JP4386110B2 - 画像色判定装置、画像色判定方法、およびプログラム - Google Patents

画像色判定装置、画像色判定方法、およびプログラム Download PDF

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本発明は、対象画像の地色を判定する画像色判定装置、画像色判定方法、およびそのプログラムに関するもので、特に、原稿に地色があっても良好に色判定を行うための改良に関する。
一般に、カラー印刷機能を有する装置においては、印刷用紙をカラーで印刷するカラーモードと、モノクロ(無彩色の階調表現のみ)で印刷するモノクロモードとを備えており、対象となる画像はいずれかの処理モードで印刷されるようになっている。通常、処理モードはユーザにより選択されるが、モノクロ画像がカラーモードで印刷されるなど、選択ミスにより実際の画像の色に適合しない処理モードで印刷がなされることがある。このため、画像がカラー画像であるかモノクロ画像であるかを、自動的に判定する技術が従来より提案されている。
例えば、特許文献1においては、画像を複数のブロックに区分し、各ブロックに含まれる色を代表するブロック色を判定し、画像中におけるブロック色の数を計数した結果に基づいて、当該画像がカラー画像かモノクロ画像かを判定する技術が提案されている。
特許第3064896号公報
ここで、原稿にカラーの地色がある場合、カラーモノクロ判定においては、「カラー」と判定される。しかし、原稿にカラーの地色がある場合であっても、黒色によって文字を記載した原稿の場合、モノクロと判定したい場合がある。
そこで、本発明では、対象画像の色判定処理を良好に実行することができる画像色判定装置、および、そのプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の地色有無を判定するとともに、前記対象画像が地色を有する場合、地色の色を判定する地色判定部と、前記対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の色判定を行う対象画像判定部とを備え、前記対象画像判定部は、前記地色判定部の判定結果を利用して、色判定を行い、前記地色判定部は、2次元色平面において、色領域毎に画像データの構成単位の数を計数し、構成単位の分布が、特定の色領域に偏って存在するか否かによって、地色有無を判定するとともに、構成単位の分布が、前記特定の色領域に偏って存在する場合は、当該特定の色領域に含まれる複数の構成単位の分布に基づいて地色の色を判定し、前記対象画像判定部は、2次元色平面において、前記地色判定部で判定した地色の色に対応する座標位置と、原点位置との位置関係に応じて、画像データに対して移動変換処理を実行するとともに、その移動方向に向かって無彩領域を拡大する処理を実行した上で、無彩領域および有彩領域について、画像データの構成単位の数を計数し、その計数結果を利用して色判定を行うものであることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の地色有無を判定するとともに、前記対象画像が地色を有する場合、地色の色を判定する地色判定部と、前記対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の色判定を行う対象画像判定部と、を備え、前記地色判定部は、2次元色平面において、色領域毎に画像データの構成単位の数を計数し、構成単位の分布が、特定の色領域に偏って存在するか否かによって、地色有無を判定するとともに、構成単位の分布が、前記特定の色領域に偏って存在する場合は、当該特定の色領域に含まれる複数の構成単位の分布に基づいて地色の色を判定し、前記対象画像判定部は、2次元色平面において、前記地色判定部で判定した地色の色度に対応する座標位置を含む方向に、無彩領域を拡大させる処理を実行した上で、無彩領域および有彩領域について、画像データの構成単位の数を計数し、その計数結果を利用して色判定を行うものであることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の画像色判定装置において、前記地色判定部による計数と前記対象画像判定部による計数とは、共通の回路を使用することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1に記載の画像色判定装置において、前記地色判定部は、2次元色平面において、地色に相当する色領域に計数された複数の構成単位の重心位置を算出し、その重心位置に基づいて地色の色を判定することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像色判定装置において、前記対象画像判定部は、複数の画素を含む画素集合毎に画像データを平均化し、該平均された画像データを構成単位として画像データの色判定を行うことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の地色有無を判定するとともに、前記対象画像が地色を有する場合、地色の色を判定する地色判定工程と、前記地色判定工程の判定結果を利用して、前記対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の色判定を行う対象画像判定工程と、を備え、前記地色判定工程は、2次元色平面において、色領域毎に画像データの構成単位の数を計数し、構成単位の分布が、特定の色領域に偏って存在するか否かによって、地色有無を判定するとともに、構成単位の分布が、前記特定の色領域に偏って存在する場合は、当該特定の色領域に含まれる複数の構成単位の分布に基づいて地色の色を判定する工程を含み、前記対象画像判定部は、2次元色平面において、前記地色判定部で判定した地色の色に対応する座標位置と、原点位置との位置関係に応じて、画像データに対して移動変換処理を実行するとともに、その移動方向に向かって無彩領域を拡大する処理を実行した上で、無彩領域および有彩領域について、画像データの構成単位の数を計数し、その計数結果を利用して色判定を行う工程を含むことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の地色有無を判定するとともに、前記対象画像が地色を有する場合、地色の色を判定する地色判定工程と、前記地色判定工程の判定結果を利用して、前記対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の色判定を行う対象画像判定工程と、を備え、前記地色判定工程は、2次元色平面において、色領域毎に画像データの構成単位の数を計数し、構成単位の分布が、特定の色領域に偏って存在するか否かによって、地色有無を判定するとともに、構成単位の分布が、前記特定の色領域に偏って存在する場合は、当該特定の色領域に含まれる複数の構成単位の分布に基づいて地色の色を判定する工程を含み、前記対象画像判定工程は、2次元色平面において、前記地色判定部で判定した地色の色度に対応する座標位置を含む方向に、無彩領域を拡大させる処理を実行した上で、無彩領域および有彩領域について、画像データの構成単位の数を計数し、その計数結果を利用して色判定を行う工程を含むことを特徴とする。
