JP4470958B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、原稿の種類に応じて処理モードを切り換えることによって、原稿の種類に応じた適切な処理を実行する機能を備える画像処理装置に関する。
ファクシミリ装置、複写機、プリンタのように、原稿を読み取って画像データを取得し、紙などの媒体上に再現する処理を行う画像処理装置においては、画像処理技術の発展に伴い、原稿の色等を精細に再現することが可能となってきている。その弊害として、証書、証明書等の機密データが記載された文書の複製物が、原本として偽装されるといった事態が生じている。
このような不正な目的をもって複製物が取得されることを抑止すべく、証書等の用紙上に地紋を付加する技術がある。地紋が付加された証書の場合、それを複写すると複製物に所定の潜像が浮かび上がり、オリジナルの原稿と全く同じものを複製することができない。これによって不正コピーの抑止効果が得られる。例えば特許文献1には、地紋の潜像を明確に顕在化させる技術が開示されている。
特開2006−295857号公報
上述の通り、地紋が付加されると、オリジナルの原稿と同じ複製物を得ることができないため、複製物が原本として偽装されることが防止される。しかしながら、複製物は、必ずしも原本として偽装させる目的をもって生成されるとは限らない。例えば、証書や証明書等において、所定のフォーマットの中に記載されている文字情報を取得する目的で複製物が生成される場合もある。
すなわち、原稿の中には、ユーザが原稿と同一の複製物を得る目的をもって複製物を得ようとする通常の文書の他に、特殊な目的(すなわち、原稿内の文字情報を明確に取得したいという目的)をもって複製物を得ようとする特殊な文書が存在する。
ところが、従来の技術によると、このような特殊な文書であっても、原稿と同一の複製物を生成するような通常の処理が実行される。その結果、例えば原稿に地紋が付加されている場合には複製物に潜像が顕在化してしまい、原稿上の文字情報が複製物において読み取りにくくなってしまっていた。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ユーザが特殊な目的(すなわち、文字情報を明瞭に読み取れる複製物を取得したいという目的)をもって複製物を得ようとする特殊な原稿については、当該目的に応じた複製物を生成することができる画像処理装置を提供することを目的としている。
すなわち、特殊文書として登録された所定の文書については、文字情報が明瞭に読み取れる複製物を生成することができる画像処理装置を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、所定のフォーマットに文字情報が記載される定型文書を特殊文書とし、前記特殊文書として登録すべき前記定型文書を読み取って、当該定型文書中の所定のサンプル領域の色分布情報を取得する特殊文書識別情報取得手段と、前記定型文書中の所定のサンプル領域の色分布情報を、前記特殊文書を識別するための識別情報として記憶する特殊文書識別情報記憶手段と、前記識別情報に基づいて、原稿が前記特殊文書に該当するか否かを判定する判定手段と、原稿が前記特殊文書に該当する場合に、当該原稿を読み取って取得した画像データをモノクロ画像データに変換する画像データ変換手段と、前記モノクロ画像データを出力する出力手段と、を備え、前記特殊文書識別情報取得手段が、前記定型文書中のいずれの領域を前記サンプル領域とするかを、ユーザからの指示に応じて決定するサンプル領域決定手段、を備える
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像処理装置であって、原稿が前記特殊文書に該当する場合に、当該原稿を読み取って取得された画像データに含まれる所定の色を記録しない色に変換する色とばし手段、を備える。
請求項3の発明は、請求項2に記載の画像処理装置であって、前記色とばし手段が、前記記録しない色に変換するべき色を、ユーザからの指示に応じて決定するとばし色決定手段、を備える。
請求項4の発明は、請求項3に記載の画像処理装置であって、前記とばし色決定手段が、前記特殊文書として登録すべき前記定型文書中のいずれかの領域をとばし色領域とする指定を、ユーザから受け付けるとばし色領域指定受付手段と、前記定型文書を読み取って当該定型文書中の前記とばし色領域の色情報を取得し、当該取得した色情報を前記記録しない色に変換するべき色の色情報とする色情報取得手段と、を備える。
請求項5の発明は、請求項3に記載の画像処理装置であって、前記とばし色決定手段が、前記特殊文書として登録すべき前記定型文書中のいずれかの領域をとばし色領域とする指定を、ユーザから受け付けるとばし色領域指定受付手段、を備え、前記色とばし手段が、原稿が前記特殊文書に該当する場合に、当該原稿を読み取って当該原稿中の前記とばし色領域の色情報を取得し、当該取得した色情報を前記記録しない色に変換するべき色の色情報とする色情報取得手段、を備える。
請求項6の発明は、請求項2から5のいずれかに記載の画像処理装置であって、前記所定の色が、地紋の色である。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の画像処理装置であって、原稿が特殊文書に該当する場合に、当該原稿を読み取って取得された画像データに含まれる所定の色を黒色に変換する黒補正手段、を備える。
請求項1から7に記載の発明によると、特殊文書として登録された文書に該当する原稿については、当該原稿を読み取って取得した画像データをモノクロ画像データに変換した上で出力するので、文字情報が明瞭に読み取れる複製物を生成することができる。すなわち、一般に原稿のモノクロ部分とカラー部分とは視覚上の刺激としては双方が人間に視認されるが、特殊文書であることを特徴づける画像要素(地紋など)は、文字部分の情報表示を阻害しないように濃度がかなり低い(明度が高い)カラーで表示されているという特徴がある。そして、モノクロ画像への変換するプロセスでは原稿の各部の濃度だけが反映されて色相差などの情報は消えるため、特殊文書の原稿の画像がモノクロ画像に変換されることによって、濃度が低い(つまり淡い)カラー部分は消去されるかまたは抑圧された状態となる。原稿の文字部分は、モノクロで表現されているかカラーで表現されているかにかかわらず、かなり濃度が高く形成されている。これらの結果、モノクロ画像への変換によって、文字部分が相対的に鮮明に表現された画像が得られる。
特に、請求項1に記載の発明によると、特殊文書として登録すべき定型文書を読み取って、当該定型文書の識別情報を取得する手段を備えるので、ユーザは、所望の文書を特殊文書として登録することができる。
特に、請求項1に記載の発明によると、定型文書のいずれの領域をサンプル領域とするかを、ユーザからの指示に応じて決定するので、ユーザは、特殊文書として登録する文書の所望の領域をサンプル領域とすることができる。
特に、請求項2に記載の発明によると、原稿が特殊文書に該当する場合には、当該原稿を読み取って取得された画像データに含まれる所定の色を記録しない色に変換するので、所定の色については複製物において再現されない。これによって、複製物において文字情報を明瞭に際だたせることができる。
特に、請求項3に記載の発明によると、記録しない色に変換するべき色を、ユーザからの指示に応じて決定するので、ユーザは、特殊文書として登録される定型文書に含まれる任意の色を、複製物において再現しない色として指定することができる。
