JP3124647U - 介助用具 - Google Patents

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正明 ▲高▼崎
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Abstract

【課題】運搬時における被運搬者の乗り心地をさらに良いものにすることができ、運搬時の安定感を高めることができ、運搬時における運搬者の労力負担を軽減でき、安全かつ楽に運搬を行うことができる介助用具を提供すること。
【解決手段】被運搬者を載置可能な第1のシート部材11と、第1のシート部材11の一方の面に、第1のシート部材11に載せられる被運搬者と交差する向き(幅mの向き)で、かつ一方の面の中央寄りに取付けられた第1の支持用部材13(一対の帯状部材13a、13b)と、帯状部材13a、13bと連結可能な別体で構成された肩掛部材15a、15bとを装備する。
【選択図】図1

Description

本考案は介助用具に関し、より詳細には、自宅、各種施設、災害現場等で、被介護者、患者、けが人等の被運搬者を載せて運搬することのできる介助用具に関する。
図10は、下記の特許文献1に開示された、本考案者が先に考案した介護用敷布を模式的に示した平面図であり、図11は、この介護用敷布に被運搬者を載せて持ち上げた状態を模式的に示した図である。
介護用敷布50は、略矩形形状をした敷布51と、敷布51の一方の面における一対の向かい合う辺(長さlの辺)の両縁部に縫着された一対の帯状部材52a、52bと、これら帯状部材52a、52bの両端部に連結部材53を介して連結された帯状の肩掛部材54a、54bとを含んで構成され、敷布51の大きさは、被運搬者を椅子に座らせた状態に近い姿勢で運ぶのに適したサイズに設定されている。
また、敷布51底面の幅mの一辺には、両端部に輪状の把持部55aを有する帯状部材55(図11参照)が縫着されている。帯状部材52a、52b、肩掛部材54a、54bは、例えば、アクリルテープ等の幅広のベルト部材で構成されている。また、肩掛部材54a、54bには、運搬者が肩に掛けたときの食い込み等を軽減するために、クッション性を有する肩当56が装着されている。
また、敷布51表面の4隅近傍位置には、面ファスナーのフックテープ57が装着されており、敷布51上に敷かれる取替用敷布(図示せず)の裏面に装着された面ファスナーのループテープと係合させることができるようになっている。
このように構成された介護用敷布50は、平常時には、敷布団やマットレスの上に、取替用敷布と重ねて利用することができるようになっている。そして、被運搬者Mを、ベッドの上から他の場所に移動させる場合には、図11(a)に示したように、まず、被運搬者Mの臀部付近を介護用敷布50の中央付近に載せ、肩掛部材54aを被運搬者Mの左手側にいる運搬者K1の肩にたすき掛けし、肩掛部材54bを被運搬者Mの右手側にいる運搬者K2の肩にたすき掛けし、二人で敷布51とともに被運搬者Mの背中を起こし、被運搬者Mの太腿部分に位置する帯状部材55の把持部55aを握って被運搬者Mの脚部を支持した状態のまま持ち上げる。
すると、図11(b)に示したように、敷布51によって被運搬者Mの背中から太腿の裏側までが支持され、椅子に座らせた姿勢に近い状態で持ち上げることができ、その姿勢のまま、車椅子等に乗せたり、目的の場所まで運搬することができるようになっている。
しかしながら、上記した介護用敷布50では、肩掛部材54a、54bと連結された帯状部材52a、52bが、敷布51の一対の辺の両縁部に縫着されているので、敷布51に載せた被運搬者Mを持ち上げた際に、被運搬者Mの体重が、敷布51の中央付近に集中して、被運搬者Mの臀部が沈みやすく、被運搬者Mが窮屈な姿勢になりやすいという課題があった。
また、上記した介護用敷布50では、敷布51に載せた被運搬者Mを敷布51の両縁部で吊り上げるような形態になっているため、運搬時の安定感が十分得られず、また、運搬者K1、K2の腕力で敷布51を持ち上げる負担が大きくなりやすく、運搬者にとって想像以上に労力が必要になるという課題があった。