また、請求項8の発明は、対象画像の色判定を実行可能なコンピュータ読み取り可能なプログラムであって、対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の地色有無を判定するとともに、前記対象画像が地色を有する場合、地色の色を判定する地色判定機能と、前記地色判定機能の判定結果を利用して、前記対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の色判定を行う対象画像判定機能と、をコンピュータに実行させ、前記地色判定機能は、2次元色平面において、色領域毎に画像データの構成単位の数を計数し、構成単位の分布が、特定の色領域に偏って存在するか否かによって、地色有無を判定するとともに、構成単位の分布が、前記特定の色領域に偏って存在する場合は、当該特定の色領域に含まれる複数の構成単位の分布に基づいて地色の色を判定する機能を含み、前記対象画像判定機能は、2次元色平面において、前記地色判定部で判定した地色の色に対応する座標位置と、原点位置との位置関係に応じて、画像データに対して移動変換処理を実行するとともに、その移動方向に向かって無彩領域を拡大する処理を実行した上で、無彩領域および有彩領域について、画像データの構成単位の数を計数し、その計数結果を利用して色判定を行う機能を含むことを特徴とする。
また、請求項9の発明は、対象画像の色判定を実行可能なコンピュータ読み取り可能なプログラムであって、対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の地色有無を判定するとともに、前記対象画像が地色を有する場合、地色の色を判定する地色判定機能と、前記地色判定機能の判定結果を利用して、前記対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の色判定を行う対象画像判定機能とをコンピュータに実行させ、前記地色判定機能は、2次元色平面において、色領域毎に画像データの構成単位の数を計数し、構成単位の分布が、特定の色領域に偏って存在するか否かによって、地色有無を判定するとともに、構成単位の分布が、前記特定の色領域に偏って存在する場合は、当該特定の色領域に含まれる複数の構成単位の分布に基づいて地色の色を判定する機能を含み、前記対象画像判定工程は、2次元色平面において、前記地色判定部で判定した地色の色度に対応する座標位置を含む方向に、無彩領域を拡大させる処理を実行した上で、無彩領域および有彩領域について、画像データの構成単位の数を計数し、その計数結果を利用して色判定を行う機能を含むことを特徴とする。
請求項1ないし請求項9に記載の発明によれば、対象画像が地色を有する場合、その地色を考慮して色判定を実行できる。例えば、地色付きモノクロ画像について、モノクロ画像であると判定できる。また、画像色判定装置の構成が簡単になるとともに、簡単な処理により、地色の色に相当する構成単位を無彩領域に属すると判定できる。また、地色の色を簡単且つ正確に判定することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.画像色判定装置の構成>
図1は、本実施の形態における画像色判定装置1の構成の一例を示す図である。ここで、画像色判定装置1は、スキャナ、プリンタ、複写機、ファクシミリ、またはこれらの機能を複合させた複合機である。また、画像色判定装置1は、例えばスキャナ部41に読み取られた原稿の地色を検出することができる。
図1に示すように、画像色判定装置1は、主として、スキャナ部41と、記録部51と、地色判定部70と、対象画像判定部80と、を備えている。ここで、「地色」とは、原稿に存在する背景色をいう。
モデム22は、デジタルデータを送信用の音声信号に変換したり、画像色判定装置1の外部から送信されて画像色判定装置1で受信された音声信号をデジタルデータに変換する。また、NCU21は、公衆電話交換回線網に画像色判定装置1を接続する際に必要となる機器であり、発着信やダイヤル制御を行う。さらに、通信部25は、ネットワークを介して接続された情報処理装置(図示省略)等との間でデータ通信を実行するLANインタフェースである。
CODEC31は、ファクシミリ通信で送信される画像の可逆圧縮処理に使用される。CODEC31は、例えば、スキャナ部41によって原稿から読み取られ、画像処理回路61にて2値化された画像を符号化する。符号化された画像は画像メモリ16に記憶される。また、CODEC31は、他の画像色判定装置から送信されたファクシミリデータ(2値データ)を復号する。そして、復号された2値データは記録部51に供給され、記録処理が実行される。
なお、CODEC31による符号化としては、2値データを符号化する場合には、MH(Modified Huffman)、MR(Modified Read)、MMR(Modified MR)、および、JBIG(Joint Bi-level Image experts Group)のいずれかの方式が採用される。なお、CODEC31は、多値データの符号化も行う。多値データの符号化は、例えばJPEG方式にて行う。
スキャナ部41は、原稿から画像を読み取る読取部である。スキャナ部41で読み取られた画像データ(読取画像データ)は、例えば、CODEC31によりJPEG方式にて圧縮され、画像メモリ16に記憶される。
すなわち、スキャナ部41は、後述するCCDラインセンサ41aにより原稿に描かれた画像を読み取り、当該画像に係る画像データを生成する。スキャナ部41は、ADF(Automatic Document Feeder)方式又はFBS(Flat Bed Scanner)方式により原稿に描かれた画像を読み取る。ADF方式とは、複数枚の原稿を束ねた原稿束から原稿を一枚づつ繰り込んで読み取る方式であり、FBS方式とは、コンタクトガラス上に載置された原稿を読み取る方式である。ADF方式には、移動する原稿を静止した読取光学系で読み取る方式(シートスルー方式)と、静止した原稿を移動する読取光学系で読み取る方式とがあり、後者の方式を採用する場合、スキャナ部41は、コンタクトガラス上に原稿を静止させ、移動する読取光学系で静止した原稿を読み取り、読み取りが完了した原稿を排出するという読み取り手順を繰り返し実行する。なお、読み取られた画像データには、平均化処理が施されてもよい。
CCDラインセンサ41aは、原稿からの光をCCDラインセンサ41aへ導く読取光学系が原稿を走査している際に、一定の周期で読み取りを繰り返すことにより、RGB色空間で表現された画像データ、すなわち、R(赤),G(緑),B(青)の色成分データを有する画像データを生成する。読取光学系の走査速度は、CCDラインセンサ41aが生成する画像データの副走査方向の解像度に基づいて設定する。具体的には、副走査方向の解像度が高くなるほど、読取光学系の走査速度を遅くし、副走査方向の解像度が低くなるほど、読取光学系の走査速度を速くする。「走査速度」とは、原稿と読取光学系との相対移動速度である。
記録部51は、電子写真方式により、静電潜像に基づいたトナー画像を記録紙に記録する画像形成部である。例えば、記録部51は、読み取られた画像データに基づいたトナー画像を感光体ドラム(図示省略)に形成し、このトナー画像を記録紙に転写する。このように、記録部51は、記録対象となる画像に対して記録処理を施す処理部として使用される。
画像処理回路61は、画像データに対して所定の画像処理を施す処理部である。画像処理回路61は、例えば、画像データに対してガンマ補正を施す処理、画像データの解像度を変換する処理、および画像データの色空間を第1色空間から第2色空間(例えば、RGBの色空間からLab(明度Lと色度a,b)の色空間)に変換する処理等を実行する。なお、これらの画像処理は、ROM13に格納されたプログラム13aに基づき、MPU11によってソフトウェア的に実現されてもよい。
表示部63は、いわゆる液晶ディスプレイによって構成されており、指や専用のペンで画面に触れることによって画面上の位置を指定できる「タッチパネル」としての機能を有している。したがって、画像色判定装置1の使用者(以下、単に「使用者」と呼ぶ)は、表示部63に表示された内容に基づき、表示部63の「タッチパネル」機能を使用した指示を行うことによって、画像色判定装置1に対して所定の動作を実行させることができる。このように、表示部63は入力部としても使用される。
