JP2008210174A - 印刷システム、印刷方法、印刷プログラム - Google Patents

印刷システム、印刷方法、印刷プログラム Download PDF

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JP2008210174A
JP2008210174A JP2007046590A JP2007046590A JP2008210174A JP 2008210174 A JP2008210174 A JP 2008210174A JP 2007046590 A JP2007046590 A JP 2007046590A JP 2007046590 A JP2007046590 A JP 2007046590A JP 2008210174 A JP2008210174 A JP 2008210174A
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Atsuji Nagahara
敦示 永原
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Abstract

【課題】不特定多数の印刷ジョブをまとめて印刷することにより様々な印刷設定に対応す
る。
【解決手段】複数の印刷データに含まれる各々の印刷ジョブ仕様データを取得する印刷ジ
ョブ仕様データ取得手段11と、各々の印刷ジョブ仕様データをまとめ印刷用の印刷ジョ
ブ仕様データに変換する際に参照されるまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブル
21と、印刷ジョブ仕様データをまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換する印刷ジョ
ブ仕様データ変換手段13と、印刷ジョブ設定データを推論する推論手段14と、コンテ
ンツデータを変換するコンテンツデータ変換手段15と、印刷ジョブ設定データと、変換
後のコンテンツデータとを保持するスプール手段16と、印刷タイミングを制御する印刷
制御手段17と、実際に印刷を行う印刷実行手段18とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、不特定多数の複数の印刷ジョブをまとめて印刷する印刷システム、印刷方法
、印刷プログラムに関する。
一般に、ページ記述言語(PDL:Page Description Langua
ge)による印刷データを印刷する際、印刷ジョブに関する情報を印刷ジョブ定義データ
(JDF:Job Definition Format)として扱い、この印刷ジョブ
定義データを印刷装置設定用の印刷ジョブ設定データに変換し、この印刷ジョブ設定デー
タを受け取ってから印刷を行う方法が知られている。
印刷ジョブ定義データは、印刷ジョブ仕様データを含み、この印刷ジョブ仕様データは
、印刷処理によって最終成果物として所望する印刷物の仕様が記載された情報を言う。従
って、この印刷ジョブ定義データを印刷装置用の設定データとしての印刷ジョブ設定デー
タに変換する必要がある。
この場合、制御コード(PJL(Printer Job Language)など)
や、ページ記述言語(PDL(Page Description Language)
)(代表的なものは、Post Scriptなど)等の手段により、印刷装置の設定が
可能になっているが、印刷ジョブ仕様データが複数の場合、まとめて印刷ジョブ設定デー
タに変換する場合がある。
このような印刷ジョブ設定データへの変換手段を有する発明として、特許文献1には、
複数部数の印刷を、少ないメモリで1部ずつまとめて行う装置であり、印刷データを受信
すると、その先頭にスプールコマンドが有るか判定し、有ればスプールコマンドの処理を
行い、なければその他のデータとして処理し、スプールコマンドとしての処理では、それ
に続く印刷データをスプール領域に移動し、その他の処理では、複数部の印刷を行ってい
る場合にはスプール領域からデータを読み出して指定された部数印刷し、そうでない場合
には受信バッファからデータを読み出して印刷出力する装置が記載されている。
また、特許文献2には、複数の文書ファイルから成る印刷データを印刷機へ転送して印
刷する際に、まとめて印刷すべき印刷データをグループ単位で印刷処理するために、ユー
ザAのPCクライアントからグループIDとして「グループA」がファイルのヘッダー部
に付加された複数のファイルをプリンタに転送して、バッファ記憶部にスプーリングし、
また、ユーザBのPCクライアントからグループIDが付加されていない報告書のファイ
ルを1つプリンタに転送して、バッファ記憶部にスプーリングし、ユーザAの複数のファ
イルの間に、ユーザBのファイルが紛れ込んでスプーリングされている場合でも、プリン
タが印刷処理を行う場合に、グループIDの確認を行い、同じグループIDを持ったファ
イルをまとめて印刷処理する方法が記載されている。
また、特許文献3では、従来、複数の資料をまとめて指定時刻に印刷する場合、印刷装
置によって性能が異なるため、いつまでに資料を集めて印刷を開始すればよいかわからな
いため、データ保存機能をもつ印刷装置内において、ある特定の場所に保存された複数の
資料を指定された時刻に間に合うようにマージ・加工する手段と指定された時刻までに印
刷可能な分量を表示する手段と指定された時刻に印刷が間に合わなかった資料に資料の使
用目的を明記した表紙を付加して印刷する手段とを有するデータ管理・印刷システムを提
案している。
また、特許文献4には、長い節電時間が確保できるだけでなく、必要な印刷物を必要と
するときにまとめて得ることができる印刷装置を提供するもので、節電モード中、印刷ジ
ョブを受信すると、受信した印刷データから画像データを生成してページメモリ16等に
記憶し、受信した印刷ジョブを表示する処理を繰り返して、画像データをページメモリ等
に蓄積する。節電解除コマンドが入力されれば、IOT(Image Output T
erminal)部に通常の電力供給を開始して復帰処理を行い、優先処理された印刷ジ
ョブがあれば、指定された印刷ジョブの画像データをまとめて印刷する装置が記載されて
いる。
特開平10−222319号公報 特開平11−55496号公報 特開2006−171862号公報 特開2004−284281号公報
しかしながら、特許文献1記載の発明は、スプールコマンドの信号によってデータをマ
ージするものであるが、スプールのみでは、様々な印刷設定に対応できないという問題が
あった。
また、特許文献2記載の発明では、ユーザごとにまとめて印刷するので、ユーザ毎のス
プールのみでは、様々な印刷設定に対応できないという問題があった。
また、特許文献3記載の発明では、指定時刻に合わせるのみで、印刷するもので、様々
な印刷設定に対応できないという問題があった。
また、特許文献4記載の発明では、様々な印刷仕様に応じた「まとめ印刷」ができない
という問題があった。その理由は、印刷ジョブ仕様データから自動的に判断し、印刷ジョ
ブ仕様データ変換テーブルに応じてまとめて印刷した場合、プリンタの設定を固定してい
るので、印刷できない印刷データが多く存在してしまうからである。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであって、不特定多数の印刷ジョブをま
とめて印刷することにより様々な印刷設定に対応できる印刷システム、印刷方法、印刷プ
ログラムを提供することを目的としている。
〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1の印刷システムは、
印刷データに含まれる印刷ジョブ仕様データを取得する印刷ジョブ仕様データ取得手段
と、
前記印刷ジョブ仕様データをまとめて印刷を行うためのまとめ印刷用の印刷ジョブ仕様
データに変換する際に参照されるまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルと、
前記まとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルを用いて、前記印刷ジョブ仕様デ
ータをまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換する印刷ジョブ仕様データ変換手段と、
前記印刷ジョブ仕様データ変換手段によって変換されたまとめ印刷用印刷ジョブ仕様デ
ータに基づいて、印刷ジョブ設定データを推論する推論手段と、
前記印刷データに含まれるコンテンツデータを、前記印刷ジョブ設定データに基づいて
変換するコンテンツデータ変換手段と、
前記コンテンツデータ変換手段によって変換された変換後のコンテンツデータとを保持
するスプール手段と、
前記スプール手段に保存された前記変換後のコンテンツデータの印刷タイミングを制御
する印刷制御手段と、
