JP4472587B2 - 縁石付き円形側溝及びそれを用いた排水構造 - Google Patents

縁石付き円形側溝及びそれを用いた排水構造 Download PDF

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Description

本発明は、排水性舗装の道路脇に設置する縁石付き円形側溝、及びそれを用いた排水構造に関する。
最近注目されている舗装技術として、路盤上に敷設した不透水層の上に多孔質なアスファルト混合物よりなる透水機能を有する排水層を施工する排水性舗装がある。この排水性舗装では、雨水は排水層を浸透して不透水層の上を流れて排水されるので、道路の表面に水が溜まらなくなって車両の走行安全性が向上することや、排水層内の空隙によってエンジン音やタイヤのエアポンピング音が吸収されて、交通騒音が低減されるという利点がある。このような排水性舗装が施工された道路脇に設置する円形側溝として、排水性舗装の端部を敷設可能な受容段部を形成して、排水性舗装の水分を排水路に導くための集水口及びスリットを同受容段部に設けたものが知られている(特許文献1参照)。
特開平8−209791号公報
上記特許文献1の円形側溝の一部は露出して道路表面の一部を構成しており、縁石は円形側溝の歩道側でこれと隣接するように設置されている。同縁石は、このような位置に設置するしかなく、例えば円形側溝の上に設置すれば、当該縁石が円形側溝の集水口を塞いでしまい、さらに、歩道側に埋設する横断防止柵基礎等、各種埋設物が円形側溝と干渉してしまうことがある。
そこで、本発明はこのような従来技術の問題点に鑑み、縁石を円形側溝の上に設置した場合であっても、集水機能が確保されるとともに、縁石の側近に設置する各種埋設物との干渉を避けられるような、縁石付き円形側溝、及びその縁石付き円形側溝を用いた排水構造を得ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は次の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明は、縦断方向に延びる排水路を内部に有し、排水性舗装の水分を前記排水路に導くべく上面に上部開口を有する複数の導水路が形成されたブロック本体と、このブロック本体の前記上面に取り付けられる縁石とよりなる縁石付き円形側溝であって、前記縁石は、前記ブロック本体よりも小さい横断方向幅で形成されるとともに、前記縁石及び前記ブロック本体は、前記上面の横断方向両端部間に渡って互いの相対的な位置を変更して取り付け可能に形成されており、前記縁石が前記上面の横断方向中途部、一端部及び他端部のうちいずれの位置に取り付けられた状態においても、前記複数の導水路の上部開口は、そのうち一部の上部開口が当該縁石に塞がれない位置に設けられていること特徴とする。
上記本発明の縁石付き円形側溝では、ブロック本体よりも小さい横断方向幅で形成された縁石を、当該ブロック本体の上面の車道側の端部(一端部)、又は歩道側の端部(他端部)に取り付けることができる。従って、縁石の側近に設置する横断防止柵等、各種埋設物の位置に応じて、ブロック本体に対する縁石の位置を変更すればブロック本体と同埋設物との干渉を避けることができる。
また、本発明のブロック本体に設けられた導水路の上部開口は、縁石がブロック本体の上面の横断方向中途部、一端部及び他端部のうちいずれの位置に取り付けられた状態においても、そのうち一部の上部開口が当該縁石によって塞がれない位置に設けられていることから、縁石をブロック本体の上記のいずれの位置に取り付けた場合であっても、水分をいずれかの導水路に通して排水路に流すことができる。従って、例えば縁石をブロック本体の上面の横断方向中途部に取り付けた場合は、縁石の両側における集水機能が確保され、縁石をブロック本体の上面の横断方向一端部又は他端部に取り付けた場合には、縁石の片側(車道側又は歩道側)における集水機能を確保することができる。
上記本発明において、例えば前記複数の導水路は、前記上面の横断方向中央部に前記上部開口を有する中央導水路と、前記上面の一端部近傍に前記上部開口を有する内導水路と、前記上面の他端部近傍に前記上部開口を有する外導水路とから構成されていればよい。