操作部64は、いわゆるキーパッドによって構成される入力部である。使用者は、表示部63の表示内容に基づいた入力作業を行うことにより、画像色判定装置1に対して所定の動作を実行させることができる。
地色判定部70は、スキャナ部41によって原稿を読み取って得た画像データや画像メモリ16に格納された画像データ(以下、「対象画像に係る画像データ」とも呼ぶ)に基づいて、対象画像の地色を判定する。すなわち、地色判定部70は、対象画像の地色の有無を検出(判定)し、対象画像が地色を有する画像(地色原稿)である場合、地色の色(2次元色平面上の座標位置)を検出(判定)する。
対象画像判定部80は、地色判定部70の判定結果を利用して、対象画像に係る画像データに基づいて、対象画像の色判定を実行する。また、対象画像判定部80は、色判定の結果に基づいて、記録部51や画像処理回路61等の処理部で実行される処理モードを選択する。例えば、対象画像判定部80は、処理モードとして、カラー処理の実行を可能とするカラーモードと、モノクロ処理の実行を可能とするモノクロモードと、を選択可能とされている。
なお、地色判定部70および対象画像判定部80の詳細な構成については、後述する。
地色判定部70は、2次元平面において、色領域毎に画像データの構成単位(単位画像データ)の数を計数し、その計数結果を利用して地色有無を判定する。すなわち、地色判定部70は、2次元色平面上に形成した色領域毎に構成単位を計数し、構成単位の分布が、特定の色領域に偏って存在するか否かによって、地色有無を判定する。特定の色領域に偏って存在する場合、その色領域に相当する色の地色が存在すると判定する。特定の色領域に偏って存在することがない場合、すなわち、複数の色領域に対して同程度にばらけている場合、地色は存在しないと判定する。また、無彩領域に偏って存在する場合も、地色は存在しないと判定する。対象画像判定部80は、2次元色平面において、色領域毎に画像データの構成単位(単位画像データ)の数を計数し、その計数結果を利用して色判定を行う。すなわち、対象画像判定部80は、2次元色平面上に形成した色領域毎に構成単位を計数し、その計数結果を利用して、対象画像の色判定を行う。色領域を無彩領域(原点付近の領域)と有彩領域(無彩領域を除く領域)とし、無彩領域および有彩領域における構成単位の分布に基づいて、対象画像がカラー画像であるかモノクロ画像であるかを判定することができる。例えば、無彩領域に存在する構成単位が多く、有彩領域に存在する構成単位が少ない場合には、モノクロ画像であると判定し、有彩領域に存在する構成単位が多い場合には、カラー画像であると判定することができる。
このように、地色判定部70と対象画像判定部80とは、異なる処理を実行するものであるが、色領域毎の計数処理を行う点で共通していることに着目し、本実施形態では、共通の回路を使用することにより、地色判定部70による計数および対象画像判定部80による計数を実行している。これにより、画像色判定装置1の構成を簡単化することができる。
RAM(Random Access Memory )12および画像メモリ16は、読み書き自在の揮発性メモリ(記憶部)である。ROM(Read Only Memory)13は、読出し専用メモリーである。MPU(Micro Processing Unit)11は、ROM13に格納されたプログラム13aに従った制御を実行する。また、MPU11、ROM13、記録部51等のそれぞれは、信号線15を介して電気的に接続されている。したがって、MPU11は、例えば、記録部51による記録処理等を所定のタイミングで実行させることができる。
圧縮伸張部として機能するCODEC31は、画像データを取得し、圧縮画像データを生成し、当該圧縮画像データを画像メモリ16に蓄積する。
なお、画像色判定装置1の処理モードには、上述のように、「モノクロモード」及び「カラーモード」がある。
「カラーモード」でスキャンを行う際には、色空間変換部61bが、解像度変換部61aから入力された多階調のRGB画像データを多階調のYCbCr画像データへ変換し、CODEC31が、多階調のYCbCr画像データをJPEG方式等で圧縮して画像メモリ16に蓄積する。
「カラーモード」でコピーを行う際には、色空間変換部61bが、解像度変換部61aから入力された多階調のRGB画像データを多階調のLab画像データ(L*a*b*色空間で表現された画像データ)へ変換し、多階調のLab画像データをさらに多階調のCMYK画像データ(CMYK色空間で表現された画像データ)へ変換する。多階調のCMYK画像データは二階調のCMYK画像データへ二値化され、記録部51は、二階調のCMYK画像データを取得し、「Y」「M」「C」「K」の画像形成エンジン(4色の画像形成エンジン)のうち必要なものを用いて、記録媒体上にカラー画像を形成する。ここで、「「Y」「M」「C」「K」の画像形成エンジン(4色の画像形成エンジン)のうち必要なものを用いる」とは、画像に含まれる色を表現するために必要な画像形成エンジンのみを動作させればよいという趣旨である。例えば、画像に含まれる色の色区分が「Y」のみであれば、「Y」の画像形成エンジンのみを動作させればよく、画像に含まれる色の色区分が「R」であれば、「Y」及び「M」の画像形成エンジンのみを動作させればよい。
原稿がグレー原稿(白黒写真原稿等)である場合に「モノクロモード」でスキャンを行うときには、色空間変換部61bが、解像度変換部61aから入力された多階調のRGB画像データを多階調のYCbCr画像データへ変換し、CODEC31が、多階調のYCbCr画像データの輝度成分YをJPEG方式で圧縮して画像メモリ16に蓄積する。
又は、色空間変換部61bが、解像度変換部61aから入力された多階調のRGB画像データを多階調のYCbCr画像データへ変換する。多階調のYCbCr画像データの輝度成分Yは、二階調の輝度成分Yへ組織的ディザ法等で二値化され、CODEC31が、二階調の輝度成分YをJBIG方式等で圧縮して画像メモリ16に蓄積する。
一方、原稿が白黒原稿である場合には、色空間変換部61bが、解像度変換部61aから入力された多階調のRGB画像データを多階調のYCbCr画像データへ変換する。多階調のYCbCr画像データの輝度成分Yは、二階調の輝度成分Yへ単純二値化法等で二値化され、CODEC31が、二階調の輝度成分YをJBIG方式等で圧縮して画像メモリ16に蓄積する。
原稿がグレー原稿である場合に「モノクロモード」でコピーを行うときには、色空間変換部61bが、解像度変換部61aから入力された多階調のRGB画像データを多階調のYCbCr画像データへ変換する。多階調のYCbCr画像データの輝度成分Yは、二階調の輝度成分Yへ組織的ディザ法や誤差拡散法等で二値化され、記録部51は、二階調の輝度成分Yを取得し、「K」の画像形成エンジンを用いて、記録媒体上にモノクロ画像を形成する。
一方、原稿が白黒原稿である場合には、色空間変換部61bが、解像度変換部61aから入力された多階調のRGB画像データを多階調のYCbCr画像データへ変換する。多階調のYCbCr画像データの輝度成分Yは、二階調の輝度成分Yへ誤差拡散法や単純二値化法等で二値化され、記録部51は、二階調の輝度成分Yを取得し、「K」の画像形成エンジンを用いて、記録媒体上にモノクロ画像を形成する。
なお、グレイ原稿のコピーを行う際の二値化は、白黒原稿のコピーを行う際よりも階調の再現性を重視して行うことが望ましく、白黒原稿のコピーを行う際の二値化は、グレイ原稿のコピーを行う際よりも文字の再現性を重視して行うことが望ましい。
<2.地色判定部および対象画像判定部の構成>
ここでは、地色判定部70および対象画像判定部80の構成について説明する。図1に示すように、地色判定部70による地色判定機能は、単位画像データ判定部65aと、単位画像データ計数部66aと、ブロック判定部67aと、ブロック計数部68aと、地色設定部71と、によって実現される。