前記印刷制御手段により印刷指示が出されたときに印刷を行う印刷実行手段とを有する
ことを特徴とする。
この構成によれば、印刷ジョブ仕様データ取得手段により印刷データに含まれる印刷ジ
ョブ仕様データを取得すると、前記印刷ジョブ仕様データをまとめて印刷を行うためのま
とめ印刷用の印刷ジョブ仕様データに変換する際に参照されるまとめ印刷用印刷ジョブ仕
様データ変換テーブルを用いて、印刷ジョブ仕様データ変換手段により前記印刷ジョブ仕
様データをまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換し、推論手段によって前記印刷ジョ
ブ仕様データ変換手段によって変換されたまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに基づいて
、印刷ジョブ設定データを推論し、また、コンテンツデータ変換手段により前記印刷デー
タに含まれるコンテンツデータを、前記印刷ジョブ設定データに基づいて変換した後、前
記コンテンツデータ変換手段によって変換された変換後のコンテンツデータとをスプール
手段によって保持し、前記スプール手段に保存された前記変換後のコンテンツデータの印
刷タイミングを印刷制御手段により制御し、前記印刷制御手段により印刷指示が出された
ときに印刷実行手段により印刷を行うので、様々な印刷ジョブ仕様データが入力されても
、変換テーブルを用いて印刷ジョブ仕様データ推論前にまとめ印刷用の仕様データに変換
することにより、これら印刷ジョブ仕様データを適切にまとめた「まとめ印刷」を実行す
ることができるという効果が得られる。
なお、「印刷ジョブ仕様データ」とは、印刷処理によって最終成果物として所望する印
刷物の仕様が記載されたデータを言う。具体的には、例えば、仕上がり用紙サイズ、印刷
媒体の種類、折り方および断裁方法、綴じ位置、綴じ方、印刷部数、両面印刷方法、印刷
対象となる文書データおよびページ、並びに使用するインクに関する情報が含まれる。
〔形態2〕 形態2の発明は、形態1の印刷システムに係り、
前記印刷ジョブ仕様データに記述された印刷情報に基づいて、まとめて印刷することが
可能か否かを判定するまとめ印刷判定手段を有することを特徴とする。
この構成によれば、まとめ印刷判定手段により、前記印刷ジョブ仕様データに記述され
た印刷情報に基づいて、まとめて印刷することが可能か否かを判定するので、まとめて印
刷できない場合においても、個別に印刷を行うことができるし、あるいは、印刷そのもの
を中止することができ、無駄な印刷を省くことができるという効果が得られる。
〔形態3〕 形態3の発明は、形態1または2の印刷システムに係り、
前記まとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルを設定するテーブル設定手段を有
することを特徴とする。
この構成によれば、テーブル設定手段により前記まとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変
換テーブルを様々に設定することができるので、まとめ印刷設定のバリエーションを広く
設定することができるという効果が得られる。
〔形態4〕 形態4の発明は、形態1〜3のいずれか1の印刷システムに係り、
前記変換後のコンテンツデータの印刷タイミングを設定し、その設定情報を前記印刷制
御手段に送る印刷制御設定手段を有することを特徴とする。
この構成によれば、印刷制御設定手段を用いて、前記変換後のコンテンツデータの印刷
タイミングを種々に設定し、前記印刷制御手段に送ることができるので、スプール手段に
より予め保存している印刷ジョブ設定データ及び変換後のコンテンツデータに基づいて、
所望のときに所望のまとめ印刷を行うことができるという効果が得られる。
〔形態5〕 形態5の発明は、形態4の印刷システムに係り、
前記印刷制御設定手段は、前記印刷タイミングを、時刻,時間,スプール数,ユーザの
種類,又は出力するページ数の少なくとも一つに基づいて設定することを特徴とする。
この構成によれば、指定時間、指定インターバル、指定スプール数、指定ユーザ数、指
定ユーザの種類、出力するページ数などに応じて印刷を実行することができ、適切なまと
め印刷を行うことができるという効果が得られる。
〔形態6〕 形態6の印刷方法は、
印刷データに含まれる印刷ジョブ仕様データを取得する印刷ジョブ仕様データ取得ステ
ップと、
前記印刷ジョブ仕様データをまとめて印刷を行うためのまとめ印刷用の印刷ジョブ仕様
データに変換する際に参照されるまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルを格納
する格納ステップと、
前記まとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルを用いて、前記印刷ジョブ仕様デ
ータをまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換する印刷ジョブ仕様データ変換ステップ
と、
前記印刷ジョブ仕様データ変換ステップによって変換されたまとめ印刷用印刷ジョブ仕
様データに基づいて、印刷ジョブ設定データを推論する推論ステップと、
前記印刷データに含まれるコンテンツデータを、前記印刷ジョブ設定データに基づいて
変換するコンテンツデータ変換ステップと、
前記コンテンツデータ変換ステップによって変換された変換後のコンテンツデータとを
保持するスプールステップと、
前記スプールステップに保存された前記変換後のコンテンツデータの印刷タイミングを
制御する印刷制御ステップと、
前記印刷制御ステップにより印刷指示が出されたときに印刷を行う印刷実行ステップと
を含むことを特徴とする。
この構成によれば、印刷ジョブ仕様データ取得ステップにより印刷データに含まれる印
刷ジョブ仕様データを取得すると、前記印刷ジョブ仕様データをまとめて印刷を行うため
のまとめ印刷用の印刷ジョブ仕様データに変換する際に参照されるまとめ印刷用印刷ジョ
ブ仕様データ変換テーブルを用いて、印刷ジョブ仕様データ変換ステップにより前記印刷
ジョブ仕様データをまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換し、推論ステップによって
前記印刷ジョブ仕様データ変換ステップによって変換されたまとめ印刷用印刷ジョブ仕様
データに基づいて、印刷ジョブ設定データを推論し、また、コンテンツデータ変換ステッ
プにより前記印刷データに含まれるコンテンツデータを、前記印刷ジョブ設定データに基
づいて変換した後、前記コンテンツデータ変換ステップによって変換された変換後のコン
テンツデータとを保持するスプールステップによって保持し、前記スプールステップに保
存された前記変換後のコンテンツデータの印刷タイミングを印刷制御ステップにより制御
し、前記印刷制御ステップにより印刷指示が出されたときに印刷実行ステップにより印刷
を行うので、様々な印刷ジョブ仕様データが入力されても、変換テーブルを用いて印刷ジ
ョブ仕様データ推論前にまとめ印刷用の仕様データに変換することにより、これら印刷ジ
ョブ仕様データを適切にまとめた「まとめ印刷」を実行することができるという効果が得
られる。
〔形態7〕 形態7の発明は、形態6の印刷方法に係り、
前記印刷ジョブ仕様データに記述された印刷情報に基づいて、まとめて印刷することが
可能か否かを判定するまとめ印刷判定ステップをさらに含むことを特徴とする。
この構成によれば、まとめ印刷判定ステップにより、前記印刷ジョブ仕様データに記述
された印刷情報に基づいて、まとめて印刷することが可能か否かを判定するので、まとめ
て印刷できない場合においても、個別に印刷を行うことができるし、あるいは、印刷その
ものを中止することができ、無駄な印刷を省くことができるという効果が得られる。
〔形態8〕 形態8の発明は、形態6または7の印刷方法に係り、
前記まとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルを設定するテーブル設定ステップ
をさらに含むことを特徴とする。
この構成によれば、テーブル設定ステップにより前記まとめ印刷用印刷ジョブ仕様デー
タ変換テーブルを様々に設定することができるので、まとめ印刷設定のバリエーションを
広く設定することができるという効果が得られる。
〔形態9〕 形態9の発明は、形態6〜8のいずれか1の印刷方法に係り、
前記変換後のコンテンツデータの印刷タイミングを設定し、その設定情報を前記印刷制
御ステップに送る印刷制御設定ステップをさらに含むことを特徴とする。
この構成によれば、印刷制御設定ステップを用いて、前記変換後のコンテンツデータの
印刷タイミングを種々に設定し、前記印刷制御ステップに送ることができるので、スプー
ルステップにより予め保存している印刷ジョブ設定データ及び変換後のコンテンツデータ
に基づいて、所望のときに所望のまとめ印刷を行うことができるという効果が得られる。