特に、請求項5に記載の発明によると、原稿中のとばし色領域の色情報を、記録しない色に変換するべき色の色情報とするので、原稿間に濃度等のばらつきがあっても、ユーザの所望する正確な色を複製物において再現しない色とすることができる。
特に、請求項6に記載の発明によると、記録しない色に変換するべき色が地紋の色であるので、複製物において地紋が再現されない。すなわち、複製物において地紋が顕在化しない。したがって、原稿に地紋が付されていた場合であっても、文字情報が明瞭に読み取れる複製物を生成することができる。
特に、請求項7に記載の発明によると、原稿が特殊文書に該当する場合には、当該原稿を読み取って取得された画像データに含まれる所定の色を黒色に変換するので、複製物で黒色を強調することができる。これによって、複製物において文字情報を明瞭に際だたせることができる。
〈1.構成〉
〈1−1.デジタル複合機〉
この発明の第1の実施の形態に相当する画像処理装置の機能が組み込まれたデジタル複合機1の構成について図1を参照しながら説明する。図1は、この発明の第1の実施の形態に係るデジタル複合機1の構成を示すブロック図である。
デジタル複合機1は、FAX機能、コピー機能、スキャン機能、プリント機能などの複数の機能を有する複合機(MFP装置)として構成されている。デジタル複合機1は、制御部11と、ROM12と、RAM13と、操作部14と、表示部15と、画像処理部17と、画像読取部16と、画像記録部18と、入力画像メモリ19と、出力画像メモリ20と、大容量蓄積部21と、通信関係の機能部22〜25とを、バスライン26を介して電気的に接続した構成となっている。
制御部11は、CPUで構成されている。制御部11は、ROM12に記憶されたプログラムに基づいて上記のハードウエア各部を制御し、デジタル複合機1の機能を実現する。
ROM12は、デジタル複合機1の制御に必要なプログラムやデータを予め格納した読み出し専用の記憶装置である。
RAM13は、読み出しと書き込みとが可能な記憶装置であり、画像データ、FAX番号、メールアドレスなどの一時的に蓄積される諸データや、制御部11による演算処理の際に発生するデータなどを一時的に記憶する。RAM13はSRAMなどで構成される。
操作部14は、文字キー、テンキー、ファンクションキーなどの各種キーによって構成され、コマンドやテキストデータの入力といったユーザ操作を受け付ける。操作部14が受けたユーザ操作は信号として制御部11に入力される。制御部11はユーザ操作に基づいて各部の動作を制御する。
表示部15は、デジタル複合機1の動作状態や、画像データなどを表示する表示装置であり、液晶ディスプレイなどの表示装置により構成される。なお、操作部14に設けられる各種のキーは、この表示部15のディスプレイ画面上に設けたタッチパネルによって実現されてもよい。
画像読取部16は、原稿上の画像を読取素子(CCDラインセンサ161)によって読み取るスキャナーである。画像読取部16が取得した画像データは、例えば、CODEC21によりJPEG方式にて圧縮され、入力画像メモリ19に記憶される。なお、画像読取部16は、ガラス台上に載置された原稿の表面を読取素子が走査して画像を読み取るタイプ(FBS(Flat Bed Scanner)方式)のスキャナーであってもよく、原稿の載置台(図示省略)に載置された原稿を、ADF(Auto Document Feeder)によって搬送し、搬送される原稿の表面を静止した読取素子によって走査して画像を読み取るタイプ(ADF方式)のスキャナーであってもよい。また、ADF方式には、移動する原稿を静止した読取光学系で読み取る方式(シートスルー方式)と、静止した原稿を移動する読取光学系で読み取る方式とがあるが、いずれの方式であってもよい。後者の方式を採用する場合、画像読取部16は、原稿をガラス台上に搬送してガラス台上に原稿を静止させ、移動する読取光学系で静止した原稿を読み取り、読み取りが完了した原稿を排出するという読み取り手順を繰り返し実行する。
CCDラインセンサ161は、所定の走査速度(原稿と読取光学系との相対移動速度)で原稿を走査する読取光学系から導かれた光を受光して、一定の周期で読み取りを繰り返すことにより、RGB色空間で表現された画像データ、すなわち、R(赤),G(緑),B(青)の色成分データを有する画像データ(RGB画像データ)を生成する。なお、読取光学系の走査速度は、CCDラインセンサ161が生成する画像データの解像度(より具体的には、副走査方向の解像度)に基づいて設定する。すなわち、副走査方向の解像度が高くなるほど、読取光学系の走査速度を遅く設定し、副走査方向の解像度が低くなるほど、読取光学系の走査速度を速く設定する。
画像処理部17は、受信された画像データや、画像読取部16から取得した画像データに種々の画像処理を行う処理部である。例えば、A/D変換、各種の補正処理(例えば、シェーディング補正やガンマ補正)、表色系の変換処理(例えば、行列変換によって、RGB表色系の画像データをYCbCr表色系の画像データに変換する処理)、色調整、画像の合成などといった画像処理を行う。なお、画像処理部17は、ROM12に格納されたプログラムによってソフトウェア的に実現されてもよい。
画像記録部18は、出力画像メモリ20に格納された画像データなどを記録紙上へ記録するプリンタである。画像記録部18には、例えば、電子写真方式のプリンタを採用することができる。
入力画像メモリ19は、LANI/F24やNCU25を通じて外部装置29,32,34から受信した画像データ、画像読取部16において取得された画像データ、画像処理部17において処理された画像データ等を、一時的に記憶するための記憶装置である。入力画像メモリ19は、読み出しと書き込みとが可能なDRAM等のメモリにより構成される。
出力画像メモリ20は、出力に用いる画像データを記憶するための記憶装置である。ただしここでいう「出力」には、例えば、画像記録部18によるプリント出力、通信回線を介して接続された外部端末に対する送信処理等が含まれる。出力画像メモリ20は、読み出しと書き込みとが可能なDRAM等のメモリにより構成される。
大容量蓄積部21は、ハードディスクなどにより構成される。大容量蓄積部21は、画像読取部16により処理された画像データを蓄積することができる。
さらにこのデジタル複合機1には、通信関係の機能部として、画像データ等を複数のプロトコルに対応して符号化/復号化するコーデック(CODEC)22と、送受信データの変調および復調を行うモデム23と、LAN(ローカルエリアネットワーク)27とのインターフェイスに相当するLANI/F24と、電話回線の開閉制御を行うNCU25とが、バスライン26を介して電気的に接続した構成となっている。
なお、CODEC22による符号化としては、2値データを符号化する場合には、MH(Modified Huffman)、MR(Modified Read)、MMR(Modified MR)、および、JBIG(Joint Bi-level Image experts Group)のいずれかの方式が採用される。なお、CODEC22は、多値データの符号化も行う。多値データの符号化は、例えばJPEG方式にて行う。