実用新案登録第3121217号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本考案は上記課題に鑑みなされたものであって、運搬時における被運搬者の乗り心地を一層良いものにすることができ、運搬時の安定感を高めることができ、運搬時における運搬者の労力負担を軽減でき、安全かつ楽に運搬を行うことができる介助用具を提供することを目的としている。
すなわち本考案に係る介助用具(1)は、被運搬者を載置可能な第1のシート部材と、該第1のシート部材の一方の面に、該第1のシート部材に載せられる被運搬者と交差する向きで、かつ前記一方の面の中央寄りに取付けられた第1の支持用部材と、該第1の支持用部材と一体又は連結可能な別体で構成された第1の肩掛部材とを備えていることを特徴としている。
上記介助用具(1)によれば、二人の運搬者が前記第1の肩掛部材をそれぞれ肩に掛けて前記第1のシート部材を持ち上げた場合に、前記第1のシート部材に載せた被運搬者の臀部付近を前記第1の支持用部材で支持することができ、被運搬者の臀部付近の沈みを抑えて、被運搬者の姿勢を楽な姿勢に保つことができ、被運搬者の乗り心地を良くすることができる。しかも、最も体重が加わりやすい被運搬者の臀部付近を前記第1の支持用部材と前記第1の肩掛部材とでしっかり支えることができ、運搬時の安定感を高めることができ、また、運搬者の腕力で前記第1のシート部材を持ち上げて被運搬者の体重を支える負担が軽減され、楽に運搬を行うことができる。
また本考案に係る介助用具(2)は、上記介助用具(1)において、前記第1の支持用部材が、所定間隔を設けて取付けられた一対の第1の帯状部材からなり、前記第1の肩掛部材が、これら第1の帯状部材と一体又は連結可能な別体で構成されていることを特徴としている。
上記介助用具(2)によれば、前記一対の第1の帯状部材と、前記第1の肩掛部材とにより、上記介助用具(1)と略同様な効果を得ることができる。
また本考案に係る介助用具(3)は、上記介助用具(1)又は(2)において、前記第1のシート部材の一方の面に、該第1のシート部材に載せられる被運搬者と交差する向きで、かつ前記一方の面の両端寄りに取付けられた一対の第2の支持用部材と、これら第2の支持用部材と一体又は連結可能な別体で構成された第2の肩掛部材とを備えていることを特徴としている。
上記介助用具(3)によれば、二人の運搬者が前記第1の肩掛部材と前記第2の肩掛部材とをそれぞれ肩に掛けて前記第1のシート部材を持ち上げた場合に、前記第1のシート部材に載せた被運搬者の臀部付近を前記第1の支持用部材で支持することができ、さらに前記第2の支持用部材と前記第2の肩掛部材とにより、前記第1の支持用部材と前記第1の肩掛部材とでは支持することが難しい、被運搬者の背中や脚部をしっかりと支持することができ、被運搬者の乗り心地と、運搬時の安定感をさらに高めることができる。また、前記第1の支持用部材と前記第2の支持用部材とで被運搬者の体重がバランスよく支持されるので、運搬者の腕力で前記第1のシート部材を持ち上げて被運搬者の体重を支える負担がより一層軽減され、運搬をさらに楽に行うことができる。
また本考案に係る介助用具(4)は、上記介助要部(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記第1のシート部材の一方の面に、該第1のシート部材に載せられる被運搬者と交差する向きに取付けられた少なくとも1つ以上の把持用部材を備えていることを特徴としている。
上記介助用具(4)によれば、運搬者が、前記把持用部材を直接手で握って、又は手首に巻き付けて握って持つことにより、被運搬者をより安定した状態で支えることができる。特に、被介護者の太腿の裏側にあたる部分や背中あたる部分に設けることにより、上記した効果を高めることができる。