〔形態10〕 形態10の発明は、形態9の印刷方法に係り、
前記印刷制御設定ステップは、前記印刷タイミングを、時刻,時間,スプール数,ユー
ザの種類,又は出力するページ数の少なくとも一つに基づいて設定することを特徴とする

この構成によれば、指定時間、指定インターバル、指定スプール数、指定ユーザ数、指
定ユーザの種類、出力するページ数などに応じて印刷を実行することができ、適切なまと
め印刷を行うことができるという効果が得られる。
〔形態11〕 形態11の印刷プログラムは、
印刷データに含まれる印刷ジョブ仕様データを取得する印刷ジョブ仕様データ取得ステ
ップ、
前記印刷ジョブ仕様データをまとめて印刷を行うためのまとめ印刷用の印刷ジョブ仕様
データに変換する際に参照されるまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルを格納
する格納ステップ、
前記まとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルを用いて、前記印刷ジョブ仕様デ
ータをまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換する印刷ジョブ仕様データ変換ステップ

前記印刷ジョブ仕様データ変換ステップによって変換されたまとめ印刷用印刷ジョブ仕
様データに基づいて、印刷ジョブ設定データを推論する推論ステップ、
前記印刷データに含まれるコンテンツデータを、前記印刷ジョブ設定データに基づいて
変換するコンテンツデータ変換ステップ、
前記コンテンツデータ変換ステップによって変換された変換後のコンテンツデータとを
保持するスプールステップ、
前記スプールステップに保存された前記変換後のコンテンツデータの印刷タイミングを
制御する印刷制御ステップ、及び
前記印刷制御ステップにより印刷指示が出されたときに印刷を行う印刷実行ステップと
して実現される処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
この構成によれば、印刷ジョブ仕様データ取得ステップにより印刷データに含まれる印
刷ジョブ仕様データを取得すると、前記印刷ジョブ仕様データをまとめて印刷を行うため
のまとめ印刷用の印刷ジョブ仕様データに変換する際に参照されるまとめ印刷用印刷ジョ
ブ仕様データ変換テーブルを用いて、印刷ジョブ仕様データ変換ステップにより前記印刷
ジョブ仕様データをまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換し、推論ステップによって
前記印刷ジョブ仕様データ変換ステップによって変換されたまとめ印刷用印刷ジョブ仕様
データに基づいて、印刷ジョブ設定データを推論し、また、コンテンツデータ変換ステッ
プにより前記印刷データに含まれるコンテンツデータを、前記印刷ジョブ設定データに基
づいて変換した後、前記コンテンツデータ変換ステップによって変換された変換後のコン
テンツデータとを保持するスプールステップによって保持し、前記スプールステップに保
存された前記変換後のコンテンツデータの印刷タイミングを印刷制御ステップにより制御
し、前記印刷制御ステップにより印刷指示が出されたときに印刷実行ステップにより印刷
を行うので、様々な印刷ジョブ仕様データが入力されても、変換テーブルを用いて印刷ジ
ョブ仕様データ推論前にまとめ印刷用の仕様データに変換することにより、これら印刷ジ
ョブ仕様データを適切にまとめた「まとめ印刷」を実行することができるという効果が得
られる。
〔形態12〕 形態12の発明は、形態11の印刷プログラムに係り、
前記印刷ジョブ仕様データに記述された印刷情報に基づいて、まとめて印刷することが
可能か否かを判定するまとめ印刷判定ステップをさらに含むことを特徴とする。
この構成によれば、まとめ印刷判定ステップにより、前記印刷ジョブ仕様データに記述
された印刷情報に基づいて、まとめて印刷することが可能か否かを判定するので、まとめ
て印刷できない場合においても、個別に印刷を行うことができるし、あるいは、印刷その
ものを中止することができ、無駄な印刷を省くことができるという効果が得られる。
〔形態13〕 形態13の発明は、形態11または12の印刷プログラムに係り、
前記まとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルを設定するテーブル設定ステップ
をさらに含むことを特徴とする。
この構成によれば、テーブル設定ステップにより前記まとめ印刷用印刷ジョブ仕様デー
タ変換テーブルを様々に設定することができるので、まとめ印刷設定のバリエーションを
広く設定することができるという効果が得られる。
〔形態14〕 形態14の発明は、形態11〜13のいずれか1の印刷プログラムに係
り、
前記変換後のコンテンツデータの印刷タイミングを設定し、その設定情報を前記印刷制
御ステップに送る印刷制御設定ステップをさらに含むことを特徴とする。
この構成によれば、印刷制御設定ステップを用いて、前記変換後のコンテンツデータの
印刷タイミングを種々に設定し、前記印刷制御ステップに送ることができるので、スプー
ルステップにより予め保存している印刷ジョブ設定データ及び変換後のコンテンツデータ
に基づいて、所望のときに所望のまとめ印刷を行うことができるという効果が得られる。
〔形態15〕 形態15の発明は、形態14の印刷プログラムに係り、
前記印刷制御設定ステップは、前記印刷タイミングを、時刻,時間,スプール数,ユー
ザの種類,又は出力するページ数の少なくとも一つに基づいて設定することを特徴とする

この構成によれば、指定時間、指定インターバル、指定スプール数、指定ユーザ数、指
定ユーザの種類、出力するページ数などに応じて印刷を実行することができ、適切なまと
め印刷を行うことができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る印刷システムについて詳細に説明する
。なお、この印刷システムの各部をそれぞれ別個の装置に配置し、これらの装置を統合し
て1つの印刷システムとして機能させることもできるし、1つの装置内にこの印刷システ
ムの各部が配置された印刷装置として機能させることもできるし、あるいは、印刷を実行
する機能のみを他の装置が行うことにより印刷支援システム、印刷支援装置として機能さ
せることもできる。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態に係る印刷システムについて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。
この印刷システム1は、印刷ジョブ仕様データ取得手段11と、まとめ印刷判定手段1
2と、印刷ジョブ仕様データ変換手段13と、推論手段14と、コンテンツデータ変換手
段15と、スプール手段16と、印刷制御手段17と、印刷実行手段18と、印刷制御設
定手段19と、テーブル設定手段20と、印刷ジョブ仕様データ変換テーブル21と、推
論ルール22とを備える。
印刷ジョブ仕様データ取得手段11は、印刷データに含まれる印刷ジョブ仕様データを
抽出して取得する。なお、本実施形態及び以下の実施形態において、本発明が対象とする
印刷データは不特定多数のもので、印刷ジョブ仕様データも、この複数の印刷データの各
々に含まれるので、複数の印刷ジョブ仕様データを前提としている。なお、印刷ジョブ仕
様データとしては、用紙サイズ、面付け、インク種別、後工程情報などが含まれる。
まとめ印刷判定手段12は、複数の印刷ジョブ仕様データのまとめ印刷が可能か否かを
判定する。具体的には、まとめ印刷可能か否かのフラグ(まとめ印刷用フラグ)を用意し
、取得した印刷ジョブ仕様データのまとめ印刷のデータをチェックし、まとめ印刷を実行
するか否かを判定する。まとめ印刷を実行する場合は、次の動作に移行し、まとめ印刷を
実行しない場合は、推論手段を動作させ、すぐに印刷を行う。このように、まとめ印刷判
定手段12は、各々の印刷ジョブ仕様データに記述された印刷情報に基づいて、まとめて
印刷することが可能か否かを判定するので、まとめて印刷できない場合においても、個別
に印刷を行うことができるし、あるいは、印刷そのものを中止することができ、無駄な印
刷を省くことができる。
印刷ジョブ仕様データ変換手段13は、まとめ印刷判定手段12でまとめ印刷が可能と
判定された場合、印刷ジョブ仕様データ取得手段11で取得した複数の印刷ジョブ仕様デ
ータをまとめ印刷が可能なまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換する。
推論手段14は、印刷ジョブ仕様データ変換手段13で変換されたまとめ印刷用印刷ジ
ョブ仕様データ、又はまとめ印刷を行わない場合の印刷ジョブ仕様データを、実際に印刷
装置を用いて印刷を行うための印刷設定としての印刷ジョブ設定データに変換する。