この場合、縁石を所要幅に形成し、当該縁石をブロック本体の上面の横断方向中央部に取り付けたときは内導水路と外導水路で水分を流せばよく、縁石をブロック本体の上面の一端部に取り付けたときは中央導水路と外導水路で水分を流せばよく、縁石をブロック本体の上面の他端部に取り付けたときは中央導水路と内導水路で水分を流せばよい。
また、本発明は、縦断方向に延びる排水路を内部に有し、排水性舗装の水分を前記排水路に導くべく上面に上部開口を有する導水路が形成されたブロック本体と、このブロック本体の前記上面に取り付けられる縁石とよりなる縁石付き円形側溝であって、前記縁石は、前記ブロック本体よりも小さい横断方向幅で形成されるとともに、前記縁石及び前記ブロック本体は、前記上面の横断方向両端部間に渡って互いの相対的な位置を変更して取り付け可能に形成されており、前記縁石が前記上面の横断方向一端部及び他端部のうちいずれの位置に取り付けられた状態においても、前記導水路の上部開口は、当該縁石に塞がれないような横断方向長さで形成されていること特徴とする。
上記本発明の縁石付き円形側溝では、ブロック本体よりも小さい横断方向幅で形成された縁石を、当該ブロック本体の上面の車道側の端部(一端部)、又は歩道側の端部(他端部)に取り付けることができる。従って、縁石の側近に設置する横断防止柵等、各種埋設物の位置に応じて、ブロック本体に対する縁石の位置を変更すればブロック本体と同埋設物との干渉を避けることができる。
また、本発明のブロック本体に設けられた導水路の上部開口は、縁石がブロック本体の上面の横断方向一端部及び他端部のうちいずれの位置に取り付けられた状態においても、当該縁石によって塞がれないような横断方向幅で形成されていることから、縁石をブロック本体の上記のいずれの位置に取り付けた場合であっても、水分を導水路に通して排水路に流すことができる。従って、例えば縁石をブロック本体の上面の横断方向中央部に取り付けた場合は、縁石の両側における集水機能が確保され、縁石をブロック本体の上面の横断方向一端部又は他端部に取り付けた場合には、縁石の片側における集水機能を確保することができる。
上記本発明において、ブロック本体の上面に、導水路の上部開口と交差しつつ縦断方向に延びる縦溝を設ければ、水分を上部開口へ集約させやすくなる。
また、上記縁石の下面に縦断方向に延びる通水溝を設けるとともに、同通水溝から排水性舗装側に通じる集水口を同縁石に形成してもよい。
この場合、排水性舗装の表面やその内部から側縁にしみ出してきた水分を、縁石の集水口を通して縦断方向に延びる通水溝に取り込むことができるため、当該通水溝の位置を上記上部開口に合わせれば、排水性舗装の上記水分を導水路に通して排水路へ流すことができる。
また、本発明の排水構造は、上記の縁石付き円形側溝が排水性舗装の側縁に沿って設置され、そのブロック本体が排水性舗装の表面に露出しないように埋設され、排水性舗装の排水層の下面が当該ブロック本体の上面と一致していることを特徴とする。
このような排水構造とすれば、縁石の側近に設置する横断防止柵等、各種埋設物の位置に応じて、縁石を例えばブロック本体の上面の車道寄り、あるいは歩道寄りの位置に取り付けるようにして、ブロック本体と同埋設物との干渉を避けることができる。
その際に、複数の上部開口のうち一部の上部開口、あるいは単一の上部開口の一部分が縁石によって塞がれないようになっており、排水性舗装の排水層の下面が当該ブロック本体の上面と一致していることから、例えば縁石を歩道寄りに取り付けた場合、排水性舗装の下面へしみ出してくる水分を上部開口から導水路に通して排水路に流し込むことができる。
上記排水構造において、隣接する縁石間に排水性舗装側に開いた下部集水口を有する接合部材を設ければ、縁石に集水口を設けなくても、当該接合部材の下部集水口により排水性舗装の水分をブロック本体の導水路から排水路へ流すことができる。
