JP4470624B2 - プリンタおよび印刷システム、印刷方法ならびに印刷プログラム - Google Patents
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このような印刷原稿データからラスタ画像データへの変換処理は、一般にレンダリング(rendering)と呼ばれ、例えば一般的なインクジェットプリンタにあっては、前記文書編集端末に組み込まれたプリンタドライバによって印刷指示端末側で、また、一般的なレーザプリンタにあっては前記印刷指示端末側で一旦、PDL(Page Description Language)のようなサイズの小さい中間(言語)データに変換された後、プリンタ側でその処理が実行されるようになっている。
そのため、印刷設定が一切変更されない状態、例えばアプリケーションのデフォルト値のまま等で印刷を実行する場合や、印刷設定の変更が僅かで瞬時に変更が終了するような場合等ではデータ処理が十分に行えないまま印刷処理を開始しなければならないため、印刷データの先行的データ処理による待ち時間短縮効果を十分に得ることができないといった不都合がある。
印刷指示端末とプリンタとを有する印刷システムであって、前記プリンタで印刷に利用された印刷設定の利用回数を取得して記録する印刷設定利用回数記録部と、当該印刷設定利用回数記録部に記録された印刷処理のうち、最も利用回数の多い印刷設定に基づいて、データ処理を前記印刷指示端末から印刷指示が行われる前に開始するデータ処理部と、を有することを特徴とするものである。
また、前記プリンタで最も利用回数の多い印刷設定に基づいてデータ処理を行うようにしたことから、実際に利用された印刷設定との整合性が高くなり、データ処理のやり直す確率を低く抑えることも可能となる。
また、「印刷指示」とは、プレレンダリングにおけるキーボード操作やマウス操作等も広義の印刷指示に含まれるが、編集行為に関しては、ここでいう印刷指示には、含まれないものとする(以下の「印刷システム」に係る発明、「印刷プログラム」に係る発明、「印刷方法」に係る発明、「プリンタ」に係る発明について同じである)。
発明1に記載の印刷システムにおいて、前記印刷設定利用回数記録部は、前記プリンタで実行された印刷処理の種別と、当該印刷処理の種別毎に利用された印刷設定の利用回数とを取得して記録し、前記データ処理部は、印刷処理の種別を判別し、その判別した種別において最も利用回数の多い印刷設定に基づいてデータ処理を開始するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、先行的に利用した印刷設定と実際に利用された印刷設定とが整合する確率がより高くなり、データ処理のやり直し頻度をより低く抑えることが可能となる。
発明1又は2に記載の印刷システムにおいて、前記データ処理部は、前記最も利用回数の多い印刷設定の利用頻度に応じてデータ処理の先行度を決定することを特徴とするものである。
これによって、ユーザが実際に印刷開始を指示した後のデータ処理量が大幅に減るか、あるいは殆ど不要となり、印刷指示から印刷開始までの時間をより短縮することが可能となる。
ここで、「先行度」とは、想定した全処理のうち、どこまでの処理を実際に先行して実施することを規定したものをいう(以下の「印刷システム」に係る発明、「印刷プログラム」に係る発明、「印刷方法」に係る発明、「プリンタ」に係る発明について同じである)。
発明3に記載の印刷システムにおいて、前記データ処理部は、前記利用頻度が第一のしきい値未満のときは、前記印刷指示端末における編集中の印刷原稿データの中間データ化のみを実行し、前記利用頻度が前記第一のしきい値以上かつ第二のしきい値未満のときは、前記印刷原稿データの中間データ化とラスタ画像データ化とを実行し、前記利用頻度が前記第二のしきい値以上のときは、前記印刷原稿データの中間データ化とラスタ画像データ化と前記プリンタへのデータ転送とを実行することを特徴とするものである。