次に、このデジタル複合機1の通信環境について説明する。デジタル複合機1は、LAN27と接続されている。LAN27にはメールサーバ28や外部端末29などが接続されている。また、LAN27は、ルータ30などを介してインターネット31に接続されている。このような構成によって、デジタル複合機1は、LAN27を介して接続された外部端末28や、インターネット31を介して接続された外部端末32と電子メール通信などを行うことができる。さらに、デジタル複合機1は、アナログ回線用のデータ通信ネットワークであるPSTN(公衆交換電話網)33と接続されている。これによって、デジタル複合機1はPSTN33を介して接続された外部端末34との通信を行うことができる。外部端末29,32,34は、モデム接続されたパソコン、デジタル複合機1と同様の装置、固定電話、携帯電話、FAX専用機、等である。
〈1−2.特殊原稿の処理に関する構成〉
デジタル複合機1は、処理対象となる原稿の種類に応じた複数の処理モードを備えている。特に、原稿が「特殊文書」として登録された文書に該当する原稿(以下において「特殊原稿」という)の場合には、所定の「特殊原稿処理モード」にて当該原稿に対する処理を実行する。
ただし、「特殊文書」とは、所定のフォーマットに文字情報が記載される定型文書であり、例えば、自動車検査証、住民票等がこれに該当する。これらの「特殊文書」は、表示すべき情報本体のうち文字情報(住所氏名など)がモノクロ文字で表現されているほか、その文書が真正なものであることを示す画像要素として、有彩色の淡い地紋などの認証情報が背景画像として表示されていることが多いという特徴がある。ここにおける「淡い」とは、表示すべき情報本体と比較して表示濃度が低い(明度が高い)という意味である。運転免許証などのように(地紋ではない)カラー写真をも含む原稿もあるが、その場合のカラー写真は表示すべき情報の一部をなすために、その鮮明さを確保する目的で小さくない濃度で表示されている。すなわち、濃度という観点からは、(1) 濃度大=文字情報、(2) 濃度中=写真情報、(3) 濃度低=認証用の画像要素(地紋など)、という関係にあるが、これのうちの認証用の画像要素は(1)(2)と比較して有意に大きな濃度差があるため、その要素だけを分離して消去あるいは抑圧するような画像変換を行うことによってそれらの違いを強調できることになり、この発明の実施形態の装置はこの原理を用いている(具体的な構成と処理は後述する)。換言すれば、特殊文書が真正であることを保証する画像要素の視認性を低減させるようなコントラスト強調処理によって、文字情報など、情報の本体部分を有効に抽出しようとするものである。すなわち、「特殊原稿処理モード」とは、原稿を忠実に再現して複製物を生成するのではなく、原稿内の文字情報を見やすく再現した複製物を生成する処理モードである。
特殊原稿の処理に関する機能構成について図2を参照しながら説明する。図2は特殊原稿の処理に関する機能構成を示すブロック図である。また、以下においては、適宜図3、図4および図5を参照する。図3は特殊文書として登録される定型文書を例示する図である。図4は特殊文書特殊原稿およびその複製物を例示する図である。図5はY成分補正処理に係る変換グラフを例示する図である。
デジタル複合機1は、特殊文書の処理に関する構成として、特殊文書識別情報取得部101と、とばし色情報取得部102と、原稿判定部103と、特殊原稿処理部104とを備えている。なお、これら各機能部は、制御部11がプログラムを実行することにより実現される構成要素である。また、RAM13には1以上の特殊文書のそれぞれについての特殊文書情報F1,F2,F3・・を格納している。以下において、RAM13に格納される1以上の特殊文書情報F1,F2,F3・・のうちの任意の特殊文書情報を指す場合、単に「特殊文書情報F」と示す。
特殊文書情報Fには、特殊文書識別情報Dととばし色情報Cとが格納されている。ただし、後述する「色とばし処理」を実行する必要がない特殊文書については、特殊文書情報Fとして特殊文書識別情報Dのみが格納される。
特殊文書識別情報Dは、原稿が特殊文書であるか否かを識別するために用いられる情報である。特殊文書識別情報Dには、サンプル領域情報d1と文書色分布情報d2とが含まれる。
サンプル領域情報d1は、特殊文書中の「サンプル領域S」を規定する情報である。例えば、サンプル領域Sが矩形領域の場合、サンプル領域Sの始点(例えば、サンプル領域Sの左下頂点)の座標位置(例えば、特殊文書の左下を原点とする座標系における始点の座標位置)および領域サイズが、サンプル領域情報d1として保持される。サンプル領域Sは、定型文書中の可変領域(文書によって記載される内容が異なる領域)を含まないように規定されることが望ましい(図3参照)。なお、定型文書中の複数の領域をサンプル領域Sとしてもよい。
文書色分布情報d2は、特殊文書のサンプル領域Sに係る色分布情報である。より具体的には、特殊文書のサンプル領域Sを構成する画素データ群が、YCbCr色空間におけるCbCr平面上においてどのように分布しているかを規定する情報である。画素データの分布は、例えば、CbCr平面における複数の色領域(例えば、CbCr平面を放射状に15等分割することによって規定される16の色領域)のそれぞれに含まれる画素データの個数によって規定される。
とばし色情報Cは、複製物において再現させない色(以下において「とばし色」という)を規定する情報である。より具体的には、とばし色のYCbCr色空間における分布領域(とばし色領域)を規定する情報である。ただし、とばし色領域のY領域の最大値は「255」に固定される(ただし、この実施の形態においては、画素データのY成分は「0〜255」の256段階で表現されるものとする)。とばし色領域は、Y領域によって1次元的に規定されてもよいし、Y領域、Cb領域およびCr領域によって3次元的に規定されてもよい。3次元的に規定すれば、とばし色をより限定的に特定することができる。
特殊文書識別情報取得部101は、ユーザが特殊文書として登録したいと所望する定型文書(以下において「登録文書K」という)の特殊文書識別情報Dを取得する。特殊文書識別情報取得部101は、サンプル領域指定受付部1011と、文書色分布情報取得部1012とを備える。
サンプル領域指定受付部1011は、登録文書Kのサンプル領域情報d1を取得する。例えば、サンプル領域Sとすべき領域の始点の座標値と、サンプル領域Sとすべき領域のサイズの値とをユーザに入力させ、当該入力された数値をサンプル領域情報d1として取得する。
文書色分布情報取得部1012は、登録文書Kの文書色分布情報d2を取得する。例えば、登録すべき定型文書を読み取って取得した画像データからサンプル領域Sを構成する画素データ群を抽出し、当該画素データ群が、CbCr平面を放射状に15等分割することによって規定される16の色領域のそれぞれに何個ずつ含まれるかをカウントする。そして、当該カウント数を特殊文書の文書色分布情報d2として取得する。
とばし色情報取得部102は、登録文書Kのとばし色情報Cを取得する。とばし色情報取得部102は、とばし色領域指定受付部1021と、色成分情報取得部1022とを備える。
とばし色領域指定受付部1021は、とばし色の指定をユーザから受け付ける。より具体的には、登録文書Kにおいて、とばし色が現れている領域(とばし色領域T)の指定をユーザから受け付ける。例えば、とばし色領域Tとすべき領域の始点の座標値と、とばし色領域Tとすべき領域のサイズの値とをユーザに入力させ、当該入力された数値をとばし色領域Tを特定する情報として取得する。なお、定型文書中の複数の領域がとばし色領域Tとして指定されてもよい。また、とばし色領域Tが上述したサンプル領域Sと一致する領域であってもよい。