また本考案に係る介助用具(5)は、上記介助要部(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記第1のシート部材の一方の面に張り合わされた第2のシート部材と、該第2のシート部材の非張り合せ面に、前記第1のシート部材に載せられる被運搬者と交差する向きに取付けられた少なくとも1つ以上の把持用部材とを備えていることを特徴としている。
上記介助用具(5)によれば、前記第1のシート部材の一方の面に前記第2のシート部材が張り合わされているので、前記第1の支持用部材や前記第2の支持用部材を前記第2のシート部材で覆うことができ、外観をスッキリとしたものにすることができ、またシートの強度を高めることができる。また、前記第2のシート部材の非張り合せ面に、前記第1のシート部材に載せられる被運搬者と交差する向きに、少なくとも1つ以上の把持用部材が取り付けられているので、上記介助用具(4)と略同様の効果を得ることができる。
また本考案に係る介助用具(6)は、上記介助用具(4)又は(5)において、前記第2のシート部材の非張り合せ面に、接触面との位置ずれを防止するための位置ずれ防止部材が取付けられていることを特徴としている。
上記介助用具(6)によれば、前記2のシート部材の非張り合せ面を下にして、マットレス等の上に敷いて利用する場合や、前記第1のシート部材に載せた被運搬者を運搬して、そのまま車椅子等に乗せた場合に、前記位置ずれ防止部材によって、マットレスや車椅子等の接触面とのずれを防止することができ、シートの位置ずれを直す手間を減らすことができ、使い勝手の良いものとすることができる。
また本考案に係る介助用具(7)は、上記介助用具(4)〜(6)のいずれかにおいて、前記把持用部材が、両端部に把持部が形成された帯状部材であることを特徴としている。
上記介助用具(7)によれば、前記把持用部材が、両端部に把持部が形成された帯状部材であるので、運搬者が、前記把持部を直接手で握って、又は手首に巻き付けて握って持ち上げることができ、帯状部分により、さらに被運搬者をより安定した状態で支えることができる。
また本考案に係る介助用具(8)は、上記介助用具(1)〜(7)のいずれかにおいて、前記第1のシート部材に載せられる被運搬者の落下を防止するための落下防止部材を備えていることを特徴としている。
上記介助用具(8)によれば、前記落下防止部材により、前記第1のシート部材に載せられる被運搬者のずれ落ちを防止することができる。前記落下防止部材には、前記第1のシート部材に一体又は着脱可能な別体で構成された締着部材などが適用でき、該締着部材で被運搬者の胴体部分等を前記シート部材に締め付けておくことができ、運搬時における被運搬者の前記第1のシート部材からの落下や位置ずれを防止することができる。
以下、本考案に係る介助用具の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態(1)に係る介助用具を模式的に示した図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。図2は、図1(a)におけるII−II線断面分解図である。
介助用具10は、被運搬者を載置可能な略矩形形状をした第1のシート部材11と、第2のシート部材12とが重ねられた構成となっており、第1のシート部材11の裏面には、第1のシート部材11に載せられる被運搬者と交差する向き(幅mの方向)で、かつ長さlの方向の中央寄りに第1の支持用部材13が縫着されている。
第1の支持用部材13は、所定間隔を設けて縫着された一対の帯状部材13a、13bからなり、帯状部材13a、13bの両端部には、それぞれ連結部材14の受け部14aが取付けられている。帯状部材13a、13bの一端側には、連結部材14を介して帯状の肩掛部材15aが連結され、帯状部材13a、13bの他端側には、連結部材14を介して帯状の肩掛部材15bが連結されている。肩掛部材15a、15bの両端部には、連結部材14の受け部14aに差し込んで係止させるための係止部14bが取付けられている。