発明2〜4のいずれかに記載の印刷システムにおいて、前記印刷処理の種別は、アプリケーション毎、印刷指示端末毎、ユーザ毎、プリンタ毎のいずれかであることを特徴とするものである。
前述した印刷設定は、利用するアプリケーション毎や使用するユーザ毎によって異なり、かつ、その利用回数も印刷設定毎に変わってくる。そのため、本発明のようにこれらの印刷処理の種別を考慮することで的確な印刷設定を把握することができる。
印刷指示端末とプリンタとを有する印刷システムに利用される印刷プログラムであって、 コンピュータを、前記プリンタで印刷に利用された印刷設定の利用回数を取得して記録する印刷設定利用回数記録手段と、この印刷設定利用回数記録手段で記録された印刷処理のうち最も利用回数の多い印刷設定に基づいて、データ処理を前記印刷指示端末から印刷指示が行われる前に開始するデータ処理手段と、して機能させることを特徴とするものである。
発明6に記載の印刷プログラムにおいて、前記印刷設定利用回数記録手段は、前記プリンタで実行された印刷処理の種別と、当該印刷処理の種別毎に利用された印刷設定の利用回数とを取得して記録し、前記データ処理手段は、前記印刷処理の種別を判別し、その判別した種別において最も利用回数の多い印刷設定に基づいてデータ処理を開始するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、発明2と同様な効果が得られると共に、発明6と同様にソフトウェアによって前記印刷設定利用回数記録手段を実現することができるため、別個専用のコンピュータシステムやハードウェアを製作して実現する場合に比べて大幅なコスト削減が可能となり、優れた経済性を発揮することができる。
発明6又は7に記載の印刷プログラムにおいて、前記データ処理手段は、前記最も利用回数の多い印刷設定の利用頻度に応じてデータ処理の先行度を決定することを特徴とするものである。
これによって、発明3と同様な効果が得られると共に、発明6と同様にソフトウェアによって前記データ処理手段を実現することができるため、別個専用のコンピュータシステムやハードウェアを製作して実現する場合に比べて大幅なコスト削減が可能となり、優れた経済性を発揮することができる。
発明8に記載の印刷プログラムにおいて、前記データ処理手段は、前記利用頻度が第一のしきい値未満のときは、前記印刷指示端末における編集中の印刷原稿データの中間データ化のみを実行し、前記利用頻度が前記第一のしきい値以上かつ第二のしきい値未満のときは、前記印刷原稿データの中間データ化とラスタ画像データ化とを実行し、前記利用頻度が前記第二のしきい値以上のときは、前記印刷原稿データの中間データ化とラスタ画像データ化と前記プリンタへのデータ転送とを実行することを特徴とするものである。
これによって、発明4と同様な効果が得られると共に、発明6と同様にソフトウェアによって前記データ処理手段を実現することができるため、別個専用のコンピュータシステムやハードウェアを製作して実現する場合に比べて大幅なコスト削減が可能となり、優れた経済性を発揮することができる。
発明7〜9のいずれかに記載の印刷プログラムにおいて、前記印刷処理の種別は、アプリケーション毎、印刷指示端末毎、ユーザ毎、プリンタ毎のいずれかであることを特徴とするものである。
これによって、発明5と同様な効果が得られると共に、発明6と同様にソフトウェアによって前記データ処理手段を実現することができるため、別個専用のコンピュータシステムやハードウェアを製作して実現する場合に比べて大幅なコスト削減が可能となり、優れた経済性を発揮することができる。
印刷の種別毎に過去の印刷設定の利用回数を記録し、当該記録から各印刷種別毎に利用回数の最も高い印刷設定を選択し、当該印刷設定に基づいて、印刷指示がある前に、データ処理を開始するようにしたことを特徴とするものである。