色成分情報取得部1022は、登録文書Kのとばし色情報Cを取得する。例えば、登録文書Kを読み取って取得した画像データからとばし色領域Tを構成する画素データ群を抽出し、当該画素データ群のYCbCr色空間における分布領域を特定する。そして、当該分布領域をとばし色領域とし、このとばし色領域を特定する情報をとばし色情報Cとして取得する。ただし、上述の通り、とばし色領域のY領域の最大値は「255」に固定されるので、例えばとばし色領域Tに含まれる画素データ群のY成分が「190〜200」に分布していた場合、とばし色領域は「190〜255」とみなされる。またさらに、所定のマージンを加えてとばし色領域を規定してもよい。すなわち、例えばとばし色領域Tに含まれる画素データ群のY成分が「190〜200」に分布していた場合、マージン領域「10」を付加して、とばし色領域を「180〜255」とみなしてもよい。
特に、登録文書Kに地紋が付されている場合(図3参照)、ユーザは、淡いカラーの地紋(背景画像)が付されている領域をとばし色領域Tとして指定することができる。この場合、色成分情報取得部1022は、登録すべき定型文書の地紋の色領域を特定する情報を、とばし色情報Cとして取得することになる。
原稿判定部103は、処理対象の原稿が特殊原稿であるか否かを判定する。原稿判定部103は、原稿色分布情報取得部1031と、色分布比較部1032とを備える。
原稿色分布情報取得部1031は、原稿の所定領域に係る色分布情報を取得する。ただし、所定領域とは、判定対象となる特殊文書のサンプル領域S(すなわち、判定対象となる特殊文書の特殊文書情報Fとして保持されているサンプル領域情報d1によって規定される領域)に相当する領域である(図4(a)参照)。例えば、淡いカラーの地紋を有する原稿をプレスキャンして取得した画像データからこの所定領域を構成する画素データ群を抽出し、当該画素データ群が、CbCr平面を放射状に15等分割することによって規定される16の色領域のそれぞれに何個づつ含まれるかをカウントする。そして、当該カウント数を原稿の色分布情報(以下において「原稿色分布情報」という)として取得する。
色分布比較部1032は、判定対象となる特殊文書の特殊文書情報Fとして保持されている文書色分布情報d2と、原稿色分布情報取得部1031が取得した原稿色分布情報とを比較して、両方が一致するか否かを判断する。一致する場合は、原稿は特殊原稿であると判断する。ただし、文書色分布情報d2と原稿色分布情報とは必ずしも完全に一致している必要はなく、所定の許容範囲内で一致する場合には一致するとみなしてもよい。
特殊原稿処理部104は、特殊原稿を読み取って取得した画像データ(すなわち、画像読取部16が特殊原稿を読み取って取得した多階調のRGB画像データを、画像処理部17が多階調のYCbCr画像データ(すなわち、YCbCr色空間で表現されたカラーの画像データ)に変換することによって得られた画像データであり、以下において「特殊画像データ」という)に対して所定の「特殊原稿画像処理」を行う。特殊原稿画像処理には、モノクロ変換処理、空間フィルタ処理、Y成分補正処理(すなわち、色とばし処理および黒補正処理)等の各画像処理が含まれる。ただし、空間フィルタ処理とは、エッジ強調や平滑化であって、細線の再現を向上させて、ノイズを抑えるための処理である。特殊原稿処理部104は、主として、モノクロ変換部1041と、色とばし処理部1042と、黒補正処理部1043とを備える。
モノクロ変換部1041は、特殊画像データをモノクロの画像データに変換する(モノクロ変換処理)。より具体的には、特殊画像データのカラー情報を破棄するとともに、輝度成分を単純二値化法等を用いて二値化する。そして、得られたYCbCr画像データの輝度成分をMMR方式等で圧縮してモノクロの画像データを取得する。
色とばし処理部1042は、特殊画像データに含まれる画素データのうち、とばし色の画素データ(すなわち、色成分がとばし色情報Cにより規定されるとばし色領域に含まれる画素データ)を白色(記録しない色)の画素データに変換する(色とばし処理)。なお、本明細書における「白色」とは「明るさ成分」としてとりうる値の最大値により規定される色を指す。ただし、「明るさ成分」とは、測光量としての明るさである「輝度」の成分(例えば、YCbCr表色系におけるY成分)や知覚色としての明るさである「明度」の成分(例えば、L*a*b*表色系におけるL成分)がこれに相当する。例えば、画像データの色成分がYCbCr色空間にて表現されており、Y成分としてとりうる値が「0〜255」の場合、「白色」とはY成分「255」により規定される色である。すなわちこの場合、色とばし処理部1042は、とばし色の画素データのY成分の値を「255」に変換する。
例えば、とばし色情報Cにおいて、とばし色領域がY成分「180〜255」と規定されている場合、色とばし処理部1042は、Y成分が「180〜255」に含まれる入力データのY成分の値を「255」に変換して出力する(図5(a)参照)。この変換処理が実行されると、とばし色の画素データは白色に変換されるので、特殊原稿に含まれるとばし色の部分が複製物において再現されないことになる。
特に、とばし色情報Cとして地紋の色領域が保持されている場合、とばし色の画素データ(すなわち、地紋領域の画素データ)は白色に変換されるので、特殊原稿に含まれる地紋領域分が複製物において再現されないことになる。すなわち、複製物において地紋が顕在化しないことになる(図4(b)参照)。
黒補正処理部1043は、特殊画像データに含まれる画素データのうち、Y成分の値が所定値t(ただし、所定値tは、予め設定された任意の値であり、例えばt=30である)以下の画素データを黒色の画素データに変換する(黒補正処理)。なお、本明細書における「黒色」とは「明るさ成分」としてとりうる値の最小値により規定される色を指す。例えば、画像データの色成分がYCbCr色空間にて表現されており、Y成分としてとりうる値が「0〜255」の場合、「黒色」とはY成分「0」により規定される色である。すなわちこの場合、黒補正処理部1043は、Y成分が所定値t以下の画素データのY成分の値を「0」に変換する。
例えば、所定値tが「30」と設定されている場合、黒補正処理部1043は、Y成分が「30」以下の入力データのY成分の値を「0」に変換して出力する(図5(a)参照)。この変換処理が実行されると、Y成分が所定値t以下の画素データは黒色に変換されるので、媒体上に再現される黒領域が多くなる。すなわち、特殊原稿の複製物では黒色が強調されることになる。
なお、特殊原稿処理部104は、とばし色処理の対象にもならず、黒補正処理の対象にもならない画素データ(すなわち、色成分がとばし色情報Cにより規定されるとばし色領域に含まれず、かつY成分が、所定値tよりも大きい画素データ)のY成分については、出力範囲が「0〜255」となるように線形的に変換する(図5(a)参照)。すなわち、出力データにおいてY成分の非連続部が生じないように変換式を設定してY成分の変換処理を実行する。
〈2.処理動作〉
