JP2004174718A - 画像処理装置、出力機器選択プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】各々の画像形成装置のために専用に用意された印刷ドライバをそのまま利用し、印刷内容に応じた適切な画像形成装置と印刷ドライバを選択する。
【解決手段】画像処理装置で印刷すべき印刷データを受領する手段と、受領した印刷データを解析して印刷データに含まれる特性を抽出する手段と、抽出した特性に従って印刷処理をする画像処理装置を選択する手段と、選択された画像処理装置に受領した印刷データを送信するデータ送信手段とから構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】画像処理装置で印刷すべき印刷データを受領する手段と、受領した印刷データを解析して印刷データに含まれる特性を抽出する手段と、抽出した特性に従って印刷処理をする画像処理装置を選択する手段と、選択された画像処理装置に受領した印刷データを送信するデータ送信手段とから構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークI/F(インターフェース)を備えるプリンタ装置等の画像処理装置への出力の制御に関し、詳しく複数ある画像処理装置の中から使用する画像処理装置を選択する出力機器選択プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のオフィスにおいては、文字情報のみならず写真や絵などの画像情報が増大している。さらには画像のカラー化も進みつつある。そこで、オフィスで使用されるプリンタや複写機等の画像形成装置も、文字が主体の文書をそれなりの速さで印刷するのに適したものから、高性能で高速大量印刷が可能なものや、カラーで印刷が可能なものまで様々なものが開発されている。そしてそれらはネットワークに接続されて、誰でも好きなときに所望の画像形成装置を選択して利用することが一般的になっている。
図6は、複数の画像形成装置とホストコンピュータが互いにネットワークで接続されている様子を示している。同図において、ホストコンピュータ10と画像形成装置4a、4b、4cはネットワーク20にそれぞれ接続されている。そして、画像形成装置4a、4b、4cはそれぞれ異なる仕様(通常印刷性能、高速印刷性能、カラー印刷機能等)を有している。ホストコンピュータ10を使用しているユーザーは、出力しようとする印刷データに適した画像形成装置を選択して印刷することになる。
ところが、これらの画像形成装置4a、4b、4cにはそれぞれの機能や性能を有効に発揮するために専用のドライバソフトウエアが用意されており、ユーザーは、異なる画像形成装置を使用する度に、所望の画像形成装置にあったドライバに切り替えて印刷することが必要であった。
従来、ホストコンピュータ10のユーザーが、例えば近傍にある等の理由で通常では画像形成装置4aを使用しているが、一時的に高速印刷性能を有する画像形成装置4bを使用したい場合には、ホストコンピュータ10のユーザーは印刷ドライバを画像形成装置4a用のものから画像形成装置4b用のものに切り替える必要があった。同様に、画像形成装置4cのカラー印刷機能を利用したい場合には画像形成装置4c用のドライバに切り替える必要があった。
図7は、従来の印刷のためのソフトウエア構成の例である。ユーザーは、アプリケーションプログラム1が取り扱っている印刷データの特性(頁数、文字情報のみか画像はあるか、カラー印刷が必要か等)を判断して、それに適した画像形成装置4a、4b、4cを選択し、その画像形成装置用のドライバプログラム3a、3b、3cを起動して印刷を行うという手間のかかる作業を行っていた。
このような問題点の解決策として、例えば特開2000−163234公報では、印刷ドライバの処理方式を工夫することにより、複数の画像形成装置の各々に適した情報処理が1つのソフトウエアで可能となるようなドライバが提案されている。
【特許文献1】特開2000−163234公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、そのためには各々の画像形成装置の特徴を活かすための様々な機能を包含した複雑なプログラムを作成する必要があり、ソフトウエア上の不具合が発生しやすいという問題がある。また、ネットワーク上に新たな画像形成装置が増設された場合に、それに対応した機能の追加も行わなければならない。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたものであって、各々の画像形成装置のために専用に用意された印刷ドライバをそのまま利用し、印刷内容に応じた適切な画像形成装置と印刷ドライバを選択するプログラムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1は、画像処理装置で印刷すべき印刷データを受領するデータ受領手段と、受領した印刷データを解析して印刷データに含まれる特性を抽出する特性抽出手段と、抽出した特性に従って印刷処理をする画像処理装置を選択する選択手段と、選択された画像処理装置に前記印刷データを送信するデータ送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2は、前記選択手段は、所定の選択規則を参照して前記画像処理装置を選択することを特徴とする。