コンテンツデータ変換手段15は、印刷ジョブ仕様データまたはまとめ印刷用印刷ジョ
ブ仕様データに基づいて印刷データに含まれているコンテンツデータを加工する。
スプール手段16は、コンテンツデータ変換手段15にて変換された変換後のコンテン
ツデータ、及び推論手段14にて推論変換された印刷ジョブ設定データを一時的に保存す
る。
印刷制御手段17は、スプール手段16にて保存されている変換後のコンテンツデータ
の印刷実行のタイミングを制御する。その際、印刷タイミングを、時刻,時間,スプール
数,ユーザの種類,又は出力するページ数の少なくとも一つに基づいて設定するようにす
れば、指定時間、指定インターバル、指定スプール数、指定ユーザ数、指定ユーザの種類
、出力する指定ページ数などに応じて印刷を実行することができ、適切なまとめ印刷を行
うことができる。
印刷設定手段19は、印刷制御手段17で行なわれる印刷実行のタイミングの制御につ
いて、例えば、指定時間での印刷、指定スプール数での印刷、指定ユーザのスプールが満
たされた時点での印刷、指定ユーザを含む指定個数での印刷などを設定することによって
、印刷実行のタイミングを設定する。
印刷実行手段18は、印刷制御手段17の指示により実際に変換後のコンテンツデータ
の印刷を実行する機能を有する。
テーブル設定手段20は、印刷ジョブ仕様データ変換手段13において印刷ジョブ仕様
データをまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換するためのテーブルを設定する。まと
め印刷用印刷ジョブ仕様データは、複数の印刷ジョブ仕様データをマージ(統合)可能な
ものに変換するものとする。
印刷ジョブ仕様データ変換テーブル21は、テーブル設定手段20で設定された印刷ジ
ョブ仕様データ変換テーブルを格納し、必要に応じて印刷ジョブ仕様データ変換手段13
の参照用に供される。
推論ルール22は、印刷ジョブ仕様データ又はまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データを印
刷ジョブ設定データに変換するための推論ルールであり、条件節と結果節とからなり、必
要に応じて推論手段14の参照用に供される。
上記構成により、印刷ジョブ仕様データ取得手段11により複数の印刷データに含まれ
る各々の印刷ジョブ仕様データを取得すると、各々の印刷ジョブ仕様データをまとめ印刷
用の印刷ジョブ仕様データに変換する際に参照されるまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ
変換テーブル21に基づいて、印刷ジョブ仕様データ変換手段13により印刷ジョブ仕様
データをまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換し、推論手段14によって印刷ジョブ
仕様データ変換手段13によって変換されたまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに基づい
て、印刷ジョブ設定データを推論し、また、コンテンツデータ変換手段15により印刷デ
ータに含まれるコンテンツデータを、印刷ジョブ設定データに基づいて変換した後、コン
テンツデータ変換手段15によって変換された変換後のコンテンツデータとをスプール手
段16によって保持し、スプール手段16に保存された変換後のコンテンツデータの印刷
タイミングを印刷制御手段17により制御し、印刷制御手段17により印刷指示が出され
たときに印刷実行手段18により実際に印刷を行うので、様々な印刷ジョブ仕様データが
入力されても、変換テーブルを用いて複数の印刷ジョブ仕様データ推論前にまとめ印刷用
の仕様データに変換することにより、これら複数の印刷ジョブ仕様データを適切にまとめ
た「まとめ印刷」を実行することができる。
図2は、コンピュータシステムのハードウェア構成を示す機能ブロック図である。
ここで、この印刷システム1は、印刷ジョブ仕様データ取得手段11、まとめ印刷判定
手段12、印刷ジョブ仕様データ変換手段13、推論手段14、コンテンツデータ変換手
段15、スプール手段16、印刷制御手段17、印刷制御設定手段19、印刷実行手段1
8などをソフトウェア上で実現するためのコンピュータシステムを備えており、そのハー
ドウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置である
CPU(Central Processing Unit)60と、主記憶装置(Ma
in Storage)を構成するRAM(Random Access Memory
)62と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)
64との間をPCI(Peripheral Component Interconn
ect)バスやISA(Industrial Standard Architect
ure)バス等からなる各種内外バス68で接続すると共に、このバス68に入出力イン
ターフェース(I/F)66を介して、HDD(Hard Disk Drive)など
の外部記憶装置(Secondary Storage)70や、印刷手段やCRT、L
CDモニター等の出力装置72、操作パネルやマウス、キーボード、スキャナなどの入力
装置74、および図示しない印刷指示装置などと通信するためのネットワークLなどを接
続したものである。
そして、電源を投入すると、ROM64等に記憶されたBIOS等のシステムプログラ
ムが、ROM64に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラム、あるいは、CD
−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などの記憶媒体を介して、ま
たはインターネットなどの通信ネットワークLを介して記憶装置70にインストールされ
た各種専用のコンピュータプログラムを同じくRAM62にロードし、そのRAM62に
ロードされたプログラムに記述された命令に従ってCPU60が各種リソースを駆使して
所定の制御および演算処理を行うことで前述したような各手段の各機能をソフトウェア上
で実現できるようになっている。
図3は、前述した印刷ジョブ仕様データの一例を示す図である。
印刷データは、印刷用のコンテンツデータと印刷ジョブ仕様データとから構成されてい
る。本実施形態においては、印刷ジョブ仕様データとして印刷ジョブ仕様データのみが含
まれ、従って、印刷データの中には、「コンテンツデータ」と「印刷ジョブ仕様データ」
とが含まれているものとする。
コンテンツデータは、印刷ジョブ仕様データに関連付けられた文書データであり、印刷
仕様に基づいた印刷処理の対象となる電子的な文書をいう。関連付けの方法は、印刷ジョ
ブ仕様データの中に直接文書データが埋め込まれても良いし、印刷ジョブ仕様データにU
RL(Uniform Resource Locator)やファイルパス等の文書デ
ータの所在のみが記載されても良い。また、印刷ジョブ仕様データに複数の文書データが
関連つけられても良い。
印刷ジョブ仕様データは、印刷処理によって最終成果物として所望する印刷物の仕様が
記載された情報をいう。具体的には、仕上がり用紙サイズ、印刷媒体の種類、折り方およ
び断裁方法、綴じ位置、綴じ方、印刷部数、両面印刷方法、印刷対象となる文書データ及
びページ、並びに使用するインクに関する情報も含まれる。印刷ジョブ設定データは、最
終成果物の仕様のみ記述すればよく、従って、何らかの形で印刷ジョブ設定データからそ
の仕様を満たすような印刷ジョブ設定データに変換を行う必要がある。
例えば、図3に示す印刷ジョブ仕様データは、含まれる印刷データのID番号として、
001、002、003、004、005の5種類あり、それぞれに対して、「仕上がり
用紙サイズ」、「用紙種別」、「カラー」、「片面/両面」、「綴じ位置」、「綴じ種別
」、「まとめ印刷の可否」が掲載されている。
まず、ID番号001については、仕上がり用紙サイズは「A4ポートレート」、用紙
種別は「普通紙」、カラー/モノクロは「カラー」、片面/両面は「両面」、綴じ位置は
「左」、綴じ種別は「中」、まとめ印刷は「可」、という印刷データである。ID番号0
02については、仕上がり用紙サイズは「A3」、用紙種別は「普通紙」、カラー/モノ
クロは「カラー」、片面/両面は「片面」、綴じ位置、綴じ種別は記述なし、まとめ印刷
は「可」、という印刷データである。ID番号003については、仕上がり用紙サイズは
「A4ポートレート」、用紙種別は「マット紙」、カラー/モノクロは「モノクロ」、片
面/両面は「両面」、綴じ位置は「左」、綴じ種別は「中」、まとめ印刷は「可」、とい
う印刷データである。ID番号004については、仕上がり用紙サイズは「A4ノビ」、
用紙種別は「コート紙」、カラー/モノクロは「カラー」、片面/両面は「両面」、綴じ