次に、デジタル複合機1において実行される画像形成処理について説明する。画像形成処理が実行される前提として、RAM13には1以上の特殊文書のそれぞれについての特殊文書情報F1,F2,F3・・が格納されているものとする。なお、特殊文書情報Fは、デジタル複合機1の保持情報として出荷時から登録されていたものであってもよいし、ユーザが新たに登録したものであってもよい。例えば、特殊文書が、車検証のように地域等によらないフォーマットの文書の場合、当該特殊文書に係る特殊文書情報Fは、デジタル複合機1の保持情報として出荷時から登録されていてもよい。また、特殊文書が、例えば住民票のように、地域等によって異なるフォーマットの文書の場合、当該特殊文書に係る特殊文書情報Fは、ユーザが新たに登録してもよい。
〈2−1.特殊文書情報Fの登録受付処理〉
ユーザから新たに特殊文書情報Fの登録を受け付ける際の処理動作について、図6を参照しながら説明する。図6は、ユーザから特殊文書情報Fの登録を受け付ける際の処理の流れを示す図である。
ユーザが、特殊文書として登録したいと所望する定型文書(登録文書K)を原稿載置台(もしくはガラス台)にセットして、例えばメニュー画面(図示省略)から特殊文書の登録を開始する旨の指示を入力すると、特殊文書情報Fの登録受付処理が開始される。
まず、画像読取部16が、登録文書Kを読み取って画像データを取得する(ステップS1)。
続いて、サンプル領域指定受付部1011が、登録文書Kのサンプル領域情報d1を取得する(ステップS2)。より具体的には、まず、表示部15に所定のメッセージ(例えば、「サンプル情報を取得する領域を指定してください」とのメッセージ)を表示させて、サンプル領域Sとすべき領域の始点の座標値と、サンプル領域Sとすべき領域サイズの値との入力をユーザに促す。当該メッセージに応じてユーザが所望の数値を入力すると、当該入力された数値をサンプル領域情報d1として取得する(図3参照)。
続いて、文書色分布情報取得部1012が、登録文書Kの文書色分布情報d2を取得する(ステップS3)。より具体的には、まず、ステップS1で取得された画像データからサンプル領域S(すなわち、ステップS2で取得されたサンプル領域情報d1によって特定される領域)を構成する画素データ群を抽出し、当該画素データ群が、CbCr平面を放射状に15等分割することによって規定される16の色領域のそれぞれに何個づつ含まれるかをカウントする。そして、当該カウント数を特殊文書の文書色分布情報d2として取得する。
続いて、とばし色領域指定受付部1021が、とばし色情報Cを登録するか否かをユーザに問い合わせる(ステップS4)。例えば、表示部15に所定のメッセージ(例えば、「とばしたい色を登録しますか?」とのメッセージ)を表示させる。
ステップS4の問い合わせに応じて、ユーザがとばし色情報Cを登録しない旨を操作部14を介して入力した場合、特殊文書識別情報取得部101が、ステップS2で取得したサンプル領域情報d1とステップS3で取得した文書色分布情報d2とを、新たな特殊文書情報FとしてRAM13に格納する(ステップS5)。
ステップS4の問い合わせに応じて、ユーザがとばし色情報Cを登録する旨を操作部14を介して入力した場合、続いて、とばし色領域指定受付部1021が、登録文書Kのとばし色領域Tを特定する情報を取得する(ステップS6)。より具体的には、まず、表示部15に所定のメッセージ(例えば、「とばす色が現れている領域を指定してください」とのメッセージ)を表示させて、とばし色領域Tとすべき領域の始点の座標値と、とばし色領域Tとすべき領域サイズの値との入力をユーザに促す。当該メッセージに応じてユーザが所望の数値を入力すると、当該入力された数値をとばし色領域Tを特定する情報として取得する。
続いて、色成分情報取得部1022が、登録文書Kのとばし色情報Cを取得する(ステップS7)。より具体的には、まず、ステップS1で取得された画像データからとばし色領域T(すなわち、ステップS6で取得された情報によって特定されるとばし色領域T)を構成する画素データ群を抽出し、当該画素データ群のYCbCr色空間における分布領域を特定する。そして、当該分布領域をとばし色領域とし、このとばし色領域を特定する情報をとばし色情報Cとして取得する。
続いて、特殊文書識別情報取得部101が、ステップS2で取得したサンプル領域情報d1とステップS3で取得した文書色分布情報d2とをRAM13に格納するとともに、とばし色情報取得部102が、ステップS7で取得したとばし色情報CをRAM13に格納する(ステップS8)。すなわち、サンプル領域情報d1、文書色分布情報d2およびとばし色情報Cが新たな特殊文書情報FとしてRAM13に格納される。以上で、ユーザから特殊文書情報Fの登録を受け付ける処理が終了する。
〈2−2.画像形成処理〉
次に、デジタル複合機1において実行される画像形成処理について説明する。
はじめに、おおまかな処理の流れについて、図7を参照しながら説明する。ただし、図7は、デジタル複合機1において実行される画像形成処理のおおまかな流れを示す図である。
原稿が原稿載置台(もしくはガラス台)にセットされたことが検出され、ユーザから原稿のコピー実行を開始する旨の入力が受け付けられると(ステップS11)、原稿の画像形成処理が開始される。まず、原稿判定部103が、ユーザがセットした原稿が特殊文書であるか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12で、原稿が特殊原稿でないと判定された場合、通常の処理モードで当該原稿に対する処理を実行する(ステップS13)。一方、原稿が特殊原稿であると判定された場合、特殊原稿処理モードで当該原稿に対する処理を実行する(ステップS14)。以下において、ステップS12およびステップS14の各処理について具体的に説明する。
〈2−2−1.原稿が特殊原稿であるか否かの判定処理〉
原稿が特殊原稿であるか否かの判定処理(図7のステップS12の処理)について図8を参照しながら説明する。図8は、原稿が特殊原稿であるか否かの判定処理の流れを示す図である。
まず、原稿をプレスキャン(すなわち、画像データを取得するべく原稿を読み取る前に、原稿を粗く読み取って各種の判定処理に用いる画像データを取得する読み取り処理)して、多階調の画像データを取得する(ステップS111)。
続いて、RAM13に格納された複数の特殊文書情報F1,F2,F3・・のうちのいずれかを読み出す(ステップS112)。
続いて、原稿色分布情報取得部1031が、原稿中のサンプル領域Sに相当する領域(すなわち、ステップS112で読み出された特殊文書情報Fとして保持されているサンプル領域情報d1によって規定される領域に相当する領域)に係る色分布情報(原稿色分布情報)を取得する(ステップS113)。より具体的には、まず、ステップS111で取得された画像データから当該サンプル領域Sに相当する領域を構成する画素データ群を抽出し、当該画素データ群が、CbCr平面を放射状に15等分割することによって規定される16の色領域のそれぞれに何個づつ含まれるかをカウントする。そして、当該カウント数を原稿色分布情報として取得する。なお、1つのサンプル領域Sに相当する領域として、原稿中の2箇所の領域を規定してもよい。この場合、第1の領域は、サンプル領域情報d1によって直接に規定される領域N1であり、第2の領域は、原稿の中央を中心として領域N1と点対称の関係にある領域N2である(図4(a)参照)。第2の領域N2は、原稿の天地が逆さまになった場合に第1の領域N1が現れる位置である。サンプル領域情報d1によって規定される領域に相当する領域として2つの領域N1,N2の領域を規定する場合、原稿色分布情報取得部1031は、2つの領域N1,N2のそれぞれについての色分布情報を、原稿色分布情報として取得する。