また、図1に示すように、対象画像判定部80による色判定機能は、単位画像データ判定部65bと、単位画像データ計数部66bと、ブロック判定部67bと、ブロック計数部68bと、対象画像変換部72と、モード選択部81と、によって実現される。
さらに、対象画像判定部80の単位画像データ判定部65b、単位画像データ計数部66b、ブロック判定部67b、およびブロック計数部68bは、それぞれ対応する地色判定部70の単位画像データ判定部65a、単位画像データ計数部66a、ブロック判定部67a、およびブロック計数部68aと同様な機能を実現する。
ここで、本実施の形態の単位画像データ判定部65(65a、65b)、単位画像データ計数部66(66a、66b)、ブロック判定部67(67a、67b)、およびブロック計数部68(68a、68b)のそれぞれは、対象画像を構成する画素データでなく、対象画像に基づいて取得された単位画像データ(構成単位)に基づいて、計数処理および判定処理を実行する。
この単位画像データは、対象画像を隣接するn(nは自然数)画素毎に区分した画素群であり、各単位画像データの値としては、対応する画素群に含まれる各画素の値の平均値が使用される。
例えば、各単位画像データが縦(副走査方向)2×横(主走査方向)2(すなわち、n=「4」)画素毎に区分した画素群によって構成されており、対象画像の色空間がRGBである場合において、各単位画像データの値(R,G,B)としては、対応する画素群に含まれる4つの画素のR値、G値、B値を平均したものが使用される。このように、本実施の形態において、単位画像データを生成する処理は、隣接する所定個数の画素データを平均化するする処理であり、平均部61cによって実現されている。
また、本実施の形態において、単位画像データ判定部65、単位画像データ計数部66、ブロック判定部67、およびブロック計数部68による処理は、2次元色平面である色平面H上でアフィン変換された画像データに対して実行される。
そこで、以下では、まず、色平面Hについて説明し、続いて、地色判定部70および対象画像判定部80の構成要素である単位画像データ判定部65、単位画像データ計数部66、ブロック判定部67、ブロック計数部68、地色設定部71、対象画像変換部72、およびモード選択部81について説明する。
<2.1.色平面の構成>
図2は、色平面Hの一例を示す図である。図3は、色平面Hを取得する手法を説明する図である。色平面Hは、一般的なLab表色系の色度図に対して回転変換やスケーリング変換等のアフィン変換が施されることによって得られる。したがって、色平面Hは、色相及び彩度に関してLab色度図と同様の性質を有することになる。すなわち、原点Oを中心に放射状に各色が配置される。また、原点Oからの向きによって色相が示され、原点Oからの距離によって彩度が示される。
また、図2に示すように、色平面Hは、横軸a3と縦軸b3とによる直交座標系によって構成されており、色平面Hの各点は、座標位置(a3,b3)によって表される。したがって、座標位置(a3,b3)は、色相及び彩度に関するパラメータ(以下、「色パラメータ」とも呼ぶ。)として使用される。各単位画像データが色平面H上のどこに位置するかは、その各単位画像データが有する色度値(a,b)によって決まる。
ここで、色平面Hの原点O及びその近傍は、おおよそ無彩色となることが知られている。本実施の形態において、色平面Hの原点O近傍には、有彩色と無彩色との境界を示す彩度境界線D0が設定されている。これにより、彩度境界線D0の内側は、無彩色を示す無彩領域mAとなる。また、彩度境界線D0の外側は有彩色を示す有彩領域となる。
また、彩度境界線D0の外側の有彩領域には、色相の境界を示す6つの色相境界線D1〜D6が設定されている。各色相境界線D1〜D6は、原点側から放射状に伸びる半直線である。有彩領域は、これら色相境界線D1〜D6と、彩度境界線D0とによって、複数(本実施の形態では6つ)の色領域mC、mM、mY、mR、mG、mBに区分される。
すなわち、図2に示すように、色相境界線D1は、色領域mRと色領域mYとの境界となる。また、色相境界線D2は、色領域mYと色領域mGとの境界となる。また、色相境界線D3は色領域mGと色領域mCとの境界となる。また、色相境界線D4は、色領域mCと色領域mBとの境界となる。また、色相境界線D5は色領域mBと色領域mMとの境界となる。さらに、色相境界線D6は色領域mMと色領域mRとの境界となる。
なお、これら色領域mC、mM、mY、mR、mG、mYは、それぞれ6つの判定色C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)と対応する。
そして、本実施の形態の地色判定および色判定は、色平面H上における各単位画像データの座標位置(a3,b3)の位置に基づいて実行される。例えば、単位画像データの座標位置(a3,b3)が、無彩領域mAに存在する場合、単位画像データの色は無彩色であると判定される。一方、単位画像データの座標位置(a3,b3)が、色領域mC、mM、mY、mR、mG、mBのいずれかに存在する場合、単位画像データの色は、色領域に応じた色相および彩度を持つ有彩色C、M、Y、R、G、Bであると判定される。
ここで、色平面Hは以下の手順によって取得される。まず、Lab表色系の色平面H0に対して、色相境界線D1〜D6が設定される(図3左側参照)。この色平面H0は、一般的なLab表色系の色度図に相当し、横軸がa、縦軸がbとなる直交二次元座標系を有している。また、色相境界線D1〜D6は、人間の感覚に基づいて設定されてもよい。
なお、原点Oに関しておおよそ対称となる色相境界線の対は、一直線となるように設定されているが、これに限定されない。ただし、本実施の形態のように、原点Oを挟む色相境界線の対が一直線となる場合、判定処理の計算コストを低減させることができる。
続いて、色平面H0の縦軸bに近い色相境界線D1、D4が縦軸bと一致するように、色相全体が原点Oを中心に回転変換される。これにより、色平面H1が得られる(図3中央参照)。この色平面H1は、横軸がa2、縦軸がb2となる直交二次元座標系を有している。
続いて、色相境界線D2、D3、D5、D6が横軸a2および縦軸b2のそれぞれに対して45度傾斜するように、色相全体に対して縦軸方向と横軸方向とで異なる率で拡大、縮小する変換が実行される。これにより、色平面H2が得られる(図3右側参照)。この色平面H2は、横軸がa3、縦軸がb3となる直交二次元座標系を有している。そして、この色平面H2に対して、さらに彩度境界線D0が設定されることにより、図2の色平面Hが得られることになる。
なお、単位画像データの色判定は、Labで表現されたままの単位画像データの値を用い、その色度で示される座標位置(a,b)が、Lab表色系の色度図に相当する色平面H0のいずれの位置に存在するかを判断することによって行われてもよい。この場合、色度の他に色パラメータを求めることは必要とされない。
ただし、色平面H0では、色相境界線D1〜D6の傾きが無理数となる場合もあり、単位画像データの色の判定には逆三角関数などの無理数計算が必要となって判定効率が悪くなる場合がある。そのため、単位画像データ判定部65、単位画像データ計数部66、ブロック判定部67およびブロック計数部68の処理では、色平面H0上で画像データに少なくとも回転変換などのアフィン変換が施され、色相境界線D1〜D6の傾きが有理数となる色平面Hが使用されている。
<2.2.地色判定部および対象画像判定部の構成要素>
ここでは、地色判定部70および対象画像判定部80の構成要素について説明する。単位画像データ判定部65(65a、65b)は、画像処理回路61によってRGBの色空間からLabの色空間に変換された対象画像について判定処理を実行する。すなわち、単位画像データ判定部65は、対象画像に基づいて取得された単位画像データが、色平面Hのうち、特定の有彩色と対応する色領域mC、mM、mY、mR、mG、mBと、無彩領域mAと、のいずれに属するかを判定する。
