JP4472431B2 - クランプ用スペーサ及びクランプ - Google Patents

クランプ用スペーサ及びクランプ Download PDF

Info

Publication number
JP4472431B2
JP4472431B2 JP2004170237A JP2004170237A JP4472431B2 JP 4472431 B2 JP4472431 B2 JP 4472431B2 JP 2004170237 A JP2004170237 A JP 2004170237A JP 2004170237 A JP2004170237 A JP 2004170237A JP 4472431 B2 JP4472431 B2 JP 4472431B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
spacer
clamping
back pressure
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004170237A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005351303A (ja
Inventor
淳一 大中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pica Corp
Original Assignee
Pica Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pica Corp filed Critical Pica Corp
Priority to JP2004170237A priority Critical patent/JP4472431B2/ja
Publication of JP2005351303A publication Critical patent/JP2005351303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4472431B2 publication Critical patent/JP4472431B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

本発明は、トラスで構築物を組む際にトラスの棒部同士を連結するためのクランプなどにおいて使用可能なスペーサ及びこのスペーサを具備するクランプに関するものである。
野外ステージなどの構築物を組む場合に「角トラス」と呼ばれる構造物を用いることがある。この角トラスは4本の長い支柱を正方形配置で並行にしてそれらの長手方向の両端部を、支柱に直交させた枠材で連結させると共に、各支柱の長手方向相互間には短い斜交材を複数設けて補強したものである。両端部の枠材は、支柱の端部より少しだけ控えた位置に設けられており、支柱の方が少し突き出た状態になっている。
なお、角トラスの一辺寸法は300mmとされているのが普通であり、また支柱や枠材には、いずれも外径32mmのパイプ材が用いられているのが普通であった。
この角トラスの端部では、前記のように枠材より支柱の方が少し突き出た状態になっているので、角トラスを一軸配置で連結する場合、それぞれの枠材の間には隙間が生じることになる。このときの枠材同士の軸間距離は50mmであった。また一方の角トラスの側面へ他方の角トラスの一端部を突き当てて直交配置で連結する場合も、一方の角トラスの支柱と他方の角トラスの枠材との間には隙間が生じることになる。
このように枠材と枠材、或いは支柱と枠材といった具合に、互いに所定間隔をおいて並行して設けられるパイプ材を連結するためのものとして、2連式のパイプクランプが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
実公昭56−90563号公報
従来公知の2連式のパイプクランプは、連結の対象とするパイプ材(パイプ材に限らず、中実材や異形材を含むものとして以下、「棒部」と言う)の外径が1種類だけであった。そのため、使用するパイプ材とパイプクランプとの組み合わせにおいては、それらのサイズ適性を完全に合致させておかなければならない。
ところで、最近では前記した汎用サイズの角トラスに比べ、一辺の寸法が200mmという一回り小さい小型サイズの角トラスが製作されるようになっており、これの支柱や枠材で用いられている棒部はその外径が25mmとなっている。また、この小型サイズの角トラスを連結する場合、それぞれの角トラスに含まれる枠材同士の軸間距離は45mmになる。