また、第2のシート部材12の非張り合せ面の一対の向かい合う辺(幅mの辺)の両縁部付近には、第1のシート部材11に載せられる被運搬者と交差する向き(幅mの方向)に一対の帯状の把持用部材16a、16bが縫着されている。把持用部材16a、16bは、運搬時の使い勝手を考慮して、その長さが幅m程度に設定されており、その両端部に輪状の把持部16cが形成されている。なお、把持部16cは、手で持ち上げやすいように輪状に形成されているが、運搬者の手で握ることができる形状(例えば、帯片等)であればよい。
第1のシート部材11、第2のシート部材12を構成するシート材には、パイル生地、キルティング生地、毛布生地、綿生地、デニム生地、抗菌性を有する生地、耐火性を有する生地等、様々な布地又はこれらを組み合わせた布地が、目的用途に応じて適宜採用される。また、第1のシート部材11、第2のシート部材12のサイズは、被運搬者を椅子に座らせた状態に近い姿勢で運ぶことができるサイズで、かつ携帯しても嵩張らないコンパクトなサイズ(例えば、長さlが60cm程度)に設定されている。
また、帯状部材13a、13b、肩掛部材15a、15b、把持用部材16a、16bは、被運搬者の重さを支持できる強度や繰り返し使用に耐え得る耐久性を備えたものであればよく、天然繊維や合成繊維で縫製された部材(幅広のアクリルベルト等)で構成されている。
また、肩掛部材15a、15bには、それぞれ長さを調整する機能が備わっており、帯状部材13a、13bとの連結のさせ方に応じて、また運搬者の体格に合わせて、肩に掛けて運搬しやすい長さに適宜調整することが可能となっており、必要に応じて肩当(図示せず)等をさらに設けてもよい。
また、連結部材14には、受け部14aに係止部14bを嵌め合わせる形式のものが適用されているが、引掛式等であってもよく、被運搬者の体重が加わっても帯状部材13a、13bと肩掛部材15a、15bとが外れないように連結できるものであればよい。
このように構成された介助用具10は、例えば、災害時等にけが人などを災害現場から救助する場合等に利用することができる。その場合、図3(a)に示したように、まず、被運搬者Mの臀部を第1のシート部材11の略中央付近に載せて、肩掛部材15aを被運搬者Mの左手側にいる運搬者K1の肩にたすき掛けし、肩掛部材15bを被運搬者Mの右手側にいる運搬者K2の肩にたすき掛けした後、被運搬者Mの腰上部に位置する把持用部材16bの把持部16cを握り、二人で被運搬者Mの背中を起こしながら、被運搬者Mの太腿部分に位置する把持用部材16aの把持部16cを握って被運搬者Mの脚部を下方から支えた状態のまま立ち上がる。
すると、図3(b)に示したように、被運搬者Mの腰上部から太腿の裏側までが略L字形状に保持され、椅子に自然に座らせた姿勢に近い状態のまま、目的の場所まで運搬することができるようになっている。このとき、帯状部材13a、13bの上に、最も体重が加わりやすい被運搬者Mの臀部が位置するので、帯状部材13a、13bと肩掛部材15a、15bとによって、被運搬者Mの体重がしっかりと支持され、運搬時の安定感が高められるようになっている。
一方、肩掛部材15a、15bと帯状部材13a、13bとを連結する連結部材14には、全て同じ構成のものが使用されているので、肩掛部材15a、15bの連結位置を必要に応じて適宜変更することができる。例えば、狭い通路、傾斜や階段等を運搬する場合には、図1に示した形態から図4に示した形態、すなわち、帯状部材13aの両端部に肩掛部材15aを連結し、帯状部材13bの両端部に肩掛部材15bを連結した形態にして利用することができる。
この場合、図5に示したような形態、すなわち、被運搬者Mの前後に運搬者K1、K2が配置された状態(一人は被運搬者Mと向かい合わせ、もう一人は背中合わせの状態)で、運搬者K1、K2が共に進行方向を向いたまま運搬することが可能となっている。この場合も帯状部材13a、13bの上に被運搬者Mの臀部が位置するので、被運搬者Mの体重が、帯状部材13a、13bと肩掛部材15a、15bとでしっかりと支持されるようになっている。