単位画像データ計数部66(66a、66b)は、対象画像を、例えば縦30×横30(計900個)の単位画像データによって構成された複数のブロックに区分する。また、単位画像データ計数部66は、単位画像データ判定部65の判定結果に基づき、複数の色領域mC、mM、mY、mR、mG、mBと、無彩領域mAとのそれぞれに属する単位画像データの個数を、各ブロック毎に計数する。
例えば、単位画像データ計数部66は、ブロックに含まれている900個の単位画像データのうち色領域mCに属するものの個数を計数し、計数結果をRAM12に格納する。また同様に、単位画像データ計数部66は、色領域mM、mY、mR、mG、mB、および無彩領域mAのそれぞれに属する単位画像データの個数を計数し、各計数結果をRAM12に格納する。
ブロック判定部67(67a、67b)は、単位画像データ計数部66の計数結果に基づいて、各ブロックに含まれる色を判定する。すなわち、ブロック判定部67は、各ブロックについて、各色領域mC,mM,mY,mR,mG,mBおよび無彩領域mAのそれぞれの計数値と存在確認用基準値とを比較し、当該ブロックに含まれる色を判定する。
例えば、あるブロックについて、色領域mCとmMとのみ、計数値が存在確認用基準値を超えている場合、当該ブロックにはシアンCとマゼンタMとが含まれると判定する。また、あるブロックについて、無彩領域mAのみ、計数値が存在確認用基準値を超えている場合、当該ブロックには無彩色のみが存在すると判定する。
なお、単位画像データの存在確認に使用される閾値(存在確認用基準値)は、各色領域mC、mM、mY、mR、mG、mB、および無彩領域mA毎に異なった値であってもよいし、同一の値であってもよい。
ブロック計数部68(68a、68b)は、ブロック判定部67によって実行された各ブロックの判定結果に基づいて、各色領域mC,mM,mY,mR,mG,mBおよび無彩領域mA毎にブロック計数値を算出する。すなわち、ブロック計数部68は、ブロック判定部67によって、各ブロックに含まれると判定された色に対応する色領域および無彩領域の計数値(ブロック計数値)を加算する。例えば、ブロック判定部67によって、あるブロックにシアンCとマゼンタMのみが含まれると判定された場合、ブロック計数部68は、当該ブロックに係る計数処理として、色領域mCとmMとの計数値を加算する。また、ブロック判定部67によって、あるブロックに無彩色のみが含まれると判定された場合、ブロック計数部68は、当該ブロックに係る計数処理として、無彩領域mAの計数値を加算する。そして、ブロック計数部68は、複数の色領域mC、mM、mY、mR、mG、mB、および無彩領域mA毎に計数した結果(ブロック計数値)を、RAM12に格納する。
地色設定部71は、対象画像に対して、単位画像データ判定部65aと、単位画像データ計数部66aと、ブロック判定部67aと、ブロック計数部68aとによる処理が実行された場合において、ブロック計数部68aの計数結果に基づき、対象画像の地色を設定する。例えば、複数の色領域mC、mM、mY、mR、mG、mB、および無彩領域mA毎に計数したブロック計数値のうちのひとつ又はふたつが地色基準値以上となる場合、地色設定部71は、地色基準値以上となる色領域に地色が存在すると判断し、該対応する色領域を選択する。
すなわち、地色設定部71は、各色領域のブロック計数値と地色基準値とに基づいて、地色の有無を判定するとともに、地色があると判定した場合、地色に対応する色領域を判定する。
地色設定部71は、ブロック計数値が地色基準値を超えている色領域があれば、地色があると判定する。そして、その色領域が地色に対応する色領域であると判定する。なお、地色基準値は複数備え、1つの色領域が第1の地色基準値を超えている場合だけでなく、2つの色領域が第2の地色基準値を超えている場合も、地色ありと判定される。
そして、地色設定部71は、ブロック計数部68の計数結果に基づいて選択された色領域につき、該色領域に含まれる各単位画像データに基づいて地色を設定する。例えば、地色の設定は、選択された色領域に含まれる複数の単位画像データにつき、該複数の単位画像データの重心位置に基づいて地色位置を演算する。そのため、誤った地色の検出をさらに防止することができる。
なお、地色位置の演算手法は、これに限定されない。例えば、選択された色領域に含まれる単位画像データの最大値および最小値に基づいて(例えば、最大値と最小値との平均値)演算してもよい。
対象画像変換部72は、地色設定部71によって設定された地色に基づいて、色平面Hで画像データ(単位画像データ)にアフィン変換を実行する。具体的には、対象画像変換部72は、地色設定部71によって演算された地色位置(重心位置)が、複数の色領域mC、mM、mY、mR、mG、mBと、無彩領域mAとによって構成される色平面Hの原点となるように、判定対象となる画像データを平行移動させる。
モード選択部81は、地色位置を色平面Hの原点とするアフィン変換が色平面Hで施された画像データに基づいて、色判定を行い、その色判定結果に基づいて、処理モードの選択を実行する。すなわち、対象画像変換部72によってアフィン変換が実行された画像データに対して、単位画像データ判定部65bと、単位画像データ計数部66bと、ブロック判定部67bと、ブロック計数部68bとによる処理が実行された場合において、モード選択部81は、ブロック計数部68bの計数結果に基づき色判定を行い、その色判定結果に基づいて、処理モードを選択する。
例えば、色領域mCのブロック計数値が所定の閾値以上となる場合、モード選択部81は、対象画像はカラー画像であると判定し、処理モードとして「カラーモード」を選択する。同様に色領域mM、mY、mR、mG、mBのブロック計数値のいずれかが所定の閾値以上となる場合、モード選択部81は、対象画像はカラー画像であると判定し、処理モードとして「カラーモード」を選択する。
一方、色領域mC、mM、mY、mR、mG、mBのブロック計数値がいずれも所定の閾値より小さい場合、モード選択部81は、対象画像はモノクロ画像であると判定し、「モノクロモード」を選択する。
そして、記録部51や画像処理回路61等の処理部は、モード選択部81によって選択された処理モード(カラーモード、モノクロモード)に基づいて、対象画像に係る画像データに対して所定の処理を施す。
例えば、モード選択部81によってモノクロモードが選択された場合、記録部51は、モノクロに変換された対象画像を記録紙に記録する。また、モード選択部81によってカラーモードが選択された場合、CODEC31は、対象画像をカラーデータとしてJPEG圧縮する。
なお、色判定に使用される閾値は、各色領域mC、mM、mY、mR、mG、mB、および無彩領域mA毎に異なった値であってもよいし、同一の値であってもよい。
<3.地色判定および色判定の手順>
図4は、地色判定の手順を説明するためのフローチャートである。図5は、色判定の手順を説明するためのフローチャートである。以下では、地色判定の手順について説明し、続いて、色判定の手順について説明する。
<3.1.地色判定の手順>
ここでは、対象画像の地色判定の手順について説明する。図4に示すように、ステップS101では、地色判定に先立ち、対象画像のうち原稿先頭から所定ライン(例えば、数十〜数百ライン)の画像(以下、「原稿先頭画像」とも呼ぶ)について判定前処理が実行される。
例えば、ステップS101の判定前処理として、画像処理回路61は、RGBの色空間の対象画像から単位画像データを生成する処理(平均化処理)を実行する。また、画像処理回路61は、生成された単位画像データに対してガンマ補正処理を施す。さらに、画像処理回路61は、ガンマ補正処理が施された単位画像データの色空間をRGBからLab(明度Lと色度a、b)に変換する処理を実行する。