本発明によれば、縁石の側近に設置する各種埋設物の位置に応じて、ブロック本体に対する縁石の相対的な位置を変更できるようにし、ブロック本体の導水路の上部開口が縁石に塞がれないようにしたことにより、縁石をブロック本体(円形側溝)の上に設置した場合であっても集水機能が確保されるとともに、縁石の側近に設置する同埋設物との干渉を避けることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る縁石付き円形側溝1が排水性舗装50の道路脇に設置された第一の排水構造を示している。縁石付き円形側溝1は、ブロック本体2と、このブロック本体の上面に取り付けられた縁石3とからなるものである。同図に示すように、この道路では上記縁石3を介して歩道部60と車道部61に区分けされている。車道部61には排水性舗装50が施工されており、この排水性舗装50は路盤上51に不透水層52を敷設するとともに、この不透水層52の上に多孔質なアスファルト混合物よりなる透水機能を有する排水層53を施工することによって構成されている。なお、不透水層52と排水層53の間は、例えばタックコートを塗布することによって接着性を向上させている。
上記ブロック本体2は、図1及び図2に示すように断面方形状をなしており、かつその内部には縦断方向に延びる排水路4が形成されている。本実施形態における排水路4の直径は300mmとなっており、流れ込む多量の雨水等を排出できるようになっている。なお、排水路4の直径は限定されるものではなく、水量に応じて他の寸法としてもよい。また、ブロック本体の上面2aは平面状に形成されて縁石3を取り付ける取付面となっている。さらに、排水層53をしみ込んできた水分(例えば雨水等)を排水路4に導くべく、上面2aから排水路4へ貫通形成された複数の導水路5がブロック本体2に設けられている。
これら複数の導水路5は、すべて上面2aに上部開口を有しており、排水路4の上部内面の横断方向中央部から上方に向けて延びて上面2aの横断方向中央部に上部開口5Aaを有する中央導水路5A、同中央部の車道側に寄ったところから車道側斜め上方に延びて上面2aの車道側端部近傍に上部開口5Baを有する内導水路5B、同中央部の歩道側に寄ったところから歩道側斜め上方に向けて延びて上面2aの歩道側端部近傍に上部開口5Caを有する外導水路5Cからなっている。
一つのブロック本体2につき、中央導水路5A、内導水路5B、及び外導水路5Cを一組として、これらが三組形成されており、従って一つのブロック本体2に導水路5が九つ形成されている。また、ブロック本体2の上面には、導水路5の上部開口a1と交差しつつ縦断方向に延びる三つの縦溝6が形成されている。これら縦溝6はすべて直線状に延びており、各縦溝6がそれぞれ中央導水路の上部開口5Aa、内導水路の上部開口5Ba、外導水路の上部開口5Caと交差している。
縁石3は、下方へ向かうに従って片側が広がる断面略矩形状に形成されるとともに、平面状の下面を有しており、ブロック本体の上面2aに当該縁石3がブロック本体2に対する横断方向の相対的な位置を変更して取り付けられるようになっている。また、縁石3の横断方向幅はブロック本体の上面2aよりも小さくなっており、縁石3が上面2aの横断方向中央部、歩道側の端部及び車道側の端部のうちいずれの位置に取り付けられた状態においても、中央導水路の上部開口5Aa、内導水路の上部開口5Ba、外導水路の上部開口5Caのうちいずれか二つが、縁石3に塞がれないようになっている。
本排水構造では、縁石3は上面2aの歩道側の端部で縁石3の側面とブロック本体2の側面とが面一となるように取り付けられており、上部開口5Caは縁石3の下に隠れており、それ以外の上部開口5Aa及び上部開口5Baは、縁石3が取り付けられている部分以外の位置にあるため、同縁石3に塞がれないようになっている。また、縁石3の下面には縦断方向に延びる通水溝7が当該縁石3の縦断方向両端に渡って形成されている。この通水溝7は、下方へ向かうに従って横断方向両側に広がる断面形状に形成されており、水分を縁石3内部で縦断方向に流す役割を持っている。なお、通水溝7は本実施形態の形状に限定するものではなく他の形状としてもよい。
また、図3に示すように縁石3の両端部には、上記通水溝7から排水性舗装側(車道側)に通じる集水口8が形成されている。この集水口8は、隣接する縁石3の端面同士が合わさることによって構成されているものであり、縁石付き円形側溝1を設置した状態において集水口8の上部は排水層53の表面よりも上に出ており、その下部は排水層53の表面よりも下にきている。従って、排水層53の表面から流れてくる水分、及び排水層53の内部からその側縁にしみ出してくる水分が、当該集水口8により通水溝7に取り込まれるようになっている。