また、本発明の請求項3は、前記画像処理装置で印刷すべき印刷データを受領するステップと、受領した印刷データを解析して印刷データに含まれる特性を抽出するステップと、抽出した特性に従って印刷処理をする前記画像処理装置を選択するステップと、選択された画像処理装置に前記印刷データを送信するステップとしてコンピュータを機能させることを特徴とする。
また、本発明の請求項4は、前記印刷処理をする画像処理装置を選択するステップは、所定の選択規則を参照して前記画像処理装置を選択することを特徴とする。
また、本発明の請求項5は、請求項3または4記載の出力機器選択プログラムは、前記画像形成装置のデバイスドライバとしてアプリケーションプログラムから参照可能に構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項6は、請求項3乃至5の何れか一項に記載の出力機器選択プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式に記録したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を具体的に説明する。
図1は、本発明の印刷ソフトウエア構成の例である。この例では、アプリケーションプログラム1と印刷ドライバプログラム3a、3b、3cの間に介在する形で本発明のドライバ選択プログラム2が存在している。従来の例では、ユーザーが自ら印刷データの特性を判断してドライバプログラム3a、3b、3cを選択していたが(図5参照)、本発明ではその役割をドライバ選択プログラム2が担うことになる。これにより、ユーザーは印刷データの特性を考慮することなく、単にドライバ選択プログラム2に印刷データを渡すだけで、後はドライバ選択プログラム2が自動的に適切な画像形成装置4a、4b、4cを選択して所望の印刷物を出力することが可能になる。
図2は、ドライバ選択プログラム2の機能を示すブロック図である。ドライバ選択プログラム2は、アプリケーションプログラム1から渡された印刷データを解析して、印刷データが文字だけの情報であるのか、カラーデータは有るのか、印刷する頁数はどれぐらいであるのか等の特性を解析する(ステップ100)。
また、ドライバ選択プログラム2はネットワーク20上に存在する利用可能な画像形成装置(例えば4a、4b、4c)の機能や性能等の情報を取得する。同時にそれらの画像形成装置を使用するための印刷ドライバプログラムも入手する。そして、ドライバ選択プログラム2はこれらの情報を基にして、アプリケーションプログラム1から渡された印刷データの特性を処理できる画像形成装置を選択してその装置用のドライバプログラムを起動し、印刷データを送信して所望の印刷物を得ることになる(ステップ200)。
【0006】
本実施例では、図1あるいは図6のネットワーク構成例で示したように画像形成装置としてPRT_A1(画像形成装置4a)、PRT_A2(画像形成装置4b)、PRT_A3(画像形成装置4c)の3種類が存在している。そして図3は、装置の特徴として、画像形成装置4bは高速印刷、画像形成装置4cはカラー印刷が可能とした場合のドライバ選択プログラム2の動作をフローチャートで示したものである。
まず、文書作成プログラム等のアプリケーションプログラムから印刷データを受領する。そして、受領した印刷データを解析して、文書の特性を取得する(ステップ300)。
現在、パーソナルコンピュータで広く使用されている汎用OS(オペレーティングシステム)では、アプリケーションプログラムがOSを介して所定の印刷ドライバに問い合わせを行い、プリンタの特性等を取得している。本発明のドライバ選択プログラムは、所定の印刷ドライバとして仮想のプリンタを登録しておけば、アプリケーションプログラムから印刷データを受領できる。このように受領した印刷データには、用紙サイズやカラー画像の有無、印刷内容(文字コード)等が含まれており、出力ページ数などの情報も取得できる。
次に、取得した印刷データのページ数を基に画像形成装置の選択をする。もし所定のページ数以上の場合は、例えばPRT_A2(画像形成装置4b)を選択する(ステップ310)。また、カラー画像を含む場合はPRT_A3(画像形成装置4c)を選択する(ステップ320)。そして、何処にも決まらない場合は、PRT_A1(画像形成装置4a)を選択する(ステップ330)。
以上は、図1のように、画像形成装置としてPRT_A1(画像形成装置4a)、PRT_A2(画像形成装置4b)、PRT_A3(画像形成装置4c)の3種類が存在している場合であり、一般的な場合に対応するには画像形成装置の機能や性能等の情報は表形式で保持しておくと便利である。図4は画像形成装置の機能・性能表の例である。
また、図5は画像形成装置選択のためのテーブルの例である。画像形成装置を選択するだけなら図5だけで十分であるが、実際に画像形成装置に出力要求を出すには、ドライバソフトの名称やIPアドレスが必要となり、図4の機能・性能表を参照することになる。
【0007】