言うまでもなく、一辺300mmという汎用サイズの角トラスの連結に用いるパイプクランプでは、この小型サイズの角トラスを連結するには対象とするパイプサイズが合わず、しかも軸間距離も甚だ異なることになるため、小型サイズの角トラス専用のパイプクランプを用意する必要がある。
構築物には汎用サイズと小型サイズの角トラスを混在させるものもあり、その場合には、パイプクランプも2種類必要とし、作業能率を低下させ、コスト高になることもあり、また、汎用サイズの角トラスと小型サイズの角トラスとを連結する場合は、専用のパイプクランプでは対応仕切れないこともある。
本発明は、汎用サイズのクランプで他の小径の棒部を挟持できるようにするためのクランプ用スペーサを提供することを目的とする。
本発明は、スペーサを用いることにより他の小径の棒部を挟持できるようにしたクランプを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のスペーサは次の手段を講じた。
第1に、2つの対向する半割クランプ材10、11に設けられた各挟持面10a、11a間で2本の並行する棒部30を挟持可能にしたクランプに対し両半割クランプ材10、11の間に設けるスペーサであって、前記一方の半割クランプ材10の挟持面10aに当接する背圧用外面20と、この背圧用外面20の反対側に位置して前記棒部30より小径の棒部7を他方の半割クランプ材11の挟持面11aとの間で挟持する小径挟持面21とを有している。
これによって、このようなスペーサ1を、クランプ2において両半割クランプ材10、11の間に設ければ、大径の棒部30しか挟持し得なかった半割クランプ材10、11の挟持面10a、11aで小径の棒部7も挟持可能になり、ひとつのクランプ2で2種類の棒部7、30を挟持できるようになる。
第2に、前記背圧用外面20aの曲率中心に対して小径挟持面21の曲率中心が略同心又はずれて位置している。
これによって、両面の曲率中心を略同心にするとスペーサ1の製作が簡単かつ正確になり、曲率中心をずらすと、半割クランプ材10、11の各挟持面10a、11aで挟持する2本の棒部30の間隔に対して、スペーサ1を使用したときに挟持する2本の棒部7の間隔を異ならせることができる。
第3に、対外面に前記背圧用外面20及び小径挟持面21を有する弯曲部23と、この弯曲部23から延設されていて一方の半割クランプ材10に対して装着するための取付部24とを有している。
これによって、半割クランプ材10に対してスペーサ1を取付けておくことができ、スペーサ1の脱落、紛失を防止できる。
第4に、対外面に前記背圧用外面20及び小径挟持面21を有する弯曲部23を前記半割クランプ材10の一対の挟持面10aに対応して一対有し、かつこの一対の弯曲部23を連結していて一方の半割クランプ材10に対して装着するための取付部24を有している。
これによって、2本の大径の棒部30しか挟持し得なかった半割クランプ材10、11の挟持面10a、11aで2本の小径の棒部7も挟持可能になり、ひとつのクランプで2種類の棒部7、30を挟持でき、しかも半割クランプ材10に対してスペーサ1を取付けておいて脱落、紛失を防止できる。
第5に、前記弯曲部23の取付部24側の内側部23aは外側部23bより薄い肉厚に形成されている。
これによって、取付部24を半割クランプ材10に対して取付けても、弯曲部23の薄い肉厚の内側部23aが変形容易であるので、弯曲部23の外側部23bは半割クランプ材10の挟持面10aに確実に当接し、挟持力を加えたときの挟持面10a及び小径棒部外周面に対する馴染みが良好になり、小径棒部7に対する挟持性能が向上できる。
第6に、前記各弯曲部23の内側部23aの背圧用外面20aは、外側部23bの背圧用外面20bより曲率半径が小さく設定され、両背圧用外面20a、20bの曲率中心は略同心でかつ小径挟持面21の曲率中心と略同心に配置されている。
これによって、スペーサ1を押出成形で製作する際に、一対の弯曲部23の形状を正確に形成でき、成形型も容易に製作できるようになる。
前記目的を達成するために、本発明のクランプは次の手段を講じた。
第1に、前記一対の半割クランプ材10、11間に前記スペーサ1を備えている。
これによって、1種類の棒部30を挟持するクランプ2を流用して、スペーサ1を加えるだけで他の小径の棒部7の挟持に使用でき、径の異なる棒部を使用したトラスが混在する作業であっても、1種類の棒部を挟持するクランプ2をそのまま使用して、スペーサ1の適用、非適用だけで連結作業ができる。