上記実施の形態(1)に係る介助用具10によれば、二人の運搬者が肩掛部材15a、15bをそれぞれ肩に掛けて持ち上げることにより、第1のシート部材11に載せた被運搬者Mの臀部付近を第1の支持用部材13(帯状部材13a、13b)で支持することができ、被運搬者Mの臀部付近の沈みを抑えて、被運搬者Mの姿勢を楽な姿勢に保つことができ、被運搬者の乗り心地を良くすることができる。また、最も体重が加わりやすい被運搬者Mの臀部付近を第1の支持用部材13(帯状部材13a、13b)と肩掛部材15a、15bとでしっかり支えることができ、運搬時の安定感を高めることができ、また、運搬者の腕力でシートを持ち上げて被運搬者Mの体重を支える負担が軽減され、運搬を楽に行うことができる。
なお、上記実施の形態(1)に係る介助用具10では、第1の支持用部材13として、一対の帯状部材13a、13bを適用した場合について説明したが、第1の支持用部材は、被運搬者の臀部付近にかかる体重を支持できる形状であればよく、例えば、帯状部材13a、13bの間に、補強用の帯状部材を筋交形状や梯子形状に縫着させた形態としてもよく、また、1対の帯状部材13a、13bの代わりに、幅広の1枚の帯状部材で被運搬者の臀部付近を支持し、帯状部材の四隅に肩掛部材を連結させた形態としてもよい。
また、第1のシート部材11又は第2のシート部材12の各辺の縁には、必要に応じて補強用の帯状部材を縫着するようにしてもよい。
また、上記実施の形態(1)に係る介助用具10では、肩掛部材15a、15bが、帯状部材13a、13bと別体で構成されているが、別の実施の形態では、肩掛部材と帯状部材とを一体で、すなわち、帯状部材として、第1のシート部材11の幅mより数倍程度長いものを使用し、各帯状部材の両端部を連結部材を介して連結して、肩掛部を形成する構成としてもよい。
図6は、実施の形態(2)に係る介助用具を模式的に示した図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。図7は、図6(a)におけるVII −VII 線断面分解図である。但し、図1、2に示した介助用具10と同一機能を有する構成部品には同一符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態(1)に係る介助用具10は、第1のシート部材11の裏面の中央寄りに第1の支持用部材13として帯状部材13a、13bが縫着され、帯状部材13a、13bに肩掛部材15a、15bが連結された構成となっており、災害時等の救助用として適したコンパクトで携帯性に優れた設計となっている。
一方、実施の形態(2)に係る介助用具10Aでは、シートの長さl’が、介助用具10よりも長め(例えば、90cm程度)に設定され、敷布団やマットレスの上に敷く敷布としても利用できる形態となっており、また、第1のシート部材11Aの裏面には、中央寄りに縫着された第1の支持用部材13(一対の帯状部材13a、13b)の他に、第1のシート部材11Aに載せられる被運搬者と交差する向き(幅mの方向)で、かつ裏面の両端寄り(幅mの辺の端部付近)に第2の支持用部材21としての一対の帯状部材21a、21bが取付けられ、帯状部材21a、21bの一端側には、連結部材14を介して帯状の肩掛部材15cが連結され、帯状部材21a、21bの他端側には、連結部材14を介して帯状の肩掛部材15dが連結され、肩掛部材15c、15dの両端部には、連結部材14の受け部14aに差し込んで係止させるための係止部14bが取付けられている点が、実施の形態(1)に係る介助用具10と大きく相違している。
なお、帯状部材21a、21b、肩掛部材15c、15dは、帯状部材13a、13b、肩掛部材15a、15bとそれぞれ同じ部材で構成されている。また、肩掛部材15c、15dには、肩掛部材15a、15bと同様に、その長さを調整できる機能が備わっており、帯状部材13a、13b、21a、21bとの連結のさせ方に応じて、また運搬者の体格に合わせて、肩に掛けて運搬しやすい長さに適宜調整することが可能となっている。また、肩掛部材15a〜15dには、必要に応じて肩当(図示せず)をさらに設けてもよい。なお、この場合の肩当は、2本の肩掛部材を束ねることができる形態のものが好ましい。