さて、ここでドライバ選択プログラム2が上記のような画像形成装置の選択のための情報を作成する方法としては、例えばユーザーがあらかじめ必要なデータを作成してドライバ選択プログラムが読み出せるファイルの形で与えておく方法がある。この方法では、大量データの高速印刷には速度の速いこの画像形成装置を、カラーデータにはあの画像形成装置を使いたいというような、ユーザーの都合に合わせた利用形態をとることができるという利点がある。図5でページ数が少ない場合は(<4)、例えば、近くにある速度の遅いMFP_5を選択するような場合である。
また、別の方法として、画像形成装置のメーカー或いは販売者などが画像形成装置の機能、性能を記述したデータを用意してユーザーに提供する形態を取ることもできる。この方法では、メーカーや販売者のノウハウを活かして画像形成装置が備える機能や性能を最大限に発揮できる利用形態を実現できる可能性がある。
例えば、ネットワーク20上に自社の画像形成装置が複数種類存在している状況では、そのときに印刷しようとしているデータをどの画像形成装置で処理すれば最も効率的であるかというノウハウはユーザーのノウハウよりも高いことは十分に考えられる。これにより、このようなノウハウを積極的に提供する「ソリューションビジネス」を生み出す可能性がある。さらには、このようなデータの提供と共に自社の画像形成装置の販売を促進できる可能性もある。
なお、例外はあるが、通常、オフィスで画像形成装置を使用する場合は、画像形成装置とデバイスドライバは1対1に対応して使用されるため、本明細書では、画像形成装置の選択とドライバの選択を同一の意味で扱っている。
【0008】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ユーザーが印刷ドライバの切り替えを意識することなく、適切な画像形成装置によって、効率的に印刷物を出力することができる。
例えば、作成途中の文書を試しうちで印刷する場合では、最終的にはカラー情報が盛り込まれた文書であっても、カラー情報が盛り込まれていない作成途中の確認には白黒印刷で十分であり、一時的には白黒プリンタを使用し、最終的にはカラープリンタで印刷したいなどということがあるが、従来ではその都度印刷ドライバを切り替えなければならなかった。本発明では、このような場合にも作成途中のカラーデータが無い状態では白黒プリンタで印刷し、完成版ではカラープリンタで印刷するということが可能となる。
また、画像形成装置の仕様や選択のためのテーブルをホストコンピュータ上に記憶させてあるので、カラーの文書はこの画像形成装置を使用し、大量印刷のときにはこの画像形成装置を使用したいと言うように、ユーザーの都合に合わせて選択テーブルの修正が可能となる。
また、ネットワークに接続されるプリンタを増設した場合や、以前のドライバ選択の規則を変更する必要が生じたときにも柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷ソフトウエア構成の例を示す図である。
【図2】ドライバ選択プログラムの機能を示すブロック図である。
【図3】ドライバ選択プログラムの動作を示すフローチャートである。
【図4】画像形成装置の機能・性能表の例を示す図である。
【図5】画像形成装置選択のためのテーブルの例を示す図である。
【図6】画像形成装置とホストコンピュータが稼動するネットワーク図である。
【図7】従来の印刷のためのソフトウエア構成の例を示す図である。
【符号の説明】
1 アプリケーションプログラム
2 ドライバ選択プログラム
3a、3b、3c 画像形成装置用デバイスドライバプログラム
4a、4b、4c 画像形成装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークI/F(インターフェース)を備えるプリンタ装置等の画像処理装置への出力の制御に関し、詳しく複数ある画像処理装置の中から使用する画像処理装置を選択する出力機器選択プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のオフィスにおいては、文字情報のみならず写真や絵などの画像情報が増大している。さらには画像のカラー化も進みつつある。そこで、オフィスで使用されるプリンタや複写機等の画像形成装置も、文字が主体の文書をそれなりの速さで印刷するのに適したものから、高性能で高速大量印刷が可能なものや、カラーで印刷が可能なものまで様々なものが開発されている。そしてそれらはネットワークに接続されて、誰でも好きなときに所望の画像形成装置を選択して利用することが一般的になっている。
図6は、複数の画像形成装置とホストコンピュータが互いにネットワークで接続されている様子を示している。同図において、ホストコンピュータ10と画像形成装置4a、4b、4cはネットワーク20にそれぞれ接続されている。そして、画像形成装置4a、4b、4cはそれぞれ異なる仕様(通常印刷性能、高速印刷性能、カラー印刷機能等)を有している。ホストコンピュータ10を使用しているユーザーは、出力しようとする印刷データに適した画像形成装置を選択して印刷することになる。
ところが、これらの画像形成装置4a、4b、4cにはそれぞれの機能や性能を有効に発揮するために専用のドライバソフトウエアが用意されており、ユーザーは、異なる画像形成装置を使用する度に、所望の画像形成装置にあったドライバに切り替えて印刷することが必要であった。
従来、ホストコンピュータ10のユーザーが、例えば近傍にある等の理由で通常では画像形成装置4aを使用しているが、一時的に高速印刷性能を有する画像形成装置4bを使用したい場合には、ホストコンピュータ10のユーザーは印刷ドライバを画像形成装置4a用のものから画像形成装置4b用のものに切り替える必要があった。同様に、画像形成装置4cのカラー印刷機能を利用したい場合には画像形成装置4c用のドライバに切り替える必要があった。