なお、単位画像データとしては、平均化処理が施されていない画素データがそのまま使用されてもよい。ただし、単位画像データとして画素データでなく画素集合ごとの平均値を用いれば、スキャナ部41におけるラインセンサ等の微小な機械的誤差に起因した偽色や、コピー機能の変倍率に起因した偽色を補正することができ、以降の判定の精度を向上できる点で好ましい。
したがって、画素集合ごとの色成分データの平均値Ravg,Gavg,Bavgで単位データを構成すれば、CCDラインセンサ41aにおいてR,G,Bの読み取りラインが数μmのライン間隔をおいて設けられていることに起因する偽色の影響を排除でき、単位画像データ判定部65における判定を精度よく行うことができるようになる。
なお、上述の偽色は、変倍コピーを行う際に問題となることが多い。これは、CCDラインセンサ41aのR,G,Bの読み取りラインのライン間隔が、副走査方向の読み取り間隔の整数倍に相当するものであれば、後続する読み取りラインにおける読み取りタイミングを先行する読み取りラインより遅延させることにより偽色を防止することができるが、等倍コピーを行う際に「整数倍」の関係が成立しても、変倍コピーを行う際に「整数倍」の関係が成立するとは限らないためである。
例えば、等倍コピーを行う際の副走査方向の解像度が600dpiであり、ライン間隔が読み取り間隔の4倍に相当する場合を考える。この場合、等倍コピーを行う際には、後続する読み取りラインにおける読み取りタイミングを先行する読み取りラインより4周期遅延させることにより偽色を防止することができるが、70%縮小コピーを行う際には、副走査方向の解像度が420dpiとなり、ライン間隔が読み取り間隔の2.8倍に相当するから、後続する読み取りラインにおける読み取りタイミングを先行する読み取りラインより3周期遅延させても、先行する読み取りラインと後続する読み取りラインとの間で読み取り間隔の0.2倍の読み取り位置のずれが生じ、偽色の原因となる。
この他、CCDラインセンサ41aのR,G,Bの読み取りラインの形成位置の機械的なずれが偽色の原因となる場合もある。
また、画素集合の大きさは、当該ライン間隔及び変倍率等に応じて決定すべきであり、上述の「縦2個×横2個の隣接する4個の画素」というのは、例示に過ぎない。
例えば、変倍コピーを行う際の偽色の影響を排除するためには、「読み取り位置のずれ」が大きくなるほど画素集合の副走査方向の画素数を増加させることが有効であるが、「読み取り位置のずれ」は変倍率によって決まるので、変倍率と画素集合の副走査方向の画素数との関係を記述したテーブルをROM13にあらかじめ準備しておき、当該テーブルを参照して、指定された変倍率に応じて画素集合の副走査方向の画素数を決定することが望ましい。
なお、平均部61cは、解像度変換部61aによる解像度の変換が施されていない画像データについて平均化を行うので、画素集合の主走査方向の画素数が一定であっても特に問題とはならない。
次に、所定数(例えば、30×30=900個)の単位画像データ計数部66aによって区分された各ブロックについて、単位画像データ判定部65aは、着目ブロックに含まれる単位画像データが複数の色領域mC、mM、mY、mR、mG、mB、および無彩領域mAのいずれに属するかを判定する(S102)。続いて、単位画像データ計数部66aは、単位画像データ判定部65aの判定結果に基づいて、各色領域mC、mM、mY、mR、mG、mB、および無彩領域mAのそれぞれに属する単位画像データの個数を計数する(S103)。これらステップS102およびS103による単位画像データの判定処理および計数処理は、着目ブロック内のすべての単位画像データについて実行される(S104)。
続いて、着目ブロック内のすべての単位画像データについて判定処理および計数処理が完了すると、ブロック判定部67aは、単位画像データ計数部66aの計数結果に基づいて、着目ブロックの判定処理を実行する。すなわち、ブロック判定部67aは、着目ブロックに含まれる色の判定処理を実行する(S105)。
続いて、ブロック計数部68aは、ブロック判定部67aの判定結果に基づき、必要な色領域mC、mM、mY、mR、mG、mB、および無彩領域mAのブロック計数値を加算する(S106)。
これらステップS105およびS106によるブロックの判定処理および計数処理は、原稿先頭画像内のすべてのブロックについて実行される(S107)。
続いて、地色設定部71は、ブロック計数部68aによって計数した複数の色領域mC、mM、mY、mR、mG、mB、および無彩領域mA毎のブロック計数値に基づいて、地色を設定し、地色位置を演算する(S108)。そして、ステップS108で設定された地色に基づいて、色平面Hにおけるアフィン変換式が算出され(S109)、地色の判定処理が終了する。
このように、本実施の形態における対象画像の地色判定および色判定では、各ブロック毎に判定および計数を行うことができる。そのため、誤った有彩・無彩判定の積み重ねによって、誤った地色が検出されること、および誤った地色に基づいて対象画像の色判定が実行されることを防止できる。また、計数用のカウンタを小規模なものにできる。
また、本実施の形態では、ブロック計数部68の計数結果に基づいて、色領域mC、mM、mY、mR、mG、mBが選択され、この選択された色領域に基づいて地色が設定される。そのため、誤った地色の検出をさらに防止することができる。
<3.2.色判定の手順>
ここでは、対象画像の色判定について説明する。図5に示すように、ステップS201では、色判定に先立ち、地色判定処理において算出したアフィン変換式に基づいてアフィン変換された画像データに対して判定前処理が実行される。
例えば、ステップS201の判定前処理として、画像処理回路61は、図4のステップS101と同様に、RGBの色空間の対象画像から単位画像データを生成する処理を実行する。また、画像処理回路61は、生成された単位画像データに対してガンマ補正処理を施す。さらに、画像処理回路61は、ガンマ補正処理が施された単位画像データの色空間をRGBからLab(明度Lと色度a、b)に変換する処理を実行する。
なお、単位画像データとしては、このような平均化処理を行わずに、対象画像の画素データをそのまま使用してもよい。ただし、好ましくは、上述したように、画素データそのものでなく、画素群に含まれる各画素の値の平均値を単位画像データとして使用する。
次に、単位画像データ判定部65bは、着目ブロックに含まれる単位画像データが複数の色領域mC、mM、mY、mR、mG、mB、および無彩領域mAのいずれに属するかを判定する(S202)。続いて、単位画像データ計数部66bは、単位画像データ判定部65bの判定結果に基づいて、各色領域mC、mM、mY、mR、mG、mB、および無彩領域mAのそれぞれに属する単位画像データの個数を計数する(S203)。そして、ステップS202およびS203による単位画像データの判定および計数処理は、着目ブロック内のすべての単位画像データについて完了するまで実行される(S204)。
図6は、地色設定部71によって演算された地色位置を説明するための図である。図7は、地色設定部71によって設定された地色に基づき画像データに色平面Hでアフィン変換を施した場合における無彩領域の拡大手法を説明するための図である。
ここで、対象画像変換部72がアフィン変換(地色位置を原点に移動させる内容の変換)を施すので、図7に示すように、無彩領域をその移動に相当する方向に拡大させる。すなわち、無彩色に相当する単位画像データ(アフィン変換前に原点付近に存在する単位画像データ)が無彩領域から外れないように、無彩領域の拡大処理を行う。図6に示すように、拡大処理前の無彩領域mAは、正方形状、かつ、平面Hの原点に対して点対称な形状を有しており、該無彩領域mAの1辺の長さが2Wとなる。この場合、a3=−Δa、かつ、b3=Δbとなる色領域mG上の地色位置(重心位置)がアフィン変換によって色平面Hの原点に移動させられると、無彩色と判定すべき領域mAは、色平面Hの原点を挟んで色領域mGと対称の色領域mBにおいて、a3軸正方向にΔa、b軸負方向にΔb、それぞれ拡大させる必要がある(図7参照)。すなわち、無彩色と判定すべき領域は、地色設定部71によって設定された地色位置に基づいて、色平面H上の原点を挟んで地色の色領域と対称の色領域側に拡大される。