発明11に記載の印刷方法において、前記データ処理は、採用した印刷設定の利用頻度に応じてデータ処理の先行度を決定すると共に、前記利用頻度が第一のしきい値未満の「小」のときは、編集中の印刷原稿データの中間データ化のみを実行し、前記利用頻度が前記第一のしきい値以上かつ第二のしきい値未満の「中」のときは、前記印刷原稿データの中間データ化とラスタ画像データ化とを実行し、前記利用頻度が前記第二のしきい値以上の「大」のときは、前記印刷原稿データの中間データ化とラスタ画像データ化とプリンタへのデータ転送とを実行するようにしたことを特徴とするものである。
これによって、その印刷設定の選択頻度に応じて先行度を「大」、「中」、「小」の3段階に分けて判断すれば発明11、12と同様に、無駄なデータ処理がなされるのを回避してより的確なデータ処理を実施することができる。
発明11又は12に記載の印刷方法において、前記印刷設定を選択した後に、前記印刷設定の操作状況を監視し、当該操作状況に応じてデータ処理対象となる印刷設定の内容を変化させるようにしたことを特徴とするものである。
これによって、過去の傾向と異なる傾向の印刷設定を行った場合でも、これを的確に把握して最適な印刷設定を採用することができるため、無駄が少ない的確なデータ処理を達成することができる。
印刷設定が変更可能なプリンタであって、 印刷に利用された実際の印刷設定の利用回数を取得して記録する印刷設定利用回数記録部と、当該印刷設定利用回数記録部に記録された印刷処理のうち最も利用回数の多い印刷設定に基づいて、印刷指示が行われる前に、データ処理を開始するデータ処理部と、を有することを特徴とするプリンタ。
さらに、前記印刷システムのように、印刷指示端末を用いることなく、プリンタ単体で各機能を実現することができる。
発明14に記載のプリンタにおいて、前記印刷設定利用回数記録部は、前記プリンタで実行された印刷処理の種別と、当該印刷処理の種別毎に利用された印刷設定の利用回数とを取得して記録し、前記データ処理部は、前記印刷処理の種別を判別し、その判別した種別において最も利用回数の多い印刷設定に基づいてデータ処理を開始するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、発明2と同様に、先行的に利用した印刷設定と実際に利用された印刷設定とが整合する確率がより高くなり、データ処理のやり直し頻度をより低く抑えることが可能となる。
発明14又は15に記載のプリンタにおいて、前記データ処理部は、前記最も利用回数の多い印刷設定の利用頻度に応じてデータ処理の先行度を決定することを特徴とするものである。
また、利用した印刷設定の利用頻度が低い場合には、その印刷設定が印刷処理に採用される可能性も高くないものと判断して、データ処理の先行的処理量を減らすことで、実際に利用された印刷設定と異なった場合でも先行的に生成したデータが無駄になる確率を減らすことができると共に、そのデータ処理に要するリソースが無駄に浪費されるのを回避できる。
発明16に記載のプリンタにおいて、前記データ処理部は、前記利用頻度が第一のしきい値未満のときは、前記印刷指示端末における編集中の印刷原稿データの中間データ化のみを実行し、前記利用頻度が前記第一のしきい値以上かつ第二のしきい値未満のときは、前記印刷原稿データの中間データ化とラスタ画像データ化とを実行し、前記利用頻度が前記第二のしきい値以上のときは、前記印刷原稿データの中間データ化とラスタ画像データ化、並びに前記プリンタへのデータ転送とを実行することを特徴とするものである。
これによって、発明4と同様に、データ処理が無駄になる確率を小さくしてより的確なデータ処理を実施することができる。
発明14〜17のいずれかに記載のプリンタにおいて、前記印刷処理の種別は、アプリケーション毎、印刷指示端末毎、ユーザ毎、プリンタ毎のいずれかであることを特徴とするものである。
これによって、発明5と同様に的確な印刷設定を把握することができる。