図7は、従来の印刷のためのソフトウエア構成の例である。ユーザーは、アプリケーションプログラム1が取り扱っている印刷データの特性(頁数、文字情報のみか画像はあるか、カラー印刷が必要か等)を判断して、それに適した画像形成装置4a、4b、4cを選択し、その画像形成装置用のドライバプログラム3a、3b、3cを起動して印刷を行うという手間のかかる作業を行っていた。
このような問題点の解決策として、例えば特開2000−163234公報では、印刷ドライバの処理方式を工夫することにより、複数の画像形成装置の各々に適した情報処理が1つのソフトウエアで可能となるようなドライバが提案されている。
【特許文献1】特開2000−163234公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、そのためには各々の画像形成装置の特徴を活かすための様々な機能を包含した複雑なプログラムを作成する必要があり、ソフトウエア上の不具合が発生しやすいという問題がある。また、ネットワーク上に新たな画像形成装置が増設された場合に、それに対応した機能の追加も行わなければならない。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたものであって、各々の画像形成装置のために専用に用意された印刷ドライバをそのまま利用し、印刷内容に応じた適切な画像形成装置と印刷ドライバを選択するプログラムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1は、画像処理装置で印刷すべき印刷データを受領するデータ受領手段と、受領した印刷データを解析して印刷データに含まれる特性を抽出する特性抽出手段と、抽出した特性に従って印刷処理をする画像処理装置を選択する選択手段と、選択された画像処理装置に前記印刷データを送信するデータ送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2は、前記選択手段は、所定の選択規則を参照して前記画像処理装置を選択することを特徴とする。
また、本発明の請求項3は、前記画像処理装置で印刷すべき印刷データを受領するステップと、受領した印刷データを解析して印刷データに含まれる特性を抽出するステップと、抽出した特性に従って印刷処理をする前記画像処理装置を選択するステップと、選択された画像処理装置に前記印刷データを送信するステップとしてコンピュータを機能させることを特徴とする。
また、本発明の請求項4は、前記印刷処理をする画像処理装置を選択するステップは、所定の選択規則を参照して前記画像処理装置を選択することを特徴とする。
また、本発明の請求項5は、請求項3または4記載の出力機器選択プログラムは、前記画像形成装置のデバイスドライバとしてアプリケーションプログラムから参照可能に構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項6は、請求項3乃至5の何れか一項に記載の出力機器選択プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式に記録したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を具体的に説明する。
図1は、本発明の印刷ソフトウエア構成の例である。この例では、アプリケーションプログラム1と印刷ドライバプログラム3a、3b、3cの間に介在する形で本発明のドライバ選択プログラム2が存在している。従来の例では、ユーザーが自ら印刷データの特性を判断してドライバプログラム3a、3b、3cを選択していたが(図5参照)、本発明ではその役割をドライバ選択プログラム2が担うことになる。これにより、ユーザーは印刷データの特性を考慮することなく、単にドライバ選択プログラム2に印刷データを渡すだけで、後はドライバ選択プログラム2が自動的に適切な画像形成装置4a、4b、4cを選択して所望の印刷物を出力することが可能になる。
図2は、ドライバ選択プログラム2の機能を示すブロック図である。ドライバ選択プログラム2は、アプリケーションプログラム1から渡された印刷データを解析して、印刷データが文字だけの情報であるのか、カラーデータは有るのか、印刷する頁数はどれぐらいであるのか等の特性を解析する(ステップ100)。
また、ドライバ選択プログラム2はネットワーク20上に存在する利用可能な画像形成装置(例えば4a、4b、4c)の機能や性能等の情報を取得する。同時にそれらの画像形成装置を使用するための印刷ドライバプログラムも入手する。そして、ドライバ選択プログラム2はこれらの情報を基にして、アプリケーションプログラム1から渡された印刷データの特性を処理できる画像形成装置を選択してその装置用のドライバプログラムを起動し、印刷データを送信して所望の印刷物を得ることになる(ステップ200)。
【0006】
本実施例では、図1あるいは図6のネットワーク構成例で示したように画像形成装置としてPRT_A1(画像形成装置4a)、PRT_A2(画像形成装置4b)、PRT_A3(画像形成装置4c)の3種類が存在している。そして図3は、装置の特徴として、画像形成装置4bは高速印刷、画像形成装置4cはカラー印刷が可能とした場合のドライバ選択プログラム2の動作をフローチャートで示したものである。