このように、対象画像変換部72により色平面Hでアフィン変換された画像データに対して判定処理が実行される場合、単位画像データ判定部65は、色平面Hの原点を挟んで地色の色領域と対称の色領域に、無彩色と判定すべき領域を拡大させる。すなわち、アフィン変換後の判定処理において、無彩領域mAは、地色領域と無彩領域とを含めた領域となる。そして、単位画像データ判定部65は、拡大された無彩領域mAと、複数の色領域mC、mM、mY、mR、mG、mBとによって、各単位画像データの判定処理を実行する。これにより、例えば色付きの紙等のように地色のある原稿から読み取られた対象画像について、地色を無彩として処理モードを選択することが可能となる。
なお、地色に基づいた無彩領域mAの拡大処理は、表示部63や操作部64を介した使用者の設定に基づいて実行してもよい。例えば、カラーの地色付き原稿(文字等は黒字)をモノクロとして判定したい場合には、使用者は、地色に基づいた無彩領域mAの拡大処理をON設定する。一方、カラーの地色付き原稿(文字等は黒字)をカラーとして判定したい場合には、OFF設定する。このように、対象画像判定部80は、表示部63や操作部64を介した使用者の設定に基づいて、原稿の地色部分を無彩色と判断してもよい。
続いて、着目ブロック内のすべての単位画像データについて、判定処理および計数処理が完了すると、ブロック判定部67bは、単位画像データ計数部66bの計数結果に基づき、着目ブロックに含まれる色を判定する(S205)。
続いて、ブロック計数部68bは、ブロック判定部67bの判定結果に基づき、複数の色領域mC、mM、mY、mR、mG、mB、および無彩領域mAのそれぞれについて、当該ブロックに含まれていると判定した領域のブロック計数値を加算する(S206)。
これらステップS205およびS206によるブロックの判定処理および計数処理は、対象画像内のすべてのブロックについて完了するまで実行される(S207)。
そして、モード選択部81によって処理モードが選択されると、色判定処理が終了する(S208〜S210)。すなわち、複数の色領域mC、mM、mY、mR、mG、mBのブロック計数値のいずれかが、所定の閾値以上となる場合(S208)、モード選択部81は、処理部の動作モードとしてカラーモードを選択する(S209)。一方、複数の色領域mC、mM、mY、mR、mG、mBとのブロック計数値が、いずれも所定の閾値より小さい場合(S208)、モード選択部81は、動作モードとしてモノクロモードを選択する(S210)。
<4.変形例>
(1)本実施の形態において、地色判定部70および対象画像判定部80は、それぞれ単位画像データ判定部65(65a、65b)、単位画像データ計数部66(66a、66b)、ブロック判定部67(67a、67b)、およびブロック計数部68(68a、68b)を有するものとして説明したが、画像色判定装置1の構成はこれに限定されるものでない。
例えば、図8に示すように、地色判定部70および対象画像判定部80は、その機能を共通の単位画像データ判定部65、単位画像データ計数部66、ブロック判定部67、およびブロック計数部68によって実現してもよい。
(2)また、本実施の形態において、地色判定部70および対象画像判定部80は、回路的(ハードウェア的)に実現されるものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、ROM13に格納されたプログラム13aに基づきMPU11によって、地色判定部70および対象画像判定部80の機能が実現されてもよい。
(3)また、本実施の形態において、地色判定部70は、原稿先頭画像に基づいて地色判定を行っているが、これに限定されるものでない。地色判定は、例えば、対象画像の後端や、右端先端の一部の画像データを用いて行われてもよい。
本実施の形態では、原稿先頭画像に基づいて地色判定を行っているので、原稿画像に係る画像データを1頁分同時に蓄積できる記憶手段がなく、原稿先頭画像から原稿後端画像に向けて逐次処理を行う画像色判定装置にも適用できる。すなわち、記憶手段の容量が1頁分以下であっても、原稿先頭画像に基づいて行った地色判定の結果を、それ以降の原稿画像データの色判定処理に反映させることができる。なお、原稿画像データ1頁分を同時に蓄積できる記憶手段を備える場合には、原稿先頭画像に限らず、原稿後端画像や原稿右端画像に基づいて地色判定が行える。
(4)また、本実施の形態において、無彩と判定すべき領域(無彩領域)は、図7に示すように、画像データをアフィン変換によって移動させる方向に拡大させているが、拡大方法は必ずしもこれに限定されるものではない。すなわち、地色判定において、2次元色平面H上の地色位置を判定すると、無彩領域mAを、その地色位置を含む方向に拡大させることもできる。無彩領域mAを拡大させる方向および大きさは、色平面H上の地色位置と原点との位置関係に応じて決定される。この場合においては、色判定のための画像データに対するアフィン変換は不要である。
(5)さらに、本実施の形態において、単位画像データ判定部65は、Labで表現された対象画像に対して地色判定および色判定を実行するものとして説明したが、これに限定されるものでない。YCrCb、YIQ、Luvなど、明るさに関するパラメータ(例えば、Lab色空間の明度LやYCbCr色空間の輝度Y)と、色相および彩度に関するパラメータ(色差、色度)を有する表色系であれば、Lab以外の表色系も利用することができる。なお、本実施の形態において、色度とは、色差、色相、および彩度のすべてを含む概念としても使用する。
本発明の実施の形態における画像色判定装置の構成の一例を示す図である。 単位画像データ判定部、単位画像データ計数部、ブロック判定部、およびブロック計数部での処理に使用される色平面の一例を示す図である。 色平面を取得する手法を説明するための図である。 地色判定の手順を説明するためのフローチャートである。 色判定の手順を説明するためのフローチャートである。 地色設定部によって演算された地色位置を説明するための図である。 地色設定部によって設定された地色に基づき対象画像にアフィン変換を施した場合における無彩領域の拡大手法を説明するための図である。 本発明の実施の形態における画像色判定装置の構成の他の例を示す図である。
符号の説明
1、100 画像色判定装置
21 NCU
22 モデム
25 通信部
31 CODEC
41 スキャナ部
51 記録部
61 画像処理回路
63 表示部
64 操作部
65 単位画像データ判定部
66 単位画像データ計数部
67 ブロック判定部
68 ブロック計数部
70 地色判定部
71 地色設定部
72 対象画像変換部
80 対象画像判定部
81 モード選択部

Claims (9)

  1. 対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の地色有無を判定するとともに、前記対象画像が地色を有する場合、地色の色を判定する地色判定部と、
    前記対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の色判定を行う対象画像判定部と、
    を備え
    前記地色判定部は、2次元色平面において、色領域毎に画像データの構成単位の数を計数し、構成単位の分布が、特定の色領域に偏って存在するか否かによって、地色有無を判定するとともに、構成単位の分布が、前記特定の色領域に偏って存在する場合は、当該特定の色領域に含まれる複数の構成単位の分布に基づいて地色の色を判定し、