第2に、前記一対の半割クランプ材10、11間に前記請求項3〜6のいずれかに記載のスペーサ1を備えており、一方の半割クランプ材10にそれの両挟持面10aの隣接間で一対の半割クランプ材10、11を貫通する締結ボルト13を設け、他方の半割クランプ材11にはそれの両挟持面11aの隣接間で前記締結ボルト13に螺合するナット15を設けており、前記締結ボルト13はスペーサ1の取付部24を貫通している。
これによって、締結ボルト13で一対の半割クランプ材10、11を締結できる上に、スペーサ1の脱落、紛失を防止できる。
第3に、前記締結ボルト13にスペーサ1の取付部24の抜け止めをするための軸止め輪14を設けている。
これによって、スペーサ1の脱落、紛失をより簡単かつ確実に防止でき、両方の半割クランプ材10、11とスペーサ1との3者を組み付けた状態に保持でき、両半割クランプ材10、11の間からスペーサ1が外れない状態となる。
本発明においては、1種類の棒部を挟持するクランプを流用して、スペーサを加えるだけで小径の棒部の挟持に使用でき、径の異なる棒部を使用したトラスが混在する作業であっても、1種類の棒部を挟持するクランプをそのまま使用して、スペーサの適用、非適用だけで連結作業ができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図2及び図3は、本発明に係るクランプ用スペーサ1Aの第1実施形態を示しており、図1はこのスペーサ1Aを具備させることによって構成した本発明に係るクランプ2を示している。
なおこのクランプ2は、図5に示すように角トラス5を一軸配置で連結する場合には、それぞれの角トラス5において互いに向かい合う端部に設けられた枠材6間で、それらを形成している棒部7を並行状態のまま抱き合わせるように使用するものであり、また図6に示すように一方の角トラス5(図6中左側)の側面へ他方の角トラス5(図6中右側)の一端部を突き当てて直交配置で連結する場合には、一方の角トラス5の支柱8と他方の角トラス5の端部枠材6との間で、それらを形成している棒部7を並行状態のまま抱き合わせるように使用するものである。
これら図5及び図6に示した角トラス5は小型サイズのものである。すなわち、一辺寸法Wが200mm、棒部7(枠材6や支柱8の形成材)の外径が25mm、枠材6同士を向かい合わせるときの棒部7の軸間距離Pが45mmとなっており、汎用サイズの角トラス(一辺300mm、棒部外径32mm、軸間距離50mm)に比べて一回り小さい。
図1に示すように本発明のクランプ2は、2つの対向する半割クランプ材10、11と、これら両半割クランプ材10、11の間に設けられる本発明のスペーサ1Aとを有している。
一方の半割クランプ材10には2つの挟持面10aが互いに所定間隔をおいて並んで設けられており、また他方の半割クランプ材11にも、2つの挟持面11aが互いに所定間隔をおいて並んで設けられている。図例においてこれら挟持面10a、11aは、いずれも半円形の凹部状に形成されたものとしてある。また挟持面10a同士の隣接間隔と挟持面11a同士の隣接間隔とは同一寸法に合わされ、両方の半割クランプ材10、11が互いに対向されることで、両挟持面10a、11aの対向間に円形開口が形成されるものとしてある。
これら両挟持面10a、11aの対向によって形成される円形開口の内径d(図4参照)は、図5及び図6に示した小型サイズの角トラス5で用いられた棒部7(外径25mm)ではなく、汎用サイズの角トラスで用いられた棒部30(外径32mm)に対して、その外周面に外接するように適応させたものとなっている。また、両挟持面10a、11aの対向によって形成される円形開口の軸間距離(P+n)についても、汎用サイズの角トラスの場合に適用する50mmとなっている。
一方の半割クランプ材10では、両挟持面10aの隣接間に対応して締結ボルト13が設けられている。この締結ボルト13は、両挟持面10aが設けられた向きとは逆向きとなる外面側へボルト頭部13aを露出させ、ボルト端部13bを両挟持面10aの隣接間から他方の半割クランプ材11へ向けて突出させる状態とされている。
この締結ボルト13が両挟持面10aの隣接間から突出する根本部分には溝を形成して、その溝に抜け止め用の軸止め輪14が嵌め付けられており、これによって締結ボルト13は半割クランプ材10から外れることなく、その軸心まわりで回転自在に保持されている。
これに対して他方の半割クランプ材11には、両挟持面11aの隣接間に対応した位置付けで、前記した締結ボルト13のボルト端部13bに螺合するナット15が設けられている。