まず、文書作成プログラム等のアプリケーションプログラムから印刷データを受領する。そして、受領した印刷データを解析して、文書の特性を取得する(ステップ300)。
現在、パーソナルコンピュータで広く使用されている汎用OS(オペレーティングシステム)では、アプリケーションプログラムがOSを介して所定の印刷ドライバに問い合わせを行い、プリンタの特性等を取得している。本発明のドライバ選択プログラムは、所定の印刷ドライバとして仮想のプリンタを登録しておけば、アプリケーションプログラムから印刷データを受領できる。このように受領した印刷データには、用紙サイズやカラー画像の有無、印刷内容(文字コード)等が含まれており、出力ページ数などの情報も取得できる。
次に、取得した印刷データのページ数を基に画像形成装置の選択をする。もし所定のページ数以上の場合は、例えばPRT_A2(画像形成装置4b)を選択する(ステップ310)。また、カラー画像を含む場合はPRT_A3(画像形成装置4c)を選択する(ステップ320)。そして、何処にも決まらない場合は、PRT_A1(画像形成装置4a)を選択する(ステップ330)。
以上は、図1のように、画像形成装置としてPRT_A1(画像形成装置4a)、PRT_A2(画像形成装置4b)、PRT_A3(画像形成装置4c)の3種類が存在している場合であり、一般的な場合に対応するには画像形成装置の機能や性能等の情報は表形式で保持しておくと便利である。図4は画像形成装置の機能・性能表の例である。
また、図5は画像形成装置選択のためのテーブルの例である。画像形成装置を選択するだけなら図5だけで十分であるが、実際に画像形成装置に出力要求を出すには、ドライバソフトの名称やIPアドレスが必要となり、図4の機能・性能表を参照することになる。
【0007】
さて、ここでドライバ選択プログラム2が上記のような画像形成装置の選択のための情報を作成する方法としては、例えばユーザーがあらかじめ必要なデータを作成してドライバ選択プログラムが読み出せるファイルの形で与えておく方法がある。この方法では、大量データの高速印刷には速度の速いこの画像形成装置を、カラーデータにはあの画像形成装置を使いたいというような、ユーザーの都合に合わせた利用形態をとることができるという利点がある。図5でページ数が少ない場合は(<4)、例えば、近くにある速度の遅いMFP_5を選択するような場合である。
また、別の方法として、画像形成装置のメーカー或いは販売者などが画像形成装置の機能、性能を記述したデータを用意してユーザーに提供する形態を取ることもできる。この方法では、メーカーや販売者のノウハウを活かして画像形成装置が備える機能や性能を最大限に発揮できる利用形態を実現できる可能性がある。
例えば、ネットワーク20上に自社の画像形成装置が複数種類存在している状況では、そのときに印刷しようとしているデータをどの画像形成装置で処理すれば最も効率的であるかというノウハウはユーザーのノウハウよりも高いことは十分に考えられる。これにより、このようなノウハウを積極的に提供する「ソリューションビジネス」を生み出す可能性がある。さらには、このようなデータの提供と共に自社の画像形成装置の販売を促進できる可能性もある。
なお、例外はあるが、通常、オフィスで画像形成装置を使用する場合は、画像形成装置とデバイスドライバは1対1に対応して使用されるため、本明細書では、画像形成装置の選択とドライバの選択を同一の意味で扱っている。
【0008】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ユーザーが印刷ドライバの切り替えを意識することなく、適切な画像形成装置によって、効率的に印刷物を出力することができる。
例えば、作成途中の文書を試しうちで印刷する場合では、最終的にはカラー情報が盛り込まれた文書であっても、カラー情報が盛り込まれていない作成途中の確認には白黒印刷で十分であり、一時的には白黒プリンタを使用し、最終的にはカラープリンタで印刷したいなどということがあるが、従来ではその都度印刷ドライバを切り替えなければならなかった。本発明では、このような場合にも作成途中のカラーデータが無い状態では白黒プリンタで印刷し、完成版ではカラープリンタで印刷するということが可能となる。
また、画像形成装置の仕様や選択のためのテーブルをホストコンピュータ上に記憶させてあるので、カラーの文書はこの画像形成装置を使用し、大量印刷のときにはこの画像形成装置を使用したいと言うように、ユーザーの都合に合わせて選択テーブルの修正が可能となる。
また、ネットワークに接続されるプリンタを増設した場合や、以前のドライバ選択の規則を変更する必要が生じたときにも柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷ソフトウエア構成の例を示す図である。
【図2】ドライバ選択プログラムの機能を示すブロック図である。
【図3】ドライバ選択プログラムの動作を示すフローチャートである。
【図4】画像形成装置の機能・性能表の例を示す図である。
【図5】画像形成装置選択のためのテーブルの例を示す図である。
【図6】画像形成装置とホストコンピュータが稼動するネットワーク図である。