また、第2のシート部材12Aの非張り合せ面の中央付近には、第1のシート部材11Aに載せられる被運搬者と交差する向き(幅mの方向)に、落下防止部材としての帯状の締着部材(一端側にバックルを備えたベルト)22が縫着されている。なお、締着部材22は、第2のシート部材12Aに縫着せずに、面ファスナー等を介して着脱可能な構成としてもよい。
また、第2のシート部材12Aの非張り合せ面には、位置ずれ防止部材23が取り付けられており、敷布団やマットレスの上に敷いて利用したときの位置ずれや、被運搬者を介助用具10Aに載せたまま車椅子等に乗せたときの、車椅子等の座面との位置ずれを防止することができる。位置ずれ防止部材23には、ゴムや樹脂性のシート形状やメッシュ形状をした滑り止め防止部材が採用され得る。
このように構成された介助用具10Aは、平常時には、マットレスや敷布団の上に敷いて通常の敷布と同様に利用することができるようになっている。そして、自力で寝起きすることができない患者や被介護者を移動させる場合、例えば、施設や自宅等で被介護者(被運搬者M)をベッドから他の場所に移動させる場合には、図8(a)に示したように、被運搬者Mの臀部を第1のシート部材11Aの略中央付近に載せて、被運搬者Mの左手側に立った運搬者K1が、肩掛部材15aと肩掛部材15cとの2本を肩にたすき掛けし、被運搬者Mの背中部分に位置する把持用部材16bの把持部16cを右手で握り、被運搬者Mの太腿部分に位置する把持用部材16aの把持部16cを左手で握る。一方、被運搬者Mの右手側に立った運搬者K2が、肩掛部材15bと肩掛部材15dとの2本を肩にたすき掛けし、把持用部材16bの把持部16cを左手で握り、把持用部材16aの把持部16cを右手で握り、二人で被運搬者Mの背中を起こしながら、かつ脚部を下方からサポートした状態のまま持ち上げる。
すると、図8(b)に示したように、被運搬者Mの背中から太腿の裏側までが略L字形状に保持され、椅子に自然に座らせた姿勢に近い状態のまま、目的の場所まで運搬することができるようになっている。このとき、帯状部材13a、13bの上に、最も体重がかかりやすい被運搬者Mの臀部が位置するので、帯状部材13a、13bと肩掛部材15a、15bとによって、被運搬者Mの体重がしっかりと支持され、また、帯状部材21a、21bにより被運搬者Mの背中にかかる体重と、脚部にかかる体重とが支持され、これら帯状部材13a、13b、21a、21bにより被運搬者Mがバランスよく支持されるようになっている。
そして、被運搬者Mを車椅子等に乗せる場合、介助用具10Aをそのまま車椅子等の座面に敷くような形で利用すればよく、再度、車椅子からベッドへ戻すときも、車椅子に座った姿勢の状態のまま上記と同様にして持ち上げて、ベッドへ運ぶことができる。なお、車椅子に乗せた状態では、第2のシート部材12Aの非張り合せ面に位置ずれ防止部材23が取り付けられているので、介助用具10Aのずれを防止することができ、必要に応じて、肩掛部材15a〜15dを外すことができる。
また一方、肩掛部材15a、15b、15c、15dと帯状部材13a、13b、21a、21bとを連結する連結部材14には、全て同じ構成のものが使用されているので、肩掛部材15a、15b、15c、15dの連結位置を必要に応じて適宜変更することができる。例えば、狭い通路、傾斜や階段等を運搬する場合には、図6に示した形態から図9に示した形態、すなわち、帯状部材13aの両端部に肩掛部材15aを連結し、帯状部材13bの両端部に肩掛部材15bを連結し、帯状部材21aの両端部に肩掛部材15cを連結し、帯状部材21bの両端部に肩掛部材15dを連結した形態にして利用することができる。