このナット15は半割クランプ材11に下孔を開けてこれにタップ加工を施すことで直接的に設けることも可能であるが、図例では、半割クランプ材11において両挟持面11aが設けられた向きとは逆向きとなる外面側に横貫通するT溝16を形成させ、このT溝16に六角ナット17を嵌め入れることにより、この六角ナット17でナット15を形成
させる構造としてある。前記T溝16の両端側には、溝内方へ突出した突起で抜け止め手段を形成しており、T溝16からの六角ナット17の抜け落ちを防止している。また、半割クランプ材11には、両挟持面11aの隣接間からT溝16内へ向けて締結ボルト13を挿通させるための縦貫通孔18が形成されている。このような構造のため、タップ加工の不要化による加工コストの低コスト化が図られている。
スペーサ1Aは、外側を向いて並んで設けられた2つの背圧用外面20と、内側を向いて並んで設けられた2つの小径挟持面21とを有している。背圧用外面20は、半割クランプ材10の各挟持面10a又は半割クランプ材11の挟持面11aに対して当接可能になっている。また小径挟持面21は、このスペーサ1Aと半割クランプ材11(又は10)との間で小径の棒部7を挟持するときに、この棒部7に対して当接可能になっている。
背圧用外面20をいずれの挟持面10a、11aに当接させるかは、任意に選択可能である。要は、スペーサ1Aを半割クランプ材10に沿わせた状態にして、スペーサ1Aと半割クランプ材11との間で小径の棒部7を挟持するように使用するか、或いはこれとは反対に、スペーサ1Aを半割クランプ材11に沿わせた状態にして、スペーサ1Aと半割クランプ材10との間で小径の棒部7を挟持するように使用するかである。
図2及び図3から明らかなように、図例のスペーサ1Aでは2つの湾曲部23が取付部24を介して並設された波板状に形成されたものとしてあり、各湾曲部23の凸面側で背圧用外面20が形成され、各湾曲部の凹面側で小径挟持面21が形成されるようにしてありる。即ち、ひとつの弯曲部23は円弧形状で、表裏の対外面に背圧用外面20及び小径挟持面21を有する。
そのため、背圧用外面20は半割クランプ材10の挟持面10a又は半割クランプ材11の挟持面11aに対して面接触状に当接可能であり、小径挟持面21は小径棒部7の外面に対して面接触状に当接可能になっている。
このスペーサ1Aにおいて、2つの背圧用外面20の隣接間と2つの小径挟持面21の隣接間とを貫通させる位置(図例において取付部24に相当する位置)には、ボルト通孔26が設けられている。またこのボルト通孔26に対する背圧用外面間20側の開口周部には、ザグリ部27が設けられている。
ボルト通孔26は、一方の半割クランプ材10に設けられた締結ボルト13を挿通可能にさせる部分である。またザグリ部27は、半割クランプ材10から締結ボルト13を抜け止めさせるうえでこの締結ボルト13に嵌め付けられている軸止め輪14との接触干渉を逃がすためのものである。
このスペーサ1Aにおいて、2つの背圧用外面20は、前記したように半割クランプ材10における2つの挟持面10a、又は半割クランプ材11における2つの挟持面11aに当接可能であるので、当然に、これら2つの背圧用外面20の相互間隔は、挟持面10a同士や挟持面11a同士の隣接間隔と同じである。すなわち、両挟持面10a、11aの対向によって形成される円形開口の軸間距離(P+n)と同じであって、これは汎用サイズの角トラスの場合に適用する50mmである。
これに対して2つの小径挟持面21を2本の小径棒部7に当接させたとき、これら2本の小径棒部7を拘束するときの軸間距離は、前記(P+n)よりも小さいP寸法として設定されている。このP寸法は、図5に示した一辺寸法Wが200mmの小型サイズの角トラス5においてその枠材6同士を向かい合わせるときの棒部7の軸間距離であり、それは即ち45mmである。
これら背圧用外面20の相互間隔(P+n)及び小径挟持面21の相互間隔Pは、いずれもセンター振り分けとしてある。そのためスペーサ1Aにおいて両側の湾曲部23は、端位置ほど厚肉となるように偏肉させてある。
結果として、半割クランプ材10、11の間にスペーサ1Aを設けて本発明のクランプ2を構成させたときには、スペーサ1Aと半割クランプ材11(又は10)との間で外径25mmの小径棒部7を挟持することができ、そのときの軸間距離Pは45mmに設定でき、これに対してスペーサ1Aを用いなければ、両半割クランプ材10、11間で外径32mmの棒部を挟持することができ、そのときの軸間距離(P+n)は50mmに設定できるものである。