続いて、色分布比較部1032が、ステップS112で読み出された特殊文書情報Fとして保持されている文書色分布情報d2と、ステップS113で取得された原稿色分布情報とを比較して、両者が一致するか否かを判断する(ステップS114)。なお、ステップS113において、原稿色分布情報として2つの領域N1,N2のそれぞれについての色分布情報が取得されている場合、色分布比較部1032は、文書色分布情報d2が、第1の領域N1についての色分布情報もしくは第2の領域N2についての色分布情報のうちの少なくとも一方と一致するか否かを判断する。
ステップS114で、文書色分布情報d2と原稿色分布情報とが一致すると判断された場合は、原稿は特殊原稿であると判断する(ステップS115)。なお、原稿色分布情報として2つの領域N1,N2のそれぞれについての色分布情報を取得している場合、そのうちのいずれか一方が文書色分布情報d2と一致すれば、原稿が特殊原稿であると判断する。したがってこの場合、原稿の天地が逆に置かれてしまったために、特殊原稿が誤って通常の原稿と判断されてしまうことがない。
一方、ステップS114で、文書色分布情報d2と原稿色分布情報とが一致すると判断されなかった場合は、RAM13に格納された特殊文書情報F1,F2,F3・・のすべてが読み出されたか否かを判断する(ステップS116)。
ステップS116で、RAM13に格納された特殊文書情報F1,F2,F3・・のすべてが読み出されていないと判断された場合は、再びステップS112の処理に戻る。
一方、ステップS116で、RAM13に格納された特殊文書情報F1,F2,F3・・のすべてが読み出されたと判断された場合(すなわち、原稿が、登録されたいずれの特殊文書にも該当しない場合)は、原稿は特殊原稿でないと判断する(ステップS117)。以上が、原稿が特殊原稿であるか否かの判定処理である。
〈2−2−2.特殊原稿に対する処理〉
特殊原稿に対する処理(図7のステップS14の処理)について図9を参照しながら説明する。図9は、特殊原稿に対する処理(すなわち、特殊原稿処理モードにて実行される処理)の流れを示す図である。
はじめに、原稿(すなわち、特殊原稿)を読み取って画像データ(すなわち、特殊画像データ)を取得する(ステップS121)。より具体的には、画像読取部16が特殊原稿を読み取って多階調のRGB画像データを取得し、続いて画像処理部17が当該取得されたRGB画像データを多階調のYCbCr画像データに変換して特殊画像データを取得する。
続いて、特殊原稿処理部104が、ステップS121で取得された画像データに対して、空間フィルタ処理(平滑化処理およびエッジ強調処理)を実行する(ステップS122)。
続いて、特殊原稿処理部104が、ステップS122の処理後の画像データに対して、所定のY成分補正処理を実行する(ステップS123)。
例えば、処理すべき特殊原稿が、特殊文書情報Fとしてとばし色情報Cが保持されている文書に該当している場合、例えば図5(a)に示される変換グラフに基づいてY成分が補正される。すなわちこの場合、色とばし処理部1042が、特殊画像データに含まれる画素データのうち、とばし色の画素データ(すなわち、色成分が当該とばし色情報Cにより規定されるとばし色領域(図5(a)の例では、Y成分「180〜255」の領域)に含まれる画素データ)のY成分の値を「255」に変換する(色とばし処理)。また、黒補正処理部1043が、特殊画像データに含まれる画素データのうち、Y成分の値が所定値t(図5(a)の例では、t=30)以下の画素データのY成分の値を「0」に変換する(黒補正処理)。
また例えば、処理すべき特殊原稿が、特殊文書情報Fとしてとばし色情報Cが保持されていない文書に該当している場合、例えば図5(b)に示される変換グラフに基づいてY成分が補正される。すなわちこの場合、黒補正処理部1043が、特殊画像データに含まれる画素データのうち、Y成分の値が所定値t(図5(a)の例では、t=30)以下の画素データのY成分の値を「0」に変換する(黒補正処理)。
続いて、モノクロ変換部1041が、ステップS123の処理後の画像データをモノクロの画像データに変換する(ステップS124)。より具体的には、画像データのカラー情報を破棄するとともに、輝度成分を単純二値化法等を用いて二値化し、さらに輝度成分をMMR方式等で圧縮してモノクロの画像データを取得する。
続いて、画像記録部18が、ステップS124で取得されたモノクロの画像データを記録紙上へ記録する(ステップS125)。これにより、特殊原稿の複製物が生成される(図4(b)参照)。以上が、特殊原稿に対する処理である。
〈3.効果〉
上記の実施の形態によると、原稿が特殊文書に該当する特殊原稿であるか否かを判定し、特殊原稿の場合には所定の特殊原稿処理モードで処理を実行する。特殊原稿処理モードにおいては、モノクロ変換部1041が原稿を読み取って取得した画像データをモノクロに変換する。したがって、文字情報が明瞭に読み取れる複製物を生成することができる。
また、特殊文書識別情報取得部101がユーザから特殊文書識別情報Dの登録を受け付けるので、ユーザは、所望の文書を特殊文書として登録することができる。
また、サンプル領域指定受付部1011がユーザからサンプル領域情報d1の登録を受け付けるので、ユーザは、特殊文書として登録する文書の所望の領域をサンプル領域Sとすることができる。
また、特殊原稿の場合には、色とばし処理部1042が、特殊原稿を読み取って取得された画像データに含まれるとばし色の画素データを白色の画素データに変換するので、特殊原稿に含まれるとばし色の部分が複製物において再現されないことになる。これによって、複製物において文字情報を明瞭に際だたせることができる。
また、とばし色情報取得部102が、白色成分に変換するべきとばし色を規定するとばし色情報Cをユーザからの指示に基づいて取得するので、ユーザは、特殊文書として登録する文書中の任意の色を、とばし色として指定することができる。
また、特に、とばし色を、特殊文書の地紋の色とすれば、複製物において地紋が再現されない。すなわち、複製物において地紋が顕在化しない。したがって、この場合、原稿に地紋が付されていた場合であっても、文字情報が明瞭に読み取れる複製物を生成することができる(図4(b)参照)。
また、特殊原稿の場合には、黒補正処理部1043が、特殊原稿を読み取って取得された画像データに含まれる画素データのうち、Y成分の値が所定値以下の画素データを黒色の画素データに変換するので、媒体上に再現される黒領域が多くなる。すなわち、複製物で黒色を強調することができる。これによって、複製物において文字情報を明瞭に際だたせることができる。
〈4.変形例〉
〈4−1.第1の変形例〉
上記の実施の形態においては、とばし色領域指定受付部1021が、とばし色領域Tの指定をユーザから受け付け、色成分情報取得部1022が、登録文書Kを読み取って取得した画像データにおいてとばし色領域Tを構成する画素データ群のYCbCr色空間における分布領域(とばし色領域)を特定する情報を、とばし色情報Cとして取得する構成としていたが、とばし色情報Cとして、とばし色領域Tを規定する情報を保持する構成としてもよい。