位置は「左」、綴じ種別は「中」、まとめ印刷は「可」、という印刷データである。ID
番号005については、仕上がり用紙サイズは「A3ノビ」、用紙種別は「光沢紙」、カ
ラー/モノクロは「カラー」、片面/両面は「両面」、綴じ位置は「左」、綴じ種別は「
中」、まとめ印刷は「不可」、というデータである。
また、印刷ジョブ設定データには、以上のような項目以外にも、面付け、インク種別、
後工程情報など種々の情報を含む。特に、本実施形態では、まとめ印刷可能かのフラグ(
まとめ印刷フラグ)も含むものとし、まとめ印刷可能フラグを含む場合は、まとめ印刷を
実行するものとする。
図4は、印刷ジョブ設定データ変換テーブルを示す図である。
本実施形態では、印刷をまとめて実行する場合は、この印刷ジョブ設定データ変換テー
ブル21と印刷ジョブ仕様データ変換手段13とを用いて、印刷ジョブ仕様データをまと
め印刷用印刷ジョブ仕様データに変換する。すなわち、印刷ジョブ設定データ変換テーブ
ル21には、印刷ジョブ仕様データをまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換する場合
のルールが記載されている。このルールは、条件(if節)と変換結果(then節)と
からなる。
例えば、図4に示すテーブルにおいては、ID番号001、002、003、004、
005の5種類あり、それぞれに対して、「条件変換結果」、及び「変換手段」が掲載さ
れている。この「変換手段」は、コンテンツデータの変換が必要な場合に「○」必要でな
い場合に「×」を付するようにしている。
まず、ID番号001については、条件として、「A4ポートレート、A3ノビ、A3
」、その変換結果として「A4ポートレート」、そして、A3をA4で印刷するために、
印刷用コンテンツデータに変換する必要があるので変換手段の欄に「○」が記載されてい
る。これは、用紙サイズ「A4ポートレート、A3ノビ、A3」のものに関しては、A4
に変換することを示している。このとき、A3をA4で印刷するために、印刷用コンテン
ツデータの変換も必要となるために、「変換手段」の項目が「○」となっている。
次に、ID番号002については、条件として、「普通紙、マット紙、コート紙」、そ
の変換結果として「普通紙」、そして、変換手段として「×」が記載され、ID番号00
3については、条件として、「カラー、モノクロ」、その変換結果として「カラー」、そ
して、変換手段として「×」が記載され、ID番号004については、条件として、「両
面、片面」、その変換結果として「両面」、そして、変換手段として「×」が記載され、
ID番号005については、条件として、「綴じ、全て」、その変換結果として「左、中
」、そして、変換手段として「×」が記載されている。
図5は、推論ルールの一例を示す図である。
上述したように、推論ルール22は、印刷ジョブ仕様データを印刷ジョブ設定データに
変換するための推論ルールを格納し、必要に応じて推論手段14の参照用に供される。こ
のルールは、条件節と実行節(結果節)とで構成されている。
条件節には、印刷ジョブ仕様データによる印刷設定の条件が記述され、実行節には、印
刷仕様が条件節の条件を満足する場合に候補として採用する印刷ジョブ設定データによる
印刷設定、及びコンテンツデータ(文書データ)の加工が必要な場合におけるその加工方
法が記述された実行節とからなり、例えば、XML等のマークアップ言語により記述する
ことができる。図5(a)の例では、カラーが「CMYK」である条件が条件節として、
カラーを「CMYK」に設定する印刷設定が実行節に記述されている。
また、実行節には、図5(b)に示すように、条件節の条件として設定された印刷仕様
を完全に実現する印刷設定と、条件節の条件として設定された印刷仕様を一部実現する印
刷設定とを記述することができる。実行節では、印刷仕様を完全に実現する印刷設定につ
いては「仕様満足の可否」の項目に「○(真)」を、印刷仕様を一部実現する印刷設定に
ついては「仕様満足の可否」の項目に「×(偽)」をそれぞれ設定する。図5(b)の例
では。綴じ種類、綴じ位置、両面印刷及び仕上げ用紙サイズが「中綴じ」、「左」、「両
面」及び「A4ポートレート」である条件が条件節として、綴じ種類、綴じ位置、両面印
刷、給紙用紙サイズ及び紙の折り方が「中綴じ」、「左」、「両面(Y軸でフリップ)」
、「A3ランドスケープ」及び「F4−1」となる印刷設定が、条件節の印刷仕様を完全
に実現する第1印刷設定として、「平綴じ」、「左」、「両面(Y軸でフリップ)」及び
「A4ポートレート」となる印刷設定が、条件節の印刷仕様を一部実現する第2印刷設定
としてそれぞれ記述されている。また、第1印刷設定に「対応する加工方法として、折り
方「F4−1」に従って、「2面付け」が記述されている。第2印刷設定は、給紙用紙サ
イズが「A4ポートレート」であるために、綴じ種類が「平綴じ」となり、条件節の印刷
仕様である「中綴じ」を実現できない。
図6は、折り方の設定例を示す図である。
「F4−1」は、図5に示すように、印刷用紙の両面にそれぞれ2ページずつ割り付け
た場合の折り方であり、印刷用紙を左右方向に半分折り曲げることを示している。
「F8−1」は、印刷用紙の両面にそれぞれ4ページずつ割り付けた場合の折り方であ
り、印刷用紙を左右方向に半分折り曲げ、さらに十下方向に半分折り曲げることを示して
いる。
「F16−1」は、印刷用紙の両面にそれぞれ8ページずつ割り付けた場合の折り方で
あり、印刷用紙を左右方向に半分折り曲げ、さらに上下方向に半分折り曲げることを示し
ている。
また、「両面(Y軸でフリップ)」とは、印刷用紙のY軸でページめくりするように、
両面印刷することを意味している。一方、両面印刷(X軸でフリップ)の場合は印刷用紙
のX軸でページめくりするように両面印刷をすることを意味する。
「F4−1」、「F16−1」、及び「F16−4」はいずれも、用紙の折り方を否定
する固有の識別子である。
図7は、印刷ジョブ設定データのデータ構造を示す図である。
印刷ジョブ設定データは、印刷を実行する印刷装置を制御するために印刷装置の詳細な
印刷設定が記述された電子データであって、同図に示すように、所定の開始タグ(例えば
、<全体設定>)と終了タグ(例えば、</全体設定>)との間に、開始タグと終了タグ
とのタグセットを入れ子状に記述することにより印刷設定を作成する。例えば、XML等
のマークアップ言語により記述することができる。
印刷ジョブ設定データは、印刷ジョブ仕様データの内容をそのまま引き継ぐ箇所もある
が、印刷装置固有の設定情報が含まれることが多い。例えば、部単位印刷、給紙トレイの
設定、排紙トレイの設定、節約モードなどである。この印刷ジョブ設定データを印刷装置
に入力することによって印刷装置を制御することができる。
図8は、本発明の第1実施形態に係る印刷システムの処理の流れを示すフローチャート
である。
印刷要求処理は、印刷装置に対して印刷を要求する処理であって、CPUにおいて起動
されると、まず、ステップS101において、印刷ジョブ仕様データ取得手段11により
、印刷データから印刷ジョブ仕様データを取得する。印刷ジョブ仕様データは、例えば、
ネットワークを介して取得しても良いし、フラッシュメモリなどの外部記憶装置から読み
込むことにより取得しても良い。
次に、本発明の特徴とする処理が行われる。すなわち、まとめ印刷ステップS102に
おいて、まとめ印刷判定手段12にて、まとめ印刷を実行するか否かを判定する。判定方
法は、各々の印刷ジョブ仕様データについて、まとめ印刷可能か否かのフラグすなわちま
とめ印刷用フラグを用いてまとめ印刷が可能か否かを判定し、判定結果は、その印刷ジョ
ブ仕様データの所定の場所に「可」又は「不可」と記述する。そして、まとめ印刷を実行
する場合は、ステップS103に移行し、印刷ジョブ仕様データをまとめ印刷用印刷ジョ
ブ仕様データに変換する。その際、印刷ジョブ設定データ変換テーブルを参照して、印刷
ジョブ仕様データをまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換する。一方、ステップS1
02にて、まとめ印刷を実行しない場合は、ステップS103に移行せず、ステップS1
04に移行して、通常の処理、すなわち、印刷装置情報を取得する。
ステップS104においては、利用可能な複数の印刷装置のそれぞれについて印刷装置
情報を取得する。印刷装置情報は、例えば、プリンタドライバに問い合わせることにより
取得しても良いし、予め接続されている印刷装置ごとに機器能力を記述した電子ファイル
を読み込むことにより取得しても良い。
次いで、ステップS105に移行して、取得した印刷ジョブ仕様データが満足する条件
の条件設定情報を検索し、索出した条件設定情報から印刷ジョブ設定データの候補を印刷
設定候補として取得する。この印刷設定候補は、条件設定条件に含まれる印刷設定の項目
を単位として取得した印刷設定のうち項目が重複しないもの同士を総当りで組み合わせる