このように本発明のクランプ2は、棒部の外径が異なるだけでなく、棒部同士の軸間距離が異なる場合への対応も図れる。
本発明のクランプ2は、例えば半割クランプ材10の挟持面10aにスペーサ1Aの背圧用外面20を向けて、このスペーサ1Aのボルト挿通孔26へ締結ボルト13を挿通させるたうえでこの締結ボルト13を他方の半割クランプ材11のナット15へ適当量だけ螺合させることにより、両方の半割クランプ材10、11とスペーサ1Aとの3者を組み付けておき、この状態で使用に待機させるようにするのがよい。すなわち、両半割クランプ材10、11の間からスペーサ1Aが外れない状態としておく。
このようにすることで、このクランプ2を高所など、足場の悪い場所で使用する場合に、スペーサ1Aを紛失するのを未然に防止でき、このクランプ2を用いた連結作業の作業効率を高めることができる。言うまでもなく、このクランプ2による連結作業は、スペーサ1Aと半割クランプ材10との相互間を棒部7に対して嵌め付け、締結ボルト13を締め込んでゆくだけでよい。
図7、8はスペーサ1Bの第2実施形態を示しており、このスペーサ1Bは、背圧用外面20及び小径挟持面21を有する左右一対の弯曲部23と、左右両弯曲部23を連結していてボルト通孔26及びザグリ部27を有する取付部24とを有し、前記各弯曲部23の取付部24側の内側部23aの肉厚T1は外側部23bの肉厚T2より薄く形成されている。
前記各弯曲部23の内側部23aの背圧用外面20aの曲率半径R1は、外側部23bの背圧用外面20bの曲率半径R2より小さく設定され、両背圧用外面20a、20bの曲率中心は小径挟持面21の曲率中心Sと同心又は近傍に配置されている。
従って、前記各弯曲部23の内側部23aと外側部23bとは、棒部7より若干大径の小径挟持面21を共通にしているが、背圧用外面20aと背圧用外面20bとは、間に段差部20cが形成されることになる。この段差部20cは実施形態においては弯曲部23の内外(左右)方向の中央に位置している。
前記第2実施形態のスペーサ1Bを半割クランプ材10、11間に挿入して、半割クランプ材10の挟持面10aに当接させ、棒部7を挟持していくと、外側部23bの背圧用外面20bの段差部20c近傍が挟持面10aと接触することになり、さらに挟持力を増していくと、内側部23a及び外側部23bに弾性変形が生じ、外側部23bの背圧用外面20bが次第に挟持面10aに面当たりするようになり、棒部7に大きな挟持力を加えられるようになる。
前記スペーサ1Bはアルミ合金、鉄等の金属で押出成形により製作するものであり、内側部23a及び外側部23bがそれぞれ各部の範囲内で均一肉厚になっていると、第1実施形態のように内側部23aから外側部23bへ次第に厚肉になっている場合よりも、押出材料の流動が均一化し、ひずみ等を減少して、より正確な形状に形成することが可能になる。また、背圧用外面20aと背圧用外面20bとを同心円とすることにより、押出ダイの製作も正確かつ容易になる。
図9はスペーサ1Cの第3実施形態を示しており、このスペーサ1Cは、背圧用外面20及び小径挟持面21を有するひとつの弯曲部23と、このひとつの弯曲部23から延設されていてボルト通孔26及びザグリ部27を有する取付部24とを有し、前記弯曲部23の小径挟持面21の曲率中心Sは締結ボルト13からの距離が背圧用外面20の曲率中心と略同一になるように配置されていている。
前記第3実施形態のスペーサ1Cを、半割クランプ材10、11間に挿入して半割クランプ材10の一方の挟持面10aに当接させ、このスペーサ1Cと半割クランプ材11との間で小径の棒部7を挟持し、スペーサ1Cを配置していない半割クランプ材10、11間で大径の棒部30を挟持すると、大径棒部30と小径棒部7との連結ができ、両棒部共に強固で堅牢な締結が確保される。
前記第3実施形態のスペーサ1Cにおいては、小径挟持面21の曲率中心Sを半割クランプ材10の割面の長手方向にずらして、挟持する大径棒部30から小径棒部7までの距離を変更することができる。また、スペーサ1Cを対面する半割クランプ材11の挟持面11aにも配置することができ、そのようにすると、小径挟持面21の曲率中心Sを背圧用外面20aの曲率中心と同心にでき、一対のスペーサ1Cの各弯曲部23の肉厚を均一にすることもできる。
図10、11はスペーサ1Dの第4実施形態を示しており、このスペーサ1Dは、背圧用外面20及び小径挟持面21を有するひとつの弯曲部23と、このひとつの弯曲部23から延設されていて半割クランプ材10に抱きつく取付部24とを有する。