この変形例に係るデジタル複合機2の特殊原稿の処理に関する機能構成について、図10を参照しながら説明する。図10は特殊原稿の処理に関する機能構成を示すブロック図である。なお、図10において、図2と同様の機能構成については同じ符号で示すとともに、具体的な機能内容についての説明は省略する。
デジタル複合機2においても、上記の実施の形態に係るデジタル複合機1と同様、RAM13には1以上の特殊文書のそれぞれについての特殊文書情報F1,F2,F3・・が格納されており、各特殊文書情報Fは、特殊文書識別情報Dととばし色情報Cとを有する。ただしここでは、とばし色情報Cは、特殊文書中のとばし色領域Tを規定する情報である。
デジタル複合機2は、特殊文書の処理に関する構成として、特殊文書識別情報取得部101と、とばし色情報取得部202と、原稿判定部103と、特殊原稿処理部204とを備えている。
とばし色情報取得部202は、登録文書Kのとばし色情報Cを取得する。とばし色情報取得部202は、とばし色領域指定受付部2021を備える。
とばし色領域指定受付部2021は、登録文書Kにおいて、とばし色が現れている領域(とばし色領域T)の指定をユーザから受け付ける。そして、受け付けたとばし色領域Tを規定する情報を、とばし色情報Cとして取得する。
特殊原稿処理部204は、特殊画像データに対して殊原稿画像処理を行う。特殊原稿処理部204は、主として、モノクロ変換部2041と、色とばし処理部2042と、黒補正処理部2043とを備える。モノクロ変換部2041および黒補正処理部2043は、それぞれ上記の実施の形態に係るモノクロ変換部1041および黒補正処理部1043と同様である。
色とばし処理部2042は、色成分情報取得部20421を備えている。色成分情報取得部20421は、色とばし処理が実行されるのに先立って、とばし色情報C(すなわち、とばし色領域Tを規定する情報)に基づいてとばし色領域を特定する。より具体的には、色とばし処理の実行対象となる特殊画像データから、とばし色領域T(すなわち、当該原稿に係る特殊文書の特殊文書情報Fとして保持されているとばし色情報Cによって規定される領域)に相当する領域を構成する画素データ群を抽出し、当該画素データ群のYCbCr色空間における分布領域を特定する。そして、当該分布領域をとばし色領域とする。ただし、上記の実施の形態と同様、このとばし色領域のY領域の最大値も「255」に固定される。
色とばし処理部2042は、特殊画像データに含まれる画素データのうち、とばし色の画素データ(すなわち、色成分情報取得部20421によって特定されたとばし色領域に含まれる画素データ)を白色の画素データに変換する。
すなわち、上記の実施の形態においては、登録文書Kを読み取って取得した画像データにおいてとばし色領域Tを構成する画素データ群の色分布領域をとばし色領域としていたが、この変形例においては、特殊原稿と判定された原稿を読み取って取得した画像データ(すなわち、色とばし処理の実行対象となる特殊画像データ)においてとばし色領域Tを構成する画素データ群の色分布領域をとばし色領域とする。
一般に、同じ種類の特殊原稿であっても、実際は個々の原稿間で濃度や色調等にばらつきがある場合があり、とばすべき色の領域(例えば地紋の色の領域)は、原稿間で必ずしも全く同じではない。したがって、上記の実施の形態のように、予め登録されたとばし色領域によって一律に色とばし処理を行う構成においては、このような原稿間の濃度等のばらつきを考慮することができないために、正確に原稿内の地紋等をとばすことができない可能性があった。しかしながら、この変形例に係る構成によると、各原稿の画像データに基づいて特定されたとばし色領域によって当該原稿の色とばし処理を行うので、原稿間の濃度等のばらつきがあっても正確に原稿内の地紋等をとばすことができる。
〈4−2.第2の変形例〉
上記の実施の形態においては、特殊文書識別情報Dとして、サンプル領域情報d1と文書色分布情報d2とを保持する構成としたが、これに加えて特殊文書のサイズを規定する情報(文書サイズ情報)をさらに特殊文書識別情報Dとして保持してもよい。この場合、例えば、特殊文書として登録される定型文書が「A4判」の場合、「A4判」のサイズ(297mm*210mm)を文書サイズ情報として保持することになる。
この変形例に係る特殊文書識別情報取得部101は、登録文書Kの特殊文書識別情報Dとして、サンプル領域情報d1、文書色分布情報d2に加え、文書サイズ情報を取得する。例えば、登録文書Kの用紙サイズを検出し、当該検出した用紙サイズを文書サイズ情報として取得する。
すなわち、この変形例に係るデジタル複合機1において実行される特殊文書情報Fの登録受付処理においては、画像読取部16が登録文書Kを読み取って画像データを取得する際に(図6のステップS1)、特殊文書識別情報取得部101が登録文書Kの用紙サイズを検出して、当該検出した用紙サイズ情報を文書サイズ情報として取得することになる。以降の処理は、上記の実施の形態と同様である(図6のステップS2〜ステップS8参照)。
また、この変形例に係る原稿判定部103は、処理対象の原稿が特殊原稿であるか否かを判定するにあたり、まず原稿のサイズを検出し、当該検出された原稿のサイズと、判定対象となる特殊文書の特殊文書識別情報Dとして保持されている文書サイズ情報とを比較して、両方が一致するか否かを判断する。一致しない場合は、原稿は特殊原稿でないと判断し、一致する場合は、原稿は特殊原稿である可能性があると判断する。
この変形例に係るデジタル複合機1において実行される、原稿が特殊原稿であるか否かの判定処理(図7のステップS12の処理)について図11を参照しながら説明する。図11は、原稿が特殊原稿であるか否かの判定処理の流れを示す図である。なお、図11において、図8と同様の処理については同じ符号で示すとともに、具体的な処理内容については説明を省略する。
まず、原稿をプレスキャンして、多階調の画像データを取得し(ステップS111)、続いて、RAM13に格納された複数の特殊文書情報F1,F2,F3・・のうちのいずれかを読み出す(ステップS112)。
続いて、原稿判定部103が、ステップS112で読み出された特殊文書情報Fとして保持されている文書サイズ情報と、ステップS111でプレスキャンされた原稿のサイズとを比較して、両者が一致するか否かを判断する(ステップS201)。
ステップS201で、文書サイズ情報と原稿のサイズとが一致すると判断された場合は、原稿は特殊原稿である可能性があると判断して、ステップS113に進む。ステップS113以降の処理動作は、上記の実施の形態と同様である。
一方、ステップS203で、文書サイズ情報と原稿のサイズとが一致しない判断された場合は、原稿は特殊原稿でないと判断して、ステップS113〜ステップS114の処理を実行するまでもなくステップS116に進む。ステップS116以降の処理動作は、上記の実施の形態と同様である。
この変形例に係るデジタル複合機1においては、はじめに文書サイズ情報を用いて原稿が特殊原稿であるか否かを判定するので、原稿のサイズが特殊文書のサイズと異なる場合は、原稿の色分布情報を取得するまでもなく原稿が特殊原稿でないと判断することができる。したがって、判定処理の高速化が可能となる。
〈4−3.第3の変形例〉