上記排水構造において、排水層53は不透水層52及びブロック本体の上面2aに施工されており、ブロック本体2は排水性舗装50の表面に露出していない。そして、ブロック本体の上面2aのうち縁石3が取り付けられている部分以外の部分には排水層53が施工されて、当該排水層53の下面がブロック本体の上面2aと一致している。これにより、中央導水路の上部開口5Aa及び内導水路の上部開口5Baが、排水層53の下面に突き合うような状態となっており、排水層53の内部を浸透してその下面にしみ出してきた水分は、縦溝6を通じて上部開口5Aaや上部開口5Baに入り、中央導水路5Aや内導水路5Bを通って排水路4に流れ込むようになっている。
また、縁石3の下には通水溝7と合わさるようにして導水路の上部開口5Caが位置しており、集水口8から取り込まれた、排水層53の表面や側縁の水分は通水溝7や縦溝6を通って当該上部開口5Caに入り、導水路5Cを通って排水路4に流れ込む。
本実施形態に係る縁石付き円形側溝1は、縁石3をブロック本体2への相対的な位置を変更して取り付けられるように構成されている点を特徴の一つとしている。図4及び図5は、それぞれ第二、第三の排水構造を示したものである。
図4の第二の排水構造では、縁石3はブロック本体の上面2aの横断方向中央部に取り付けられており、歩道部60には透水性舗装55が施工されている。この透水性舗装55は透水層56、その下の透水性路盤(砕石)57、さらにその下のフィルター層(砂)58からなるものである。同図に示すように上面2aのうち縁石3が取り付けられている部分より歩道側の部分には、透水性路盤57及びその上の透水層56が施工されている。
中央導水路の上部開口5Aaは縁石3の下に隠れ、内導水路の上部開口5Baは排水層53の下面に突き合っており、外導水路の上部開口5Caは透水性路盤57に接している。このような排水構造により、排水層53の内部を浸透してその下面にしみ出してきた水分は内導水路5Bを通って排水路4に流れ込み、排水層53の表面や側縁の水分は縁石3の集水口8で取り込まれ、通水溝7や縦溝6、中央導水路5Aを通って排水路4に流れ込む。一方、歩道部60では、透水性舗装55の下部に透水しきれない余剰の水分は、ブロック本体2の外導水路の上部開口5Caから取り込まれ、外導水路5Cを通って排水路4に流される。
図5の第三の排水構造では、縁石3はブロック本体の上面2aの車道側端部に取り付けられており、当該上面2aのうち縁石3が取り付けられている部分より歩道側の部分に透水性路盤57及びその上の透水層56が施工されている。同図に示すように内導水路の上部開口5Baが縁石3の下に隠れており、中央導水路の上部開口5Aa及び外導水路の上部開口5Caは透水性路盤57に接している。このような排水構造により、排水層53の表面や側縁の水分は縁石3の集水口8で取り込まれて、通水溝7や縦溝6、内導水路5Bを通って排水路4に流れ込む。一方、歩道部60では、透水性舗装55の下部に透水しきれない余剰の水分は、ブロック本体2の外導水路の上部開口5Ca及び中央導水路の上部開口5Aaから取り込まれ、外導水路5Cや中央導水路5Aを通って排水路4に流れ込むことになる。
上述のように、縁石3がブロック本体2に対する位置を変更して取り付けられるようになっているため、横断防止柵等の各種埋設物(図示せず)を縁石3の側近に設置する際に、埋設物をブロック本体2に干渉させずに設置することができる。具体的には、埋設物を縁石3の車道側の側近に設置するときは、図5に示す排水構造を採用して埋設物とブロック本体2が干渉しないようにし、埋設物を縁石3の歩道側の側近に設置するときは、図1に示す排水構造を採用して埋設物とブロック本体2が干渉しないようにすればよい。
さらに、ブロック本体の上面2aは平面状となっているため、下面が平面状となっていればどのような縁石でも取り付けることができ、規格品(JIS規格品等)としての縁石を採用すればコストを抑えることもできる。このような縁石をブロック本体の上面2aの横断方向中央部に取り付けた場合には、縁石の下の上部開口は塞がれることになるが、車道側の排水性舗装の水分は内導水路5Bで取り込むことができ、歩道側の透水性舗装の余剰の水分は外導水路5Cで取り込むことができる。なお、上記実施形態の縁石付き円形側溝1を道路脇に施工する際において、ブロック本体2に形成した縦溝6や上部開口5Aa、5Ba、5Caの詰まりを防止するためには、例えば上面2aに養正メッシュを設けるようにすればよい。