ことにより構成する。
例えば、印刷仕様を満足する条件の条件設定候補として、カラーについて取得された印
刷設定と、綴じ種類等について取得された印刷設定を総当りで組み合わせたものからなる
場合、印刷設定候補は以下の2つとなる。
印刷設定候補1は、「カラー、綴じ種類、綴じ位置、両面印刷、総合用紙サイズおよび
折り方法」の6つの項目からなる場合、その内容は、「CMYK」、「中綴じ」、「左」
、「両面(Y軸でフリップ)」、「A3ランドスケープ」および「F4−1」となる。
印刷設定候補2は、「カラー、綴じ種類、綴じ位置、両面印刷および総合用紙サイズ」
の5つの項目からなる場合、その内容は、「CMYK」、「平綴じ」、「左」、「両面(
Y軸でフリップ)」、「A4ポートレート」となる。
次いで、ステップS106に移行して、取得した各印刷設定候補ごとに、その印刷設定
候補が印刷仕様を実現する度合いを仕様評価値として算出する。具体的には条件設定情報
に含まれる印刷設定の項目を単位として、印刷設定候補のその項目の内容が、印刷仕様の
対応する項目の内容を完全に実現するか否かを条件設定情報の「使用満足の可否」の値に
基づいて判定し、完全に実現すると判定したときは、「1」を加算することにより算出す
る。例えば、印刷設定候補が、2つの条件設定情報から取得した印刷設定の組み合わせか
らなる場合は、第1の条件設定情報から取得した印刷設定の項目について、印刷設定候補
のその項目の内容が、印刷仕様の対応する項目の内容を実現するか否かを判定し、第2の
条件設定情報から取得した印刷設定の項目について、印刷設定候補のその項目の内容が、
印刷装置の対応する項目の内容を実現するか否かを判定する。完全に実現すると判定した
ときにそれぞれ「1」を加算するので、この場合、仕様評価値は、「0」〜「1」の値を
取り得る。
例えば、印刷設定候補1については、条件設定情報の「仕様満足の可否」の値によれば
、印刷仕様の項目のうちカラーの内容を完全に実現でき、印刷仕様の項目のうち綴じ種類
等の内容を完全に実現できるので、それぞれ「1」が加算される。その結果、仕様評価値
は「2」となる。
また、印刷設定候補2については、条件設定情報の「仕様満足の可否」の値によれば、
印刷仕様の項目のうちカラーの内容を完全に実現できるが、印刷仕様の項目のうち綴じ種
類等の内容を一部しか実現できないので、カラーについてのみ「1」が加算される。その
結果、仕様評価値は「1」となる。
次いで、ステップS107に移行して、取得した各印刷設定候補ごと及び各印刷装置情
報ごとに、その印刷装置情報の機器能力がその印刷設定候補を実現する度合いを装置評価
値として算出する。具体的には1組の印刷設定候補及び印刷装置情報について装置評価値
を算出する場合、印刷装置情報の各項目について取り得る全ての内容に対して印刷装置設
定候補の対応する各項目の内容を総当りで組み合わせ(以下、設定内容組み合わせという
)、各設定内容組み合わせの各項目ごとに、印刷装置情報の項目の内容と、印刷設定候補
の対応する各項目に内容が一致しているか否かを判定し、一致していると判定したときは
、「1」を加算することにより、装置評価値を算出する。印刷装置情報の項目が3つの場
合は、各項目ごとに内容が一致すると判定したときにそれぞれ「1」を加算するので、装
置評価値は、「0」〜「3」の値を取り得る。
例えば、印刷装置情報の各項目について取り得る全ての組み合わせが、プリンタ1につ
いて、給紙用紙サイズの内容が4通り、カラーの内容が2通り、両面印刷の内容が3通り
ある場合、4罰2×3=24通りとなる。また、プリンタ2について、給紙用紙サイズの
内容が2通り、カラーの内容が2通り、両面印刷の内容が3通りある場合、2×2××3
=12通りとなる。
次いでステップS108に移行して、取得した印刷設定候補の中から仕様評価値が最も
高い印刷設定を選択し、ステップS109に移行する。
ステップS109では、印刷設定候補及び印刷装置情報の設定内容組み合わせのうちス
テップS108で選択した印刷設定(選択印刷設定という)に対応するものの中から装置
評価値が最も高い設定内容組み合わせに係る印刷装置情報の印刷装置を印刷先として選択
する。1組の印刷設定候補および印刷装置情報については、内容を総当りで組み合わせる
ため、選択印刷設定に対応する印刷設定項目が1つ、印刷装置情報が1つしか存在しない
場合でも、対応する設定内容組み合わせは複数存在する場合がある。そこで、装置評価値
が最も高い設定内容組み合わせとしては、1つの設定内容組み合わせを選択するほか、例
えば、1組の印刷設定候補及び印刷装置情報に対応する1または複数の設定内容組み合わ
せを1つの設定内容セットとし、装置評価値の合計、平均値、最大値、最小値、中央値、
その他の統計値が最も高い設定内容セットを選択しても良い。
例えば、印刷設定候補1の項目のうち、印刷装置情報の項目に対応するのは、給紙用紙
サイズ、カラーおよび両面印刷である場合、印刷装置情報の各項目について取り得る全て
の内容に対して、印刷設定候補1の対応する各項目の内容を総当りで組み合わせると、印
刷装置情報の給紙用紙サイズの各内容に対しては印刷設定候補1の「A3ランドスケープ
」が、印刷装置情報のカラーの各内容に対しては印刷設定候補1の「CMYK」が、印刷
装置情報の両面印刷の各内容に対しては印刷設定候補1の「両面(Y軸でフリップ)」が
それぞれ対応する。
そして、各設定内容組み合わせごとに、給紙用紙サイズの内容が一致している場合、カ
ラーの内容が一致している場合、および両面印刷の内容が一致している場合は、それぞれ
「1」が加算され、各設定内容組み合わせの装置評価値が算出される。例えば、カラーお
よび両面印刷の内容が一致している場合は、装置評価値は1+1=2となる。
また、例えば、印刷設定候補2の項目のうち、印刷装置情報の項目に対応するのは、給
紙用紙サイズ、カラーおよび両面印刷である場合、印刷装置情報の各項目について取り得
る全ての内容に対して、印刷設定候補2の対応する各項目の内容を総当りで組み合わせる
と、印刷装置情報の給紙用紙サイズの各内容に対しては印刷設定候補2の「A4ポートレ
ート」が、印刷装置情報のカラーの各内容に対しては印刷設定候補2の「CMYK」が、
印刷装置情報の両面印刷の各内容に対しては印刷設定候補2の「両面(Y軸でフリップ)
」がそれぞれ対応する。
そして、各設定内容組み合わせごとに、給紙用紙サイズの内容が一致している場合、カ
ラーの内容が一致している場合、および両面印刷の内容が一致している場合は、それぞれ
「1」が加算され、各設定内容組み合わせの装置評価値が算出される。例えば、給紙用紙
サイズ、カラーおよび両面印刷の内容がいずれも一致している場合は、装置評価値は1+
1+1=3となる。
このようにして、印刷設定候補の中から仕様評価値が最も高い印刷設定が選択される。
ここでは、印刷設定候補1の仕様評価値が最も高いので、印刷設定候補が1が選択される

そして、印刷設定候補および印刷装置情報の設定内容組み合わせのうち選択印刷設定に
対応するものの中から装置評価値が最も高い設定内容組み合わせが選択され、複数の印刷
装置のなかから、選択された設定内容組み合わせに係る印刷装置情報の印刷装置が印刷先
として選択される。そして、選択された設定内容組み合わせに係る印刷装置情報の印刷装
置、すなわちプリンタ1が選択される。
次いで、ステップS110に移行して、コンテンツデータ(文書データ)を取得し、ス
テップS111に移行して、選択印刷設定および条件設定情報において選択印刷設定と関
連付けられた加工方法にもとづいて、取得したコンテンツデータを加工し、ステップS1
12に移行する。
なお、文書データは、印刷ジョブ仕様データの中で所在がURLなどの形式で記述され
ているため、記述された所在から文書データが取得される。
また、文書データの加工においては、前述したように印刷設定候補1が選択されている
ため、条件設定情報の綴じ種類が「中綴じ」、綴じ位置が「左」、両面印刷が「両面(Y
軸でフリップ)」、給紙用紙サイズが「A3ランドスケープ」と関連付けられた加工方法
「F4−1で2面付け」に従って文書データが加工される。
そして、選択印刷装置の印刷設定を含む印刷ジョブ設定データが生成される。上記の例
では、給紙用紙サイズが「A3ランドスケープ」、カラーが「CMYK」、両面印刷が「
両面(Y軸でフリップ)」、印刷先の指定が上記選択印刷装置となる印刷設定を含む印刷
ジョブ設定データが生成される。
そして、ステップS113において、再度、まとめ印刷を行うか否かを判定する。まと
め印刷を行う場合は、ステップS114に移行して、印刷ジョブ設定データ、及び変換後
コンテンツデータを一時保存した後、ステップS115において印刷を実行するか否かを
判定し、ステップS115において印刷を実行する。ステップS113において、まとめ
印刷を行わない場合は、印刷ジョブ設定データ、及び変換後コンテンツデータを一時保存
せず、すぐ印刷を実行する。