前記取付部24は弯曲部23の上下両端縁から突出された一対のL字状係合片で形成されており、スペーサ1Dの弯曲部23の背圧用外面20を半割クランプ材10の挟持面10aに沿わせながら、取付部24で半割クランプ材10を抱くように、スペーサ1Dを半割クランプ材に嵌合して取付けることができる。
前記第4実施形態のスペーサ1Dは、半割クランプ材10の挟持面10aに沿わせて取付部24で装着することにより、スペーサ1Dと半割クランプ材11との間で小径の棒部7を挟持し、スペーサ1Dを配置していない半割クランプ材10、11間で大径の棒部30を挟持すると、大径棒部30と小径棒部7との連結ができ、両棒部共に強固で堅牢な締結が確保される。
ところで、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、半割クランプ材10の挟持面10aや半割クランプ材11の挟持面11aにおいて、それらの面形状は特に限定されるものではなく、三角形状又は四角形状等の角形凹部としたり、いずれか一方をフラット面としたりすることができる。
またスペーサ1においても同じことが言え、背圧用外面20を三角形状又は四角形状等の角形凸面にしたり、小径挟持面21を三角形状又は四角形状等の角形凹面やフラット面
としたりすることができる。
スペーサ1において、ボルト通孔26はその開口周部の一箇所を側方へ開放させた切欠として形成してもよい。このようにすると、半割クランプ材10、11を締結ボルト13で組み付けたままの状態でもスペーサ1の着脱が自在に行えるようになる。
半割クランプ材10、11の材質や外形状は何ら限定されるものではない。例えば一方の半割クランプ材をトラス5等に一体的に設けておくようなこともできる。
前記した棒部7、30の外径や軸間距離、トラス5の一辺長さなどの具体的数字は一例であり、また、挟持面10a、11aの曲率半径及び小径挟持面21の曲率半径は、棒部30、7のそれぞれの半径より若干大きくてもよい。
第1実施形態のスペーサを具備して成るクランプを示す側面図である。 同スペーサを示す側面図である。 図2のA−A線矢視図である。 スペーサを外した状態のクランプを示す側面図である。 クランプの使用例を示す斜視図である。 クランプの別の使用例を示す斜視図である。 第2実施形態のクランプ用スペーサを示す側面図である。 同スペーサを具備して成るクランプを示す側面図である。 第3実施形態のスペーサを具備して成るクランプを示す側面図である。 第4実施形態のクランプ用スペーサを示す斜視図である。 同スペーサを具備して成るクランプを示す側面図である。
符号の説明
1 スペーサ
2 クランプ
5 トラス
7 小径棒部
10 半割クランプ材
10a 挟持面
11 半割クランプ材
11a 挟持面
13 締結ボルト
13b ボルト端部
14 軸止め輪
15 ナット
20 背圧用外面
21 小径挟持面
25 ボルト通孔
30 大径棒部

Claims (9)

  1. 2つの対向する半割クランプ材(10、11)に設けられた各挟持面(10a、11a)間で2本の並行する棒部(30)を挟持可能にしたクランプに対し両半割クランプ材(10、11)の間に設けるスペーサであって、
    弯曲部(23)と、この弯曲部(23)から延設されていて一方の半割クランプ材(10)に対して着脱自在に装着するための取付部(24)とを有し、
    前記弯曲部(23)は一方の半割クランプ材(10)の挟持面(10a)に前記棒部(30)に代わって当接する背圧用外面(20)と、この背圧用外面(20)の反対側に位置して前記棒部(30)より小径の棒部(7)を他方の半割クランプ材(11)の挟持面(11a)との間で挟持する小径挟持面(21)とを有し、
    前記弯曲部(23)の取付部(24)側の内側部(23a)は外側部(23b)より薄い肉厚に形成されていることを特徴とするクランプ用スペーサ。
  2. 前記弯曲部(23)の内側部(23a)の背圧用外面(20a)は、外側部(23b)の背圧用外面(20b)より曲率半径が小さく設定され、両背圧用外面(20a、20b)の曲率中心は略同心に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のクランプ用スペーサ。
  3. 前記背圧用外面(20a)の曲率中心に対して小径挟持面(21)の曲率中心が略同心又はずれて位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載のクランプ用スペーサ。
  4. 2つの対向する半割クランプ材(10、11)に設けられた各挟持面(10a、11a)間で2本の並行する棒部(30)を挟持可能にしたクランプに対し両半割クランプ材(10、11)の間に設けるスペーサであって、