このように、縁石3の側近に設置する横断防止柵等、各種埋設物の位置に応じてブロック本体2に対する縁石3の位置を変更することにより、ブロック本体2と各種埋設物との干渉を避けることができる。また、ブロック本体2の導水路5は、縁石3が上記のいずれの位置に取り付けられても一部の上部開口が当該縁石3によって塞がれない位置に設けられていることから、ブロック本体2の排水路4への集水機能を確保することができる。
図6及び図7は本発明の第二実施形態に係る縁石付き円形側溝20を示している。本実施形態の縁石付き円形側溝20が上記実施形態と異なる点は、ブロック本体21の導水路22の上部開口22aが、上面2aの横断方向に沿って広げられている点である。なお、上記実施形態の縁石付き円形側溝1と共通する点については同符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、ブロック本体21は、上面2aから所要深さで形成されかつ横断方向に延びる横溝として構成された上部開口22aと、排水路4の内面最上部から上方に延びる水路22bとからなる単一の導水路22を有している。水路22bは、上部開口22aの横断方向中央から下方へ延びており、上部開口22aに入ってきた水分が当該水路22bを通って排水路4へ流されるようになっている。なお、本実施形態では、縁石の両端部同士を合わせることで上記導水路22が構成されるように、縁石の両端部に上部開口22a、水路22bを縦に分割したうちの片方を形成しているが、導水路22を設ける箇所は限定するものはなく、例えばブロック本体21の縦断方向中央部、あるいは縦断方向に所要間隔をあけて設けるようにしてもよい。
また、上部開口22aは上面2aの横断方向一端部から他端部に渡って、道路側から歩道側へ貫通するように形成されている。これにより、縁石3が上面2aの横断方向中央部、一端部及び他端部のうちいずれの位置に取り付けられた状態においても、当該上部開口22aの一部が縁石3に塞がれないようになっている。このように構成された縁石付き円形側溝20を、図1の排水構造に適用した場合、縦溝6を伝ってきた水分は上部開口22aに集約されて水路22bを通って排水路4へ流れ込む。従って、図7の排水構造(上記実施形態の図1に対応)では、排水性舗装50の水分を排水路4へ流すことができ、図4に対応する排水構造(図示せず)では、排水性舗装50の水分及び透水性舗装55の余剰の水分を排水路4へ流すことができ、図5に対応する排水構造(図示せず)では、透水性舗装55の余剰の水分を排水路4へ流すことができる。なお、上部開口の横断方向長さを上面2aよりも小さくして、当該上部開口を道路側から歩道側へ貫通しない凹形状としてもよい。
その際、排水性舗装50の表面やその側縁からしみ出してくる水分は、縁石3の集水口8から通水溝7へ入り、この通水溝7で縦断方向へ流され上部開口22aから水路22bで排水路4へ流される。なお、縁石3に隠れた上面2aの縦溝6がなくても、縁石3の通水溝7により水分を縦断方向に流すことはできるが、排水性舗装50や透水性舗装55の下面にしみ出してくる水分を上部開口22aにスムーズに集約するため、当該縦溝6は設けられていることが好ましい。
なお、本発明は上記各実施形態に限定するものではない。例えば、図8に示すように隣接する縁石3間に、排水性舗装側に開いた下部集水口9aを有する接合部材9を設けてもよい。下部集水口9aは接合部材9の両側に二箇所形成されており、それとともに隣接する縁石3の通水溝7を連通させるための縦断方向の溝10も形成されている。当該下部集水口9があるため、縁石3に集水口を設けることなく排水層53の表面や側縁の水分をブロック本体2の導水路4へ流すことができる。また、接合部材9は弾性体からなる素材で形成されており、隣接する縁石3の接合端面の形状を合わせなくても縁石3同士を簡単に接合することができる。なお、接合部材の素材は限定するものではなく、他の素材を用いて形成してもよい。
