | 介護用移動シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010022802A JP2010022802A (ja) | 2010-02-04 |
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JP5336400B2 (ja) | 2010-02-04 | 2013-11-06 | ナブテスコオートモーティブ株式会社 | 車両用圧縮空気供給装置 |
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- 2008-07-22 JP JP2008211178A patent/JP4474619B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2010022802A (ja) | 2010-02-04 |
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