少なくとも1組以上の印刷指示端末とプリンタとを有する印刷システムであって、前記プリンタで選択された印刷設定の選択回数を取得して記録する印刷設定選択回数記録部と、この印刷設定選択回数記録部に記録された印刷処理のうち最も選択回数の多い印刷設定を採用し、その印刷設定に基づいて、ユーザから明示的な印刷指示が行われる前に、先行的にデータ処理を行うデータ処理部と、を有することを特徴とするものである。
また、前記プリンタで最も選択回数の多い印刷設定を採用し、その印刷設定に基づいてデータ処理を行うようにしたことから、実際に選択された印刷設定との整合性が高くなり、データ処理のやり直す確率を低く抑えることも可能となる。
発明19に記載のプレレンダリング印刷システムにおいて、前記印刷設定選択回数記録部は、前記プリンタで実行された印刷処理の種別とこの種別毎に選択された印刷設定の選択回数とを取得して記録し、前記データ処理部は、前記印刷処理の種別を判別し、その判別した種別において最も選択回数の多い印刷設定を採用することを特徴とするものである。
これによって、先行的に選択した印刷設定と実際に選択された印刷設定とが整合する確率がより高くなり、データ処理のやり直し頻度をより低く抑えることが可能となる。
発明19又は20に記載のプレレンダリング印刷システムにおいて、前記データ処理部は、採用した印刷設定の選択頻度に応じてデータ処理の先行度を決定し、この先行度に応じてデータ処理方法を適宜選択することを特徴とするものである。
すなわち、本発明は発明19又は20で選択した印刷設定の選択頻度までも考慮し、選択頻度が高ければ、その印刷設定がそのまま実際に採用される確率が高いものと判断してより先行的にデータ処理を進めるようにしたものである。
また、発明19又は20で選択した印刷設定の選択頻度が低い場合には、その印刷設定が実際に採用される可能性も高くないものと判断して、データ処理の先行的処理量を減らすことで、実際に選択された印刷設定と異なった場合でも先行的に生成したデータが無駄になる確率を減らすことができると共に、そのデータ処理に要する印刷指示端末やプリンタ、サーバ等のリソースが無駄に浪費されるのを回避できる。
発明21に記載のプレレンダリング印刷システムにおいて、前記データ処理部のデータ処理方法は、前記先行度が第一のしきい値未満のときは、前記印刷指示端末における編集中の印刷原稿データの中間データ化のみを実行する方法と、前記先行度が前記第一のしきい値以上かつ第二のしきい値未満のときは前記印刷原稿データの中間データ化とラスタ画像データ化とを順次実行する方法と、前記先行度が前記第二のしきい値以上のときは前記印刷原稿データの中間データ化とラスタ画像データ化、並びに前記プリンタへのデータ転送とを順次実行する方法と、から選択されることを特徴とするものである。
発明20〜22のいずれかに記載のプレレンダリング印刷システムにおいて、前記印刷処理の種別は、アプリケーション毎、印刷指示端末毎、ユーザ毎、プリンタ毎のいずれかであることを特徴とするものである。
前述した印刷設定は、利用するアプリケーション毎や使用するユーザ毎によって異なり、かつ、その選択回数も印刷設定毎に変わってくる。そのため本発明のようにこれらの印刷処理の種別を考慮することで的確な印刷設定を把握することができる。
少なくとも1組以上の印刷指示端末とプリンタとを有する印刷システムに利用されるコンピュータを、前記プリンタで選択された印刷設定の選択回数を取得して記録する印刷設定選択回数記録手段と、この印刷設定選択回数記録部に記録された印刷処理のうち最も選択回数の多い印刷設定を採用し、その印刷設定に基づいて、ユーザから明示的な印刷指示が行われる前に、先行的にデータ処理を行うデータ処理手段と、して機能させることを特徴とするものである。
印刷の種別毎に過去の印刷設定の選択回数を記録し、その記録から各印刷種別毎に選択回数の最も高い印刷設定を選択し、その印刷設定に基づいて、ユーザから明示的な印刷指示がある前に、先行的にデータ処理を行うようにしたことを特徴とするものである。