    弯曲部(23)と、この弯曲部(23)から延設されていて一方の半割クランプ材(10)に対して着脱自在に装着するための取付部(24)とを有し、
    前記弯曲部(23)は一方の半割クランプ材(10)の挟持面(10a)に前記棒部(30)に代わって当接する背圧用外面(20)と、この背圧用外面(20)の反対側に位置して前記棒部(30)より小径の棒部(7)を他方の半割クランプ材(11)の挟持面(11a)との間で挟持する小径挟持面(21)とを有し、
    前記背圧用外面(20a)の曲率中心に対して小径挟持面(21)の曲率中心が取付部(24)に近づく方向にずれて位置し、前記弯曲部(23)は取付部(24)側の内側部(23a)から外側部(23b)へ次第に厚肉になっていることを特徴とするクランプ用スペーサ。
  5. 2つの対向する半割クランプ材(10、11)に設けられた各挟持面(10a、11a)間で2本の並行する棒部(30)を挟持可能にしたクランプに対し両半割クランプ材(10、11)の間に設けるスペーサであって、
    弯曲部(23)と、この弯曲部(23)から延設されていて一方の半割クランプ材(10)に対して着脱自在に装着するための取付部(24)とを有し、
    前記弯曲部(23)は一方の半割クランプ材(10)の挟持面(10a)に前記棒部(30)に代わって当接する背圧用外面(20)と、この背圧用外面(20)の反対側に位置して前記棒部(30)より小径の棒部(7)を他方の半割クランプ材(11)の挟持面(11a)との間で挟持する小径挟持面(21)とを有し、
    前記背圧用外面(20a)の曲率中心に対して小径挟持面(21)の曲率中心が背圧用外面(20a)から遠近方向にずれて位置していることを特徴とするクランプ用スペーサ。
  6. 前記弯曲部(23)は前記半割クランプ材(10)の一対の挟持面(10a)に対応して一対有し、前記取付部(24)はこの一対の弯曲部(23)を連結していることを特徴とする請求項1〜5に記載のクランプ用スペーサ。
  7. 前記一対の半割クランプ材(10、11)間に前記請求項1〜6のいずれかに記載のスペーサ(1)を備えていることを特徴とするクランプ。
  8. 前記一対の半割クランプ材(10、11)間に前記請求項3〜6のいずれかに記載のスペーサ(1)を備えており、一方の半割クランプ材(10)にそれの両挟持面(10a)の隣接間で一対の半割クランプ材(10、11)を貫通する締結ボルト(13)を設け、他方の半割クランプ材(11)にはそれの両挟持面(11a)の隣接間で前記締結ボルト(13)に螺合するナット(15)を設けており、前記締結ボルト(13)はスペーサ(1)の取付部(24)を貫通していることを特徴とするクランプ。
  9. 前記締結ボルト(13)にスペーサ(1)の取付部(24)の抜け止めをするための軸止め輪(14)を設けていることを特徴とする請求項8に記載のクランプ。
JP2004170237A 2004-06-08 2004-06-08 クランプ用スペーサ及びクランプ Expired - Lifetime JP4472431B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004170237A JP4472431B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 クランプ用スペーサ及びクランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004170237A JP4472431B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 クランプ用スペーサ及びクランプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005351303A JP2005351303A (ja) 2005-12-22
JP4472431B2 true JP4472431B2 (ja) 2010-06-02

Family

ID=35585950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004170237A Expired - Lifetime JP4472431B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 クランプ用スペーサ及びクランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4472431B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101368443B (zh) * 2007-08-14 2012-06-20 有限会社拉里克 临时设置横架件的钩部