その際、選択印刷装置に対して、印刷ジョブ設定データに記述された印刷設定が自動で
行われた後、印刷ジョブ設定データに記述された文書データの印刷制御命令が発行される
。その結果、選択印刷装置から印刷仕様に適合した印刷物を得ることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態では、印刷ジョブ仕様データとして、まとめ印刷フラグ以外に、まとめる
印刷グループが設定されている場合の実施形態である。
図9は、本発明の第2実施形態に係る印刷ジョブ仕様データ変換テーブルの一例を示す
図である。
同図に示すように、この印刷ジョブ仕様データ変換テーブルの右側に適用グループ(G
roup)IDとして、GroupA,環境Aが設定されているが、GroupAが設定
されている場合は、図4で示した印刷ジョブ仕様データ変換テーブルと同様であるので省
略する。
図9に示す適用GroupID「環境A」というグループは、ID番号011、012
、013、014、015のそれぞれに相当している。ID番号011については、条件
は「普通紙、マット紙、コート紙」、変換方法は「再生紙」、変換手段は「×」と記述さ
れ、ID番号012については、条件「カラー、モノクロ」、変換方法「モノクロ」、変
換手段として「×」と記述され、ID番号013については、条件「仕上がり用紙、全て
」、変換方法「A4ポートレート」、変換手段「×」と記述され、ID番号013につい
ては、条件「両面、片面」、変換方法「両面」、変換手段「×」と記載され、ID番号0
15については、条件「綴じ、全て」、変換方法「左、中」、変換手段「×」と記載され
ている。
本実施形態では、図9の適用GroupIDとして、「環境A」というグループを設定
することを特徴とする。GroupID「環境A」というのは、環境を考慮したグループ
IDであって、例えば、再生紙などを有効に利用させるなど、環境に配慮した印刷ジョブ
仕様データとすることにより、まとめ印刷のように大量に印刷媒体を使用する場合でも環
境負荷を低減することができ、さらには、その再生紙を使用した場合でも、他の種類の用
紙を使用した場合でも、ID番号011における「再生紙」を適用すると、リサイクルも
促進されることになる。
また、片面印刷を設定されている場合においても、まとめ印刷を行う場合には、ID番
号014のように、「両面」にして用紙を節約することにより廃棄物を少なくとすること
ができ、環境を考慮した印刷を行うことができる。
さらに、カラーで設定されている場合においても、まとめ印刷を行う場合には、ID番
号012のように、「モノクロ」にすれば、使用するインクの量を節約することができ、
無駄な作業を増やすことなく経済的で環境を考慮した印刷を行うことができる。
このように、本実施形態では、環境に考慮したGroupIDが設定されることによっ
て、環境負荷を低減させ、リサイクルを促進することにより、膨大な量の印刷実行に対し
て環境負荷を抑制できるという効果がある。
なお、印刷ジョブ仕様データ変換テーブルのID番号、013、014、015におい
ては、全て変換する設定変換テーブルに保存する構成を示したが、これに限定されず、例
えばデフォルト値を設定しておき、変換テーブルにて特に規定されていない場合には、全
てその設定に変換するように構成することもできる。
図10は、第2実施形態に係る印刷システムの処理の流れを示すフローチャートである

前述した第1実施形態に係る印刷システムの処理の流れとは、「印刷ジョブ仕様データ
変換手段」で変換に使用するデータが異なるので、他の部分は概説のみにしてステップS
203を中心にして説明する。
まず、ステップS201において、印刷ジョブ仕様データ取得手段11により、印刷デ
ータから印刷ジョブ仕様データを取得する。
次に、本発明の特徴とする処理が行われる。すなわち、まとめ印刷ステップS202に
おいて、まとめ印刷判定手段12にて、まとめ印刷を実行するか否かを判定する。判定方
法は、印刷ジョブ仕様データ変換テーブル21を参照して、各々の印刷ジョブ仕様データ
について、まとめ印刷可能か否かのフラグすなわちまとめ印刷用フラグを用いてまとめ印
刷が可能か否かを判定し、判定結果は、その印刷ジョブ仕様データの所定の場所に「可」
又は「不可」と記述する。そして、まとめ印刷を実行する場合は、ステップS203に移
行し、本実子形態の特徴とする処理を行う。すなわち、印刷ジョブ仕様データ変換手段1
3にて、取得した印刷ジョブ仕様データをまとめ印刷が可能な印刷ジョブ仕様データに変
換する。このとき、まとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに設定されているグループIDを
ベースに、印刷ジョブ仕様変換テーブル21から変換に必要な変換テーブルのみを取得し
、変換を行う。
ステップS204においては、利用可能な複数の印刷装置のそれぞれについて印刷装置
情報を取得する。次いで、ステップS205に移行して、取得した印刷ジョブ仕様データ
が満足する条件の条件設定情報を検索し、索出した条件設定情報から印刷ジョブ設定デー
タの候補を印刷設定候補として取得する。そして、ステップS206に移行して、取得し
た各印刷設定候補ごとに、その印刷設定候補が印刷仕様を実現する度合いを仕様評価値と
して算出する。次いで、ステップS207に移行して、取得した各印刷設定候補ごと及び
各印刷装置情報ごとに、その印刷装置情報の機器能力がその印刷設定候補を実現する度合
いを装置評価値として算出する。次いでステップS208に移行して、取得した印刷設定
候補の中から仕様評価値が最も高い印刷設定を選択し、ステップS209に移行する。ス
テップS209では、印刷設定候補及び印刷装置情報の設定内容組み合わせのうちステッ
プS208で選択した印刷設定(選択印刷設定という)に対応するものの中から装置評価
値が最も高い設定内容組み合わせに係る印刷装置情報の印刷装置を印刷先として選択する
次いで、ステップS210に移行して、コンテンツデータ(文書データ)を取得し、ス
テップS211に移行して、選択印刷設定および条件設定情報において選択印刷設定と関
連付けられた加工方法にもとづいて、取得したコンテンツデータを加工し、ステップS2
12に移行する。
そして、ステップS213において、再度、まとめ印刷を行うか否かを判定する。まと
め印刷を行う場合は、ステップS214に移行して、印刷ジョブ設定データ、及び変換後
コンテンツデータを一時保存した後、ステップS215において印刷を実行するか否かを
判定し、ステップS215において印刷を実行する。ステップS213において、まとめ
印刷を行わない場合は、印刷ジョブ設定データ、及び変換後コンテンツデータを一時保存
せず、すぐ印刷を実行する。
以上説明したように、本発明によれば、まとめ印刷が可能となり、給紙の入れ替えが不
要になり、この不要なときには電気を切断できるので節電になるという効果が得られる。
また、グループ機能によって、まとめ印刷に対応して、印刷モードの固定ができるとい
う効果が得られる。
また、再生紙の利用促進など環境負荷の低減が可能となるという効果が得られる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図11および図12は、本発明の第3実施形態に係る印刷システムにおけるテーブル設
定手段及び印刷制御設定手段の具体例を示す図である。
図11に示すように、本実施形態に係るテーブル設定手段は、仕上がり用紙サイズ、用
紙種別、モノクロ/カラー、片面/両面、綴じの各条件および変換結果を掲載している。
そして、この設定で、OKの場合は、下段左側の「設定」を選択し、この設定はキャンセ
ルする場合は、下段中央の「キャンセル」を選択し、制御設定を行う場合は、下段右側の
「制御設定」を選択する。
図12に示すように、印刷制御設定手段では、例えば、図に示すようなUIによって印
刷制御の設定を行う。
同図によれば、印刷タイミング、印刷グループIDを掲載するようになっている。そし
て、この設定で、OKの場合は、下段左側の「設定」を選択し、この設定はキャンセルす
る場合は、下段中央の「キャンセル」を選択し、変換設定を行う場合は、下段右側の「変
換設定」を選択する。
なお、別途、「印刷ジョブ仕様データ変換テーブル」を設定する変換テーブル設定手段
を有し、管理者などが随時、「印刷ジョブ仕様データ変換テーブル」を変更するように構
成しても良い。また、この設定を、印刷制御手段への「設定手段」と同じように実施させ
、「ある時間からある時間まではこの変換テーブルを利用し、指定時間に印刷を開始する
」としてまとめ印刷を行うように構成しても良い。
なお、上記実施形態において、図8および図10のフローチャートに示す処理を実行す
るにあたっては、ROMに予め格納されている制御プログラムを実行する場合について説
明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記録された記憶媒体から、