これによって、発明19と同様に、従来と比べて極めて早い段階で的確なデータ処理が行われるため、ユーザが印刷開始を指示した後のデータ処理が大幅に少なくなって印刷開始までの時間を大幅に短縮することができ、また、発明2と同様に印刷処理の種別毎に最も選択回数の多い印刷設定に基づいてデータ処理を行うようにしたことから、実際に選択された印刷設定と整合する確率が極めて高く、データ処理のやり直し頻度を低下させることができる。
発明25に記載のプレレンダリング印刷方法において、前記データ処理は、採用した印刷設定の選択頻度に応じてデータ処理の先行度を決定すると共に、その先行度が第一のしきい値未満の「小」のときは、編集中の文書データの中間データ化のみを実行し、その先行度が前記第一のしきい値以上かつ第二のしきい値未満の「中」のときは、前記文書データの中間データ化とラスタ画像データ化とを順次実行し、その先行度が前記第二のしきい値以上の「大」のときは、前記文書データの中間データ化とラスタ画像データ化、並びにプリンタへのデータ転送を順次実行するようにしたことを特徴とするものである。
これによって、その印刷設定の選択頻度に応じて先行度を「大」、「中」、「小」の3段階に分けて判断すれば発明21、22と同様に、無駄なデータ処理がなされるのを回避してより的確なデータ処理を実施することができる。
発明25又は26に記載のプレレンダリング印刷方法において、前記印刷設定を選択した後に、ユーザの操作状況を監視しその操作状況に応じてデータ処理対象となる印刷設定の内容を変化させるようにしたことを特徴とするものである。
これによって、過去の傾向と異なる傾向の印刷設定を行った場合でも、これを的確に把握して最適な印刷設定を採用することができるため、無駄が少ない的確なデータ処理を達成することができる。
図1は、本発明に係る(プレレンダリング)印刷システムの全体の構成を示したものであり、例えば、イーサネット(登録商標)に代表されるLAN等の通信ネットワークN上に、複数のユーザ共用又は特定のユーザ専用の印刷指示端末Tと、複数のプリンタPとが相互に情報通信可能に接続されて構成されている。
すなわち、この印刷設定利用回数記録部20には、例えば、図6に示すように、印刷原稿データ編集機能を提供するアプリケーションソフトウェアの種類(アプリケーション名)501と、そのアプリケーション毎に実行された印刷設定の利用回数合計502、並びにその印刷設定の内訳がその印刷設定毎の利用回数503で記録されている。
2.用紙種類 :普通紙、光沢紙、…
3.印刷方向 :縦、横
4.印刷色 :カラー、モノクロ…
5.印刷品質 :速い(速さ重視)、きれい(画質重視)…
6.レイアウト:割付面数(用紙1頁に入れる原稿頁数)
次に、図2に戻り、プリンタドライバ30は、従来と同様にアプリケーションソフトウェアやOSと共に印刷指示端末Tに組み込まれて利用されるプリンタ用のデバイスドライバであり、図示するように、印刷設定インターフェース31と、データ処理制御部32と、印刷要求登録部33と、データ処理部35とから主に構成されている。
データ処理制御部32は、前記印刷設定利用回数記録部20を参照して所定のデータ処理方法を決定し、決定したデータ処理方法をデータ処理部35へ渡す機能を提供するものであり、その詳細は後述する。
例えば、図6に示すような内容の印刷設定利用回数記録テーブルが前記印刷設定利用回数記録部20に記録されている状態で、その後、アプリケーション:「ドキュメント編集」601で、印刷設定「C」が利用されて印刷が1回実行された場合には、利用回数合計502の欄の数値を「80」→「81」に変更すると共に、印刷設定「C」の欄の数値を「50」→「51」に変更して印刷設定利用回数記録テーブルの内容を更新するようになっている。