この場合、図5に示した形態と略同様な形態、すなわち、被運搬者Mの前後に運搬者K1、K2が配置された状態(一人(K2)は被運搬者Mと向かい合わせ、もう一人(K1)は背中合わせの状態)で、運搬者K1、K2が共に進行方向を向いたまま運搬することが可能となっている。この場合も帯状部材13a、13bの上に被運搬者Mの臀部が位置するので、被運搬者Mの体重が、帯状部材13a、13bと肩掛部材15a、15bとでしっかりと支持され、また、帯状部材21a、21bにより被運搬者Mの背中にかかる体重と、脚部にかかる体重とが支持され、これら帯状部材13a、13b、21a、21bにより被運搬者Mがバランスよく支持されるようになっている。
上記実施の形態(2)に係る介助用具10Aによれば、二人の運搬者が肩掛部材15a、15bと肩掛部材21a、21bとをそれぞれ肩に掛けて持ち上げた場合に、第1のシート部材11Aに載せた被運搬者Mの臀部付近を第1の支持用部材13(帯状部材13a、13b)で支持することができ、さらに、帯状部材21a、21bと肩掛部材15c、15dとにより、帯状部材13a、13bと肩掛部材15a、15bとでは支持することが難しい、被運搬者Mの背中や脚部をしっかりと支持することができ、被運搬者Mの乗り心地と、運搬時の安定感をさらに高めることができる。また、運搬者の腕力で第1のシート部材11Aを持ち上げて被運搬者Mの体重を支える負担がより一層軽減され、運搬をさらに楽に行うことができる。
また、肩掛部材15a〜15dが、帯状部材13a、13b、21a、21bの両端部に連結部材14を介して連結可能に構成されているので、敷布団等の上に敷いている時や車椅子等に乗せて利用している時は肩掛部材15a〜15dをシートから外して利用することができ、敷布団等の周囲をスッキリさせることができ、また車椅子での移動時に邪魔にならないようにすることができる。また、肩掛部材15a〜15dを外した状態で、シートのみ洗濯を行うことができ、使い勝手を良くすることができる。
また、介助用具10Aは、平常時に敷布として利用することができ、緊急時に、被運搬者Mを担架等に乗せ替えることなく、そのまま素早く運搬することができる。また、敷布として利用している場合、被運搬者Mの頭部側に配設された把持用部材16bの把持部16cを使えば、自力で寝起きができない被運搬者Mを寝床から楽に起こすことができる。
また、敷布として利用する場合に、帯状部材13a、13b、21a、21bの一端側(例えば、被運搬者Mの左手側)のみ肩掛部材15a〜15dと連結させて、例えば、連結した肩掛部材15a〜15dを、被運搬者Mの上から(右側に)引っ張ることにより、介助用具10Aの一方側(左側)が持ち上げられ、介助用具10A上に寝ている被運搬者Mを楽に寝返りさせることができ、また、肩掛部材15a〜15dを引っ張った状態で、例えば、肩掛部材15a〜15dの連結されていない自由端側を、ベッドの枠等に結び付けておけば、被運搬者Mの姿勢を床面から傾けた状態にすることができ、床ずれを防止する効果を高めることができる。
また、介助用具10Aの上に直接、被運搬者Mを寝かせることもできるが、第1のシート部材11Aの上に、さらに取替用敷布(図示せず)を敷いて利用する構成としてもよく、係る構成により、取替用敷布のみを頻繁に取り替えることが可能となり、介助用具10Aの洗濯回数を減らすことができる。この場合、第1のシート部材11A表面の複数箇所(4隅)に面ファスナーのフックテープを装着し、これらと対向する取替用敷布の裏面の所定箇所に面ファスナーのループテーブを設けて着脱できるようにすれば、取替用敷布の位置ずれなどを防止することができる。
また、上記実施の形態(1)、(2)に係る介助用具10、10Aでは、外観を良くし、また強度を高めるために、第1のシート部材11、11Aの裏面に第2のシート部材12、12Aを張り合せた構成としているが、第2のシート部材12、12Aを設けない構成とすることもでき、その場合は、把持用部材16a、16bを第1のシート部材10、10Aの裏面に縫着するようにすればよい。また、帯状部材13a、13b、21a、21bや把持部材16a、16bは、縫着以外の取付け方をしてもよく、運搬時に外れない取付け方を採用すればよい。