    前記対象画像判定部は、2次元色平面において、前記地色判定部で判定した地色の色に対応する座標位置と、原点位置との位置関係に応じて、画像データに対して移動変換処理を実行するとともに、その移動方向に向かって無彩領域を拡大する処理を実行した上で、無彩領域および有彩領域について、画像データの構成単位の数を計数し、その計数結果を利用して色判定を行うものであることを特徴とする画像色判定装置。
  2. 対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の地色有無を判定するとともに、前記対象画像が地色を有する場合、地色の色を判定する地色判定部と、
    前記対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の色判定を行う対象画像判定部と、
    を備え、
    前記地色判定部は、2次元色平面において、色領域毎に画像データの構成単位の数を計数し、構成単位の分布が、特定の色領域に偏って存在するか否かによって、地色有無を判定するとともに、構成単位の分布が、前記特定の色領域に偏って存在する場合は、当該特定の色領域に含まれる複数の構成単位の分布に基づいて地色の色を判定し、
    前記対象画像判定部は、2次元色平面において、前記地色判定部で判定した地色の色度に対応する座標位置を含む方向に、無彩領域を拡大させる処理を実行した上で、無彩領域および有彩領域について、画像データの構成単位の数を計数し、その計数結果を利用して色判定を行うものであることを特徴とする画像色判定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像色判定装置において、
    前記地色判定部による計数と前記対象画像判定部による計数とは、共通の回路を使用することを特徴とする画像色判定装置。
  4. 請求項1に記載の画像色判定装置において、
    前記地色判定部は、2次元色平面において、地色に相当する色領域に計数された複数の構成単位の重心位置を算出し、その重心位置に基づいて地色の色を判定することを特徴とする画像色判定装置。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像色判定装置において、
    前記対象画像判定部は、複数の画素を含む画素集合毎に画像データを平均化し、該平均された画像データを構成単位として画像データの色判定を行うことを特徴とする画像色判定装置。
  6. 対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の地色有無を判定するとともに、前記対象画像が地色を有する場合、地色の色を判定する地色判定工程と、
    前記地色判定工程の判定結果を利用して、前記対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の色判定を行う対象画像判定工程と、を備え、
    前記地色判定工程は、2次元色平面において、色領域毎に画像データの構成単位の数を計数し、構成単位の分布が、特定の色領域に偏って存在するか否かによって、地色有無を判定するとともに、構成単位の分布が、前記特定の色領域に偏って存在する場合は、当該特定の色領域に含まれる複数の構成単位の分布に基づいて地色の色を判定する工程を含み、
    前記対象画像判定部は、2次元色平面において、前記地色判定部で判定した地色の色に対応する座標位置と、原点位置との位置関係に応じて、画像データに対して移動変換処理を実行するとともに、その移動方向に向かって無彩領域を拡大する処理を実行した上で、無彩領域および有彩領域について、画像データの構成単位の数を計数し、その計数結果を利用して色判定を行う工程を含むことを特徴とする画像色判定方法。
  7. 対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の地色有無を判定するとともに、前記対象画像が地色を有する場合、地色の色を判定する地色判定工程と、
    前記地色判定工程の判定結果を利用して、前記対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の色判定を行う対象画像判定工程と、を備え、
    前記地色判定工程は、2次元色平面において、色領域毎に画像データの構成単位の数を計数し、構成単位の分布が、特定の色領域に偏って存在するか否かによって、地色有無を判定するとともに、構成単位の分布が、前記特定の色領域に偏って存在する場合は、当該特定の色領域に含まれる複数の構成単位の分布に基づいて地色の色を判定する工程を含み、
    前記対象画像判定工程は、2次元色平面において、前記地色判定部で判定した地色の色度に対応する座標位置を含む方向に、無彩領域を拡大させる処理を実行した上で、無彩領域および有彩領域について、画像データの構成単位の数を計数し、その計数結果を利用して色判定を行う工程を含むことを特徴とする画像色判定方法。
  8. 対象画像の色判定を実行可能なコンピュータ読み取り可能なプログラムであって、
    対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の地色有無を判定するとともに、前記対象画像が地色を有する場合、地色の色を判定する地色判定機能と、
    前記地色判定機能の判定結果を利用して、前記対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の色判定を行う対象画像判定機能と、をコンピュータに実行させ、
    前記地色判定機能は、
    2次元色平面において、色領域毎に画像データの構成単位の数を計数し、構成単位の分布が、特定の色領域に偏って存在するか否かによって、地色有無を判定するとともに、構成単位の分布が、前記特定の色領域に偏って存在する場合は、当該特定の色領域に含まれる複数の構成単位の分布に基づいて地色の色を判定する機能を含み、
    前記対象画像判定機能は、2次元色平面において、前記地色判定部で判定した地色の色に対応する座標位置と、原点位置との位置関係に応じて、画像データに対して移動変換処理を実行するとともに、その移動方向に向かって無彩領域を拡大する処理を実行した上で、無彩領域および有彩領域について、画像データの構成単位の数を計数し、その計数結果を利用して色判定を行う機能を含むことを特徴とするプログラム。
  9. 対象画像の色判定を実行可能なコンピュータ読み取り可能なプログラムであって、
    対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の地色有無を判定するとともに、前記対象画像が地色を有する場合、地色の色を判定する地色判定機能と、
    前記地色判定機能の判定結果を利用して、前記対象画像に係る画像データに基づいて、前記対象画像の色判定を行う対象画像判定機能と、をコンピュータに実行させ、
    前記地色判定機能は、
    2次元色平面において、色領域毎に画像データの構成単位の数を計数し、構成単位の分布が、特定の色領域に偏って存在するか否かによって、地色有無を判定するとともに、構成単位の分布が、前記特定の色領域に偏って存在する場合は、当該特定の色領域に含まれる複数の構成単位の分布に基づいて地色の色を判定する機能を含み、
    前記対象画像判定工程は、2次元色平面において、前記地色判定部で判定した地色の色度に対応する座標位置を含む方向に、無彩領域を拡大させる処理を実行した上で、無彩領域および有彩領域について、画像データの構成単位の数を計数し、その計数結果を利用して色判定を行う機能を含むことを特徴とするプログラム。
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