また、このデータ処理部35には、さらにPDL等の中間(言語)データを生成する中間データ生成機能36と、ラスタ(画像)データまで生成するラスタデータ生成機能37と、これら各データを一時的に記憶しておくデータ記憶機能38と、処理データをプリンタP側へ転送するデータ転送機能39が備えられており、前記データ処理制御部32によって決定されたデータ処理方法に基づいてこれら各機能36,37,38,39が単独にあるいは並行して機能するようになっている。
印刷指示端末TのCPU60において、図5のフローが実行されると、プリンタドライバ30のデータ処理制御部32は、最初のステップS100において、その印刷指示端末Tに対するユーザの操作状況を監視し、印刷要求送信可能な、すなわち監視対象のアプリケーションが起動したか否かを判断する。
このステップS102のデータ処理方法決定フローとしては、例えば、図7に示すように、先ず最初のステップS200でその起動したアプリケーションの種類の判別を行った後、次のステップS202に移行して印刷設定利用回数記録部20に記録された印刷設定利用回数記録テーブルの中から前ステップS200で判別したアプリケーションについての記録を参照して利用回数の最も多い印刷設定を処理対象として選択する。
次に、このようにして利用回数の最も多い印刷設定が選ばれたならば、図5のフローに戻って次のステップS104に移行してプリンタドライバ30のデータ処理部35が直ちに、その印刷設定に基づいて、ユーザから明示的な印刷指示が行われる前に先行的にデータ処理(プレレンダリング)を行う。例えば、選択された印刷設定の内容が、「用紙サイズ:A4」、「用紙種類:普通紙」、「印刷方向:縦」、「印刷色:モノクロ」、「印刷品質:速い」、「割付面数:1」であれば、ユーザによるアプリケーションの編集・操作状況等を逐一監視し、その操作情報を取得(フックともいう)してそれに見合ったラスタデータ(あるいは中間データ)を先行的に作成する。
そして、このステップS104においては、このようにして操作情報等を元にアプリケーション操作中にレンダリングを実行することになるが、その操作中にユーザによる印刷設定の変更があるか否かも同時に監視することになる(ステップS106)。
これによって、ユーザが印刷開始を指示した後のデータ処理量が大幅に少なくなって、印刷指示から印刷開始までの時間を大幅に短縮することができる。
しかも、過去の印刷処理のうち最も利用回数の多い印刷設定をそのアプリケーション毎に選択し、その印刷設定に基づいて、ユーザから明示的な印刷指示が行われる前に、先行的にデータ処理を開始するようにしたことから、実際に利用された印刷設定との整合性が高くなり、データ処理をやり直す確率を低く抑えることが可能となる。
すなわち、本実施の形態は、図8のフローに示すように、先ず、前記図5のステップS102のデータ処理方法決定フローにおいて前述したステップS204で利用回数の最も多い印刷設定を処理対象として選択したならば、さらに次のステップS206に移行してその選択した印刷設定の選択頻度を算出してから、次のステップS208でその選択頻度に応じてデータ処理の先行度を判定し、その先行度に従ってデータ処理を実行するようにしたものである。
従って、「画像ビューア」603を実行する場合には、図10に示すように、全10頁以上ある印刷原稿データのうち、9頁まで中間データ化が行われると共に、4〜6頁まではさらにラスタ(画像)データ化が行われ、最初の3頁に至ってはそのまま確定したデータと同様に既にプリンタPへ転送されることになる。
また、処理データが無駄になる確率を減らすことができると共に、そのデータ処理に要する印刷指示端末TやプリンタP等のリソースを節約することが可能となる。
さらに、印刷設定利用回数記録部20とデータ処理部30とを印刷指示端末T内に設置した例で説明したが、これらは必ずしも各印刷指示端末T内に設置する必要はなく、いずれか一つの印刷指示端末T内、プリンタP内、あるいはプリンタサーバ等のサーバS内等のシステムのどこにあっても構わない。