US7588223B2 (en) 2007-09-21 2009-09-15 Derek Wolvin Clamp for clamping an object
DE102009022455B4 (de) * 2009-05-23 2012-12-06 Memminger-Iro Gmbh Befestigungsklemme für Spulengatter
JP2011234515A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Viscas Corp パイプ式ジャンパ装置
JP5926100B2 (ja) * 2012-04-05 2016-05-25 未来工業株式会社 配線・配管材配設具
JP5926099B2 (ja) * 2012-04-05 2016-05-25 未来工業株式会社 配線・配管材保持具
JP2016035323A (ja) * 2015-02-17 2016-03-17 株式会社玉俊工業所 パイプクリップ
JP6889907B2 (ja) * 2017-04-12 2021-06-18 ミズホ株式会社 連結器
JP7278592B2 (ja) * 2019-12-11 2023-05-22 株式会社ピカコーポレイション 連結金具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005351303A (ja) 2005-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4472431B2 (ja) クランプ用スペーサ及びクランプ
CN100464107C (zh) 卡箍式管接头
US7896573B2 (en) Clamping assembly for making connections to elongated members
RU2271491C2 (ru) Опорный держатель для вытянутого разветвленного трубопровода теплообменника и способ его монтажа (варианты)
JP2013132204A (ja) ケーブル固定部材
JP5013263B2 (ja) 棒状部材に対する部材取付け構造
JP2007032159A (ja) 鋼板コンクリート構造体の連結構造
KR20130086510A (ko) 클램프 피팅 장치 및 그 제조 방법
KR20000053268A (ko) 접합구조
JP2016089446A (ja) 連結治具
JP3682054B2 (ja) 鉄骨材の連結機構
CN212131106U (zh) 一种快拆装置及传动轴结构
JP2019007593A (ja) 固定金具
JP2021095971A (ja) クランプチェーン式配管継手
JP2020085159A (ja) チェーン
CN214368202U (zh) 一种用于汽车管路连接的管箍
FR2653798A1 (fr) Systeme de construction de structures modulables.
CN214946099U (zh) 一种新型机器人用链条结构
JP3739367B2 (ja) 鉄骨材の連結機構
KR20180092651A (ko) 다섯 방향 또는 여섯 방향 파이프 체결용 클램프
JP4234656B2 (ja) 導波管の接続構造
JP3166594U (ja) 管継手の構造
JP3159590U (ja) 取付け用裏板
JPS646459Y2 (ja)
JP2020063575A (ja) 鋼製内外装下地材及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100302

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100303

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4472431

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250