上記の実施の形態においては、とばし色の指定をユーザから受け付ける構成(とばし色領域指定受付部1021)を備えることにより、ユーザが登録文書K中の任意の領域をとばし色領域Tとして指定可能な構成となっている。ところで、一般に、地紋の色は文字情報等を邪魔しないように高い輝度とされていることが多く、上記の実施の形態においてもそのような高輝度領域がとばし色として指定されることを想定した構成となっている。このため、とばし色領域のY領域の最小値が想定外に小さな値となる場合には、画像データ内の大部分の色が白にとばされてしまい、適正な複製物が生成されない可能性がある。そこで、とばし色領域のY領域の最小値が想定外に小さな値となる場合に、適正な複製物が生成されない可能性がある旨をユーザに対して警告する構成をさらに備えてもよい。
例えば、とばし色領域T(すなわち、ユーザが指定し、とばし色領域指定受付部1021によって受け付けられたとばし色領域T)を構成する画素データ群のYCbCr色空間における分布領域を特定するとともに、そのY領域の最低値が所定値よりも小さい(すなわち、暗い)か否かを判断して、所定値よりも小さい場合には所定の警告メッセージ(例えば、「指定された色が暗すぎるので、白にとばすことができません。」もしくは、「指定された色が暗すぎますが、それより明るい部分を全て白にとばしてよろしいでしょうか?」とのメッセージ)を、表示部15に表示させる構成をさらに備えてもよい。
〈4−4.その他の変形例〉
上記の実施の形態においては、プレスキャンによって取得された多階調の画像データを用いて原稿が特殊原稿であるか否かの判定処理を行っているが(図7のステップS111参照)、必ずしもプレスキャンを実行する必要はない。例えば、画像形成に用いるデータとして取得されて、メモリに格納された多階調のYCbCr画像データを用いて判定処理を行ってもよい。
また、上記の実施の形態においては、記録しない色を白色としているが、これは記録紙が白色であるとの前提にたったものである。したがって、例えば記録紙の色が白色でない場合等は、記録しない色を必ずしも白色とする必要はない。
また、上記の実施の形態においては、YCbCr色空間上で規定される画像データについて説明しているが、明るさ成分と色味成分とが分離された各種の表色系(例えば、L*a*b*表色系や、YIQ表色系、Luv表色系等)の画像データにも同様に適用することができる。
また、上記の実施の形態において説明した、特殊原稿に対する処理の順序は、適宜変更することができる。例えば、平滑化処理、色とばし処理、エッジ強調処理、黒補正処理の順に行ってもよい。また、必ずしもこれら各処理のすべてを行う必要はない。
また、上記の実施の形態において、制御部11がプログラムを実行することにより実現されるとした各構成要素は、回路的(ハードウェア的)に実現されてもよい。
この発明の実施の形態に係るデジタル複合機の構成を示すブロック図である。 特殊原稿の処理に関する機能構成を示すブロック図である。 特殊文書として登録される定型文書を例示する図である。 特殊原稿およびその複製物を例示する図である。 Y成分補正処理に係る変換グラフを例示する図である。 ユーザから特殊文書情報の登録を受け付ける際の処理の流れを示す図である。 デジタル複合機において実行される画像形成処理のおおまかな流れを示す図である。 原稿が特殊文書に該当するか否かの判定処理の流れを示す図である。 特殊原稿に対する処理の流れを示す図である。 特殊原稿の処理に関する機能構成を示すブロック図である。 原稿が特殊原稿であるか否かの判定処理の流れを示す図である。
符号の説明
1 デジタル複合機
14 操作部
15 表示部
16 画像読取部
17 画像処理部
18 画像記録部
101 特殊文書識別情報取得部
102 とばし色情報取得部
103 原稿判定部
104 特殊原稿処理部
1011 サンプル領域指定受付部
1012 文書色分布情報取得部
1021 とばし色領域指定受付部
1022 色成分情報取得部
1031 原稿色分布情報取得部
1032 色分布比較部
1041 モノクロ変換部
1042 色とばし処理部
1043 黒補正処理部
F 特殊文書情報
D 特殊文書識別情報
d1 サンプル領域情報
d2 文書色分布情報
C とばし色情報
S サンプル領域
T とばし色領域

Claims (7)

  1. 所定のフォーマットに文字情報が記載される定型文書を特殊文書とし、前記特殊文書として登録すべき前記定型文書を読み取って、当該定型文書中の所定のサンプル領域の色分布情報を取得する特殊文書識別情報取得手段と、
    前記定型文書中の所定のサンプル領域の色分布情報を、前記特殊文書を識別するための識別情報として記憶する特殊文書識別情報記憶手段と、
    前記識別情報に基づいて、原稿が前記特殊文書に該当するか否かを判定する判定手段と、
    原稿が前記特殊文書に該当する場合に、当該原稿を読み取って取得した画像データをモノクロ画像データに変換する画像データ変換手段と、
    前記モノクロ画像データを出力する出力手段と、
    を備え
    前記特殊文書識別情報取得手段が、
    前記定型文書中のいずれの領域を前記サンプル領域とするかを、ユーザからの指示に応じて決定するサンプル領域決定手段、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    原稿が前記特殊文書に該当する場合に、当該原稿を読み取って取得された画像データに含まれる所定の色を記録しない色に変換する色とばし手段、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記色とばし手段が、
    前記記録しない色に変換するべき色を、ユーザからの指示に応じて決定するとばし色決定手段、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記とばし色決定手段が、
    前記特殊文書として登録すべき前記定型文書中のいずれかの領域をとばし色領域とする指定を、ユーザから受け付けるとばし色領域指定受付手段と、
    前記定型文書を読み取って当該定型文書中の前記とばし色領域の色情報を取得し、当該取得した色情報を前記記録しない色に変換するべき色の色情報とする色情報取得手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記とばし色決定手段が、
    前記特殊文書として登録すべき前記定型文書中のいずれかの領域をとばし色領域とする指定を、ユーザから受け付けるとばし色領域指定受付手段、
    を備え、
    前記色とばし手段が、
    原稿が前記特殊文書に該当する場合に、当該原稿を読み取って当該原稿中の前記とばし色領域の色情報を取得し、当該取得した色情報を前記記録しない色に変換するべき色の色情報とする色情報取得手段、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項2から5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記所定の色が、地紋の色であることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    原稿が特殊文書に該当する場合に、当該原稿を読み取って取得された画像データに含まれる所定の色を黒色に変換する黒補正手段、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
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