【図7】従来の印刷のためのソフトウエア構成の例を示す図である。
【符号の説明】
1 アプリケーションプログラム
2 ドライバ選択プログラム
3a、3b、3c 画像形成装置用デバイスドライバプログラム
4a、4b、4c 画像形成装置
Claims (6)
- 画像処理装置で印刷すべき印刷データを受領するデータ受領手段と、受領した印刷データを解析して印刷データに含まれる特性を抽出する特性抽出手段と、抽出した特性に従って印刷処理をする画像処理装置を選択する選択手段と、選択された画像処理装置に前記印刷データを送信するデータ送信手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
- 前記選択手段は、所定の選択規則を参照して前記画像処理装置を選択することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記画像処理装置で印刷すべき印刷データを受領するステップと、受領した印刷データを解析して印刷データに含まれる特性を抽出するステップと、抽出した特性に従って印刷処理をする前記画像処理装置を選択するステップと、選択された画像処理装置に前記印刷データを送信するステップとしてコンピュータを機能させることを特徴とする出力機器選択プログラム。
- 前記印刷処理をする画像処理装置を選択するステップは、所定の選択規則を参照して前記画像処理装置を選択することを特徴とする請求項3記載の出力機器選択プログラム。
- 請求項3または4記載の出力機器選択プログラムは、前記画像形成装置のデバイスドライバとしてアプリケーションプログラムから参照可能に構成したことを特徴とする出力機器選択プログラム。
- 請求項3乃至5の何れか一項に記載の出力機器選択プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式に記録したことを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002339991A JP2004174718A (ja) | 2002-11-22 | 2002-11-22 | 画像処理装置、出力機器選択プログラム及び記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002339991A JP2004174718A (ja) | 2002-11-22 | 2002-11-22 | 画像処理装置、出力機器選択プログラム及び記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004174718A true JP2004174718A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32702798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002339991A Pending JP2004174718A (ja) | 2002-11-22 | 2002-11-22 | 画像処理装置、出力機器選択プログラム及び記録媒体 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004174718A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010157208A (ja) * | 2008-12-02 | 2010-07-15 | Ricoh Co Ltd | データ処理装置、プリンタネットワークシステム、データ処理方法、プログラムおよび記録媒体 |
JP2015053072A (ja) * | 2008-12-02 | 2015-03-19 | 株式会社リコー | データ処理装置、印刷システム、データ処理方法、プログラムおよび記録媒体 |
EP3070596A1 (en) | 2015-03-20 | 2016-09-21 | Ricoh Company, Ltd. | Data processing apparatus, output system and method of outputting |
-
2002
- 2002-11-22 JP JP2002339991A patent/JP2004174718A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010157208A (ja) * | 2008-12-02 | 2010-07-15 | Ricoh Co Ltd | データ処理装置、プリンタネットワークシステム、データ処理方法、プログラムおよび記録媒体 |
JP2015053072A (ja) * | 2008-12-02 | 2015-03-19 | 株式会社リコー | データ処理装置、印刷システム、データ処理方法、プログラムおよび記録媒体 |
EP3070596A1 (en) | 2015-03-20 | 2016-09-21 | Ricoh Company, Ltd. | Data processing apparatus, output system and method of outputting |
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