本考案の実施の形態(1)に係る介助用具を模式的に示した図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。 図1(a)におけるII−II線断面分解図である。 (a)、(b)は、実施の形態(1)に係る介助用具の利用形態を説明するための図である。 実施の形態(1)に係る介助用具の別の利用形態を説明するための平面図である。 実施の形態(1)に係る介助用具の別の利用形態を説明するための図である。 実施の形態(2)に係る介助用具を模式的に示した図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。 図6(a)におけるVII −VII 線断面分解図である。 (a)、(b)は、実施の形態(2)に係る介助用具の利用形態を説明するための図である。 実施の形態(2)に係る介助用具の別の利用形態を説明するための平面図である。 従来の介護用敷布を模式的に示した平面図である。 (a)、(b)は、従来の介護用敷布の利用形態を説明するための図である。
符号の説明
10、10A 介助用具
11、11A 第1のシート部材
12、12A 第2のシート部材
13 第1の支持用部材
13a、13b 帯状部材
14 連結部材
14a 受け部
14b 係止部
15a、15b、15c、15d 肩掛部材
16a、16b 把持用部材
21 第2の支持用部材
21a、21b 帯状部材
22 締着部材
23 位置ずれ防止部材

Claims (8)

  1. 被運搬者を載置可能な第1のシート部材と、
    該第1のシート部材の一方の面に、該第1のシート部材に載せられる被運搬者と交差する向きで、かつ前記一方の面の中央寄りに取付けられた第1の支持用部材と、
    該第1の支持用部材と一体又は連結可能な別体で構成された第1の肩掛部材とを備えていることを特徴とする介助用具。
  2. 前記第1の支持用部材が、所定間隔を設けて取付けられた一対の第1の帯状部材からなり、
    前記第1の肩掛部材が、これら第1の帯状部材と一体又は連結可能な別体で構成されていることを特徴とする請求項1記載の介助用具。
  3. 前記第1のシート部材の一方の面に、該第1のシート部材に載せられる被運搬者と交差する向きで、かつ前記一方の面の両端寄りに取付けられた一対の第2の支持用部材と、
    これら第2の支持用部材と一体又は連結可能な別体で構成された第2の肩掛部材とを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の介助用具。
  4. 前記第1のシート部材の一方の面に、該第1のシート部材に載せられる被運搬者と交差する向きに取付けられた少なくとも1つ以上の把持用部材を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の介助用具。
  5. 前記第1のシート部材の一方の面に張り合わされた第2のシート部材と、
    該第2のシート部材の非張り合せ面に、前記第1のシート部材に載せられる被運搬者と交差する向きに取付けられた少なくとも1つ以上の把持用部材とを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の介助用具。
  6. 前記第2のシート部材の非張り合せ面に、接触面との位置ずれを防止するための位置ずれ防止部材が取付けられていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の介助用具。
  7. 前記把持用部材が、両端部に把持部が形成された帯状部材であることを特徴とする請求項4〜6のいずれかの項に記載の介助用具。
  8. 前記第1のシート部材に載せられる被運搬者の落下を防止するための落下防止部材を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の介助用具。
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