明確に分離している形態に限定されるものでなく、それらを一つの筐体内に一体的に収容したもの、例えば、CFメディア等を直接プリンタ筐体に差し込んで印刷することができるようなシステムも本発明に含まれることは勿論である。
Claims (6)
- 印刷設定が変更可能なプリンタであって、
印刷に利用された印刷設定の利用回数を記録する印刷設定利用回数記録部と、
当該印刷設定利用回数記録部に記録された印刷設定の利用回数のうち最も利用回数の多い印刷設定に基づいて、データ処理を印刷指示端末から印刷指示が行われる前に開始するデータ処理部とを有し、
前記印刷設定利用回数記録部は、実行された印刷処理の種別と、当該印刷処理の種別毎に利用された印刷設定の利用回数とを記録し、
前記データ処理部は、印刷処理の種別を判別すると共に、その判別した種別において最も利用回数の多い印刷設定を判別し、判別した当該印刷設定の利用頻度に応じてデータ処理の先行度を決定してからその先行度に基づいてデータ処理を開始することを特徴とするプリンタ。 - 請求項1に記載のプリンタにおいて、
前記データ処理部は、前記利用頻度が第一のしきい値未満のときは、前記印刷指示端末における編集中の印刷原稿データの中間データ化のみを実行し、
前記利用頻度が前記第一のしきい値以上かつ第二のしきい値未満のときは、前記印刷原稿データの中間データ化とラスタ画像データ化とを実行し、
前記利用頻度が前記第二のしきい値以上のときは、前記印刷原稿データの中間データ化とラスタ画像データ化、およびデータ転送とを実行することを特徴とするプリンタ。 - 請求項1または2に記載のプリンタにおいて、
前記印刷処理の種別は、アプリケーション毎、印刷指示端末毎、ユーザ毎のいずれかであることを特徴とするプリンタ。 - 印刷指示端末とプリンタとを有する印刷システムであって、
前記プリンタで印刷に利用された印刷設定の利用回数を記録する印刷設定利用回数記録部と、
当該印刷設定利用回数記録部に記録された印刷設定の利用回数のうち、最も利用回数の多い印刷設定に基づいて、データ処理を前記印刷指示端末から印刷指示が行われる前に開始するデータ処理部とを有し、
前記印刷設定利用回数記録部は、前記プリンタで実行された印刷処理の種別と、当該印刷処理の種別毎に利用された印刷設定の利用回数とを記録し、
前記データ処理部は、印刷処理の種別を判別すると共に、その判別した種別において最も利用回数の多い印刷設定を判別し、判別した当該印刷設定の利用頻度に応じてデータ処理の先行度を決定してからその先行度に基づいてデータ処理を開始することを特徴とする印刷システム。 - 印刷指示端末から印刷指示がある前に、その印刷処理の種別を判別すると共に過去の印刷設定利用回数記録を参照してその印刷処理の種別において最も利用回数の多い印刷設定を判別し、判別した当該印刷設定の利用頻度に応じてデータ処理の先行度を決定してからその先行度に基づいてデータ処理を開始することを特徴とする印刷方法。
- 印刷設定が変更可能なプリンタに利用される印刷プログラムであって、
コンピュータを、
印刷に利用された印刷設定の利用回数を記録する印刷設定利用回数記録手段と、
当該印刷設定利用回数記録手段で記録された印刷設定の利用回数のうち最も利用回数の多い印刷設定に基づいて、データ処理を印刷指示端末から印刷指示が行われる前に開始するデータ処理手段として機能させると共に、
前記印刷設定利用回数記録手段を、実行された印刷処理の種別と、当該印刷処理の種別毎に利用された印刷設定の利用回数とを記録するように機能させ、
前記データ処理手段を、印刷処理の種別を判別し、その判別した種別において最も利用回数の多い印刷設定を判別し、判別した当該印刷設定の利用頻度に応じてデータ処理の先行度を決定してからその先行度に基づいてデータ処理を開始するように機能させることを特徴とする印刷プログラム。
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