また、図9に示すように縁石11に横断方向に貫通する凹部12を形成することにより排水層の表面から流れてくる水分、排水層の縁端からしみ出してくる水分、あるいは歩道部の透水性舗装の表面から流れてくる水分を当該凹部12により集水し、これを凹部12に対応する位置にあるブロック本体の導水路に通して排水路4に流すようにしてもよい。また、ブロック本体に設ける導水路の本数や箇所、配置は適宜変更でき、例えばブロック本体に設ける導水路を二本、四本、あるいはそれ以上設け、それに伴い上部開口をブロック本体の上面に横断方向で等間隔に二つ、四つ、あるいはそれ以上設けるようにしてもよい。また、縁石の通水溝や集水口の形状、大きさを変えてもよく、縁石3の取り付け位置は、上記実施形態に限定されず現場の状況に応じて自由に変更することができる。
第一の排水構造を示す横断方向断面図である。 ブロック本体の斜視図である。 縁石付き円形側溝を道路脇に設置した状態を示す斜視図である。 第二の排水構造を示す横断方向断面図である。 第三の排水構造を示す横断方向断面図である。 第二実施形態に係る縁石付き円形側溝のブロック本体の斜視図である。 同縁石付き円形側溝を用いた第一の排水構造を示す横断方向断面図である。 縁石と接合部材を示す斜視図である。 縁石の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 縁石付き円形側溝
2 ブロック本体
2a 上面
3 縁石
4 排水路
5A 中央導水路
5B 内導水路
5C 外導水路
6 縦溝
7 通水溝
8 集水口
9 接合部材

Claims (7)

  1. 縦断方向に延びる排水路を内部に有し、排水性舗装の水分を前記排水路に導くべく上面に上部開口を有する複数の導水路が形成されたブロック本体と、このブロック本体の前記上面に取り付けられる縁石とよりなる縁石付き円形側溝であって、
    前記縁石は、前記ブロック本体よりも小さい横断方向幅で形成されるとともに、前記縁石及び前記ブロック本体は、前記上面の横断方向両端部間に渡って互いの相対的な位置を変更して取り付け可能に形成されており、
    前記縁石が前記上面の横断方向中途部、一端部及び他端部のうちいずれの位置に取り付けられた状態においても、前記複数の導水路の上部開口は、そのうち一部の上部開口が当該縁石に塞がれない位置に設けられていること特徴とする縁石付き円形側溝。
  2. 前記複数の導水路は、前記上面の横断方向中央部に前記上部開口を有する中央導水路と、前記上面の一端部近傍に前記上部開口を有する内導水路と、前記上面の他端部近傍に前記上部開口を有する外導水路とから構成されている請求項1に記載の縁石付き円形側溝。
  3. 縦断方向に延びる排水路を内部に有し、排水性舗装の水分を前記排水路に導くべく上面に上部開口を有する導水路が形成されたブロック本体と、このブロック本体の前記上面に取り付けられる縁石とよりなる縁石付き円形側溝であって、
    前記縁石は、前記ブロック本体よりも小さい横断方向幅で形成されるとともに、前記縁石及び前記ブロック本体は、前記上面の横断方向両端部間に渡って互いの相対的な位置を変更して取り付け可能に形成されており、
    前記縁石が前記上面の横断方向一端部及び他端部のうちいずれの位置に取り付けられた状態においても、前記導水路の上部開口は、当該縁石に塞がれないような横断方向長さで形成されていること特徴とする縁石付き円形側溝。
  4. 前記ブロック本体は、前記上面において前記上部開口と交差しつつ縦断方向に延びる縦溝を有している請求項1〜3のいずれか一項に記載の縁石付き円形側溝。
  5. 前記縁石は、その下面に縦断方向に延びる通水溝を有するとともに、前記通水溝から前記排水性舗装側に通じる集水口を有している請求項1〜4のいずれか一項に記載の縁石付き円形側溝。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の縁石付き円形側溝が排水性舗装の側縁に沿って設置され、そのブロック本体が排水性舗装の表面に露出しないように埋設されて、排水性舗装の排水層の下面が当該ブロック本体の上面と一致していることを特徴とする排水構造。
  7. 隣接する前記縁石間に、前記排水性舗装側に開いた下部集水口を有する接合部材が設けられている請求項6に記載の排水構造。
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