そのプログラムをRAMに組み込んで実行するようにしても良い。あるいは、そのプログ
ラムをネットワークから取得しても良い。
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶
型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記
憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のい
かんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体
を含むものである。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定され
ることなく、本発明の趣旨を逸脱することなく、種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、各機能部は直接接続されるものとして説明したが、これに限
定されず、データの受け渡しは、ネットワークを介しても良いし、CD−ROM、DVD
−RAM、USBメモリのような外部記憶メディアを用いても良い。
本発明の第1実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。 コンピュータシステムのハードウェア構成を示す機能ブロック図である。 印刷ジョブ仕様データの一例を示す図である。 印刷ジョブ仕様データ変換テーブルの一例を示す図である。 推論ルールの一例を示す図である。 折り方の設定例を示す図である。 印刷ジョブ設定データの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る印刷システムの処理動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る印刷ジョブ仕様データ変換テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る印刷システムの処理動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るテーブル設定方法を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る印刷制御設定方法を示す図である。
符号の説明
1…印刷システム、11…印刷ジョブ仕様データ取得手段、12…まとめ印刷判定手段、
13…印刷ジョブ仕様データ変換手段、14…推論手段、15…コンテンツデータ変換手
段、16…スプール手段、17…印刷制御手段、18…印刷実行手段、19…印刷制御設
定手段、20…テーブル設定手段、21…印刷ジョブ仕様データ変換テーブル、22…推
論ルール

Claims (7)

  1. 印刷データに含まれる印刷ジョブ仕様データを取得する印刷ジョブ仕様データ取得手段
    と、
    前記印刷ジョブ仕様データをまとめて印刷を行うためのまとめ印刷ジョブ仕様データに
    変換する際に参照されるまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルと、
    前記まとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルを用いて、前記印刷ジョブ仕様デ
    ータをまとめて印刷を行うためのまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換する印刷ジョ
    ブ仕様データ変換手段と、
    前記印刷ジョブ仕様データ変換手段によって変換されたまとめ印刷用印刷ジョブ仕様デ
    ータに基づいて、印刷ジョブ設定データを推論する推論手段と、
    前記印刷データに含まれるコンテンツデータを、前記印刷ジョブ設定データに基づいて
    変換するコンテンツデータ変換手段と、
    前記コンテンツデータ変換手段によって変換された変換後のコンテンツデータを保持す
    るスプール手段と、
    前記スプール手段に保存された前記変換後のコンテンツデータの印刷タイミングを制御
    する印刷制御手段と、
    前記印刷制御手段により印刷指示が出されたときに実際に印刷を行う印刷実行手段と、
    を有することを特徴とする印刷システム。
  2. 前記印刷ジョブ仕様データに記述された印刷情報に基づいて、まとめて印刷することが
    可能か否かを判定するまとめ印刷判定手段を有することを特徴とする請求項1に記載の印
    刷システム。
  3. 前記まとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルを設定するテーブル設定手段を有
    することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷システム。
  4. 前記変換後のコンテンツデータの印刷タイミングを設定し、その設定情報を前記印刷制
    御手段に送る印刷制御設定手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の印刷システム。
  5. 前記印刷制御設定手段は、前記印刷タイミングを、時刻,時間,スプール数,ユーザの
    種類,又は出力するページ数の少なくとも一つに基づいて設定することを特徴とする請求
    項4に記載の印刷システム。
  6. 印刷データに含まれる印刷ジョブ仕様データを取得する印刷ジョブ仕様データ取得ステ
    ップと、
    前記印刷ジョブ仕様データをまとめて印刷を行うためのまとめ印刷用の印刷ジョブ仕様
    データに変換する際に参照されるまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルを格納
    する格納ステップと、
    前記まとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルを用いて、前記印刷ジョブ仕様デ
    ータをまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換する印刷ジョブ仕様データ変換ステップ
    と、
    前記印刷ジョブ仕様データ変換ステップによって変換されたまとめ印刷用印刷ジョブ仕
    様データに基づいて、印刷ジョブ設定データを推論する推論ステップと、
    前記印刷データに含まれるコンテンツデータを、前記印刷ジョブ設定データに基づいて
    変換するコンテンツデータ変換ステップと、
    前記コンテンツデータ変換ステップによって変換された変換後のコンテンツデータを保
    持するスプールステップと、
    前記スプールステップに保存された前記変換後のコンテンツデータの印刷タイミングを
    制御する印刷制御ステップと、
    前記印刷制御ステップにより印刷指示が出されたときに実際に印刷を行う印刷実行ステ
    ップと、
    を含むことを特徴とする印刷方法。
  7. 印刷データに含まれる印刷ジョブ仕様データを取得する印刷ジョブ仕様データ取得ステ
    ップ、
    前記印刷ジョブ仕様データをまとめて印刷を行うためのまとめ印刷用の印刷ジョブ仕様
    データに変換する際に参照されるまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルを格納
    する格納ステップ、
    前記まとめ印刷用印刷ジョブ仕様データ変換テーブルを用いて、前記印刷ジョブ仕様デ
    ータをまとめ印刷用印刷ジョブ仕様データに変換する印刷ジョブ仕様データ変換ステップ

    前記印刷ジョブ仕様データ変換ステップによって変換されたまとめ印刷用印刷ジョブ仕
    様データに基づいて、印刷ジョブ設定データを推論する推論ステップ、
    前記印刷データに含まれるコンテンツデータを、前記印刷ジョブ設定データに基づいて
    変換するコンテンツデータ変換ステップ、
    前記コンテンツデータ変換ステップによって変換された変換後のコンテンツデータを保
    持するスプールステップ、
    前記スプールステップに保存された前記変換後のコンテンツデータの印刷タイミングを
    制御する印刷制御ステップ、及び
    前記印刷制御ステップにより印刷指示が出されたときに印刷を行う印刷実行ステップと
    して実現される処理をコンピュータに実行させることを特徴とする印刷プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019135569A (ja) * 2018-02-05 2019-08-15 コニカミノルタ株式会社 設定情報入力制御プログラム及び設定情報入力制御方法

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